平成18年度事業報告

平成18年度事業報告
自
至
概
平成18年4月1日
平成19年3月31日
況
日本温泉協会は、温泉に関する、研究、啓蒙、そして社会貢献を使命とし、平成18年度も事業を
推進してきた。
温泉に関するさまざまな課題に対処するため、環境省では、平成15年8月「温泉の保護と利用に
関する懇談会」を、また、16年10月に中央環境審議会自然環境部会に「温泉小委員会」を、さらに、
18年6月には「温泉行政の諸課題に関する懇談会」を設置し対応してきた。本会は、これらの懇談
会や委員会に参画、幅広い議論に加わるとともに協会としての知見にもとづく意見をのべてきた。
平成18年11月、環境大臣より中央環境審議会に「温泉資源の保護対策及び温泉の成分に係る情報提
供の在り方等について」諮問がなされ、温泉小委員会において、今後の温泉行政の対応のあり方等
について検討が行なわれた。検討の結論は平成19年2月、環境大臣に答申された。
この答申をふまえ、温泉成分の定期的な(10年ごと)分析を事業者に義務づけること等を柱とし
た改正温泉法が平成19年4月25日公布された。
水質汚濁防止法施行令で排水基準の対象物質にあげられている「ほう素及びその化合物」と「ふ
っ素及びその化合物」のうち旅館業から出る温泉排水の問題について、平成19年6月末の暫定排水
基準の期限を前に、本会は、環境省に対し要望書の提出や意見交換、また業界を代表してヒアリン
グにものぞんできたが、3月末、7月以降も現行の暫定排水基準のまま延長するという方針案が環
境省から示された。
温泉は、わが国の観光を語るうえで、重要な観光資源の一つと位置づけられるが、平成19年1月
1日、観光立国の実現に関する施策の基本が定められた観光立国推進基本法が施行された。
さて、懸案となっていた本会の定款変更については、公益法人制度改革を視野に入れながら主務
官庁の指導を仰ぎ作業を進めてきたが、6月27日開催の18年度会員総会で議決され、11月28日付で
主務大臣である環境大臣と国土交通大臣の認可を得た。
また、平成17年から本格実施に入った天然温泉表示看板は、全国統一の基準と第三者機関による
公平な審査という点が特色であり、協会ではその普及とPRに力を注いできた。18年度末の貸与状況
は全国で272施設508枚を数える。
月刊雑誌『温泉』では、温泉の今日的なさまざまな課題を取り上げ新たな議論を喚起する新連載
のスタートや、インターネット・ホームページ「温泉名人」の内容の充実につとめた。
さらに、本会の主催による春の恒例行事「旅と温泉展」(第49回)を、工事による都合のため開催
できなかった東京駅に代わって、本年は、JR名古屋駅で開催した。
会員の異動並びに現況
期間中
18.4.1現在
普
特
名
通
別
誉
会
会
会
計
員
員
員
19.3.31現在
増
減
合 併 に
よる減員
入会
脱会
除名
1,558
304
4
25
2
0
79
20
0
31
2
0
0
3
0
1,473
281
4
−85
−23
±0
1,866
27
99
33
3
1,758
−108
- 1 -
事業報告
1,会議の開催、関係会議および行事参加
(1)総
会
1)平成18年度会員総会
6月27日 秋田県仙北市・仙北市民会館
(1)平成17年度事業ならびに決算報告
(2)定款変更
(3)役員補欠
(4)平成18年度事業計画ならびに予算案
(5)平成18年度短期借入金の限度額について
(6)会員提出議題
(7)平成19年度会員総会開催地の選定
(2)理 事 会
1)第1回理事会
6月17日 東京・ひょうご倶楽部
(1)平成17年度事業ならびに決算報告
(2)平成18年度事業計画ならびに予算案
(3)平成18年度短期借入金の限度額について
(4)新入会員の承認ならびに会費滞納会員の処理について
(5)定款変更について
(6)会員提出議題について
(7)平成19年度会員総会開催地の選定
(8)その他
2)第2回理事会
12月14日 東京・TKP東京駅会議室
(1)平成18年度上半期事業ならびに収支について
(2)定款変更について
(3)新入会員の承認ならびに会費滞納会員の処理について
(4)入会申込書の書式について
(5)第49回「旅と温泉展」の開催について
(6)地熱問題について
