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2 0 15 年の社会貢献活動をご報告します

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2 0 15 年 の 社 会 貢 献 活 動 をご 報 告 しま す
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R
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2015
r
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ファイザーのスローガン「Working together for a healthier world:より健康な世界の実現
のために」は、病と闘う患者の皆様や医療従事者の皆様の信頼に応え、革新的な治療薬の開発に
専念するだけでなく、医薬品の提供だけでは十分に果すことができない課題にも取り組むことで、
より高いQOL
( 生活の質)
を世界中の多くの方々にお届けするというファイザーの取り組みを表現
しています。
弊社は社会を構成している企業市民として、"真に実効性のある社会貢献プログラムは何か"と
いう視点から社会貢献活動を展開しています。一方的な援助や一過性の支援ではなく、長期的な
視野に立った継続的な活動になるようにと考え、経済的な支援のみならず、人的な支援やファイ
ザーの多様な資源を活用した貢献を心がけています。特徴的な社会貢献活動として「ヘルスケア関
連団体のネットワークづくりへの支援(VHO-net)
(
」 患者団体などの相互連携の支援)、
「 ファイ
ザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援」
(NPO等への助成)
な
どがあります。
また、国を超えた災害被災地への支援、社員が行うボランティアに対する支援など、幅広い分野
での社会貢献を実施しております。詳細は次ページ以降をご参照ください。
2015年の活動を報告するこの企業市民レポートで、ファイザーの社会貢献に関する考え方と
活動についてご理解を深めていただけますと幸いです。
2016年3月
ファイザー株式会社 代表取締役社長
梅田 一郎
会社概要
1
設立
1953年8月1日
従業員数
4,975名
事業内容
医療用医薬品の製造・販売・輸出入
所在地
本社:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル
ファイザーの社会貢献活動の概要
ファイザーは、社会を構成している企業市民として“真に実効性のある社会貢献プログラムは何
か”
という視点から社会貢献活動を考えてきました。
その結果、
すべての人が健康で心豊かに生きら
れることを目標に、患者さんや障がいのある方々、そのご家族、医療関係者だけでなく、市民団体、
災害被災者等への支援など幅広い社会貢献活動を展開しています。
市民活動への助成
P3〜6
ファイザー(日本 )
グローバルファイザー
ヘルスケア関連団体への支援
P7〜10
社員のボランティア活動
P11〜15
医学記事賞
P16
ヘルスリサーチへの助成
P18
P17
中堅世代の
人々
患者団体
社会的な受け皿がないために
心身のケアを受けられない人
障がい者団体
家族団体
など
など
地域社会
一般生活者
メディア
など
保健医療分野の
研究者
目次
ページ
1 ――「Working together for a healthier world:より健康な世界の実現のために」
ファイザー株式会社 代表取締役社長 梅田 一郎
2 ―― ファイザーの社会貢献活動の概要
3 ―― ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援
数多くの先駆的な取り組みを導入したユニークな制度
• 特定非営利活動法人 HEART TO HEART[愛知県 ]
• 特定非営利活動法人 いわき緊急サポートセンター
[福島県 ]
(VHO)
とネットワークづくりのためのきめ細やかな支援
7 ―― ヘルスケア関連団体
第15回ヘルスケア関連団体(VHO)ワークショップ
「軌跡・継続・変革」をテーマに開催
11 ―― ― 人ひとりの思いをかたちに 社員による社会貢献活動
マッチングギフトプログラム/ボランティア活動支援プログラム/ヘルプマーク社内啓発活動/
子どもたちをアレルギーから守るために/サンタクロース・ボランティア/サマー・サイエンス・スクール/
地域の清掃活動に参加/全社をあげて普通救命講習を受講
16 ―― 医学・医療に関する優れた記事を表彰 「第34回ファイザー医学記事賞」
17 ―― 公益財団法人 ファイザーヘルスリサーチ振興財団による医師、研究者、医療関係者への研究助成
18 ―― Global Pfizer 世界各地で展開する企業市民活動
2
ファイザープログラム
~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援
数多くの先駆的な取り組みを導入したユニークな制度
15年間で総額6億4,594万円を助成
助成決定団体によるプロ
ジェクトの紹介の様子
ファイザープログラムは、
「 心とからだのへルスケ
的に導入してきました。助成対象としても、独創的・試
ア」に取り組む市民活動、市民 研究を支 援するため
行的かつ社会的な意義が大きいにもかかわらず、公
に、2000年9月に創設した市民活動助成事業です。
的機関などからの支援が受けにくい活動の認知度を
最長3年間の継続助成制度、人件費や家賃・光熱費な
上げ、その自立を援助するという他に例を見ないユニ
どの事務局経費をも助成対象とする制度などを先駆
ークな助成となっています。
2015年度ファイザープログラム応募団体支援 対象
の分類
社会的困難を抱える人
(社会的弱者)
2.1%
依存症当事者・
家族
2.1%
就労者
2.1%
セクシュアル・マイノリティ
2.1%
生きづらさを
抱える人
2.8%
無業者・
失業者
3.5%
東日本
大震災
関連被災者・
児・家族
4.2%
生活困窮者
4.2%
不登校/引きこもり/ニート当事者・ 介護者・看護者・
家族、保護者等 4.9%
支援者 5.6%
その他
7.0%
市民・住民
14.7%
また、疾病、障がいを抱える方をはじめ、生活困窮
