JAXA見学ツアーレポート「JAXA見学ツアーレポート(是澤 由翔)」(PDF

JAXA見学ツアーレポート
2016.7.23~24
目次
序章
宇宙ジュニアリポーター任命! 応募~合格~出発まで
第一章
任命式 ~新たな出会い~
第二章
夢に見た憧れのJAXA ~筑波&相模原~
第三章
JAXAスタッフによるミニ講座
宇和島南中等教育学校
一年 是澤 由翔
終章
語れ宇宙の愛! ~夢に向かって~
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序章 宇宙ジュニアリポーター任命!
ある日、偶然、ニュースで
「えひめ宇宙ジュニアリポーター」
の募集を見た。その瞬間
「今、僕がやりたいことはこれだ!」と
思った。
宇宙について、自分自身の知識は深め
てはきたが、広める機会は少なかった
のですごくいい機会だと思った。
そして合格が分かった時は飛び跳ねた
い気分だった。
出発の日、不安な気持ちは全くなく
宇和島を旅立った。
実は・・・。
作文が仕上がったのは締め切
りの前日。学校帰りのファミレス
でした(苦笑)そして速達便で。
間に合ってよかったです。
第一章 任命式
松山空港に着き、会場に行くと、
まだ誰も来ていなかった。が、大
きなカメラや机が用意されていて、
ここで初めて緊張を覚えた。しか
し依然として心は踊ったままだっ
た。しばらくして5人がそろうと、
任命式が始まった。主催者あい
さつがあって、ぼくたちに任命状
が贈られた。そして腕章をつけて
もらった。誇らしい気分になった。
インタビューがあり、慣れないこと
で緊張したが、自分らしく素直に
受け答えできたと思っている。
ぼくの他の4人のリポーターさん
たちと今後仲良くしていきたい。
一緒に活動するのだから、みん
なで協力して、和気あいあいとで
きたらいいなと思っている。さあ、
新たな仲間と新たな目標を掲げ
て、いざ出発!
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第二章 夢に見た憧れのJAXA ~筑波&相模原~
初めての飛行機!
空から見たら松山は
ちっちゃいな。
7/24日・相模原編
7/23日・筑波編
とうとうやってきた、憧れのJAXA筑波宇宙
センター!門を見ただけでワクワクしてきま
相模原には小惑星探査機「はやぶさ」の
ミッション時の管制室などがあります。
JAXAのコーンをとってみました。他にも
自動販売機など、いたるところにJAXAの
マークがあってここで働いたらモチベー
ションあがるだろうなと思いました。
H‐ⅡAロケットとイプシロンロケットです。
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ロケット音響体験をしているところです。音
は、あまり大きくないのですが、体に強く振
動が伝わってきました。いつかその場で体
験してみたいです。
みんなで打ち合わせ。冊子の題名などのこと
を話し合いました。
ここで、少し皆と打ち解けてきました。
ロケット音響体験が終わると、次は撮影N
Gエリアへ移動します。ドキドキです。
スペースドームを見学しました。多くの人工衛星
などが展示されていてスケールに圧倒されまし
た。みんな話に聞き入って必死で書き留めてい
ます。
写真がないのが残念ですが、撮影NGエリア
ではまず、管制室を見学しました。この管制
室は、「はやぶさ」のミッションの時も使用し
ています。映画で見たことがあったのでその
時の想像ができました。意外と狭くてコン
ピューターどうしの間も狭かったです。コン
ピューターにはいろいろ種類があってそれぞ
れが違うところを担当するそうです。
次に人工衛星が置いてあるクリーンルーム
を見学しました。ここには今年内之浦宇宙空
間観測所からイプシロンロケットで打ち上げ
るERGという人工衛星が置いてありました。
実際に打ち上げる人工衛星を見るのはもち
ろん初めて!今見ているものが今年中にう
ちあがるんだなぁと思うと、不思議な気分で
した。クリーンルームはガラス越しでしたが、
一般のツアーでは見られないところなので本
当に貴重な体験ができてよかったです。
宇宙服に触ってみました。本物は120㎏、
12億円するんだとか!