(7)温泉の排水規制について
(8)第35回「国際ホテル・レストランショー」の開催について
(9)平成19年度会員総会の開催について
(10)事務所移転問題について
(11)宝くじ協会助成事業について
(12)その他
(3)正・副会長会議
1)第1回正・副会長会議
4月26日 東京・協会会議室
(1)平成17年度事業報告ならびに収支決算見込みについて(報告)
(2)平成18年度事業計画ならびに予算案について
(3)平成18年度会員総会の開催について
(4)その他
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2)第2回正・副会長会議
6月17日 東京・協会会議室
(1)第1回理事会の提出議題について
3)第3回正・副会長会議
6月27日 秋田県仙北市・仙北市立田沢湖図書館
(1)平成18年度会員総会提出議題について
4)第4回正・副会長会議
12月14日 東京・協会会議室
(1)第2回理事会の提出議題について
5)事務所移転にともなう書面による正・副会長会議
3月28日
(4)監 事 会
1)平成18年度監事会
5月2日 東京・協会会議室
(5)委員会等の会議
1)第1回総務委員会(第1回正・副会長会議と合同開催)
4月26日 東京・協会会議室
2)地熱対策特別委員会
6月27日 秋田県仙北市・仙北市立田沢湖図書館
3)日本宝くじ協会助成事業打ち合わせ会議
9月15日 東京・協会会議室
4)第2回総務委員会
12月14日 東京・協会会議室
5)日本宝くじ協会助成事業打ち合わせ会議
1月11日 東京・協会会議室
(6)関係会議出席
1)第34回「国際ホテル・レストランショー」第3回企画委員会
4月25日 東京・ロイヤルパークホテル
2)(社)日本観光協会関東支部総会
5月22日 東京・ホテルエドモント
3)「新宿御苑みどりの日の集い」参加団体評価会
5月29日 東京・新宿御苑
4)自然公園等保全整備促進中央協議会総会
6月7日 東京・霞山会館
5)(社)日本観光協会総会
6月8日 東京・赤坂プリンスホテル
6)(財)自然公園財団評議員会
6月15日 東京・法曹会館
7)(社)ツーリズム産業団体連合会総会
6月16日 東京・赤坂プリンスホテル
8)環境省/第1回「温泉行政の諸課題に関する懇談会」
6月22日 東京・環境省
9)(社)ツーリズム産業団体連合会/第2回広報・啓蒙委員会
7月11日 東京・赤坂プリンスホテル
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10)国民保養温泉地協議会総会
7月13日 長野県鹿教湯温泉・かけゆ講堂
11)環境省/第2回「温泉行政の諸課題に関する懇談会」
7月24日 東京・経済産業省別館
12)公益法人改革問題連絡会
8月28日 東京・全日本トラック協会
13)第35回「国際ホテル・レストランショー」第1回企画委員会
8月31日 東京・ロイヤルパークホテル
14)環境省/第3回「温泉行政の諸課題に関する懇談会」
9月4日 東京・環境省
15)第35回「国際ホテル・レストランショー/アクア&スパ2007」第1回ワーキング委員会
9月14日 東京・世界貿易センター
16)(社)ツーリズム産業団体連合会/第3回広報/啓蒙委員会
9月26日 東京・赤坂プリンスホテル
17)(社)日本観光協会、第135回理事会
9月28日 東京・赤坂プリンスホテル
18)環境省/第4回「温泉行政の諸課題に関する懇談会」
10月6日 東京・霞山会館
19)環境省/第5回「温泉行政の諸課題に関する懇談会」
10月27日 東京・東海大学校友会館
20)第35回「国際ホテル・レストランショー/アクア&スパ2007」第2回ワーキング委員会
11月1日 東京・日本能率協会
21)(社)ツーリズム産業団体連合会/第4回広報・啓蒙委員会
11月14日 東京・赤坂プリンスホテル
22)環境省/第4回中央環境審議会自然環境部会温泉小委員会
11月21日 東京・東海大学校友会館
23)環境省/第8回中央環境審議会自然環境部会
12月1日 東京・環境省会議室
24)第35回「国際ホテル・レストランショー」第2回企画委員会
12月1日 東京・ロイヤルパークホテル
25)環境省/第5回中央環境審議会自然環境部会温泉小委員会
