会社案内 Corporate Prof ile 「電気機械製造の根底をなすものは電気絶縁材料である。」 日立製作所の創業者、小平浪平の強い信念から生み出された電気絶縁ワニス。 この琥珀色の一滴には「未知の領域に踏み出す勇気とチャレンジ精神」が凝縮されています。 以来100余年にわたり、社会のさまざまなニーズや課題に、 独創的な材料で応えてきた日立化成グループ。 その歴史は、化学の力で世の中に「驚き」をもたらす「イノベーション」の道のりでもありました。 そして「驚き」はまた次の領域へ。 激変するグローバル市場に対して、私たちはグループすべての強みを束ね、 新たなイノベーションに挑戦していきます。 「強み」を束ね、また次の「驚き」へ。 源流製品の開発を通して培われた有機・無機にまたがる深い材料ノウハウ。 製品を進化させる過程で生み出された多彩な技術。 それらをボーダレスに複合・融合させることで、 私たちは材料にまだ見ぬ価値を与え、新たな「驚き」へと変えてきました。 こうして生まれた幅広い製品群をベースに、日立化成グループはこれからも、 情報通信 グローバル社会の抱えるさまざまな課題に対して、新たな「驚き」で応えていきます。 環境・エネルギー 材料技術 分子・粒子設計、機能性樹脂設計、 電池、デバイス設計、熱設計、CAE、 表面・界面制御、有機・無機合成、 精密重合、有機無機ハイブリッド 源流製品 絶縁ワニス 積層板 絶縁ガイシ カーボンブラシ 基盤技術 プロセス技術 精製、抽出、配合、粒子分散、 含浸、塗工、 コンポジット化、 積層、焼結、成形加工、培養 主要製品群 Next Wonders! 注力事業分野 評価技術 材料特性評価、 実装プロセス評価、 実装信頼性評価、 分析、解析 機能材料 電子材料 無機材料 樹脂材料 配線板材料 先端部品・システム 自動車部品 蓄電デバイス・システム 電子部品 診断薬・装置 自動車 ライフサイエンス 源 流 製 品 「驚き」の始まり 基 盤 技 術 「驚き」の原動力 主要製品群 当社グループの幅広い技術の基礎を築いたのは、明治末期 求められる機能を実現する「材料技術」、製品をムダ無く効率 当社グループの製品は素材からデバイスに至るまで多岐に 的に製造する「プロセス技術」、的確なデータ分析により次の わたっています。 これらの製品は電子機器や自動車など、 日々の 「環境・エネルギー」 「 ライフサイエンス」 「 自動車」の4つの 一手を導きだす「評価技術」。 これら3つの技術が新たな「驚き」 生活に欠かせない身の回りのものから、風力や太陽光発電 事業分野を中心に、新たな「驚き」を開花させるべくイノベー 設備など社会を支えるものまで、さまざまな分野で「驚き」を ションに取り組み、 より良い社会の実現をめざしています。 から昭和初期にわたって開発された「絶縁ワニス」 「 積層板」 「絶縁ガイシ」 「カーボンブラシ」の4つの源流製品です。 これらの 製品を通して蓄積された有機・無機化学にまたがる深いノウ ハウが種子となり、 数々の 「驚き」 が生み出されてきました。 を生み出す原動力となっています。 生み出しています。 多様な技術を 「驚き」 に 注力事業分野 そして次の「驚き」へ 当社グループでは、私たちの強みを発揮できる「情報通信」 Focused Business Fields Focused Business Fields 注力事業分野 注力事業分野 「 創る 」 「 省く 」 そして 「蓄える」 。 「速く」 「 微細に」 しかも 「美しく」 。 情報通信 環境・エネルギー 日立化成グループは、半導体用材料、無機材料、樹脂材料、配線板材料、電子部品など、 太陽電池の発電効率向上、自然エネルギー活用時の電力平準化、 最先端の技術開発を通して、半導体の微細配線、 ミクロンオーダーの回路接続、 リチウムイオン電池の長寿命・大容量化といった研究開発を通して、 あるいは熱マネジメントといったさまざまな課題に、 日立化成グループは「創エネ」 「省エネ」 「蓄エネ」のすべての観点から、 解決策を提供し続けてきました。 理想的なエネルギーマネジメントの実現に貢献してきました。 