1 病院の概要 - 兵庫県立柏原病院

1 病院の概要
名
称
兵庫県立柏原病院
所 在 地
兵庫県丹波市柏原町柏原 5208 番地の1
開設年月日
昭和28年5月
診療科目
内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、神経内科、血液内科、緩和ケア、
小児科、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、
耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科
病 床 数
一般病床 303床(緩和ケア病床20床含む)
特
色
1 準3次救急指定病院である
2 丹波地域の中核病院である
沿
革
昭和 28 年
昭和 35 年
昭和 48 年
昭和 59 年
平成 4 年
平成 6 年
平成 16 年
平成 20 年
県立療養所柏原荘として設立
県立病院柏原荘に改称
県立柏原病院に改称
総合病院の名称承認
地域医療連携室を新設
厚生省臨床研修病院の指定
厚生省新臨床研修制度 管理型病院
がん診療連携拠点病院の指定
へき地医療拠点病院の指定
平成 21 年 神戸大学臨床研修プログラム 協力病院
平成 26 年 緩和ケア病棟を新設
専門医(認定医)教育病院等学会の指定
日本内科学会認定医制度教育関連病院
日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
日本消化器病学会専門医制度認定施設
日本消化器内視鏡学会指導施設
日本肝臓学会関連施設
日本外科学会専門医制度修練施設
日本消化器外科学会専門医修練施設(認定施設)
日本がん治療認定医機構認定研修施設
日本整形外科学会専門医制度研修施設
日本産科婦人科学会専門医制度専攻医指導施設
日本周産期・新生児医学会専門医暫定研修施設
日本小児科学会専門医制度専門医研修施設
日本眼科学会専門医制度研修施設
日本病理学会認定制度登録施設
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2 後期研修プログラムの概要、処遇
県立柏原病院では、
後期研修プログラムとして以下のような6種類のプログラムを用意しています。
内科(総合内科/ホスピタリスト/clinician educator)後期研修プログラム
循環器内科 後期研修プログラム
消化器内科 後期研修プログラム
外
科 後期研修プログラム
小 児 科 後期研修プログラム
産 婦 人 科 後期研修プログラム
整形外科
後期研修プログラム
眼
科 後期研修プログラム
定 員 : 内科・循環器内科・消化器内科・外科・小児科・産婦人科の各コース4名
整形外科・眼科の各コースは1名
研修開始時日:平成28年4月1日
期 間 : 3年
処遇等 :
◎ 身
分:地方公務員法第22条第2項の規定に基づく臨時的任用職員
◎ 研修期間:採用後3年以内
◎ 勤務時間:週38時間45分勤務(別途平日及び土・日・祝祭日の宿日直あり)
◎ 有給休暇:年間12日間
◎ 社会保険:厚生年金、健康保険、雇用保険に加入
◎ 宿
舎:公舎等の利用が可能(一部自己負担有)
◎ 給 与 等:正規職員に準じて支給
◆免許取得後3年目 年収
970万円~
◆免許取得後4年目 年収
990万円~
◆免許取得後5年目 年収 1,020万円~
* 超過勤務手当、当直手当等は別途支給
◎ 選考方法:書類審査及び面接
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専門医一覧
【内科】
役職・氏名
専門医、指導医、資格、学会役職等
所属学会
日本内科学会評議員、認定内科医
院長
日本循環器学会評議員、循環器専門医
秋田 穂束
日本病院総合診療医学会理事、認定医
昭和51年卒
日本医学教育学会評議員
日本内科学会評議員、総合内科専門医、指導医
副院長(診療担当) 日本消化器病学会評議員、消化器病専門医、指導医
兼内科部長
日本消化器内視鏡学会評議員、消化器内視鏡専門医、指導医
西崎 朗
日本消化管学会評議員、専門医
がん治療認定機構暫定教育医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
昭和58年卒
日本食道学会評議員
部長(化学療法担当) 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、内科指導医、
