第7 大規模用協議事項(その1)の記載例(共同防災管理

第7
1
大規模用協議事項(その1)の記載例(共同防災管理読替え版)
大規模用協議事項(その1)の活用対象
共同防火管理協議事項と共同防災管理協議事項を一の協議事項として作成する場合に活用する複数管理
権原で、延面積が3,000㎡以上の甲種防火対象物
2
記入上の注意事項
(1)
※印は、消防法第 36 条第1項において準用する同法第8条の2第1項に定める共同防災管理協議事項
を作成するうえで必要な項目である。
(2) ▲印は、該当する場合に必ず記入する。
3
留意事項
(1)
ア
作成例は、大規模な防火対象物における基本的な協議事項の作成例であることから、次の点に留意する。
作成例は、協議事項の一般的な形態を想定したため、防火対象物の建物構造、設備等の設置状況並び
に各事業所の個々の形態及び組織等の実状とその特異性を加味し、本作成例を一つの目安として協議事
項を作成する。
イ
別表、別記、別図関係も本作成例を参考として、作成する。
(2)
協議事項は各事業所の消防計画と整合性が図られていなければならない。
(3)
作成例は、火災予防条例第55条の2の2(防災センター)及び火災予防条例第55条の5(自衛消防活動
中核要員)に該当する事業所を想定している。また、消防法第8条の2の5(自衛消防組織)、火災予防
条例第55条の3の2(防火管理技能者)が該当する場合の記載例も含まれている。
4
協議事項作成チェック表の添付
届出書に「協議事項作成チェック表」を添付するとともに、これにより、協議事項に定めるべき事項等に
漏れがないかどうかのチェックを行う。
〇〇〇ビル共同防火・防災管理協議会協議事項
第1章
総
則
第1節 目的及び適用範囲
※(目
的)
第1条
この協議事項は、消防法第8条の2第1項(及び同法第36条第1項並びに同法第8条の2の5)に
基づき、〇〇〇ビルの管理権原者の協議により、建物全体の共同防火・防災管理に必要な事項(並びに共同
して設置する自衛消防組織に必要な事項)を定め、火災を予防するとともに、火災、地震その他の災害等に
よる人命の安全及び被害の軽減を図ることを目的とする。
(適用範囲)
第2条
この協議事項を適用する者の範囲は、次のとおりとする。
(1)
▲(2)
〇〇〇ビルに勤務し、出入りするすべての者
当ビルの防火管理上必要な業務及び防災管理上必要な業務(以下「防火・防災管理業務」という。
)を
受託している者
2
防火・防災管理業務の範囲については、別表1「防火対象物全体にわたる防火・防災管理業務範囲表」
のとおりとする。
第2節 協議会の設置等
※(協議会の設置)
第3条
〇〇〇ビルの共同防火・防災管理を行うため、別表2の構成員をもって、〇〇〇ビル共同防火・防災
管理協議会(以下「会」という。)を設置する。
2
本会の事務局は、〇〇株式会社総務課に置くものとし、代表者(以下「会長」という。)並びに統括防火
管理者及び統括防災管理者(以下「統括防火・防災管理者」という。)の指示のもとで、本会の事務を行
う。
※(会長等)
第4条
本会の会長は、〇〇株式会社代表取締役社長
〇〇〇〇とする。
2
副会長は、△△株式会社取締役社長
〇〇〇〇及び××株式会社取締役社長
〇〇〇〇とする。
3
会長は、管理について権原を有する者(以下「協議会構成員」という。)と相互に意思の疎通を図るとと
もに、統括防火・防災管理者に防火上必要な指示、命令をすることができる。
4
会長は協議会各構成員の管理権原の及ぶ範囲を把握し、当該事項を図面に明示し全体の消防計画に備え
付けるものとする。
5
会長は、次の事項を変更した場合、消防機関に届出をする。
協議会の構成員を変更したとき
(2)
協議会の代表者又は統括防火・防災管理者を変更したとき
(3)
全体の消防計画を変更したとき
6
(1)
副会長は、会長を補佐し会長が不在の場合は、その職務を代行する。
※(会の事業)
第5条
本会は、共同で防火・防災管理を行うための基本的事項について協議し、決定するほか、次の事項を
審議及び研究する。
(1)
協議事項の審議、承認に関すること。
(2)
消防法令等防火・防災管理業務に関する法令の研究に関すること。
(3)
防火対象物自衛消防隊の整備及び訓練の実施方法等の研究に関すること。
(4)
全体の消防計画の効果的実施についての審議、研究に関すること。
(5)
地震、警戒宣言が発せられた場合の対応についての研究に関すること。
(6)
その他必要な事項
※(会の開催)
第6条
本会の会議は、定例会及び臨時会とする。
(1)
定例会は、△月、△月の年〇回開催する。
(2)
臨時会は、会長が必要と認めるときに開催する。
第3節 統括防火・防災管理者等の責務等
※(統括防火・防災管理者の選任)
第7条
統括防火・防災管理者は、〇〇株式会社総務部長
〇〇〇〇とする。
※(統括防火・防災管理者の権限と責務)
第8条
統括防火・防災管理者は、この協議事項の実行についてのすべての権限をもって、次の業務を行う。
(1)
協議事項の作成又は変更に関すること。
(2)
防災管理者(防火管理者)
、防火担当責任者(以下「防災管理者等」という。
)及び火元責任者その他
の防火・防災管理業務に従事する者に対する指示、命令並びに必要な報告に関すること。
(3)
▲(4)
自衛消防訓練の実施に関すること。
防災センターを中心とした災害対応に必要な情報管理体制及び自衛消防活動体制の維持に関するこ
と。
(5)
▲(6)
協議会構成員等への防火・防災管理上必要な事項の報告、助言に関すること。
統括管理者への自衛消防活動上必要な事項の連絡に関すること。
(7)
工事中の安全対策に関すること。
(8)
火気使用制限及び禁止に関すること。
ア
喫煙場所及び喫煙禁止場所の指定
イ
火気使用場所及び火気使用禁止場所の指定
ウ
その他必要な場合における火気使用の制限又は禁止、及び危険な場所への立入禁止
(9)
2
その他防火・防災管理上必要と認める事項に関すること。
統括防火・防災管理者は、防災管理者等からの報告に基づき調査を行い、必要事項については消防機関
へ届出又は連絡を行うとともに、火災予防上必要な措置を命じることができる。
※(協議会構成員の責務)
第9条
2
協議会の構成員は、ビル全体の安全性を高めるよう努めなければならない。
協議会構成員は、それぞれの事業所における防火・防災管理業務の実施体制を確立し、維持管理しなけ
ればならない。
3
協議会構成員は、防火対象物自衛消防隊による火災、地震その他の災害等が発生した場合の当ビルにお
ける自衛消防活動の全般についての責任を共同して負うものとする。
▲4
協議会構成員は、防火・防災管理業務の委託の内容が確実に遵守されるように相互に協力しなければな
らない。
※(各事業所の防災管理者(防火管理者)の責務)
第 10 条
各事業所の防災管理者(防火管理者)は、統括防火・防災管理者の指示、命令を遵守するとともに、
