平成28年度事業計画 Ⅰ 国内一般観光客誘致宣伝及び商品造成の強化 1 国内一般観光客誘致宣伝の強化 「世界新三大夜景」「日本新三大夜景」に認定されている長崎夜景や、昨年世 界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」 及び、一旦推薦を取り消したが引き続き登録を目指す「長崎の教会群とキリスト 教関連遺産」を中心に、さるく等既存の観光資源を活用した新たな魅力を創出し ていく。特に本年度はJRデスティネーションキャンペーンの実施もあり、引き 続き長崎市、長崎県、九州観光推進機構などと連携して、広域的な観光客誘致に 努める。 (1)観光客誘致対策宣伝活動 ① 「長崎さるく」等を活用した誘致活動【事務局事業】 ② フィルムコミッション支援活動【共催事業】 ③ アンテナショップ活用活動【共催事業】 ④ イベントの実施及び助成による観光客誘致 ⑤ 旅行会社等対策宣伝活動【共催事業】 ⑥ 招待事業【共催事業】 ⑦ 世界遺産を活用した誘致活動【共催事業】 ⑧ 着地型旅行商品を活用した誘致活動【事務局事業】 ⑨ 物産展での観光キャンペーン【共催事業】 (2)長崎観光お客様ネット事業の充実(インターネットによる情報発信)【共催事業】 (3)他都市連携【事務局事業】 ① 他都市観光宣伝隊及び事前調査班等の受け入れ ② まつり交流観光誘致宣伝 ③ 日本開港五都市観光協議会との共同宣伝 (4)各種印刷物による広報宣伝【事務局事業】 ① 長崎観光ガイドブックの発行 ② 修学旅行生用「長崎観光タウンマップ」「碑めぐりウォーク」の発行 ③ 修学旅行ナビ本の活用 ④ コンベンション施設ガイドブックの活用 2 魅力的な旅行商品づくりと誘致拡大 (1)着地型旅行商品造成と販売ルートの開発 目標人員:5,000 人【事務局事業】 改革① 世界遺産登録関係 新規② JRデスティネーションキャンペーン ③ 長崎の魅力ある素材を生かす ④ 旅行商品販売専用ホームページ及び予約システムの運営 (2)観光行事・イベントによる旅行商品造成【事務局事業】 (3)ながさきの「食」の活用【共催事業】 ① ながさきの「食」推進 ② 長崎街道シュガーロードの活用 (4)手ぶらで長崎観光サポート事業の実施【事務局事業】 Ⅱ 国内修学旅行誘致及び受入態勢の強化 1 国内修学旅行誘致の実施【事務局事業】 長崎市宿泊施設協議会と連携し、特に閑散期の誘致と新規開拓によるシーズン 平準化を目指し需要拡大を図る。 (1)長崎県との共催による誘致活動 ① 重点地区学校訪問 目標4地区770校 ② 旅行会社、教職員の招聘事業の実施 改革(2)「九州ふれあい平和学習」の開催 開催地:関東地区 8月22日 (3)教育旅行担当者の企画書作成に伴う視察研修支援制度 2 情報発信・情報収集【事務局事業】 (1)修学旅行総合パンフレット「感動・長崎修学旅行ナビ本」改訂版の作成 (2)長崎市宿泊施設協議会・教育旅行部会との連携 (3)ホームページの運営 (4)日本修学旅行協会及び全国修学旅行研究協会からの情報収集 3 受入基盤の強化【事務局事業】 誘致活動で得た学校及び旅行会社からの意見や要望を行政及び民間にフィー ドバックし受入基盤の充実を図るとともに、班別活動等に対応するプログラムや 受入態勢を検討する。 (1)班別自主活動における支援事業 ① ミールクーポン利用校、利用店の拡大とシステムの構築 新規② 碑めぐりマップの作製 (2)体験学習プログラム等の整備と活用 ① 野母崎エリア・外海エリア・琴海エリアのグリーンツーリズムと地元の特色 を活かした体験プログラムの推進 ② 長崎らしい体験メニューの開発 ③ 料理、中国文化体験等の5つのプログラムに関する受付対応 新規(3)修学旅行実態調査の実施 (4)教育旅行対象の商品造成 Ⅲ 1 まち歩き・まち体験「長崎さるく」の再出発 平成18年に開催された「長崎さるく博’06」から10年。さるく博で活躍 した「さるくガイド」の活動の場は、通年型「長崎さるく」へ引き継がれ、まち 歩き観光による都市活性化の新たなモデルとして全国へ広がりをみせた。しかし ながら、他都市のまち歩き観光の台頭による差別化や補助金に頼った運営体質な どの課題も多く、次の10年に向けたステップとして、平成25年度から3ヵ年 をかけ、参加者の満足度の向上やさるくガイドの待遇改善とともに、行政からの 運営補助の減額に向けた業務の効率化を進め、収益性を高める仕組み作りを行っ てきた。