平成17年度 第10回 九州小学校管楽器教育研究大会 熊本大会 期日 平成18年1月20日(金) 会場 熊本市立長嶺小学校 目 次 ごあいさつ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 九 州 小 学 校 管 楽 器 教 育 研 究 会 会 長 井上 健一・・・1 熊本県小学校器楽合奏研究会会長 吉村 譲二・・・2 大会要項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 大 会 主 題 について・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 熊 本 県 管 楽 器 教 育 のあゆみ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 学習指導案 ○ 楽器の音色に親しもう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 熊本市立長嶺小学校 ○ 教諭 山口 順子、矢野 道彦 アンサンブルの楽しみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 熊本市立長嶺小学校 教諭 開田 史絵、伊豆野 恵 実践例 ○ 管楽器を取り入れた授業の実践例・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (鑑賞曲・校内音楽会を通しての取り組み) 熊本市立高平台小学校 ○ 第6学年 教諭 森 智 音楽科学習指導例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 益城町立広安小学校 教諭 荒木 拓実 熊 本 県 器 楽 合 奏 研 究 会 の活 動 紹 介 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 9 平 成 17年 小 学 校 器 楽 合 奏 祭 プログラム・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 1 九州小学校管楽器教育研究会理事名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 熊本県小学校器楽合奏研究会理事名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 ご あ い さ つ 九州小学校管楽器教育研究会 会 長 井 上 健 一 (福岡市立城南小学校長) 平 成 10 年 12 月 に 第 3 回 九 州 小 学 校 管 楽 器 教 育 研 究 大 会 が 熊 本 市 で 開 催 さ れ ,7 年 の 時 を 経 て , 第 10 回 九 州 小 学 校 管 楽 器 教 育 研 究 大 会 熊 本 大 会 を , 再 び こ こ 長 嶺 小 学 校 を 会 場 に , 九 州 各 地 か ら 多 数 の 先 生 方 を お 迎 え し て 開 催 で き ま す こ と ,誠 に う れ し く 心 か ら 御 礼 申 し 上 げ ま す 。 さて,今日の私達を取り巻く社会は,変革・混迷の中にあり,また,国際協調・国際競争の 時 代 で も あ り ま す 。こ の よ う な 今 ,人 材 育 成 の 基 盤 で あ る 学 校 は ,子 供 達 が よ く 学 び よ く 遊 び , 心身共に健やかに育ち,社会の形成者としての能力を高めること目指して,教師と保護者だけ でなく,地域や企業等の方々のお力添えもいただきながら,生き生きと活気ある活動を展開し ていくことが求められております。 本 研 究 会 は , 昭 和 48 年 ( 1973 年 ) 発 足 以 来 , 九 州 地 区 の 小 学 校 に お け る 管 楽 器 を 活 用 し た 音楽活動の充実進展と生涯にわたって音楽を友とする人間に育てることを目的に種々の事業を 行ってきております。特に,上述の求められる学校にせまるために大切なものとして「感動体 験」を掲げ,色々な方のご尽力をいただきながら研鑽を積んできております。 管 楽 器 の 素 晴 ら し い 音 色 へ の 感 動 ,表 現 し た り 鑑 賞 し た り す る 楽 曲 の 特 色 を 感 得 で き た 喜 び , 友と協力してその楽曲の特色を表現できた満足感達成感等々を味わわせ,活気ある活動がさら に展開できるよう,我々に必要とされる条件は何か,教えるプロとしての力量を磨くだけでな く,他者と連携・協力しながら課題解決に当たる総合的な人間力を高めるべく努力を重ねてい るところでございます。 本日の研究大会では, 『 音 楽 の 喜 び を 生 き る 喜 び へ − 管 楽 器 と の 楽 し い 出 会 い − 』の 主 題 の も と,授業公開や実践事例の発表,そして活発な意見交換が行われ,今後の管楽器の指導だけで な く ,教 師 一 人 一 人 の 生 き 方 を 見 つ め 直 す 多 く の ご 示 唆 を い た だ け る も の と 確 信 し て お り ま す 。 終わりになりましたが,本大会を開催するにあたり温かいご指導とご支援を賜りました各県 教 育 委 員 会 並 び に 音 楽 教 育 研 究 会 ,ま た ,ご 協 力 い た だ き ま し た 長 嶺 小 学 校 の 子 供 達 と 先 生 方 , さらに,運営にあたられました熊本県小学校器楽合奏研究会等関係の皆様方に対し衷心より感 謝と御礼を申し上げ,ご挨拶といたします。 お 迎 え の こ と ば 熊本県小学校器楽合奏研究会 会長 吉村 譲二 九州各地より音楽関係者の先生方を多数お迎えし、ここ熊本市で「第10回九州小学校 管楽器教育研究大会」を盛大に開催できますことに心より感謝申し上げます。 思い返しますと前回熊本県で開催されましたのは、第3回研究大会でありました。それ から、九州各県を一巡する間に大きな教育改革のうねりが音楽教育の分野をも包み込みま した。特に子ども達に様々な楽器にふれ親しむ機会を作り、音楽に親しむ態度や意欲を高 めていこうとする思いはさらに強くなったように思います。 私達、熊本県小学校器楽合奏研究会では、本研究大会に臨み、限られた音楽科の時間数 の中で子ども達に管楽器に触れ合うよろこびを味わわせ、音楽への意欲や関心を高めてい きたいという思いから「音楽の喜びを、生きる喜びへ ∼管楽器との楽しい出会い∼ 」 というテーマのもとで研究を進めて参りました。