次に掲げる防火・防災管理上必要な事項について統括防火・防災管理者に報告又は承認を受けなければな
らない。
(1)
防災管理者(防火管理者)を選任又は解任するとき
(2)
消防計画を作成又は変更するとき
(3)
防火対象物の法定点検を実施するとき
(4)
消防用設備等・特殊消防用設備等の法定点検を実施するとき
(5)
建物等の定期検査を実施するとき
(6)
防火・防災上の建物構造の不備や消防用設備等・特殊消防用設備等の不備欠陥が発見されたとき、又
は改修するとき
(7)
火気を使用する設備器具(以下「火気使用設備器具」という。)又は電気設備の新設、移設、改修等
を行うとき
(8)
臨時に火気を使用するとき
(9)
大量の可燃物の搬入、搬出及び危険物又は引火性物品を貯蔵・取り扱うとき
(10)
客席又は避難通路の変更を行うとき
(11)
用途(一時的含む。)及び設備を変更するとき
(12)
内装改修又は改築等の工事を行うとき
(13)
催物を開催するとき
(14)
消防計画に定める消防機関への報告及び届出を行うとき
(15)
消防計画に定めた訓練を実施するとき
(16)
防火・防災管理業務を委託するとき
(17)
消防機関が行う検査等に立会うとき
(18)
統括防火・防災管理者から指示、命令された事項
(19)
その他火災予防上必要な事項
※(〇)
防災管理の法定点検を実施するとき
※(〇)
自衛消防組織設置(変更)届出に係る変更が生じたとき
2
防災管理者(防火管理者)は、協議事項に基づき、各自の事業所の消防計画を作成し防火・防災管理業
務を行わなければならない。
3
防災管理者(防火管理者)は、相互の連絡を保ち協力しなければならない。
※▲第 4 節
自衛消防組織
※(協議会)
第○条
2
○○○ビルの自衛消防組織の設置及び運営を行うため協議会を設置する。
第 3 条第 1 項に定める本会は、前項の協議会を兼ねるものとする。
※(協議会構成員の責務等)
第○条
協議会構成員は、○○ビルの自衛消防組織の設置及び運営についての全般の責任を負う。
※(事業)
第○条
前条第 1 項の協議会は、防火対象物全体で共同して自衛消防組織を設置し、運営するための必要な事
項について協議し、決定するほか、次の事項を審議及び研究する。
(1)
自衛消防組織に係る協議事項の審議、承認に関すること。
(2) 自衛消防組織に係る装備等に関すること。
(3)
自衛消防訓練に関すること。
(4)
その他必要な事項に関すること。
※(統括管理者)
第○条
2
自衛消防組織に統括管理者を置く。
統括管理者には、自衛消防業務講習修了者等の資格者を充てる。
※(統括管理者の責務)
第○条
2
統括管理者は、自衛消防組織の機能が有効に発揮できるよう自衛消防組織を統括する。
統括管理者は、統括防火・防災管理者に対し、自衛消防活動に関する事項を報告するものとする。
※(届出)
第○条
協議会で協議された自衛消防組織の設置又は変更については、連名で消防機関に届出るものとする。
第2章
全体の消防計画
第1節
火災、地震その他の災害対策(共通事項)
第1款
教育・資格管理業務
※(防火・防災教育)
第 11 条
統括防火・防災管理者は、防火・防災管理業務に従事する者に対して、防火・防災管理業務に必要な
知識、技術を高めるために教育を行う。
2
従業員に対する防火・防災教育は、各事業所の消防計画による。
※(防火・防災教育の実施)
第 12 条
協議会構成員は、統括防火・防災管理者や各事業所の防災管理者(防火管理者)をはじめ火元責任
者その他の防火・防災管理業務に従事する者に対する知識及び技能の向上を図るため、消防機関等が実
施する防火・防災関連行事に積極的に参加させるものとする。
2
防火・防災管理業務に従事する者に対する防火・防災教育は、春、秋の火災予防運動に合わせて実施す
る。
※(防火・防災教育の内容)
第 13 条
防火・防災管理業務に従事する者に対する防火・防災教育の内容は、次による。
(1)
共同防火・防災管理協議事項の周知徹底
(2)
各事業所の責任範囲とその業務
(3)
防火対象物自衛消防隊の編成とその任務
(4)
消防用設備等・特殊消防用設備等、防災設備等の機能及び取扱要領
▲(5)
防災センターの役割とその重要性
(6)
地震対策及びその他の災害等に関する事項
(7)
警戒宣言が発せられた場合の応急措置対策等に関する基本事項
(8)
その他火災予防上及び自衛消防上必要な事項
※(ポスター、パンフレットの作成)
第 14 条
防火・防災に関するポスター等は、○か月に1回、本会が作成し発行する。
▲(防災センター勤務員の教育)
第○条
防火対象物自衛消防隊の本部隊員となる防災センター勤務員の教育は、統括防火・防災管理者が実施
計画表を作成し、個人、集合、部分教育を実施し、その都度効果確認を行い記録しておくものとする。
※▲(自衛消防活動中核要員の資格管理)
第〇条
協議会構成員は、従業員に対して自衛消防技術認定証の資格を取得させ、計画的に自衛消防活動中核
要員を養成するものとする。
2
防災管理者(防火管理者)は、自衛消防活動中核要員を自己事業所の資格管理表に記載するとともに、
資格者の変更の都度、防火対象物自衛消防隊長(統括管理者)に連絡する。
3
統括管理者は、前項の資格者の変更の連絡を受けたときは、資格管理表(別表5)を修正するとともに、
その旨を消防機関へ連絡するものとする。
▲(防災センター要員の育成等)
第〇条
防災センターにおいて、消防用設備等又は特殊消防用設備等の総合操作盤及び制御装置等の監視、操
作等に従事し、及び災害等が発生した場合に自衛消防の活動を行う者は、防災センター技術講習又は防災
センター実務講習を修了し、防災センター要員講習修了証の交付を受け、かつ、自衛消防技術認定証を有
するものをおく。
2
協議会構成員は、従業員に対して防災センター要員の育成及び講習受講の促進を計画的に行う。
※▲(防災センター要員等の資格管理)
第○条
管理権原者は防災センター要員、自衛消防中核要員、統括管理者及び告示班長の資格を資格管理表(別
表5)において管理するものとする。
2
防火対象物自衛消防隊長(統括管理者)は、前項の資格者の変更の都度、資格管理表(別表5)の修正
を行うとともに、その旨を消防機関へ連絡するものとする。
※▲(自衛消防組織の要員の再講習)
第〇条
統括管理者は、自衛消防業務新規講習又は自衛消防業務再講習を修了してから5年以内に自衛消防業
務再講習を受講する。
▲2
自衛消防組織の班長のうち自衛消防業務新規講習又は自衛消防業務再講習を修了している者は、当該講
習を修了してから5年以内に自衛消防業務再講習を受講する。
3
協議会構成員は共同して、前2項の受講に際して、各資格者の有効期限の管理を行わせるなど必要な措
置を講ずる。
▲(防火管理技能者の再講習)
第○条
防火管理技能者は、防火管理技能講習、又は防火管理技能再講習の修了証の交付を受けた日から5年
以内ごとに防火管理技能再講習を受講する。
2
管理権原者は、前項の受講に際して、必要な措置を講ずる。
