標準的な サーバとRed Hat Storageによる分散型ス

CUSTOMER CASE STUDY
データが億単位のファイル数にまで増大する中、
標準的な
サーバとRed Hat Storageによる分散型スケールアウトストレージで
信頼性・可用性の向上と将来にわたる拡張性を実現
シーサーのビジネスを動かしているのは、
レッドハットのストレージソリューション
シーサー株式会社(以下シーサー)は、2003年11月のサービス開始以来順調に成長を続け、
月間2,600万ユニーク
ユーザ/16億ページビュー(2013年8 月現在)を抱える
「Seesaa ブログ」をはじめ、国内最大級を誇るレンタル掲示
板「したらば掲示板」やレンタルWiki「Seesaa Wiki(ウィキ)
」、
スマートフォンアプリの企画・開発などを展開してい
る。企画・開発・運用・インフラを自社でまかない、ユーザおよび同社が感じる
「あったらいいな」をサービスとして
積極的に具現化してきた。同社は、従来ストレージに活用していた汎用的なLinuxサーバに代わり、
ソフトウェアで
分散型スケールアウトストレージを実現するRed Hat Storageを選択。爆発的に増え続けるユーザ数やデータ量
を、
より信頼性の高い環境で運用できるようになった。標準で提供される冗長化機能を活用しながら、将来的なス
ソフトウェア
トレージ拡張も容易にし、事業の成長に迅速に対応できる環境を構築している。
● Red
Hat Enterprise Linux
● Red
Hat Storage
Location:
ハードウェア
● Dell TM
PowerEdge TM R720xd×4
(ノード数)
Tokyo,
Japan,
Shibuya
Shibuya
マイグレーション
●Linuxの標準NFSサーバから移行
お客様コメント
「ストレージのリプレイスにあたり
専用のNASストレージも検討しましたが、
コストや管理負担を
考えた結果
Red Hat Storageを
選択しました」
facebook.com/RedhatJapan
@redhatnews
linkedin.com/company/red-hat
シーサー株式会社 取締役
技術開発部長
jp.redhat.com
石川 直人氏
Webサービス
CUSTOMER SINCE
2013
導入の背景とシステム要件:より信頼性の高いストレージ環境へ
一般的なソーシャルメディア活用が増えるにともない、ユーザ数とユーザが利用しているデータ量、およびアク
セス数が増え続けているSeesaaブログ。そこに求められるストレージ環境について、取締役 技術開発部長 石
川 直人氏は次のように語る。
「当社は、全てのサービスをオープンソースソフトウェアをベースに提供しており、データベースにもMySQLを
活用しています。それにともないストレージも以前は、俗にLinux Boxと呼ばれるようにメーカーのサーバ上へ
LinuxをインストールしてNFSを構築し、NASとして活用していました。
しかしベースが一般的なLinuxサーバな
ので、1台のサーバが停止するとそのサーバ上にデータがあるサービスも停止してしまいます。特に重要なファ
イルがあるファイルサーバが停止すると、サービス全体が停止してしまうというリスクを抱えていました」。
そこでシーサーでは、汎用的なLinuxサーバで構築されていた従来のストレージをリプレイスすることになっ
た。そこで求められるシステム要件はどのようなものだったのか?石川氏はこう続ける。
「従来のストレージ環境の問題点は、そのままで冗長化構成がとれないことにありました。バックアップを取るこ
とで万一の場合に備えていたのですが、実際に障害が起こるとバックアップデータを復元する必要が生じます。
そこで従来のようにNFSサービスに対応可能かつ既存のサーバの再利用が可能でありながら、冗長化構成を
構築できるストレージソリューションを検討することになったのです」。
さらにシーサーは、自社のサービスで将来的に求められるストレージ拡張の容易さという点も視野に入れて、
お客様コメント
ストレージの選定を行うことになった。
「Red Hat Storage は
我々が全サービスに
レッドハットを選んだ理由:Linuxベースだからできる優位性
活用している
では、シーサーがレッドハットのRed Hat Storageを選んだ理由はどこにあったのだろうか?まず他社との比較
オープンソースおよび
における優位性について、石川氏は次のように証言する。
Linuxをベースにしており、
コスト、管理性において優れた
価値を提供してくれます」
「導入にあたっては、商用のNAS製品も検討しましたが、専用設計のため導入コストが高くなる懸念がありまし
た。使い方についても、我々が利用するにあたって見えない部分があり、
トレーニングに要する時間など管理者
の負担が増えるという危惧もありました」。
「それに比べて、Red Hat Storageはもともと我々が使っていたLinuxベースのソリューションだったので、管理
面において大きな不安はありませんでした。もちろん我々が求めていた冗長化構成も標準機能で構築すること
ができ、従来のファイルサーバを再利用できる点も大きなポイントでした。さらに以前から利用していたDellの
サーバとの親和性も高く、両者の緊密なアライアンスによりワンストップのサポートが期待できるのも大きな魅
力のひとつです」
(石川氏)。
シーサー株式会社 取締役
技術開発部長
石川 直人氏
jp.redhat.com
CUSTOMER CASE STUDY
レッドハットの導入効果:信頼性と将来性を低コストで実現
現在、約20TB/2億ファイルのデータを運用するシーサーでは、Red Hat Storageを自社のブログでほぼ全面的
に活用している。そのシステム構築(移行)で感じたメリットについて、石川氏は次のように語る。
「従来のストレージ環境からの移行は部分的に(ブログ単位で)行い、徐々に運用を開始しました。
この移行過程で
は、主に運用方法において様々な問題が発生しましたが、
コミュニティを通じて公開されているRed Hat Storage
の情報を活かせるメリットがありました。さらに今回、導入業者として選定したレッドハットとDellが持つ経験、お
よびエキスパートによるサポートを受けられる安心感がありました。実際、
レッドハットのソフトウェアとDellの
ハードウェアのコンビネーションは実績が豊富で検証も少なくて済み、技術的にも事務的にも移行に必要な処理
がスムーズに進んだという印象が強く、選定に間違いはなかったと思っています」。
では、具体的なRed Hat Storageの導入効果はどこにあるのだろうか?
