ゲーテ 《ファウス ト》 第中部の脚韻(2)

ゲこテ《ファウスト》第二部の脚韻は)
大 ・ 和。・ 啓白 =祐。
(人文学部独文研究室)ニ
Die
Reime
im
1. Teil
der
Tragodie
十 Keisuke
(Seminar
”Faust”:
von
Goethe(2)\ \
Yamato
furdeutscheレPkilologie
dey旅烏sopkischew Fafewltat) 犬‥
コ IV.考察一SinnTeim
(意味の韻=)と・は何かコ
(1)脚韻はどのようにして意味とかかわ丿,意味をつなぐこと.ができるか. 十 犬
「《ファウスド》第二部の脚韻はKlangreimであるだけでなく,すべて同時に斗nnreimどしての機
能をもつ」と主張する場合,しそれはどのような根拠に基づいてなされ得るか.\ し
(2)詩行テクストによって具体的に,この問題を解決して行くが,引用の範囲を,主として
Studierzimmer書斎(H)の場に限ることにする.\観察が広範囲にわたると,逆に特殊な場合に焦点
が合い易くなり,これを一般化する危険なしとしない,むしろ全体を代表する部分として適当な箇
所を取り上げてこれを精査する方が,より正確な結論に通じるので往ないかとの考えに立ってであ
る.その点で,ごの場は特定の形式:(例えば,
の占める比率が特に高くはなくi
Stanze,
Volksliedstrophe,
Gesang,
Blankversなど)
Reimの配置と分布に関して,第十部全体の平均に近い数値を示
し,また劇詩の重要な要素である対話が,韻律の上でどのように実現されているかを観察ずるのに
も,適切な個所である.ノ(例えば,FAUST-MEPHISTO第2Tの対話,\賭けの場√学生の場など)
(3)「韻は意味をつなぎ結ぶ」という場合,
Reimwort
(韻を担う語)ト乃至Reimphrase
句)自体のもつ意味,語意が相互に関連しあい,それによつて2つの詩行の結合が強固万になる,次
のような事例がまず表象されよう.\ユ ・・.・・・...・ .. ・・
a)
1663
1664
Aus
Und
b),!756 Da
dieser
Erde
diese
Sonne
mag
denn
1757
Gelingen
und
(1758
Mit
einander
quillen
scheint
meine
Freuden, コこの大地から私の喜びは涌き
meinen
Leiden; この太陽が私の悩みを照らす 犬
Schmerz
und
VerdruB
ト 十 成功と不満 十
wechseln,
wie
GenuB, 苦痛七快楽 し 上っ
es kann;
)\\ ・.・..・・ .1 .
し っ (かわるがわるやっで来い,何であろうと構わぬ卜
c)
1766
1767
Dem
Taumel
Verliebtem
weih'
HaB,
ich
mich,
erquickendem
dem
schmerzlichsten
GenuB√ ニ \
VerdruB. \ し
目の眩むような思いに身を任ねたい√限りなく丿苦しい享楽に,二 十
十 一一 惚れた身の↑曽悪に,精神を高揚・させる不満に. I゛
d) 1793
Des
1794
Lowen
Des
Hirsches
1795
Des
Italieners
1796
Des
Nordens
Mut, ニ 獅子の勇気 .・. ・・..・ ・・ .・.
Schnelligkeitレ 大鹿のすばやさ ト ト ‥‥‥‥
feurig
Blut, イ
ク リア人の熱血ニ ,犬 ト 1
Dau'rbarkeit. 北方人の不動の心j 二 二 十
(韻を含む
146
e)
高知大学学術研究報告 第39巻(1990年)人文科学
1807
1808
Setz
dir Periicken
Setz
deinen
FuB
auf von
Mil!ionenLocken,
auf ellenhohe
犬 \ 十
Socken, 上
.・・・.・ ・何百万本の髪の毛でできた仮髪を被りなさい,ト
ニ \ 何尺もの高さの足駄の上に足を乗せなさい,
f) 1831
1st wie ein Tier, auf diirrer Heide 上 し 犬
(1832
Von
einem
1833
Und
rings umher
bosen
Geist im
Kreis
liegt schone
herumgefuhrt,
)
grtine Weideレ.・.・.. ・・ .・.・.・・ ・.・・
十 ……牛馬のようなものです,枯野の上で
し 犬 (悪魔に鼻面とって引き回される) 十
.・.・.・ ・・ そこを取り巻くぐるりには美しい緑の牧場が広かっている.