音楽で得られた豊かなこころや感性が子 ども達の将来の生きる糧になってほしいという願いもこめて。 ささやかな研究ではありますが、このような研究発表の機会を与えていただいたことに 感謝するとともに、本研究大会が熊本のみならず「九州は一つ」の合い言葉のもとに九州 の管楽器教育に少しでもお役に立てればありがたいと考えております。 ご参会の先生方の忌憚のないご意見ご指導をよろしくお願い致します。 最後になりましたが、井上会長はじめ、これまで大会開催にむけてお世話いただきまし た皆様に厚くお礼を申し上げ、お迎えのことばと致します。 第10回 九州小学校管楽器教育研究大会 開 1 趣 旨 催 要 熊本大会 項 音楽科学習をはじめ、教科外学習など学校教育の様々な場で、管楽器の演奏 を聴いたり、管楽器に触れたりする活動を通して、音楽を愛好する心情と音楽 に対する感性を育てるとともに豊かな情操を養う。その具体的な取り組みにつ いて、授業の公開と実践事例の意見交換等を通し今後の活動に資する。 2 主 催 全日本小学校管楽器教育研究会 九州小学校管楽器教育研究会 3 主 管 4 熊本県小学校器楽合奏研究会 後 援 福岡県教育委員会 福岡県音楽教育研究会 佐賀県教育委員会 佐賀県音楽教育研究会 長崎県教育委員会 長崎県音楽教育研究会 熊本県教育委員会 熊本県音楽教育研究会 大分県教育委員会 大分県音楽教育研究会 宮崎県教育委員会 宮崎県音楽教育研究会 鹿 児 島 県教 育 委員 会 鹿児島県音楽教育研究会 沖縄県教育委員会 沖縄県音楽教育研究会 熊本市教育委員会 5 「音楽の喜びを、生きる喜びへ」 研究主題 ∼ 管楽器との楽しい出会い 6 期 日 平成18年1月20日(金) 7 会 場 熊本市立長嶺小学校 〒 862-0932 熊本市長嶺町185 TEL : 096-368-9925 8 ∼ FAX : 096- 日 程 13:00 13 :3 0 全体会 受付 14 :55 15:0 5 14:0 0 14 :1 0 公開授業Ⅰ 15:50 16:00 公開授業Ⅱ あいさつ 移 山 口 順 子 教 諭 (T 1 ) 移 開 田 史 絵 教 諭 (T 1 ) 移 研究の概要説明 動 矢 野 道 彦 教 諭 (T 2 ) 動 伊 豆 野 恵 教 諭 (T 2 ) 動 3年 組 16:40 5年 組 授業研究会 9 全 体 会 13:30 ∼ 14:00 (1) 主催者あいさつ 九州小学校管楽器教育研究会 会長 福岡市立城南小学校 校長 熊本県小学校器楽合奏研究会 熊本市立飽田東小学校 (2) 井 上 健 一 会長 校長 吉 村 譲 二 研究報告及び実践発表 熊本県器楽合奏研究会理事 (3) 10 熊本市立 力 合 小学校 教諭 熊本市立 高平台 小学校 教諭 益城町立 広 教諭 3年 森 智 荒 木 拓 実 諸連絡 公 開 授 業 (■授 業 Ⅰ・・・14:10∼14:55 学年 安 小学校 高 木 範 貢 題材(主題) 楽 器 の音 色 に親 しもう 教材:ピーターとおお 内 ■授 業 Ⅱ・・・15:05∼15:50) 容 授 登場する木管楽器の音色や奏 業 者 熊本市立長嶺小学校 法などの特徴を知り、体験を 山 口 順 子 教 諭 (T 1 ) 通して楽しく鑑賞をする。 矢 野 道 彦 教 諭 (T 2 ) か み( プ ロ コ フ ィ エ フ ) 5年 アンサンブルの楽 しみ 教材:青少年のための 曲の中に登場する金管楽器の 熊本市立長嶺小学校 音色や奏法などの特徴を知 開 田 史 絵 教 諭 (T 1 ) り、体験を通したりアンサン 伊 豆 野 恵 教 諭 (T 2 ) 管 弦 楽 入 門( ブ リ テ ン ) ブ ル を 聴 い た り し て 、 金 管 楽 器の音色の広がりを味わう。 11 授 業 研 究 会 16:00 ∼ 16:40 ■助言者 熊本県器楽合奏研究会 熊本市立花園小学校 12 顧問 校長 中 野 眞一郎 ■司会者 熊本市立松尾東小学校 教頭 藤 川 誠 ■授業者 熊本市立長嶺小学校 山 口 順 子 矢 野 道 彦 開 田 史 絵 伊豆野 恵 閉 会 16:40 教諭 大会主題 「 音 楽 の よ ろ こ び を 生 き る よ ろ こ び へ ( 熊 本 県 音 楽 教 育 研 究 会 主 題 )」 ∼楽しい管楽器との出会い∼ 現行の小学校学習指導要領において、取り扱ってよい楽器の中に、管楽器も入っています。 しかし、多くの小学校の音楽授業では、リコーダーならともかく、木管楽器や金管楽器を実際 に演奏のために用いることはめったにありません。それは、演奏の難しさや、児童の習得や教 師の指導技術面においてにおいてなかなか導入が困難であること、年間の音楽の授業時数が、 高学年において50時間に削減されてしまったことなどが理由であげられます。 そのような実情に伴い、昨今教育内容の厳選が問われていますが、それとともに特色ある教 育も重視されています。音楽では、楽器指定がなくなり、学校の実情にあわせて、色々な楽器 を使って学習活動ができるようにもなりました。 今回の熊本大会では、そうした実情を考慮するとともに、本県音楽科教育が目指す研究主題 を 受 け 、サ ブ テ ー マ と し て 、 「 楽 し い 管 楽 器 と の 出 会 い 」と 設 定 し ま し た 。特 に 、今 回 の 大 会 に おいては、それぞれの管楽器のもつ音、音色との出会いに主眼を置き、鑑賞の学習活動の充実 を図ろうと研究を深めることにしました。 そして、子どもたちが管楽器の音や演奏に出会う音楽の授業で学ぶ楽しさを感じるのは、次 のような時と考え、研究を進めました。 ・ 実際に楽器にふれたり、実際に演奏家の姿を視覚的にとらえたりしながら、 演奏を聴くこ とができるとき。 ・管楽器から音が出る仕組みが分かったり、演奏家が音を出すための工夫が分かるとき。 そこで、そのような楽しさを実現できるように、次の視点で授業を研究してみました。 (1) ゲストティーチャーとの連携を効果的に用いた授業の工夫 (2) 授業における生演奏の活用の場の設定 楽しく管楽器の演奏にふれている子どもの姿をご覧いただければ幸いです。ご参会の先生方の ご指導、ご助言、どうぞよろしくお願いいたします。 熊本県の管楽器教育の歩み 熊本市立長嶺小学校校長 黒田孔太郎 熊本県で部活動や授業の中で管楽器が取り入れられた歴史は、いまだ浅いものです。 私自身が、管楽器を本格的に合奏活動に取り入れたのは昭和60年からですので、その 前のことははっきりわかりません。そこで熊本市立託麻北小学校をご退職された角田紀彦 校長先生に聞いてみました。