Oracle9iとは

Oracle9i
Database
Oracle
E-Business Platform
変革の波に揉まれる過酷なビジネス環境に対応する柔軟な拡張性。
ブロードバンド時代を迎えてネットワーク上を縦横無尽にかけめぐるギガビット・コンテンツの正確なコントロール。
そして、Web上で増殖し続ける大規模データを吸収するインターネット・データ・センター( iDC)、
次代のソフトウェア利用モデルとなるアプリケーション・サービス・プロバイダ (ASP)。
さらに政府が掲げるe-Japanの基盤となる E-Government ( 電子政府 ) など、
あらゆる「E-Needs」に完全対応した E-Business プラットフォーム、それが Oracle9i です。
i
Oracle9i とは
Oracleデータベースは、完成された基本機能をもとに、
常に最新技術を取り込み、時代とともに進化し続けてきました
Oracleデータベース・テクノロジは、Oracle8i において、Oracle7から(遡れば
V6、さらにもっと前から)Oracle8への進化の過程で育んできたデータベース・
サーバーとしての基本機能を礎として、従来のリレーショナル・データベースの概
念を越え、新しいメディアであるインターネットに対応したデータベースへと進化
を遂げました。
Oracle9i
Database
Oracle9i
Business
Speed
Oracle9i
Application Server
Oracle9i
リアルE-Business プラットフォーム
5倍の性能
10倍の信頼性
Oracle
Internet
インターネット・コンピューティング
のです。
クライアント/サーバー
デスクトップ・アプリケーション
このOracle9i Databaseと、Oracle9i Application Serverとの強力な組
み合わせにより、ハイパフォーマンスかつスケーラブルに、そして信頼性の高い
2000
メインフレーム
ウォーター・フォール
Database + Oracle9i Application Server」の組み合わせによって実現し、
Oracleのデータベース・テクノロジは、まさにE-Businessに完全にフォーカス
した『Complete&Integrated』なプラットフォーム・テクノロジへと進化した
Microsoft
IBM
「Oracle9i
Oracle9i は、E-Businessプラットフォームとして必要な機能・性能を、
E-Businessシステムの構築が可能になるのです。
1990
1970
IA64、OS市場変化
クラスタ技術
ギガビット・コンテンツ
■リアルE-Businessに対応するOracle9i
そしてOracle9i DatabaseとOracle9i Application Server の 統合により、
Oracle9i を核としたE-Buisiness ソリューションは、短期間、低コストで導入で
きるだけでなく、サービス利用者の増加に伴う応答時間の増加を抑え、かつ、管理
者によるメンテナンスの手間を限りなく省力化します。
インターネット・アプリケーションの開発および展開プラットフォームとして十分な
機能を搭載し、いち早くインターネットを取り込んだインターネット・データベース
へと拡張されたのです。そして、企業のインターネット・コンピューティング化にお
けるデータベースとしての実績を積み重ね、インターネット・プラットフォームを実
現するデータベースとして地位を確立したのです。
そして21世紀、すさまじい勢いでE-Businessの波は押し寄せてきています。iDC
やASPに代表される新しいITの導入形態、PCからモバイル端末そして携帯電話
にまで至る利用形態の多様化、
ブロードバンドに代表されるような新しいテクノロ
ジ登場、そしてそれに伴って登場する新しいビジネス・モデルやマーケット、まさに
めまぐるしいスピードでビジネス環境は変化し、企業のE-Businessへの取り組み
を急速に進めています。
Oracleは、21世紀のE-Businessに最適な製品の提供として、Oracle8i で打
ホスティングに代表される
より高い性能と低いコストが要求される
インターネット環境への対応
よ
り
高
い
性
能
と
信
頼
性
インターネットと
Javaへの対応
大量データと多数の
ユーザーへの対応
クライアント・
サーバーへの対応
Oracle7
ち出したインターネット・プラットフォームを継承し、更にE-Businessシステム全
体の最適化の追究に注力し、ついにデータベースとアプリケーション・サーバー・
テクノロジを統合した"E-Businessプラットフォーム"を完成させました。それが
1992年
1997年
1999年
2001年
Oracle9i なのです。
カタログ目次
この カタログはプラットフォー ムとして の O r a c l e 9 i のうち、O r a c l e 9 i
第二部 実績の基本機能と充実の追加機能
Database に焦点をあてたカタログです。Oracle9i Application Serverの詳
細については Oracle9i Application Server のカタログをご参照ください。
5 Architecture
6 System Management
i
Security
&
Objects
7
8 Business Intelligence
9 Java & XML
10 Content Management
Oracle9i Databaseを支える基本機能
第一部 Oracle9i Database 4つのフォーカス
自動管理によるOracle9 管理の簡素化と工数削減
1
2 High Availability
3 Oracle Internet File System
4 E-Business Integration
Oracle9i Real Application Clusters
スケーラブルなE-Businessを展開するプラットフォーム
連続的なサービス環境を実現
あらゆる情報を一括管理
B-to-B(Business-to-Business)を加速するOracle9i
柔軟で機密なセキュリティ・ポリシ
ビジネス・インテリジェンスに最適化されたプラットフォーム
Java、XMLの最新テクノロジに完全対応
コンテンツ管理
1
Oracle9i Real Application Clusters
スケーラブルなE-Businessを展開するプラットフォーム
Oracle9i Real Application Clusters により、
どのようなアプリケーシ
Node A
ョンに対しても、クラスタ化されたデータベースの可用性、スケーラビリテ
ィ、パフォーマンスが提供されます。ユーザー・アプリケーションからは
Node A
Node B
Node C
Node D
CPU
CPU
CPU
Node B
CPU
CPU CPU
CPU CPU
CPU CPU
CPU CPU
CPU
CPU
CPU
CPU
CPU CPU
CPU CPU
CPU CPU
CPU CPU
共有メモリ
共有メモリ
共有メモリ
共有メモリ
ディスク
ディスク
ディスク
ディスク
ノ
Oracle9i Real Application Clustersは単一のシステムとみなされ、
ード追加の際にアプリケーションに変更を加えたり、データの再配置等の作
共有メモリ
共有メモリ
業は必要ありません。
Oracle9i Real Application Clustersでは、各ノード間のメモリ上のデー
タ・キャッシュを、ディスクI/Oと比較して非常に高速なノード間のインター
共有ディスク
コネクトを介してデータの同期をとる“ Cache Fusion (キャッシュ・フュー
ジョン)”アーキテクチャが実装されています。従来の共有ディスク・クラス
■ 共有ディスク・システム
■ 非共有システム
タ・システムにおいては、メモリ・キャッシュ上の該当するデータ・ブロックを
一度ディスクに書き込むことにより、
ノード間のデータ同期が実現されてい
した。しかし、Oracle9i Real Application Clustersでは、キャッシュ・フ
ました。この共有ディスクを介したキャッシュ同期のメカニズムにおいては、
ュージョン・アーキテクチャによって、OLTP、B2B/B2C、データ・ウェアハ
ノード間でのアプリケーション・パーティショニング等を考慮したシステム設
ウスなど、
どのようなアプリケーションに対しても、
リニアなスケーラビリテ
計を余儀なくされ、
これが共有ディスク・クラスタの弱点と指摘されていま
ィを提供します。
キャッシュ・フージョン 完成されたクラスタ・アーキテクチャ
従来の共有ディスク・クラスタ・システムでは、複数
ノード間のデータ・アクセスの同期にはディスクI/O
を使用しました。一般的に、2つ以上のノードが同じ
データ・ブロックに対して競合したとき、
ロックを保持
してない他のノードは、該当データ・ブロックのロッ
クを持っているノードがそのブロックをディスクに書
き込むまで待つ必要があります。このとき、
ノードA
によるディスクへの書き込みとノードBによるディス
クからの読み込みの2つのフェーズの処理を必要
とします。この際のディスクI/Oの処理を避けるため
に、アプリケーション側でこのような競合が頻発しな
いように考慮してクラスタ・システムの設計を行う必
要がありました。
●競合が発生すると、必ずDiskに書き込む
当該ブロック、
トランザクションヘッダ、
ロールバック・ブロック(Pingの発生)
Node A
Node B
●Write/Read競合の場合、CRブロック
(読み取り一貫性ブロック)をノード間通信で
転送する
読み取り専用ブロックを作成する
Node A
CRブロックの作成
Node B
てノードBから更新を行うと、
ノードAは最新データ・
ブロックをノードBにインターコネクト経由で転送し
ます。これにより、
ノード間で同一ブロックの更新が
発生するようなアプリケーションにおいても、容易に
ノード追加によるスケーラビリティを実現することが
できます。
ユーザー数
Oracle E-Business Suite 11i Scalability
89% Scalability
4,000
3,500
3,648
3,000
2,500
2,000
■Oracle8i CRサーバー
1,900
1,500
1,000
データ・ブロックとそのロールバック情報を元に、読
み取り一貫性を持つブロックを作成し、ノード間の
インターコネクト経由でノードBに転送します。
Oracle8 i では、この仕組みをキャッシュ・フュー
ジョンの第一フェーズとして、その機能からCRサー
バー(Consitent Read : 一貫性読み取り)と呼ん
でいました。
Oracle9i Real Application Cluster では、書き
込み/書き込みの競合に際しても、キャッシュ・フュ
ージョンを実現しました。ノードAで更新されている
行データと同一ブロックに存在する異なる行に対し
500
1,026
0
1ノード
2ノード
4ノード
■ RACスケーラビリティ with Oracle E-Business Suite 11i
ユーザー数
Standard SAP SD Light Benchmark
83% Scalability
1,200
1,200
1,000
800
868
600
●Write/Write 競合の場合、
最新イメージ(Current Block)を
ノード間通信で転送する
転送元ノードはPI( Past Image)を保持する
■ 従来の共有ディスクの競合解消
生する場合に限ったキャッシュ・フュージョンを実装
していました。
ノードAで更新中のデータ・ブロックに対してノード
Bから検索要求をかけた場合に、
ノードAは該当する
最新イメージの転送
PI…以前のブロック・イメージ
■ Oracle9i Cache Fusion
Node B
480
200
0
Node A
キャッシュ・フュージョン・アーキテクチャは、クラス
タ内の全ノードのキャッシュを統合し、利用してデー
タベース要求を処理することで、従来の共有ディス
ク・システムにおけるこの構造的な弱点を克服しま
す。Oracle8iでは、読み取り/書き込みの競合が発
400
1ノード
2ノード
3ノード
■ RACスケーラビリティ with SAP
この完成された キャッシュ・フュージョンにより、
Oracle E-Business Suite やSAP等の ERPパッ
ケージを使用した際の、ユーザー環境に近いシステ
ム構成においても、
ノード追加にともないほとんどリ
ニアにスケーラビリティが得られることの実証がさ
れています。
ダイナミック・パラレル・アウェア・
クエリ・オプティマイゼーション
Oracleのコストベース・オプティマイザには、最適な
実行計画に達するための基本コンポーネントとし
て、パラレル実行の考慮が組み込まれています。
オプティマイザは、
プロセッサ数と特定の表を格納す
ユ
ー
ザ
ー
の
状
態
障害ノード・クライアント移行
データベース・クライアント一時停止
検索アクセス
フルデータ・アクセス
るディスク・デバイス数に基づいて、インテリジェント
でヒューリスティックなパラレル度のデフォルト値を
動的に計算します。フル・スキャンと索引付きアク
時間
セスの比較など、代替アクセス・パスのコスト評価で
は、処理に使用可能な並列度が考慮されます。
その結果、パラレル実行用に最適化された実行計画
が作成されます。
Oracle9i Real Application Clusters環境では、
ノード内およびノード間の問合せ並列性に関して、イ
ンテリジェントな決定が行われます。たとえば、特定
の問合せがタスクの完了に6つの問合せプロセスを
必要とし、ローカル・ノード(ユーザーが接続してい
るノード)にアイドル状態のCPUが6つある場合は、
その問合せはローカル・リソースだけを使用して処
理されます。これは、効率的なノード内並列性を示
すもので、複数ノード間での問合せ調整にかかるオ
ーバーヘッドを排除します。しかし、ローカル・ノー
ドに使用可能なCPUが2つしかない場合は、その2
つのCPUと別のノードの4つのCPUを使用して、問
合せを処理します。このように、
ノード間とノード内
の両方の並列性を使用して、問合せ処理が高速化さ
れます。
ノード1
ノード2
ノード3
ノード4
ノード障害
リ
カ
バ
リ
の
状
態
障害探知
クラスタ再構成
ロック・データベース再構築
リカバリ・データ(ブロック)識別
Real Application Clustersによる
可用性
Oracle9i Real Application Clustersは、単なる
ノード間でのフェイル・オーバー・ソリューションでは
なく、真の高可用性ソリューションを提供します。
データベース・リカバリのほとんどのフェーズにおい
て、
フル・データベース・アクセスが可能となってい
ます。Oracle9i Real Application Clustersは
問合せコーディネータ
上の図にデータベース・リカバリ中にどのようにデー
問合せのパラレル実行
タ・アクセスが提供されるかを示します。
データベース・リカバリ中のデータ・アクセス
■ダイナミック・パラレル・アウェア・
クラスタ・オプティマイゼーション
実際の意思決定支援アプリケーションでは、問合せ
が様々な問合せサーバー間で完全にパーティション
化されることはありません。そのため、処理を完了
して、他のCPUより早くアイドルになるCPUもあり
ます。Oracleのパラレル実行テクノロジでは、アイ
ドルなCPUを動的に検出して、過負荷のCPUの問
合せ表からアイドルなCPUにタスクを割り当てま
す。こうして、問合せのワークロードがすべての
CPUに対して効率的に再分散されます。Oracle9i
Real Application Clusters は、クラスタの全
CPUに対してタスクを再分散することにより、この
効率性をクラスタにまで拡張します。
ロール・バック完了
■リカバリ処理中のデータベースアクセス
24時間365日の可用性が要求されるE-Business
アプリケーションに対する卓越したプラットフォーム
であると言えます。
問合せスレーブは問合せ
コーディネータと親和性を持つが、
必要に応じて拡張
ロール・フォワード完了
フル・データベース・アクセスは、
リカバリ・プロセス
の非常に早い段階で可能になります。リカバリには、
高速なメモリ構造の再構築と低速なディスクI/Oが必
要なリカバリの実行とで構成されます。
クラスタの再構成とグローバル・リソース・ディレク
トリの再構築の各フェーズは、比較的短時間で行わ
れます。クラスタの再構成プロセスでは、クラスタ・
マップから障害の発生したノードが除外され、グロ
ーバル・リソース・ディレクトリの再構築プロセスで
は、障害の発生したノードから障害を免れたノード
へとリソースが再確立されます。これらのプロセス
が完了すると、ブロックへのアクセスが可能な既存
