生理検査 【検査項目説明】と【検査を受ける際の注意事項】 検査項目 検査項目の説明 検査を受ける際の注意事項 安静時心電図 心臓の電気信号を波形として描いたもので 手首・足首の4か所、胸部に6個の電極を着けて検査します。 す。心筋梗塞、狭心症、不整脈などの心疾 手足や肩、首筋の力を抜きリラックスして下さい。 患がないか調べます 負荷心電図 負荷台を決められた時間昇り降りし運動に 負荷台を一定時間昇り降りしますので転ばぬよう、また足をぶ よる心電図変化を記録します。運動で誘発 つけぬよう注意して下さい。負荷途中、胸の痛みやヒザ痛、め される狭心症や不整脈がないか調べます。 まいなど体に異常を感じたら、すぐに申し出てください。 ホルター心電図 シャワー、入浴禁止。電気毛布・電気カーペット使用禁止。精 小型の器械を24時間装着し、普段の生活中 密機械であり乱暴に取り扱わぬよう、また水に濡らすことのな におこる不整脈や狭心症を記録します。 いよう注意願います。 ABI検査 足首と上腕の血圧を測定し、その比を求め ることで、動脈硬化の程度を調べ、心音図を モニタリングすることで脈拍の伝わる速さ(動 脈の硬さ)がわかります。 トレッドミル検査 心電図と血圧をモニタリングしベルトコンベ アーの上を歩き、運動中の心電図の変化の 目標心拍数まで運動しますが検査中、胸の痛みやヒザ痛、め 有無を調べます。患者さんに合わせたプロ まいなど体に異常を感じたらすぐに申し出てください。 グラムを選んで検査します。 CPX検査 トレッドミルを用いて段階的に運動負荷を増 加しながら、心電図、血圧、呼気中の酸素 目標心拍数まで運動しますが、検査中胸の痛みやヒザ痛、め や二酸化炭素の濃度を測定し、運動療法を まいなど体に異常を感じたら声を出さずに手を挙げるなどして 行う際に用いる適切な運動強度を調べま 申し出てください。 す。 肺機能検査 呼吸機能検査は最大の努力があってはじめて意義を持つ検 肺容積や気道の閉塞状況、末梢気道病変 査です。検査結果は努力により大きく左右されます。このた について調べます。 術後肺合併症の予防 め、検査は患者さんにできるだけ頑張っていただけるよう担当 や肺疾患の経過観察のため検査します。 の技師が声掛けします。 精密肺機能検査 肺機能検査に加えて、最大限空気を吐き きった時点で肺の中にどれくらい空気が 残っているか(残気量)、肺から酸素が効率 ガスを使用した検査になりますが、使用ガスの種類や吸入量 よく血液に取り込まれているかどうか、肺全 など安全基準範囲内で検査していますのでご安心下さい。 体に均等に空気が送り込まれているかなど 調べます。 心肺機能 SPPは皮膚の毛細血管レベルの血流を評 価します。難治性潰瘍の血流評価、虚血性 潰瘍の治癒予測、血行再建術のモニタリン SPP(皮膚灌流圧)検査 グ、末梢動脈疾患スクリーニング(特に糖尿 病・透析による石灰化症例)、下肢切断レベ ル判定を行います。 手足4か所に血圧カフを巻き2回ほどきつく締まるため、少し痛 みを感じますがしばらくするとゆるみます。検査中は動いたり 声を出したりしないでください。正しく検査するため透析シャン トやペースメーカー埋め込みの有無について質問します。 潰瘍に近い位置にカフを巻き加圧しますので一時的に痛みを 感じますが、しばらくするとゆるみます。ただし痛みが強い場合 は申し出て下さい。検査中は動いたり声を出したりしないでく ださい。 基礎代謝検査 安静仰臥位にて呼吸をする、心臓を動か 早朝空腹時安静状態でストレッチャー上にて検査施行します。 す、体温を保つなどの生命維持活動のため 前日は過労を避け、食事は適度に摂取し早めに就寝します。 に常に使用するエネルギーを測定する検査 検査当日は絶飲・絶食・禁煙にて検査します。 です。 心臓超音波検査 検査中は上半身薄着になっていただきますので身軽な服装で 心臓の心室や心房の大きさ、壁の厚さや動 来てください。ワンピースやボディスーツなど上下が繋がった き、弁の形態や動きなどを調べます。 服装は避けてください。 経食道超音波検査 胃カメラのように、口から食道に直径約1cm の超音波発信器がついている管を入れて行 います。通常の心臓超音波検査よりも詳細 な検査が可能です。 下肢静脈検査 下肢(足の付け根から足首まで)の静脈に 下半身は下着1枚になり、その上から使い捨て検査着に履き 超音波をあて、血栓の有無や血液の流れを 替えて検査します。着替えやすい服装で来てください 調べます。 下肢動脈検査 下半身は下着1枚になり、その上から使い捨て検査着に履き 下肢(足の付け根から足首まで)の動脈に 替えて検査します。着替えやすい服装で来てください。検査が 超音波をあて、動脈の閉塞や狭窄の程度を 長時間になる場合があります。検査前にトイレを済ませておい 調べます。 てください。 心エコー 検査予約時間の4時間前、検査後1時間半は絶飲食です。入 れ歯の方は検査前に外していただきます。喉の麻酔をしてか ら検査を行います。麻酔薬に対してアレルギーをお持ちの方 は、事前にお申し出ください 脳波 上肢静脈検査 上肢の静脈に超音波をあて、血栓の有無や 上半身は着替えやすい服装で来てください 血液の流れを調べます。 上肢動脈検査 上肢の動脈に超音波をあて、動脈の閉塞や 上半身は着替えやすい服装で来てください 狭窄の程度を調べます。 