第2款
訓練
※(自衛消防訓練の実施)
第 15 条
2
統括防火・防災管理者は、当ビル全体に係る自衛消防訓練を実施する。
各事業所の訓練は、各事業所の消防計画に定めるところによる。
※(訓練の内容等)
第 16 条
訓練は、次により実施する。
(1)
消火、通報及び避難の訓練を取り入れた総合訓練を、本部隊と地区隊が一体となって、年○回実施
する。この場合、年 1 回は地震火災を想定した総合訓練とする。
(2)
統括防火・防災管理者は訓練を実施する場合は、あらかじめ「自衛消防訓練通知書」等により所轄
消防署所に通報する。
(3)
訓練は、次の内容を実施するものとする。
ア
総合訓練
火災総合訓練又は地震火災総合訓練を別記1又は別記2の実施要領により実施する。
また、マニュアルによる訓練と併せた検証を東京消防庁の定める指導マニュアルにより実施する。
イ
部分訓練
消火訓練、通報訓練、避難訓練、応急救護訓練、安全防護訓練、地震想定訓練(地震火災を含ま
ない。)大雨、強風等に伴う災害に係る訓練又は大規模テロ等に伴う災害に係る訓練を別記3から別
記 10 の実施要領により実施する。
また、各種訓練の仮想想定のもとに、指揮訓練又は消防隊の誘導・情報提供訓練を実施する。
ウ
その他の訓練
(ア)
建物平面図、配置図、設備図等を使用し、災害を想定した図上の研究、討議を実施する。
(イ)
消防計画に定められた防火対象物自衛消防隊の編成及び任務の確認を実施する。
(ウ)
個々の防火対象物自衛消防隊員がその任務を遂行するために必要な基本的な諸動作、規律の訓
練を実施する。
(エ)
自衛消防活動に供する設備機器及び装備の取扱いを実施する。
※(訓練実施結果の検討等)
第 17 条
統括防火・防災管理者は、自衛消防訓練終了後直ちに訓練実施結果について検討会を開催するととも
に、別表3「自衛消防訓練実施結果記録書」に記録し以後の訓練に反映させるものとする。
なお、検討会には原則として訓練に参加した者全員が出席するものとする。
2
統括防火・防災管理者は、訓練結果を反映した別表3「自衛消防訓練実施結果記録書」を防火・防災管
理関係台帳に綴じて、訓練を行った日から3年間保管しておくものとする。
第3款
消防機関との連絡業務
※(防火・防災管理維持台帳の作成、整備及び保管)
第 18 条
各事業所の管理権原者は、防火・防災管理業務の実施結果及び防火・防災管理業務に必要な書類等を
取りまとめて防火・防災管理維持台帳を作成し、整備し、保管しておく。
▲第○款
防火管理技能者の選任等
(協議会構成員等の責務等)
第〇条
協議会構成員は、防火管理技能者に防火管理業務計画を作成させ、消防法、消防法施行令及び火災予
防条例の規定並び当ビルの消防計画及び協議事項及び防火管理業務計画に従って、防火管理業務の補助を
行わせる責任を負うものとする。
▲2
火災予防条例第 55 条の3の3第1項及び第2項に規定する防火管理技能者に対する防火管理業務計画の
作成、変更や防火管理業務の補助の実施に係る指示・命令等は、原則として統括防火管理者が行うものと
する。
(防火管理技能者の選任状況)
第○条
防火管理技能者の選任状況については、下表のとおりである
氏名
選任年月日(
事業所名
〇〇株式会社
◆◆株式会社
)
委託選任該否
(注)
〇〇 〇〇
(平成○○年○○月○日)
〇〇 〇〇
(平成○○年○○月○日)
担当する区域
事務所棟
該当
ホテル棟
(防火管理技能者の責務等)
第〇条
防火管理技能者は、統括防火管理者の指示を受け、防火管理業務計画を作成し、消防法、消防法施行
令及び火災予防条例の規定並びに当ビルの消防計画及び協議事項及び防火管理業務計画に従って、次に掲
げる防火管理業務の補助を行う。
(1)
自衛消防の組織の編成に関すること。
(2)
防火対象物の火災予防上の自主検査に関すること。
(3)
消防用設備等又は特殊消防用設備等の点検及び整備に関すること。
(4)
避難通路、避難口、安全区画、防煙区画その他の避難施設の維持管理及びその案内に関すること。
(5)
防火壁、内装その他の防火上の構造の維持管理に関すること。
(6)
定員の遵守その他収容人員の適正化に関すること。
(7)
防火上必要な教育に関すること。
(8)
火災、地震その他の災害等が発生した場合の防火対象物における初期消火、通報連絡、避難誘導、消
防隊への情報提供その他の自衛消防活動に関すること。
(9)
自衛消防活動に係る訓練の実施に関すること。
(10)
防火管理についての消防機関との連絡に関すること。
(11)
増築、改築、移転、修繕又は模様替えの工事中の防火対象物における立会いその他火気の使用又は取
扱いの監督に関すること。
▲(12)
消防法第8条の2の5第1項に規定する自衛消防組織に関すること。(消防法施行令第4条の2の4
各号に規定する防火対象物であるものに限る。)
(13)
消防計画の作成及び変更に関すること。
(14)
その他防火管理上必要な事項に関すること。
2
防火管理技能者は、防火管理業務の補助を行う上で、防火担当責任者及び火元責任者その他の防火管理
業務に従事する者に対する指示を行うとともに、必要な報告を求めることができる。
3
防火管理技能者は、災害等発生時における防火対象物自衛消防隊長不在時の代行者兼副隊長(技術的補
助者)及び自衛消防訓練指導者としての業務を行う。
第2節
火災対策
第1款
予防管理組織
(防火対象物全体にわたる予防管理組織)
第 19 条
統括防火・防災管理者は、予防管理業務を行う組織を統括するものとし、別表4の防火対象物全体に
わたる予防管理組織編成表を作成し、組織全体の把握をするものとする。
第2款
点検・検査業務
※(点検・検査)
第 20 条
防火対象物の点検、消防用設備等・特殊消防用設備等の点検及び建物等の検査は、次による。
※▲ (1)
防火対象物の法定点検等
ア
防火対象物の法定点検等は、各事業所の管理権原の及ぶ範囲について各事業所の管理権原者の責任
により行う。
イ
点検を実施する場合は、統括防火・防災管理者又は防火管理技能者及び各事業所の防災管理者(防
火管理者)は、点検に立ち会う。
(2)
消防用設備等・特殊消防用設備等の法定点検
ア
消防用設備等・特殊消防用設備等の法定点検は、〇〇株式会社
〇〇〇〇(ビル所有者)の責任に
より行う。
イ
消防用設備等・特殊消防用設備等の法定点検は、点検設備業者㈱〇〇〇〇防災に委託して、〇月と
〇月の年2回実施する。
ウ
点検を実施する場合は、統括防火・防災管理者又は防火管理技能者及び各事業所の防災管理者(防
火管理者)が点検に立ち会う。
(3)
消防用設備等・特殊消防用設備等の自主点検
ア
消防用設備等・特殊消防用設備等の自主点検は、共用部分については、〇〇株式会社〇〇〇〇(ビ
ル所有者)、各事業所の占有部分は、各事業所の責任により行う。
イ
消防用設備等・特殊消防用設備等の自主点検は、法定点検の合間に行うものとし、実施方法、時期