クライアントすべてに対して、問合せアクセスが許
可されます。
また、Oracle9i Real Application Clustersでは
ディレクトリの再構築処理と並行して、障害が発生し
たノードでの処理中のトランザクションが再実行され
ます。これは、次の2段階で行われます。
●スキャン操作による、リカバリが必要なデータ・
ブロックの識別
●処理中のトランザクションの再実行
スキャン操作が完了すると、すべてのデータベー
ス・ノードが操作可能な状態になり、障害が発生した
ノードでのトランザクションの再実行は、バックグラ
ウンドの遅延キューで行われます。リカバリが必要と
識別されたデータ・ブロックと競合する新規トランザ
クションは、関連したトランザクションの再実行処理
が完了するまで一時的に停止します。
障害対応性
Oracle9i Real Application Clustersは、障害を
免れたノードが1つ以上ある限り、比較的中断のない
フル・データベース・アクセスを可能にします。この
場合、すべてのデータベース・リソースが障害を免れ
たノードに再マスタ化され、すべてのクライアントが
そのノードに接続してフル・データ・アクセスを得ま
す。このように、キャッシュ・フュージョン・アーキ
テクチャを採用した Oracle9i Real Application
Clusters データべースは、Nノード・クラスタにおけ
る N−1ノード障害にも対応します。
High Availability
連続的なサービス環境を実現
システムのダウンタイムのコストは、E-Businessアプリケ ーションに
アップグレードなどのメンテナンス作業による「計画的停止」のダウンタイムを
とって大きな損失となります。E-Businessにおいて、システムの完全な停
最小に抑え、完全なデータ保護と連続的なサービス環境を実現させます。
止はビジネス停止を意味します。ビジネスを保護するためには、データ障害
および災害時のリカバリ環境を簡単かつ効率的に構築するソリューション
が必須事項となっています。Oracle9i では、連続的なサービス環境を実
現するために、以下の機能を実装しています。
システム障害
Real Application Clusters
データ障害および災害
Data Guard Recovery Manager
定期的な管理
動的な再構成
メンテナンス
オンラインでの再定義
計画外停止時間
・完全なデータ保護環境の提供
・より多くのオンライン操作のサポート
・障害発生時の高速かつ正確な修復
計画停止時間
・データベースに対する人的ミスの訂正
そして、Oracle9i ではシステム停止の原因とされる、システム障害、データ
障害、災害および人的ミスなどによる「計画外停止」、ハードウェア、OSの
完全なデータ保護環境の提供
Oracle Data Guard
Oracle9i では、従来のフィジカル・スタンバイ機能
の強化、ログ転送サービスの強化により、完全なデ
ータ保護と連続的なサービスを安全かつ抵コストで
実現するOracle Data Guardを提供しています。
迅速なスイッチ・オーバー/スイッチ・バック
従来のスタンバイ・データベースでは、プライマリ・
データベースからスタンバイ・データベースへ切替
えた(フェール・オーバー)場合、以前のプライマリ・
サイトを新たなスタンバイ・データベースにするた
めには、スタンバイ・データベース環境を再作成しな
い限り、新たなスタンバイ・データベースとして使用
することができませんでした。
プライマリ・データベース
■連続的なデータ可用性を実現できるよう設計されたOracle9i
Oracle Data Guard は、プライマリおよびスタン
バイ・データベース間で役割を交互に切替える機能
(スイッチオーバー、スイッチバック)により、ハードウ
ェアやオペレーティング・システム(OS)のアップグ
レード作業とうのダウンタイムを短縮することが可
能になります。さらにスタンバイ・データベースの管
理では、初期化インスタンス、
フェイル・オーバー、円
滑なプライマリからセカンダリへの切替え、モニタリ
ングなど多くの管理作業が自動化されています。
して、REDOログ情報をスタンバイ・データベース
に転送し適用することができます。また、ネットワー
ク障害などによるアーカイブREDOログ・ファイル
の転送漏れが発生した場合、スタンバイ・データベ
ース上で自動的に検出し適用します。
この他、人為的な操作ミスや破損からの保護強化と
して、プライマリ・データベースの変更内容をスタン
バイ・データベースへの適用を遅延させるオプショ
ン指定ができます。
Data Zero Lossモード
強化されたスタンバイ・サイトへのログ転送サービ
スにより、災害発生時のプライマリ・データベースで
コミットされたデータ損失を抑えることが可能です。
プライマリ・データベースでの更新操作などで、オン
ラインREDOログ・ファイルへの書き込みに同期
スイッチ・オーバーや
スイッチ・バック
スタンバイ・データベース
REDOログを
適用
アーカイブREDOログの転送
または
同期ログ転送
適用の遅延
データベース
データベースのコピー
管理フレームワーク
■Oracle Data Guardによるフィジカル・スタンバイ
オフライン・メンテナンス
要件の低減
元の表
再定義後の表
表のオンライン再定義
Oracle9iには、計画された停止時間のダウンタイ
xxxx xxxx
xxxx
xxxx xxxx
xxxx
オンライン操作に加え、強力な再編成機能を実現す
xxxx xxxx
xxxx
る新しい再編成および再定義の機能が組込まれてい
ます。表のオンライン再定義や、表索引構成表の二
xxxx xxxx
xxxx
xxxx xxxx
xxxx
ムを軽減する多くの機能が含まれています。従来の
データ変換
表のコピー
次索引のオンライン作成、再作成などが可能です。
表のオンライン再定義の機能では、表の物理的な属
性をすべてオンラインで変更できます。また、表の移
動、パーティション化、
ヒュープ表から別の索引構成
に変更することも可能です。列名や型、サイズなど、
多数の論理属性も変更できるほか、列の追加、削
除、マージも可能となります。
変更情報の保存
変更情報のトラッキング
変更情報の変換
索引のオンライン作成
索引構成表の索引のオンライン作成や再作成もサ
ポートされました。索引をオンラインで作成しなが
ら、同時に解析することも可能です。索引では、ブロ
ック・ヒントの効率的な修正がサポートされます。そ
の他、アクティブなトランザクションを制限し、デー
タベースを静止状態(管理者のみ、データベースに
アクセスできる)にする機能や、オンライン状態でユ
ーザーからアクセスを中断することなく、オブジェク
ト構造を検証する機能が利用できます。
高速かつ正確なリカバリ
Recovery Manager
Oracle9i には、データ障害によって停止時間が延
長されるリスクが軽減されます。リカバリをする必
要が生じた場合は、新しいブロック・メディア・リカバ
リ機能が破損ブロックだけを回復して、表の残りは
■Oracle9i の表のオンライン再定義
キーの表示、また変更内容に基づくログの問合せ
(例:従業員Smithに対するすべての変更を表示す
るなど)をサポートします。
人的ミスの修復
フラッシュバック問合せ
フラッシュバック問合せ機能は、データベースに対し
て過去のある時点のデータを問合せすることができ
ます。日時を設定すれば、その日時に実行されたす
べてのSQL問合わせをその時点の状態で表示する
ことができます。この新しい機能では、Oracleのマ
ルチバージョン読取り一貫性機能を利用して、必要
に応じてUNDOを適応しながらデータを復元しま
す。管理者は、データベースにどのくらいの時間
UNDOを保持するかを指定するだけで、UNDO保
持を構成できます。フラッシュバック問合わせ機能
を使用して、ユーザーはその日の朝、先日、先週な
どの時点でのデータに問合わせすることができま
す。この機能を利用することによって、簡単にユー
ザーのミスなどを修復することができます。例えば、
ユーザーのミスによって表から重要ないくつかの
行を削除してしまった場合、過去にさかのぼってミ
スした行を見つけ、現在の表に削除した行を再び挿
入することができます。
オンラインに保つことができます。また、
Oracle9i
は新しい2パス・リカバリ・アルゴリズムにより、処理
の必要があるブロックだけがデータ・ファイルから
読込み/書込みされることにより迅速に回復するこ
とができます。また、新しい時間ベースの平均リカ
REDOログファイル (分析対象)
・・・ OBJ#:10713, COL#:2 ・・・
バリ時間(MTTR)パラメータによってクラッシュ・
リカバリ時間の制限設定がより容易になります。
Oracle9iには、障害インスタンスの状態を迅速に獲
得して、障害状態に対するリカバリ後の診断を可能に
する機能も含まれています。さらに、バックアップお
よびリカバリ操作を簡素化するため、バックアップ
構成、ユーザー指定のリカバリ・ウィンドウに基づい
たバックアップとアーカイブ・ログの自動管理、再起
動可能なバックアップとリストアおよびトライアル・
リカバリが提供されます。
ディクショナリ・ファイル
…
10713
…
EMP
…
10713 2 ENAME
…
LogMiner
LogMinerは、REDOログファイルの内容を読み込
み、REDOログ情報をSQLで表示するツールで、論
理的なデータベースの破損の追跡、検出およびログ
分析およびデータ獲得を行なうことができます。
LogMinerは、すべてのデータ型に対する包括的な
ログ分析が提供されます。LogMinerでは、索引構
成表とクラスタ表、連鎖行、LOBとLONG、ダイレク
ト・ロードおよびスカラー・オブジェクト・タイプをサ
ポートするようになりました。また、LogMinerは主
V$LOGMNR_CONTENTS表
…
UP DATE EMP SET ENAME=…
…
■LogMinerによる損傷したログからの変更内容の獲得
分析対象DB
Oracle Internet File System
あらゆる情報を一括管理
∼ データベース・ファイル・システムによる次世代コンテンツ管理システムの実現 ∼
今日のビジネスの成功は、爆発的に増加するデータ資源をいかに有効に
管理し、インターネットを利用して社内は勿論、サプライヤや顧客との情
活用するかにかかっていると言っても過言ではありません。
報共有に効率的に利用するための次世代のコンテンツ管理環境を提供
Oracle Internet File System ( Oracle 9i FS)は、企業内に散在す
します。
るあらゆるデータ資源を安全性と機密性が万全に整ったセンターで一括
Oracle Internet File Systemの
コンセプト
Oracle Internet File Systemの
主な特徴
散在する企業内データ
統合ストレージ
インターネット時代の到来により、企業内のデータ・
ボリュームは爆発的に拡大しました。ワープロ・デー
タやマルチメディア・データ、ウェブ・ページ、電子
メール、XMLファイルなど、データの多様化もデー
タボリューム増加の主な要因になっています。
企業内のデータは種類によって個人のパーソナル・
コンピュータやファイル・サーバー、メール・サーバ
ー、Webサーバーなど、様々な場所で管理されてい
るのが現状です。このような環境では、
データの安全
性や機密性を完全に保証することは到底不可能です
し、膨大な管理コストが必要になります。また、利用
者はそれぞれのサーバーに別々の手段でアクセス
し、必要な情報を検索する必要があるため、非効率な
作業環境を強いられています。
従来よりデータベースで管理されていたリレーショ
ナル・データに加え、異なるサーバー・マシン上の異
なるサーバー・アプリケーションで別々に管理されて
いた多様なファイル・データもデータベースで一括
管理できます。
あらゆる情報を一括管理
リレーショナル・データベースはデータ格納用ストレ
ージとして、安全性、
セキュリティ、
スケーラビリティそ
して検索性能において他のストレージを遥かに上回
る機能を提供しています。しかし実際には、企業内の
データのうち、
リレーショナル・データベースで管理
されているデータはほんの僅かでしかありません。
Oracle 9 i FSはOracle9 i データベースにあら
ゆるデータを格納するためのファイル・システム・イン
ターフェースを追加する画期的な拡張機能です。
ユーザーは普段使用しているWindowsエクスプロー
ラやWebブラウザなどの一般的なクライアント・ソフ
トウェアを使用して、あたかもネットワーク上のファ
イル・サーバーにアクセスするかのように、すべての
データ資源が集約されたOracle9iデータベースを
ユニバーサル・アクセス
■あらゆるデータをOracle9iデータベースで一括管理
WindowsからWebに至るまで、複数の標準ネット
ワーク・プロトコル経由で同じファイル、同じフォルダ
にアクセスできます。
エンド・ユーザーはデータの種類によってクライアン
Oracle 9i FSが提供する多様な
業界標準プロトコル
ト・ソフトウェアを使い分ける必要がありません。
たとえば、Oracle 9i FSが提供するSMBサーバー
機能を使用すれば、Windowsエクスプローラから
ネットワーク・ボリュームとしてマウントして、HTTP
サーバー機能を使用すれば、Windowsに付属の
Internet Exploreや、Netscape Navigatorなど
のWebブラウザからOracle9iデータベースに格納
HTTP Webサーバーへのアクセス用プロトコル
SMB
Windows環境のファイル共有用プロトコル
NFS
UNIX環境でのファイル共有用プロトコル
FTP
ファイル転送用プロトコル
WebDAV SMBと同様のサービスをHTTPプロトコルを
介して提供するプロトコル
されたすべてのファイルにアクセスできます。
FTP client
Windows client
FTP
SMB, WebDAV
利用できます。また、管理者は従来別々に管理してい
たWebサーバーやファイル・サーバーの代わりに、
Oracle9iデータベースだけを管理すればよくなる
ため、管理負荷を大幅に削減することが可能になり
ます。
Net
HTTP
Web Browser
Database client
NFS
Oracle9i
With
Java
9iFS
UNIX、Linux
■WindowsエクスプローラとInternet Exploreからのアクセス
■専用クライアント・ソフトウェアが不要なユニバーサル・アクセスを実現
Native Java client
コンテンツ管理
Oracle 9i FSはコンテンツ管理機能を標準搭載し
ユーザーまたはユーザー・グループにパーミッション
情報を定義したACLを指定することにより、きめ細
管理
たインテリジェントなファイル・システムです。強力
かなアクセス制御を行うことが可能です。
ステム管理者を強力に支援する豊富なGUIツールが
なコンテンツ管理機能が豊富に搭載されているため、
Out-of-the-box(インストールして即)の状態でも
カスタマイズ
用意されています。また、ユーザー情報などを一括
登録したい場合にはXML形式のファイルを利用する
ファイル・サーバーとして十分に利用できます。
アプリケーション開発者はXMLとJavaを使用して、
Oracle 9i FSのファイル・システム機能をカスタマ
ことが可能です。さらに、データのバックアップには
Oracle9i データベース標準の運用管理機能を利用
●全文検索機能
Oracle 9i FSは内部的に Oracle Text と連携し、
イズして活用できます。更にOracle Internet File
System開発者キット(SDK)により、Oracle 9iFS
することが可能です。
150種類ものドキュメント・タイプから自動的にキー
アプリケーションを作成するためのヘルパー・クラス
ワードを抽出し、全文検索用のインデックスを作成し
ますので、
ドキュメントの種類に関係なく必要な情報
を高速に検索することが可能です。
などを提供します。
●属性抽出機能
Oracle inter Mediaと連携して、解像度や色数、
フレーム・レートなどのマルチメディア・データ固有
の様々な属性情報を自動的に抽出するため、属性情
報を使用したマルチメディア・データの検索が可能
になります。
●排他制御機能
グループで同一ドキュメントの編集を行う場合に必
要な排他機能を提供しています。
共有ドキュメントを編集する場合、
ドキュメントをチェ
ックアウトすれば他のユーザーはドキュメントを更新
することが出来なくなります。編集完了後、チェックイ
ンすれば、他のユーザーの編集が可能になります。
● バージョニング機能
ドキュメントに履歴指定を行うことにより、自動的に
履歴管理を行います。
Oracle 9i FSでは、設定から管理、運用に渡ってシ
●サブクラス