腹部動脈検査 主に腹部動脈から分枝する腎動脈に狭窄 がないかを調べる検査です。 頸部動脈検査 頸部(首の部分)の動脈に超音波をあて、血 頸部の出やすい服装で来てください 管壁の状態や血液の流れを調べます。 ネックレス等は外してもらいます。 脳波検査 脳から生じる微弱な電気活動を頭皮上の電 極から増幅し、波形として記録したもので す。覚醒や睡眠の状態、脳の機能障害(て んかん、意識障害)の有無、その広がりを無 侵襲に検査をします。 聴性脳幹反応 (ABR) 乳幼児の場合、前処置のお薬を飲んで頂きます。予約の1時 音の刺激により発生する、聴覚伝導路およ 間前には受診科の外来へお越し下さい。 び脳幹部からの電位を記録します。聴力や お薬の効きを良くするために、検査前日の睡眠時間を短くし、 聴神経機能の検査をします。 来院の途中も眠らせないようにお願いします。 筋電図検査 検査前の食事制限などはありません。 末梢の神経を刺激することにより導出される 電気刺激を用いて人工的に末梢神経を興奮させ、神経や支 活動電位による障害部位の検出と神経機能 配筋に生じた活動電位を記録するため、若干の痛みや不快感 の客観的な評価をします。 を伴うことがあります。 検査予約時間の4時間前より絶飲食です 腹部の出やすい服装で来てください 髪に整髪料、油類、スプレー等はつけず、ピアス、イヤリング 等も外しておいて下さい。また、出来るだけ前日に洗髪して下 さい。 乳幼児の場合、前処置のお薬を飲んで頂きます。予約の1時 間前には受診科の外来へお越し下さい。 お薬の効きを良くするために、検査前日の睡眠時間を短くし、 来院の途中も眠らせないようにお願いします。 1泊2日の検査入院です。 ポリソムノグラフィー 口鼻の気流、血中酸素飽和度、脳波などを 検査の解析には十分な睡眠時間が必要です。睡眠時間が少 (PSG) 記録して、睡眠中の呼吸状態を調べます。 ないと解析できない場合があるので注意して下さい。 夕食後から翌朝起床時まで、機械を装着します。 腹部エコー検査 腹部に超音波を当てて、腎臓、脾臓、肝臓、 膵臓、胆嚢、総胆管、腹部大動脈、リンパ 節、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、消化管に異 常が無いかを調べます。 乳腺エコー検査 上半身の衣服を脱いで検査をいたしますので、着脱しやすい 乳房と脇に超音波を当てて、乳腺、リンパ節 服装でお越しください。食事の制限はありません。 に異常が無いかを調べます。 頚部エコー検査 首まわりに超音波を当てて、甲状腺、顎下 首まわりが出やすい服装でお越しください。ネックレスは外して 腺、耳下腺、頚部リンパ節に異常が無いか ください。食事の制限はありません。 を調べます。 頸動脈エコー検査 首まわりに超音波を当てて、頸動脈の動脈 首まわりが出やすい服装でお越しください。ネックレスは外して 硬化の程度を評価します。 ください。食事の制限はありません。 標準純音聴力検査 最も基本となる聴力検査であり、125Hzから 8000Hzの7種類の純音を用いて閾値を測定 します。気導閾値と骨導閾値を測定すること により、難聴の程度、種類の判定に有用で す。被検者の応答が大切になる自覚的聴力 検査です。 腹部エコー 生体機能 標準語音検査 自記オージオ検査 耳鳴検査 ティンパノメトリー 検査前日の夕食は軽くとってください。 午後9時以降から水 以外は飲食しないようにし、検査当日は水のみにとどめてくだ さい。腹部全体を検査しますので、着脱しやすい服装でお越し ください。 語音を用いてことばの聞き取り、聞き分けを 検査します。社会生活における適応度や補 聴器装用の重要な情報となります。被検者 の応答が大切になる自覚的聴力検査です。 検査前15分はイヤホン等で過大な音を聞かないでください。 メガネ、イヤリング、ピアス等は外していただききます 「音が聞こえている間ボタンを押し続け聞こ えなくなったら離す」ということを繰り返し聴 力閾値レベルを測定する検査です。被検者 の理解度や集中力に影響を受けます。持続 音と断続音で測定することにより難聴の種 類や障害部位の鑑別に役立ちます。 第三者にはわかりにくい耳鳴を、近い種類 の音の種類、大きさをオージオグラム上に 記録する検査です。 外耳道を密閉し、一定の検査音がどの程度 鼓膜から反射されるかを容積の変化により とらえる検査です。鼓膜や耳小骨の可動性 特になし や中耳腔の状態、顔面神経麻痺の状態や 難聴の程度を推測することが出来ます 耳小骨筋反射 DPOAE 平衡機能検査 カロリック検査 難聴の程度を推測することが出来ます。 2種類の純音を与えることにより反射する音 の歪成分を分析する検査です。内耳の外有 乳幼児の場合、前処置が必要です。 毛細胞の状態を反映します。他覚的聴力検 査です。 直立時の開閉眼によるふらつきや、閉眼足 踏みによる回転方向、角度により体平衡の 状態を知る検査と、眼振の状態により、三半 規管や前庭の機能を知る検査があります。 検査に伴い一時的にめまい感、気分不良が生じることがあり ます。 外耳道に冷水を注入することにより引き起こ される眼振を赤外線CCDカメラや眼振計に 記録します。前庭機能の検査です。
© Copyright 2024 Paperzz