等は各事業所の消防計画による。
▲ウ
統括防火・防災管理者は、消防用設備等に特例が適用されている場合の特例適用条件の適否につい
ても、合わせて実施するように各事業所の防災管理者(防火管理者)に指示する。
※(4)
建物等の検査等
ア
建物の定期調査は、〇〇株式会社
〇〇〇〇(ビル所有者)の責任により行う。
イ
前アの調査等を実施する場合は、統括防火・防災管理者又は防火管理技能者及び各事業所の防災管
理者(防火管理者)が立ち会う。
ウ
建物、火気使用設備器具、避難施設及び防火・防災設備等の自主検査は、共用部分については、〇
〇株式会社〇〇〇〇(ビル所有者)、各事業所の占有部分は、各事業所の責任により行う。
エ
自主検査を実施する方法、時期等は、各事業所の消防計画に基づき実施する。
また、各事業所の自主検査の実施範囲には、廊下、階段等の避難上必要な施設を含めるものとする。
※(不備欠陥箇所の改修)
第 21 条
防火対象物及び消防用設備等・特殊消防用設備等の点検及び建物等の検査で発見された不備欠陥箇所
の改修等は、前第 20 条の責任範囲により各事業所の管理権原者が行う。
2
自主点検・検査、防火対象物及び消防用設備等・特殊消防用設備等の法定点検を実施した結果、不備欠
陥又は改修する事項がある場合、各事業所の防災管理者(防火管理者)は、改修計画を樹立し、改修を行
う。
第3款
出火防止業務
(火気管理関係)
第 22 条
防火対象物内の火気使用設備器具等、喫煙管理及び放火防止対策など出火防止業務に関する事項は、
協議事項に定める防火対象物全体としての共通的対策を遵守するとともに、各事業所の実態を勘案した対
策を講じて、共用部分については〇〇〇株式会社(ビル所有者)、事業所の占有部分は各事業所が責任を
持って行うものとし、個々の消防計画に定めるものとする。
(従業員等の遵守事項)
第 23 条
当ビルに勤務し出入りする者が、火気を使用する場合及び施設に対する遵守事項等については、各事
業所の消防計画に定める。
(放火防止対策)
第 24 条
放火防止対策について、各事業所の消防計画に定めるほか、統括防火・防災管理者は、次の対策を推
進する。
(1)
死角となりやすい廊下、階段室、洗面所等に可燃物を置かない。
(2)
物置、ゴミ集積所等の施錠管理を徹底する。
(3)
階段室、トイレ等死角となる場所の挙動不審者の監視を行う。
(4)
各事業所の従業員等の明確化による不法侵入者の監視を行う。
(5)
異常の発見に努める。
(周辺での連続放火火災が発生した場合の対策)
第〇条
当ビルの近隣で、放火火災が連続的に発生した場合は、前条によるほか、自衛を強化し、次のことを
行うものとする。
(1)
ビル内外の巡視について回数を増やし、綿密に行う。
(2)
ビル退館者は、施錠の確認を確実に行う。
▲(危険物製造所等)
第〇条
危険物施設の〇〇〇〇取扱所の保安管理及び保安体制については、各事業所の事業主の責任において
定める。
第4款
防火安全確認業務
※(工事中等の安全対策等)
第 25 条
防火対象物内の消防用設備等の改修工事、用途変更等及び催物の開催など不定期に行われる工事等に
おいて、法令適合の状況確認や工事中の火気管理等の確認など防火上の安全対策に関する事項は、協議事
項に定める防火対象物全体としての共通的対策を遵守するとともに、各事業所の実態を勘案した対策を講
じて、共用部分については〇〇〇株式会社(ビル所有者)、事業所の占有部分は各事業所が責任を持って行
うものとし、個々の消防計画に定めるものとする。
2
会長は、複数の事業所にわたる増築、模様替え等の工事が行われる場合、統括防火・防災管理者及び当
該工事を行う防災管理者(防火管理者)と協力して「工事中の消防計画」を作成させ届出をする。
3
統括防火・防災管理者は、各事業所が行う用途変更・間仕切変更・内装等の変更工事等又は催物の開催
など不定期に行われる工事等に関し、必要に応じて、工事・催物等の計画内容等の確認や現場確認を行い、
法令適合の確認や火気管理等の防火上の確認を行うものとする。
第5款
避難安全確保業務
※(避難安全確保対策)
第 26 条 避難上必要な施設等の維持管理、劇場等の定員管理及び避難通路の確保など避難安全確保業務に関す
る事項は、各事業所の消防計画に定めるものとする。
※(施設に対する遵守事項)
第 27 条
防災管理者(防火管理者)又は従業員等は、避難施設及び防火設備の機能を有効に保持するため、次
の事項を遵守するものとする。
(1)
避難口、廊下、階段、避難通路その他の避難施設
ア
避難の障害となる設備を設け、又は物品を置かないこと。
イ
床面は避難に際し、つまずき、すべり等を生じないよう維持すること。
ウ
避難口等に設ける戸は、容易に解錠し開放できるものとし、開放した場合は廊下、階段等の幅員を
有効に保持すること。
(2)
火災が発生したとき延焼を防止し、又は有効な消防活動を確保するための防火設備
ア
防火戸は、常時閉鎖できるようにその機能を有効に保持し閉鎖の障害となる物品を置かないこと。
なお、防火戸の開閉位置と他の部分とを色別しておくこと。
イ
第6款
防火戸に近接して延焼の媒体となる可燃性物品を置かないこと。
自衛消防の組織
(防火対象物自衛消防隊の設置)
第 28 条 火災、地震その他の災害等による人的又は物的な被害を最小限に止めるため、○○○ビル防火対象物
自衛消防隊(以下「防火対象物自衛消防隊」という。)を設置する。
2
防火対象物自衛消防隊には、防火対象物本部隊及び防火対象物地区隊を編成するものとする。
3
防火対象物本部隊に防火対象物自衛消防隊長及び班を置く。
(1)
防火対象物自衛消防隊長は、統括管理者がその任務にあたる。
(2)
防火対象物自衛消防隊長には、その任務の代行者(以下「防火対象物自衛消防隊長の代行者」という。)
を定める。
(3)
班は、通報連絡(情報)班、初期消火班、避難誘導班、安全防護班、応急救護班の各班を設け、各班
には班長を置く。各班に必要な人員は各事業所が分担する。
▲(4)
4
自衛消防業務講習修了者は、防火対象物本部隊の各業務の班長に充てるものとする。
防火対象物地区隊に防火対象物地区隊長及び班を置く。
(1) 班は、通報連絡(情報)班、初期消火班、避難誘導班、安全防護班、応急救護班の各班を設け、各班
には班長を置く。
(2) 防火対象物地区隊の組織及び任務は、各事業所の消防計画に定める。
▲5
防災センターを防火対象物本部隊の活動拠点とし、防災センター要員を防火対象物本部隊に配置する。
▲6
防火対象物自衛消防隊には、自衛消防活動中核要員を配置するものとする。
(1) 自衛消防活動中核要員は、自衛消防技術認定証を有する者をあてる。
(2) 防火対象物本部隊に本部中核要員を置く。
(3) 地区中核要員は、防火対象物地区隊に配置し、地区中核要員担当区域における任務にあたる。
(4) 防災センター要員は、本部中核要員に編成する。
7
防火対象物自衛消防隊の編成及び主たる任務並びに資格管理表は別表5のとおりとし、その編成は、防火