Oracle 9i FSではファイルやフォルダをクラスとし
て管理しています。標準で提供されているファイル・
クラスやフォルダ・クラスを継承して、属性情報の追
加や特別な処理との関連付けを行った独自のクラス
を定義することが可能です。
● パーサーとレンダラ
ドキュメントは、Oracle 9i FSに格納される前に標
準パーサーによってパーシング(解釈)され、Oracle
9i FSから読み出される前に標準レンダラによって
レンダリング(構成)されます。
独自のパーサーやレンダラを組み込むことにより、
XMLデータとリレーショナル・データとの関連付け
や、独自ドキュメント・フォーマットへの変換などの処
理を自由に追加できます。
● Java Server Pages(JSP)
Oracle 9i FSが提供するJavaベースのAPIを使用
して、独自のダイナミックWebページを作成できます。
●有効期限管理
個々のドキュメントの有効期限を設定することが可能です。
●エージェントとオーバー・ライド
エージェントとオーバー・ライドを新たに作成するこ
とにより、様々なサーバー側処理を追加できます。た
●セキュリティ機能
Oracle 9i FS は ACL(Access Control List)
ベースのセキュリティ機能を提供しています。
Oracle 9 i FSに格納するファイルやフォルダに、
とえば、
レビュー用フォルダに格納されているドキュ
メントに公開属性を与えると、自動的に公開用フォル
ダに移動するための処理をオーバー・ライドとして追
加できます。
■ Oracle Enterprise Manager コンソールと
Oracle 9i FSダッシュボード
●Oracle 9i FS Configuration Assistant
Oracle 9 i FSの初期設定を行うアシスタント・
ユーティリティ
● Oracle 9i FS Manager
Oracle 9i FSシステムの管理ツール
● Oracle Enterprise Managerプラグイン
Oracle Enterprise Manager コンソールから遠
隔地にあるOracle 9i FSシステムの運用管理機能
を提供します。
● Import/Exportユーティリティ
Oracle 9i FSで管理されるすべてのオブジェクト
(ユーザーとコンテンツ)を外部ファイルに(から)
エクスポート (インポート)できます。
制御レイヤ
拡張可能レイヤ
プロトコル・レイヤ
リポジトリ
サブクラス
HTTP
パーサー
SMB
レンダラ
WebDAV
エージェント
ユーザー・オーバー・ライド
JSP
Java Runtime Environment
■Oracle 9i FSアーキテクチャ図
FTP
NFS
E-Business Integration
B-to-B(Business-to-Business)を加速するOracle9i
∼E-Businessシステム統合のための完全なインフラストラクチャ∼
社内に分散したシステムや企業間のシステムを統合するためには、柔軟性
に富んだ拡張性のある完全なインフラストラクチャが必須となります。
● GUIを利用して、システム間のワークフローを制御し、企業内外のアプリ
ケーション同士をメッセージング・ベースで連携・統合することができる
基幹業務アプリケーションから、既存のパッケージ・アプリケーション、そし
● Oracle9i の拡張機能として提供されるため、堅牢でスケーラビリティに
て新しいインターネット対応型のシステムの連携に至るまで、Oracleが提
優れているなどデータベースの特長を最大限に活用できる
供するEAI (Enterprise Application Integration)を支えるインフラ
ストラクチャは、ハブ&スポーク型の構成により、以下のような様々な利点
E-Businessシステムを統合すること、それは実際のビジネスプロセスを
を約束します。
統合することに繋がり、過去の情報資産を有効活用しながら、新しいビジネ
スチャンスを引き出す、効率的な企業経営を促進します。
● システム間連携の際、個々の連携プログラムの開発や、保守に要する手
Oracle9i ではE-Businessシステム統合のための重要なキー・コンポー
間が省ける
ネントとして、アドバンスト・キューイングと Oracle Workflow が強化
● 連携するシステムが増えても、全体のパフォーマンスの劣化がなく、容
されました。
易に連携が可能となる
インターネット対応
アドバンスト・キューイング
アドバンスト・キューイングはデータベースにハイパ
フォーマンスなメッセージ・キューイング機能を追加
するOracle9i データベースの拡張機能です。
アプリケーションでメッセージ・キューを利用するこ
とにより、エンキューおよびデキュー・オペレーショ
ンを使用してトランザクションに含まれる処理をバッ
クグラウンド・プロセスで非同期に実行することがで
きるため、オンライン・トランザクションの応答時間
を短縮することが可能になります。
Oracle標準のNetプロトコルでのメッセージ伝播に
加え、インターネット標準のHTTPプロトコルを使用
したメッセージ伝播をサポートしました。
これによりインターネットを介したメッセージ交換が
可能になります。
E-Businessアプリケーション対応
Oracle9i のアドバンスト・キューイングは、インター
ネット標準への対応と柔軟なメッセージ交換機構を
提供しているため、インターネットを超えたビジネス
とアプリケーションの統合を可能にします。
Oracle9iのアドバンスト・キューイング機能により、
●Java Message Service(JMS)のサポート
高いスケーラビリティと信頼性を持った非同期処理
Java標準のエンタープライズ・メッセージ機能であ
るJMS APIを使用してアドバンスト・キューイング
を利用できます。これにより、Javaアプリケーション
によるクリティカルなデータやイベントにおける非同
期メッセージ交換が可能になります。
アプリケーションを、他のメッセージ・キューイング製
品に依存することなく実現することができます。
Oracle9i では、E-Businessシステム統合のため
の完全なインフラストラクチャを提供するキー・コン
●XMLインテグレーション
アドバンスト・キューイングはE-Businessアプリ
ケーション間の標準メッセージ・フォーマットになり
つつあるXML(Extensible Markup Language)
にも対応しています。XMLメッセージの内容に基づ
いたメッセージ購読が可能なため、複数のベンダー
が参加するオンライン・マーケットプレイスのような
環境では、ベンダーは発注の内容によって必要なメ
ッセージのみを受信することが可能です。
管理性の向上
Oracle Enterprise Manager コンソールから
キューの管理ができるようになりました。伝播のスケ
ジューリングや伝播状況の確認がグラフィカルな
ユーザー・インタフェースを使用して管理できます。
ポーネントとして、アドバンスト・キューイング機能が
大幅に拡張されました。
●メッセージ変換
セキュリティの拡張
企業内外を問わずシステム間でメッセージ交換を行
う場合、個々のシステムが扱うメッセージ・フォーマ
Oracle Advanced Securityとの連携によるシン
グル・サインオンをはじめ、Webサーバーを介した
3階層システムで有効な代理認証、スキーマレス・
ユーザー認証機能がアドバンスト・キューイングでも
利用できるようになりました。
ットの違いが大きな壁になります。アドバンスト・キ
ューイングでは、システム間のメッセージ・フォーマ
ットの差異を調整することが可能なメッセージ変換
機構が搭載されているため、柔軟にシステム間のメ
ッセージ連携が可能になります。
■Oracle Enterprise Managerコンソールによるキューの管理
可用性、スケーラビリティ、
パフォーマンスの向上
Oracle9 iデータベースの拡張機能は、そのまま
アプリケーション
ENQ
DEQ
アプリケーション
アドバンスト・キューイングにも適用されます。たと
えば、Oracle9i で強化されたオンライン・メンテナ
ンス機能は、アドバンスト・キューイングの柔軟性
と可用性を大幅に高めます。また、直線的なスケー
ラビリティと高可用性を提供する Oracle Real
Application Clustersと組み合わせることによ
メッセージ伝播ルール
メッセージ変換
り、大規模かつミッション・クリティカルなキューイ
ング・システムの実現を可能にします。
アドバンスト・キューイング
アプリケーション
ENQ
■データベースに完全に統合されたキューイング・システム
DEQ
アプリケーション
Oracle Workflow
Oracle Workflowは、経費申請や購買申請など、日
常のフロント業務をWebベースのワークフロー・シ
ステムで構築するための機能です。ワークフロー・
システムは、通常紙ベースで行ってきたこれらフロ
ント業務をWebブラウザを使用してエンド・ユーザー
自身で行い、受発注管理や電子決算など、バックエ
ンド・システムとの連携を行うことで、業務のセルフ
サービス化や自動化を促進します。
Oracle Workflow は以下の機能で構成されます。
Workflow Builder
(GUIベースのワークフロー定義ツール)
Workflow Builder は、GUI 形式の定義ツールで、
ドラッグ&ドロップにより業務プロセスのフロー・ダイ
アグラムを簡単に定義することができます。
Workflow エンジン
Workflow は、Workflow Builder で定義された業
務プロセス・フローに基づいて、次に行うべき処理を
決定し自動的に実行します。また、その処理を実行し
たときのステータスの管理も行います。
■Workflow Builder
通知システム
Oracle Workflow の通知システムはメールシステ
ムと連携しており、承認依頼等の通知をE- MAIL 形
式で行うことができます。
ド・プロシージャ、あるいはJavaプログラムを作成す
ることにより、既存のOracle 上に構築されたシステ
ムと透過的な連携が可能です。
コードを実行することも可能です。つまり、企業内外
の他のアプリケーション同士をメッセージング・ベー
スで連携・統合することが可能です。
Workflow Monitor
ビジネス・イベントへの対応
Oracle9i 対応の Oracle Workflowではワークフ
B-to-B ( Business-to-Business )
システムの実現
ロー・プロセスでのイベント・アクティビティが追加さ
れました。これにより、
他のシステムで発生したイベン
トをメッセージとして受信して新しいワークフロー・プ
ロセスを起動したり、待機中のワークフロー・プロセ
スを再開(継続)させるようなフロー定義を作成・実
行することができるようになりました。また、ローカ
ル・システムに対してイベントを発生させることに
より、イベント・メッセージを送信したりカスタム・
Oracle Workflow が提供するビジネス・イベント・
ベースのワークフロー・プロセスと、アドバンスト・キ
ューイングが提供するメッセージ・ベースのシステ
ム・インテグレーションを組み合わせることにより、
BES(Business Event System)による企業間
システム・インテグレーションが実現できます。
Workflow Monitor は、承認/申請などの業務処理
がどこまで進んでいるかを表示します。これにより、
処理の進捗状況がわからないなどの問題点を解消す
ることができ、業務プロセスを遂行する上でのボトル
ネックを検出することもできます。
PL/SQLおよびJavaベースのAPIを用意
PL/SQL 、およびJava ベースの豊富なAPIを用意
しています。これらのAPI を使ったPL/SQLストア
顧客側システム
業者側システム
OUTキュー
INキュー
AQ
発注処理
イベント発生
イベント
マネジャー
AQ
伝播
AQ
AQ
AQ
イベント
マネジャー
AQ
Internet
ワークフロー
エンジン
AQ
AQ
AQ
AQ
AQ
AQ
INキュー
■ BESによるシステム・インテグレーション例
伝播
OUTキュー
ワークフロー
エンジン
Architecture
Oracle9i Databaseを支える基本機能
Oracle Databaseでは従来のバージョンよりアクセス競合を削減する行
模やユーザー要求に対応するべく、数々の基本機能の追加および強化が
レベル・ロックのメカニズムやネットワーク・リソースを効率的に使用する
行われております。
SQL*Net/Net8など数々の基本機能により、高い処理能力および安定性
Oracle9i Databaseは最新・最強のデータベースとしてE-Business
を実現・提供し続けてきました。さらにOracle9i では増大するシステム規
を強力にサポートします。
Oracle9i Databaseを支える
操作性
アクセス競合を削減する行レベル・ロッキング
Oracle9i Database は、
リレーショナル・データ
ベースにおいてもっとも基本的な機能である行レベ
ルのロッキングを採用しています。対象の行だけが
ロックされる行レベル・ロックでは、ほかの多くのデ
ータベースが採用しているページレベルでのロッキ
ングにくらべて、アクセスの競合による待ち時間を大
幅に削減できます。また、ロックされる行の量に制限
がある場合には、制限以上の行をロックするとペー
ジ単位、
さらにはテーブル単位でのロックへとエスカ
レーションが発生してしまいます。制限のない行レベ
ル・ロッキングは、Oracle データベースだけが提供
できる機能です。ロック・エスカレーションの発生し
ない行レベル・ロックにより、アクセス競合による待
ち時間は低減し、処理時間の短縮に直接的に反映さ
れ、ひいてはシステム全体の処理能力の向上につな
がります。
Oracle9i
他のRDBMS
問合せは読取りを
問合せはページ・レベルの
ロックしません。
ロックを行います。
ページロック
ページロック
スナップショット
Aが読み込んだ
データ
時間の経過
COL1 COL2
10
100
20
200
30
100
10
200
20
100
60
200
70
150
80
200
90
150
100
200
ページロックを
使用する更新
アクセスの競合が生じる
問合せにより、ユーザーは
問合せにより、
待たされることがありません。
ユーザーは待たされます。
■ロック・エスカレーションが発生しない行レベル・ロック
データの信頼性を保証する読み取り一貫性
帳票出力や意思決定支援アプリケーションでの問合
せにおいて、あるユーザーがサイズの大きなテーブ
ルを全件読み取る処理を考えてみます。問合せ開始
後、半分ほどデータを読み込んだ時点でほかのユー
ザーが「まだ読んでいない行」と「すでに読んだ行」
の双方を変更するトランザクションを実行したとしま
す。Oracle9i Databaseでは、問合せ後に変更さ
れた行を読む際に「この行は問合せ開始後に変更さ
れた行である」と判断し、自動的に変更前のデータを
読み取ります。この読み取り一貫性の機能により、
Oracle9i Databaseでは問合せ後に変更された結
果には一切影響を受けないのです。
読取り一貫性の機能をもたないデータベースでは、
2つの変更のうち「まだ読んでいない行」の変更結
Oracle のデータベース(読み取り一貫性あり)
Aが読み込んだ
データ
時間の経過
COL1 COL2
読み込みが完了しているので
古いデータを取得
別のユーザーによるデータの更新
UPDATE SET COL2=150
WHERE COL2<200
読み込み前な ので別 の
ユ ーザ ーのデ ータ更新
が反映されてしまう
データに一貫性がない(ダーティー・リード)
10
100
20
200
30
100
10
200
20
100
60
200
70
100
80
200
90
100
100
200
別のユーザーによるデータの更新
UPDATE SET COL2=150
WHERE COL2<200
更 新 後 の デ ータで なく
スナップショットのデ ー
タを読み込む
一貫性が保証される
■読み取り一貫性によるデータの保護
果だけを読み込んでしまい、問合せ結果の不整合が
発生します。これは、ダーティー・リードと呼ばれ、会
計などの業務処理ではこのようなデータベースは使
用できません。これを解消するために、読取りロック
をかける方法もありますが、
これでは多くのテーブル
でロックが発生してしまいOLTPの処理性能が著し
く低下します。Oracle9i Databaseでは、読み取り
一貫性の機能によりOLTPと非定型的な検索処理が
同時に実行されるようなアプリケーションにおいて
も、性能を低下させることなく高いスループットを実
現できます。
効率的な問合せを実現する
高度なSQL オプティマイザ