それによると、昭和40年代に熊本市立春竹小学校で松藤亮 子先生が、リード合奏の中に中音用の金管楽器(ホルン、バリトン、アルトホルン等)を 用いられたのが最初だろうという事です そ の 後 昭 和 5 2 年 に 春 竹 小 学 校( 角 田 紀 彦 先 生 )、御 領 小 学 校( 村 上 賢 一 先 生 )の 2 校 が 吹奏楽連盟主催のコンクールに参加を始めました。 そ の 当 時 熊 本 県 音 楽 教 育 研 究 会 主 催 の 器 楽 合 奏 コ ン ク ー ル は 、A の 部 と B の 部 の 2 つ に 分 か れ て い ま し た 。A の 部 は 文 部 省 の 基 準 に 合 わ せ た 楽 器 編 成 で す 。つ ま り リ ー ド 楽 器( ア コーディオン、鍵盤ハーモニカ等)に電子楽器2種類と打楽器で構成され、人数は30人 以内になっていました。B の部は自由構成でどんな楽器でもよく、人数も50名以内でし た の で 、こ の B の 部 に 吹 奏 楽 や リ ー ド + 管 弦 楽 器 は 参 加 し て い ま し た 。し か し 楽 器 を そ ろ える事や、演奏技術のレベルを考えるとなかなかコンクールに参加できない学校が多数あ る と い う こ と で 、現 在 は C の 部 を 作 っ て い ま す 。こ れ は 、編 成 は 自 由 で 人 数 は 1 5 人 以 下 というもので、これによりコンクールに参加する学校がぐんと増えました。 また、気楽に合奏を楽しもうと始まった合奏祭も今年で21回を迎えました。本県の管 楽器教育はコンクール、あるいは校内、校外での音楽発表会等に使用するという形で進ん できたといえましょう。 昭和50年後半から飽田東小学校(小浜良子先生)が金管バンドでマーチングを始めま した。私の記憶では、この学校が熊本県で最初に金管バンドに取り組んだと思います。町 を挙げての活発なマーチングの演奏活動が行われました。 昭和61年には、熊本市で全日音研熊本大会が九音研大会と兼ねてありました。その時 に研究演奏の合奏の部門がリード合奏、金管バンド、吹奏楽の3つになりました。それま では吹奏楽とリード合奏が主流を占めていましたが、少しでも種類の多い合奏をとの考え で金管バンドが入りました。熊本大会の2年前に青森の八戸で全国大会がありました。そ の時、子供のオーケストラも研究演奏の中にありました。そのレベルの高さに訪れた熊本 の先生達はびっくりし、また感動し、熊本にもオーケストラをという声があがりました。 しかし学校教育では実現しにくいという事で、それならばと金管バンドの導入が行われた のです。一新小学校で私が始めました。その後金管バンドは手軽にできるということで熊 本県内に普及して現在に至っています。 第3学年音楽科指導案 第5校時 1 題材 2 題材について (1 ) 場所 第2音楽室 指導者 山口順子 矢野道彦 木管楽器の音色に親しもう 本題材は、鑑賞し、その中に登場する特徴的な木管楽器に注目することを通して、 木管楽器の音色の美しさを味わい、また奏法について知り、楽しく鑑賞させるもの で あ る 。こ れ か ら の オ ー ケ ス ト ラ の 鑑 賞 学 習 に 発 展 す る と 考 え 、本 題 材 を 設 定 し た 。 (2 ) 3年生になり、リコーダーの学習が始まり楽器により関心をもち出している。しか し、楽器の種類や音色、奏法などについてはほとんど学習したこともなく、初めて に近い状況である。 (3 ) 本 題 材 で は 、楽 し く 木 管 楽 器 と 出 会 う た め に 次 の よ う な こ と を 留 意 し て 指 導 し た い 。 ○ 「ピーターとオオカミ」の鑑賞から木管楽器への興味・関心を高め、実際の楽器と の出会いを大事にする。 ○ ゲストティーチャーの演奏や話を聞き、木管楽器について理解を高める。 ○ 体験タイムを設け、子どもたちに楽しく経験の場を設定する。 3 題材の目標 ○ 実際の木管楽器を見て聴くことにより、奏法を知ったり、その音色の美しさを味わ うことができる。 4 評価の規準 ア 木管楽器の音色の美しさを味わいながら聴こうとしている。 ( 関 心 、意 欲 、態 度 ) エ 木管楽器の音色を聴き分けることができる。 (鑑賞の能力) 5 指導計画(総時数 過程 学 1 習 3時間) 活 動 ピーターとオオカミを聴き、気づ 評 価 CD 登場者にそれぞれの旋律 学習カード があることに気づく。 時 1 つかむ きを出し合い、話し合う。 教材・教具 楽 器 の 音 色 を 味 わ お う 。( 木 管 楽 器 編 ) 学習計画を確認する。 3 登場人物に楽器が振り分けられ、 旋律が作られていることを知る。 高める 4 登場してくる木管楽器を実際に知 り、音色を聴く。 学習カード 登場する旋律を演奏する 楽譜、楽器の写真 楽器を知る。 フルート、クラリネット、 木管楽器の音色を聴き分 オーボエ、ファゴット けることができる。 1 も と め・あ ら 2 1 (本 時) 6 本時の学習 (1) ねらい 木管楽器を実際に見たり聴いたりして、木管楽器の音色を楽しんで聴き分けるこ とができる。 (2) 展開 学習活動 1 演奏を聴いて、楽器 ○教師の支援 時間 5 ○ 楽器名カードや写真を掲示して 本時のめあてを知 教材・教具 楽器名カード おく。 名当てをする。 2 ◎評価 2 ○ ゲストティーチャーがこられる こ と を 知 ら せ 、鑑 賞 へ の 意 欲 を 高 る。 める。 ピーターとオオカミに登場する楽器を 学習シート 3 ゲストティーチャー 20 ○ 話 や 演 奏 を 聴 き な が ら 、気 から木管楽器のことに づいたことや感想をメモ書きでき ついて話や演奏を聞 るように学習シートを準備する。 く。 フルート、 気づいたことをメモ オーボエ、 する。 クラリネット、 ・ フルート ファゴット ・ オーボエ 楽器のリード、 ・ クラリネット マウスピース ・ ファゴット 4 気づきを発表しあ 3 ○ 音色について気づいたことがあ れば発表させる。 う。 ◎ 木管楽器の音色を聴き分けるこ とができる。 5 楽器を体験する。 10 ○ 子どもの興味・関心が高まるよ うに本物の楽器をさわったり、音 を出したりする準備をする。 6 本時の学習をふりか える。 5 ○ 音色についてや体験したことを 学習シート 通して、自分の感想を学習シート 楽器の写真 に書くように勧める。 