情報解禁は本記者会見終了後です。 報道各社 平 成 25 年 8 月 1 2 日 企画総務部総務チーム広報室 御中 情報提供について(お知らせ) 下記のとおり記者会見を開催しますので、是非とも取材いただきますよう よろしくお願い致します。 記 血液脳関門障害を簡便に可視化する方法の開発 1.記者会見の実施 (1)日 時:平成25年8月23日(金) 14:00~15:30 (2)場 所:総合研究棟Ⅱ 2階 第2・3会議室 (3)出席者:田中 利男 教授(医学系研究科基礎医学系講座薬理ゲノミクス) 西村 有平 講師(医学系研究科基礎医学系講座薬理ゲノミクス) 吉岡 基 理事・副学長(研究・情報担当) 児玉 克哉 副学長(広報担当) 2.概要 三重大学大学院医学系研究科薬理ゲノミクスの田中利男教授、西村有平講師、神経病 態内科学の冨本秀和教授、矢田健一郎講師、そしてキヤノン株式会社の野本毅主任研究 員らの共同グループは、血液脳関門障害を非侵襲的に生きたまま可視化する手法の開発 に成功しました。 脳には血液脳関門と呼ばれる関所が存在し、脳に必要な物質を選択的に血液から脳に 取り込み、逆に不要な物質を脳から血液中に排出しています。しかし、脳梗塞やアルツ ハイマー病など、多くの脳疾患において血液脳関門が障害され、病態の基盤となってい ますが、頭がい骨に守られているため、これまでは侵襲的血管造影でしか病態を確認す ることができませんでした。本研究では、脳疾患モデル動物における血液脳関門障害を 非侵襲的かつライブに可視化することを実現する、新しい蛍光色素を開発しました。脳 疾患モデル動物であるゼブラフィッシュでは飼育水へこの色素を添加するだけで、モデ ル動物における血液脳関門障害を生きたまま評価することが可能となりました。この技 術の開発により、血液脳関門障害に対する治療薬の探索が驚くべきスピードで進むと思 われます。 本研究成果は、アメリカ化学会(ACS)より発行されている科学誌「ACS Chemical Neuroscience」2013 年 8 月号に掲載され、その表紙を飾ります。 <問い合わせ先> 部局名: 三重大学医学系研究科 基礎医学系講座 担当者: 教授 田中 利男(たなか としお) (TEL)059-231-5006 薬理ゲノミクス
© Copyright 2024 Paperzz