サッカーのみならず他のスポーツ・音楽・芸術関係者それぞれの保護者におすすめしたい本 1 サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 小学館 池上正著 ・ 全国の保護者・指導者から絶賛の声,続々! 2年目で9刷突入!!・競技の枠を超えて,広がっています。 ・ 千葉県サッカー協会推薦図書・静岡県サッカー協会4種少年委員会推薦図書 ・ ジェフでオシムさんに出会い,多くのことを学びました。 「日本のサッカーを変えたい」と話していたそのオ シ ムさんが夢半ば病に倒れました。オシム監督は,「サッカーは人生に縮図だ」と話していました。サッカーは人 生のすべてを教えてくれると。考える力,自立する心,乗り越える力,仲間を慈しみ愛する心。サッカーには すべての教育的要素が凝縮されているのです。オシムさんは,子ども達がサッカーをしている風景に出会うと 「ここに日本サッカーのルーツがあるぞ」とよく言っていました。コーチのみなさん,お父さん,お母さん。サ ッカーが大好きなあなた方の子ども達の豊かな未来を生む「ルーツ」に,是非なって下さい ・ こんな大人が子どもをつぶしています。 ・ 魔法1(肯定する):「だからダメなんだ」と抽象的な言葉で叱っていませんか? ・ 魔法2(上達する):「悔しくないのか!」負け始めると怒っていませんか? ・ 魔法3(楽しませる):「サッカーを最優先」子どもに押しつけてはいませんか? ・ 魔法4(気づかせる):「ちゃんと話を聞け」いつも世話を焼きすぎていませんか? ・ 魔法5(考えさせる):「右へパス!しこでシュートだ!」ゲーム中,終始子どもを煽っていませんか? ・ 魔法6(進化する):「今までこうやってきたんだから」古い概念のまま立ち止まってはいませんか? ・ 魔法7(夢を持たせる):「プロになるんだろう」自分の望みを子どもに語ってはいませんか? ・ 魔法8(余裕を持たせる):「気持ちが足りない」敗戦を精神論でかたづけてはいませんか? ・ 魔法9(自立させる):「なくすと困るから」電車の切符を大人が持ってあげてはいませんか? ・ 魔法10(和をつくる):少年時代から能力別にチーム分けするのが良いと思いこんではいませんか? ・ 魔法11(問いかける):「何やってんだ!」大量リードされたら怒鳴っていませんか? 驚きました。スペインマドリードの一コマです。幼稚園年長の6歳児が,絶妙なタイミングでパスをします。ボールを受 けたらドリブルし,相手が来たらポーンとサイドでフリーの見方にパスするのです。決して教えられてやっているので はないようです。自分の感性とアイディアでプレーしています。コーチは子どもに指示を出したり,煽るような声は出し ません。終始笑顔で良いプレーをした子をほめ,ゴールした子とハイタッチし,ミスしたら励まします。そしてワールド カップ予選の観戦のVIP席には,子ども達がたくさん座って観戦してます。 「育ち方が違う」とため息賀でました。幼 年 期から一流のサッカーを見て育っているため,頭と体にイメージが染み込んでいる効果は絶大です。・・・日本はど う すれば良いのでしょうか。歴史は早送りできません。であれば,まず少年サッカーの指導・ゲーム環境を見直すべきです。 日本の少年サッカーは変わらなくてはならないと私は強く思います。 ・・・常に選手を煽り「シュート!寄せろ!」と ユ ースやプロと同じように指示命令が飛び交います。自分で考える時間も,機会も与えません。なので,ピンチになると子 どもは全員ベンチを見るのです。親たちも,我が子に期待するあまり顔を歪ませて怒っています。30年近い指導経験に なかで,このような大人につぶされていく選手,才能を伸ばしてもらえない子ども達をたくさん見てきました。日本の 少年サッカーを変えていくことは,まず大人が変わらなければならないと痛切に感じています。育て方さえ間違わなけ れば,日本の子ども達はもっと伸びます。今,子ども達に足らないもの,大人達が改めるべきものは何でしょうか。本書 では,子育てや人間教育の観点から,サッカーで子どもを伸ばす11の提案をしています。 ② サッカー王国ブラジルに見る「決定力」育成法 東邦出版 下田哲朗著 A・P・マリーニョ ・ ブラジルの子どもたちは毎日毎日ミニゲームで決定力を身につける ・ 子どもはミニゲームの中で自然と戦術の原理を体感する。駆け引き・読み・連動 ・ 原理を肌で知っているからプロになって臨機応変な対応ができる。教え込まれた戦 術では応用が利かない。 ・ GKとの1対1の対決,ブラジル30万回vs日本5千回 ・ 日本のサッカー環境が今のような状況が続くはずです。どこかを変えないとプラス アルファは望めないと思います。練習の方法は世界中のサッカー関係者が長年にわ たって研究し尽くしています。今からものすごく効果的な練習が発明,発見される 可能性は低いと言って良いでしょう。そんなことよりも,わたしは30年間日本に いますが,日本とブラジルで大きく異なるサッカーの環境は子どもの頃だと思いま す。少年時代はサッカーの出発点です。勿論生活環境が違います。でもできることが あります。『子ども達にもっと自由を与えること』です。・・・・・ ・ ・ 百万回のコーチの指示より価値がある試合中の選手間での討論 ・ 討論することでビジョンを身につけよう ・ 直感でプレーしろ!ゴール前で考えていては遅い。直感はU-14までのミニゲームで養われる。 ・ U-16までは全国大会はいらない。組織を教え11人でサッカーをするのはユースから。 ・ 南米では,U-16・U-19ではじめて11人サッカーで組織を教え,勝つこと を教える。育成の第1ステップは,原点の草サッカーです。補欠のない,みんなで工 夫し,楽しみ,熱くなるサッカーサッカーです。人数が多くボールをさわることが できないときは,少人数でのローカルルールを自分たちで工夫します。自分のでき ないゲームで見た技術は個人練習で取得しまたゲームで自分を試します。 ・ 大会中心の練習で大会に勝とうとすると,ミス許されず,チャレンジする気持ちが なくなり確実で無難なプレーに徹してしまいます。指導者も勝つための組織を教え てしまい,自由な発想で自分で発見するサッカーの駆け引きを身につけられず,ミ スを重ねながら育っていくもっとも大切な時間を取り上げてしまっている。 ・ だから全国大会がない。生活圏内の「少人数サッカー」リーグが基盤です。個人を育て る(技術・駆け引き)時期に勝つ為に組織を教わった選手のほとんどが大切なサッ カーの本質にふれられず,サッカーの楽しみ成長を奪われる。 ・ 育成もコーチたちの目標・ステータスは育成時代の試合に勝ちチャンピオンになる ことではなく,いかに良い選手を創っていくかである。 ・ 勝つことより育てることを重視するため,ブラジルの若手チームに全国大会はない。 ・ 子ども達は勝とうとして常に頑張るので,子ども達にプレッシャーのかかる大会は 絶対開催しない。年齢が低いU-12まではなおさらです。大会に優勝することを目 標とするチームはありません。
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