本年は、それを基盤にした事業を本格的にスタートさせ、長く継続可能 な運営への変換を目指します。 さるく参加者目標:12,213人 (通さるく:5,961人、学さるく:6,252人) まち歩き・まち体験プログラムの企画・運営【事務局事業】 (1)遊さるく(マップ片手に自由まち歩き) 新規① 新コースマップ全エリアの配布開始 新規② まち歩きアプリ「長崎さるくナビ」の配布開始 (2)通さるく(ガイド付まち歩き) 改革① 選びやすいコース設定 改革② コースの内容の充実 改革③ 参加料・ガイド料の改定 (3)学さるく(専門家による多種多様な講座・体験とまち歩き) (4)修学旅行対応(平和学習、歴史散策) 改革① 予約方法の見直し ② 既存の平和コースへの誘導 (5)施設内ツアー及び常駐案内(グラバー園、出島、亀山社中記念館、軍艦島) 新規2 長崎さるく10周年記念事業 (1)10周年スタート式 (2)10周年記念式典 (3)先進他都市視察研修 4月2日 9月末予定 3 受入態勢の強化【事務局事業】 (1)さるくガイド育成・研修 ① コース研修 ② スキルアップ研修 ③ グループ研修 (2)ガイドステーションの運営(出島、原爆資料館等) 改革(3)パンフレットの発行 新規(4)通さるくポイントカードの発行 (5)さるく見聞館推進協議会の運営 新規(6)長崎純心大学との地域連携協定締結(平成27年3月23日締結) (7)長崎サミット「観光」おもてなしの充実・推進による「おそうじさるく」 への協力 新規(8)JRデスティネーションキャンペーンへの参画 ① 全国宣伝販売促進会議ガイドブックへの情報掲載 ② さるくガイドによるワッペン着用やガイドステーションののぼり設置によ る広報協力 ③ キャンペーン参加者の通さるく参加時のプレゼント協力 4 情報発信の強化【事務局事業】 (1)ホームページ運営(パソコン版、モバイル版) (2)旅行雑誌、路面電車中吊り、新聞等 (3)NTTコムウェアと連携した、アプリ「動フォト」を利用した情報発信 ① 和華蘭ラビリンス編 ② 祈りのナガサキ編 ③ ここだけの話編 改革(4)SNS(Facebook、Twitter、LINE、YouTube)を活用した情報発信 Ⅳ 外国人観光客誘致の実施と受入態勢の充実 外国人延宿泊者数及びクルーズ客船入港数については、順調に伸び続けている なか、今年1月、長崎市は観光庁の取組である訪日外国人旅行者を地方へ誘客す るモデルケースを形成する「観光立国ショーケース」に選定された。 このようななか、長崎市においては昨年度、公衆無線LAN環境整備や市内飲 食店向けに多言語メニューを作成できるウェブサイト、消費税免税手続き一括カ ウンター等整備など受入態勢整備を図り、今後さらに増えると見込まれている外 国人旅行者のストレスフリーに取り組んでいる。 当協会においても会員等市内業者がインバウンド受入に対する理解を深める ような取組を行うとともに、外国人旅行者が長崎の魅力を把握し、満足度を向上 させることで地域消費を増加させる取組を行う。 1 外国人観光客の受入態勢の強化 (1)受入態勢の充実 見直し① インバウンド受入に対する民間事業者への機運醸成 ② 国際観光船の受入対応 (2)滞在を楽しめる環境整備の強化 ① 外国人観光客が楽しめる観光資源等の掘り起し ② 外国人観光客が満足度向上を促すツール作成 2 海外誘致宣伝の実施 (1)友好都市にある海外の観光協会との交流 (2)長崎県観光連盟等と連携した誘致・宣伝 (3)県市と連携した海外メディア等の取材対応等 Ⅴ 世界都市・長崎に向けたMICE振興 首都圏をはじめとする誘致活動について引き続き実施するなかで、新MICE 施設の整備を見据え、既存の誘致活動や受入態勢にとらわれない、より効果の高 い誘致のあり方を検討し、新しい手法にシフトしていく。 また、県においてもスポーツをはじめ誘致のあり方が見直されることから、連 動した誘致を行う。 さらには「長崎MICE誘致推進協議会」の事務局として経済団体や民間事業 者を巻き込み官民一体となったMICE事業の推進に取り組む。 