今後も、IoTやビッグデータ利用拡大などによる通信の高速・大容量化や、 今後もさらなる低炭素社会の進展に貢献すべく、 8Kテレビやウェアラブル機器などの高精細・高機能・小型化に貢献する 新規材料・デバイスの開発から、大規模蓄電システム提案に至るまで、 材料開発をより一層加速させていきます。 幅広いソリューションをグローバルに展開していきます。 主要製品 主要製品 CMPスラリー 5 Focused Business Fields ディスプレイ用回路接続フィルム リチウムイオン電池用負極材 電力貯蔵システム 半導体の回路形成時に、 表面の凹凸を平坦化 ディスプレイのための回路接続材料です。 リチウムイオン電池の高容量化と長寿命化の 双方向コンバーターと鉛蓄電池、 またはリチ する研磨液です。無機と有機両方の材料技術 導電性と絶縁性を両立しながら、ミクロン カギを握っている黒鉛材料です。源流製品 ウムイオン電池を組み合わせた蓄電システム を生かして、研磨粒子の機械的作用と液成分 オーダーの微細電極を一括接続することが のひとつ、カーボンブラシの 開 発で培って です。夜間の電力を有効利用し、昼間の最大 の化学的作用を最適化。ウエハーの傷つきを 可能です。スマートフォン、液晶テレビなどに きた炭素合成技術や粒子設計技術が、 リチ 使用電力を抑える電力ピークカットシステム 最小限に抑えた高速研磨を実現しました。 広く使われ、 画像の高精細化や機器の小型化、 ウムイオンを効率的に出し入れできる内部 や、風力発電など自然エネルギー発電の出力 薄型化に貢献しています。 構造設計に生かされています。 変動緩和用途に用いられています。 Focused Business Fields 6 Focused Business Fields Focused Business Fields 注力事業分野 注力事業分野 「安全に」 「心地よく」 もっと「エコに」。 「正確に」 「 迅速に」 さらに「やさしく」。 ライフサイエンス 自動車 検査試薬はもちろんのこと、検査結果を導き出すために重要な反応容器や検査装置、 樹脂製バックドアモジュールや高強度樹脂ギヤをはじめとする樹脂成形品、 その両方の開発技術を有するという日立化成グループならではの強みを生かし、 ディスクブレーキパッド、粉末冶金部品、バッテリーなど、 アレルギーや感染症の診断システム・診断薬、研究用遺伝子分析キットなどを提供しています。 日立化成グループは幅広い製品ラインアップで 今後は、血液中のがん細胞を捕捉し、その遺伝子を分析することで、 安全、快適、そして環境にやさしい自動車づくりに貢献してきました。 薬の効き目の事前予測や治療効果のモニタリングを可能にする製品の開発や、 今後も、樹脂、金属、 カーボンといった多彩な材料技術を自在に組み合わせ、 再生医療用細胞等の受託製造事業などに取り組んでいきます。 より付加価値の高い製品によって、最先端の自動車開発をサポートしていきます。 主要製品 主要製品 アレルギー診断システム 7 Focused Business Fields 粉末冶金製品 ディスクブレーキパッド クラミジア診断薬 血液中の抗体量を測定して、花粉、食物、 ハウ 肺炎、急性気管支炎などの呼吸器疾患の原因 金 属と樹 脂 の 材 料 配 合 の 最 適 化と、摩 擦 粉末冶金製品は、鉄や銅などの金属粉末を スダストなどのアレルギー原因物質を調べる のひとつであるクラミジアニューモニエに 現象のシミュレーション解析により、高い制動 プレス機で加圧成形し、溶融点以下の温度 診断システムです。独自のアレルゲン精製 特異的なIgM、IgA、IgG抗体を酵素免疫測 性を確保しつつ、ブレーキの鳴き (ノイズ) を で焼結したものです。高精度、高耐摩耗性、 方法や固定化方法に加え、専用反応容器の 定法で検出します。操作が簡便で、客観的な 抑えた理想的なブレーキ開発に取り組んで 高耐熱性など多くの特長を備えており、エン 設計により36種類のアレルギー原因物質を 測 定 結 果 が 得られる呼 吸 器 疾 患 の 診 断 用 います。環境負荷低減のための銅レスパッド ジン部品や産業機器など幅広く活用されて 一度に調べることができるようになりました。 検査試薬です。 も開発しています。 います。 Focused Business Fields 8 History 沿革 時代の課題に応えつづけた「革新」の歴史 日立化成グループの歴史・・・それは、イノベーションの歴史といっても過言ではありません。 