実 態 調 査 「 音 楽 に つ い て の お た ず ね 」( 3 年 ) ①鍵盤ハーモニカを吹く ことはすきですか ②リコーダーを吹くこ とはすきですか ③鑑賞の学習はすきで すか ④音楽の学習はすきで すか ⑤ すき まあますき あまりすきでない すきでない 11 10 5 5 13 6 6 6 16 8 3 4 15 8 2 6 知 っ て い る 楽 器 の 名 前 を 書 い て く だ さ い 。( ベ ス ト 1 0 ) ハーモニカ、大太鼓、シンバル、マラカス、リコーダー、クラリネット、チェロ、 バイオリン、タンバリン、ピアノ、カスタネット、鉄琴、木琴、低音用オルガン、 トランペット、二胡、ウクレレ、ギター、サックス、鳴子、ビオラ、コントラバス、 チューバ、電子オルガン、ドラム、鈴、 ⑥ 音楽の学習で、もっとやってみたいことはありますか。 ・ いろんな楽器を弾きたい ・ 合奏したい ・ 歌を歌いたい ・ 鍵盤ハーモニカ、リコーダーをもっと練習したい。 ・ もっと鑑賞をやりたい。 ・ これで満足。 ・ ピアノをしたい。 メ モ 《児童楽器講習会より》 第5学年音楽科指導案 第5校時 1 題材 2 題材について (1) 場所 第1音楽室 指導者 開田 史絵 伊豆野 惠 金管楽器の音色に親しもう 本題材は、鑑賞し、その中に登場する特徴的な金管楽器に注目することを通して、金管楽 器 の 音 色 を 味 わ い 、ま た 奏 法 に つ い て 知 り 、楽 し く 鑑 賞 さ せ る も の で あ る 。6 年 生 で の オ ー ケストラの鑑賞学習に発展すると考え、本題材を設定した。 (2) 鑑賞学習は楽しみにしている。木管・金管楽器に対する関心は高いとはいえない、具体的 な 楽 器 の 種 類 や 奏 法 な ど に つ い て は ほ と ん ど 学 習 し た こ と も な く 、音 色 の 聞 き 分 け な ど も 十 分 で は な い 状 況 で あ る 。吹 奏 楽 部 に 所 属 し て い る 子 ど も は 少 し い る 。詳 し い 実 態 は 別 紙「 実 態調査」参照。 (3) 本題材では、5年生になり重唱・合唱や弦楽器のアンサンブルを通して同族の音の重なり を味わう学習をしているので、次のようなことを留意して指導したい。 ○ 「 青 少 年 の た め の 管 弦 楽 入 門 」の 鑑 賞 か ら い ろ い ろ な 楽 器 へ の 興 味 ・ 関 心 を 高 め 、実 際 の 楽器との出会いを大事にする。 ○ ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー の 演 奏 や 話 を 聞 き 、金 管 楽 器 に つ い て 理 解 を 高 め 、ア ン サ ン ブ ル の 美 しさを味わえるようにする。 ○ 体験タイムを設け、子どもたちに楽しく経験の場を設定する。 3 題材の目標 ○ 実 際 の 金 管 楽 器 を 見 た り 聴 い た り す る こ と に よ り 、音 色 の 美 し さ を 味 わ い 、ア ン サ ン ブ ル での音の重なりを感じることができる。 4 評価の規準 ア 金 管 楽 器 の ア ン サ ン ブ ル の 美 し さ を 味 わ い な が ら 聴 こ う と し て い る 。( 関 心 、 意 欲 、 態 度 ) エ 金管楽器の音色と音の重なりに注意して聴くことができる。 5 指導計画(総時数 過程 学 1 (鑑賞の能力) 3時間) 習 活 動 管 弦 楽 入 門 を 聴 き 、気 づ き を 出 し 合 い 、話 評 価 CD オーケストラに登場する 学習カード 楽器がわかる。 時 1 つかむ し合う。 教材・教具 楽 器 の 音 色 や 音 の 重 な り を 味 わ お う 。( 金 管 楽 器 編 ) もとめ・あら 2 学習計画を立てる。 3 楽器の特徴を考えた旋律が振り分けられ、 重なり合って曲が作られていることを知る。 学習カード 旋律とほかの音が重なっ 楽譜、楽器の写真 て曲ができあがっている 1 ことがわかる。 4 登 場 し て く る 金 管 楽 器 を 実 際 に 知 り 、音 色 高める 学 習 カ ー ド 、ト ラ ン ペ ッ ト 、 金管楽器の音色と音の重 を 聴 き 、重 奏 を 味 わ う 。自 分 の 楽 器 で 演 奏 に ホルン、トロンボーン、 なりがわかる。 参加する。 チューバ、リコーダー、 鍵盤ハーモニカ 1 (本時) 6 本時の学習 (1) ねらい 金管楽器を実際に見たり聴いたりして、金管楽器の音の響き合いに注意して聴くことが できる。 (2) 展開 学習活動 1 演奏を聴いて、楽器 ○教師の支援 時間 5 ○ 前 時 を 振 り 返 り 、楽 器 の 種 類 を 掲 示 し 本時のめあてを話し 教材・教具 楽器名カード ておく。 名当てをする。 2 ◎評価 2 ○ ゲストティーチャーがこられること を知らせ、鑑賞への意欲を高める。 合う。 金管楽器のアンサンブルの楽しさを味わおう 3 ゲストティーチャー 25 ○ 話や演奏を聴きながら、気づいたこ から木管楽器のことに とや感想を簡単に書けるように学習シ ついて話や演奏を聞 ートを準備する。 く。 学習シート トランペット、 ○ 気づいたことをメモ する。 ・ トランペット 子どもたちの興味関心が高まるよう ホルン、 に本物の楽器をさわったり、音を出し トロンボーン、 たりできるように楽器の準備をする。 チューバ ・ ホルン ○ ・ トロンボーン 演奏者を見ることにより、どのよう に音の重なりが分かるようになってい ・ チューバ ることを知らせる。 アンサンブルを聴 く。 4 気づきを発表しあ 5 ○ 気づいたことがあれば発表させる。 ◎ 金管楽器の音の響き合いに注意し う。 て 、音 色 を 聴 き 分 け る こ と が で き る 。 5 アンサンブルといっ 5 ○ 事前に学習していたリコーダー2 リコーダー 重 奏 曲「 ハ ト と 少 年 」を 金 管 楽 器 の 演 しょに演奏する。 奏 に 合 わ せ て 、音 の 重 な り を 感 じ な が ら演奏できるようにする。 6 る。 本時の学習を振り返 3 ○ 鑑 賞 や 演 奏 を 通 し 、耳 で 感 じ た こ と を 言 葉 に で き る よ う に 、い く つ か 用 語 を掲示して参考にできるようにする。 学習シート 実 態 調 査 「 音 楽 に つ い て の お た ず ね 」( 5 年 ) どちらかといえば どちらかといえば すき きらい 16 18 3 1 22 8 8 0 27 8 2 0 16 16 6 0 すき ①鍵盤ハーモニカを吹く ことはすきですか ②リコーダーを吹くこ とはすきですか ③鑑賞の学習はすきで すか ④音楽の学習はすきで すか ⑤ きらい 知 っ て い る 楽 器 の 名 前 を 書 い て く だ さ い 。