12月19日 東京・環境省会議室
26)環境省/第6回中央環境審議会自然環境部会温泉小委員会
12月27日 東京・東海大学校友会館
27)(社)ツーリズム産業団体連合会/第5回広報・啓蒙委員会
1月23日 東京・(財)日本交通公社会議室
28)環境省/第7回中央環境審議会自然環境部会温泉小委員会
2月6日 東京・環境省会議室
29)(社)日本観光協会理事会
3月27日 東京・赤坂プリンスホテル
(7)関係行事参加
1)観光関係功労者国土交通大臣表彰祝賀パーティー
4月14日 東京・赤坂プリンスホテル
2)「旅フェア2006」開会式
4月21日 千葉市・幕張メッセ
3)自由民主党「83会」出版記念祝賀会
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4月25日 東京・ホテルニューオータニ
4)第60回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」(環境省主催)
5月14日 東京・日比谷公会堂
5)福島県温泉協会総会
5月16日 福島県東山温泉・東山グランドホテル
6)第19回「旅の日」(日本旅のペンクラブ主催)
5月16日 東京・椿山荘
7)長野県温泉協会総会
5月24日 長野県白骨温泉・白船グランドホテル
8)日本温泉地域学会総会
5月29日 静岡県伊豆長岡温泉・サンバレー富士見
9)全国旅館生活衛生同業組合連合会大会
6月6日 東京・赤坂プリンスホテル
10)(社)日本観光旅館連盟総会
6月13日 東京・赤坂プリンスホテル
11)(社)国際観光旅館連盟総会
6月19日 東京・赤坂プリンスホテル
12)第17回「全国女将サミット」
7月5日 東京・ヒルトン東京
13)全国温泉集中管理団体協議会30周年記念大会
7月6日 北海道洞爺湖温泉・萬世閣
14)日本温泉管理士会総会
7月10日 東京・ゆうぽうと五反田
15)岐阜県温泉協会総会
7月19日 岐阜市・未来会館
16)「こだわりステイ1weekセミナー」(国土交通省主催)
8月23日 東京・東商ホール
17)温泉学会第7回全国大会
9月2日 鳥取県岩美町・岩美町中央公民館
18)日本温泉科学会総会
9月6日 秋田市・秋田県総合保健センター
19)下呂温泉関東地区観光客誘致会議
9月28日 東京・帝国ホテル
20)日本酒で乾杯推進会議総会
10月10日 東京・東京会館
21)日本・上海観光交流促進会議
10月12日 東京・新高輪プリンスホテル
22)(財)中央温泉研究所創立50周年記念会
11月8日 東京・野口英世記念会館
23)温泉資源保護に関する説明会
11月16日 群馬県水上温泉・水上温泉旅館協同組合
24)日本温泉地域学会第8回研究発表大会
11月27日 鹿児島県霧島温泉・霧島国際音楽ホール
25)個人情報保護制度説明会
12月1日 東京・全電通労働会館
26)第20回にっぽんの温泉100選審査会
12月4日 東京・観光経済新聞社
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27)ツーリズムサミット2006(ツーリズム産業団体連合会主催)
12月12日 東京・赤坂プリンスホテル
28)国土交通省/観光立国推進基本法等説明会
1月26日 東京・三田共用会議所
29)人気温泉旅館ホテル250選表彰式(観光経済新聞社主催)
1月26日 東京・浅草ビューホテル
30)プロが選ぶ日本のホテル旅館100選表彰式(旅行新聞新社主催)
1月26日 東京・京王プラザホテル
31) 温泉学会東支部大会
3月8日 山形県肘折温泉・いでゆ館
32)観光立国推進基本法制定記念「観光立国推進全国大会」
3月13日 東京・九段会館
2,調査研究
(1)温泉関係資料統計の収集
温泉関係各種統計を収集、整理し月刊雑誌「温泉」に掲載
(2)温泉に関するアンケート調査の実施
1)平成18年4月29日 新宿御苑で開催した「みどりの日の集い」会場にて実施
2)平成19年3月26日∼30日 第49回「旅と温泉展」(名古屋)会場にて実施
3,指導斡旋
(1)(社)日本観光協会と千葉県が実施するアドバイザー派遣事業に協力
観光立県千葉モデル推進事業におけるアドバイザー派遣事業に協力し、平成18年10月から19