問合せは
待ちを生じます。
アクセスの競合が生じない
他のデータベース(読み取り一貫性なし)
最適なアクセス・パスの動的選択
Oracle9i Databaseは、
トランザクション・データ
を素早く効率的にみつけるための様々なアクセス・
パスを提供します。アクセス・パスには、
●高速全表走査
●高速全索引走査
●B ツリー・シングルカラム・アクセス
●連結索引走査
●クラスタ(事前結合)表
●ハッシュ・クラスタ(1 つの列あるいはアプリ
ケーション固有のSQL ハッシュ関数を利用)
Oracle データベースは、
データに関する統計情報を
●一意な行識別子
もとにアクセス・パス(検索経路)の最適化を行いま
す。Oracle9i Databaseのコストベースのオプテ
ィマイザは、問合せごとにもっとも効率的なアクセス・
パスと結合メソッドを動的に判断します。エンド・ユ
ーザー・ツールによって作成された問合せを自動的
に書き直して、効率的な問合せを実行する強力な「ク
エリ・リライト」技術も組み込まれています。
もっとも効率的な問合せ実行計画を選択するため
に、Oracle9 i Databaseのコストベース・オプ
ティマイザは、各表の大きさや問合せ条件の選択状
況の統計を考慮します。ヒストグラムは、
コストベー
ス・オプティマイザにデータの分散情報を提供しま
す。コストベース・オプティマイザは、このほかにも
実行計画を選ぶ際に多数の条件を考慮します。デー
タ・ウェアハウスでよく利用される、スター・スキー
マへの問合せについても、
コストベース・オプティマ
イザは最適化が可能です。Oracle9i Database
は、高度なスター問合せ最適化アルゴリズムとビッ
トマップ索引を併用することで、従来の表結合方式
よりも応答時間をはるかに短縮することができます。
また、表や索引のパーティション化を行うことに
より、アクセスする必要のないパーティションは読み
込む対象としない最適化も可能であり、劇的な性能
向上を期待できます。
●関数や式にもとづく索引
などがあり、Oracle9i Databaseのコストベース・
オプティマイザは、これらのなかから最短のアクセ
ス・パスを動的に選択します。さらにSQLファンク
ションおよび演算子によるCPUの推定使用量が、
ディスクI/Oおよびメモリとともにコンピュータ・リ
ソース使用量全体の推定に含められ、アクセス・パ
スと結合順序のコスト計算に使用されます。また異
なるノードで稼動している問合せサーバー間でデ
ータが転送される場合は、ネットワーク使用量の推
定も含められます。
これらにより、問合せオプティマイザで使用される
コスト・モデルおよびサイズ・モデル の正確性が
増し、オプティマイザで生成される実行計画の質が
向上し、問合せパフォーマンスの劇的な改善を実現
しました。
PL/SQLのネイティブ実行
PL/SQLのネイティブ実行により、PL/SQLモジュー
ルをネイティブ・コードにコンパイルすることが可能
になります。PL/SQLプログラムのネイティブ実行に
は、パフォーマンス上の利点がいくつかあります。第
1に、バイト・コードの変換に伴うオーバーヘッドが排
除されます。第2に、制御フローや例外処理は、変換
済コードではなくネイティブ・コードで行うほうがず
っと高速です。その結果、PL/SQLプログラムの実
行スピードが大幅に高速化します。
Oracle8i までの
コネクション・プーリング
さらに、ネイティブ実行を使用すると、PL/SQLプロ
アプリケーションが管理する
グラムのコンパイル済コードが異なる方法でメモリ
事前に確立された接続より、
内にマップされるため、データベース・インスタンス
空いているものを動的に選択。
Oracle9i の
OCI接続プーリング
アプリA
アプリB
の共有グローバル領域に対する競合が減少し、デー
タベース全体の拡張性がさらに向上します。
また、実行パフォーマンスを改善するために、SQL
とPL/SQLのランタイム・エンジンがより緊密に統
合されました。この緊密な統合により、SQL分析の
重複が減少し、Oracle9 i Databaseに実装され
た新しいSQL機能や構文変更をすべてPL/SQL
でただちに活用できます。SQLからPL/SQLプ
ロシージャをコールする場合のオーバーヘッドも減
少しました。
OCI
アプリケーション
新たな接続
OCI レイヤで
接続のプールを
共有。
接続プールを
複数アプリで共有
できる。
パラレル問合せの内部強化
既存のパフォーマンスおよび拡張性の能力をさらに
向上させるために、パラレル問合せに内部的な改良
がいくつか加えられました。
Oracle9 i Database の内部パラレル化方式が
改良され、パラレル処理中の動的ロード・バラン
シングを強化するために、より小さなパラレル化最
小単位が利用できるようになりました。Oracle9i
では、パーティション度よりも大きい並列度を使用
できます。
Oracle9i では、複数のハードウェア・ノード間でパ
ラレル化された問合せを対象とするノード間パラ
レル問合せにも、内部的な改良が加えられていま
す。ノード間のインターコネクト通信を減少させる
ために、パーティションの局所性が考慮されるよう
になりました。
Oracle9i Databaseが実現する
大規模データベース
■Oracle Net Servicesによるコネクション・プーリング
大量同時接続時のリソースを効率的に管理
Oracle9i DatabaseおよびOracle Net Services
は、オペレーティング・システムおよびネットワーク・
リソースを効率的に利用して、数万人規模のユーザ
ーが複数のネットワーク・プロトコルを通じて同時に
アクセスすることを可能にしました。コネクション・
プーリングは、アイドル中のユーザーの物理的な接
続を一時的に休止状態として、その接続を使って新
たな接続を確立できます。この技術は継続したデー
タのやりとりは必要とはしないが、サーバーへの接
続状態は継続したいというような電子メールなどの
アプリケーションに有効です。
コネクション・プーリングの機能強化
あらゆる情報の統合的な管理
Oracle9i Databaseは、将来の超大規模データ
ベースの構築に備え、
テラバイトを超えてペタバイト
規模のデータベースを構築できます。また、様々な
データを一元管理するために、1つのテーブルに定義
できるカラム数は1,000 に拡張されています。
マルチメディア・データ(文字データ型およびバイナ
リ・データ型)をラージ・オブジェクト(LOB:Large
OBject)としてOracle9i Databaseに格納でき
ます。
LOBは、同一表のほかのデータとは別に扱われるた
め、多種多様なアプリケーション要件に対してきわめ
て柔軟なデータ管理が実現できます。たとえば、1つ
の表に複数のLOB 列を設定したり、LOBの一部だ
けに対するアクセス、更新、および追加といったこと
が可能です。さらにOracle9i ではメソッド実行の改
善、外部キーの高速化、LOB比較の高速化、オブジェ
クト・ビュー・コレクションの強化により、SQL、オブジ
ェクト、LOBが拡張され、アプリケーションのパフォー
マンスが向上しました。
また、Oracle9i からはXML_TYPEという新しいデ
ータ型をサポートしましたので、
これから増えるXML
文書をそのままの体裁でOracle9i Databaseに統
合して管理することが可能です。
OCI接続プーリングと呼ばれるロード・バランシング
を行う内部メカニズムを実装することで、OCIの機能
を拡張しました。Oracle9i 以前には、異なるサーバ
ー接続間でセッションを多重化することが可能でし
た。この場合に接続プーリングを実現するには、アプ
リケーションがサーバー接続をいくつか確立し、空
いている接続のいずれかを動的に選択して文を実
行させます。しかし、アプリケーションはすべての接
続を明示的に管理しなければなりませんでした。
OCI接続プーリングは、接続プーリングのロジック
をアプリケーション・レイヤからOCIレイヤに移すこ
とで、これらの接続の管理をアプリケーションに対
して透過的に行います。
接続プーリングを使用した場合、OCIクライアントが
データベース接続のプールを共有するため、データ
ベースはこれまでよりも少ない数の接続でクライ
アント数の増加に対応できます。
ダイレクト・ハンドオフ機能による
WAN環境への対応
Oracle9i Net Servicesリスナーは、すべてのプ
レゼンテーション・プロトコルについて、接続要求を
ローカルの共有サーバー・ディスパッチャに直接ハ
ンドオフします。これにより、
クライアント接続のリダ
イレクトに大きなコストがかかるワイド・エリア・ネッ
トワーク(WAN)における、接続確立のパフォーマン
スの向上を実現しました。
エンタープライズ・システムを支える
データの同期と拡張性
高い可用性を兼ね備えたデータの同期
アドバンスト・レプリケーション
Oracle Advanced Replication は、データベー
スの更新内容が、複製されたサイト間をパラレルで
伝播するため、
トランザクションの整合性を確保しつ
つ伝播のスループットを向上させます。Oracle9i
Databaseは、競合する更新を自動的に検出し、ユー
ザーによって選択可能な「競合解消ルーチン」を適
用して競合を解消します。
Oracle Advanced Replication は、あらゆる場
所で共有データをつねに最新の状態に維持する必要
がある、高い可用性と短い応答時間が求められるア
プリケーション(ヘルプデスクや電子商取引、
コール
センターなど)にも利用できます。
行レベルSCN
Oracle9i では、よりきめ細かな依存関係追跡メカ
ニズムを使用することでレプリケーション・キューの
パラレル伝播パフォーマンスを向上させ、パラレル
伝播中のブロック・レベルでの誤った依存関係を
排除する、行レベルSCNという概念が導入されてい
ます。
行レベルSCNを使用した場合、ユーザーは、デー
タ・ブロック・レベルではなく行レベルでトランザク
ション間の依存関係を追跡することができます。この
機能は、遅延トランザクション・キューの適用時に、
パラレル伝播による依存関係および順序変更の追跡
を効率化します。効率性が向上することで、パフォー
マンスが改善され、
レプリケーション環境の拡張性が
増します。
System Management
自動管理によるOracle9i 管理の簡素化と工数削減
競争力の維持が常に求められるE-Businessの世界では、システム管理を
Oracle9 i では、重要な管理部分の自動化や管理操作の簡素化、そして
簡素化し、管理コストを低減しなければならないという課題を避けて通る
Oracle全体を統合的に管理するシステム管理ツールを提供しています。
ことはできません。
拡張セルフ・チューニングおよび
セルフ管理機能
UNDOの自動管理
Oracle9i では、自身のロールバック・セグメントの
自動管理により、ロールバック・セグメントの数とサ
イズを慎重に計画およびチューニングしたり、特定
のロールバック・セグメントにトランザクションを戦
略的に割り当てる方法について悩んだりする必要は
ありません。また、データベースでUNDOブロック
競合、一貫読込み保持および領域使用率などの問題
を処理しながら、単一UNDO表領域にUNDO領域
を割り当てることができます。
メモリ管理の強化
メモリ管理もOracle9i での大きな焦点を当てた
機能の1つです。これまで、システム・グローバル領
域(SGA)を拡張または縮小するためにインスタン
スを停止しなければなりませんでした。Oracle9i
は動的メモリ管理機能により、バッファ・キャッシ
ュおよび共有プールのサイズ変更を動的に行うこと
ができます。また、アドバイザ機能は、SGAを最適
なデータベース・パフォーマンス用に設定できます。
さらに、Oracle9i では、
プライベート・メモリ(PGA)
■Oracle Enterprise Managerによるメモリ制御
また、標準ファイル・システム・インタフェースを
使用してファイルの作成および削除を必要に応じ
て行います。領域の計画と管理に関わる必要があり
ますが、
この機能はデータベース・ファイルの作成お
よび削除のルーチン・タスクを自動化します。
の割当てを制御する初期化ランタイム・パラメータ
をセルフ・チューニングすることにより、SQL実行の
作業メモリの透過的管理も提供されます。この機能
により、データ・ウェアハウスおよびレポート作成の
アプリケーションに対するメモリ・パラメータの
チューニングに必要な時間と労力が節減されると
同時に、個別の作業負荷に対するメモリ・チューニ
ングを回避することができます。
SPFILE
マルチブロック・サイズ
Oracle9i は、複数のブロック・サイズでデータベー
スを作成することが可能となりました。各代替ブロッ
ク・サイズに対してバッファ・キャッシュ内の対応する
サブキャッシュを構成することにより、
適切なブロック・
サイズの表領域にあるオブジェクトの位置を特定して
I/Oパフォーマンスを最小化し、OLTP環境からデー
タ・ウェアハウス環境など異なるデータベース間で表
領域をトランスポートできるようになります。
Oracle9i データベースの
改善された操作管理
Oracle-Managed Files
Oracle9i では、Oracle-Managed Files という
概念も導入されました。Oracleデータベースを構
再開領域割当て
Oracle9i では、再開領域割当てと呼ばれる新機能
成するファイルを直接管理する必要がないため、
データベース管理が簡素化されます。
も導入されており、バッチ更新やデータ・ロードなど
の大規模な操作を一時的に停止することができます。
バッファ・キャッシュ/共有プール
動的にサイズ変更が可能
透過的な
ワーキング・メモリ
バッファ・
キャッシュ
Desktop
プライベート・
メモリ
共有プール
■Oracle9iの効率的なメモリ管理
たとえば、大規模な操作で領域不足エラーが発生し
た場合に操作を一時停止できるため、管理者は問題
を修正した後で中止時点から操作を再開すること
が可能となります。
アドバイザの提供
Oracle9 i の永続INIT.ORA機能の導入により、
パラメータ変更が複数の停止にわたって永続しま
す。この機能によって、INIT.ORAのローカル・コ
ピーがなくてもリモート・マシンからデータベースを
起動できます。パラメータ変更がパフォーマンス
管理ツール(Oracle Enterprise Manager)で
行われ、内部セルフ・チューニングによって複数の
停止にわたって永続するため、データベース・パフ
ォーマンスのチューニングにおいて大きな助けと
なります。
きめ細かなリソース管理
Database Resource Manager
Oracle8 i で導入された Database Resource
Managerは、Oracle9i で大幅に拡張されリソー
スのより細かい制御が可能となりました。コンシュ
ーマ・グループの自動切替え、最大限のアクティブ・
セッション管理、問合せ実行時間推定およびコンシ
ューマ・グループのUNDOプール割当制限などの
機能が追加されています。これらの制限に達すると、
Database Resource Manager は以降のすべ
ての要求をキューに入れて、既存アクティブ・セッシ
ョンの完了後にこれらの要求を実行します。これに
より、システム運営に影響するような、ロールバック
領域を過剰に消費する悪質なトランザクションが
防止されます。
Oracle Enterprise Manager
One View
統合プラットフォーム
Oracle9i Developer Suite
■Oracle9iインターネット・プラットフォームの統合管理
Oracle9i プラットフォーム全体の
End-to-Endの管理
Oracle Enterprise Manager
Oracle環境全体の包括的な管理
今日の複雑で多様なビジネス環境をサポートするよ
うに設計されたOracle Enterprise Managerは、
管理者の日常作業を自動化および簡素化します。
Oracle9i では、重要なOracle9iインターネット・
プラットフォーム、E-Business Suiteおよびシス
テム・インフラストラクチャの管理に加え、Oracle9i
データベースの新機能をサポートする使い易い管
理機能がOracle Enterprise Managerによって
引続き提供されます。
Oracle Enterprise Managerは、データベース・
ユーザーとユーザー権限、スキーマ、インスタンス、
記憶領域 、レプリケーション、Real Application
Clusters環境、OLAPまたはJavaコンポーネント
管理、HTMLレポート生成などのOracle環境全体
を対象とする包括的な管理機能が実装されていま
す。これらの管理機能のすべてには、Oracleの豊富