私たちは、その時代、その時代のさまざまな課題に対し、独創的な開発と提案で応え、 1970 台湾に初の海外製造拠点を設立 社会の発展に大きな影響を与えるような材料の数々を生み出してきました。 1971 エポキシ樹脂封止材の製造開始 1992 耐リフロー性 エポキシ樹脂封止材の販売開始 2001 樹脂製バックドアモジュールの 製造開始 省スペース化が生んだ 熱の問題への解答 樹脂が クルマのカタチを変えた 基板表面に印刷されたはんだの上 それまでの自動車のボディーは金属製 に半導体をのせ、200℃以上の炉で が当たり前。 しかし、当社は長年培った はんだを溶かして実装するリフロー 樹脂成形技術により、 日本で初めてバッ はんだ付け工程。高密度な実装は クドアモジュールの樹脂化に成功。ボ 実現したものの、熱による封止材の ディーの軽量化はもちろん、金属ではで ひび割れが問題に。当社は組成の きなかった複雑な形を可能にし、 カーデ 見直しや、 フィラーの高充填化に注 ザインの自由度を飛躍的に高めました。 力し、 この問題を解決。電子機器の 1974 医薬品 (MS-アンチゲン)の量産開始 信頼性を高めました。 1974 溶剤形感光性フィルムの販売開始 1974 業務用ストレッチフィルムの製造開始 1912 電気絶縁ワニスの試作開始 国産化への想い 当時、 外国からの輸入に頼っていた モーター用絶縁ワニス。その国産 化に向け研究を始めたのが、日立 1951 MPコンデンサの製造開始 1914年に天然樹脂を含むワニスの 電子回路 大量生産時代の幕開け 銅線を人手ではんだ付けする配線 方法に代わる 「印刷配線法」のため に開発されたのがこの製品です。 印刷の原理で同じパターンの電子 回路を大量生産することが可能と なり、家庭へのテレビなどの普及 1916 蓄電池の製造・販売開始 に大きく貢献しました。 1978 アルカリ現像形感光性フィルム 「フォテック」の販売開始 エコ化を先取り 現像処理には溶剤を使うのが主流で で小型軽量のリチウムイオン電池。 使われる黒鉛材料です。当社は長年 けて無溶剤形の製品を実現。その後、 培ったカーボン技術を生かし、高容 グローバルスタンダードと言える製品 当時、まだ木製が主流だった日本の 「検査は一度で終わらせたい」 たった一度の採血で実に33種類もの アレルギーの原因物質の検査を可能に した診断システムです。採血と通院と いう患者さまの負担を減らすとともに、 原因特定までにかかる時間の短縮を 実現しました。 量 の 人 造 黒 鉛 を 開 発 。天 然 黒 鉛 に育つこととなりました。 家庭用浴槽。そんな中、当社は当時 人への朗報 この性能を左右するのが、負極に 来たるべき時代を予見し、他社に先駆 軽くて朽ちない夢の浴槽 充電の頻度を 従来の充電式電池に比べ、高容量 した。当 社は環 境 対 応 が 求められる 「日立ホームバス」の販売開始 2008 33項目同時測定 アレルギー診断薬の製造開始 大きく減らした黒い粉 当 時 、回 路パターンのレジスト材 の 1963 ポリプロピレン浴槽 1998 リチウムイオン電池用負極材の 量産開始 電子回路製造の 1955 プリント配線板用銅張積層板 「MCL」の製造開始 の歴史はここから始まりました。 日立化成工業(株) として独立 1953 粉末冶金製品の販売開始 製 作 所 創 業 者 の 小 平 浪 平です。 開発に成功。当社グループの革新 1962 から の 転 換 が 一 気 に 進 み 、携 帯 国内最大級の2,200t射出成形機を 端末の利便性も向上しました。 導入し、国内初のプラスチック浴槽 の大量生産に成功しました。その後 のプラスチック浴槽普及の先駆けと なりました。 2010 風力発電用鉛蓄電池の運用開始 1930 フェノール樹脂積層板の 風の気まぐれに 試作開始 1984 ディスプレイ用回路接続フィルム 「ANISOLM」の製造開始 1959 ポリエチレンフィルムの 液晶画面が、 読むものから 「観るもの」 に 量産開始 1964 プリント配線板の製造開始 1931 絶縁ガイシの試作開始 1933 カーボンブラシの試作開始 当時、 はんだによる液晶画面の配線接 続の微細化は限界に達し、高精細化や 1965 自動車内装成形品の量産開始 カラー化が困難に。 