者や公的制度の狭間で支援を必要とする方々など、
従来の「ヘルスケア」の枠にとらわれない対象者への
支援も特徴となっています。
本年度は、新規助成の応募143件の中から8件を
選出、前年度の助成対象団体が応募する継続助成も
8 件 を 選 出し、合 計16 件 のプ ロジェクトに 対して
疾病患者・
児・家族
14.0%
障がい者・
児・家族
11.9%
女性
9.8%
子育て親
9.1%
助成決定書の授与
3
3,000万円を助成することとなりました。
ファイザープログラムは、この15年間に延べ3,745件の応募の
中から、新規助成・継続助成合わせて339件のプロジェクトに対
し、
総額6億4,594万円を助成金として支援してきました。
ファイザーでは、
「 ヘルスケア」に関する社会的課題に取り組ん
でいる市民活動・市民研究を支援することによって、より良い社会
づくりに貢献していきたいと考えています。
助成決定書の贈呈式会場の様子
「ファイザープログラム」2015年度助成対象プロジェクト一覧
新規助成
(助成1年目)
活 研
動 究
プロジェクト名
団体名
所在地
助成額
(万円)
1 ● スティグマに苦 悩するHIV陽 性者の「生きる力」を培う
支援システム創出
HIV Futures Japanプロジェクト
東京
203
2 ● セクシュアル・マイノリティの中堅世代困難 層に向けた
HIV検査同行とサポート
クライシスサポートセンター nolb
東京
150
3 ●
デートDVの実 態から女 性の生きづらさと適切な支 援
方法を明らかにするための研究
認定特定非営利活動法人 エンパワメントかながわ
神奈川
212
4 ● ●
中堅世代のセクシュアル・マイノリティの就労環 境に関
わる相談支援事業
特定非営利活動法人 PROUD LIFE
愛知
100
5 ● 中堅世代の介護離職予防プログラムの開発及び介護相
談コンシェル設置
特定非営利活動法人 HEART TO HEART
愛知
250
6 ● 視 覚障害 者の「化 粧をしたい!」を応援するプロジェク
ト
日本ケアメイク協会
大阪
209
7 ● DV被害等による生きづらさを抱えた女性のための居場
所づくり事業
認定特定非営利活動法人 女性と子ども支援センター
ウィメンズネット・こうべ
兵庫
156
8 ● ハーブづくりによる心の健康と豊かな暮らしを考えるヘ
ルスケアプロジェクト
一般社団法人 新しい自立化支援塾
徳島
220
助成総額〔8件・合計〕1,500万円
(2015年度の助成期間は、2016年1月1日~12月31日です)
継続助成
(助成2年目)
活 研
動 究
プロジェクト名
団体名
所在地
助成額
(万円)
1 ● ●
孤立した困窮者を連携・寄り添い型で支えるための支援
組織のネットワークづくり
認定特定非営利活動法人 茨城NPOセンター・
コモンズ
茨城
248
2 ● 障がい児とその家族を支えるための「家族の再生」プロ
ジェクト
特定非営利活動法人 文化・福祉・人権サポート
アエソン
兵庫
175
3 ● 地域自立生活支援コミュニティスペースの再生
ほっとスペース おり~ぶ
兵庫
177
(助成3年目)
4 ● 東日本大震災と原発不安からの心と体の健康回復プロ
ジェクト
特定非営利活動法人 いわき緊急サポートセンター
福島
239
5 ● ヘルスケアファーム事業からコミュニティづくりへの発展
を目指して
特定非営利活動法人 さいたま自立就労支援センター
埼玉
96
6 ● 中堅世代がん体験者の心とからだを元気にするネット
ラジオ・コミュニティー
特定非営利活動法人 ミーネット
愛知
120
7 ● 劇場型大混浴銭湯2016
特定非営利活動法人 月と風と
兵庫
220
8 ● 沖縄県北部圏域の療育ファミリーを総合的に支援する
プロジェクト
特定非営利活動法人 療育ファミリーサポートほほえみ
沖縄
225
助成総額〔8件・合計〕
1,500万円
(2015年度の助成期間は、2016年1月1日~12月31日です)
4
ファイザープログラム
ファイザーでは、
「心とからだのへルスケア」の視点を重視したより良い社会への寄与を目的とし
て、公的機関のサービスや社会資源が十分に整っていない分野で活動している市民活動・市民研究
を応援しています。
ファイザープログラム2015年度[新規助成 ]
特に認知症初期は混乱する方が多いので、医師、作業
中堅世代の介護離職予防プログラムの開発
及び介護相談コンシェル設置
療法士、ケアマネジャーなどを交えて、グループワー
特定非営利活動法人
HEART TO HEART
[ 愛知県 ]
クを中心にした「家族支援プログラム」をつくり、自治
体と協力しながら展開しました。
次に取り組んだのは、
「 認知症買い物セーフティー
ネット」です。認知症の初期には、同じ物を大量に買っ
たり、お釣りのトラブルなどが起こりやすいため、
「買
い物」をキーワードに、認知症患者の見守り支援ネッ
認知症患者も
介護者も安心
できる社会へ
トワークづくりを始めたのです。
今回のファイザーの助成では、仕事と介護の両立
支援のための相談窓口と介護離職予防プログラムの
開発に取り組みます。
尾 之 内 直 美 さん
例えば、親が認知症と診断されると、慌てて仕事を
が介護に関わるよう
辞め実家に戻る方がいます。しかし収入が無くなって
になったのは 2 0 年
しまい、自分の貯金を崩しながら介護をしても行き詰
以 上前、同 居してい
まってしまいます。あるいは、親の介護によって同僚に
た 義 父 が 認 知 症に
迷惑をかけると、会社を辞めざるをえないと考える方
なったことがきっか
も少なくありません。こうした中堅世代の介護離職を
けでした。その後、義母も脳梗塞で倒れ、子育てをし
防ぐには、医師、社会保険労務士、企業の担当者など
ながら義父母の面倒をみる生活が続きました。
と協力して、職場で離職予防のプログラム講座を行う
理事長の尾之内直美さん
当時は、介護は家庭の中だけで行われるのが普通
で、メディアで取り上げられることはほとんどなく、介
護の情報を入手する手段は限られていました。
など、適切な情報を提供することが重要になると尾
之内さんは考えています。
HEART TO HEARTでは、個人の介護経験を地域
そんなある日、
「公益社団法人認知症の人と家族の
の見守りへと拡げ、職場での理 解と協力を得ること
会」の交流会に参加し、初めて自分と同じように介護
で、認知症の本人も介護者も安心して暮らせる社会づ
に奮闘している方々と出会いました。そこでの交流に