g)
1876 Ich ko血me mit allem
1877
Leidlicホem
h) 1922
Zwar
1923
i)
1944
1945
Und
und
Mut√ 私は勇気を奮い起ごして,やって参り皐した
frischem
Blut ; 相当な学資と,溌潮たる元気を元手として
ist's mit der Gedankenfabrik 確かに思想の工場は
Wie
Wenn
Geld
guten
mit einem
Webei・-Meisterstiick,機織りの名人仕事と同じである
Ihf lernt alles reduzieren し
gehorig
君がすべてを一定のカテゴリーヘと還元し
klassifizieren. 十適切に分類整理することを学ぶならば
これらの例に於けるReim-wort乃至-phraseの関連の仕方には共通点が見られる.
すなわち=,意味に関して,同質のもの並列,≒異質のものの対置,文法形態上は√同じ品詞,伺じ構
造の文肢による,いわゆる対句的表現に限られている事である, 犬
(4)このように語と語,句と句相互の意味がつながりを持つのは,ご《限ちれた場合であって,丿
書斎(II)の場全体でも該当する詩行はここに挙げた例がすべてである.
語と語,句と句の組み合わせが,類語√反対語による対偶に限られると,自然ここでも見られる
ようにMut/Blut,
GenuB/VerdruBが繰り返し現れざるを得ないことになる. 尚
(5)=一般にReimwortの組合せは,意外性をもち,常に新鮮であることが期待される.従って,
いわゆる「連想」に類する観念連合は,次第に拒否されることになる.
0品詞を同じくする組合せ 上 ト ニ
1570
Last
1572
ト1596 Trug-1598
Gast 1573
Siegesglanze-1575
Tanze 1577
Krafト1579
Saft
Pflug \ 十 犬 ¨ 犬
1530
plagen-1531
1562
niむdむrsenkt-1564
sagen
1533
vertragen-1534
geschenkt
〉1584
verjagen
zog-1586
犬 し .・ ト
betrog 1636
fri6t-1538
bist
O品詞を異にする組合せ 十 \十 1
1686
bricht-1688
1712
Doktorschmaus一1715
1716
Wort-1720
1786
bang-1787
いずれを見ても,
nicht 1695
fort 1733
mag
1697
aus 1716
freiユ734
∇Ta窟 1700 schon二1702
Pedant-1717
bekannt 2051
Rednerei 1736
gUト1737
gehn 上 犬
gefallt-2052
Blut-1738
Welt
tut
lang ‥ 〉 ニ
Reimwort相互に意味のつな/がりを見いだすことは出来ない.
Wortを更にPhraseへと拡大しても結果は変わらない. 十六 尚
(6)ここに,優れたSinnreimの作例として,しばしば引用される,
Studierzimmer書斎(I)の
一節がある., ‥ ニ 犬
1224
Geschrieben
1225
Hier
steht ; ”Im Anfang
stock' ich schon!
Wer
war
hilft mir
das Wort!”
weiter
fort? 十
ゲーテ《ファウスト》第一部の脚韻(2)
1226 Ich kann
1227 Ich mu6
1228 Wenn
das Wort
147
schatzen,
es anders tibersetzen.
ich vom
1229 Geschrieben
1230 Bedenke
1231 DaB
so hoch unmoglich
(大和)
Geiste recht erleuchtet bin.
steht: Im
Anfang
war der Sinn.
wohl die erste Zeile,
deine Feder sich nicht Iibereile!
1232 1st es der Sinn, der alles wirkt und schafft ? +
1233 Es solltestehn: Im
Anfang
war die Kraft!
1234 Doch, auch indem ich dieses niederschreibe,
1235 Schon
warnt mich
was, daB ich dabei nicht bleibe.
