平成 27 年(2015 年)10 月 3 日発行 (第 143 号) 大久保医院新聞 スペイン旅行記 9 月 15 日より 22 日まで、遅い夏季休暇を取りスペイン(マヨル カ島、バルセロナ)に旅行しました。 1)スペインへ: イベリア半島東側に位置するスペインは、北端は北緯 42 度で日 本の札幌市に、南端は緯度 35 度で東京に近い位置と意外と高い位 置にありますが、地中海気候で夏は乾燥、冬の湿潤で、過ごしやす い気候の国です。日本からは直行便がなく西欧の都市を経由して入 ります。私達は、スイスのチューリッヒ経由で、マヨルカ島を訪れ、 その後バルセロナを訪れました。飛行時間はおおよそ 12 時間で、7 時間(夏時間)の時差がありました。 2)マヨルカ島: マヨルカ島は、バルセロナの南南東 約 200 ㎞の西地中海にある島で、面積 は沖縄県の 1.5 倍で、州都はパルマで す。この島は、フランス・ドイツの人 達の夏のリゾート地として人気の島で、 ショパンがジョルジュ・サンドとひと 冬滞在した旧修道院があり、ここで「雨だれ」を作曲したことでも 有名です。 案内してくれた現地のガイドさんは、日本の方で、現地の人と結 婚し、20 数年マヨルカ島で生活している方でした。穏をやかな口 調の方で、気持ちよく説明を聞くことができました。「日本人の観 光客が少ないので、日本に帰ったら宣伝してください。」とおしゃ っていました。 3)ガウディとムンタネールの建造物: バルセロナに 3 泊しました。今回の旅行で は、バルセロナの代表的建築家の二人:ガウ ディとムンタネールの建造物をじっくりと見 学しました。この二人の建築家は 19 世紀末か ら 20 世紀に活躍したモダニズム建築の代表 者です。 サグラダ・ファミリア(聖家族教会)は、 ガウディの代表的建築物で、1882 年に着工し現在も建築が続行中 です。18 の塔の内現在 8 塔が完成し、10 本の塔が未完成で、全て の完成が 2026 年に予定されています。 東側の生誕のファサードは、ガウディが生 存中に完成しました。その門から塔の内部に はいると、特有の曲線構造の柱が釣り合い良 く並び、ステンドグラスからの光に照らされ、 印象深い光景でした。天井部分の柱が将来緑 色に着色されるとのことですが、完成時には さぞ美しいだろうと想像しました。 西側の門(受難のファサード)から外に出 てその門を見学しましたが、 、東側の門とは全 く違った直線を多用した現代的なデザインの 彫刻群で、スキラッティというカタルーニャ出身の彫刻家によるも のでした。生前のガウディの考え方が「その時代に最高の建築・彫 刻で工事する。」ですので、ファサードの彫刻が大きく変わっても 止むないのかもしれませんが、私は、違 和感を感じました。 一方ムンタネールの建築の代表的建 物は、サン・パウ病院です。この病院は、 サグラダ・ファミリアの真北の通り(が ウディ通り)の 800m北側にあります。 発 行 所 :大 久 保 医 院 (℡:045-788-6565) 日本小児科学会認定専門医、日本糖尿病学会認定専門医 所在地:横浜市金沢区六浦南2丁目 42 番 18 号 http://www011.upp.so-net.ne.jp/ookubo-c-HP/ この施設は、2009 年まで診療が行われていたが、老朽化のため に閉鎖されました。48 棟の建築物からなる病院で世界遺産に登録 されています。イスラム建築の影響を感じる煉瓦作りの優雅な建物 群でした。 2 棟の建物が修復され公開されていましたが、 明るく広々 とした空間で多様なステンドグラスが見事でした。 ムンタネールの建築物は、ほかにもカタルーニャ音楽堂(世界遺 産)などあり、私は、彼の作品の 方がガウディの建築物より安心 感があり好きです。 写真 3 は、サン・パウ病院病棟 の窓から見たサグラダ・ファミリ アです。真ん中の窓から遠くに見 えたサグラダ・ファミリアを写真 にしました。 今回の旅行で感じたことを書きならべます 1)治安:身体の危険を感じることなく比較的安心感がありますが、 「スリに気を付けてください。 」と繰り返しガイドさんから言われ 続けました。 2)スペインの食事事情: スペインでは、軽食などを含み1日 5 回(3 回の食事と 2 回の間 食)も食事し、昼休みが 2 時間近くある生活風習です。朝食は軽く コーヒーとビスケット等で、11 時頃にサンドイッチなど間食を取 り、昼食が、メインの食事となり 2 時間程度かけワインやデザート も食べ、その後昼寝を取る風習も一部に残っています。退社後の 18 時頃夕食前の間食(女性はカフェで飲み物、男性はバルでタパ スとお酒) 、そして最後の 5 食目が夕食ですが、21 時以降から始ま り、スープやチーズ等で簡単に済ませる人もいますが、本格的な肉 料理を食べる人もいるとの事です。街中で太った中年の人を多く見 かけましたが、この食生活が影響しているに違いありません。 この様な食生活の国では、日本の旅行者は食事に工夫が必要です。 夕食時のレストランは、午後 8 時以後に開店します。今回の旅行中 は、スペインの食生活に一部合わせて、昼食をしっかり取り、夕食 は近くのバルで軽くすませて乗りきりました。 3)バルセロナでは、ホテルが旧市街地の中心にありましたので、 早朝に大聖堂、王の広場などの石造りの高い建物の間を歩きまし た。人通りも少なく、中世の市街を散歩している雰囲気を感じま した。午前 8 時に大聖堂の鐘がなり、聖堂内に入るとステンドグ ラスから入る光がとても印象的でした。 インフルエンザワクチンのお知らせ インフルエンザワクチンの接種を以下のようにおこないます。 1)今年度のワクチンの特色:昨年度までは、A 型株 2 種類、B 型 株1種類の 3 価のインフルエンザワクチンでしたが、本年度は、 A 型株 2 種類、B 型株 2 種類の 4 価になりました。 2)使用ワクチン:当院では自費ワクチンとして、防腐剤(チメロ サール)無添加のワクチンを使用しています。 3)接種期間:10 月中旬から開始し、12 月初旬に終了します。 4)接種日:月、火、水、金の午後 2 時半から 5 時まで。 11 月 28 日土曜日の午後(2 時~4 時) 5)料金:ワクチンの原価が大幅に増加しましたので、料金をそれ に合わせ改定しました。1 回:4500 円です。 当院はユニセフ活動に協力しています。皆様より頂いた平成 27 年 7 月 8 日より平成 27 年 9 月 29 日までの募金 2,124 円をユニセフ協会に送金いた します。新聞をお持ちになる方はコピー代として募金活動にご協力下さい。
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