「低炭素社会に向けたアプローチ」 創エネ・省エネ型商品製造企業の観点から 2008年9月9日 シャープ株式会社 執行役員 環境安全本部長 森本 弘 事業拡大と環境保全を両立する企業 1 ▶シャープがめざす環境先進企業 ① 事業拡大と環境保全を両立する企業 ② モノづくりを通じた社会貢献が評価される企業 ▶ 『2010年 地球温暖化負荷ゼロ企業』を実現 2015年 2010年 全世界の事業活動による 温室効果ガス排出量 (抑制) ≦ 太陽電池の創エネと 商品の省エネによる 温室効果ガス削減量 (拡大) 2007年度のGHG排出量 2007年度のCO2削減量 176万トン 137 万トン 1 スーパーグリーンファクトリー(SGF) 2 ▶ 環境配慮型工場を目指した全社取り組み ❑ 1999年度から グリーンファクトリーコンセプトを導入して工場のグリーン化に着手。 ❑ 2003年度から 評価基準を設けて社内認定を開始。 ❑ 2007年度は、 全世界の39の生産工場をグリーンファクトリー以上に認定。 ❑ 2008年度より、 日本国内の事業所を対象に新たにSGFⅡの取り組みを開始。 SGFⅡの狙い→ 既存工場におけるCO2・廃棄物総排出量を、07年度を ピークとして08年度以降、減少に転じさせる。 3 スーパーグリーンファクトリ- ▶ 亀山工場の取り組み 温室効果ガスの 排出削減 用水使用量の 削減 産業廃棄物の 適正処理 工場全体の総使用電力の1/3を確保 太陽電池 発電システム 世界最大級※ コ・ジェネレーション システム 国内最大級 燃料電池システム 国内最大級 工程排水 リサイクルシステム 高効率 瞬停対策装置 100%リサイクル 世界最大級 ※建物設置として 2 4 省エネルギーの実現 ▶電化製品における省エネ性能の向上 『家庭での電力消費量のうち、エアコンと冷蔵庫で41.3%※1』 エアコン エアコン 冷蔵庫 冷蔵庫 4.0kW 年間消費電力量 4.0kW 351ℓ以上の平均値 470ℓ ※2 2,270 kWh -42% -55% 1,314 1,240※2 kWh kWh 年 ] [kWh/ 560 kWh (10年間) 1997年 2007年 1997年 (10年間) 〔AY-U40SX〕 2007年 〔SJ-HD46P〕 *1出所:平成16年度電力需給の概要(平成15年度推定実績、資源エネルギー庁)。 内訳はエアコン25.2%、冷蔵庫16.1%。 *2省エネ性能カタログ1997年度版を基に各製品の当社平均値を算出。 液晶テレビの省エネ 5 ▶進化する液晶テレビAQUOS先進の環境性能 32V型液晶テレビAQUOSの年間消費電力量の推移 kWh 300 ●271 LC-32GD4 32C-HE1 227 ブラウン管テレビ ● ● 238 (32型) LC-32GD1 200 LC-32GD6 200 ● LC-32D10 ● ● 154 147 LC-32BD1 LC-32GH1 100 00上 03下 04上 135 ● 05上 05下 06上 06下 LC-32GH5 113 ● ● 120 LC-32D30 07下 08上 (年度 期) 3 グリーン・エネルギー・マーク 6 ▶太陽光発電由来のグリーン電力を使って液晶テレビアクオスを組み立て 日本モデルの液晶テレビAQUOS Rシリーズ(6機種)※に 「グリーン・エネルギー・マーク 」 を採用 (製品上へのシール貼付は秋以降順次実施)。 グリーン・エネルギー・ラベル(イメージ) AQUOS Rシリーズ ※採用機種:LC-65RX5-B/T,LC-52RX5-B/T,LC-46RX5-B/Tの2色6機種 9 40年以上の信頼と実績。シャープの太陽電池 世界合計 約8GW ・光劣化に対する技術 ・長期信頼性の技術 ・施工技術 ・リサイクル技術 薄膜シースルー 累計 2GW 2,500,000 2.0GW 2,000,000 住宅用 1.5GW 1,500,000 衛星 灯台 電卓 1.0GW 1,000,000 提供:宇宙航空研究 開発機構(JAXA) 0.5GW 500,000 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1981 1966 1976 1963 ~ ~ 0 4 8 薄膜太陽電池の生産拡大 ▶グローバルで薄膜太陽電池生産能力1GWの体制づくりを目指す。 薄膜太陽電池モジュール ・シリコン使用量が結晶系の100分の1 ・トリプル型で業界最高の変換効率 モジュール10%を実現 新しい暮らし「地球温暖化負荷ゼロの暮らし」 2010年 9 更なる省エネ/創エネ 性能の向上 900kg 一般家庭からの 2008年 CO2排出量は 省エネ家電で900kg 年間 3,500 kg*1 省エネ家電への 買い替えで 年間 900 kg*2 削減 合計:約2,600kg 太陽電池で1,700kg 太陽電池の設置で 年間 1,700 kg*3 削減 *1 『一般家庭からのCO2排出量は年間3,500kg』: 家庭部門からのエネルギー起源CO2排出量1億7,400万トン及び総世帯数4,960万世帯より算出。 *2 『省エネ家電への買い替えで年間900kg削減』: 10年前の当社製品との比較。エアコン(2台)、テレビ、冷蔵庫の3品目買い替え時の合計値。 *3 『太陽電池の設置で年間1,700kg削減』: 4.28kWシステムを設置し、年間発電電力量が4,587kWh/年の場合を想定。太陽電池による発電電力量 1kWhあたりのCO2削減効果は0.425 (2005年度電気事業連合会公表値) - 0.0455 (太陽電池生産時の排出量) [kg-CO2/kWh]を想定。 5 10 ・地球環境問題が深刻化するなか、企業の積極的 な環境保全への貢献が求められています。 ・太陽光発電の普及拡大と省エネ製品の開発、工場 の環境負荷低減により、「持続可能なモノづくり」の 体制を構築し、 「低炭素社会」の実現に貢献して 参ります。 6
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