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ロケットには、日本単独の開発のものは
NIPPON。国際協力のものはJAPANと書かれ
ています。
きぼう実験棟のロボットアームです。
こんなものが宇宙に浮かんでいるんだなぁ。
竹前さんに「はやぶさ2と君たち」という題で
ミニ講座をしていただきました。
松山を中心にしてRYUGUの軌道を説明す
るなど、巨大なスケールの宇宙を分かりや
すい例えで説明していただきました。とても
勉強になりました。
アメリカの宇宙服です。服のスイッチな
どは直接見られないため、鏡で見ます。
だから、表示は反対になっています。
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閉鎖環境適応訓練設備です。ここで油井亀
美也宇宙飛行士などが、訓練を行いました。
中はこんな感じ→
はやぶさについて説明を受けているところで
す。
はやぶさは僕の生まれた年、2003年に地球
を旅立ち、7年の時を経て帰還!そして世界
で初めて小惑星のサンプルリターンに成功し
た、小惑星探査機です。僕もこのはやぶさに
大きく影響を受けて宇宙のことが大好きにな
りました。
着地するところを確認するターゲットマーカー
や姿勢を立て直したりする化学エンジン、そ
して残念ながら「イトカワ」に着陸できなかっ
た探査機ミネルバなど細かいところまで再現
されていていくら見てもあきなかった!
はやぶさの後継機、はやぶさ2のミッションも
成功することを祈っています。
ビオンカプセルです。昔はこんなもので宇宙
にいっていたんですね!
地球観測技術衛星みどりⅡです。これに
ソーラーパネルがつくことを想像すると、とて
も大きいですね。
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な
ん
だ
?
?
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大西卓也宇宙飛行士とならんでみました(笑)
こ
の
キ
ノ
コ
外にでてロケットを見学しました。Μ-3SⅡ
ロケットです。原寸大の模型です。これは、
本物ではありませんが、本物の方ではハ
レー彗星探査機さきがけが打ち上げられ
ています。
ブースターの部分に丸いキノコ型のものが
ありますが、質問したところこれは空気抵
抗を抑えるために直前に作られたものだ
そうです。なぜ直前になってつけたかとい
うと、これでは出力が足りないのではない
かと言われて、ロケットそのものを変える
時間はなかったので、空気抵抗を抑えるた
めにつけたということでした。筑波宇宙セン
ターのH-2Aロケットなどと比べると小さかっ
たですが、日本の宇宙技術の進歩が実感
できました。
6°頭を下にして寝ると、宇宙に行った時と
同じになるそうです。だから宇宙飛行士はい
つも頭に血がかたよって顔がむくむそうです。
この顔のことをムーンフェイスというそうです。
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JAXA広報部の松本 勇さんにミニ講座をし
ていただきました。題は「ひと と 宇宙」
講座をする時はいつもこの題だそうです。面
白い画像やクイズなど、楽しい講座でした。
次はΜ-ⅴロケット。ここに展示されているもの
は、本物です。なぜ本物が展示されているか
というと、搭載するはずだった月探査機
(LUNAR-A)のプロジェクトが中止になったの
で、ロケットは使わず、のこってしまったので、
展示してあります。そして、このロケットは先
ほどのΜ-3SⅡロケットの後継機です。M-4ロ
ケットがないぞ!と思ったので質問したら、Μ3S-Ⅱロケットの前にはΜ-3Sロケットというロ
ケットがあって、いわば、Μ-3SⅡロケットがΜ4ロケットみたいなものだということが分かりま
した。そしてあのはやぶさもΜ-ⅴロケットで打
ちあがっています。そんな歴史のあるロケット
の本物を身近で見て感じることができて、感
激しました。
見学案内、ミニ講座といろいろお世話になっ
た竹前さん。本当にありがとうございました。
約90分の短い滞在でしたが、本当に楽しい
時間をすごすことができました。
歴代宇宙飛行士などが記者会見をしたところ
です。ぼくも有名になればここで記者会見で
きるかな?
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みんなで食べ
るごはんは
美味しいです。
2回目の打ち合わせ。みんなの仲も深まって
きました。
楽しかったJAXA見学にわかれを
つげ、さあ我らが故郷、えひめ
へ!
今夜の宿「オークラフロンティアつくば」です。
きれいなホテルでした。
楽しかった一日の締めはお風呂上がりのカル
ピスです!
愛媛に帰ってきました。もっと長く居たかった。
でも明日も学校です。仲間に別れを告げます。
また会おう!!