な専門知識と開発者およびコンサルタントの多くの
経験が注ぎ込まれています。管理者は複雑なSQL
構文を覚える必要はなく、診断、チューニング、サー
ビス・パフォーマンス・レポート作成などのハイレベ
ルの操作機能に集中することができます。
ビジネス・レベルのレポート作成
最先端 の IT管理ソリューションとして、Oracle
Enterprise Managerには技術的な統計情報をビ
ジネス・レベルのレポートに変換する機能が提供さ
れました。このツールを使用すると、統計情報のサ
マリー作成および分析、さらにパフォーマンス統計
情報からビジネス・サービスへの影響の詳細を示す、
完全なビジネス・レベルのレポートを作成できます。
また、このレポートをWebサイトに公開することも
できるため、管理者だけに限らずITマネージャや
エンド・ユーザーも戦略的な情報に容易にアクセ
スすることが可能となります。
Oracle Diagnostics Pack
Oracle Diagnostics Packは、Oracle Enterprise
Managerに統合されている一連のアプリケーショ
ンで、データベース、ホスト・システム、Webサーバ
ーを含むOracle環境全体の監視に必要なツール
を提供します。
Oracle Diagnostics Pack は、完全に自動化さ
れた監視と通知、
リアルタイムの診断、履歴データ
分析およびWebベースのレポーティング機能が実
装されています。
Oracle Tuning Pack
Oracle Tuning Packは、Oracle Enterprise
Managerに統合されている一連のアプリケーショ
ンで、データベース・パフォーマンスの自動分析お
よびチューニング機能を提供します。
Oracle Tuning Packは、データベース・インスタ
ンスの設定、索引、SQLおよび領域使用をチューニ
ングする機能を実装しています。
Oracle Tuning Packを使用したプロアクティブな
データベース・チューニングにより、
システムの応答
性を高めデータベースの保守コストを削減できます。
Change Management Pack
Oracle Change Management Packは、Oracle
Enterprise Managerに統合されている一連のア
プリケーションで、新規アプリケーション作成や変更
に伴うデータベースの更新作業中のエラーやデー
タの損失をなくします。
Oracle Change Management Pack は、アプリ
ケーションの変更に関連する複雑なデータベース・
オブジェクトの依存性を分析し、必要なスキーマ更
新を自動的に実行します。ユーザーは、中央のグラ
フィカル・ユーザー・インタフェースから使いやすい
ウィザードを使用して安全に変更を実行できます。
■データベース動作概要グラフ
Security & Objects
柔軟で機密なセキュリティ・ポリシと拡張性の高いオブジェクトのサポート
リアルなE-Businessの実現において、セキュリティとオブジェクトの
な機能を提供しています。
サポートも避けて通ることができない課題です。
Oracle8より導入されたオブジェクト・リレーショナル機能は、アプリケー
ホスティング環境において、特に有効な Virtual Private Database
ション開発に柔軟性をもたせるだけでなく、Advanced Queueing 機能
のサポート、データベースに格納するデータ自体を暗号化するツールキット、
などOracle データベース自身の機能アップになくてはならない存在と
公開鍵インフラストラクチャへの対応、ネットワーク通信データの暗号化、
なってきています。
監査機能の強化など、Oracle9i Databaseはセキュリティに対しても様々
セキュリティ
Webアプリケーション群
ホスティング環境におけるセキュリティ
Login Serverへのログインを済んでいれば
ホスティング環境におけるセキュリティは、Virtual
Private Database (VPD) の拡張、柔軟な監査、
Webベースのシングル・サインオンによって実現
されます。
Virtual Private Database (VPD)では、分割さ
れたアプリケーション・コンテキスト(セキュリティの
施行はどのアプリケーションがデータにアクセスす
るかに依存しています)、およびグローバル、もしく
は共有されたアプリケーション・コンテキスト経由の
コネクションプーリングなどが機能強化されていま
す。柔軟な監査を行うための機能が実装されたこと
により、SELECT文を特定のカラム・アクセスやユ
ーザーごとの権限、変数に基づいて監査することが
可能となっています。Webベースのシングル・サイ
ンオンは、Oracle Portal 3.0に含まれるLogin
Serverによって実現されます。このLogin Server
を利用することにより、従来のアプリケーション資産
も含めて、組織内のウェブ・アプリケーションに対し
シングル・サインオンでアクセスすることが可能とな
ります。
どのWebアプリケーションへの認証をせずに
標準的な公開鍵インフラストラクチャ
標準に基づいた公開鍵インフラストラクチャ(PKI)
はPKCS#12証明書をサポートします。Oracle
Walletによってこれら既存の証明書を共有するこ
とによって、PKIの運用コストを削減し、相互運用性
を 向 上さ せ ることが 可 能になります 。O r a c l e
Walletはモバイル・ユーザーをサポートするため
に、LDAPディレクトリからのダウンロードが可能と
なっています。さらにOracle9iで使用されるSSL
接続が可能
ログインが行われていないときは、HTTP要求を
Login Serverにリダイレクトする。
Login Server
LDAP Server
■ Login Serverによるシングル・サインオン環境
ポリシの管理ツールも含まれています。これ以外
にも特定のグループに対してセキュリティ・ポリシを
設定することも可能です。アプリケーション・コンテ
キストを参照することにより、Oracle サーバーは
実行時にどのグループのポリシが有効かを決定し
ます。サーバーはそのポリシ・グループに属するポ
リシを全て強化します。さらに、ディレクトリに格納
されるユーザーのパスワードは標準もしくは独自
の暗号化手法のいずれかを利用して暗号化するこ
とが可能です。
Oracle Internet Directory では、ユーザーの
パスワードの前にIETF LDAP標準で定められた
接頭辞を付加する事により、パスワードを暗号化し
ている暗号化アルゴリズムを識別します。暗号化ア
ルゴリズムはMD5やSHA-1、UNIX Crypto など
の手法を選択することも、外部エージェントによっ
て暗号化された値を格納することも可能です。この
機能は外部認証サービスのエージェントが独自の暗
号化手法を利用する場合に有用です。
Oracle Internet Directory
ライブラリは、性能向上 のため の ハ ードウェア・
アクセラレーションをサポートしています。また、
Walletのパスワード管理方法も機能強化が行われ
ています。
Enterprise User
Local User
ユーザーおよびセキュリティ・ポリシ管理の強化
Oracle9 i は、何百ものデータベースを運用して
いたり、何万ものユーザーを管理していたとして
も、LDAP技術を利用してこれを集中管理するこ
とが可能です。Oracle9i では、Oracle Internet
DirectoryのほかNovel Directory Serviceおよ
びMicrosoft Active Directoryをサポートしま
す。エンタープライズ・ユーザー・マネージメントの
機能強化により、ユーザーおよびセキュリティ・ポリ
シ管理が強化されています。この機能強化には、
LDAPディレクトリで管理されるユーザーのパス
ワード管理、Virtual Private Database (VPD)
Global User
Oracle9i
Oracle9i
Oracle9i
■エンタープライズ・ユーザー・セキュリティ環境
データの暗号化
暗号化の機能拡張により、Java暗号化アーキテク
監査ポリシー
チャ(JCA)およびJava暗号拡張(JCE)を含む、標準
監 査 列 : SALARY
監査条件: DEPT =‘SALES’
的な暗号化・符号化アルゴリズムがサポートされま
した。従来のPL/SQLパッケージでは、データをプ
ログラミング的に暗号化および復号化していました。
Oracle9i では、パスワードおよびクレジット・カー
SELECT NAME,
ADDRESS FROM EMP
ド番号を保護する暗号化ツール・キット(暗号化プロ
シージャ)が提供されます。
SELECT NAME,
ADDRESS FROM EMP
WHERE DEPT =
‘ SALES’
強力な三層セキュリティ
監査レコードに
書き出し、
管理者にアラート
プロキシ認証により、X.509証明書および識別名
(DN)の中継、Thick JDBCのサポート、アプリケー
SELECT * FROM EMP
ションユーザーに対するコネクション・プーリングのサ
ポート、LDAPとの統合により三層セキュリティが拡張
されます。拡張可能で安全なアプリケーション・ロール
を利用することにより、ユーザーが必ず中間層を経由
してデータベースにアクセスするよう制御することが
可能になります。その結果として、ユーザーの識別情
報は全ての階層のアプリケーションにおいて安全に
管理されるとともに、ユーザーおよび権限はLDAP
■Fine Grained Auditingによる監査
定義することを可能にします。このパラダイムを
使用すれば、主流の業務アプリケーションの開発者
は、ビジネス・オブジェクトをより効率的に管理でき
るようになります。
ベースのディレクトリによって集中管理されます。
LDAPサーバーの機能を利用する開発者を支援す
るため、各種APIに関しても機能強化が図られてい
ます。例えば、PL/SQL API(DBMS_LDAPパッ
ケージ)を利用することにより、PL/SQLプログラム
中から各種LDAP操作を実行することが可能とな
ります。また、このAPIはデータベースの動作モー
ドに関わらず利用できるような拡張と、非同期操作
を可能にする関数も追加されています。他にもディ
レクトリ構造にアクセスするための追加のユーティ
リティとしてCAPIの追加、JNDIの標準プロトコル
拡張をOIDが認識するのに必要な機能拡張もなさ
れています。
有償オプションのOracle Advanced Securityの
機能として、SSL(Security Soket Layer)を標準
サポートし、Oracle NetやJDBC、IIOPでの通信
において、認証および暗号化のソリューションを提供
します。mod_sslとOracle Advanced Security
を組み合わせることにより、
クライアントからデータ
拡張性とユーザー定義データ型
Oracle9 i Databaseを使用すればユーザーは
カスタム・オブジェクト型を定義できます。
オブジェクト型は一般的に、購買指図書などの何ら
かのビジネス・オブジェクトに対応するように定義
されています。オブジェクト型には、複数のフィール
ドまたは属性を含めることができ、他のオブジェク
ト型にネストできます。可変の項目が含まれたもっ
と複雑なオブジェクトは、VARRY やNESTED
TABLE を通じてサポートされます。これにより、
たとえば可変の行項目に対応できる購買指図書オ
ブジェクト型を作成できます。メソッドは、たとえば
購買指図書の合計処理など、オブジェクト型の代表
的なオペレーションを実行します。Oracle9i のメ
ソッドとは、オブジェクト型に関連付けられたプログ
ラム・コードで構成されます。メソッドはPL/SQL 、
Javaで作成しデータベースの中に格納したり、外
部の3GLプロシージャで書いて安全な外部コール
アウト・メカニズムを通じて呼び出したりすること
ができます。
ベース・サーバーまでのすべての層間の通信でデー
ユーザーの3GL コードは安全かつ動的にリンク/
ロードされ、同じデータベースを使用している他の
ユーザーに邪魔されることがありません。ユーザー
定義のマッピング・メソッドおよび順序付けメソッド
は、データベースの拡張性を提供し、ユーザーは
オブジェクト型で比較や順序付けをどのように実行
するかを定義することができます。
進化性、オープン性、安全性
Oracle9i Database は、
リレーショナルからオブ
ジェクト指向への発展を容易にします。Oracle9i
Databaseのオブジェクト・リレーショナル機能は、堅
牢なリレーショナル機能を基盤として実装されます。
リレーショナル・ビューと同様に、Oracle8i のオブジ
ェクト・ビューは、オブジェクト・メソッドのサポートを
含む複雑なオブジェクトの外観を提供しますが、デー
タは基盤のオブジェクト(あるいはリレーショナル)構
造体に格納されます。たとえば、購買指図書オブジェ
クト・ビューを既存のリレーショナルな購買指図書上
で定義できます。この設計により、
リレーショナル表
の行や列の読込み/書込みを行う既存のリレーショナ
ル・アプリケーションと、購買指図書オブジェクト・ビ
ューの読込み/書込みを行う新しいオブジェクト指向
アプリケーションを共存させることができます。この
ことは、
システム全体を徐々にオブジェクト指向化し
ていくことが可能になることを意味しています。
タを暗号化し、
システム全体の高度なセキュリティの
確保が可能です。
細分化された監査
File
Edit
オブジェクト・ビュー
Oracle9i の監査では、ファイングレイン監査の新
機能により、
アクセスが行われたデータベースのデー
タの値に基づいた監査か可能となります。ファイング
レイン監査は、表や特定の行、列にアクセスがあった
際、管理者が定義した記録を残すことができます。た
とえば、実行された文やユーザー当たりの結果など
オブジェクト指向アプリケーション
のデータベース・アクティビティを監査できます。
File
Edit
オブジェクト・リレーショナル・
データベース
リレーショナル表
直接操作
Oracle9 i Databaseオブジェクト・リレーショナ
ル・パラダイムは、開発者が購買指図書や在庫品目
などのビジネス・オブジェクトや、データ・ウェア
ハウス情報をOracle9 i Databaseの中に直接
リレーショナル・アプリケーション
■オブジェクト・ビューによる共存環境
Business Intelligence 1
ビジネス・インテリジェンスに最適化されたプラットフォーム
Oracle9i Databaseは、豊富な実績を持ち、業界をリードするデータ・ウェア
蓄積された大量のデータを分析し、戦略的意思決定に活用しようとして
いる企業はますます増えています。意思決定を支援するシステムでは、ビ
ハウス・サーバーであるOracle8iを更に拡張し、更なる高速化と大規模
ジネス上の質問に迅速に回答するためのパフォーマンス、E-Businessに
データ対応、容易な管理を実現した上で、Oracle9iASの意思決定支援
おける情報量の増大にも対応できるスケーラビリティ、分析ニーズの変更
アプリケーションと緊密に統合した包括的なビジネス・インテリジェンス環
に応えられる管理方法が重要です。
境を提供するプラットフォームです。
迅速な意思決定を実現する
パフォーマンス
売上表
データ・ウェアハウスを構築する目的は、迅速な意思
決定プロセスを実現することです。そのためには、
データを高速に検索できる事が求められます。
Oracle9i Database はデータ・ウェアハウス環境
で威力を発揮するように最適化されたインデックス、
スター結合、パラレル処理のアーキテクチャを使用
して難しいパフォーマンス要件にも応えることがで
きます。またオンライン分析のような非定型検索と
帳票出力のような定型検索の両方に対応できる柔軟
性を持っているのはOracle9i Databaseだけです。
表の結合パフォーマンスの向上
商品ID
売上高
関東
関西
東北
2
21
100
●
1
120
50
●
2
52
120
●
1
88
150
●
3
52
80
●
イン・インデックスを参照することで検索をするこ
とができます。特に大規模なディメンション表の場
商品表.カテゴリ
=
‘ソフトウェア’
顧客ID
顧客名
地域
Select Sum (売上表.売上高)
1
鈴木
関東
From
2
佐藤
東北
Where
売上表.顧客ID = 顧客表.顧客ID
3
高橋
関西
And
顧客表.地域 =‘関東’
;
顧客表
合には、表の結合をした場合に比べて格段にパフ
ォーマンスが向上します。
ビットマップ・スター結合による
スター・スキーマの高速検索
データ・ウェアハウス環境で一般的なスター・スキー
マの問合せは、ビットマップ・スター結合により高速