兼内科部長
日本消化器病学会消化器病専門医、指導医
藤井 康和
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、
日本肝臓学会肝臓専門医、日本腎臓学会腎臓専門医
死体解剖資格医、ICD
平成元年卒
日本内科学会、日本循環器学会、
日本プライマリケア学会、
日本呼吸器学会、日本医学教育学会
日本病院総合診療医学会
日本内科学会、日本消化器病学会、
日本消火器内視鏡学会、
日本消化管学会、
日本臨床腫瘍学会、
日本癌治療学会、日本胃癌学会、
日本食道学会、日本肝臓学会、
日本超音波医学会
日本内科学会、日本消化器病学会、
日本消化器内視鏡学会、
日本肝臓学会、日本腎臓学会
日本環境感染学会
検査放射線部長兼部
長(医療安全対策担
当)
・内科部長
日本内科学会、日本循環器学会
日本心血管インターベンション治
療学会、日本集中治療学会、
日本救急医学会
河﨑 悟
平成5年卒
日本内科学会総合内科専門医、指導医、
日本心血管インターベンション治療学会認定医、
日本循環器学会循環器専門医、
日本救急医学会認定インストラクター、認定コースディレク
ター、AHA ACLSプロバイダー
日本内科学会総合内科専門医、内科指導医、
日本消化器病学会消化器病専門医、
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
内科医長
田中 健雄
日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、指導医
日本循環器学会循環器専門医
日本超音波医学会超音波専門医
日本内科学会、日本緩和医療学会、日本
緩和医療学会、日本消化器病学会、
日本消化器内視鏡学会、
日本糖尿病学会
日本内科学会、日本循環器学会、
日本心臓病学会、日本超音波医学会、
日本心エコー図学会
平成12年卒
内科医長
北村 泰明
平成17年卒
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本内科学会、日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会、
内科医長
西尾 亮
日本内科学会認定内科医
日本循環器学会循環器専門医
日本心臓リハビリテーション学会指導士
日本内科学会、日本循環器学会、
日本救急医学会、
日本心臓リハビリテーション学会、
日本心血管インターベンション治
療学会
日本内科学会、日本循環器学会、
日本環境感染症学会
日本救急医学会、日本旅行医学会
内科医長
板倉 崇泰
平成10年卒
平成18年卒
内科医長
山路 哲雄
平成20年卒
内科医師
草野 俊亮
平成25年卒
内科医師
山本 哲也
平成25年卒
内科医師
樋田 紫子
平成25年卒
内科医師
松本 正憲
平成25年卒
日本内科学会認定内科医
日本循環器学会循環器認定医、ICD
日本旅行医学会認定医
日本内科学会、日本外科学会
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【神戸大学特命教授等】
石田 達郎
(特命教授)
日本内科学会総合内科専門医、指導医
日本循環器学会評議員、循環器専門医
日本動脈硬化学会評議員、専門医
見坂 恒明
(特命教授)
日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医・
家庭医療専門医・指導医
日本循環器学会循環器専門医、
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
小林 和幸
(講師)
日本内科学会評議員・幹事、認定内科医、指導医
日本呼吸器学会呼吸器専門医、指導医
三枝 淳
(講師)
日本内科学会認定内科医・指導医
日本リウマチ学会評議員、専門医、指導医
日本臨床検査医学会臨床検査専門医
野田 佳克
(医員)
北尾 章人
(医員)
【外科】
副院長(診療支
援・医療連携・
医療情報担当)
兼 栄養 管理部
長・外科部長
大野 伯和
昭和62年卒
診療部長兼部長
(手術調整・救急
担当)
・外科部長
髙瀨 至郎
平成元年卒
外科医長
中島 高広
平成12年卒
日本外科学会外科専門医・指導医、
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医、