くりを目指しています。
よって尾 之内さんは非常に励まされ 、参加 後すぐに
「家族の会」に入会。やがて、約10年にわたる介護生
活が終り、
愛知県支部代表に就任しました。
ところが、その後、介護者の数は増え続けニーズも
多様化していくにもかかわらず、予算やボランティア
スタッフが限られた「家族の会」の活動に限界を感じ
るようになりました。そこで2004年に自らが理事長
となり、特定非営利活動法人 HEART TO HEARTを
立ち上げたのです。
まず取り組んだのは、認知症の患者を抱える介護
者の支援でした。24時間ケアを続ける家族がしっか
りしていなければ、しっかりした介護はできません。
5
介護 者の大 交流会(上)
と認 知 症 理 解のための
漫画のテキスト
(左)
ファイザープログラム2015年度[継続助成 ]
東日本大震災と原発不安からの心と体の
健康回復プロジェクト
特定非営利活動法人
いわき緊急サポートセンター
[ 福島県 ]
支 援 拠 点「アステール」での子
どもの一時預かりの様子
れる大きな窓、トイレや洗面所のある支援拠点を、自
費で整備しました。
そして、
「 若い世代の“こころのケア ”
のために何が
できるのか」と情報を集めていた時に、見つけたのが
ファイザープログラムでした。さっそく、複合災害の福
代表の前澤由美さん
島県いわき市でこころのケアを継続したいと申請し
ました。助成1年目は24時間の電話相談窓口を設置
共働きのご家庭では、子どもが発熱や風邪などで
し、2年目は定期的な3種類のサロンと交流会を開催
体調を崩したりすると、幼稚園や保育園、託児所に預
し、こころの居場所づくりに取り組みました。地域に
けられず困ってしまいます。そのような病児や、障がい
笑 顔が戻るまで、人とつながる安心と自己解決を全
などを持つ子どもを預かるために、2010年2月、看護
力で応援しました。
師だった前澤由美さんら5人の仲間が設立したのが
「いわき緊急サポートセンター」です。
3年目となる今年は、意欲と目標が持てるような学
習支援や人材育成、そして2本のDVDを制作する予
ところが、翌年3月、東日本大震災が発生。それまで
定です。DVDは、
「困難は一人で頑張らずに、地域に頼
の活動に加え、被災地域の救援、自衛隊の道案内、避
っていい。その方が、みんなが笑顔になれる」というメ
難施設での健 康チェックや入浴サービス、不安対応
ッセージを込めた家庭向けの内容と、若者育成や子
や寄り添いにも奔走しました。未曾有の震災の被 災
育て支援推進のために公的機関に向けた内容です。
や原発への恐怖の中で、昼夜を問わず子育て中の親
「私が子育てをした20年前は、家族や近所の人に
からの問合せが殺到し、事態は困難を極めました。前
声を掛けてもらって安心
澤さんたちは「子育ては大変なのに、こんな状況だと
できました。そういう存
もっと辛い。いわきを支える世代が少しでも不安なく
在が身近にない今、若い
過ごせるよう、まずは3年間私たちが 頑 張らなけれ
世 代 をもっと 応 援した
ば!」と決意しました。
い」と前澤さん。
「 これか
活動の継続でニーズや要望が益々高くなり、母親の
らも 私 達にしか対 応 で
健康障害、ストレスを抱える男性や学生などの相談も
きない柔軟で丁寧な支
出てきて、
組織力の強化が必要になりました。
援を継続して、若い世代
そこで2013年8月、任意団体を特定非営利活動法
が活 気あふれる地 域に
人に登録。9月には、子どもを預ける親も預かるスタッ
していきたいです」と語
フも安心できるように、託児ができる床、外が眺めら
ります。
サポート内容を詳細に記した
報告書
Webでは… http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/philanthropy/pfizer_program/index.html
6
ヘルスケア関連団体
(VHO)
と
ネットワークづくりのためのきめ細やかな支援
ワ
ファイザーは、ヘルスケア関連
団体(Voluntar y Healthcare
Organization、
略称:VHO)
の自主
性と主体性を尊重し、
自立を願い
ながら、日常活動へのサポートや
ネットワークづくりのためのきめ
細やかな支援を行っています。
ー
等 の 開 催を
ョップ
支援
クシ
VHO-netワークショップ
地域学習会
地域学習会合同会議 など
づくりへの支
ワーク
援
ト
ッ
ネ
ウェブサイトVHO-net の
運営支援、
情報誌「まねきねこ」の
制作・発行 など
● VHO-netワークショップ等の
開催を支援
年に1度開催されるVHO-netワークショップをも
とに、2004年に関西地区で始まった地域交流会が
全国に広がり、現在は学習会として、地域ごとの課題
活動へ
日常
の支 援
進行役スキルアップ研修会
ウェブサイトサポート
勉強会 など
ア関連団体ワークショップで誕生したマスコットキャ
ラクターで、人を招き、ネットワークを広げようという
意味が込められています。
「まねきねこ」は「VHO-net」のウェブサイトからダ
ウンロードし、どなたでも読むことができます。
の解決や情報交換などの強化、全国規模での活動と
●日常活動への支援
各地域の活動を併せてネットワークしていくために活
進行役研修会
動が行われています。また、全国の学習会で話し合わ
ヘルスケア関連団体が、それぞれの活動の中で行
れた内容を共有し、各地域学習会の企画について議
われる会議やVHO-net地域学習会での進行役の役
論・承認するために、年に1度の合同会議も開催され
割が重要であることから、そのスキルアップを目的と
ています。
した研修会を開催しています。
ファイザーは学習会や合同会議を円滑に進めるた
めの会場の提供や設営、ファシリテーション支援など
を行っています。
●ネットワークづくりへの支援
ウェブサイトVHO-netの運営支援
ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会(VHOnet)
は、会員団体相互の理解を深め、より多くの方々
に各団体の活動を知ってもらうために、会の紹介から
ワークショップ、各種勉強会の報告、情報誌「まねきね
こ」と各地域の地域難病連などの情報を掲載してい
る、ウェブサイト「VHO-net」
( http://www.vhonet.org/)
を運営しています。ファイザーは、この運営
を支援しています。