( ベ ス ト 1 0 ) 1位:木琴、鉄琴 4位:小太鼓 7位:タンバリン 2位:リコーダー 5位:トランペット 3位:大太鼓、鍵盤ハーモニカ、ピアノ 6位:低音用オルガン 8位:トライアングル、フルート 10位:アコーディオン 11位:ハーモニカ 13位:オルガン、アルトリコーダー 12位:カスタネット 14位:ホルン、ドラム 15位:クラリネット 16位:鈴、三味線 18位:トロンボーン 19位:サックス 21位:チューバ 9位:ギター、ヴァイオリン 17位:マラカス、ティンパニ 20位:コントラバス 22位:ファゴット、電子オルガン、ハープ 23位:オカリナ、こと 24位:オーボエ、ピッコロ、コルネット 25位:バスクラリネット、ユーホニューム、チェロ 26位:ビオラ、ウクレレ、尺八、ケーナ、カウベル、ギロ、タムタム、ウッドブロック ⑥ 音楽の学習で、もっとやってみたいことはありますか。 ・ 楽器をいっぱい弾きたい。 ・ もっとリコーダーを練習したい。 ・ 迫力ある合唱 ・ いろいろ聴きたい。 ・ 音符を覚えたい。 メ モ 《指導者講習会より》 管楽器を取り入れた授業の実践例 (鑑 賞 曲 ・ 校 内 音 楽 会 を 通 し て の と り く み ) 熊本市立高平台小学校 教諭 1、 森 智 はじめに 音楽の授業時間の削減にともない、授業時間に実際に管楽器を取り入れた授業を行う ことはなかなか出来なくなってきている。また、吹奏楽などの部活動に入っていない児 童は管楽器を実際に触れたり、生の演奏を聴いたりする機会はほとんどないというのが 現状である。そこで少ない授業時間に工夫をしながらより多くの児童に管楽器に親しん でもらえるよう実践した例を、これまでいくつかの学校での経験から述べていきたい。 2、 校内で取り組むことができる管楽器に親しむ機会 ・音楽集会などでの全校合唱の伴奏 ・児童集会での入場曲、退場曲の演奏 ・入学式でのアトラクション演奏 ・音楽会での管楽器を取り入れた合奏 ・音楽鑑賞会での演奏 3、 授業の実際 (1) 鑑賞曲による工夫 ・鑑賞曲には楽器の音色を親しみながら鑑賞するという項目がある。鑑賞の際に実 際の楽器の写真、ビデオなどの視聴覚教材を用いることはよく行われているが実際 の楽器を見せることがより教育的に効果があると考え実践している。 < 4 年 生 > 行 進 曲 「 美 中 の 美 」「 く る み 割 り 人 形 よ り 行 進 曲 」 ① 行進曲にあわせて歩いたり指揮のまねをしてみたりする。 ② 行進曲に出てくる楽器を写真で調べ名前を覚える。 ③ 行 進 曲 の ビ デ オ ・ DVD な ど を み て 実 際 に 演 奏 し て い る 様 子 を 見 る 。 ④ 金管楽器と木管楽器を見てみる。 ( ト ラ ン ペ ッ ト・チ ュ ーバ・クラリネット・オーボエ) ⑤ 小学生が演奏している映像を見る。 ⑥ 実 際 に 体 験 す る 。( 金 管 楽 器 の み ) まず、金管楽器のマウスピースを 8 個用意し、4 人に 1個の割合で持たせる。 ⑦ バズィングの基本を教え、音を出してみる。 ⑧ 楽 器 に セ ッ ト し 実 際 に 音 を 鳴 ら し て み る 。( ト ラ ン ペ ッ ト ・ チ ュ ー バ ) ⑨ 再び鑑賞曲を聴き、プロの音色のよさを味わう。 ⑩ く る み 割 り 人 形 の 行 進 曲 の フ ァ ン フ ァ ー レ の 部 分 の み を 演 奏 し て み る 。( ト ラ ン ペット) ⑪ CD に あ わ せ て 演 奏 し 、 合 奏 を 疑 似 体 験 さ せ る 。 (2 )合 奏 に お い て の 試 み ・合奏において管楽器を導入することは児童の興味が増し、演奏も楽器の種類が増 えることにより、いろいろな音色を使って表現できるという利点がある。しかし時 間がかかり、鍵盤ハーモニカやアコーディオンなどの音色と合わせるのが難しいと いう難点もある。それをふまえて子どもたちが満足いく合奏ができるよう工夫し、 実践した。 <6年生>校内音楽会において、管楽器を部分的に取り入れた合奏。 ① 曲目を決め楽器の説明をする。 ② 各楽器パートを希望者に割り振り、音だしに挑戦させる。 ( こ の と き 経 験 者 と 未 経 験 者 を 組 ま せ る よ う に す る 。ま た 未 経 験 者 の パ ー ト を 金 管はユーホニアム・木管はアルトサックスに割り振る。) ③ パート譜を移調して渡す。 ④ 個人練習をさせ、技術的に難しいところをどんどん編曲していく。 ⑤ パ ー ト で 練 習 さ せ る 。( 経 験 者 と マ ン ツ ー マ ン で 組 ま せ る 。) ⑥ 合奏しバランスをとっていく。 ⑦ 合奏を完成させる。 * 例 年 校 内 音 楽 会 で は 2 年 ・ 4 年 ・ 6 年 が 合 奏 を 行 う こ と に な っ て い る が 、管 楽 器 を 取 り 入 れ て 発 表 し て い る の は ほ と ん ど 6 年 生 で あ る 。本 年 度 は 各 ク ラ ス 5 、6 名 ほ ど 管 楽 器 と し て 合 奏 に 加 わ っ て い る 。ち な み に 今 年 度 取 り 組 ん だ 曲 は「 カ ル メ ン 前 奏 曲 」「 宇 宙 戦 艦 ヤ マ ト 」「 新 世 界 よ り 4 楽 章 」「 風 に な り た い 」 で あ る 。 6、今後の課題 管楽器を取り入れた活動をして常々感じるのは、子どもたちが管楽器を鳴らすことが できたときの喜びの大きさである。音を合わせたり、リズムに乗ったり、身体を動かし たりといった音楽の楽しさの他にも、楽器の音が初めて出たという喜びが、子どもたち にとってはかなり強烈な喜びであるというのを痛感させられる。現在の音楽の授業時数 では管楽器に丁寧に取り組む時間は少ないのだが、今後も鑑賞の時間や校内音楽会を通 して体験させていく必要があるし、より効率的に取り組めるよう指導法や編曲などの工 夫を一層行っていかなければならないと思う。 第6学年 音楽科学習指導事例 益城町立広安小学校 教諭 荒 木 拓 実 1 題材 曲想を感じ取ろう 2 教材 「木星(鑑)」「一日一歩の未来」「広い空の下で」 3 目標 ア 楽曲の気分やイメージを生かし、表情豊かに合奏する。 イ 曲想を生かした表現を工夫する。 