年3月にわたり計7回、布山事務局長をアドバイザーとして千葉県君津市に派遣。地域から
の要望に基づき、当該地域のテーマ、課題に対してアドバイス、助言を行うとともに、事業
の成果物として報告書を提出した。
(2)上記の他、温泉地および温泉利用施設に関する諸指導斡旋
4,広報普及活動
(1)温泉と温泉利用に関する正しい知識の普及ならびに温泉の適正利用の普及
1)月刊雑誌『温泉』の発行(詳細別掲)
2)インターネット事業の推進(詳細別掲)
3)後援、協賛、協力等名義使用の承認
(1)「SPAフェスタ2006」協賛((社)日本経営協会主催)
7月12日∼14日 東京・ビッグサイト
(2)「ウィンターリゾート2007」後援(ウィンターリゾート実行委員会主催)
11月3日∼5日 東京サンシャイン文化会館
(3) 観光立国推進基本法制定記念「観光立国推進全国大会」後援(国土交通省主催)
3月13日 東京・九段会館
(4) 第35回「国際ホテル・レストランショー」協賛(日本能率協会他主催)
3月13日∼16日 東京・東京ビッグサイト
(5) 第7回「厨房設備機器展」協賛(日本能率協会他主催)
3月13日∼16日 東京・東京ビッグサイト
(6) 日本現代詩歌文学館/平成19年度常設展「温泉と詩歌東北編」後援
3月13日∼平成20年3月9日 岩手県北上市・日本現代詩歌文学館
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(2)温泉研修会等に講師の斡旋または派遣(講師派遣事業)
1)温泉の泉質の特性についての講習会(下呂温泉健康保養温泉地づくり実行委員会主催)
4月5日 岐阜県下呂温泉・下呂温泉旅館会館
講師:甘露寺泰雄氏(学術部幹事委員)「泉質の特性を生かした健康保養温泉地づくり」
2)えびす大学講座(恵比寿社会保険福祉センター主催)
4月18日 東京・恵比寿社会保険福祉センター
講師:布山事務局長「温泉についての知識」
3)和歌山県温泉協会総会
6月2日 和歌山県有田川温泉・鮎茶屋
講師:浦達雄氏(大阪観光大学教授)「期待される温泉地像」
4)草津「温泉観光士」養成講座(草津「温泉観光士」養成講座実行委員会主催)
9月12日 群馬県草津温泉・草津町商工会
講師:布山事務局長「温泉法学」
5)江東区自悠大学(深川老人福祉センター主催)
9月28日 東京・古石場文化センター
講師:布山事務局長「温泉百科」
6)茨城県弘道館アカデミー県民大学
10月17日 茨城県・稲敷市あずま生涯学習センター
講師:布山事務局長「温泉の基礎的な知識」
7)茨城県弘道館アカデミー県民大学・現地研修会
10月26日 栃木県・日光湯元温泉
講師:布山事務局長「現地研修1」
8)川越市芳野公民館高齢者学級
11月1日 埼玉県川越市・芳野公民館
講師:布山事務局長「温泉についての知識」
9)第46回「温泉経営管理研修会」
11月8日 東京・野口英世記念会館
講師:布山事務局長「温泉関連文化遺産について」
10)茨城県弘道館アカデミー県民大学・現地研修会
11月14日 福鳥県・いわき湯本温泉
講師:布山事務局長「現地研修2」
11)第43回「栃木県温泉講習会」(栃木県温泉保護開発協会連合会主催)
1月29日 栃木県宇都宮市・とちぎ青少年センター
講師:布山事務局長「温泉関連文化遺産について」
12)シンポジウム「あすの温泉療養を考える/豊富温泉の挑戦」(豊富町他主催)
2月17日 北海道札幌市・京王プラザホテル
基調講演講師:野口冬人氏「湯治場の今、そして未来」
13)ホテレス2007「アクア&スパセミナー」(日本能率協会他主催)
3月15日 東京・東京ビッグサイト
講師:布山事務局長「温泉を取り巻く現状と課題」
3月16日 同上
シンポジウム:「スパ市場の現状と今後」
パネリスト:寺田専務理事
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(3)マスコミ取材等への対応
媒体
掲載物/番組名
見出し
データでみる札幌圏
内容
「掛け湯」の解説
発行日/放送日
発行者/放送局
新聞
「札幌新聞 リルビット」
雑誌
「極楽!混浴・秘湯温泉 首都圏発東日本
温泉をもっとよく知ろう 温泉の泉質と適応症、禁忌症
編」
テレビ