1236 Mir hilft der Geist! Auf einmal seh' ich Rat
1237 Und
schreibe getrost : Im Anfang
war die Tat !
こう書いてある,「はじめにことばがあった」と.
ここではやくも私は行きづまる.だれか私に手を貸して先へ進ませてくれぬか.
私は言葉を,それほどに高く評価することは出来ない.
上 違ったやり方で訳さねばならぬア ー
もしも私か精神の光にただしく照らされているのならば.
聖書に曰く,「はじめに思いがあった」と.
この一行をよく考えてみるのだ, ∧
お前の筆があまり急ぎ過ぎぬように.
すべてを生ぜしめ創り出すものは思想であろうか.
こうあるべきだ,「はじめに力があった」と.
し だが書き留めているうちにも,
そこで止まってはならぬと,何物かがもう私に警告するのだ.
霊が私に于を貸してくれるぞ.突然解決策が見える.
自信をもって私は書く,「はじめに行為があった」と.
対韻Paarreim
Wort,
7個の連続による独白で,
FAUSTの思索の過程において重大な意味を持つ
Sinn, Kraft, Tatが効果的に配置され,各詩行を締めくくるのは見事である.これこそは
Sinnreimの斉合美の典型と評価されることに異論はない.しかし,ここでもWort-fortの語と語,
あるいはIm
Anfang
war das Wort-Wer
意味連関を見いだす事は出来ない.
hilftmir weiter fort ? の句と句の間には,いかにしても
bin-Sinn, schafft-Kraft, Rat-Tatにおいても,事情は全く同
じである.
ここまで見て来たところから,ごく僅かな例外的組合せを除いて,「Reimは語乃至句の持つ意味
のKorrespondenzによって詩行を結合するのではない」と言ってよい.
(7)それでは,それ以外の,どのような仕方で,
ReimはSinnと関わり得るのか.
同じKlangによって結び付けられる詩行は,同時にその前後に置かれる別のKlangによって周
囲から切り離される.
1936 Wer
will was Lebendigs
erke皿en
und beschreiben,
1937 Sucht erst den Geist heraus zu treiben,
1938 Dann
hat er die Teile in seiner Hand,
1939 Fehlt leider! nur das geistige Band.
148
高知大学学術研究報告 第39巻(1990年)人文科学
−
1940
Encheiresin naturae nennt's die Chemie,
1941
Spottet ihrer selbst und weiB nicht wie.
生命あるものを認識し,記述しようとする者は
まづそこから生気を排除しようとする,
すると彼は部分を手中にもっているが
残念ながら精神の紐帯だけは欠如している.
化学はこれをEncheiresin
naturae と呼ぶが I
J
自分白身を嘲るものである,何故亡あるかを知らず
に1ノJに1タ・£■
"W-】'qJ
XJ゛ノX,
i!ノ'aノラ │『1』44ヽ-4ノ'cy4g
E'-/卜
2つの詩行のつながりを,視覚的により判然たらしめるよう,仮にこのように書き分けてみたが,
聴覚的には,
Reim〔-and〕をもつ1938/39は,
Reim〔一eiben〕で結ばれ審1936/37や,
Reim
し沁〕
で結ばれた1940/41からは,それぞれのReimのKlangによって隔てられ,iKlangによって囲い込ま
れる. ニ し
ー
この際最も注目すべきは,この2行が,
Sinn意味に関七て,それ自体で完結している,一つのま
とまりを形成していることである. ’
これをeine (durch den Endreim
Madrigalに関して,
verbundene)
W. KAYSERがeine
Versgruppeと呼んで紅く.
in sich geschlossene Gruppd, PAUL-GLIERがfreie
strophische Gebilde と名付けたものには,ともに厳密な概念規定が示さ元ていないが,ここに言う
Versgruppeと同じもの,或いは多くとも2∼3のVersgruppeの集合体であると推測される.