「現状、ストレージに関してはサーバ4台を2台ずつでレプリカを組み、1つのボリュームとして束ねています。
これにより万一、障害が起きてもサーバを継続できる環境になっています。結果としてサイトのダウンタイム
を削減できたと同時に、ボリューム管理で点在するファイルサーバの集約も可能になり、運用コストを抑制で
きました。当社はほぼ3名でシステムを運用しているので、できるだけ管理負担を軽減したいという思いもあ
りました。その視点で見ても、慣れ親しんだLinuxコマンド【Red Hat Enterprise Linux + GlusterFS】で運用で
きるので特別なスキル習得のためのトレーニングも不要で、そこにかかるコストや時間も削減できています」
(石川氏)。
お客様コメント
「分散型スケールアウトストレージ
をソフトウェアで実現できる
Red Hat Storageだからこそ、
ベンダーに縛られない
メリットがあります」
また、石川氏は将来性という面でもRed Hat Storageの導入効果は大きいと言う。
「従来活用していたLinuxサーバと同じ管理性を持ちながら、サーバの台数を追加するだけで簡単に容量を拡
張できるので、将来的なビジネスの成長にも対応できる環境を構築できました」。
さらに同氏は、オープンソースソフトウェアならではのメリットにも言及した。
「Red Hat Storageは、Linuxおよびオープンソフトウェアベースのソリューションなので、今後、我々がストレー
ジを追加したいと考えた場合でも、Linuxを稼働させられればハードウェアベンダーに依存することはありま
せん。
こうしたベンダーロックインからの解放もRed Hat Storageのメリットですね」。
シーサー株式会社 取締役
技術開発部長
石川 直人氏
アプリケーションサーバ
アプリケーションサーバ
アプリケーションサーバ
Native
1Gbps network
NFS
Volume
10Gbps network
Volume
Node
Node
Node
Node
Red Hat Storage
Dell PowerEdge R720xd x4構成 CPU XeonE5 2620x2 MEM 8GBx8=64GB MEM
HDD OS領域 SAS2.5 300GB 10kRPMx2 RAID1 + Brick領域 SAS2.5 900GB 10kRPMx24 RAID6 1HotSpare
Red Hat Storage 構成図
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CUSTOMER CASE STUDY
今後の展望・レッドハットへの期待:オープンソースのリーダーとして期待
最後に、今後の展望とレッドハットへの期待について聞いた。
「当社は自社ブランドのブログだけでなく、他社ブランドのブログサービスの運用も請け負っていますので、今
回の自社ブログにおける経験とノウハウを段階的に他社ブランドのブログサービスへと展開できればと思って
います。
また前述のように、当社が提供するサービスのほぼ全てをオープンソースソフトウェアで構築しているので、
リー
ディングカンパニーとしてのレッドハットのサポートに期待しています。現状ではフリー(コミュニティ版)のLinux
を活用しているシステムにおいても、エンタープライズクラスのサポートを期待できるRed Hat Enterprise Linux
の活用を検討するケースが増えてくると思います」
(石川氏)。
ブログだけでなく、インターネットでアプリケーションを活用するクラウド(Web)サービス、SNS、さらにはそれ
らを利用するためのスマートフォンアプリまで、幅広い領域でビジネスを展開するシーサー。そのビジネスをド
ライブするためのパートナーとして、
レッドハットはこれからも大きな役割を担っていく。
会社概要
社 名:シーサー株式会社
設 立:2003年10月
所 在 地:東京都渋谷区渋谷3丁目3-1 渋谷金王ビル7F
資 本 金:1,510万円
従業員数:40名
事業内容
・ブログシステムの開発、運営および販売
・スマートフォンアプリの企画・開発・販売
・自社メディア運営
レッドハットについて
Red Hatはオープンソースソリューションを提供する、世界有数のプロバイダです。コミュニティと連携したアプローチによって、
信頼性が高くパフォーマンスの優れたクラウド、仮想化、ストレージ、Linux、およびミドルウェアテクノロジーを提供しています。
また世界中のお客様に対して、受賞歴のあるサポート、
トレーニング、コンサルティングサービスも提供しています。S&P企業で
あるRed Hatは、世界で70ヵ所以上のオフィスを展開し、お客様のビジネスを支援しています。
お問い合わせ
セールス オペレーションセンター
0120-266-086
facebook.com/RedhatJapan
@redhatnews
linkedin.com/company/red-hat
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Linuxは、Linus Torvalds氏の商標です。Red Hat および JBoss は、米国Red Hat, Inc. ならびにその子会社の登録商標です。
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