ウ 歌詞の内容を想像しながら、表情豊かに合唱する。 エ 楽曲の感じから情景を想像して聴いたり、表現の仕方を工夫したりする。 4 指導計画 (1/9∼6/9) 時 第1時 お も な 学 習 内容 オーケストラの響きを味わいながら聴く。 ・ ①∼③パートの旋律の感じをつかむ。 第2時∼第4時 各パートに合う楽器を選んで、合奏の工夫をする。 第5時∼第6時 曲の気分やイメージをふくらませて工夫した合奏を発表し合う。 ・ 各パートで練習したことを発表しあう ・ みんなで合奏をする ・ いろいろな管楽器に親しむ(第6時) 5 指 導 の実 際 (第 6時 ) 主 な 学 習 活 動 1 いろいろな金管楽器があることを 教 ・ 師 の 働 き か け 事 前 に 音 楽 集 会 や 学 習 発 表 会 で 器 楽 部( 金 管 バンド)の演奏を聴く機会をつくっておくこ 知る。 とで、金管楽器に触れてみたいという意欲を 2 高めた。 ゲストティーチャー(本校職員)の 演 奏 を 聴 く 。( ト ラ ン ペ ッ ト ) ・ 本校職員にゲストティーチャーとして授 業 に 参 加 し て い た だ い た 。ま た 、器 楽 部 部 員 に も 担 当 の 楽 器 を 演 奏 し て も ら い 、発 表 の 場 を 設 け る こ と で 、触 れ て み た い と い う 気持ちを高めた。 3 実際に金管楽器に触れ、音を出して みる。 なんか、唇がふるえ なかなか息が て、こそばい感じが 続かないなあ。 する。 音が出ない ぞ 器 楽 部 部 員 に は 、リ ト ル テ ィ ー チ ャ ー と な っ て アドバイスするように助言した。 4 本時の感想を書く。 6 成 果 と課 題 (1)成果 ① ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー や 器 楽 部 部 員 に よ る 演 奏 を 聴 く こ と に よ っ て 、金 管 楽 器 へ の 関 心 が高まり、楽器に触れてみたいという気持ちを高めることができた。 ② 金 管 楽 器 を 初 め て 吹 い た 子 ど も た ち は 、リ コ ー ダ ー と は 異 な る 演 奏 の 仕 方 が あ る こ と を 体 験 す る こ と が で き た 。最 初 は 音 を 出 す の に 苦 労 し て い た が 、唇 の 振 動 で 音 が 出 る こ とがわかると楽しそうに音を出していた。 ③ 器 楽 部 の 友 達 に 何 度 も た ず ね て 音 を 出 す 子 ど も が 多 数 見 ら れ た 。グ ル ー プ 内 で 協 力 し 合って音を楽しむ姿が見られた。 (2)課題 ① 器楽部も今年立ち上げたばかりなので、楽器本来 の音色に十分親しませるというところまではいかな かった。 ② 年間50時間という限られた中で、管楽器のよさ を生かした授業をするのはなかなか厳しいものがあ る。 ③ 生の演奏を聴くことが管楽器との出会いに一番ふさ わ し い と 考 え る 。今 回 の 実 践 で は 本 校 職 員 に ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー を 依 頼 す る こ と が で き た が 、い つ も 依 頼 で き る わ け で は な い 。ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー の 確 保 を ど う す る か 、他 教 科の人材活用とあわせて考えていく必要がある。 8 熊本県小学校器楽合奏研究会の活動について 本県の、小学校における器楽合奏活動の発展に資するために、年間3回の 講習会及び合奏祭を主催しています。会員をはじめ、多くの先生方や児童の 皆さんに参加していただいています。 6月28日(日) 《 総会 平成17年度総会、児童楽器講習会 》 60名程の先生方が参加され、本年度の総会が行われました。毎年行われる合奏祭の会場に ついて見直しの意見が出されるなど、有意義な総会となりました。 《 児童楽器講習会 》 児童は各パートに別れ、楽器の奏法や手入れの 方法について、講師の先生方から丁寧な指導を受 けていました。昨年度好評でしたので、本年度も アコーディオンについては習熟度別の3つのコー ス(活動 1年目、 2年目、 3年目) に別れての講習でした。 総会終了後、会員の先生方は、講師による児童への 指 導 の 様 子 を 見 学 し て 回 り 、指 導 の 参 考 と さ れ ま し た 。 8月20日(土) 「合奏のまとめ方」講習会 午前と午後の2部構成で、それぞれに講師の方々の熱心な指導の下、合奏のまとめ方について の講習が行われました。10月の合奏コンクールに向けて、皆さん真剣な眼差しでした。 午前【吹奏楽の部】モデル校:熊本市立秋津小学校吹奏楽部 指導者 榎田達司先生 講師:黒田孔太郎先生(熊本市立長嶺小学校長) 午後【リードの部】モデル校:熊本大学教育学部附属小学校器楽部 指導者 園村明美先生 講 師:山 下 一 史 先 生( 大 阪 音 楽 大 学 ザ・カレッジ・オペラハウス管 弦 楽 団 常 任 指 揮 者 ) ← 吹奏楽 の部 → リード の部 11月26日(土) 指導者講習会 指導者を対象として、リードと吹奏楽に分かれて、実 技やビデオ視聴などを交えながらの講習がありました。 リードの部では、 受講された先生方は アコーディオンを演 奏されながらの参加 でした。アコーディ オンの基本的な奏法 について研修を深められるとともに、指導のポイントや、指 揮によってどのように演奏が変わるのかなどを実感されたよ うです。 吹奏楽の部では、講師の先生の実際の指導法を、お話とビデオで学ばせていただきました。ま た、受講された先生方が、ご自身の部活動の練習風景を記録したビデオを持ち寄られ、講師の先 生から多くのアドバイスを受けておられました。 【リードの部】 講師:岩山恵美子 先生 (平成音楽大学助教授) 高木範貢 先生 (熊本市立力合小学校教諭) 荒木由美 先生 (熊本市立碩台小学校教諭) 園村明美 先生 (熊本大学教育学部附属小学校教諭) 内 容 :「 合 奏 の ア レ ン ジ 及 び ア コ ー デ ィ オ ン の 基 本 的 な 奏 法 や 指 揮 に つ い て 」 【吹奏楽の部】 講師:坂下伸一郎 先生 (鹿児島市立国分小学校教諭) 内 容 :「 小 学 校 の 吹 奏 楽 の 指 導 に つ い て 」 1月21日(土)22日(日) 第21回合奏祭 県 下 小 学 校 の 器 楽 部 の 発 表 の 場 と し て 、コ ン サ ー ト ホ ー ル を 会 場 と し て 、毎 年 実 施 し て い ま す 。 