対象物自衛消防隊長が定める。
▲8
管理権原者は防災センター管理計画で定めた限界時間内に、火災対応行動が行える防災センター要員の体
制を確保するものとする。
(防火対象物自衛消防隊の活動範囲)
第 29 条
2
防火対象物自衛消防隊の活動範囲は、○○ビル全体とする。
隣接する防火対象物からの火災で延焼を阻止する必要がある場合は、本建物に設置されている消防用設
備等・特殊消防用設備等を有効に活用できる範囲内とし、防火対象物自衛消防隊長の判断に基づき活動する。
▲3
近隣建物等に対する応援出場は、〇〇〇〇との応援協定の範囲内とする。
▲4
前項の協定は、会長が行う。
第7款
防火対象物自衛消防隊長等の権限及び責務
(権限等)
第 30 条
防火対象物自衛消防隊長は、防火対象物自衛消防隊が本防火対象物における自衛消防活動について、
その指揮、命令、監督等一切の権限を有する。
2
防火対象物自衛消防隊長の代行者に対し、防火対象物自衛消防隊長の任務を代行するために必要な、指
揮、命令、監督等の権限を付与する。
(防火対象物自衛消防隊長等の責務)
第 31 条
防火対象物自衛消防隊長は、会長の命を受け、防火対象物自衛消防隊の機能が有効に発揮できるよう
隊を統括するとともに、消防隊への情報提供等消防隊との連携を密にしなければならない。
2
防火対象物自衛消防隊長の代行者は、防火対象物自衛消防隊長が不在となる時間帯に、代行の優先順位
に従って防火対象物自衛消防隊長の任務を代行する。
(防火対象物地区隊長等の責務)
第 32 条
防火対象物地区隊長は、担当区域の初動措置の指揮統制を図るとともに防火対象物自衛消防隊長への
報告、連絡を密にする。
2
防火対象物地区隊長は、担当地区に直接影響ないと認めたときは、本部において防火対象物自衛消防隊
長を補佐する。
▲(防災センターでの管理)
第〇条
防災センターにおいて、消防用設備等・特殊消防用設備等の総合操作盤及び制御装置等の監視・操作
等を常時行うことができるよう集中して管理する。
2
防災センターにおいて、消防用設備等・特殊消防用設備等の監視・操作等の業務に従事する者は、自衛
消防技術認定証を有し、かつ、防災センター技術講習又は防災センター実務講習を修了し、防災センター
要員講習修了証の交付を受けた者を置く。
▲(防災センターを中心とした自衛消防活動体制)
第〇条
統括防火・防災管理者(▲統括管理者)は、災害活動上必要な情報並びに防災センターの機能及び人
員を有効に活用して、防災センターを中心とした自衛消防活動体制を確立し、維持管理を行うものとする。
2
すべての協議会構成員は、災害活動の拠点となる防災センターに、災害活動上必要な情報を提供すると
ともに、統括防火・防災管理者(▲統括管理者)が防災センターを中心とした自衛消防活動体制を確立し、
維持管理できるよう協力しなければならない。
第8款
自衛消防活動等
(防火対象物本部隊の任務)
第 33 条
防火対象物本部隊は、本協議会の管理する区域で発生する火災における初動対応及び全体の統制を行
うものとする。
2
防火対象物本部隊は、次の活動を行うものとする。
(1) 防火対象物本部隊の通報連絡(情報)班は、本部員として活動拠点における任務にあたる。
(2) 防火対象物本部隊の初期消火班、避難誘導班、安全防護班、応急救護班は、現場員として災害等発生
場所における任務にあたる。
(3) 防火対象物自衛消防隊長は、防火対象物地区隊長が不在となった区域で火災が発生した場合、現場に
駆け付ける現場員のうち1名を指揮担当に指定し、その他の現場員の活動指揮にあたらせる。
(4) 現場員は、防火対象物地区隊長が不在となった区域で火災が発生した場合、指揮担当の指揮下で、情
報収集、初期消火、避難誘導、安全防護、応急救護の任務にあたる。
(防火対象物地区隊の任務)
第 34 条
防火対象物地区隊は、当該防火対象物地区隊の管理する区域で発生する火災において、当該防火対象
物地区隊が中心となり、当該防火対象物地区隊長の指揮のもとに初動措置を行うものとし、その活動は各
事業所の消防計画に定める。
2
火災が発生した区域を管理する防火対象物地区隊以外の防火対象物地区隊は、防火対象物自衛消防隊長
の命令による自衛消防活動を行うものとする。
(通報連絡、情報収集)
第 35 条
火災の発見者は、消防機関(119 番)への通報及び防災センターに場所、状況等を速報するとともに、
周辺に火災を知らせるものとする。
2
防火対象物本部隊の通報連絡(情報)班は、次の活動を行うものとする。
(1) 本部員として活動拠点における任務にあたる。
(2) 現場確認者等から火災の連絡を受けた時は、直ちに 119 番通報する。
(3) 火災発生確認後、速やかに、避難が必要な階の在館者への避難誘導放送を行う。
(4) 防火対象物自衛消防隊長、防火対象物地区隊長及び関係者への火災発生の連絡を行う。
(5) 避難が必要な階以外の階への火災発生及び延焼状況の連絡を行う。
3
防火対象物地区隊の通報連絡(情報)班は、次の活動を行うものとする。
(1) 出火場所、火災規模、燃えているもの、延焼危険の確認
(2) 消火活動状況、活動人員の確認
(3) 逃げ遅れ、傷者の有無及び状況の確認
(4) 区画形成状況の確認
(5) 危険物等の有無の確認
(6) 前(1)∼(5)の情報の防火対象物自衛消防隊長又は防火対象物地区隊長への伝達
(7) 情報収集内容の記録
(消火活動)
第 36 条
防火対象物本部隊の初期消火班は、防火対象物地区隊と協力し、消火器または屋内消火栓設備等を活
用して適切な初期消火を行うとともに防火戸、防火シャッター等を閉鎖し、火災の拡大防止にあたる。
2
防火対象物地区隊における消火活動は、初動措置に主眼をおき活動する。
なお、自己防火対象物地区隊の担当区域外で発生した場合は、臨機の措置を行うとともに、防火対象物
自衛消防隊長等の指示により行動するものとする。
(避難誘導)
第 37 条
防火対象物本部隊の避難誘導班は、火災が発生した場合、防火対象物地区隊と協力して出火階及びそ
の上階の者を優先して避難誘導にあたるものとする。
2
エレベーターによる避難は原則として行わないものとする。
3
屋上への避難は原則として行わないものとする。
4
避難誘導班の部署は、非常口、特別避難階段附室前及び行き止まり通路等とする。
また、忘れ物等のため、再び入る者のないように万全を期するものとする。
5
避難誘導にあたっては、携帯拡声器、懐中電灯、警笛、ロープ等を活用して避難者に避難方向や火災の
状況を知らせ、混乱の防止に留意し避難させる。
6
負傷者及び逃げ遅れ等について情報を得たときは、直ちに本部に連絡する。
7
避難終了後、速やかに人員点呼を行い、逃げ遅れた者の有無を確認し、本部に報告する。
8
防火対象物地区隊の避難誘導班は、担当地区の避難者に対し、前各項に従い、誘導にあたるものとする。
(安全防護措置)
第 38 条
