グラフィック社 12月の新刊 カフェ・グラフィックス&インテリア スペシャルティ・コーヒーライフ サードウェーブなコーヒーライフでは、生産地、処理 来の味や香り、個性を楽しむのが主流。これらの豆 を使ったコーヒーは高品質コーヒー、つまりスペシャ 今、サードウェーブなコーヒーライフに注目! 生産地、処理方法が明確になっている豆を「浅煎り」して豆本来の味や香 り、個性のある高品質コーヒー = スペシャルティ・コーヒーを楽しむコー ヒー好きたち。そして、新たなコーヒーライフもはじまっています。 ルティ・コーヒーと呼ばれる。コーヒー好きの間では、 カフェイン摂取の手段という域を超え、この飲み物を 楽しむための心地よい環境や、人と交流出来る場、そ して心をつかむグラフィック・アイデンティティへの興 味と期待が高まっている。本書『カフェ・グラフィック ス&インテリア』では、スペシャルティ・コーヒーだけ でなく、美味しそうに見えるグラフィック・アイデンティ ティと比類なきセンスの個性的なインテリア・デザイン & イ ン テ リ ア を売りとし、ブランディングに成功した 57 軒の店舗を 収録。コーヒーによって開拓された様々なデザインを お楽しみください。 そんなコーヒー好きの間では、カフェイン摂取の手段という域をこえて、 飲み物を楽しむための心地よい空間、人と交流出来る場,、心をつかむグ ラフィック・アイデンティティへの興味と期待も急上昇。 カフェ・グラフィックス&インテリア スペシャルティ・コーヒーライフ 本書では、美味しそうに見えるグラフィック・アイデンティティと比類なき センスの個性的なインテリア・デザインを売りとし、ブランディングに成功 した57 軒の店舗を収録。コーヒーによって開拓された様々なデザインを お楽しみください 2016/08/31 21:20 B5変型判/並製/280ページ 定価:本体3,800円 (税別) ISBN978-4-7661-2975-5 C3070 よいカフェ・インテリアの条件とは何でしょうか? 店内のサイン・システムから雰囲気まで、店を構成するすべての要 素が、そのオーナーと商品の実際のストーリーとつながっているべき だと思います。また、人間工学の基準を満たした家具を使い、ゆっ たりとくつろげる空間を提供し、わかりやすくあることも、よいカフェ・ インテリアの条件といえるでしょう。 今のカフェ・インテリアをデザインするには、どんな点に注目 すべきでしょう? また、クライアントは、どのようなことをデ ザインに期待していると思いますか? 依頼をくださるクライアントは大抵の場合、わたしたちの以前の仕事 をすでにご存知で、気に入ってくださっています。わたしたちがかなり 重視しているのは、物語性のあるデザインを作り上げることです。ま た、若干のユーモアもデザインに加えています。 ザ・ブルー・カップは、ブランド改善をあなたに依頼してくる以 サンタクルーズの古いビルで創業したヴァーヴ・コーヒー・ロースターズ 前からすでに知名度のあるお店でしたが、今回のプロジェクト では何を目指しましたか? は、このエリアのコーヒーショップ・シーンに永続的な印象を残している。 まず初めにお伝えしたいのは、今回この仕事を引き受けるにあたって、 クライアントから100%の信頼をいただいているということです。これ がインスピレーションの主な源となっています。制約がないからです。 ヴァーヴは、カリフォルニア精神を忠実に守りつつ「ファーム・レベル」か 最初のコンセプトの主なアイデアは、わたしたちの照明コレクションか ら引用したヘラジカのイメージを軸に店全体を作り上げることでした。 ザ・ブルー・カップはアーティストとのコラボレーションを提案した2度 めのプロジェクトでした。現在は、新プロジェクトのほとんどをアーティ ストとコラボレーションして進めています。 カフェ・レタージュのロフト・ビューローとの共同制作は、どの ようなものでしたか? ロフト・ビューローのディレクターで、建築主任のオレグ・ボロソフス キーとは、プロジェクトをともに始める時点で、もともと9年来の友人 インテリア・ブランディングについての でした。