1 誘致宣伝活動の実施等【事務局事業】 (1)学会等コンベンション等の誘致宣伝 ① 県外等への誘致活動 ② 地元コンベンション大会主催事務局への誘致訪問等 (2)スポーツコンベンション誘致の取り組み (3)多様な媒体を利用した情報発信の取り組み ① ホームページやSNS、DM等による情報発信 ② 会員、大学、企業、市民等への定期的な情報発信及び意識の啓発 2 開催支援の実施等【事務局事業】 (1)コンベンション開催補助金等による支援 ① コンベンション開催補助金 ② オフシーズン(12月~2月)コンベンション開催助成金 ③ アトラクション出演料の一部助成 ④ コンベンション開催準備資金貸付 ⑤ 長崎観光ガイドブック等の作成提供 ⑥ 歓迎看板の掲示(長崎駅、路面電車側面、長崎空港) ⑦ 長崎ブリックホール等の優先利用予約 ⑧ 観光施設等の割引の斡旋 ⑨ コンベンション支援業者(協会会員)との連携及び紹介 (2)補助金の見直し検討 3 MICE受入態勢の構築【事務局事業】 (1)事務局コーディネート機能の実施及びワンストップ型の受入環境整備 ① 相談・コーディネート機能 ② 開催前後のフォローと継続的な主催者ニーズの把握 (2)官民による受入態勢の構築【事務局事業】 ① コンベンション誘致のための魅力発信 見直し4 MICE誘致推進協議会事業の推進 (1) ① ② ③ (2) 長崎MICE長崎研究会活動 市内事業者に対するMICEへの理解を深める勉強会の実施 MICE関連事業者に対する研修 民間による受入機関の組成支援 経済団体及び大学と連携した誘致のあり方検討 Ⅵ 地域受入基盤の強化 1 観光関連事業者の人材育成・スキルアップへの取り組み強化【事務局事業】 (1)接客サービス講習会等会員ニーズを踏まえた効果的な講習会の実施 (2)会員との協働による協会事業の推進強化 2 長崎市からの受託【事務局事業】 長崎市から下記の業務を受託する。 (1)総合観光案内所業務 (2)出島受付業務 (3)亀山社中記念館受付業務 (4)世界遺産案内所 Ⅶ 1 2 3 4 5 観光地域づくりの支援 長崎市ペーロン協会、長崎ペーロン選手権大会実行委員会の運営【事務局事業】 長崎ハタ揚げ振興会の運営【事務局事業】 長崎観光龍踊り会の運営【事務局事業】 長崎市宿泊施設協議会の運営【事務局事業】 ロマン長崎選彰委員会の運営【事務局事業】 新規6 DMO推進協議会の設立・運営【事務局事業】 Ⅷ 経営管理の徹底及び推進体制の見直し強化 1 経営委員会主導による事務局運営【事務局事業】 役員で組織された専門委員会の一つである経営委員会が事務局運営に深く関 与することにより、会員協働による事業推進を図る。 2 協会の自立化【事務局事業】 (1)職員の意識改革と組織強化 ① 組織管理に関する研修の実施 ② 業務改善等の取り組み (2)自立化へのしくみ検討 ① 自立化に向けたしくみづくりの検討 ② 公益等事業のあり方の研究 改革③ 28年度からの5ヶ年経営計画の策定 3 会議、運営及び調査【事務局事業】 (1)総会、理事会、監査会及び専門委員会の開催 (2)観光・コンベンション諸会議、会合、諸行事への出席 (3)公益目的支出計画の実施及び報告 (4)新入会員の拡大 (5)事務局体制の強化 (6)コンベンション開催状況調査等の実施 (7)先進都市調査 4 公益目的支出計画実施報告書等の提出【事務局事業】 一般社団法人は、行政庁に公益目的支出計画の実施の完了の確認を受けるまで の間、公益目的支出計画に定めたところにしたがって、公益目的のための支出を 適正に行う必要があるため、公益目的支出計画の実施状況を明らかにする書類等 を作成し提出する。 Ⅸ 収益事業の活性化など経営基盤の強化 1 売店、喫茶室等を運営及び協会事業運営の円滑化のための収益力向上【事務局事業】 グラバー園売店、自由亭喫茶室、出島売店、グラバー園内レトロ写真館、イベ ント販売(長崎くんち、ランタンフェスティバル) (1)収益力が高いオリジナル商品の開発 (2)リアルタイムな情報発信 (3)観光施設のイベントと連携した販売促進 (4)「マダム・バタフライ」関連商品の広報宣伝の強化 (5)旅行・運輸業者との連携 (6)インターネット通販の販売強化 (7)新規収益事業の研究 2 長崎グッズの活用【事務局事業】 (1)「長崎さるく」グッズの活用 (2)観光土産品の改善促進
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