安全防護班は、火災が発生した場合、排煙口の操作を行うとともに防火戸、防火シャッター、防火ダ
ンパー等の閉鎖、水損防止作業及びその他防火施設に対する必要な措置を行うものとする。
(応急救護)
第 39 条
本部隊の応急救護班は、必要に応じ〇〇〇〇の一時集合場所等に救護所を設置し、防火対象物地区隊
の救急救護班と連携して活動を行う。
2
応急救護班は、応急手当を行い、救急隊と密接な連絡をとり、速やかに負傷者を病院に搬送できるよう
に適切な対応をとるものとする。
3
応急救護班は、負傷者の所属する事業所名、氏名、年齢、住所、電話番号、搬送病院、負傷箇所及び負
傷程度等必要な事項を記録すること。
4
救護所を設ける必要がないときは、避難誘導班と協力し、逃げ遅れの有無の確認にあたる。
5
逃げ遅れた者の情報を得た場合、応急救護班は現場へ急行し、特別避難階段、屋外避難階段等の安全な
場所へ救出するものとする。
6
統括防火・防災管理者は、各事業所の応急救護に関する資格保有者を、防火対象物本部隊の応急救護班
及び防火対象物地区隊の応急救護班として配置するよう、各管理権原者と事前に協議を行い定めておく。
(通報連絡の方法)
第 40 条
防災センター要員は、自動火災報知設備の受信機に火災表示を認めるときは、直ちに係員を現場に派
遣するとともに電話等で火災の状況を確認する。
2
防災センター要員は、火災を確認後、直ちに消防機関(119 番)へ通報するとともに、防火対象物自衛消
防隊長に報告し、放送設備により必要に応じた周知措置を講じる。
なお、放送文は別に定める放送文例による。
3
各事業所の通報連絡担当は、出火場所、火災の状況等を防災センターに報告する。
▲(自衛消防活動中核要員等の装備)
第〇条
防火対象物本部隊の自衛消防活動中核要員等に必要な装備品等は、協議会構成員が共同して整備する。
2
前項の装備品等は、防火対象物自衛消防隊長が定める。
3
防火対象物地区隊の自衛消防活動等に必要な装備品等は、協議会構成員が整備するものとし、各事業所
の消防計画に定める。
4
装備品等の内容及びその管理については、次による。
(1) 装備品
防火対象物本部隊の自衛消防活動中核要員等の装備品等は、次のとおりとする。
(ア) 個人用装備
a
防火衣…………… 〇着
d
携帯用照明器具………
〇個
b
ヘルメット………
〇着
e
携帯用無線機…………
〇個
c
警笛………………
〇個
〇個
(イ) 隊用装備
a
消火器……………
〇本
e
バール、ジャッキ……
b
とび口……………
〇本
f
担架…………………
〇基
c
ロープ……………
〇本
g
医薬品………………
〇式
d
携帯用拡声器……
〇個
(ウ) その他の装備
ラジオ………………
〇台
(2) 装備品等の管理
防火対象物本部隊の自衛消防活動中核要員等の装備品等は、防災センターなどに保管し、必要な点検
を行い、常時使用できる状態に維持管理するものとし、防火対象物地区隊の装備品等の管理は、各事業
所の消防計画に定める。
(自動火災報知設備と音声警報鳴動方式の非常放送設備が連動している場合)
▲(防災センター要員等が1名で勤務している場合)
第〇条
防災センター又は自動火災報知設備の受信機の設置場所(以下「防災センター等」という。)に防災セ
ンター要員等が1名しかいない場合は次の対応を行うものとする。
(1)
自動火災報知設備の受信機に火災表示を認めた時は、消火器、マスターキー、携帯電話等を持って現
場へ急行する。(非常放送設備は自動的に「感知器発報放送」のメッセージが流れる。)
(2)
火災であることを確認した場合は、周囲に火災を知らせるとともに、自動火災報知設備の発信機を押
した後、直ちに消防機関(119 番)に通報する。
(非常放送設備は、発信機を押すか又は非常電話を起動させると自動的に「火災放送」が流れる。)
(3)
現場に急行した防災センター要員等は、初期消火及び避難誘導を行う。
▲(防災センター要員等が2名以上で勤務している場合)
第〇条
防災センター等に防災センター要員等が2名以上いる場合は次の対応を行うものとする。
(1) 自動火災報知設備の受信機に火災表示を認めた時は、1名以上の防災センター要員等を防災センター等
に残し、他の者は消火器、マスターキー、携帯電話等を持って現場へ急行する。
(2) 現場へ急行した防災センター要員等は、自動火災報知設備の発信機を押すか又は非常電話等により防災
センター等へ連絡する。
また、現場から防災センター等へ火災である旨の連絡があった場合は、直ちに消防機関(119 番)へ通
報する。
(3) 防災センター等に残った防災センター要員等は、火災の状況によっては必要により非常放送設備を手動
に切替え必要な事項を放送する。
(4) 在館者(劇場等の観客、百貨店の顧客等)の混乱を防ぐため、従業員のみにわかる暗号文を放送する場
合には感知器が発報した旨の放送の後に、非常放送設備を手動により起動させ暗号文を放送する。
なお、放送文は別記 11 によるものとする。
▲(自動通報)有人直接通報を行っている場合
第〇条
防火対象物本部隊の通報連絡(情報)班は自動火災報知設備が作動し、火災通報装置から消防機関へ
通報されたときには、消防機関からの着信信号を確認する。
2
防火対象物本部隊の通報連絡(情報)班は誤作動により直接通報された場合は、非常停止ボタンを押し、
通報を中止する。
また、通報の中止が間に合わなかった場合には、119 番送受話器を使用し又は 119 番通報して、誤作動
であることを報告する。
▲(ガス漏えい時の活動)
第○条
統括防火・防災管理者は、ガス設備等からの都市ガス漏えい事故を防止し、ガス爆発及び中毒による
災害等から人命及び財産を保護し、被害の軽減を図るための対策を、別記 12 に定める。
▲(停電発生時の対応)
第○条
統括防火・防災管理者は、停電発生時の出火防止等を目的とした対策を別記 13 に定める。
第9款
営業時間外等における自衛消防活動体制
▲(営業時間外等における自衛消防活動体制)
第 41 条
2
営業時間外等における防火対象物自衛消防隊は、別表6に示すところによる。
営業時間外等に発生した災害等に対しては、次の措置を行う。
(1) 火災を覚知した場合は、直ちに消防機関に通報後、初期消火活動を行うとともに、ビル内残留者等に
火災の発生を知らせ、防火対象物自衛消防隊長、各事業所の防災管理者等関係者に、別に定める緊急連
絡網により急報する。
(2) 消防隊に対しては、火災発見の状況、延焼状況等の情報及び資料等を速やかに提供するとともに、火
点への誘導を行う。
3
営業時間外等に発生した災害等に対しては、在館中の事業所の従業員が協力する。
▲(営業時間外等における巡回等)
第○条
防災センター要員等は、定時に巡回する等火災防止上の安全を確認するものとする。
▲(自動通報)無人直接通報を行っている場合
第○条
○○株式会社(所有者)○○○○の責任において休日、夜間などの営業時間外等の無人時には、無人直
接通報を行う。
