講演内容 - 第1回福島第一廃炉国際フォーラム

第 1 回福島第一廃炉国際フォーラム
基調講演
福島第一原子力発電所の廃止措置に向けた日本
の取組みに対する IAEA の支援
国際原子力機関(IAEA)
事務局次長 J. C. レンティッホ
(注)当日通訳された内容をそのまま記録していますが、実際に話をされた言語による記録に基づいて
若干の補正をしております。
皆さま、おはようございます。 大臣、副大臣、そしてご参会の皆さま方、そして同僚の皆さま方、まず、こ
の第 1 回の国際フォーラムの開催にあたりまして、非常にご尽力をいただいております経産省、NDF にご
挨拶申し上げます。
さまざまな取り組みが今、世界中でおこなわれておりますけれども、それをどのように福島で適用するかとい
うことについても、多くの取り組みがおこなわれております。 私は IAEA を代表して本日お話しをさせていた
だきます。 もちろん、私のお話は主にどのような形で IAEA が支援をできるのか、日本の各機関に対する
支援、サポートができるのかということです。
この福島第一の廃炉の活動、非常に厳しい状況での活動だと思います。その支援の内容についてお話し
をしようと思っております。 さらに他にどのような活動を IAEA がしているのか、関連情報もご提供したいと
思います。 原子力の安全の促進のために、どんな活動をしているかということもお話ししたいと思いますし、
また、IAEA が福島のサイト外の回復の取り組みにも参加しているということもお話ししたいと思います。
今、マグウッドさんの方からお話しがありましたけれども、周辺に住んでいる住民の皆さま方の生活を復旧さ
せるために、どのようなことをしているかというお話しもしたいと思います。 IAEA は原子力安全をあらゆる
原子力関連施設、また活動について促進しようとしております。
この中には例えば廃炉も入っておりますし、廃棄物管理または環境修復も入っております。
これはもちろん福島の事故の後の環境の修復も入っております。
IAEA で具体的に原子力安全を促進するために、どのような要素があるかといいますと、まず安全基準の
策定というものがまずあります。 皆さんもこれ、ご存知の方も多いかと思いますけれども、この安全基準と
は何かということを少しおさらいしたいと思います。
また、この安全基準の具体的な適用、これは国、各国の枠組み、安全の枠組みがあると思いますけれど
も、その中で安全基準の実際の適用、実施も推進しております。 そのために助言のサービス、またはピア
レビューという形でのサービスをしております。
さらに国際協力、そして知識や経験の移転を発展途上国に対してもおこなっております。
そして、直接的に原子力安全条約、それから使用済燃料管理及び放射性廃棄物管理の安全に関す
る条約のサポートも IAEA がしております。 こういった条約に関しては IAEA が事務局機能をはたしており
ます。
みなさん、この安全基準、ご存知かもしれませんけれども、階層構造になっておりまして、一番上にあります
のが、これが基本安全原則と呼ばれるものです。 ここに基本的な目的が規定されております。
概念、原則など原子力安全を担保するための内容が書かれております。 人と環境を防護するという目
的が書かれております。
その次ですけれども、安全要件があります。
これは一種のベンチマーキングをするための文書ですけれども、国のレベルでどのような規制を各国でおこな
って、そして、安全原則の目的を達成できるのかということが書かれております。 一番下のところには安全
指針というのが書かれておりまして、例えば世界の良好事例など、安全要件を満たすためにどのような事
例があるかが書かれた文書があります。
そして、福島第一に関連して IAEA が何をしてきたかという経緯なのですけれども、まず事故の直後に、事
故緊急事態対応センターを立ち上げました。
フル対応モードで立ち上げ、250 人あまりの専門家がここで活動をし、2 年半にわたり対応いたしました。
主な活動としましては、情報の収集と分析、福島に関連する情報、日本からくる情報、これを分析、収
集しまして、そして世界に発信するということをいたしました。 また、このセンターを通じて、日本に対する国
際的な支援をおこない、また一般公衆に対しても直接的な情報発信をおこないました。
さらには、日本での活動ですけれども、サイト外の被災エリア、発電所内の廃炉そのものについても両方サ