化できます。この問合せ方法は、スター・スキーマを
検索するために最適化されており、ビットマップ・
インデックスを使用して各ディメンション表の条件を
マージします。ビットマップ・インデックスはコンパ
クトで、条件のマージをビット演算で行うため非常
に早いという特徴を持っています。そのため、ビッ
トマップ・スター結合では多くのディメンション表を
持つ、大規模なデータ・ウェアハウスでは最適な問
合せ方法といえます。
また、ビットマップ・スター結合の問合せ中に、特定
の列を条件にした問合せを高速化するビットマップ・
ジョイン・インデックスを組み合わせることができ
るため、良く行われる問合せに対しては更にパフォ
ーマンスを向上させる事が可能です。
顧客表.年齢層
=’
20代’
1 条件の抽出
ビットマップ・インデックス
● ●
● ● ● ●
結合された
データ
● ● ● ● ●
● ● ● ● ●
3 表を高速に結合
店舗表
店舗表.地域
=
‘関東’
■ ビットマップ・スター結合によるスタースキーマの検索
16
検索時には、表の結合が
不要なため高速検索が可能
顧客表
2 該当データを
インデックスで発見
売上表
顧客表の地域列によって
索引作成
売上表, 顧客表
■ビットマップ・ジョイン・インデックスによる結合処理
データ・ウェアハウスにおけるデータの検索処理で
は、複数の表を結合する処理が頻繁に発生します。
Oracle9i Databaseではビットマップ・ジョイン・
インデックスを実装することで、結合処理を高速化
すると共に、必要なディスク容量を最小限にするこ
とができるようになりました。
従来のインデックスは、1つの表に対して作成してい
ましたが、
ビットマップ・ジョイン・インデックスは、複
数の表にまたがって作成されます。つまり、あらかじ
めインデックスの中に複数の表の結合情報を格納し
ているため、
これらの表の結合処理を圧倒的なスピ
ードで行うことができます。
例えば、
「売上」というファクト表と「顧客」という
ディメンション表を持つ、スター・スキーマの例を
考えてみます。この場合、顧客表の地域列をキー
にしたビットマップ・ジョイン・インデックスを、売上
表に作成する事ができます。インデックスには顧
客の地域に関しての情報が含まれているため、特
定の地域を指定した売上の計算をする場合には、
顧客表にアクセスする代わりに、ビットマップ・ジョ
商品表
ビットマップ・ジョイン・インデックス
顧客ID
時間表
時間表.年
=
‘2000年’
これらの処理はパラレル化することも可能で、巨大
なデータ・ウェアハウスに対する最高のパフォーマ
ンスを提供します。
大規模データに対応する
スケーラビリティ
顧客データを初めとする分析対象のデータは、
E-Businessの拡大に合わせて爆発的に増えてお
り、テラバイトを超えるデータ・ウェアハウスも珍し
くなくなってきました。日々拡大していくデータ・
ウェアハウスには、大量データを保管し、データ量
の増大にも簡単に対応できるスケーラビリティが
必要です。Oracle9 i Database は、このような
大容量データを想定して設計されており、パーテ
ィション機能や、Real Application Clustersに
よってデータ・ウェアハウスの拡張を非常に簡単に
行う事ができます。
パーティション機能による
大規模データの管理と高速化
パーティション機能は、大規模データの管理や検索
のパフォーマンス向上に欠かせない機能です。パー
ティションは大容量のデータを複数に分割して管理
します。
これにより並列処理のパフォーマンス向上と、パー
ティション単位のメンテナンス作業を容易にします。
パーティションはアプリケーションからは意識する必
要はなく、パーティション化された表に対しても標準
のSQL文を実行できます。オプティマイザはパーテ
ィションを認識するので、問合せに該当するデータ
が入っていないパーティションは自動的に検索対象
から除外され、パフォーマンスも大幅に向上します。
Oracle9iDatabaseでは、従来のレンジ、ハッシュ、
コンポジット(複合)に加えて、
リストという4つのパ
ーティション化をサポートしており、データ構造に最
適なパーティション化を選択する事ができます。
●範囲で分散するレンジ・パーティション
レンジ・パーティションは、データ管理者が定義した
レンジ・パーティション
明細データ
リスト・パーティション
範囲にもとづいてデータを個々のパーティションに
分割する機能です。たとえば、注文表を売上日ごと
年月日
地区
製品カテゴリ
数量
にレンジ・パーティション化して、四半期を表す4 つ
2001/1/1
東京
A
100
2001/1/5
札幌
A
40
2001/1/10
大阪
B
70
のパーティションに各注文レコードを入れることがで
2001年Q1
きます。この方法は、四半期単位など、データが連続
北日本
∼∼∼
的で分割する範囲を指定したい場合に有効で、デー
タのメンテナンスを簡単にします。
2001年Q2
2001/4/1
仙台
A
80
2001/4/5
東京
B
50
2001/5/10
東京
C
70
150
●均一に分散するハッシュ・パーティション
∼∼∼
ハッシュ・パーティションは、ハッシュ関数を利用して
2001/7/2
東京
C
2001/7/3
大阪
A
50
2001/7/10
福岡
A
60
2001/7/15
札幌
B
20
データを均等に分割し、性能を向上するという方法
です。これを使用すれば、データを均一なサイズの
入れ物に分けて、複数の入出力デバイスや非共有ク
ラスタの複数のコンピュータに簡単に分散できます。
複数のデバイスに入出力を分割することで、問合せ
のパフォーマンスも向上します。この方法では、不連
続なデータを簡単に分割し自動的に管理することが
できます。
2001年Q3
関東
西日本
連続した値で分割
任意の値で分割
■レンジ・パーティションとリスト・パーティション
ていないデータをセグメント化する際に威力を発揮
します。例えば、データ・ウェアハウスに全国のデー
タが含まれている場合に、幾つかの地区毎にパーテ
ィション化することができます。リスト・パーティショ
ンでは、新たな地域データを追加するような場合に、
新たなリストから構成されるパーティションを追加
することで簡単に拡張できます。
●複合したコンポジット・パーティション
コンポジット・パーティションは、
レンジとハッシュの
複合した方法です。コンポジット・パーティションは、
レンジ・パーティションの高い運用性と、ハッシュ・パ
ーティションパフォーマンスの向上という利点を合わ
せもっています。例えば、四半期毎にレンジ・パーテ
ィション化し、製品IDでハッシュ・パーティション化す
ることで、
四半期単位のメンテナンス作業を簡単にし、
同時に製品IDのハッシュ・パーティションにおいて、
デ
ータロードや検索の並列処理を行うことができます。
容易なデータ・ウェアハウス管理
データ・ウェアハウスでは、データのメンテナンス、
パフォーマンスの最適化などの管理業務が発生しま
す。Oracle9i Databaseは、管理者の負担を減ら
すための使いやすいツールや機能が提供されてお
り、データ・ウェアハウスとアプリケーションまで含め
たシステム全体を容易に管理できます。全ての管理
タスクはOracle Enterprise Manager によって
集中的に管理されます。特にOracle9i Database
●値リストで分散するリスト・パーティション
Oracle9i Databaseでは従来の機能がさらに拡
張され、
リスト・パーティションというパーティション
化方式を実装できるようになりました。
リスト・パーティションでは、パーティション・キー列
の値リストを指定することで、各パーティションに割
り当てるデータを正確に制御する事ができます。こ
れはレンジ・パーティションの機能を補完し、連続し
ではサマリ管理機能が大幅に強化されており、最適
なサマリ作成と自動的な管理を行うことができます。
Oracle9i Database
マテリアライズド・ビューによるサマリ管理
Oracle8i から導入されたサマリ管理機能は、あら
ゆる種類の問合せのパフォーマンスを向上させま
す。マテリアライズド・ビューを作成する事により、
結合や集計を含み、負荷の大きな操作を実行前に
計算し、格納しておく事で検索にかかる時間を省略
できます。
Oracle9i Databaseではこのサマリ機能を拡張
することで、さらに多くの問い合わせでマテリアライ
ズド・ビューを使用できるようになりました。例えば
一部の地域だけ抽出したり、拡張された分析関数を
使用したサマリを作成することができます。作成さ
れたサマリは、ユーザーからの問合せにより自動的
にリライトされ透過的に使用されるため、アプリケ
ーション開発者はサマリを意識せず、あらゆるアプ
リケーションでサマリによる高速化のメリットを享
受することができます。
また、Oracle9i Databaseでは高速リフレッシュ
機能が強化されたことで、定期的な自動メンテナン
ス処理をより高速に行うことができます。
ユーザー(アプリケーション)は
複数の表を検索
本来の検索
本来
本来の検索パス
検索パス
地域
都道府県
オプティマイザ
製品
マテリアライズド・ビューを検索する
SQLに自動的に書き換え
(クエリ・リライト)
都市
エンド・ユーザー
自動化された
リフレッシュ
売上
時間
ブランド別/地域別
ブランド別/地域別/月別の
地域別/月別の
売上サマリ
売上サ
稼動統計
サマリ
アドバイザ
最適な推奨サマリをアドバイス
管理者
■マテリアライズド・ビューによるサマリ管理
Business Intelligence 2
ビジネス・インテリジェンスに最適化されたプラットフォーム
サマリ・アドバイザ
高速リフレッシュやリライトの強化に加えて、これら
の機能を使用するためのアドバイス機能(サマリ・ア
ドバイザ)も拡張されています。これを使用すること
で、既存もしくは作成前のサマリに関して、
リフレッ
シュやリライトができるかどうかという情報を得る事
ができます。サマリ・アドバイザは、スキーマの特性
や作業負荷の履歴に基づいてパフォーマンス向上
率を推定し、推奨サマリを提示します。管理者はデ
ィスク容量等の制限事項を指定するだけで、最適な
サマリを作成できます。また作成したサマリのリフ
レッシュは自動的に行うことができます。
統計情報の収集
Oracle9i Database の問合せオプティマイザでは、
データベース内のオブジェクトに関する統計値(各
表内の行およびブロックの数など)が使用されます。
これらの統計値は、DBMS_STATS機能を使用し
て収集することで、最適な検索パスが常に提供され
パフォーマンスが向上します。
Oracle9i Databaseでは、統計値をより簡単に収
集できるように、DBMS_STATS パッケージが拡
張され、一回のコマンドでスキーマ全体のすべての
統計値を更新できるようになっています。その際、
変更頻度の高い表が自動認識されるため、更新され
た統計値を必要とする表をあらかじめ把握しておく
ことができます。さらに、適切なサンプル率とともに、
ヒストグラム用の適切な列が自動的に識別されます。
これらの拡張機能により、正確な統計値を収集する
ために要する作業が大幅に簡略化されました。
ビジネス・インテリジェンスを
統合するプラットフォーム
データ・ウェアハウスは、データを保管しておくだけ
のシステムではありません。様々なエンド・ユーザー
がデータを分析し利用できることが重要です。また、
データを既存のシステムや外部から取りこんでくる
ETL作業が発生します。これらの分析機能やETL機
能は、従来はデータ・ウェアハウス・サーバーとは切
り離され、別々に管理する必要がありました。管理作
業や開発作業を各々のツールや機能毎に行っていた
結果、
コストが高くなってしまい、管理者や開発者の
負担も大きかったという問題がありました。
Oracle9 i では、この問題を解決するための革新
■サマリ・アドバイザによる推奨サマリの作成
的 なソリューションを 提 供します。 O r a c l e 9 i
DatabaseとOracle9i ASにより、データ・ウェア
ハウスに必要な全ての機能が提供されます。
Oracle9i Databaseには分析機能が組み込まれ、
データベース内で効率的な分析処理を行うことが
できるように拡張されました。また、データを変換し
データ・ウェアハウスに読み込むためのETL機能は
データベース内で実現できるため、低コストで高速
なデータ・ロード処理が実現します。
データを既存のデータに追加したときのランキング
を検索したり、
ヒストグラムを作成することができま
す。これにより、What-If 分析等の高度な分析まで
処理できるように拡張されました。
●集計関数
集計操作はOLAPアプリケーションで頻繁に使用さ
れます。例えば、日毎のデータを月毎、年毎に集計す
るような操作です。これらの集計操作が組み合わさ
れた検索は、従来は複雑なSQLでしか実行できなか
分析機能の強化
ったため、アプリケーション開発が難しく、パフォー
●分析関数
Oracle9i Databaseでは分析関数が拡張され、
データベース内で効率的に分析処理を行えるように
なりました。分析関数を使用すればランキング、移動
集計、前年比等の計算を簡単なSQLで実行すること
マンスも悪いという欠点がありました。
ができます。これにより分析アプリケーションの開発
が簡単になるだけでなく、
データベース内で最適化さ
れた内部処理によるパフォーマンス向上が可能です。
さらに、Oracle9i ではより強力な関数として、仮想
Oracle9i Databaseでは、集計関数により複数レ
ベルの集計を1つのSQLで実行できるようになりま
した。これを使用することで、複雑な集計操作が効
率的に処理されます。
ETL機能(データの抽出、変換、読み込み)
●トランスポータブル・テーブル・スペースの拡張
Oracle9i Database は複数のデータ・ブロック・
サイズを1つのデータベースの中でサポートできる
ように拡張されています。また、各ブロック・サイズ毎
Oracle9i Database
Oracle9i Application Server
にデータベース・バッファ・キャッシュにサブキャッシュ
を構成することが可能です。これにより各表領域の特
性に合わせて、I/Oパフォーマンスを最適化すること
ができるようになりました。
また、
この機能を従来のトランスポータブル・テーブ
分析処理
非定型検索ツール
ETL処理
レポーティング・ツール
データ・ウェアハウス
ポータル・フレームワーク
ル・スペース機能と組み合わせて使用することで、
ブ
ロック・サイズの違うデータベース間でのデータ転送
を可能にします。これはOLTP環境からデータ・ウェア
ハウス環境にデータを転送する場合に特に有効です。
容易な管理
●外部データを取りこむエクスターナル・テーブル
■ 従来のデータ・ウェアハウス・サーバー ■ BIツール ■ サーバーに統合されたBI機能
■Oracle9i ∼ 統合ビジネス・インテリジェンス・プラットフォーム
エクスターナル・テーブル機能により、フラット・フ
ァイルなどの外部データを、標準データベース表と
同じようにデータベース内で検索できるようにな
ります。エクスターナル・テーブルにはSQLを介し
てアクセスでき、
これにより、SQL、PL/SQLおよび
Javaの機能を有効活用して、外部ファイルを直接パ
前年比
ラレルに問合せできます。エクスターナル・テーブル
は、ETL処理における(SQLを介した)データ変換と
2000年
データ・ロードを1回にまとめるために使用されます。
1月
タベース環境のあらゆるアプリケーションで、エクス
関東
ターナル・テーブルは強力な機能となります。
●条件付きでデータを更新するMARGE機能
新しいデータ操作言語( DML )コマンドである
MERGEは、条件を指定して行(行セット)を更新また
は挿入できます。一般的なデータ・ウェアハウスでは、
既存の行を変更すること(更新)や新しい行を取得す
累計
2月
売上高
フラット・ファイルが処理されるETLやその他のデー
ランキング
前年同月比
ランク
累計
売上高
前年同月比
ランク
累計
東京
200
90%
2
200
205
95%
1
405
神奈川
210
120%
1
210
170
100%
4
380
…
計
650
110%
650
610
100%
1260
関西
大阪
150
130%
3
150
175
130%
2
325
京都
60
150%
6
60
120
180%
4
180
…
計
300
140%
300
390
150%
690
全国計
950
120%
950
1000
125%
1950
ること(挿入)が通常の操作となっています。MERGE
コマンドは、1つのSQLコマンドで条件を指定するこ
とで更新するか挿入するかを指定することが可能で
異なるレベルの集計
仮説:売上を120にしたときのランクは?