2
火災発生時の連絡を受けた統括防火・防災管理者等は、現場に駆けつける。
(緊急連絡先)
○○
○○
TEL○○(○○○○)○○○○
▲(自動通報)即時通報を行っている場合
第○条
○○株式会社(所有者)○○○○の責任において休日、夜間などの営業時間外等の無人時には、即時
通報を行う。
2
火災発生時の連絡を受けた統括防火・防災管理者等は、現場に駆けつける。
(緊急連絡先)
第3節
○○
○○
TEL○○(○○○○)○○○○
火災以外の地震その他の災害対策
※第1款
震災対策
※(地震に備えての予防措置)
第 42 条
統括防火・防災管理者は、建築物全体における地震に備えての予防措置として、事業所間の連携、消
火器の増強、救出用の資器材の準備及び保管、地域周辺への協力体制などの措置を講じる。
2
各事業所の防災管理者等が、自主点検、検査に合わせて地震による被害を未然に防止するための措置は、
各事業所の消防計画に定める。
※▲(周辺地域の事業所、住民等との連携及び協力体制の確立)
第○条
協議会の代表者は、協議会の合意を得た上で周辺地域と協議し、地震その他の災害発生時の応援体制
について、消火活動及び救助・救護活動等に関する応援協定の締結等協力体制の確保に努める。
2
応援協定の締結等にあったては、事前に協議会の了承を得るものとする。
3
協議会の構成員は、協定締結事業所と合同で訓練を行うよう努める。
締結応援協定名
参加事業所数
参加町会数
協定の概要については、本計画に添付のとおり。
※(地震発生直後の報告)
第 43 条
各防火対象物地区隊長は、消防計画に基づく安全措置を講じ、被害の状況及び建物、火気使用設備器
具等の点検結果を防火対象物自衛消防隊長に報告する。
※(地震発生直後の指示)
第 44 条
地震発生直後、防火対象物自衛消防隊長は、全体の被害状況を把握し、防火対象物本部隊及び防火対
象物地区隊長に必要な応急措置を行わせる等必要な指示をする。
※(地震時の活動)
第 45 条
各事業所は、情報収集、初期救助・初期救護及び帰宅困難者対策等の地震時の活動について、事業所
間の連携を図る。
2
地震時の消火活動等は、防火対象物地区隊がそれぞれの地区を受け持ち、防火対象物本部隊は災害の最
も大なるところを優先に活動するほか、情報収集等については次による。
(1)
情報収集
ア
防火対象物本部隊の通報連絡(情報)班は、周辺の被災状況を把握し、その情報を防火対象物地区隊
に連絡するとともに、その対応措置を講ずる。
イ
防火対象物地区隊の通報連絡(情報)班は、それぞれの地区の被災状況を防火対象物本部隊の通報連
絡(情報)班に報告する。
ウ
防災センターの総合操作盤等の障害により、機器による情報収集が出来なくなった場合は、速やかに
情報連絡員を増強し、館内を巡回させ情報収集等を行う。
(2)
初期救助、初期救護
ア
防火対象物本部隊の応急救護班は、地震発生時に倒壊建物等に挟まれたり閉じ込められた人の把握に
努め、救出救護活動にあたる。
イ
防火対象物本部隊の自衛消防活動中核要員等の装備のほか、必要な救出救護用資器材の装備は協議会
構成員で準備し、防災センター等に保管、管理するものとする。
ウ
防火対象物地区隊の救出救護班の任務及び必要な装備は各事象所の消防計画に定める。
エ
地域周辺で救助や消火が必要な場合は協力する。
(3)
避難誘導
ア
防火対象物本部隊の避難誘導班は、○○○○の一時集合場所に誘導された避難者を地区隊の避難誘導
班と協力し、避難場所へ誘導する。
イ
防火対象物地区隊の避難誘導班は、それぞれの地区の従業員等を○○○○の一時集合場所に誘導し、
その人員を把握し、防火対象物本部隊の避難誘導班員に報告する。
ウ
避難路及び避難場所は、別図による。
※(地震後から使用再開までの対策)
第 46 条
防火対象物自衛消防隊長は、各事業所からの被害状況をもとに、電気、上下水道等の代替措置を活用
し、施設の再開について協議会構成員と協議の上、二次災害発生防止措置を行った後に、再開の時期等を
決め各事業所に周知する。地震後から使用再開までの安全措置等についてはそれぞれの事業所の消防計画
による。
※(警戒宣言が発せられた場合の対策)
第 47 条
大規模地震対策特別措置法に基づく警戒宣言が発せられた場合に、防火対象物自衛消防隊長は、各防
火対象物地区隊長に対して、指示、命令又は報告を求めることができる。
2
防火対象物地区隊長は、大規模な地震発生の地震予知情報又は警戒宣言が発せられた場合は、会長に報
告するとともに各事業主等に周知する。
※(防火対象物自衛消防隊の編成及び任務)
第 48 条
2
警戒宣言が発せられた場合は、警戒本部を設置し、防火対象物本部隊は、別表5に定める任務を行う。
営業時間外等に警戒宣言が発せられた場合は、別表5に定める任務を営業時間外等の防火対象物自衛消
防隊と在館中の従業員全員で協力して行う。
※(営業方針等)
第 49 条
警戒宣言が発せられた場合の各事業所の営業は、各事業所の消防計画に定めるものとするが、原則と
して営業を中止する。
※(事業所等の対策)
第 50 条
各事業所は、東海地震注意情報又は警戒宣言が発せられたことを知ったときは、本部長に積極的に協
力し、人的、物的安全確保のため、各事業所の消防計画に基づき、防災上の措置及び対策を推進する。
なお、各事業所の警戒宣言が発せられた場合の対策については、各事業所の消防計画に定める。
※(地震対策委員会の招集)
第 51 条
本部長は、東海地震注意情報を知ったときは、地震対策委員会を招集し、次の事項を協議し、決定す
る。
東海地震注意情報の伝達
(2)
防火対象物自衛消防隊の編成替えと任務の確認
(3)
ビル全体及び各事業所の出火防止のための応急措置対策の確認
(4)
時差退社及び残留者の決定
(5)
非常用食料、飲料水その他備蓄品の確認
(6)
その他必要事項
2
(1)
委員会の構成は、協議会の構成員、本部長、防火対象物自衛消防隊長、防火対象物本部隊の各班長及び
防火対象物地区隊長をもって構成する。
※(情報の収集、伝達)
第 52 条
情報の伝達は、報道機関等からの正確な報道をもとに防火対象物自衛消防隊等が確認のうえ、放送設
備等を使用し、来館者等に伝達する。また、事前措置として各事業所は従業員に定められている暗号文放送
等で行い、警戒宣言が発せられた場合もこれに準じて伝達する。
※(警戒本部の設置)
第 53 条
本部長は、警戒宣言が発せられた場合、警戒本部を防災センターに設置する。
2
本部の構成員は、前第 51 条第 2 項と同様とする。
3
警戒本部の任務は、次のとおりとする。
(1)
警戒宣言が発令された場合の緊急点検及び被害防止措置等の進行管理
(2)
計画に定められた事項のうち、重大な内容の臨時的変更
(3)
計画に定められた事項以外の重要事項の決定
(4)
防火対象物自衛消防隊員及び従業員等に対する指示・命令
4
防火対象物本部隊の各班長及び防火対象物地区隊長は、応急対策及び時差退社等の進行状況等必要な事