ポートしております。IAEA ではまずは日本との協力ということで、さまざまなアプローチをとっております。
一番、顕著なものとしましてはピアレビューのミッションを派遣したことです。 複数のプロジェクト、または活
動を通じて直接的な福島県の皆さまに対する協力活動もおこなっております。
海水モニタリングもおこなっておりますし、環境モニターもおこなっております。 また、四半期ごと、3 カ月ごと
に定期的に包括的な情報を日本の東京からいただいております。
福島の状況、サイト内外の現状を情報として提供していただいております。特に IAEA での評価にも使わ
れております。
ご存知だと思いますけれども、事故の後、2011 年の後ですけれども、加盟国全体が全会一致で原子力
安全行動計画を採択いたしました。この行動計画についてですけれども、昨年 IAEA では報告書を発行
しております。 福島第一の事故報告書ということで、非常に包括的な評価をおこなったうえでの報告書と
なっております。
この事故で何が起きたのか、なぜ起きたのか、主なこの報告書の内容というのは、全体的に世界の原子
力安全を向上させるために役立てたいということで、その教訓なども網羅されております。
こちらの写真ですね。これはアクションプラン、原子力安全行動計画でカバーされている分野です。
これは IAEA のみならず、各加盟国が世界全体的に原子力安全を向上するために、どうすればいいかと
いうことが書いてあります。 具体的な例えば原子力安全強化のための取り組み、12 の分野が選ばれて
おりまして、特に注力すべきポイントが特定されております。すでにこうした取り組みというのは 12 の分野で
おこなわれております。
例えば、国際的な専門家会議ですとか、または具体的な評価というのもおこなわれております。
それでは次ですけれども、さまざまなピアレビューミッションが IAEA によって派遣されております。これは日本
政府の要請によりまして、派遣されております。 環境修復と、それから廃炉、両方の分野についてのピア
レビューがおこなわれております。 事故直後、2011 年の 5 月には、ミッションが派遣されております。これ
は事実究明のためのミッションということで、私自身もこのミッションに参加しております。
マイク・ウェイトマン氏がリーダーでしたけれども、恐らく初めてその時に具体的に何が福島で起きたのかとい
うことを把握するためのミッションだったと思います。
その後、2 回、サイト外の環境修復のためのミッションを送っております。 また、ピアレビューミッションは 3 回、
派遣されておりまして、これは具体的に福島第一の廃炉のためのミッションです。
私のこの話の中では最近のミッション、廃炉に関連するミッションの話を特にお話ししたいと思います。
まず背景ですけれども、政府と東京電力によって、中長期ロードマップが採択されております。
これによりまして、具体的にどんなステップで、長期的な廃炉をおこなっていくのかということが、ロードマップに
は書かれているわけです。
先ほど山名先生からお話しがありましたけれども、改訂版が 3 回出ております。 私も進捗を見せていただ
いておりますけれども、ロードマップを充実させるということがおこなわれておりますし、われわれのミッションでの
提案に基づいた改訂がされていることを嬉しく思っております。IAEA のミッションですけれども、まず独立した
評価、レビューをおこなうということです。
これは、そのプラントの廃炉について、特に助言をおこなうのですけれども、技術的な部門、分野ですとか、
安全の部門、分野についての助言をおこなうことが主眼となっております。 また、廃炉の計画、立案ですと
か、実行についても助言をする、戦略についても助言をするという内容となっております。
そして、すべてのミッションの目的なのですけれども、ミッションを派遣することによって、良好事例ですとか、
教訓などを学んで、それを国際社会に発信していくということです。
といいますのは、日本の世論にも非常に大きな影響を与えるということで、そういった良い情報も発信して
いくことも主眼としております。
その時によって状況も違いましたし、ミッションの範囲は異なっておりました。 ということが今、書いてありまし
たけれども、第 1 回のミッションですね、これが 2013 年の 4 月におこなわれました。これはまずロードマップ
が政府によって承認されたばかりの時期であったということで、第一のステップが始まったばかりの状況であり
