将来の応募に備えて (本稿は小西俊雄〈IAEA リクルートローカルカウンセラー〉の勤務経験に基づく。) ここでは、 「今すぐ応募はできないが将来考えたい」人へのための助言を。 本サイトトップから「中長期空席予測」を覗いてみる。 希望のポストを探す 自分の専門領域、興味分野をベースに IAEA 各部局の部課別 業務内容をhttp://www.iaea.org/OurWork/で調べ狙いを定 める。専門職正式ポスト約 900 のどのポストも原則有期契約 だからいずれ空席になり公募される。外務省国際機関人事セ ンターhttp://www.mofa-irc.go.jp/の「メール配信サービス」 に登録しておくと定期的に、各国際機関の空席情報等国際機関 就職に関する情報が電子メールで送られてくる。また、「希望者 リスト(ロスター)」に登録しておくと、採用ミッションや空席情報がある場合に、登録者の経歴等 と一致するようなポストがあれば人事センターより応募の照会がある。 応募ポストの目処がついたら そのポストが公募される時期は「未定」であり、その予想時期情報はいろんなルートで集めるし かない。外務省科学原子力課や国際機関人事センター、経産省や文科省の国際協力担当課、原子 力人材育成ネットワーク担当者等に頻繁に相談してみると良い。もちろん応募に備えての準備が大 事である。 応募に備えての準備 その内容は個人差があるが、望ましいのは会話や会議取し切りの語学力、交渉や調整を伴う国際 経験、応募ポストに求められる業務で直接の経験が十分でない分野の知識だろうか。組織の上司 とも相談して、可能なら関連する IAEA の会議に出張出席したりして力をつけながら顔を売りた い。そうすることで IAEA に知人を作り、業務の進め方、活動内容に接することは面接時のみな らず、採用後の仕事をやり易くする。 cost-free expert から職員へ 運が良ければ会社や組織の理解を得て、一、二年間手弁当で(いはば「出向」で、IAEA 内では cost-free expert と呼ばれている)実務を担当し、当人の業務能力を実証して、やがて公募され るポストに応募することが出来れば幸運である。こうなればもはや当人の能力だけで勝負である。 欧米の国からは中堅・ベテランの技術者でこの道を取る人を少なからず目にする。最近は日本産 業界からの例も一、二ある。日本は従来 cost-free expert として若手を中心とする派遣が正式 職員に匹敵するほどの数に達している。該当する当人も、組織の人も有力な職員候補人材源と考 えて良いのではないか。 13/09/25作成
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