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医、
日本消化器病学会消化器専門医・指導医、
日本癌治療学会臨床試験登録医、
日本がん治療認定医機構暫定教育医・認定医
近畿外科学会評議員
日本外科学会、日本消化器外科学会、
日本消化器病学会、
日本内視鏡外科学会、
日本癌治療学会、
日本大腸肛門病学会、日本胃癌学会、
日本臨床外科学会、
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会認定医、消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
近畿外科学会評議員
日本外科学会、日本臨床外科学会、
日本消化器外科学会、
日本消化器病学会、日本膵臓病学会
日本癌治療学会、臨床腫瘍学会
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医、指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化管学会暫定胃腸科専門医、指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
マンモグラフィー読影認定医
日本外科学会、日本消化器外科学会、
日本消化器病学会、
日本内視鏡外科学会、
日本内視鏡学会、日本腹部救急学会
日本膵臓学会、日本肝胆膵外科学会
日本消化管学会、日本癌治療学会、
日本病態栄養学会
日本外科学会
外科医師
山崎 悠太
平成25年卒
【神戸大学特命教授等】
日本外科学会外科認定医、専門医、指導医
日本消化器外科学会消化器外科専門医、指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会近畿支部評議員、消化器病専門医、指導医
楠 信也
(特命教授)
日本肝臓病学会肝臓病専門医、指導医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、指導医
日本超音波医学会代議員、超音波専門医、指導医
日本移植学会移植認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床研修指導医
日本肝胆膵外科学会評議員
日本臨床外科学会評議員
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【小児科】
役職・氏名
医療監
酒井 國安
昭和51年卒
専門医、指導医、資格、学会役職等
所属学会
日本小児科学会小児科専門医
日本小児科学会、
日本アレルギー学会、
日本小児アレルギー学会
小児科部長
梁川 裕司
平成2年卒
日本小児科学会小児科専門医
地域連携部長兼
小児科部長
日本小児科学会小児科専門医
日本小児科学会、
日本アレルギー学会
日本小児アレルギー学会、
日本マススクリーニング学会
日本小児科学会、
日本プライマリー連合会、
日本未熟児新生児学会
日本周産期新生児医学会
和久 祥三
平成3年卒
小児科医長
与茂田 愛
平成9年卒
日本小児科学会小児科専門医
日本小児科学会
日本小児神経学会
【神戸大学特命教授等】
西山 将広
(医院)
日本小児科学会小児科専門医
【産婦人科】
役職・氏名
専門医、指導医、資格、学会役職等
日本産科婦人科学会産婦人科専門医、暫定指導医
部長(医療情報担当)
)兼産婦人科部長 母体保護法指定医
丸尾 原義
昭和59年卒
産婦人科医長 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、
黄 豊羽
平成18年卒
産婦人科医長 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
中島 由貴
平成20年卒
【神戸大学特命教授等】
森田 宏紀
(特命教授)
蝦名 康彦
(准教授)
篠崎 奈々絵
(特定助教)
日本産科婦人科学会代議員、産婦人科専門医
母体保護法指定医
日本妊娠高血圧学会評議員
近畿産科婦人科学会評議員
日本産科婦人科学会代議員、専門医
日本婦人科腫瘍学会幹事、専門医
日本臨床細胞学会専門医
臨床遺伝専門医
日本がん治療認定医機構認定医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
FIAC(Fellow;International Academy of Cytology)