ました。日本国政府は IAEA に対して要請したことがありまして、このロードマップのレビューをやってほしいと
いうこと、そして具体的なその当時の課題、それは原子力施設の安全性についての部分を見てほしいとい
うことでありまして、原子炉または格納容器のその現状の状態を見てほしいということでありました。
もうひとつ重要なポイントというのは、建屋の構造的な健全性、放射線、これはサイト内外の被曝線量、
特に作業者の被曝低減というところが大きな課題となっておりました。
13 人、専門工学のミッションに参加いたしました。 IAEA から 9 人、そして外部の 4 人の専門家が参加
いたしました。 その当時の写真がこちらです。特に見ていただきたいのは、やはり、まだ瓦礫が散乱してい
る状況であったということです。ご覧いただきますと、一般の人たちとそれから各組織とのコミュニケーションが
非常に重要な課題であったということです。
第 2 回目、2013 年の 11 月から 12 月に派遣されたものですけれども、今度の目的は、主により詳細か
つ包括的なロードマップのレビューをするということでした。 第 1 回のように短期的な課題に目を向けるとい
うことではなくて、もう少し中期的な課題をレビューするということが合意されました。
当時は使用済み燃料の 4 号機の取り出しがおこなわれようとしている時でありましたし、初めて非常に大
きな課題、燃料デブリの取り出しについての取り組みも始まっているところでした。 当時、大きな難しい課
題、特に汚染水管理、ここも対象としてみるということ、また建屋に地下水が流入するという、その対策に
ついても検討することになっておりました。 また、海洋への汚染水の流出ということ、それから海洋のモニタリ
ングを包括的におこなうということ。
日本当局でモニタリングがおこなわれていたわけですけれども、それも対象として見るということでありました。
16 人の専門家がこのミッションに参加いたしました。
IAEA、そして各国からの専門家がいましたし、IAEA の報告書を書いた 3 人の専門家も参加しておりま
す。 こちらの写真をみていただきたいと思いますけれども、このミッション、どのような体制でおこなわれたかと
いうことが見ていただけますし、また大きな変化もありました。
特に 4 号機のところですけれども、当時はちょうど使用済燃料の取り出しがおこなわれていたところということ
で、その時の変化も観察することができました。 細かいところは申し上げませんけれども、最終的な結論と
いたしましては、報告書にも書かれておりますけれども、2 つのチームによって結論付けられたことは、福島
第一の廃炉は、非常に大きな課題がある活動である、ですから適切なリソースの配分が必要であると、革
新的な技術の開発も必要であるという結論が出されておりました。
日本はこの廃炉の取り組みに関しまして、すぐに着手していたということ、事故後すぐに体制を整えていると
いうこと、そして大きな進捗が見られる。 特に戦略について、そのプランについて十分なリソースが配分され
ているということ、そしてまた、そのプランも実行されているし、特に技術的、そして人材のところにも大きなリ
ソースを割いて実行されているということが結論付けられました。
2 回目のミッションは、1 回目と比べまして、組織体制がより積極的な、プロアクティブな体制になっていたと
いうことで、非常に厳しい状況に対応するリソース、体制が強化されていたということを結論付けています。
非常に進捗が見られたということが、明らかでありましたし、引き続き、リソースの配分を強化するということ
が必要である。 そして、戦略も強化していくことが必要であるということもいわれております。 しかしながら、
全体としましては、さまざまな組織体制が、良くなっていると、この難しい状況に対応するために非常に順
調に進捗しているということがいわれておりました。
3 回目のミッションは 2015 年の 12 月におこなわれました。そのフォローアップのミッションが 4 月におこなわ
れています。 このミッションは前のフォローアップということなのです。 そのスコープの中にもうひとつ含まれて
おりましたのが、現在のサイトの状況をレビューすることと、廃炉の新たな計画のレビューということです。
前のミッションでは、複数の具体的な活動に注目をしてみたわけです。例えば汚染水の管理についても前