(8)Reimが強い凝集力となって,詩行をgliedernし,
Versgruppeによって初めて,
gruppierenしJこれにより形成される
Sinnreimとしての機能を果たしていること声・よりづ
手段として,《ファウスト》第一部全詩行のVersschluBwort
(gereimtの!場合は当然=
Reimwort)
のつながりを付表として2回に分載したが,
書斎(II)に現れるものを例として,
Versgruppeの類型の整序を試み,そ│れぞれの類型に属する組
耳の胡粁応r > nfal,T/-d-=73卜ヶヤノ i
合せの個数を( )内に付記しておく.
μ μ 刀 り 刀 り μ
2行のVersgruppe aa(103)
3行
4行
5行
6行
7行
aaa (3)
abab(45), abba (14);十a十a( 1), aa十a(;l)
aabba (1), ababa (1), ababb ( 2 ), abbab (1),
ababab (1), abbaaa (1)
ababcbc(1), abbacca(1), abbccab(1)
8行
abbaccca(1)
13行
abababcbcbdba(1) ご
十はungereimtの詩行を表す.
ungereimtは上記帝含め,6行とした.
(9)書斎(II)で, Verssgruppeが,どのように一まレとまりの意味
り得るか,最も頻度の高いaa,
aa 1716
Auch
abba, ababaについて,いくつか
-
sich geschlossen
で有
ってみよう
was Geschriebnes forderst du Pedant ?
1717 Hast du noch keinen Mann,
aa
abbba (1)
nicht
づ詣器言言こ二ご言ヤ響大
二三二二
[補足]MetrumとSyntaxの相関については,後に触れるが,
ト
Syntaxの干渉をうけて,
aaの2
ゲーテ《ファウスト》第一部の脚韻(2)(大和)
149
行は,しばしばaa
bb cc或はabab ccの下線部分となって,より大きなGruppeへとgliedernさ
一一 れる.
abba
2023 Besonders lernt die Weiber
fiihren;ト特に女性たちを操る術を学びたまえ.
2024
Es ist ihr ewig Weh
2025
So tausendfach 千差万別だが
2026
Aus einem
abba
-
1544 1n jedem
Punkte
und Ach 女性のいつまでも止むことのない悲鳴,嘆息は
zu kリrieren, 一点から治療する事が出来る, ▽
Kleid werd' ich woh】die Pein どんな服装をしても,私はおそらく
1545 Des engen Erdelebens
1546 Ich bin zu alt,um
1547 Zu Jung, um
abab
1635 Hor
flihlen. 窮屈な地上の生活の,苦痛を感じるだろう.
nur zu spielen, 遊んでばかりいるのには年とり過ぎた,
ohne Wunsch
auf, mit deinem
zu seinレ 望みなしで居るには,あまりに若すぎる.
Gram
zu spielen,
1636 Der, wie ein Geier, dir am
Leben friBt;
1637
Die schlechteste Gesellschaft 諮Bt dich fiihlen,
1638
DaB
du ein Mensch
mit Menschen
bist.
苦悩を弄ぶのは止めなさい, し
それは禿鷹の様に貴方の命を食うのです,
どんな下らぬ仲間だつ七身にしみて感じさせてくれます,
人間は人間と共に居てこそ人間なのです√ ト
abab 1699
Werd' ich zum
Augenblicke
sagen:
1670
Verweile doch ! du bist so schon !
1671
Dann
magst
1672
Dann
will ich gern zugrunde
du mich in Fesseln schlagen,
gehn !
私が一瞬の時に向かって言うなら,
「留まれよ.汝はまことに美くしい」と, \
その時,お前は私を鎖につないでもよいぞ,
その時,私はよろこんで破滅して行こう.
abab 1824 Wenn ich sechs Hengste zahlen kann, こ 十
一
1825 Sind ihre Krafte nicht die meine ?
1826 Ich renne zu und bin ein rechter Mann,
1827
Als hatt' ich vierundzwanzig
r ・ . ・
Beine. ト
私に6頭の悍馬の代金を払うことが出来たら,
馬のもつ力は私の力ではないでしょうか.
私は速駆けする,私はひとかどの男なのです,
いわば24本の脚をもつのです.