情報誌「まねきねこ」の制作・発行
ファイザーは、ヘルスケア関連団体のネットワーク
づくりを支援するため、情報誌「まねきねこ」を制作・
発行し、ヘルスケア関連団体、医師会、行政などに配
布しています。誌名の「まねきねこ」は、第1回ヘルスケ
7
ウェブサイトVHO-netの トップページ(上)。
「まねきねこ」と
「ピアサポート5か条」
ヘルスケア関連団体ワークショップ(VHO: Voluntary Healthcare Organization)
第15回ヘルスケア関連団体
(VHO)
ワークショップ
「軌跡・継続・変革」をテーマに開催
疾病や障がいに関わる民間団体には、患者
団体・障がい者団体・家族団体・セルフヘルプグ
ループ・支援者団体などがあり、
それぞれ独立し
た活動を行っています。しかし、より良い医療・
福祉の実現には、規模や歴史、医療・疾患、当事
者・家族・医療従事者といった枠組みを越えた
連携や交流も必要です。ファイザーはこうした
団体をヘルスケア関連団体“VHO ”
と総称し、
相互の連携や交流を支援しています。
それぞれの活動の足元を
見つめ直す機会に
ファイザーは、疾病や障がいに関わるさまざまな民
間団体を「ヘルスケア関連団体」と総称し、各団体の
自主性と主体性を尊重しながら、ネットワークづくり
をサポートしています。
VHO-netワークショップの様子
社会情勢によって活動内容の変化や方針の変更が必
要になることがあります。15回という区切りの年に、
継続してきたことの価値と、変革の重要性を考えなが
ら、それぞれの団体の足元を見つめ直す機会にした
い、という考えのもとでテーマが決められました。
「変革」
「継続」の基調講演
2015年10月31日〜11月1日、その一つである第15
初日の午前中の基調講演ではまず、
「変革は継続の
回ヘルスケア関連団体ワークショップ
(共催:ファイザ
原動力」との考えから、
強いリーダーシップを発揮して
ー(株)
、VHO-net)
が 都内のファイザー研修施設で
きたワット隆子さん
(あけぼの会会長)
からお話をいた
開催されました。
だきました。
次に、
地道な活動の継続によって「患者中
今回のテーマは「軌 跡・継 続・変革」。さまざまな団
心の医療」の実現へと着実に歩みを進めてきた長谷
体が活動を継続していく中では、リーダーの考え方や
川三枝子さん(日本リウマチ友の会会長)
からお話を
いただきました。
継続と変革について対照的とも思え
るお二人のお話に、
全員が大きな刺激を受けました。
午後の分科会では、基調講演を踏まえ、それぞれの
団体の軌跡をたどりながら、継続と改革の関係、改革
の主体はリーダーか否かなど、濃密な議論になりまし
た。分 科 会 終了後には 、5人の奏 者「Mer r y Br a ss
Ensemble」による15周年記念ミニコンサートも催さ
れました。
2日目の午前中は、分科会ごとに10分間のまとめの
発 表と質疑 応答。午 後の全体討論では、それらの意
分科会の様子
見をもとにさらに議論を深めていきました。
8
VHO-netワークショップ
分科会や休憩中の様子
側面からサポートがファイザーのスタンス
いて一冊にまとめた『患者と作る医学の教科書』の出
版。2013年からは「信頼されるピアサポートプロジェ
2001年から始まったワークショップの成果をもと
クト」が始まり、へルスケア関連団体のリーダーと医
に、2004年1月に関西から始まった地域学習会は、
師、看護師で構成されたチームによって議論が続け
現在、全国9か所で開催されています。さらに、年に一
られ、2015年には『VHO-netが考えるピアサポート
度、各地域学習会の運営委員が参加する「合同会議」
5か条』を発刊しました。
ファイザーは、VHO-netの支援、ワークショップや
も開催されるようになりました。これは、各地域学習
会の年間の企画を検討することが目的です。
さらに、2009年には患者の視点で疾患や治療につ
地域学習会などの会場の提供や設営、交通費や宿泊
費の支援、分科会のサポートなどを行い、ネットワー
ヘルスケア関連団体ワークショップ
(これまでのテーマ)
第1回 [2001年 ]
テーマ 「活動に駆り立てるもの、
越えるもの」~出会いを中心に~
第2回 [2002年 ]
テーマ 「ひとりの気づきはみんなの気づき」~会の運営・後継者育成、
資金調達、
PR活動など~
第3回 [2003年 ]
テーマ 「自分づくり、ひとづくり」~人材育成を中心に~
第4回 [2004年 ]
テーマ「未来に向けて、充実と広がり」~今、
あなたにできること~
第5回 [2005年 ]
テーマ「つなぐ」~医療関係者とのより良い関係~
第6回 [2006年 ]
テーマ「患者力」~医師とのパートナーシップ~
第7回 [2007年 ]
テーマ「情報活用術」~収集と提供の方法を考える~
第8回 [2008年 ]
テーマ「つたえる」~正確な情報を伝えたい人たちに~
第9回 [2009年 ]
テーマ「つづける」~chance・challenge・change~
第10回 [2010年 ]
テーマ「集う・たのしむ・見つける」~これまでを振り返り、
未来のために~
第11回 [2011年 ]
テーマ「もったいない!VHO-netの活かし方」
第12回 [2012年 ]
テーマ「『共に』~ピアサポートの未来」
第13回 [2013年 ]
テーマ「社会資源としてのピアサポート」
第14回 [2014年 ]
テーマ「協働」
第15回 [2015年 ]
テーマ「軌跡・継続・変革」
9
クづくりを支える事務局として、また、各ヘルスケア関
連団体への支援を通して「ともに生きるための側面か
らのサポート」を続けています。
2日目午後の全体討論の様子
i n t e r v i e w
VHO-netは
強い信頼関係で結ばれたネットワーク
森 幸子さん
(一般社団法人全国膠原病友の会 代表理事)
私がVHO-netに最初に参加したのは、2004
たと思います。そうした手法は時間がかかるよう
年に始まった関西地区の地域交流会でした。そ
ですが、参加者全員が納得できるため、決まって
の後、地域学習会やワークショップを通じて、い
から動くスピードはかえって早くなりました。
ろいろな団体の運営の仕方や苦労話を聞きなが
私たちの団体が、勉強会や講演会などを開く
ら情報交換をしてきました。私たちの会は約45
には、資 金づくりから会場の予約、講師探し・依
年の歴史がありますが、人材の確保、後継者づく
頼、人集め、資料づくりなど、すべてを用意しなけ