しかしこのフィルム 1965 ドイツに初の駐在員事務所を設立 一括接続が実現。 高画質な液晶画面の の登場により、 ミクロン単位での配線の 大量生産が可能となり、液晶の用途が 電卓・時計からパソコン・テレビへと、 1967 接着剤の販売開始 大きく拡大するきっかけとなりました。 1998 STI用CMPスラリーの製造開始 半導体高密度化の カギは、高速で平坦な 研磨にあり 半 導 体ウエハー の 回 路 形 成 時に 表面を平坦化するための研磨液。 当社は研磨しながら自己崩壊して いく独自の酸化セリウム粒子を開 振り回されない発電へ 風速の強弱による急激な出力の変動は 電力網を不安定にするため、風力発電 の課題となっていました。これに対し、 当社グループは不規則で頻繁な充放電 でも長持ちする鉛蓄電池を開発。 この 蓄電池によって出力を平準化すること で、国内初の出力変動緩和型風力発電 所の実現に貢献しました。 発。研磨傷を抑えつつ高速研磨を 可能とし、生産性向上に貢献。 さらに 研磨時の廃棄物も大幅に削減し、 環境面でも高く評価されました。 1969 ディスクブレーキパッドの 製造開始 くろしお風力発電株式会社 市浦風力発電所 2013 日立化成(株)へ商号変更 ∼1940 年代 ∼電気機器の時代∼ 9 History 1950年代 1960年代 ∼ 合 成 樹 脂・プ ラ ス チック の 時 代 ∼ 1970年代 1980年代 1990年代 ∼ エ レクトロ ニ ク ス 全 盛 の 時 代 ∼ 2000∼2010年代 ∼環境の時代へ∼ History 10 R&D Solutions 研究開発 課題解決のしくみ 「イノベーション」を生み出す研究開発ネットワーク お客さまの課題をともに解決するパートナーとして 社会の課題を解決する、次の「驚き」を実現していくために、 お客さまの製品開発の課題を解決するために、材料そのものの提供にとどまらず、 日立化成グループは、日立製作所とも連携しつつ、研究開発拠点をグローバルに展開。 材料の組み合わせや製造プロセスのノウハウまで踏み込んだ提案を、 さらに、外部機関との研究開発ネットワークの拡充や、 装置メーカーや他の材料メーカーと連携して行う。 ユニークな最新技術を持つベンチャー企業などとのアライアンス等により 私たちは「協創」 というコンセプトの下、 この取り組みを積極的に推進しています。 開発・事業化スピードの向上をめざしていきます。 提案までの流れ 装置・材料メーカー 材料設計・開発 ・樹脂設計、 デバイス設計など ・材料使用条件の設定 日立化成グループ 研究・開発 ベンチャー企業 開発統括本部 日立グループ 試作 ・お客さまの製造環境の再現 ・一連の製造プロセスの実施 お客さま 研究機関 大学 営業 連携 イノベーション推進本部 日立化成グループ 課題 信頼性評価 材料の提供 技術研究組合・ コンソーシアム ・材料同士の相性検証 ・装置との適合性検証 材料の組み合せや 製造プロセスの提案 Innovation 開発・設計・技術サポート拠点の海外展開 オープンイノベーションの推進 半導体材料開発での取り組み事例 日本、米国、中国、3つの地域に研究開発拠点を設け、最新の技術動向の把 外部研究組織との共同研究などに加え、事業化フェーズにおいても、 日立化成グループでは、感光性塗布材料やCMPスラリーなどの 海外のお客さまへ迅速なソリューションを提供するため、当社グループ 握に努めるとともに、現地企業や当社グループ拠点と連携し、社会やお客 ユニークな技術を持つベンチャー企業などとの共同開発・技術 前工程材料から、ダイボンディングフィルム・ペースト、エポキシ では開発・設計および技術サポート拠点の海外展開を積極的に進めて 提携などのアライアンスを通して、互いが持つ強みを発展・深化 樹脂封止材などの後工程材料まで、幅広い半導体用材料を提供 います。 させながら、 イノベーションを加速させていきます。 しています。2014年からは、開発拠点パッケージングソリューション グローバルな研究開発体制 さまのニーズをスピーディーに研究開発へ反映する体制を整えています。 コア技術革新センタ センタ内に、半導体実装のためのオープン・ラボを開設。