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キュウリ黒斑病について - 日本植物防疫協会 JPP-NET

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技 術 資 料
平成 25 年6月 28 日
香川県農業試験場病害虫防除所
キュウリ黒斑病について
平成25年6月下旬、県内の露地キュウリにおいてキュウリ黒斑病が広範囲に発生していた。
本病は初め黄褐色の斑点を生じ、後に丸い黒褐色の斑点となり、その後、数個の病斑が重な
り,不正形の褐色大型病斑を形成する。これまで本県で多発生した事例はない。例年多発生
している炭疽病や褐斑病との見分けは難しく、病斑部の胞子や菌そうの確認が必要である。
[病
徴]
本病は葉のみに発生する。初め下葉に直径0.5mm程度で黄褐色の斑点を生じ,まもなく拡
大して直径0.5~1cmの丸い黒褐色の斑点となる。その後、病斑の中央部は灰褐色に変わる
が,周縁は黒褐色で健全部との境は明瞭である。次第に拡大または数個の病斑が重なり,不
正形で周縁が淡緑色に囲まれた褐色の大型病斑になる。病斑が数cmに拡大する頃には,葉は
枯れ上がる。
キュウリの被害状況
黄褐色の小型病斑
黒褐色の大型病斑
病斑が重なった大型病斑
1
[病原菌・宿主範囲]
病原菌は糸状菌の一種で、不完全菌に属する Alternaria
sp.であると考えられる。病斑上に生じた褐色の分生子柄に
棍棒状の分生子を形成する。
[伝染源・伝染方法]
病原菌は被害葉とともに地表面に残って越年して伝染源
になる。また、種子の表面に付着して種子伝染する。二次
伝染は分生子が風によって飛散して起こる。気温 20~32℃
棍棒状の分生子
で多湿条件のときに発生が多い。
[診断のポイント]
同時期に発生する炭疽病や褐斑病と間違いやすく、
初期の小型病斑では見分けが付かない。
大型の病斑にそれぞれ特徴があるが、拡大鏡や顕微鏡で胞子等を観察して診断する。
診断の指標
発病部位
大型病斑
の特徴
20倍程度の
拡大鏡での
病斑部の観察
黒斑病
葉のみ
数個の病斑が重なり,
周縁が 淡緑色に囲ま
れた不 正形の褐色大
型病斑を形成する。
黒緑色 のすす状の分
生子が観察される。
褐斑病
葉、
(まれに茎、幼果)
不整円形もしくは周囲
の葉脈に仕切られる病
斑を形成する。
針状の分生子柄および
分生子が観察される。
炭疽病
葉、茎、果実
ほぼ円形の病斑を形
成する。葉脈に限られ
ることなく円形に広
がる。
菌糸は見られず、鮭肉
色の分生子層と剛毛
が観察される。
黒斑病
褐斑病
炭疽病
病斑が重なった大型病斑
葉脈に仕切られた病斑
円形の病斑、中心が破れる
黒斑病
褐斑病
炭疽病
すす状の分生子
針状の分生子柄及び分生子
菌糸なし、分生子層と剛毛
(参考文献)日本植物病害大事典 p382(全国農村教育協会)
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