(10)先に触れた通り,単一のVersgruppeだけで意味が完結せず,次のVersgruppeへenj
amber
することがある.
Enjambementという場合,
Zeilensprungだけではなく,
Strophensprungも含まれる.
しかしながら,ここにはStrophensprungはあり得ず,すべては見かけ上のZeilensprungとなるが,
詩法と文法め相関を明らかにするため,
Eniambementを避けて,
Gruppensprungの名称を使いた
し3.
Metrumの構造とSyntaxの構造が交叉し合い,連鎖状につながる有様は次のように図示出来る.
150
高知大学学術研究報告 第39巻(1990年)
Reim ,
1639 Doch
││はHauptsatz
so ist'snicht gemeint,
1640 Dich unter das Pack
zu stoBen.
]
1641 Ich bin keiner von den GroBen ;
ド±Nebensatzまたは
1642 Doch
Satzglied
willst du mit mir vereint
1643 Deine Schritte durchs Leben nehmen,
]
1644 So will ich mich gern bequemen,
1645 Dein zu sei・n,
auf der Stelle.
1646 lch・ bin deih Geselle,
1647
Und
mach'
ich dir's recht, i i
]ニ n j
1648 Bin ich dein Diener, bin dein Knecht !
. | .
Syntaxの句読点と,
Metrumの構造としてのVersgruppeの節目とは相互に無関係に置かれ,そ
のことによって形式と内容の関係に多彩な変化が実現して行くのであるがにの両者を比較すると,
Syntaxの構造は長短きわめて恣意的で,その回帰゜反復に規則性と訃
し≒ ト
一方Metrumの構造を段階的に見て来ると,強弱の音節2∼3からTakt拍節が,ほぽ一定数
(《ファウスヒ》では2∼6)の拍節からVers-Zeile詩行が↓さら函まぽ卜定数(2,
4,
5,
の詩行からVersgruppe詩行群が形成される.それぞれの段階の数字の示すようにかなりの自由度
をもちながら,
Metrumは,それでもほぼ均等な目盛りをもって時間経過を区切って行く尺度であ
る. ト ,
もともとMetrumくmetron=MaBであった.
Stropheを形成することのない”Faustvers”において,
Metrumの構造でありながら,原理を異に
するSyntaxの構造との接点,接面にあって,後者の不規則性を吸収し,
KlangreimとSinnreimの
対立を統一するのがVersgruppeであ乱この作品の形式,内容両面からめ分析に際し,最も重視す
べき単位と言うことが出来る.
(11)劇詩のMetrumに関する技法に
a)割り科白Antilabe
b)脚韻の分割=
Versgruppeの分担 ∧ がある. ; ト
a)では中断する事の出来ない詩行のリズムを2以上の登場人物Rolleとn)が分け持つことにょっ
て, 1
b)ではKlangとSinnに関して強い凝集力をもつ詩行群Versgruppeを2以上のRolle(n)が分け
持つことによって,ともに科白のやりとりに切迫,緊張を強める極めて子k“効な手段となる.
158! FA
Das Spionieren, scheint's,ist deine Lust.
1582 ME
Allwissend bin ich nicht; doch vielist mir bewuBt
スパイするのが,君の楽しみだと見える. :
1880 ME
1881 SCH
でもたくさんのことは分かって居ます.
Da seid Ihr eben recht am O比
Aufrichtig, mochte
schon wieder fort :
そういう事情なら君は丁度ぴったりの場所に来ら
正直のところ,私は早くも再びここを離れたくな
Antilabeを含む例
−− れ1つI=︲
何でも知っているという訳ではないが,
た訳だ.
て居ます.
6)
ゲーテ《ファウストl第一部の脚韻(2)(大和)
1530
FA Es
1531
ME Ich
klopft ?Herein ! Wer
1531
FA Herein !. ●
1531
ME Du
1532
FA Herein
∇1532
ME So
151
will mich wieder plagen ?
bin's.
muBt
es dreimal sagen.
denn !
gefallst dU面r. 十 \
FA ノックの音がするようだな.入りたまえ.またもや私を悩まそうとするのは誰だ.
し ME 私です.