「旅の香り」
新聞
日経流通新聞(日経MJ)
温泉に排水規制 旅館 2007年7月にホウ素・フッ素の排水規制が
ピンチ
強化されることについて
2006年11月22日 日本経済新聞社
雑誌
「SPA & TREATMENT」12月号
「水質と泉質」そのバリ
スパ施設で使用される「水」について、水道
エーションと特性を探
水、温泉水、海洋水、地下水の特徴を紹介
る
2006年11月30日 ㈱MPT BB
その他
近畿日本ツーリスト 旅行カタログ「風呂自
慢の宿」 2007年1月より12月まで
温泉の泉質についてその特徴を説明
2006年12月8日 近畿日本ツーリスト
テレビ
スーパーJチャンネル
排水規制について
2007年1月23日 テレビ朝日
書籍
ヒラメキ・ノート 05 温泉
温泉表の見方
2007年2月28日 コクヨ㈱
新聞
読売新聞(朝刊)
水質汚濁防止法の省令改正でホウ素・フッ
環境ルネサンスNO.93 素の排水基準が強化され、その暫定基準
(現代温泉考3)
の期限を2007年7月に迎えることから全国
の温泉地が困惑していることを紹介。
新聞
産経新聞(朝刊)
老舗旅館が親子歓迎
テレビ
土曜スペシャル「列島・絶景めぐり旅 壮観・
日本一を堪能」
その他
「Harmony」Vol.38
温泉津温泉・薬師湯の紹介に合わせて、天
然温泉表示看板が最高評価の施設を紹介
特集 温泉
2006年9月21日 北海道新聞社広告局
2006年12月5日 インフォレスト㈱
2006年11月12日 テレビ朝日系・全国24局ネット
2007年2月8日 読売新聞社
乳幼児連れの母親を歓迎する旅館が登場
してきたことを紹介。
2007年2月22日 産業経済新聞
草津の自然湧出量が日本一であるというこ
と。
2007年3月17日 テレビ東京
火山性と非火山性の温泉成因メカニズムの
図を使用。
2007年3月20日 三機工業㈱広報部
5,出
版
(1)月刊雑誌『温泉』発行
第74巻4・5月合併号(通巻799号)∼第75巻3月号(通巻808号 )
1)4・5月合併号/特集:秋田県の温泉(表紙:田沢湖)
紹介温泉地:仙北市の温泉、下田、栃木県の温泉、志賀島、大丸、尻焼、湯盛、台湾の温泉
(烏来)
2)6月号/北京・小湯山温泉(表紙:吉野川源流「水源地の森」)
紹介温泉地:新穂高、石和、七釜、拍子水、壱岐湯本、東伊豆町温泉郷、熱海
3)7月号/草津町の観光とまちづくり・温泉地宿泊者数ベスト100(表紙:中棚温泉)
紹介温泉地:酸ヶ湯、鳴神、下湯の平、美作三湯、志賀高原、小野川
4)8月号/キルギスの温泉(表紙:猿ヶ京温泉)
紹介温泉地:富士河口湖温泉郷、亀嵩、草津、野沢、田町、徳次郎、乳頭温泉郷、岩室
5)9月号/特集:福島県高湯温泉(表紙:高湯温泉)
紹介温泉地:塩山温泉郷、津黒高原、福地、宝川、新菊島、上栗山、奥津、箱根温泉郷
6)10・11月合併号/特集:宮城県鳴子温泉郷(表紙:鳴子峡)
紹介温泉地:鳴子温泉郷、霊泉寺、鹿教湯、蒜山高原、神郷、湯河原、奥津
7)12月号/アイスランドの温泉(表紙:日中温泉)
紹介温泉地:津和野、山中湖温泉郷、新見千屋、花吹、姥子、別府、
8)1月号/温泉と温泉ないし法律関係 年頭の挨拶(表紙:野沢温泉)
紹介温泉地:南木曽、山中、湯郷、越後湯沢、上山田、塩原元湯
9)2月号/イタリアの温泉 バイナリー発電に対する意見(表紙:湯の峰温泉)
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紹介温泉地:片山津、鹿教湯、長湯、大島、二日市、曽爾高原、
10)3月号/温泉地の祭り フィジーの温泉(表紙:北条の獅子舞)
紹介温泉地:嶽、板留、鹿教湯、美ヶ丘、別海、フラヌイ、韮崎旭、宮城、霧積、関
6,インターネット事業
(1)ホームページ「温泉名人」の運営
温泉の正しい知識を普及するとともに、全国の温泉地と日本温泉協会加盟旅館等を紹介。
アクセス数は1ヶ月あたり平均120万∼125万件を数える。「温泉名人」は下記の4コーナー
で構成。
①協会PRコーナー
日本温泉協会の活動の紹介。温泉に関する基礎知識や統計等で構成する「温泉百科」。
②温泉地情報コーナー
「温泉地情報コーナー」、「日本の秘湯コーナー」、「国民保養温泉地コーナー」などで
構成。