大親友なので、作業はスムーズに進みました。専門とする エキスパート・トーク スキルをそれぞれが熟知しているため、適材適所で対応することが できたのです。このプロジェクトでは、2人のデザイン・リーダーと、3 人の製図技師、そして建築家1人の合計6人のチームを結成しまし Kleydesign た。 スペース全体でさまざまなものが組み合わされていますが、こ うしたエレメントで何を表現したかったのでしょうか? 世界中から家具を調達して、地元の製品と組み合わせることがかな り多いです。カフェ・レタージュは、そうしたアプローチの典型例で す。インテリア・コンセプトは、店の提供しているフランス料理を強 調することだったので、パピエ・マシェ (張り子)の動物の頭部の剥 クレイデザイン 製を壁に施しました。同店はリーズナブルな価格設定で、幅広い客 層に対応しているので、一貫したアプローチを試みました。新聞紙 共同創業者、ヨーヴァ・イェガーとの対話 で作られたシャンデリアと大理石など、一見不釣り合いなものを融合 させ、フランス料理レストラン特有のムードを再現してみたのです。 クライアントも、お店のお客さまもこれをすぐに受け入れてくださいまし ら「ストリート・レベル」までの全工程でコーヒー作りに情熱を傾け、種か たが、アイデアを詰めてコンセプトを完成させるのに、それから2か月も かかりました。カフェが再オープンしてからは、来店後に森の中の動 物たちのイメージが忘れられなくなるというお客さまもいるようです。 らコーヒーカップまでを効果的につないでいる。このイニシアチブはヴァー ヴ全体の精神に埋め込まれているが、さらに重要なのは、これにより、店を プロジェクトでアーティストとコラボレーションすることは多い クレイデザインは、一般的デザイン・スタジオとはかけ離れている。ユーモア のですか? と自己皮肉に満ちた作品を作る同スタジオは、コンペやエキシビション、講 演などで活躍し、ビデオ撮影を行ったり、デザイン誌でも大きく取り上げられ ている。しかし、それらも彼らの活動のほんの一部だ。近年は、レストラン やバー、カフェなどの店舗インテリア・デザインに力を入れ、新素材に意欲 訪れた客、自らがコーヒー文化に及ぼす影響ついて、意識的になることだ。 ヴァーヴ・コーヒー・ロースターズ 的に挑戦し、探求心をインテリアやプロダクト・デザイン、アート・インスタ レーションに情熱的に注いでいる。ヨーヴァ・イェガーとアイラ・ミラーがウク ライナで2008 年に結成した、この多才なコンビは「天才的なクリエーショ 現在、カリフォルニアと東京に数店舗を構えるヴァーヴは、世界中で、よ 共同創業者、 コルビー ・バーとの対話 ンよりも雰囲気づくり」という信念を、つねに曲げずに活動を続けている。 り味わい深く、本格的なコーヒー体験を厳選できるような取り組みをしてい 27 る。コーヒーを通じて倫理とエクセレンスの両方を追求するこの独創的な スペシャルティコーヒー・ショップは、サードウェーブ・コーヒー文化の未 来を決めるスペシャルティ・コーヒーの領域で、その基準を刷新し続けて Brandlife_Cafe_257-280_JP.indd 270-271 マンゴールズのロゴは、同レストランの陽気なムードを再現するため、 太字書体をミックスして使用。 page 02 2 いる。 「魂のこもらない装飾は、決して優れたコーヒー・ブランディン グにはなりません。優れたコーヒー・ブランディングのスタイ 112/ 113 ルとポジショニングのすべての背景には必ず、すばらしいコ ンセプトがあります。これによって客のストレスを緩和し、最 初の一口でどんな特別な感覚と価値が味わえるかを伝えられ ロゴ・ステッカーは、コーヒー&キッチンのカップ、 バッグ、文具に貼られる。 page 12 2 Brandlife_Cafe_098-169_JP.indd 112-113 るのです。 」 2016/08/31 16:08 ホテルのエントランスで行われているアーバン・ガーデニングや 屋上の養蜂を話題にするダニエル・マガジン。 