す。MERGEを利用することで得られる利点はパフォ
ーマンスの向上です。それは、
これらのDML操作を
データベース内で一度に計算できるため高速
別々のUPDATEコマンドおよびINSERTコマンドを
使用せずに1つの操作で行えるためです。
■分析関数と集計関数
●複数表への挿入を行うマルチテーブル・インサート
マルチテーブル・インサートにより、データを複数の
異なるブロック・サイズでも
ファイル転送でデータを移動できる
ターゲット表に挿入できます。SQLでは、各ターゲ
ット表に挿入する行を指定できます。たとえば、マル
チテーブル・インサートを使用して、保留中の受注を
処理済の受注とは別の表に挿入できます。複数の
データ・ファイルを転送
INSERT文を実行するよりも、1つのマルチテーブ
ル・インサートを実行した方がはるかに効率的であ
るため、マルチテーブル・インサートもMARGE機能
と同様にパフォーマンスの向上をもたらします。
データ・ディクショナリ
データ・ディクショナリ
表領域情報を転送
●処理を連結するテーブル・ファンクション
データの変換は予想外に複雑になる場合があります。
Oracle9i Databaseのテーブル・ファンクションは、
PL/SQL、Java、C、C++などで実装された変換処
理をパイプライン化(複数の処理を連結)しパラレ
業務データベース
(ブロック・サイズ:小)
データ・ウェアハウス
(ブロック・サイズ:大)
■トランスポータブル・テーブルスペースによるデータ転送
ルで実行することができます。
テーブル・ファンクションは、他のETL機能と組み合
せて使用できるため、非常に強力です。たとえば、エ
クスターナル・テーブル機能を使用してフラット・フ
ァイルからデータを選択し、
このフラット・ファイルの
今までの変換処理
ソース
ターゲット
ステージ1
ステージ2
データをデータベース内の別の参照表と結合し、テ
ーブル・ファンクション機能を使用して複雑な変換を
変換1
変換2
適用し、その結果を複数のターゲット表に挿入する
ことを1つのSQL操作で実現できます。これらの操
作はすべてパラレルで、1つのSQL文内で行われま
す。これにより、Oracle9i Databaseを高速なETL
エンジンとして使用することが可能になります。
テーブル・ファンクションによる変換処理
●差分データを抽出するチェンジ・データ・キャプチャ
変換1
変換2
データ・ウェアハウスの運用時には、業務系データ
ベースから定期的にデータを読み込む必要があり
ます。その際、元のデータベースの前回からの更新
分だけ読み込む事で、ロード時間を短縮化します。
変換1
パラレルで変換
処理を実行できる
変換1
変換2
変換1の出力が
変換2の入力になる
変換2
チェンジ・データ・キャプチャはソースとなるデータ
ベースから、データを抽出する際に、対象となる更
新されたデータ(差分)だけを抽出する機能です。
エクスターナル・テーブルも
使用可能
この機能を使用することで、ETL処理の開発が簡単
になり、迅速なデータ・ウェアハウスの開発に役立
ちます。
■テーブル・ファンクションによるETL処理
変換処理を行うファンクションを
連結(パイプライン化)できる
マルチテーブル・インサートや
MERGEも使用可能
Java & XML
Java、XMLの最新テクノロジに完全対応
すでに投資してきたシステム関連の資産を最大限に活用し、E-Business
JavaではJavaストアド・プロシージャをサポートし、データベ ース・
に必要とされる多様なプラットフォームに対応するアプリケーションを迅
サ ーバ ー上においてもJavaアプリケ ーション開発を実現できます。
速かつ確実に開発する。このためにはオープンでスタンダードな最新テ
また、JDBC・SQLJの強力なサポートも実現しています。XMLでは従来
クノロジの採用は不可欠です。オープンなテクノロジは多様なプラットフ
からの Oracle XML Developer Kitでの XMLデータとデータベース
ォームでのアプリケーションの接続や移植を容易にし、スタンダードなテ
とのマッピングに加えて、新たにXMLTypeをサポートします。XMLType
クノロジは既存のソフトウェア資産やノウハウを最大限に活用することを
ではXML文書をそのままデータベースに格納・検索が可能になり、XML
可能にします。
とデータベースの親和性が更に高まります。
Oracle9i DatabaseではJava、XMLのオープンでスタンダードな最新
Oracle9i Databaseは企業イントラネットやインターネット・アプリケー
テクノロジに完全対応します。
ションを開発し、配布するためのスケーラブルで信頼性の高いJava、XML
プラットフォームを提供します。
Oracle9i AS Container for J2EE
Oracle
HTTP
Server
Javaストアド・プロシージャ
JDBC
JSP Container
HTTP Server
SQLJ
Java 実行ライブラリ
Java インタプリタ
JDBC
mod_proxy
Servlet Container
EJB Container
クラス・ローダー
ライブラリ・マネジャー
メモリ・マネジャー
コール・メモリ
セッション・メモリ
共有メモリ
mod_jserv
Web
インタフェース・レイヤ
ブラウザ
AJP
データベース・ライブラリ
JDK JVM
Apache JServ
JDBC
Oracle
XDK
BC4J
runtime
Oracle
JSP
Client
Oracle9i Application Server
Oracle9i Database
■Oracle9i プラットフォームの Java 実行環境
信頼性の高い
Javaプラットフォーム
Oracle9i Databaseでは、スケーラブルで信頼性
の高いJavaプラットフォームを実現するために、
Oracle8i からの実績を誇るOracle Enterprise
Java Engine(Oracle EJE)を搭載しています。
Oracle EJEは、企業システムのミッション・クリテ
ィカルな環境下での利用を想定した高い信頼性を誇
るJava 実行環境で、CORBA、Javaストアド・プロ
シージャをサポートします。Oracle EJE のJVM
は、今までオラクルが培ってきたデータベースのア
ーキテクチャと密接に統合され、バイトコード・イン
タプリタ、メモリ・マネジャー、
ライブラリ・マネジャー
を含む多数のコンポーネントから構成されてます。
Oracle EJEでは、Oracleデータベースでその
効果が実証されているマルチスレッド・サーバー
(MTS)アーキテクチャを採用しています。
MTSとの密接な統合により、セッションごとに利用
されるメモリ量の削減に成功し、既存のJava 実行
環境では実現できなかった大量の同時ユーザー・ア
クセスをサポートすることができます。
Oracle EJEでは、Javaアプリケーション実行速度
の高速化を実現するネイティブ・コンパイル機能
(Oracle EJE アクセラレータ)を使用して、Java
アプリケーションの実行パフォーマンスの向上を図
ることができます。これは、Java のバイト・コード
からプラットフォーム固有のネイティブ・コードを生
成して、実行を高速化する仕組みです。
Javaストアド・プロシージャ
Oracle9i DatabaseではOracle EJEを搭載する
ことによって、Javaストアド・プロシージャの開発を
支援します。具体的には、ストアド・ファンクション、ス
トアド・プロシージャ、
トリガ、オブジェクト・リレーシ
ョナル・メソッドの開発にJavaを利用することができ
Client 1
SGA
Client 2
Client 3
Java VM
Session Memory 1
Java VM
Session Memory 2
Java VM
Session Memory 3
Client 4
Session Memory 4
ディスパッチャ
プラットフォーム
非依存の
Java バイナリ
Oracle
Java-to-C
トランスレータ
共有サーバー・プロセス
■ MTSアーキテクチャを利用したロード・バランシング
■ Oracle EJE アクセラレータ
ます。開発者は、作成したJavaプログラムをOracle
データベースにJavaストアド・プロシージャとして格
納および実行することができます。
Javaストアド・プロシージャの導入により、すべての
層の企業システム開発にJavaを利用することがで
き、他の言語を習得する手間を省くことができます。
更に、PL/SQLでは記述できなかった複雑なビジネ
ス・ロジックをJava を利用して実装することができ
るので、ストアド・プロシージャの表現力が大幅に向
上します。
またJava とPL/SQL はシームレスに統合されて
おり、簡単に相互間の呼び出しができるため、既存の
資産を有効に利用することができます。
JDBCとSQLJ
Oracle9i Databaseでは、JDBC Thin、JDBC
OCI、サーバーサイドJDBCの3種類のJDBCドラ
イバを提供します。 JDBC OCIドライバは 、Net
プラットフォーム
非依存の
Cソース
プラットフォーム用
Cコンパイラ
プラットフォーム
依存の
Cヘッダーおよび
ランタイム・ライブラリ
プラットフォーム用
リンカ
プラットフォーム
依存のOracle EJE
固有のネイティブな
共有ライブラリ
Serviceの機能を最大限に生かせるため、クライア
ント・サーバーや中間階層のJavaアプリケーション
ブラウザ
XML-formated
SQL Queries (.xsql file)
の作成に、JDBC ThinドライバはPure Javaのた
め、JavaアプレットやすべてJavaで実装するアプ
Oracle
HTTP
Server
リケーション開発に使用します。サーバー・サイド
JDBCはJavaストアド・プロシージャから利用され、
ネイティブ・インタフェースを通じて直接データベー
スにアクセスします。
Oracle9i Databaseでは、JavaコードにSQLを
XSQL Servlet
XML parser with XSLT
Processor
埋め込むための構文、SQLJもサポートします。
SQLJ は、
リレーショナル・データベースとJavaの
あいだにJDBCよりも簡単で生産的かつ強力なプロ
グラミング・インタフェースを提供します。SQLJを使
用すれば、SQLをクライアントまたはサーバー側の
Javaコードに容易に埋め込むことができ、
リレーショ
ナル・データベースとの通信が可能となります。
SQLJの構文が入ったJavaコードは、Javaプリ
コンパイラで処理されJDBC に基づく実行可能な
Javaプログラムとなります。
SQLJ
SQLJコード
プリプロセッサ
JDBC
コールのある
Javaコード
通常の
Javaコンパイラ
Javaクラス・
ファイル
Oracrle9i
●プリコンパイラは、JDBCコールのあるJavaコードを生成します。
●データベースとSQLステートメントを比較します。
●生成されたコードは、他のJavaプログラムと同様に、コンパイル
され実行されます。
■SQLJの使用
データベースと連携した
XMLアプリケーションを容易に開発
Oracle9i Database では、XMLを使用したデー
タ ベ ー ス・アプリケ ーション の 作 成を 支 援 する
Oracle XML Developer Kitが含まれています。
また、Oracle9i データベース自身にもネイティブに
XMLを扱うための拡張機能が追加されました。
Oracle XML Developer Kit
Oracle XML Developer Kit(Oracle XDK)は、
XMLとデータベースを連携したアプリケーションを
作成するために、XML文書の操作、変換および参照
の機能を提供します。Oracle XDKには、Oracle
XML Parser、
Oracle XML Schema Processor、
Oracle XML Class Generator、Oracle XML
Transviewer Beans、Oracle XSQL Servletが
含まれます。
Oracle XML ParserはXML文書の構造を解析
し、XML文書をOracleデータベースで簡単に理解
できる形式に変換することができます。XSLTプロ
セッサも含んでおり、XMLから他の形式に変換する
こともできます。
Oracle XML Schema Processorは、W3Cで
策定中のXMLSchemaに対応しており、XML
Schemaで定義されたXML文書のデータ構造を
解析し、操作や変換を可能にします。
Oracle XML Class Generator はDTDに基づい
てクラスを生成し、そのクラスを用いることで、DTD
に従った妥当なXML文書を生成するアプリケーショ
ンを作成することができます。
XML SQL
Utility
JDBC
Apache JServ
Query Result in XML
or Other Format
Oracle9i Application Server
■Oracle XSQL Servlet
Oracle XML Transviewer Beans はXML 文書
の構造をグラフィカルに表示するためのBeansで、
XML対応関数とパッケージ
Oracle9i Databaseでは、データベースからXML
Oracle JDeveloperのようなJava開発環境と
容易に統合することができます。
Oracle XSQL ServletはServletとして動作する
ツールで、
「.xsql」という拡張子のファイルからの
SQLでの問い合わせをXML文書として出力しま
す。XSLTにも対応しているので、スタイル・シート
を指定しておくとその定義に従ってHTMLなどに変
換した後出力することができます。
文書を生成するための関数とパッケージが追加され
ました。これにより、データベース・データを元にし
たXML文章を、SQLクエリやPL/SQLプログラム
の実行結果からダイナミックに生成することが可能
になりました。
XMLType
Oracle9i DatabaseではXMLTypeデータ型が
Oracle9i プラットフォームは、JavaおよびXMLア
プリケーションの高速かつスケーラブルで信頼性の
高い実行環境を提供しています。
Oracle9i Database とOracle9i Application
追加されました。XMLType型で定義された列に
XML文書を格納することにより、XPathに準じたシ
ンタックスでXML文章を検索をしたり、Oracle
Textを使用して高速に全文検索を行うことが可能
です。また、XMLTypeデータ型で定義された列
は、その他のユーザー定義データ型と同様SQLク
エリ中で使用することが可能ですので、SQLアプリ
ケーションからシームレスにXML文章を操作するこ
とができます。
URIType
Oracle9i DatabaseではURI参照を格納するため
のURITypeデータ型が追加されました。
Oracle9i DatabaseのURI参照では、データベース
内のデータ(スキーマ、表、列)を内部的にXML化し、
そのXML内の特定の場所をXPathに似たシンタッ
クスで指定して参照をサポートします。これにより
WebブラウザやHTTPサーバーからデータベース内
のデータにアクセスすることが可能になりました。
一貫したJava/XML
プラットフォーム
S e r v e r は高 度 に連 携され て おり、O r a c l e 9 i
Databaseの信頼性やスケーラビリティおよび高可
用性、Oracle9i Application Serverの高速かつ
スケーラブルなJavaエンジンを組み合わせること
によって、パフォーマンス・高可用性・信頼性をすべ
て備えたエンタープライズレベルのJava/XMLア
プリケーションの実行環境の実現を可能にします。
また、Oracle9i DatabaseとOracle9i Application
Serverは一貫してJavaとXMLの最新テクノロジ
をいち早くサポートしています。
Oracle9i プラットフォームは、最新のオープンテク
ノロジを用いてJava/XMLをフルに活用したEBusinessアプリケーションを開発するための最良
の選択といえるでしょう。
XPath式で問合せ
Oracle9i
manual表
id
J02326-01
J02331-01
J02332-01
title
…
…
…
category
SQL
XML
XML
/TEXTUSR/MANUAL/ROW[ID="J02326-01"]
結果をXML文書で取得
<?xml version="1.0"?>
<ROW>
<ID>J02326-01</ID>
<TITLE>Oracle9i SQLリファレンス Vol.1
</TITLE>
<CATEGORY>SQL</CATEGORY>
</ROW>
■DBURI参照を使用したデータベース・アクセス
Content Management
Oracle9iが実現するE-Businessのためのコンテンツ管理機能
Oracle8i ではマルチメディア・コンテンツ管理機能としてinter MediaText
(各種文書ファイル)/ inter Media Image(各種画像ファイル)/ interMedia
●Oracle Text XML 文書を含む文書ファイルの管理
●Oracle interMedia 画像・映像ファイルなどの管理
●Ultra Search Web上のコンテンツを収集・管理
Audio/Video(各種サウンド映像ファイル)が実装されていましたが、
E-Businessの実現に向けて、Oracle9i では企業の枠や国境を越えた
Oracle9i ではこれらがさらに次のような機能へと進化しました。
あらゆる情報を一元管理することを可能にしたのです。
Oracle Text-高速全文検索機能を
大規模文書管理データベース上で実現
Oracle TextはOracle9i Database に高速全文
検索機能を付加し、Oracle Internet File System
をはじめとしてデータベースの利用価値を飛躍的に
高める機能です。他の全文検索システムと異なり、
Oracle Textの検索エンジンはデータベース・カー
ネルに組み込まれていますので、高い管理性・信頼
性・拡張性・整合性など Oracle9i Databaseの持
つメリットをそのまま受け継いだシステムの構築が
可能です。
従来のinter Media
Oracle9i inter Media
ORDImage
ORDAudio
ORDDoc
ORDVideo
データ・タイプによりカラムの型が異なる
一つのカラムであらゆるコンテンツを格納できる
■汎用データ型によるマルチメディア・データの一元管理
日本語サポート機能の拡張
これまでの Oracle inter Media Text では日本語
文書に対するテキスト索引を作成する際に文字列よ
り数文字ずつ文字列を切り出して索引にする方法を
採用していたために実際の単語とは異なる単位で索
引が管理されていました。
Oracle Textでは、Oracle9i Databaseに内蔵さ
らはそれに加えてXPath指定による柔軟な全文検索
が可能になりました。
また、Oracle9iより新しく追加されたXML_TYPE
というデータ型もテキスト索引の全文検索対象とす
ることが可能です。
れた日本語辞書により日本語文字列より単語として
文字を切り出しますので、
これまでよりさらに高速に
Oracle Text に格納された日本語文書を検索・抽
出することが可能になりました。また、Oracle9iか
Oracle inter Media
マルチメディア・コンテンツの
統合管理/操作を実現
らはこれまでのMicrosoft Officeや一太郎などの