回も見ましたけれども、当時は非常に厳しい状況にありました。日本では非常に本格的な対策、汚染水
対策をすでに規定しておりました。また、長期的な取り組みを、すべてカバーしております。
例えば廃棄物管理について当時は廃棄物を集め、どのように特性評価するのか、または廃棄物の処理の
方法、さらには貯蔵施設の立地などについて、より長期的に評価することが課題となっていました。このミッ
ションでもうひとつ重要だったのは、新たな組織体制を日本では構成していたわけですけれども、そこの部
分もレビューするということで、15 人の専門家が参加いたしました。11 人の IAEA のスタッフ、それから
OECD/NEA を含めた専門家も参加しております。 この写真ですけれども、やはり一般公衆の皆さまとの
コミュニケーションもはかっております。
この写真、左下ですね、これは非常に進捗しているということがよく分かると思います。この 4 号機の建屋の
ところです。当初、事故直後の状況とはまったく違っておりまして、きれいになっております。具体的に、凍
土壁を作る、建設するという段階でありました。日本が地下水の流入を防止するために、凍土壁という対
策を考えたわけです。このミッションでの結論ですけれども、新しい組織だて、これは 1F の廃炉の全体的な
管理を引っ張っていくための枠組みということです。 これは、良かったと。
つまり責任分担が明確になったということですし、また東京電力では新たな廃炉推進カンパニーを設立す
るということで直接的にこの廃炉を手掛ける会社、カンパニーができていたということがありました。
この新しい NDF、原子力損害賠償・廃炉等支援機構ができたということで、これは組織としても、この廃
炉の戦略を策定していくという意味で非常に重要な機関であるという位置づけでありました。また他の部
分でもかなりの進捗が見られました。 例えば使用済燃料の取り出しが 4 号機でも完了しておりましたし、
これが順調におこなわれたということが確認されました。また、例えば汚染水の浄化についても新たな処理
設備が設置されておりました。
私ども非常に驚いた、いい意味で驚いたのですけれども、サイトのクリーンアップが、非常に順調だったので
すけれども、それによって作業員の放射線被ばく線量も非常に低減されていたということでした。
しかし、そこでもまだ、いろいろな課題も残っております。 IAEA チームがその中で激励したのは、継続して
安全な廃炉およびそういった廃炉を実施していくうえで発生する廃棄物の安全な管理を確保する戦略の
実施と強化です。特にその中で地下水と汚染水の蓄積の問題があります。
長期的課題としての放射性廃棄物のマネジメント、そして戦略として継続して社会と共に取り組み、その
期待として、このサイトの最終段階をどうするかという期待の話もあるわけです。もちろんそれだけではなく、
使用済核燃料やその他の損傷燃料に関する問題などもあります。 そういった長期的に取り組まなければ
いけない課題があります。
こちらのほうは簡便なグラフではありますが、作業者の実効線量を比較しているものであります。
オンサイトにおいて、いかに改善しているかということを示しています。 何回か間隔がありますが、このように
作業者にとりまして実効線量がこのように薄青が 2011 年からのものとして、50 ミリシーベルト/年を超えて
いたものは 2011 年当時だけでありまして、以降は特に作業者において、年間上限を超えたところはあり
ません。2012 年以降においてであります。
そして大部作業者がより低いレンジの線量というふうになっています。1 ミリシーベルト/年もしくは 1 から 5 ミ
リシーベルト/年という形になっています。
今度は IAEA の日本支援におけるオフサイトの復旧活動について紹介したいと思います。
IAEA としては今まで、何度か日本に対する復旧活動支援をしております。 ひとつは 2013 年 10 月の、
オフサイトの汚染地域の復旧に関するものです。これは、日本政府の要請に基づき、発電所近くの除染
特別地域の復旧及び汚染状況重点調査地域の復旧に係る進捗の評価について、日本の当局に対し
て支援しております。
2 つめの目標としては、レビューでありまして、こちらは戦略のレビューです。 とくに戦略、計画および作業に
ついて、前回のミッションの助言が実際に実行されているかという観点からレビューしております。 さらに、こ