ダニエル・ベーカリーのロゴは、かすかにテクスチャーのあるスタンプ・プリ ントを取り入れて、ブランドの誠実なアプローチを伝えている。 コルビー・バー & ライアン・オドノバン Colby Barr & Ryan O Donovan page 116 ヴァーヴ・コーヒーは、大学時代に同級生だったコルビー・バーとライアン・オドノバンが創業。コーヒー をいれる技に対し、ともに消えることのない情熱を抱いている。 バーは、コーヒーの生豆のバイヤーと、 生産者窓口を担当、オドノバンは小売業務とブランド全体の方向性を管理している。 現代の多くの同業 Hotel Daniel Bakery Stone Way Café ストーン・ウェイ・カフェ 者がそうであるように、この 2 人の創業者もこの仕事に対して深い恋に落ち、今や大勢のファンを抱える 自らのコーヒー焙 ホテル・ダニエル・ベーカリー 会社に人の食への旺盛な好奇心を向け させる方法を探っている。 ピリットの本質を想起させる。 シアトルを拠点にするストーン・ウェイ・カフェは、経営者が変わった アメリカ、シアトル ID Shore IN goCstudio CL Stone Way Café ことから、フレモント地区により馴染んだ、新たなブランド・アイデン めいたダークな外観で、温かみのある ウッディ―なインテリアのストーン・ウェイ・カフェは、産業地区だっ ティティを求めた。ショアは、この地域の産業の歴史をふまえ、熟練工 たフレモントの過去とこの建物の高級化の歴史をとりいれると同時に、 たちが作ってきたグラフィックや看板をベースにしたビジュアル制作 アイデンティティに対する自分たちの感覚と自己表現の形態を生かして に取り組んだ。同店は、地元の看板職人たちに手伝ってもらい、シンプ いる。 ルな書体でモノグラムを作成。その円形デザインは、コミュニティ・ス オーストリア、ウィーン 010 / 011 Brandlife_Cafe_098-169_JP.indd 98-99 098 / 099 ウィーンのホテル・ダニエル内にあるダニエル・ベーカリーは、地元住 のクオリティの高さを投影しつつ、人間味あふれ 民と旅行者の両方にとって、都会の拠点となっている。ホテル自体は、 保っている。そのロゴは、繊細な風合いのスタンプ 「スマート・ラグジュアリー」の場というブランディングのもと、現代 マンゴールズのインテリアにおいては、色、フォント、 書体の遊びも目立っている。 2016/08/31 16:08 の旅行者たちに向けてフレキシブルで楽しいライフスタイルの必要性を 強調している。ムードレイがデザインしたホテル・ダニエルのビジュア Brandlife_Cafe_001-023_JP.indd ID moodley brand identity 10-11 地区 書店コード IN Atlier Heiss Architekten, Florian Weitzer 2016/09/01 CL Weitzer Hotels Betriebsgesellschaft m.b.H. Brandlife_Cafe_257-280_JP.indd 260-261 11:52 ル・アイデンティティは、ミニマリズムとコンテンポラリー・デザイン 書 名 ブランドの自信と誠実さにあふれた取り組みをはっ ムードレイは、ダニエル・ベーカリー向けには、ホ 260 / 261 と、鮮やかな赤色とのバランスを取ることで、ホテ ルなムードと、より活力に満ちた自由なシックさと 2016/09/01 11:20 注文数 Brandlife_Cafe_098-169_JP.indd 110-111 書店印 新 刊 カフェ・グラフィックス&インテリア スペシャルティ・コーヒーライフ ヴィクショナリー編 ISBN978-4-7661-2975-5 C3070 本体:3,800円(税別) 冊 株式会社グラフィック社 〒102-0073 東京都千代田区九段北 1-14-17 TEL 03-3263-4318 FAX 03-3263-5297
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