ドキュメントファイルからに加えて日本語PDFファイ
ルからの文字抽出も可能となりましたので、企業で
管理されるあらゆる文書ファイルに対してOracle
Text の持つ様々な強力な機能を利用することがで
Oracle9i Databaseでは、Oracle inter Mediaを
使用して、マルチメディア・コンテンツ(イメージ、オ
ーディオ、
ビデオ)を他のエンタープライズ情報に統
合し て 管 理 す ること が で き ま す 。O r a c l e 9 i
きるようになりました。
日本語レクサーによる単語の抽出
NML
1
TXT
日本語文書ファイル管理
従来の
Oracle interMedia Text
TOKEN
日本
本語
語文
文書
ファイ
イル
管理
INFO
(1-1)
(1-2)
(1-3)
(1-4)
(1-6)
(1-8)
(1-10)
日常使用する単語とは異なる
TOKENが抽出される
Oracle Text
TOKEN
日本語
文書
ファイル
管理
INFO
(1-1)
(1-4)
(1-6)
(1-10)
Databaseの信頼性、可用性、データ管理が、メディ
アを多用したインターネット・アプリケーションのマ
ル チ メディア・コン テンツ にまで 広 がりま す 。
Oracle9i Database サーバーの不可欠な部分で
あるOracle inter Mediaデータには、Oracle9i の
スピード、効率、拡張性、セキュリティ、パワーなどの
あらゆる能力が活かされています。ビジネスにとっ
ては、再使用や目的変更を行うメディア・コンテンツ
を簡単に見つけることができ、従来のビジネス情報
とメディア・コンテンツの同期が保たれるという利点
があります。
日常使用する単語と同じ
TOKENが抽出される
しかもテキスト索引の
エントリーも少なくなる
■日本語レクサーによる文字列抽出
Text 索引のパラレル作成
Oracle9i Textではローカル・パーティション索引
およびText索引のパラレル作成が可能になったた
め、大容量文書データに対しても短時間で Text 索
引を作成することが可能になりました。
XML文書対応の強化
これまでの Oracle interMedia Text ではセクショ
ン検索という機能でXML文書からタグの部分を抽出
した検索を実現していましたが、Oracle9i Text か
オブジェクト型の拡張
Oracle inter Mediaは、ポピュラーなWebフォーマッ
トも含め、
インターネット・アプリケーションの最も一
般的な要件を十分に満たすイメージ、オーディオ、お
よびビデオ・オブジェクト型のセットを提供します。
これらのオブジェクト型を拡張して、次のような多数
のアプリケーション固有の要件をサポートすること
これにより、アプリケーションは、複数のイメージ、
オーディオおよびビデオ列、あるいはこれらのいずれ
かの型をオブジェクトとして含む混合列を、既存の
リレーショナル表や新規のリレーショナル表に簡単に
追加することができます。
インターネットに統合されたユーティリティ
Oracle inter Mediaのクリップボードにより、Web
オーサリング・ツールはデータベースからコンテン
ツを見つけて、取り出し、使用することができます。
Web ページの設計の際には、Oracle inter Media
のクリップボードで、マルチメディア・コンテンツを
Oracle9i DatabaseからHTMLページにドラッグ・
アンド・ドロップできます。データベース内のマルチ
メディア・コンテンツを指す、SQL問合せからなる
URLリンクが自動的に作成されます。
公開されたWebページをユーザーがアクセスする
と、Oracle inter MediaのクリップボードはSQL問
合せを実行します。こうして、データベースからマル
チメディア・コンテンツを取り出し、Webブラウザに
表示するためのMIMEタイプとマルチメディア・コン
テンツを返します。Oracle inter Mediaのインター
ネット機能により、Webページのマルチメディア・コ
ンテンツのトランザクション管理が可能になります。
Oracle interMediaは遅延バインディング機能を備
えているため、Webページにアクセスしたときには
必ず最新バージョンのマルチメディア・コンテンツが
動的に使用可能になります。
ができます。
・追加フォーマットや修正フォーマット
・新しい圧縮/解凍方法(コーデック)
・スペシャライズ・インデックス
・カスタム・クエリ最適化およびメソッド
・新規データ・ソース
・特殊なデータ処理アルゴリズム
■サンプルのクリップボードによるマルチメディア・データのブラウザ参照
Annotatorによるメタデータの自動抽出
Annotatorは、アプリケーション・メタデータを解析
作者
し、マルチメディア・コンテンツとメタデータをデータ
マルチメディアファイル
出演者
ベースにアップロードするユーティリティです。
時間
AnnotatorはJavaクライアントおよびJavaBeans
として提供されています。そのため、顧客またはパー
トナーのアプリケーションに統合して、様々なスク
…
属性情報として別に管理される
Annotatorによるメタデータの抽出
リプト・ベースの言語で使用することができます。
Javaにより拡張されたイメージ・プロセッシング
Oracle9i inter Mediaでは高度なイメージング処
ORD×××として inter Mediaに格納
理機能をJava Advanced Imaging API(JAI)で
実装いたしました。また、Image Matchingの機能
を充実させることにより、メタデータと呼ばれる属性
情報を元にしたマッチングだけでなく、内容ベースの
検索を行うことによりOracle interMediaはこれら
の属性のうち視覚的なものに対して内部でスコアを
計算し、より高度な類似イメージ・データ検索を実現
します。
Ultra Search Administration Tool は、次の操
作を可能にするWebアプリケーションです。
Ultra Search インターネット時代の急増する
情報を検索する問題を一気に解決
・Ultra Search インスタンスの定義 − 各Ultra
Searchインスタンスは名前で識別され、それぞれの
クロール・スケジュールと索引を持っています。必要
なだけのインスタンス数を作成できます。
Oracle Ultra Searchは、多数の異なる情報リポ
ジトリに存在する関連情報を検索する問題を解決し
ます。Ultra Searchは実証済みのOracle Text
技術上に構築された独創的なアプリケーションです。
Oracleデータベース、他のODBC準拠データベー
ス、IMAPメール・サーバー、Webサーバーが処理
するHTML文書、ディスクのファイルなど、複数リポ
イメージ型オブジェクト
■Annotatorによるメタデータの自動抽出
Webに統合された管理ツール
・管理ユーザーの管理 −Ultra Searchユーザーを
割り当てて、インスタンスを管理できます。各ユーザ
ーに言語作業環境を定義できます。
・Crawlerパラメータの定義−Ultra Search Crawler
を構成およびスケジュールします。
Oracle TextのWeb検索
供されます。Ultra SearchはCrawlerを使用して
・問合せオプションの設定−問合せオプションを使用
して、ユーザーの検索を制限できます。検索は、
ドキ
ュメント属性(TITLE、AUTHORなど)およびデータ・
ドキュメントを索引付けします。
ドキュメントはそれ
グループに制限可能です。
ジトリにおける統一された検索および特定機能が提
ぞれのリポジトリに存在し、検索された情報は指定
されたOracleデータベースのファイア・ウォール内
に 位 置 す る 索 引 作 成 に 使 用 さ れ ま す 。U l t r a
Searchは、ITトポロジの再アーキテクチャ、複雑な
セキュリティまたは使いにくいAPIに対するプログラ
ミングを必要とせずに企業のコンテンツ資産を検索
するPortalを可能にします。
データ・ソース・グループは、検索エンジン・ユーザー
に公開される論理エンティティです。検索エンジン・
ユーザーは、問合せの入力時に検索対象のデータ・
グループを1つ以上選択するようにプロンプトされ
ます。各データ・グループは、1つ以上のデータ・ソー
スで構成されます。
ドキュメント
設定
収集管理用
Javaクラス
起動
結果
検索
収集
ブラウザ
PL/SQL
パッケージ
Ultra Searchデータ
ディクショナリ
Oracle Text
Oracle9i
■ Ultra Searchの概念図
格納
Ultra Searchは、業界をリードするOracleのテキ
スト検索エンジンであるOracle Text上に構築され
たアプリケーションです。低レベルSQLプログラミ
ングなしで、Webスタイルの検索機能をOracle
Text顧客に提供します。Webスタイルの問合せを
基礎とするSQLベースOracle Text問合せに変換
およびチューニングするため、莫大な量の専門技術
が投入されました。Oracle TextユーザーはUltra
Searchを使用することで大きな利点を得ます。た
とえば、単純なText検索コンポーネントを必要とす
るデータベ ース・アプリケ ーションでは、Ultra
SearchがOracleプラットフォームと見事に統合さ
れていることを実感するでしょう。
コンテンツ管理プラットフォームの検索
コラボレーション方式でコンテンツを作成または公開
しているメディア組織は、著者のデスクトップ・ファ
イルからデータベースの標準化バージョンにいたる
まで、
コンテンツ管理のライフ・サイクルの各ステー
ジにおいて複数リポジトリを移動するに従ってコン
テンツ(Webページ、
ドキュメント)における検索を
JSPエンジン
HTTP Server
■ブラウザベースの管理者インタフェース
Crawler
Javaクラス
必要とします。ドキュメント管理プロセスのコラボレ
ーション・コンテンツ管理をUltra Searchと統合
することにより、
ドキュメントに対するより良い検索
および取出しシステムをUltra Searchで構築し
てください。Ultra Searchはフル・テキストおよ
びフィールド・テキスト検索の両方を提供して、コン
テンツの追跡用にチューニングされた一連の索引
を作成します。
Technical Data
主要機能一覧
パッケージング
各エディションで使用可能な機能
Oracle9i Database は3つのEditionで提供されます。プラットフォー
ムごとの製品の出荷情報については日本オラクルのホームページでご確
認ください。
機能/オプション
Oracle9i
Standard
Edition
Y = あり N = なし
Oracle9i
Enterprise
Edition
備考
高可用性
Oracle9i Database Standard Edition
ワークグループ、部門レベル、そしてインターネットまたはイントラネット・
アプリケーションにおいて、
これまでにないユーザビリティ、パワー、そして
コスト・パフォーマンスを発揮します。Oracle9i Standard Editionに
は、完全に統合された一連の使いやすい管理ツール、完全に分散されたレ
プリケーションおよびWeb機能が搭載されています。小規模ビジネス用の
単一サーバー環境から、高度に分散された支社環境に至るまで、Oracle9i
Standard Editionには、
ビジネス・クリティカルなアプリケーションを構
築するために必要なすべての機能が備わっています。
Oracle Data Guard
N
Y
基本スタンバイ・データベース
Y
Y
ファスト・スタート・リカバリ・タイム
N
Y
オンライン索引ビルド
N
Y
オンライン表再編成/再定義
N
Y
オンライン索引結合
N
Y
DDL操作中のグローバル索引メンテナンス
N
Y
Flashback問合せ
Y
Y
Oracle9i Database Enterprise Edition
データベースの静止
N
Y
高ボリューム・オンライン・トランザクション処理(OLTP)環境、問合せ集
中型データ・ウェアハウス、および要件の厳格なインターネット・アプリケ
ーションなどのハイエンド・アプリケーションに、効率的で信頼性のある安
全なデータ管理機能を提供します。Oracle9i Enterprise Edition は、
今日の企業用ミッション・クリティカル・アプリケーションに求められる、高
可用性および拡張性の要件を満たすツールおよび機能を提供します。ま
た、より高度な要件に適合させるためのオプション製品を追加することも
できるエディションです。
ブロック・レベルのメディア・リカバリ
N
Y
増分バックアップおよび増分リカバリ
N
Y
オンライン・バックアップおよびオンライン・リカバリ
Y
Y
パラレル・バックアップおよびパラレル・リカバリ
N
Y
表領域のポイント・イン・タイムリカバリ
N
Y
トライアル・リカバリ
N
Y
Oracle Fail Safe
Y
Y
Oracle9i Database Personal Edition
透過的アプリケーション・フェイル・オーバー
N
Y
Oracle9i Standard EditionおよびOracle9i Enterprise Editionと
の完全な互換性が必要とされる、シングル・ユーザー開発および運用をサ
ポートします。定評の高いOracle9i Databaseの機能を個人ワークス
テーションに取り入れることで、Oracleは世界で最も信頼のあるデータ
ベースと、デスクトップ製品に求められる単純さと使いやすさを融合した
データベースを提供します。
拡張性
Oracle Real Application Clusters
N
Y
Javaのネイティブ・コンパイル
Y
Y
PL/SQLのネイティブ・コンパイル
Y
Y
Advanced Security
N
Y
暗号化ツールキット
Y
Y
Oracle9i Database Enterprise Edition の性能を最大限に引き出
すために、有償オプションを提供しています。
Virtual Private Database
N
Y
ファイングレイン監査
N
Y
o Oracle Real Application Clusters
パスワード管理
Y
Y
o Oracle Partitioning
プロキシ認証
Y
Y
o Oracle Advanced Security
開発プラットフォーム
o Oracle Enterprise Manager Packs
Oracle Programmer
Y
Y
Javaサポート
Y
Y
SQLJ
Y
Y
JDBCドライバ
Y
Y
XMLサポート
Y
Y
オブジェクトと拡張性
Y
Y
- Oracle Diagnostics Pack
- Oracle Change Management Pack
有償オプション
セキュリティ
Enterprise Edition のオプション
- Oracle Tuning Pack
Windowsのみ
有償オプション
有償オプション
PL/SQLストアド・プロシージャとトリガ
Y
Y
PL/SQL サーバー・ページ
Y
Y
ユーザー定義の集合体
Y
Y
Microsoft Transaction Serverとの統合
Y
Y
Windowsのみ
Windowsのみ
COMカートリッジ
Y
Y
グローバライゼーション・サポート
Y
Y
自律型トランザクション
Y
Y
機能/オプション
Oracle9i
Standard
Edition
iSQL*Plus
Y
Oracle9i
Enterprise
Edition
備考
Y
管理可能性
Oracle Enterprise Manager
Y
Y
Oracle Change Management Pack
N
Y
有償オプション
Oracle Diagnostics Pack
N
Y
Oracle Tuning Pack
N
Y
Oracle Management Pack for Oracle Applications
N
自動UNDO管理
PGAの自動チューニング
機能/オプション
Oracle9i
Standard
Edition
Oracle9i
Enterprise
Edition
パイプライン・テーブル・ファンクション
Y
Y
同期チェンジ・データ・キャプチャ
N
Y
インテグレーション
アドバンスト・キューイング
Y(*) Y
有償オプション
基本レプリケーション
Y
Y
有償オプション
アドバンスト・レプリケーション
N
Y
Y
分散問合せ
Y
Y
Y
Y
分散トランザクション
Y
Y
Y
Y
Workflow
N
Y
サーバー管理によるバックアップとリカバリ
Y
Y
ネットワーク
Recovery Manager
Y
Y
接続プーリング
Y
Y
Legato Storage Manager
Y
Y
Oracle Connection Manager
N
Y
多重化バックアップ・セット
N
Y
Oracle Names
Y
Y
Database Resource Manager
N
Y
Oracle Net Services
Y
Y
Oracle Managed File
Y
Y
コンテンツ管理
再開領域割当て
Y
Y
Oracle Database Workspace Manager
Y
Y
未使用索引の識別
Y
Y
パラレル・テキスト索引作成
N
Y
Ultra Search
Y
Y
interMedia
Y
Y
Oracle Text
Y
Y
Internet File System
Y
Y
VLDB、データ・ウェアハウス、ビジネス・インテリジェンス
Oracle Partitioning
N
Y
オプティマイザ統計管理
Y
Y
分析関数
Y(*) Y
ビットマップ索引とビットマップ結合索引
N
Y
追加データベース機能
降順索引
Y
Y
データベース・イベント・トリガ
Y
Y
ファンクション索引
Y(*) Y
DBMS_REPAIRパッケージ
Y
Y
パラレル・クエリのパラレル度の自動調整
N
Y
列削除
Y
Y
パラレルANALYZE
N
Y
索引構成表
Y
Y
パラレル・ビットマップ・スター・クエリの最適化
N
Y
INSTEAD-OF トリガ
Y
Y
パラレルDML
N
Y
LOB(ラージ・オブジェクト)のサポート
Y
Y
パラレル索引作成
N
Y
要Oracle Partitioning
ローカル管理表領域
Y
Y
パラレル索引スキャン
N
Y
要Oracle Partitioning
LogMiner
Y
Y
パラレル・ロード
Y
Y
マルチブロック・サイズのサポート
Y
Y
パラレル問合せ
N
Y
プラン・スタビリティ
Y
Y
スター問合せ最適化
Y
Y
逆キー索引
Y
Y
サンプル・スキャン
Y(*) Y
一時表
Y
Y
サマリ管理
N
Y
長時間操作の監視
Y
Y
ダイレクト・パス・ロードAPI
Y
Y
トランスポータブル表領域のエクスポート
N
Y
トランスポータブル表領域のインポート
Y
Y
外部表
Y
Y
マテリアライズド・ビュー
Y(*) Y
MERGE
Y
Y
マルチテーブル・インサート
Y
Y
備考
有償オプション
要Oracle Partitioning
*印の機能はOracle9iよりStandard Editionでも使用できます。
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本カタログの情報は、2001年 9月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。 Oracle は ORACLE Corporation の登録商標です。本カタログ中の社名、商品名は各社の商標または登録商標です。 Copyright
© ORACLE CORPORATION JAPAN 2001
J04261-01
2001-035-00 01.09 SE10