日本産科婦人科学会産婦人科専門医
母体保護法指定医
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所属学会
日本産科婦人科学会、
日本肥満学会、
日本周産期新生児医学会、
日本緩和医療学会、
日本医療情報学会
日本産科婦人科学会
日本産科婦人科学会
【整形外科】
役職・氏名
専門医、指導医、資格、学会役職等
所属学会
整形外科医長
振角 和利
平成9年卒
日本整形外科学会整形外科専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医、認定リハビリ医
日本整形外科学会、日本手術学会
日本骨折治療学会、
中部日本整形外科災害外科学会
整形外科医長
古賀 敬章
平成15年卒
日本整形外科学会整形外科専門医
日本整形外科学会
日本骨折治療学会、
日本創外固定・骨延長学会
日本整形外科学会
整形外科医師
抽冬 晃司
平成24年卒
【放射線科】
役職・氏名
放射線科医長
多喜 雅人
平成11年卒
専門医、指導医、資格、学会役職等
日本医学放射線学会放射線科専門医
所属学会
日本医学放射線学会
日本インターベンショナルラジオロジー
学会、日本放射線科専門医会
【泌尿器科】
役職・氏名
泌尿器科部長
専門医、指導医、資格、学会役職等
所属学会
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
日本泌尿器科学会
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医
日本泌尿器科学会、
日本泌尿器科内視鏡学会、
日本生殖医学会
村 光司
昭和60年卒
泌尿器科医長
山﨑 隆文
平成9年卒
【神戸大学特命教授等】
荒川 創一
(特命教授)
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医
日本透析医学会専門医、日本性機能学会専門医
日本感染症学会評議員、感染症専門医、指導医
日本化学療法学会理事、抗菌化学療法認定医、指導医
抗菌薬臨床試験指導者、日本性感染症学会理事長、認定医
石村 武志
(特命講師)
日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本臨床腎移植学会腎移植認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本移植学会認定医
【眼科】
役職・氏名
眼科医長
金光 聖隆
平成9年卒
専門医、指導医、資格、学会役職等
日本眼科学会眼科専門医
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所属学会
日本眼科学会
日本網膜硝子体学会
日本糖尿病眼学会
【その他、院外地域医療の指導医】
久保田 久則:青垣診療所 所長
戸田
忠 一:多可町立杉原谷診療所 所長
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3 個別プログラムの内容
①
内科(総合内科/ホスピタリスト/clinician educator)後期研修プログラム
総合内科は内科一般を広く診療する専門診療科です。しかし、決して浅くではなく、必要なとこ
ろは深くかつ global standard な診療を行っています。入院診療では高齢者に多い多臓器疾患、感
染症、不明熱、心不全、消化器疾患、更には HCU などで管理を必要とする重症疾患などを扱ってい
ます。当院では循環器内科ならびに消化器内科という臓器別内科はありますが、
“内科は一つ”とい
う基本姿勢で運営しています。私は、内科を選択する場合には早くから専攻する専門内科研修に入
らないほうが良いと考えています。あまりに早くに専門特化すれば、内科医としての幅広い視野が
もてなくなってしまうからです。当後期研修プログラムの選択は、
・ 内科をもう少し研修してから専攻科目を決めたい。
・ 専攻科目は決まっていても総合内科研修により幅広い診療技術を学んでおきたい。
・ 病院総合内科医/ホスピタリストとしてより広く、より深く一般内科を研修したい。
・ 研修医、内科専攻医の教育を行なう clinician educator になりたい。
#ホスピタリスト;米国で入院患者の診療のみ行なう医師、わが国では外来診療も行なう。