③温泉地と宿の検索コーナー
日本全国2,600ヵ所以上の温泉地を検索できる「温泉地の検索コーナー」。日本温泉協会
の全会員施設(1,600軒の旅館)を検索できる「旅館の検索コーナー」。
④イベントコーナー
協会主催の行事と、全国の温泉地のイベント情報など。
7,催物の開催
1)会員総会「施設展」(環境月間賛同事業)
6月27日 秋田県仙北市・仙北市民会館
2)会員総会「情報交換会」
6月27日 秋田県田沢湖高原温泉郷・駒ヶ岳観光ホテル
3)会員総会「エキスカーション」
6月28日∼29日 総会翌日田沢湖高原温泉郷発
・Aコース 乳頭温泉郷、田沢湖、角館市など視察(日帰り)
・Bコース Aコースに加え、玉川温泉、酸性水中和処理施設、後生掛温泉など視察(1泊
2日)
4)第46回「温泉経営管理研修会」((財)中央温泉研究所、(社)日本温泉協会、温泉工学会、
日本温泉管理士会、共催)
11月8日∼9日 東京・野口英世記念会館
・特別テーマは、「温泉関連文化遺産について」
受講者250名。現地見学会は静岡県・伊豆長岡温泉を視察。
5)第14回「日本温泉クラブの集い」
11月10日∼11日 福島県高湯温泉・旅館玉子湯
・ゲストは愛浴家・山崎まゆみ氏で、記念講演は「混浴のすすめ」。
出席者42名。
6)第49回「旅と温泉展」
3月26日∼30日 愛知県名古屋市・JR名古屋駅中央コンコース桜通口。来場者約35,000人。
・全国の会員温泉地、会員施設の紹介。パンフレットの配布、アンケートの実施。
8,催物への参加
1)第18回新宿御苑みどりの日の集い「みどりフェスタ2006」
(新宿御苑みどりの日の集い実行委員会主催)
新宿御苑100周年記念事業の一環として実施
- 9 -
4月29日 東京・新宿御苑
・会員温泉地の紹介、天然温泉表示看板の紹介、アンケートの実施
2)「ウィンターリゾート2007」(ウィンターリゾート実行委員会主催)出展
11月3日∼5日 東京・サンシャイン文化会館
3)第35回「国際ホテル・レストランショー」(ホテレス2007)(日本能率協会ほか宿泊料理関係
5団体主催)出展
3月13日∼16日 東京・東京ビッグサイト
・「温泉情報コーナー」を開設。会員温泉地の紹介、天然温泉表示看板の紹介、浴槽管理関
係機器の紹介。主催者による企画展示「アクア&スパ2007」に呼応し「スパ・エステ・美容
プランを体験できる宿」も紹介。来場登録者数9万1,454名。
なお、協会から、「HOTERES JAPAN 2007」企画委員会と、企画展示「アクア&スパ2007」ワ
ーキング委員会に委員として寺田専務を派遣し協力した。
9,天然温泉表示看板の普及
平成17年5月24日温泉法施行規則の一部を改正する省令が施行された。
この改正により、温泉法第14条第1項の規定による温泉の成分等の掲示は、従来からの、温
泉の成分、禁忌症、そして入浴又は飲用上の注意に加え、温泉成分に影響を与える項目が追
加された。具体的には、加水、加温、循環・ろ過、入浴剤の添加・消毒を行っている場合、
その旨とその理由の掲示が義務化され、さらに虚偽の掲示あるいは掲示を怠った場合には罰
則規定が適用されることになった。
天然温泉表示看板は、平成15年4月から2ヵ年のテスト期間を経て、平成17年5月改正温泉
法施行規則に準拠したものとし貸与をはじめた。
内容は、利用源泉に関する情報7項目と浴槽の温泉利用に関する情報10項目、計17項目につ
いて文字で判り易く紹介するとともに、引湯方法や新湯注入率など6項目について、自然度、
適正度の目安を5段階で表示し、一般消費者にも判り易いよう配慮。各地で独自の表示への
取り組みが見られるなか、全国統一の基準と第三者機関による公正な審査という信頼性を前
面に出し普及につとめてきた。第13回審査会を4月21日、第14回審査会を12月6日、それぞ
れ開催。平成19年3月末現在の天然温泉表示看板の貸与状況は、272施設、508枚。
10,日本宝くじ協会助成金による事業
平成17年度の(財)日本宝くじ協会の助成金事業では、温泉の知識を普及する書籍の発行事業
として、学術部委員会の協力を得て『温泉 自然と文化』を刊行した。本書は、温泉の自然面
と文化面に焦点をあわせ、そもそも温泉とはどういうものなのか、基礎的な正しい知識の普及