り、資金集めと財政の安定、医師との関係づくり、
ればなりません。そのため、肝心の内容を練る時
行政とのかかわり等様々です。また、私たちが伝
間が短くなったり、手薄になってしまいがちです。
えたい情報をどうやって伝えるかといったことは
しかし、VHO-netの学習会やワークショップで
まだまだうまく出来ていません。こうした悩み
は、そうした裏方をすべてファイザーが担ってく
は、団体の規模や歴史に関係なく、共通した話題
れるため、参加者が内容に集中できるのもあり
です。
がたいことです。
学習会やワークショップを通じて、様々な声を
しかも、VHO-netでは、講演やシンポジウムで
拾い上げていく方法を学べたことも大きな収穫
資料をもらったり話を聞くだけでなく、参加者全
でした。患者団体は、たまたま同じに病気にかか
員が自分の考えを出し合い、自分たちで問題を
った人が集まっただけですから、職業も年齢も
解決する力を生み出すことを大切にしています。
考え方もまったく違います。そうした人が集まっ
参加者の自主的に任せるというファイザーの支
た組織を運営していくことは容易ではありませ
援は、患者団体や支援団体が自立していくため
ん。例えば、会議で声の大きい人の意見が通って
の訓練にもなっていると思います。VHO-netの
しまうことがあります。しかし、様々な声を拾い上
それぞれの団体とファイザーの間には、こうした
げながら、意見をまとめていく手法を学んだこと
積み重ねの中で強い信頼関係が結ばれていると
で、意見の違いを互いに大切にできるようになっ
感じています。
Webでは…VHO-net:http://www.vho-net.org/
10
一人ひとりの思いをかたちに
社員による社会貢献活動
ファイザーは企業として取り組んでいる社会貢献活動のほかに、
社員一人ひとりの社会貢献への
気持ちを応援するための制度として、
「 マッチングギフトプログラム」
「ボランティア活動支援プロ
グラム」を設けています。
また、
全国の事業所や事業部門が地域で行うボランティア活動を応援して
います。
社員の寄附金に会社が同額を上乗せして届ける
「マッチングギフトプログラム」
災害支援マッチングギフトプログラムは、自然災害
などの被害があった際に、社員の個人的な意志に基
んでいる団体になどに、総額約130万円をお届けして
います。
づく寄附に対し、会社も同額を当該団体へ別途寄附
することにより、社員の善意を倍にして社会へ還元す
ることを目的とした制度です。
1999年、トルコ地震が発生した際に、ファイザート
ルコの社員が献身的な救援活動を行っていることを
知った他の社員たちの「何か応援したい」という強い
思いをきっかけに始まりました。
2011年の東日本大震災の支援では、総額1億円を
拠出し、また、2015年は4月にネパール中部で発生し
たマグニチュード7.8の大地震への支援として、社員か
らの寄付金2,638,995円に、会社が2,361,005円、
総額500万円の義援金を拠出しました。
マッチングギフトプログラムは、社員個人による寄
附も対象にしており、2015年度は開発途上国・戦争
や内戦で被害を受けている国の子供の支援、国内の
病気を抱える子どもの支援や動物愛護活動に取り組
2015年度マッチングギフトプログラム寄附先団体
(活動分野別・出費割合)
動物愛護
35.5%
子どもの健全育成を
図る活動(国内)
5.6%
子どもの
健全育成を
図る活動(海外)
58.9%
11
NPO法人ジャパン・プラットフォームよりネパール支援募金の
感謝状が贈呈された
(上)
復興の進むネパール地震被災地(がれきの中から探し出した
廃材で家を作る被災者)
(下)
(©毎日新聞社)
社員の社会貢献活動を応援する
ボランティア活動支援プログラム
ファイザーでは、社員が余暇や休暇を利用して、半
開しています。
年以上続けているボランティア活動の団体に対し、年
活動のさなか、とある心身障がい児通園施設の現
間10万円を上限として助成する「ボランティア活動支
状を耳にしました。それは、施設には大きなグラウン
援プログラム」を設けています。
ドはあるものの、駐車場としてのみ活用されていると
震災の復興道半ばである東北の支援のため、開発
いう実態でした。
「ここを蘇らせれば通園する子ども
部門に所属する田島玄太郎は、宮城県石巻市を中心
たちが元気になる」と考えた田島は当支援プログラム
にボランティア活動をしています。
を活用し、遊具の設置を実現しました。これまで互い
震災直後は被災住宅の後片付けなどに奔走し、現
に様子を見ているだけだった通園児童と、隣接する
在も、
「 被 災者の方が震 災以前の生活に戻れるまで
健常児の学童保育室に通う児童たちが遊具を通じて
支援を続ける」という信条のもと何度も石巻へ足を
交流を始め、インクルーシブ教育の根幹をなす大切
運び、同じボランティア団体の仲間と様々な活動を展
な場となりました。
田島はこの支援以外にも、
入社2年目から15年以上
にわたりボランティアに携わっています。続ける理由
は、
ボランティアは一方通行でなく、
自分が打てば相手
に響き、
相手が打てば自分にも響くという双方向のや
り取りがあるから。
「最初は勇気が要ると思いますが、
人のためだけでなく、
自分が得るものも大きいと、
少し
打算的にも考えてもらえば、ボランティアのはじめの
一歩は踏み出しやすいと思います」と話しています。
ファイザーはこのような社員の自主的な社会貢献
ボランティア活動支援プログラムを活用して設置された遊具
活動を応援しています。
理解を深め、
一人ひとりの行動に期待
ヘルプマーク社内啓発活動
ヘルプマークとは、義足や人工関節を使
用している方、内部障害※や難病の方など、
援助や配慮を必要としていることが外見か
らはわからない方々が、周囲の方に援助の
必要性を知らせることを目的に、東京都が
作成したマークです。都営地下鉄や都バス、 本社オフィス内のデジタルサイネージに掲示された
一 部の団体が広報活動に協力しています ヘルプマーク
が、
その認知度はまだ高くありません。
じています。
東京オリンピック、
パ
医薬開発部門では、有志メンバーが社会貢献活動
ラリンピックに向けて、ヘルプマ
の一環として、広報用ポスターを作成し、本社オフィス
ークの意味とヘルプマークを身
内のデジタルサイネージに掲示するなどして、ヘルプ
に着けている人の想いを知り、
理
マークの社内啓発活動を行っています。
解を深めることで、