の機会を通して、国際的なコミュニティでの教訓をシェアしていくという目的があります。そして、専門家は
13 名、各国から来ております。さらに 3 名の専門家を加えまして福島報告書を作っています。
結論としては日本は非常に多くのリソース、莫大なリソースを充当しているわけですが、その中でこれらの計
画および復旧の実施に取り組んでいます。
そして、日本は非常に良い進捗、優れた進捗をこの復旧活動において示しています。
結論として私が書いたことは事前のミッションで得られた助言をよく考慮しています。
私が注目したのが、われわれが初めて目にしたのですが、日本で修復プログラムといわゆる復旧・復興の
努力が非常によく調整されていたことです。 いくつかの日本とのプロジェクトが実際にこのようにあります。
このように協力といたしましては、例えば、協力プロジェクトを福島県とおこなっております。
こちらの協力に関しましては、いくつかの協力があります。 例えば仮置サイトの安全性評価ということです。
情報を提供し、モニタリング計画プログラムに関して理解しやすい情報提供を支援するということなどもあり
ます。
実際の写真がこちらのほうですが、そういった進捗を復旧前後の地域の例を示しています。そういった中で、
写真がいろいろなところで、もちろん、どこで撮ったかということによって、さまざまな色が変わってきますけれど
も、状況が大幅に改善してきているということで、わずか 3 年あまりでそのように改善してきているということ
が見られます。また、環境における放射線の状況もこのようになっています。
これは 2011 年以降でありまして、この地域、その地域外におきまして、もちろん自然の減衰、そして、また、
いろいろなさまざまなものもありますが、特に復旧活動に負うところが大きいわけです。
こちらのほうは特別除染エリアにおける復旧の進捗を示しておりまして、異なる居住可能な地域において、
このような影響があります。進捗を示しているものです。 復旧の進捗です。
そして、福島の事故の後、福島と IAEA と協力をして、このように緊急時対応援助ネットワーク(RANET)
を作っております。 これは福島に作っております。 2013 年 5 月に正式に指定されました。
これは主にトレーニングを主眼としておりまして、日本国内および国際的な参加者に対する緊急時の対応、
準備ということで、研修をしています。そして、放射線モニタリング、そしてまたトレーニングから、また緊急時
に対応するためのものです。
結論といたしましては、このまず 1F の廃炉というものは特別な困難な作業、特別なリソース、アサイメント
を必要とする困難な作業です。 しかし、その中で日本は、1F のこの廃炉を事故後、迅速に開始し、そし
て膨大なリソースを動員し、D&D において順調な進歩を遂げております。
先ほどマグウッド事務局長からも話がありましたが、その中において、プランとしては、国際的協力そしてまた
特別なツールを開発していくということも D&D において、さらに重要であります。また強力な国際協力という
ことが重要であり、ベストプラクティスを収集することが不可欠でありますし、IAEA が焦点組織として国際
的な協力の中心となるということ、安全基準に関しましても IAEA のものが D&D 計画をベンチマークする
のには最良の手段となっています。ロードマップとしては主なプラクティスとしては、より安全性ということが重
要な点であります。
さらに申し上げたいのは、ひとつ大切なことといたしまして、やはりオフサイトの修復の取組とオンサイトの廃
炉の取組とのよい調整がなされることが重要であります。マグウッドさんがおっしゃったように、非常に良い最
適化の原則を実施するために、そのようにすることが重要です。リソースが制約される中で、その影響を最
大限に有効に活用するためにも、人々の生活を助け、取り組んでいきたいと思います。
最後に今年の IAEA の関連イベントを宣伝させていただきます。
このようなイベントにぜひ参加していただきたく思います。
グローバルな廃炉、そして修復の推進に関する国際会議、こちらがマドリードで開催される予定であります。
来月 5 月です。そして福島に関連するトピックスも、この国際会議で話されます。
国際会議といたしましては、放射性廃棄物管理の安全性に関する国際会議も今年 11 月、ウィーンで
予定されております。
どうもご静聴ありがとうございました。
最後に、日本に対してプロジェクトの完遂を祈念申し上げたいと思います。