#clinician educator;一般内科の臨床能力かつ教育能力に優れた医師。
といったケースが最適と考えられます。
当院は稼働病床が現在 184 床と規模は小さいですが、丹波地域の中核をなす総合病院であり、
Common disease も珍しい疾患、救急も十分経験できます。各診療科との垣根も低く face to
face でコンサルトが可能です。神戸大学医学部の特命教授をはじめ多数の教員から診療ならびに教
育の支援があり、極めて教育環境が整っています。神戸大学からこれほどの支援を受けている病院
はほかにありません。循環器ならびに消化器の専門医から、内科医にとって必要な心電図の読み方、
心エコーや腹部エコー、内視鏡検査などの手技が修得できます。また県立病院群との研修交流も可
能です。
<研修の概要>
1. 病棟業務を主に担当し、屋根瓦方式で研修医の教育にも参加
します。
2. 初診、再診の外来を担当します(メンターが指導します)
。
3. 病院長による教育回診に参加し、さらに研修医を指導します。
4. 心エコー、腹部エコー、上部消化管内視鏡検査を研修します。
5. チャートカンファの司会・進行役をつとめます(clinician
educator が補助します)
。
6. 研修医の勉強会を企画立案します。
7. 神戸大学総合内科医師(金澤健司講師など)から臨床教育法を
まなびます。
ICLS研修会
<後期研修週間スケジュール例>
月
朝
モーニングカンファレンス
午
前
心エコー
午
後
院長回診
夕
方
火
消化器病棟カンフ
ァレンス
上部消化管内
視鏡検査及び
処置
(下部消化管
内視鏡検査)
(ERCP)
水
木
金
モーニングカンファレンス
循環器病棟カンファレンス
Journal Club
モーニングカンファレンス
消化器内視鏡カンファレンス
CAG/PCI
腹部エコー
上部消化管内視鏡検査
CAG/PCI
内科病棟合同カ
ンファレンス
(下部消化管内視鏡検査)
総合内科カンファレンス
消化器jounal club
心エコーカンファレンス
循環器病棟カンファレンス
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② 循環器内科 後期研修プログラム
当院の循環器内科の後期研修プログラムは虚血性心疾患、不整脈、心臓弁膜症、心不全な
どの循環器疾患に対して、的確な診断と専門的な治療を行うことのできる循環器専門医を育
成することを目標としたものです。基本的な診察所見、胸部写真、心電図に始まり心エコー
や心血管造影検査そして冠動脈インターベンションやペースメーカー植え込み術などの高
度医療を経験し、循環器診療における総合的な能力を養うことのできるプログラムです。初
期研修の 2 年間に取得した内科診療の基礎的な知識、技術をフルに発揮して、内科の専門医
としての能力をつけるためにも、3 年目は循環器疾患以外の内科疾患についてもさらに症例
を経験し、並行して循環器疾患に力を入れていくプログラムです。
<研修内容>
個々の初期臨床研修の習熟度に応じて循環器内科研修プログラムの調整を行いますが、一
般的には
● 当初の 3 ヶ月~6 ヶ月は入院患者の診断、治療を中心に行う。
問診、診察の重要性、心電図判読、診断のための検査計画法、そして検査結果の判断、
治療方針の決定等につき指導医のもとで研修する。また、検査は非侵襲的検査(負荷テス
ト、心エコー、シンチなど)を中心に指導医のもとで研修する。
● 入院患者の治療、非侵襲的検査に加えて侵襲的検査(心臓カテーテル)について指導医
のもとで研修する。
(当初はアシストから参加し、個人の習熟度に合わせて診断カテーテ
ル検査の術者として技術の習得にあたる。待機的ならびに緊急カテーテル検査につき研修
する)
。
● 外来は週に 1 回、主治医として受け持った患者のフォローアップを中心に行う。
● 救急外来や集中治療室での患者の管理を日勤帯ならびに当直帯に担当し、循環器疾患の
救急処置について研修する。
● 稀なケースや臨床で興味のある点について、指導医とともに検討し文献的な考察を加え
て学会や研究会で発表する機会を数多くもつ。
当院のプログラムの特徴は、
循環器疾患の中でも各領域の専門スタッフがそろってお
り、循環器救急初療、冠動脈インターベンション、不整脈、心エコー、シンチ等、各領
域の専門指導医からの直接指導を受けながら、
豊富な症例を経験できるプログラムです。
● 循環器内科 専門医3名、神戸大学医学部特命教授 1 名・講師 1名