社外にも広がっていくことを期待し
メンバーの1人の木村崇史は、
「製薬企業の一員とし
て、
患者さんに寄り添う姿勢は欠かせないものだと感
ています。
」と語りました。
(※心臓機能障害、
腎臓機能障害などの内部機能障害の総称)
12
一人ひとりの思いをかたちに
食物アレルギー授業の支援と注射用機器の練習用機器の無償提供
子どもたちをアレルギーから守るために
ファイザーでは、食物アレルギーから子どもを守る
みで対応していましたが、繰り返しの練習には不便で
ための、教 育 現 場での様々な支 援を行っています。
あり、トレーナーが常に身近にある環境づくりの要望
2015年2月には「Everybody HEROES PROJECT」
をいただいていました。この要望を受け社内で様々な
を立ち上げました。これは、小学校の教職員に対する
検討がされ、いくつかの課題を解決し、文部科学省が
食物アレルギーの授業支援プログラムで、子どもから
配布する食物アレルギーの研修資材にトレーナーを
保護者へと、食物アレルギーの正しい理解が促進さ
同梱する形で、全国の学校に1本ずつ配布することが
れることを目指し、教 育 現 場での助けとなるような
できました。現在、文部科学省から各自治体の教育委
様々な動画を専用サイトに掲載しました。
員会を経由して各学校・幼稚園に配布され、研修会で
また、2015年3月には文部 科 学省の協力のもと、
活用されています。
アナフィラキシー※ 補助治療剤である注射用機器の
アナフィラキシーは起こさないように注意すること
練習用トレーナーを全国52,000校に無償提供しま
が肝心ですが、ヒューマンエラーを完全になくすこと
した。
は難しく、アナフィラキシー徴候や症状が認められた
練習用トレーナーとは、注射の打ち方を繰り返し練
際の対応が児童の状態を左右します。これらの支援
習できる、針なしのデモ機です。各学 校に1人はこの
により、万が一の際の、児童への適切な対応につなが
注射用機器を持っている児童がいると言われるほど、
ることをファイザーは願っています。
子どものアレルギー性疾患は増えてきており、アナフ
ィラキシーが発生した際には全ての教職員がこの機
器を適切に使用できることが求められています。
これまで教育関係者にはトレーナーの貸し出しの
(※発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状
が出る反応)
Everybody HEROES PROJECTのWebは…
http://www.epipen.jp/teacher/heroes/
入院中の子どもたちと保護者の方々に夢と笑顔をプレゼント
サンタクロース・ボランティア
毎年12月になると、
社員がクリスマスにちなんだ扮装
の施設に訪問しています。
で病院を訪れ、
入院中の子どもたちにプレゼントを届け
2015年は12月4日から22日の期 間中に、6人の
ています。
これは認定NPO法人
「難病のこども支援全
ファイザー・サンタが8か所の病院を、20名のトナカイ
国ネットワーク」
の活動へのサポートとして、
2003年から
とツリーが11か所の病院を訪問しました。過去13年
行っている取り組みです。
重症や難病の子どもたちに少
間でこのプログラムを通して入院中の子どもたちに手
しでも夢と笑顔をプレゼントしたいという思いで、
全国
渡されたプレゼントは、約26,700個にのぼります。嬉
しそうに 笑 顔
を浮か べる子
どもたち、
優し
い笑 顔の保護
者や職員の
方々から、
毎年
社 員 は たくさ
んの「元気」や
「 喜 び」をいた
サンタ、
トナカイ、
ツリーに扮した社員
13
だいています。
小学生に錠剤作りを体験してもらい、科学の面白さを伝える
サマー・サイエンス・スクール
愛知県武豊町にあるファイザー・ファーマ名古屋工
した」
「錠剤の仕組みがよくわかりました」
「非常にワ
場では、2000年から毎年夏に、小学生を対象に科学
クワクしました」
「またサイエンススクールに参加した
の不思議、面白さを伝える「サマー・サイエンス・スクー
いです」などのコメントがあり、今年も大好評でした。
ル」を開校しています。今回は町内の小学5年生49名
を対象に、2015年8月29日に開催しました。内容は、
前半が薬に関する講義、後半が実験コーナーで、講師
や実験の指導を、社員とOBのボランティアに務めて
もらいました。また、今年は武豊町の民生委員の見学
参加もありました。
科学実験のテーマは、昨年同様「錠剤を作ろう」で、
「製薬企業の工場で実際に作っている錠剤がどのよう
にしてできるのか?」
「錠剤は自分でも作れるのか?」
「材料で錠剤の何が変わるのか?」などについて子ど
もたちに学んでもらうことを目的としました。
年々内容は充実し、今回も発泡錠の作成に挑戦し
てもらいました。講義のときには少し硬かった子供た
ちの表情も、実験になると目を輝かせてミッションに
取り組んでいました。
実験後のアンケートからは、
「 科学に興味を持ちま
実験風景
(上)
と集合写真
環境月間の美化活動として
地域の清掃活動に参加
6月は環境省が定めた「環境月間」です。関係府省
て、町民並びに各団体に参加を呼び掛けています。町
や地方公共団体により全国各地で様々な環境美化活
内企業として名古屋工場からも参加したいとボラン
動が実施されており、名古屋工場がある愛知県武豊
ティアを募ったところ、業務委託会社社員を含む40
町でも、6月を「ごみ散乱防止町民行動月間」と定め
名余りの社 員が 参加し、就 業 後に、工場周辺および
隣接する武豊緑地公園内のゴミなどを回収しました。
普段は歩く人も少ない工場周辺ですが、工業地帯
の港湾道路には、朝晩、大きなトラックが路上駐車さ
れていることが多く、また隣接する武豊緑地は釣り公
園も併設されているせいか、空き缶、空き瓶、たばこ
の吸い殻、釣り道具、食べ物の空袋など、想像以上に
たくさんのゴミが集まりました。ゴミ拾いの最中には
散歩中のご夫婦から「大変ご苦労様です」と声をかけ
ていただくなど、うれしい出来事もありました。
これからも、名古屋工場は地元企業として地域社
会に貢献できる機会を見つけ、
積極的に参加していき
名古屋工場周辺での清掃活動の様子
ます。
14
一人ひとりの思いをかたちに
最も価値あるヘルスケア企業を目指して
全社をあげて普通救命講習を受講
ファイザーでは、いざという時に救命活動ができる
初の胸部圧迫を施しました。救急隊の到着後病院へ