本年度で21回目を迎えますが、参加団体も年々増え、一昨年度(第19回)からは2日間の日 程で実施しています。本年度は、参加校71 校 、参 加 児 童 数 1 7 4 6 名 を 予 定 し て い ま す 。 参加条件は、合奏研会員の在籍校である事 と、年3回実施される研修会に2回以上参加 されることです。 この合奏祭での演奏をもって、今回の研究 会の「研究演奏」とさせていただきます。プ ログラムも、この紀要に掲載いたしておりま す。多くの先生方のご来場をお待ち申し上げ ます。 ※ 詳 し く は 、 本 研 究 会 の HP を ご 覧 く だ さ い 。( 携 帯 で も 、 一 部 ご 覧 に な れ ま す ) 熊本県小学校器楽合奏研究会 http://s1.kcn-tv.ne.jp/users/matunami/gassouken/index.htm 第21回 熊本県小学校合奏祭 プログラム 平成18年1月21日,22日 【21日第1部】 (9:50∼12:30) 開会 (1 挨拶 熊本県立劇場コンサートホール 2 参加上の注意 ) 演奏形態 順 参加団体名 曲 目 作曲者 指揮者 1 本荘小太鼓部 和太鼓 心をひとつに ∼本荘かがやき太鼓∼ 平成17年度6年生部員 2 麻生田小音楽部 リード 「惑星」より 木星 ホルスト 伊藤良子 3 白川小金管バンド部 金管バンド 「展覧会の絵」より ∼プロムナード∼ ムソルグスキー 今村一美 リード 魔女の宅急便より 荒井由美 宮崎朋子 4 波野小器楽部 5 リード スターウォーズ J.ウィリアムズ 森奈緒美 来民小器楽部 田中久美子 6 宇土市立花園小学校 リード ファランドール ビゼー 7 ジュビランス スウェアリンジェン 青山晃子 春竹小器楽部 吹奏楽 L.プリマ/ビリー・ストレイホーン 8 リード シング・シング・シング/A列車で行こう 小塚仁美 城南小音楽部 伊津野公子 9 リード BANG!BANG!バカンス! コモリタミノル 富合小器楽部 10 リード SMILY 杉上小器楽部 11 リード シチリアーナ 小島小器楽部 12 リード 歌劇「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り 池上小器楽部 13 月出小金管バンド部 金管バンド シング・シング・シング 14 リード 「四季」より 春 第1楽章 清水小器楽部 15 リード チャルダーシュ 御幸小器楽部 16 リード ハンガリー舞曲5番・6番 桜井小音楽部 17 リード シング・シング・シング 向山小音楽部 18 熊本大学教育学部附属小学校 リード アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク 第2楽章 19 高平台小なかよし合奏クラブ 吹奏楽 海の男たちの歌 大塚愛 フォーレ A.ボロディン L.プリマ ヴィヴァルディ モンティ ブラームス L.プリマ モーツァルト R.W.スミス 21 32 16 7 20 28 37 24 16 時間 10:00 10:07 10:14 10:21 10:28 10:35 10:42 10:49 10:56 宮崎光枝 藤本淑子 市原誠子 安藤弘章 吹原美奈子 長田純子 髙木桂 福田満美 園村明美 森智 15 16 18 26 33 14 16 9 28 54 11:12 11:19 11:26 11:33 11:40 11:47 11:54 12:01 12:08 12:15 参加数 【21日第2部】 (13:30∼16:00) 開会 (1 挨拶 2 参加上の注意 ) 20 高森中央小音楽部 リード 21 松尾北小全児童 リード 22 リード 碩台小器楽部 23 リード 甲佐小器楽部 24 秋津小吹奏楽部 吹奏楽 25 リード 隈庄小音楽部 26 リード 城東小音楽部 27 リード 牛深小音楽部 28 リード 田迎小音楽部 くるみ割り人形メドレー アイーダ大行進曲 中国の寺院の庭にて シング・シング・シング たなばた BANG!BANG!バカンス! タッチ/SMILY マリア&トラップ・ファンタジー TO LOVE YOU MORE チャイコフスキー 北里雅代 岡部志津可 ヴェルディ ケテルビー 荒木由美 L.プリマ 山並朋子 酒井格 榎田達司 コモリタミノル 山口ほう子 芹澤廣明/愛 柗本幸二 R.ロジャーズ 里﨑美由規 David Foster 伊佐公一 18 20 24 29 44 30 25 10 24 13:40 13:47 13:54 14:01 14:08 14:15 14:22 14:29 14:36 29 リード 蘇陽小音楽部 30 龍田小B.Bキッズ ビッグバンド 31 尾ノ上小音楽部 リード 32 託麻北小ジュニア・バンド リード 33 リード 築山小器楽部 城北小卒業記念バンド 34 リード 35 託麻東小器楽部 リード 36 日吉東小けやきアンサンブル リード 37 長嶺小吹奏楽部 吹奏楽 A Whole New World 「しんぐ・シング・Sing」 「わが祖国」より モルダウ ラデッキー行進曲 SMILY G線上のアリア Alan Menken 中村愛美 L.プリマ 永廣正治 スメタナ 宮崎紀子 シュトラウス 梅本郁 早田美枝子 大塚愛 バッハ 横手和子 チャイコフスキー 中村水香 ドボルザーク 吉岡英子 P.スパーク 矢野道彦 11 33 12 21 29 13 30 27 43 14:53 15:00 15:07 15:14 15:21 15:28 15:35 15:42 15:49 「白鳥の湖」より 4羽の白鳥の踊り/ハンガリー舞曲 スラブ舞曲第8番 ジュビリー序曲 【22日第1部】 (9:50∼12:30) 開会 (1 挨拶 2 参加上の注意 ) 演奏形態 順 参加団体名 曲 目 作曲者 リード コンドルは飛んで行く J.ミルヒバーグ 1 川上小音楽部 さくらんぼ 大塚愛 2 広安小器楽部 金管バンド リード 学園天国 井上忠夫 3 壺川小学校 シング・シング・シング L.プリマ リード 4 登立小器楽部 5 リード 君の瞳に恋してる B.Crewe B.Gaudio 植木小器楽部 スウェアリンジェン/嵐 ロマネスク/Wish 6 西里小ブラスバンド部 吹奏楽 リード 歌劇「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り A.