を目指した。
第2年度にあたる18年度は、その延長線上に内容を少し掘り下げ、「温泉をどう活かすか」を
テーマに『温泉 歴史と未来』を刊行した。
基本テーマに沿って、温泉利用のいろいろ、温泉資源の保護と対策、温泉分析書の読み方、温
泉浴槽の管理のいろいろ、温泉医学の歴史、温泉医学の現状、21世紀の温泉地のあり方、など
から構成。5000部印刷し、成果物は国、全国の県庁、市町村、公共の図書館などに寄贈した。
11,温泉排水(ホウ素・フッ素)の規制に対する対応
水質汚濁防止法施行令で排水基準の対象物質にあげられている「ほう素及びその化合物」と「ふ
っ素及びその化合物」のうち旅館業から出る温泉排水の問題について、本会はこれまで環境省に
対し要望書の提出や、意見交換など行なってきたが、平成19年6月末日の暫定排水基準の期限
を前に同省から検討調査を請け負った企業による業界ごとのヒアリングが環境省の同席のもと
実施され、温泉関係の団体を代表して本会が出席し意見を述べた。
平成19年2月20日東京の法曹会館にて開かれたヒアリングには、本会から綿抜学術部委員長、
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甘露寺学術部幹事委員、大野常務副会長、寺田専務理事が出席。
ほう素もふっ素も温泉には比較的多く含まれる物質であり、温泉法に定義づけられた物質であ
るにもかかわらず、それが排水に一定量以上含まれていてはいけないという点に矛盾がある。
日本温泉協会としては処理方法について具体的な情報は入手していないので環境省が実施した
実証モデル事業の結果を待って参考としたい、としたうえで次の4項目を書面で要望した(概
略)。
① 低廉で実用的な除去方法が確立されていない現在、暫定排水基準の延長を要望したい。
② 温泉は自然現象であり、「水質汚濁防止法施行令及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律
施行令の一部を改正する政令」(昭和49年)施行の際、砒素及びその化合物について、現
に湧出している温泉については、当分の間、適用しないことになっているのにならい、
ほう素、ふっ素についても同様に適用しないことにしてほしい。
③ 除去方法について、国としてその技術開発に早急に取り組まれ、適正な処理方法を示し
てほしい。さらに、これらを資源として活用するための研究開発を要望したい。
④ 実用的な処理技術が開発された際において、導入にあたっての財源の経済的支援体制を
制度化してほしい。
ヒアリングの後、今後の対応について協議した。業界としての積極的な取り組みが問われてお
り、これに応じる姿勢を示さないことには、問題は良い方向に進展しないだろうという判断か
ら、学術部委員会に排水問題の検討会を設けることにし、その旨を環境省に伝えた。
なお、3月29日、7月以降も現行の暫定排水基準値のまま延長するという方針案が環境省から
示された。
12,地熱問題についての対応
地熱発電開発は、周辺の環境破壊をはじめとする公害問題、また既存の温泉源への影響など、
きわめて憂慮される問題性をはらんでいることから、協会では地熱対策特別委員会を中心とし
て無秩序な地熱発電開発に反対してきた。
従来型の大規模地熱発電に対し、昨今、小さなユニットでのバイナリー発電が全国に広がる気
配を見せていることから、6月27日秋田県仙北市の仙北市立田沢湖図書館で地熱対策特別委員
会を開催した。
バイナリー発電は、一般に80℃から150℃の蒸気や熱水のもつ熱エネルギーを低沸点の媒体に
伝え、高圧の媒体蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回し発電する方式。水と低沸点媒体
2つの媒体を利用することから、バイナリーサイクル発電と呼ばれている。通常の地熱発電よ
り低い温度、または小規模な蒸気や熱水の利用が可能ということで既存の温泉地が候補地とし
て狙われる危険性も高い。地熱委員会では、協議の結果、次の3点を確認した。
①温泉地での地熱開発に反対する。②新たなバイナリー発電施設の建設に反対する。③既存の
地熱発電所の還元井の二次エネルギーの利用や、廃湯(捨て湯)の余熱を利用したバイナリー
発電には反対しない。