ことで、社会に少しでも貢献できることを目指し、多く
搬送され、この方も一命を取り留めました。後日、吉元
の社員が普通救命講習を受講しました。この取り組
には東京消防庁渋谷消防署長より感謝状が贈られま
みは、2人の社員が出勤途中で救命を行ったことがき
した。
っかけで始まりました。
この2つのエピソードが社内で共有されたことで、
1つ目は、本社勤務の渡邉千春のケースです。2014
ぜひとも自分たちも救命が出来るようになりたいと
年4月16日、東京メトロ丸ノ内線銀座駅ホームにおい
の声が 次々と上がり、社内における気 運が 高まりま
て心肺停止状態だった方に、胸部圧迫ならびにAED
した。
(自動体外式除細動器)を用いて蘇生を図りました。
様々な検討の結果、全国すべての営業所にAEDが
救急救命は初めての経験でしたが、
「ここで諦めたら
設置されることが決定し、2015年10月までに完了し
この方の命が終わってしまう」との必死の思いで処置
ました。また、全国の営業所で、普通救命講習が開催
をしました。
「手伝えることはありますか?胸骨圧迫な
されることとなりました。この講習は、各地の消防署
らできます」と声をかけてくださった男性と交替で処
ならびに日本赤十字社の講習を業務の一環として行
置を続け、その方は一命を取り留めることができまし
うもので、営業所に所属するすべての社員が受講する
た。これを受け、後日、渡邉には東京消防庁消防総監
ことを目指し、数回に分け実施されました。本社でも
より感謝状が贈呈されました。
希望者に対して講習会を実施し、その結果多くの社
2つ目は 、本 社 勤 務 の吉元 健 太 郎 のケースです。
2014年12月1日、吉元は本社付近
(東京都渋谷区)
で、
員が救命技能認定証を取得し、救命活動に携わるこ
とが出来るようになりました。
朝から路上で座り込んでしまっていた男性に対し声
この取り組みで、ファイザーのビジョンである「日
をかけましたが、まもなく意識を失い、脈も停止して
本で最も信頼され、最も価値あるヘルスケア企業に
しまいました。男性の同僚が救急車を手配し、その流
なる」ということが少しでも実現できればと考えてい
れで救急隊員から携帯電話越しに指示を受け、人生
ます。
本 社(上 )と名古屋営業 所(右)の
社員による普通救命講習の様子
15
医学・医療に関する優れた記事を表彰
第34回ファイザー医学記事賞
書籍化された「ファイザー
医学記事賞」の受賞作
ファイザーは、
医学・医療の現実が適切な報道によって一般の方々に正しく理解されることを願い、
医学・医療記事を表彰する賞として
「ファイザー医学記事賞」を設けています。
1982年以来、
これまで
の受賞記事はおよそ190点で、
表彰した連載の一部は単行本としても出版され、
その数は50冊以上に
のぼります。
2015年度は、全国の新聞に掲載された医学・医療
査委員は、
「短命県である青森の現状に真摯に寄り添
関連記事104点の中から、大賞2点、優秀賞4点が選
い、どうすれば問題が解決できるのかと、強い使命感
出され、同年9月16日に「第34回ファイザー医学記事
を持って書かれた意欲作で、非常に力強さを感じる
賞」の発表および贈呈式が行われました。
記事だった」と講評されました。
大賞の『温かな手で―出産を支える社会へ』は、不
また、優秀賞の高知新聞『生命
(いのち)
の基金創設
妊治療や出生前診断の技術が 高度化する医療や出
25年企画連載』は、第6回医学記事賞(当時のアップ
産の現場を取材し、命の尊厳を問いかけた大型企画
ジョン医学記事賞)
の賞金を基に設立された、難病や
連載です。
審査委員は、
「多角的に取材しよく掘り下げ
障がいのある方の支援のための「生命の基金」の「現
られた連載 。世界の最 先 端を紹介しながら、日本や
在」に追った連載で、28年の時を経て、当時の受賞者
各地域の現状もよく捉え、障がい者支援や里親制度
でもある編集委員の方が2015年度に再受賞されま
など、ストーリー性も持ち合わせている。非常に啓発
した。
今後もファイザーでは、医学・医療問題と真摯に向
性が高かった」と講評されました。
同じく大賞の『あすを生きる「福寿あおもり」目指し
きあい、地道な取材活動をされている全国の記者の
て』は、高い喫煙率やアルコール依存症など地域が抱
方々により、一般の方々に適切で質の高い医学記事が
える問題点や、高齢者の食の問題を提起しつつ、本気
届けられることを願い、また、記者の方々の励みとな
で青森を変えたいという気概に溢れた連載です。審
るよう当賞を継続して参ります。
第34回ファイザー医学記事賞 受賞記事
大 賞 『温かな手で―出産を支える社会へ』
信濃毎日新聞社「温かな手で」取材班
大 賞 『あすを生きる「福寿あおもり」目指して』
東奥日報社
(菊谷賢、古川靖隆、大友麻紗子、
佐々木大輔)
優秀賞 『医療面企画「老いとともに」』
朝日新聞社
(稲石俊章、武田耕太、辻外記子、
浅井文和、
寺崎省子)
優秀賞 『生命
(いのち)
の基金創設25年企画連載』
高知新聞社
(編集委員・掛水雅彦、学芸部・門田朋三)
受賞者の皆さん
一 般の読 者を対 象にした全国の新聞に、
2014 年 4月から2015年3月までに掲 載
新潟日報社報道部社会保障班
された医学・医 療 関 連 記 事104点より選
優秀賞 『医出づる国』
定。評 価項目は、
(1)
着眼点、
(2)
構成、
(3)
的 確 でバランスのとれ た 情 報 (
、 4 )啓 発
日本経済新聞社「医出づる国」取材班
(5)
感動・説得力、の5つ。
(会社名五十音順・敬称略) 性、
優秀賞 『あんしんネット―認知症とともに』
Webでは… http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/philanthropy/commendation/index.html
16
公益財団法人 ファイザーヘルスリサーチ振興財団
ヘルスリサーチに取り組む方々に向けて
累計770件、
総額18億円の研究助成
刷新されたロゴ
ファイザーは、1992年、ヘルスリサーチの調査・研究・振興のために基金を拠出し、ファイザーヘ
ルスリサーチ振興財団を設立しました。以来四半世紀近くにわたり、ヘルスリサーチに対する研
究助成事業を行うとともに、2005年より、研究者をはじめとした様々な分野の方々の交流の場
を提供するヘルスリサーチワークショップを開催。
ヘルスリサーチのさらなる発展に向け、
活動してい
