2 月 15 日(金)、博多駅前のビルの空きテナントを会場に、【博多まちづくりラボ Vol.02】が開催されました。前回の【博多まちづくりラボ Vol.01】に続きまして、今 回も多くの参加エントリーをいただき、まことにありがとうございます。 ここでは、当日の様子を 2 回にわたって、レポートします。今回のまちづくりラボ では、シェアオフィスの運営や、NPO 法人でのまちづくりなどを行っている「コミュ ニティづくり」の専門家と不動産事業計画づくりに長けた専門家がグループリーダーと して、タッグになり、一般参加者とともに、それぞれの視点を組み合わせ、オーナーへ の空きテナントの事業計画提案を行いました。 今回グループリーダーを務めてくださったのは、コミュニティづくり方面から、NPO 法人ドネルモ 山内さん、フューチャースタジオ+ 下野さん、福岡テンジン大学 谷口 さんの 3 名です。不動産方面からはダイスプロジェクト 椛島さん、コヤマコンセプト 貞國さん、福岡 R 不動産 坂田さんの 3 名。以上計 6 名の方々がご協力してくださいま した。 また、各グループのプレゼンテーションの講評を博多まちづくり協議会 溝口さん、 ダイスプロジェクト 橋爪さんに講評していただきました。また、お二方はグループワ ーク中に、溝口さんには博多の街や不動産等のアドバイザーとして、橋爪さんにはプラ ン全体のアドバイザーとして会場をまわっていただきました。 【博多まちづくりラボ Vol.02】では、まず、グループリーダーである専門家と一般 参加者のみなさんで、3 つのグループに分かれ、各グループでそれぞれ異なる 3 つの空 きテナントを視察してもらいます。そして次に、それぞれのグループが担当する空きテ ナントの活用プログラムを制作し、プレゼンテーションをしてもらいます。このプレゼ ンテーションでは、以下の 4 つをそなえておかなければなりません。①空きテナント 活用の事業計画のコンセプト、②事業計画のイメージビジュアル、③平面図(レイアウ ト案)、④収支計算 です。こうして、午前 9 時半から午後 8 時までの約 10 時間(!)、 みなさんに空きテナント活用の可能性を検討してもらいました。 さて、午前 10 時!グループワーク開始です!まずは担当物件の視察から。各チーム、 それぞれの担当物件の前に集合。視察は担当物件のテナントだけでなく、ビルの周辺環 境も調査。また、他の階のテナントがどういうふうに使われているか、このビルに来る 人はどういう人が多いか、など対象物件に関する様々な情報を実際に目で見て、肌で感 じて拾っていきます。 1 午前 11 時。各グループのみなさんが担当物件から会場に集まります。 こちらは、フューチャースタジオ+ 下野さん・コヤマコンセプト 貞國さんチームです。 お隣は、福岡テンジン大学 谷口さん・福岡 R 不動産 坂田さんチーム。 2 そのお隣は、NPO 法人ドネルモ 山内さん・ダイスプロジェクト 椛島さんチームです。 まずは担当物件の情報を整理して、博多に、もっと広げて福岡市にどんなマーケットが あるかをブレインストーミングで出していきます。これをもとに担当物件の活用アイデ アを出し、企画を練ります。 ここで、博多まちづくり協議会 溝口さんの登場です。各グループをまわって、博多 の街や不動産についてアドバイスをしていただきます。実際に博多駅前のビルのオーナ ーの方にプレゼンテーションを行ったときの資料や最近の博多駅前のテナントの賃料 についてなど、まちづくりのリアルを教えていただきました。各々の活用プログラムが ブラッシュアップされ、博多の「今」をより意識したものとなりました。 さて、担当物件の活用方法のコンセプトが見えてきたところで各チームお昼ご飯休憩 です。お腹も満足したところで、ストーブを囲み、みんなでわいわいトーク。 3 お昼ご飯休憩も済み、グループワーク再開です! コンセプトを決めたら、プレゼンテーションの準備に移ります。プレゼンテーション の準備にあたっては、グループの中で、「アイデアコンセプトをつめたり、博多に関す る統計データや他の地区の例を集める係」、「平面図作成係」、「収支計算係」などに 分かれて作業を行います。 ここで、ダイスプロジェクト 橋爪さんの登場です。各グループをまわって、プラン 全体をみていただきます。収益という「現実」と博多という地域の活性化という「理想」。 この 2 つの要素がきちんと成立するようなアドバイスをされていました。まちづくり の現場にいらっしゃる方にアドバイスをいただき、活用アイデアがよりリアルなものに なっていきます。 4 さて、グループワーク終了時間です!各グループの活用プランのプレゼンテーション が始まります。 まずは、福岡テンジン大学 谷口さん・福岡 R 不動産 坂田さんチームからです。 担当物件は博多駅から徒歩 10 分、7 階立てビルの最上階です。 「いま必要なのはただ泊まるだけのホテルではない。」というコンセプトのもと、ホ テルと交流スペースをあわせもった空間をご提案されました。 ここ近年で、交通も便利になり、ますます博多を訪れる人が増えています。これから は旅行者がより一層増えるでしょう。こうして、ここ福岡で人との接点を求めたり、九 州での情報を求める旅行者が集う交流スペースが必要になってくることでしょう。そこ で、こちらのチームはわくわくが生まれる交流スペースをあわせもった宿泊施設を考え たそうです。 5 聴いているだけでもわくわくするプレゼンテーションでした。博多がもっとおもしろ くなりそうです。次回はこの続きの【博多まちづくりラボ Vol.02】まちづくりプログ ラム企画・実践グループワーク その 2 を更新します。 (博多まちづくりラボ事務局スタッフ:森崎 美里) 6
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