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第三章 JAXAスタッフによるミニ講座
JAXA筑波宇宙センター広報部の松本 勇です。
講座の題名は
ひと と うちゅうです。
筑波宇宙センターでは、松本さんにミニ講座をしていただき
ました。
人類はなぜ宇宙に挑戦するのかというところから始まって、
宇宙の基礎知識や、宇宙開発の歴史など様々な角度から
見た宇宙について話してもらい、自分自身知らなかったこと
がたくさんありました。
中でも印象に残っている話が2つあります。一つは、初めて
宇宙へ行った、かの、ユーリ・ガガーリンの採用理由の一つ
に笑顔がいいということがあったという話です。宇宙開発の
歴史には、こういう裏話もあるので、おもしろみのひとつで
す。もう一つは、JAXAに入る人は、まじめではちゃめちゃ
な人で、自分の専門分野を持ちながらあらゆる分野のこと
を知っていて、そして、英語は完璧でないといけないという
お話です。そして最後、松本さんは「夢・未来は 自分が思
い描き 実現のための努力を続けること そこからすべてが
はじまる!」ということばで終わりました。本当にそうだなと
おもいます。僕の夢への実現のための努力はそう簡単では
ないと思うけど、きっと叶う夢だと信じて、努力し続けたいで
す。
最後の質疑応答の時、ぼくは今、JAXAが一番力を入れて
取り組んでいる開発は何か聞きました。答えは「HⅢロケッ
トの開発」だそうです。これが成功しないとJAXAはきびしい
状況になるそうです。だから、普通、新しいロケットは試験
をするためになにも乗せずに打ち上げるのだそうですが、
今回はおそらく最初から何かを乗せるそうです。無事に打
ち上がってほしいです。ぼくたち五人だけのために、こんな
素晴らしい講座を開いてくださって、本当にありがとうござ
いました。とても勉強になったし、なによりJAXAのスタッフの
生の声を聴くという体験はなかなかできないので、いい刺
激になったと思います。機会があればまた講座をきいてみ
たいです。松本さんありがとうございました!!
プロフィール
1954年生まれ
國學院大學文学部卒
1984年宇宙開発事業団入社
広報部 特任担当役
松本 勇
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JAXAの竹前 俊昭です。
講座の題名は
はやぶさ2と君たちです
相模原キャンパスでは、竹前さんにミニ講座をし
ていただきました。
この講演では、はやぶさ、そしてはやぶさ2につい
てとても詳しく知ることができました。また印象的
だったのは、いろいろな星の軌道や大きさを松山
を中心にして表したり、実際にその場で長さを測っ
て、表現したりしてくれて、とてもイメージがつかみ
やすかったことです。宇宙を表現することはとても
難しいことですが、工夫して伝えてくれました。
そして、何より、技術者として、直接プロジェクトに
関わった人にしか聞けない、貴重なお話をして頂
きました。はやぶさ2で関わったことやロケット開発
のこと。そして、今後打ち上げる、人工衛星のこと
などなど。時間が短くて、あまりゆっくりと聞けな
かったので、残念でしたが、聞いていて全然飽き
ない講演でした。この日、五人だけのために松山
の地図などを用意して、講演していただいて本当
に充実した時間でした。本当にありがとうございま
した。
↑
そ
の
松
山
の
地
図
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終章 語れ宇宙の愛! ~夢に向かって~
この見学・体験では本当にたくさんの人にお世話になり、いろんな事を学べました。
JAXAの方の生の声を聴き、本物のロケットを身近に感じ、宇宙開発の歴史に思いをは
せ、一分一秒が本当に楽しい2日間でした。そんな大好きな宇宙をこの「宇宙ジュニア
リポーター」という使命を背負って、単に知るだけではなく、伝え、広められることが何よ
りうれしいです。そしてこの活動がこれから始まるぼくの宇宙人生の第一歩となればい
いなと思っています。
ぼくはこの活動を通じて自分の視野が狭かったことに気づかされました。大学だって日
本にこだわらなくたっていいのです。これは例ですが、常識の幅にとらわれず、広い視
野で、いつも人より一歩先のことを考えていたいです。
ぼくの夢はJAXAのエンジニアです。叶わない夢かもしれません。いろいろな壁が立ちは
だかると思います。でも、始めなければ、何も始まりません。千里の道も一歩から。その
一歩がこの宇宙ジュニアリポーターに必ずなると思います。
語れ宇宙の愛!これからも存分に語らしてもらいます!!
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