● 取得可能資格:内科認定医、総合内科専門医、循環器専門医
<後期研修週間スケジュール例>
月
火
水
木
金
循環器病棟カンファレンス
Journal Club
朝
午
前
午
後
PM5 時~
心筋シンチ
CAG/PCI/PM
CAG/PCI/PM
CAG/PCI/PM
CAG/PCI/PM
内科病棟
合同カンファレンス
心エコー・運動負荷
冠動脈CT
心エコーカンファレンス
循環器病棟カンファレンス
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③
消化器内科 後期研修プログラム
当院の規模は一般病床184床と比較的小さいですが、地域中核の総合病院であるため一般的な
疾患も珍しい疾患、救急も十分に集ります。診療に協力的な土地柄で患者さんの診療もしやすく、
各診療科とも垣根がありませんのでコンサルテーションもしやす
く後期研修に適しています。
消化器内科では消化管、肝胆膵などの消化器疾患に対して的確な
診断と専門的な治療を行うことのできる消化器専門医を育成するこ
とが目標であり、基本的な診察所見に始まり腹部エコー、CT などに
よる画像診断能力を身につけ、上下部消化管内視鏡検査、ERCP 及び
それに伴う内視鏡処置などの高度な医療を経験、また消化器癌に対
する化学療法や緩和ケアを実践し、消化器診療における総合的な能
力を養うことができます。
(当院で施行される検査等) 上部消化管検査、内視鏡的粘膜切
除術、剥離術、食道静脈瘤硬化療法、結紮術、ERCP、乳頭切開
術、総胆管結石採石術、砕石術、ESWL,経皮経肝ドレナージ術など
初期研修のみでは消化器内科専門医へステップアップするための基礎となる一般的な内科の能力
が不十分ですので、消化器疾患以外の内科疾患についても並行して症例を経験し総合的な内科とし
ての能力も身につけ、又内科認定医取得の一助とします。
兵庫県立病院群や関連大学病院などを含め特定の研修、留学などを希望の場合には支援します。
専門指導医との距離が近く、初期研修後、内科としての基礎を固め、消化器内科を専門的に行っ
ていく研修課程を支援することを目指しているのが当院の後期研修の特徴といえます。
<研修内容>
● 専攻医は病棟業務を主に担当する。内科ローテーション研修ではないので、症例は消化器以外
にも並行して経験し、初期研修だけでは不十分な総合的な内科の能力を身につけることができ、
内科認定医、総合内科専門医の資格取得にも有利である。(ICLS、神戸大学総合内科の総合内科
医との指導、講習会も行っています。)
● 外来は週に 1 回主治医として受け持った患者のフォローアップを中心に行います。
● 腹部超音波検査、スクリーニングの上部及び下部消化管内視鏡検査を指導医の指導のもと研修
する。
当初は内視鏡的処置、透視下処置をアシストして経験、検査及び疾病に対する理解を深める。こ
れらを習熟した後、少人数の強みを生かし直接上級指導医のアシストのもと内視鏡的処置や ERCP
の術者を経験することができます。
(消化器内科1年目)腹部超音波、各検査の介助など、上部消化管内視鏡検査を見学、施行、あ
る程度習熟すれば、下部消化管内視鏡検査及び超音波内視鏡を開始する。
(消化器内科2年目)肝生検や経皮経肝胆道ドレナージ等の検査で術者を経験、上部消化管内視
鏡検査の習熟、指導医とともに止血処置などを経験、下部消化管内視鏡検査及び超音波内視鏡を
経験。ERCPを指導医のもと経験する。
(消化器内科3年目)これまで経験した検査について習熟を深める。上下部内視鏡検査及び超音
波内視鏡の習熟、止血、EMR、ESDなどを経験、習得。ERCP において乳頭切開や採石、
ドレナージも指導医のもと術者として行う。
● 救急外来や集中治療室での患者の管理を日勤帯ならびに当直帯に担当、消化器の救急処置や血
液回路を駆使した集中治療についても研修することができます。
● 当院はがん地域連携拠点病院であり、がんの化学療法ならびに外科手術療法、放射線療法など
を駆使した治療や緩和医療の研修を受けることができます。
● 兵庫県立病院群や関連大学病院などを含め、他施設への特定の研修、留学についても支援しま
す。
● 消化器内科 指導医 1名、専門医 2名
● 取得可能資格:内科認定医、総合内科専門医、消化器専門医
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