ボロディン 7 網田小器楽部 リード アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章 モーツァルト 8 横島小合奏部 Arsenal/Mountain Of Dragons 9 蔚山三新初等学校管楽部 吹奏楽 リード BANG!BANG!バカンス! 10 日吉小器楽部 リード ブルグミュラー組曲2006 11 力合小器楽部 金管バンド ホール・ニュー・ワールド他 12 山ノ内小器楽部 リード ラ・クンパルシータ/ジャンバラヤ 13 弓削小音楽部 14 都呂々小器楽部 リード 弦楽四重奏曲「我が生涯より」 第2楽章 リード ファイト/Time To Say Good Bye 15 西原小音楽部 16 富岡小器楽合奏部 リード ディベルティメント第3番 ヘ長調 K.138 17 一新小学校吹奏楽部 吹奏楽 イン・ザ・ムード/シング・シング・シング 指揮者 参加数 岩根由紀子 荒木拓実 下川知子 木村優子 本田加代子 中野崇之 植田美代子 太田由美子 22 22 11 24 25 19 24 14 時間 10:00 10:07 10:14 10:21 10:28 10:35 10:42 10:49 ユン トクノ キム ウン 竹下町子 森坂文恵 赤星智美 神宮英代 洲崎千鶴 宮崎峰子 嶋本健次 北村直也 58 23 35 29 13 15 47 17 42 11:06 11:26 11:33 11:40 11:47 11:54 12:01 12:08 12:15 上田寿子 藤本裕人 福田麻里 福嶋宏美 畑田真紀 中山健 Jimm Webb/芹澤廣明 河口みさ ORANGE RANGE 木村和美 H.パーセル 吉村美和 19 20 19 17 34 13 30 30 12 13:40 13:47 13:54 14:01 14:08 14:15 14:22 14:29 14:36 23 32 21 10 32 43 32 46 14:53 15:00 15:07 15:14 15:21 15:28 15:35 15:42 Van der Roost/Steven Reinke コモリタミノル ブルグミュラー Alan Menken ロドリゲス/Hank Williams スメタナ 榊原大 / F.サルト−リ モーツァルト グレン・ミラー/L.プリマ 【22日第2部】 (13:30∼16:00) 開会 (1 挨拶 18 下田南小全校 19 出水小音楽部 20 五福小器楽部 21 八幡小器楽部 22 画図小音楽部 23 楡木小音楽部 24 御船小金管バンド部 25 豊田小器楽部 26 今津小器楽部 27 28 29 30 31 32 33 34 2 参加上の注意 ) リード リード 金管バンド リード リード リード 金管バンド リード リード リード 河江小器楽部 砂取小音楽部 吹奏楽 飽田東小音楽部 リード 奥古閑小音楽部 リード リード 城西小音楽部 リード 松橋小器楽部 リード 三玉小音楽部 城北小吹奏楽部 吹奏楽 「島歌」 「風になりたい」 銀河鉄道999 MUGEN タッチ アフリカン・シンフォニー シング・シング・シング 恋はフェニックス/タッチ 花 2つのロンド 青春アミーゴ シング・シング・シング 「新世界」より 第4楽章 ハンガリー舞曲第5番 イン・ザ・ムード 歌劇「フィガロの結婚」序曲 シング・シング・シング 鷲の舞うところに/青春アミーゴ 宮沢和史 タケカワ・ユキヒデ ak.homma 芹澤廣明 V.マッコイ L.プリマ Shusui L.プリマ ドボルザーク ブラームス グレン・ミラー モーツァルト L.プリマ S.ライニキー/Shusui 上田和子 山中朗史 中島晶子 宮崎ゆき 東恭子 中村道恵 吉田亜古 吉野浩一 平成17年度 九州小学校管楽器教育研究会 役員・理事名簿 氏 名 学 校 名 会長 井 上 健 一 福岡 福岡市立城南小学校 副会長 吉 村 譲 二 熊本 熊本市立飽田東小学校 理事 中 村 重 幸 福岡 北九州市立大里東小学校 理事 浦 田 玲 子 佐賀 佐賀市立久保泉小学校 理事 福 田 實 長崎 長崎市立上長崎小学校 理事 武 宮 陽 子 大分 大分市立大道小学校 理事 佐 野 晃 一 宮崎 宮崎市立木花小学校 理事 津之地 清憲 鹿児島 理事 玉 城 正 茂 沖縄 具志川市立あげな小学校 理事 山 口 直 福岡 福岡市立八田小学校 理事 築 地 和 子 佐賀 佐賀市立久保泉小学校 理事 山 口 亮 介 長崎 長崎市立上長崎小学校 理事 荒 木 拓 実 熊本 益城町立広安小学校 理事 本 河 毅 大分 大山町立鎌手小学校 理事 碇山 浩一郎 宮崎 宮崎市立潮見小学校 理事 福 留 健 之 鹿児島 理事 與 那 睦 子 沖縄 宜野湾市立宜野湾小学校 事務局長 岡 松 弘 志 福岡 福岡市立小呂小学校 事務局次長 井 上 直 美 福岡 福岡市立東光小学校 顧問 八 木 広 福岡 初代会長 顧問 椎 木 正 哉 福岡 第2代会長 顧問 福 永 福岡 第3代会長 顧問 永 吉 慶 次 鹿児島 第4代会長 顧問 根 井 宮崎 第5代会長 顧問 内 村 忠生 鹿児島 第6代会長 勲 翼 鹿児島市立清水小学校 鹿児島市立八幡小学校 平成17年度 熊本県小学校器楽合奏研究会 理事名簿 氏 名 学 校 会長 吉 村 譲 二 熊本市立飽田東小学校 顧問 黒田 孔太郎 熊本市立長嶺小学校 顧問 中野 眞一郎 熊本市立花園小学校 顧問 藤 川 熊本市立松尾東小学校 顧問 丸 目 雄 二 熊本市立河内小学校 理事 廣 瀬 文 子 熊本市立碩台小学校 〃 柗 本 幸 二 熊本市立城東小学校 〃 杉 水 修 熊本市立慶徳小学校 〃 北 村 直 也 熊本市立一新小学校 〃 東 恭 子 熊本市立城西小学校 〃 高 木 範 貢 熊本市立力合小学校 〃 伊 佐 公 一 熊本市立田迎小学校 〃 榎 田 達 司 熊本市立秋津小学校 〃 山 中 朗 史 熊本市立砂取小学校 〃 吉 野 浩 一 熊本市立城北小学校 〃 森 熊本市立高平台小学校 〃 岩井 宏二郎 熊本市立楠小学校 〃 松 並 孝 志 熊本市立東町小学校 〃 安 藤 弘 章 熊本市立月出小学校 〃 赤 星 智 美 熊本市立山ノ内小学校 〃 中 野 崇 之 熊本市立西里小学校 〃 矢 野 道 彦 熊本市立長嶺小学校 〃 吉 岡 英 子 熊本市立日吉東小学校 〃 園 村 明 美 熊本大学教育学部附属小学校 〃 荒 木 拓 実 益城町立広安小学校 〃 高 宮 秀 樹 南阿蘇村立久木野小学校 〃 中 村 道 恵 宇城市立松橋小学校 誠 智 名
© Copyright 2024 Paperzz