ます。また、2015年4月にはロゴマーク並びにウェブサイトを刷新、URL及びメールアドレスも独
自のものにするなど、公益財団法人としての独立性を高めてきています。
の成果発 表であるとともに、一般公募による演 題の
研究発表の場でもある「ヘルスリサーチフォーラム」
を毎年11月に開催しています。第22回は、
「 地域を守
るヘルスリサーチ」をテーマに、2013年度受賞者の研
究発表に加え、2015年度の研究助成金贈呈式を開
催しました。
第12回ヘルスリサーチワークショップ
ヘルスリサーチの裾野を広げていくために、
医療関
ヘルスリサーチフォーラムの様子
係者だけにとどまらない多彩な人材による
“出会いと
ヘルスリサーチは、一人ひとりのクオリティ・オブ・ラ
学び ”
を目的として毎年ヘルスリサーチワークショップ
イフ
(QOL)
の向上を目的として、医療を構成する要素
を毎年1月に開催しています。
今回は『
「ビジョンをつく
を統合し、
医療の受け手の観点から、一連の関連要素
る」ヘルスリサーチ』をテーマに、
小野崎耕平氏
(日本医
を効率的・効果的な社会システムとして方向付けする
療政策機構理事・事務局長)
、
宮崎学氏(動物写真家)
学際的な学問です。
の基調講演を皮切りに、
2日間にわたる分科会、
全体討
財団では、ヘルスリサーチへの共同研究助成事業
論が行われました。
として、これまでに累計で770件、総額約18億円を助
成し、その研究成果をわが国の保健医療福祉の向上
に役立てています。
2015年度は、公募による199件の応募から国際共
同研究8件、国内共同研究25件(年齢制限なし-11
件、満39歳以下-14件)
の合計33件で、助成総額は、
4,999万円でした。
第22回ヘルスリサーチフォーラム
ファイザーヘルスリサーチ振興財団では、助成研究
ワークショップグループ発表の様子
これまでの助成金採択者の一覧は下記ホームページをご参照下さい。
Web … http://www.health-research.or.jp/
17
世界各地で展開する企業市民活動
グローバルファイザー
Global Pfizer
世界には、予防や治療が可能な病気であり
ながら、
適切な治療が受けられないために亡く
なったり、重症化している何百万人もの人たち
がいます。
ファイザーはそれぞれの国で展開して
いる社会貢献活動に加え、
各国政府や世界各地
のNGOなどと協業し、
HIV/AIDS、
失明の原因と
なるトラコーマ、
多くのアフリカの子どもが犠牲と
なるマラリア対策などに継続して取り組んでい
ます。ファイザーのグローバルな企業市民活動
の中から、
代表的な取り組みを紹介します。
インターナショナル・トラコーマ・
イニシアティブ
マラリアに対する取り組み
失明の最大の原因・トラコーマ撲滅
アフリカの子どもの死因の20%を占めるマラリア対策
伝染性の眼病・トラコーマは世界最大の失明の
マラリアは、アフリカの子どもの死因の20%を
原因と言われていますが、公衆衛生の改善や地域
占め、30秒に1人の子どもが命を落とすと言われて
の保 健教育、抗菌薬による治療などによって撲滅
おり、ファイザーでは、サハラ砂漠以南の地域での
することができます。ファイザーは1998年、Edna
治療ギャップを埋めるために、支援を充実させてい
McConnell Clark財団とともにインターナショナ
ます。
ル・トラコーマ・イニシアティブ
(ITI)
を設立し、以来、
25年にわたり、
セネガルでマラリア治療薬を製造
500万回分の抗菌薬を提供し、世界33か国、1億人
し、
アフリカ大陸全般に薬剤を流通させており、
新
以上の患者さんが治療されました。こうした活動に
しい治療法の研究開発への投資も行っています。
よって2012年のオマーンをはじめ、ガンビア、ガー
また、ファイザーはNGOと協業して、より迅速か
ナ、イラン、モロッコ、ベトナムがWHOよりトラコー
つ効果的なマラリア治療のための医療者と患者の
マ排除国として認定されました。
方々への取り組み、教育を行っています。
アフリカ感染症研究所
ジフルカン・パートナーシップ・
プログラム
HIV/AIDS、
マラリア、
結核の予防や医療従事者の育成
途上国のHIV/AIDS患者の日和見感染症治療
2004年、アフリカのウガンダ共和国のマケレレ
HIV/AIDSの患者さんの日和見感染症を防ぐた
大学内に、HIV/AIDS、マラリア、結 核の予防や処
めに、患者さんが 罹りやすい2種類の真菌性感染
置のトレーニングのための感 染 症研究所(IDI)を
症の治療薬を、
発展途上国の政府やNGOに寄附し
設立しました。以来、アフリカ27か国から約6,500
ています。南アフリカでスタートしたこのプログラ
人の医療従事者がこの研究所で学び、これまでに
ムは、現地の医療関係者に診断と治療のための訓
3万人以上のHIV/IDS患者さんのケアを行ってき
練を行い、これまでに63か国、2,400以上の地域
ました。
に12億米ドル以上の医薬品を提供しています。
18
スローガン
バ リュ ー( 価 値 規 準 )
integrity
(誠実と高潔)
respect
for people
quality
(クォリティ)
バリュー
(人間尊重)
(価値規準)
leadership
(リーダーシップ)
私たちは、
9つの価値規準を
遵守します。
customer
focus
(顧客志向)
performance
community
(業績改善)
(善き市民)
collaboration
innovation
(コラボレーション)
(革新)
企業としての、
また社員としての活動の基盤に、
9つのバリュー
(価値規準)
があります。
ファイザーは、社員が遵守すべき9つのバリュー
(価値規準)
を掲げています。私たちは、この価値規準に則った活動
こそが企業の成長発展の源であると考え、日々の事業活動がバリューに基づいているかどうかを常に見直し、実践
しています。
バリューの一つである
“Community
(善き市民)
”
は、
「 私たちが働き、生活している全てのコミュニティーをより良
くするために、積極的な役割を果たします」というものです。
ファイザー株式会社
〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 広報部
www.pfizer.co.jp
COM84G001A
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