FA 入りたまえ.し
ME 三度それを言ってもらわねばなりま,せん.
FA それでは,入りたまえ.
ME ト だから私は貴方が好きなんです. ト
2051 FA Wohin
soil es gehn ? さ て,どこへ行こうか.
2051 ME Wohin
2052 ME Wir
es dir gefallt. 貴方のお気に召すところへ.
sehn die kleine, dann die groBe Welt. 小世間を見,それから大世間を見ましょ
う.
(12)別表についで
(8)で,書斎(H)に現れるVersgruppeについて詳述したが,第一部の各Szene毎の「Versgruppe
の類型と分布」を別表にした.
これに示されるように√当初STAEDLERに拠ったgereimt/ungereimtの比率4404
干の変更が加わり,
: 208には若
4397:215となった.
この比率,今なお浮動的としておくが,その理由は,例えば,
3441 selbst-3442 fest 3787 die-3788 schlief 3830 reichen-3831 Reinen
をAssonanz,即ちhalbgereimtと見るか否か,
3782/3785/3790
Herzen 上
を単なる繰り返しと見るか,
Dreireimと見るか
3384 hin-3386 Sinn
をStropheを跨いでgereimtと見るか否か,必ずしも最終決定を急ぐ必要はないと考える故であ
る. 犬
行数の合計は集計を目的としたのではなく,
うかを点検するための必要からである.
Reimによる詩行の組合せに脱落或は重複がないかど
152
1
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高知大学学術研究報告 第39巻(1990年)人文科学
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34
34
34
34
34
3
4
4323
一匹 一匹乱
・−ゲーテ《ファウスト│第一部の脚韻(2)(大和)
高知大学学術研究報告 第39巻(1990年)人文科学
−
162
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4
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4600
4601
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4603
4604
4605
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MAEG
ME
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4608
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4609
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46
46
46 2(MAEG)
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ゲーテ《ファウスト》第一部の脚韻(2)(大和)
Versgruppe
163
の類型と と分布
SZENE
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abba abab
4
Zueignung
2行 3行 4行 5行 6行 7行 8行 9行 10行
4
11行 13行 15行 無韻
行数
32
Vorspiel auf dem
Theater
Prolog im Himmel
23
6
25
11
1
13
3
3
1
1
1
5
2
1
1
4
1
1
1
210
1
111
Nacht
54
19
46
1
1
1
39
11
40
8
1
2
StudierzimmerCl)
79
12
23
1
4
4
Studier2immer(2)
103
14
45
1
3
6
2
17
1
4
3
1
8
2
2
1
10
454
Vor
dem
Tor
20
370
1
1
4
352
3
1
1
6
543
Auerbachs Keller
in Leipzig
54
9
1
9
1
4
264
Hexenkueche
30
10
24
Strasse(l)
20
3
Abend
11
6
Spaziergang
24
2
1
Der Nachbarin
Haus
Strasse(2)
45
7
9
2
268
1
2
1
3
2
73
12
1
1
127
60
Garten
2
160
5
22
4
5
1
1
3
1
1
48
9
1
9
132
Gartenhaeuschen
laid
und
Hoehle
6
16
6
12
11
3
1
34
157
Gretchens
Stube
2
8
1
17
40
Martens
Garten
Am Brunnen
33
2
17
1
8
1
1
1
10
130
1
2
43
3
Zwinger
3
1
7
8
1
1
2
33
Nacht. Vor
Gretchens
Tuere
Dom
40
2
2
156
1
2
51
59
Walpurgisnacht
87
19
Walpurgis nachtstraum
Trueber
Tae.Feld
Nacht.offen
Feld
Kerker
22
40
2
1
3
2
1
3
388
4
8
176
53
4
8
3
1
1
3
6
19
1
6
208
計
行数
782
*2
*(倍数)
1584
151
*4
604
362
*4
1448
28
36
水2 水3
56 108
4 44
*4
*5
16 220
24
*6
144
15
水7
105
7
*8
56
3
水9
27
1
水10
10
1
1
1 Z15
*11 水13 水15
水1
11
13
15 215
4612