項を、随時、警戒本部に報告する。
5
警戒本部には、警戒本部の位置を示す表示板、各階の平面図、トランシーバーなど本部の活動に必要な
ものを準備する。
※(警戒宣言が発せられた場合の伝達)
第 54 条
2
警戒宣言が発せられたことの伝達は、避難誘導班の配置完了後、放送設備により行う。
放送内容については、別記 11 に定める放送文例によるものとし、建物の安全性、周辺状況、交通状況及
び行動予定等を盛り込む。
3
防火対象物自衛消防隊長は、地区隊の避難誘導班に指定されている者を所定の場所に配置する。
※(誘導案内)
第 55 条
避難誘導担当は携帯用拡声器、ロープ等を携行し、所定の位置につき、混乱防止を主眼に適切な誘導、
案内を行う。
2
混乱を防止するために、避難階に近い階層より順次避難誘導する。
※(火気使用の中止等)
第 56 条
警戒宣言が発せられた場合は、建物全体を禁煙とし、各事業所は火気使用設備器具等の使用を原則と
して中止し、やむを得ず火気を使用する場合は、各事業所の防災管理者(防火管理者)は、統括防火・防
災管理者の承認を得て必ず従業員に監視させ、直ちに消火できる体制を講じておく。
2
各事業所は、危険物の取扱いは直ちに中止し、やむを得ず取り扱う場合は、各事業所の防災管理者(防
火管理者)は、統括防火・防災管理者の承認を得て出火防止等の安全対策を講じた上で行う。
3
エレベーターは、地震時管制運転装置付きのものを除き、運転を停止する。
※(自衛消防隊の本部隊員が実施すべき事項)
第 57 条
本部隊員が実施すべき事項は、次による。
(1)
情報連絡(通報)班
ア
テレビ、ラジオ等の情報又は防災機関等より警戒宣言に関する情報を収集するとともに周辺の状況
を把握する。
イ
本部長の指示により必要な情報を提供し、とるべき措置を伝達する。
ウ
防災資器材の準備確認
(2)
避難誘導班
避難上必要な施設及び器材の点検確認
(3)
安全防護班
ア
火気使用設備器具の使用制限又は停止の確認及び設備器具の転倒、落下の防止措置の確認
イ
建物の附属施設、設備、物品、器具等の破損、転倒、落下等の防止及び補強のための措置
ウ
消防用設備等、電気設備、非常用電源等の点検確認
エ
危険物の漏えい、流出の防止又は薬品の混触発火防止措置の確認
※(工事及び高所作業の中止)
第 58 条
建物等における工事及び高所作業等については、各事業所ごとに工事用資器材等の安全措置を施して
工事並びに高所作業等を中止する。
※(時差退社等)
第 59 条
各防火対象物地区隊長は、各事業所の消防計画に基づき従業員を時差退社させる。
2
各防火対象物地区隊長は、前項の時差退社の状況を把握し、防火対象物自衛消防隊長に報告する。
3
防火対象物自衛消防隊長は、交通機関の運行状況等を把握し、防火対象物地区隊長に適宜伝達する。
※▲第2款
大規模テロ等に伴う災害の自衛消防対策
※(自衛消防活動の原則)
第 60 条
大規模テロ等に伴う災害の自衛消防活動は、在館者の避難及び避難のために必要な最小限の身体防護
措置に限定する。
※(自己事業所で大規模テロ等に伴う災害と疑わしい事案が発生した場合)
第 61 条
大規模テロ等に伴う災害と疑わしい事案が発生した事業所は、速やかに防火対象物自衛消防隊長に連
絡し、各事業所はそれぞれの消防計画に定める活動を行う。
※(近隣地域で大規模テロ等に伴う災害と疑わしい事案が発生した場合)
第 62 条
防火対象物自衛消防隊長は、行政機関からの警報の発令等の情報を速やかに伝達できる体制をとり、
必要に応じ在館者に伝達する。
※(避難誘導)
第 63 条
行政機関から避難の指示がなされた場合、防火対象物自衛消防隊長は、パニック防止に配意しながら、
各防火対象物地区隊の避難誘導班と連携して在館者を指定された場所まで避難させる。この場合、逃げ遅
れのないように、防火対象物地区隊長に適宜人員確認を行わせる。
▲第3款
大雨、強風対策
(大雨、強風等に備えての予防措置)
第 64 条
統括防火・防災管理者は、防火対象物全体における大雨、強風等に備えての予防措置として、建物内
外の情報収集、水防用資器材の配置などの措置を講ずる。
2
各事業所の防災管理者等が、自主点検、検査に合わせて大雨、強風等による被害を未然に防止するため
の措置は、各事業所の消防計画に定める。
(大雨、強風等による被害発生の危険が高まった場合の措置)
第 65 条
大雨洪水警報の発令、急激な豪雨など、被害発生の危険が高まった場合、防火対象物自衛消防隊長は、
各事業所の消防計画に定める措置を行わせる。
(自衛消防活動)
第 66 条
大雨、強風等に係る自衛消防活動は、防火対象物自衛消防隊及び地下部分を担当する防火対象物地区
隊で行うことを原則とする。
ただし、防火対象物自衛消防隊長は人員が不足する等必要に応じて、他の防火対象物地区隊に応援を求
めることができる。
▲第4款
受傷事故等に係る自衛消防対策
(防火対象物の応急救護能力の向上)
第 67 条
統括防火・防災管理者は、防火対象物の応急救護能力の向上を図るため、各管理権原者と、各事業所
の応急救護に関する資格保有者の状況の把握や、救命講習等の受講促進について、事前に協議しておく。
(応急救護資器材の配置)
第 68 条
協議会構成員は、防火対象物本部隊に配置する応急救護資器材のほか、防火対象物内の受傷事故に即
時対応できるように防火対象物地区隊においても、応急救護資器材を配置するよう努める。
(受傷事故等発生時の連絡体制の確保)
第 69 条
統括防火・防災管理者は、防火対象物内において受傷事故等が発生した場合の連絡先を事前に定め、
各自衛消防隊員に周知徹底を図る。
(受傷事故等発生時の活動)
第 70 条
第5款
受傷事故等発生時の自衛消防活動は、各事業所の消防計画に定めるところによる。
火災時における自衛消防隊の火災以外の災害への活用
▲(火災以外の災害における自衛消防隊)
第○条
この節に定める火災以外の災害時における自衛消防隊の組織、権限及び責務、その他防災センターを
中心とした自衛消防体制等については、火災時における当該事項を定めた第 2 節第 6 款から第 8 款までの
例による。
2
営業時間外において火災以外の災害が発生した場合は、営業時間以外等における火災時の自衛消防活動
の体制について定めた第 41 条の例による。
第 1 款から前款までの災害が発生し、火災時における自衛消防隊の編成による活動では対応が困難と認
※▲3
められる場合は、防火対象物自衛消防隊長は、本部隊・地区隊の各班の人員を増強若しくは移動し、又は、
新たな任務を付与するなどの対応により、効果的な自衛消防活動を行わせる。
4
前項の場合、自衛消防隊員は防火対象物自衛消防隊長の指示・命令による任務を行う。
第3章
雑
則
(経費の分担)
第 71 条
付
会において経費を必要とする事業を行うときは、その都度協議し、経費の分担を定める。
則
この計画は、平成○○年○月○○日から施行する。