本件は、同日開催の会員総会で提出議題として報告され、学術部委員会と地熱委員会に付託さ
れた。これを受け、甘露寺学術部幹事委員が8月18日候補地の一つ、岩手県御在所温泉と藤七
温泉の周辺調査を実施。調査報告と意見を「温泉」2月号に掲載し他温泉地にも注意を喚起し
た。
13,定款の変更について
定款変更については、6月27日開催の18年度会員総会において議決され、11月28日付で主務大
臣である環境大臣と国土交通大臣の認可を得た。
今回の定款変更は本会の主務官庁である環境省と国土交通省の指導のもと、国が定める「標準
モデル定款」に準拠すべく見直しを行ったもの。
主な変更点は、①会員の種別に係わる条項(普通会員と特別会員を統合して、新たに正会員と
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する)、②入退会に係わる条項、③役員の種類及び定数等に係わる条項、④役員の選任・職務
・解任に係わる条項、⑤総会・理事会における権能・開催・議事録等に係わる条項、⑥財産の
構成と管理・事業計画及び予算・暫定予算に係わる条項、⑦事業報告及び決算の議決に係わる
条項、⑧定款変更・解散に係わる条項、⑨事務局設置等に係わる条項、等であり、これらの条
項につき変更あるいはより明確化をはかった。
14,温泉行政の諸問題に関する懇談会、委員会への参画
環境省では、温泉に関するさまざまな課題に対処するため、平成15年8月「温泉の保護と利用
に関する懇談会」を、また、16年10月に中央環境審議会自然環境部会に「温泉小委員会」を、
さらに、18年6月には「温泉行政の諸課題に関する懇談会」を設置し対応してきた。「保護と
利用に関する懇談会」と「温泉小委員会」には、本会から大野常務副会長が「諸課題に関する
懇談会」には岡村常務理事が参画、幅広い議論に加わるとともに協会としての意見をのべてき
た。議論の結果はそれぞれ報告書にまとめられた。平成18年11月、環境大臣より中央環境審議
会に「温泉資源の保護対策及び温泉の成分に係る情報提供の在り方等について」課題への対応
に関する意見を求める旨の諮問がなされ、中央環境審議会から自然環境部会に付議され、温泉
小委員会において、これらの課題を中心に今後の温泉行政の対応のあり方等について検討が行
なわれた。検討の結論は平成19年2月、自然環境部会から中央環境審議会に報告され、中央環
境審議会から環境大臣に答申された。
答申の内容は、温泉資源の保護対策の項目では、国によるガイドラインの作成について、許可
条件の付与等による事後管理手法の活用について、温泉資源保護対策に関わるその他の対応に
ついて、また、温泉の成分等に係る情報提供の項目では、温泉成分の定期的な分析及び分析結
果の掲示の義務付けについて、温泉利用事業者による自主的な情報提供の充実等について、な
どがまとめられた。
なお、この答申をふまえ、温泉成分の定期的な(10年ごと)分析を事業者に義務づけること等
を柱とした改正温泉法が平成19年4月25日公布された。
15,表彰関係(協会関係者)
(1)国土交通大臣表彰 4月14日
・観光関係事業功労者 国土交通大臣表彰
宮崎陽允氏(愛媛県道後温泉、本会地域相談役)
(以上経営者)
小嶋 力氏(栃木県那須温泉)
滝 晴子氏(岐阜県下呂温泉)
風早笙子氏(兵庫県有馬温泉)
梶木和子氏(兵庫県有馬温泉)
御船淳子氏(鳥取県三朝温泉)
松本昌志氏(島根県玉造温泉)
(以上、女将、従業員)
(2)春の叙勲・褒章 4月29日
・黄綬褒章
臼井静枝氏(栃木県鬼怒川温泉)
(2)秋の叙勲・褒章 11月3日
・旭日双光章
玉置典治氏(三重県赤目温泉)
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16,相談及び斡旋
(1)温泉療養相談
(2)温泉旅行相談
(3)会員からの諸相談
17,関係機関・諸団体との連絡協議
(1)協力
・環境省関係
「環境の日」(6月5日)
「環境月間」(6月1日∼30日)
「自然に親しむ運動」(7月21日∼8月20日)
・国土交通省関係
「観光週間」(8月1日∼7日)
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