当社グループ 日本の筑波、山崎、下館、埼玉 を中心拠点として、新事業創 出のための革新的な要素技 術開発に、幅広く取り組んで います。 の材料とお客さまの部材とを直接ラボに持ちこみ、お客さまや装置 メーカー、他の材料メーカーとともに実装・評価を行うことで、開発 期間の短縮や新たな実装プロセスの提案が可能になりました。 マレーシアR&Dセンター Nanosys Inc. 封止材の開発、技術サービス 量子ドット技術 海外拠点 Hitachi Chemical Co. America, Ltd. R&D Center(米国:左) 日立化成−上海交通大学研究 開発センター(中国:右) 11 R&D C3Nano Inc. 蘇州開発センター(中国) 透明導電材料技術 感光性フィルムや導電フィルムの開発、 技術サービス PCT, LLC, a Caladrius Company 再生医療に関する受託製造技術 パッケージングソリューションセンタ タイデザインセンター 自動車用成形品の設計 Solutions 12 Global Network グループ会社 「お客さまの近くで」、世界に広がるソリューション拠点 日立化成グループは、 お客さまに最適なソリューションを提供していくために、 製造、販売、研究拠点の海外展開を積極的に行ってきました。 また、中国と米国に地域統括会社を設置し、地域における市場のニーズに機動的に対応できる体制を構築しています。 = & % ) ❻ NO / , Q $+0 [東京] . 日化トウチュウ株式会社 鋳物用原材料の製造、販売[茨城] # 日立化成エレクトロニクス株式会社 配線板の製造[茨城] / 五井化成株式会社 工業用素材の製造、販売[千葉] $ 日本ブレーキ工業株式会社 摩擦材の製造[東京] 0 日立化成デュポンマイクロ システムズ株式会社 半導体用液状ポリイミドの製造、販売[東京] 日立化成株式会社 % 日立化成オートモーティブ プロダクツ株式会社 樹脂成形品の製造[福岡] & 浪江日立化成工業株式会社 カーボン製品の製造[福島] ❻ 日立化成電子材料九州株式会社 半導体用エポキシ樹脂封止材、半導体封止用金型 クリーニングシートの製造[佐賀] ( 日立化成住電パワープロダクツ株式会社 電気絶縁用エポキシ樹脂成型品の製造、販売[茨城] 日立化成商事株式会社 機能材料、先端部品・システムなどの販売[東京] 日立化成ビジネスサービス株式会社 パソコンその他の事務機器などのリース、 給与・福利・財務関連事務などの業務受託[東京] 米国グループ会社の統括および管理支援、事業拡大支援、 機能材料、先端部品・システムの販売、 バイオテクノロジーに 基づく研究・開発[カリフォルニア] 4 Hitachi Chemical Diagnostics, Inc. 診断薬、研究用遺伝子分析キットの製造、販売[カリフォルニア] 5 Hitachi Powdered Metals (USA), Inc. 粉末冶金製品、樹脂ギヤの製造、販売[インディアナ] 6 Hitachi Chemical DuPont MicroSystems L.L.C. 半導体用液状ポリイミドの製造、販売[ニュージャージー] < Hitachi Chemical (Yantai) Co., Ltd. 配線板用感光性フィルム、セラミックス製品の加工、 販売およびリチウムイオン電池用負極材の製造、販売[煙台] = Hitachi Chemical Automotive Products (Zhengzhou) Co., Ltd. 自動車用樹脂成形品の製造、販売[鄭州] ※Hitachi Chemical Energy Technology (Americas) Co., Ltd.に 社名変更手続き中 ? Li-Bond Resin (Wuxi) Co., Ltd. 接着剤、樹脂複合材料の製造、販売[無錫] 鉛蓄電池の販売[テキサス] 8 Hitachi Chemical Mexico, S.A. de C.V. 摩擦材、粉末冶金製品の製造、販売[ヌエボ・レオン] CSB Battery Europe B.V. 鉛蓄電池の販売[リッデルケルク] ※Hitachi Chemical Energy Technology (EMEA) B.V.に 社名変更手続き中 ドイツ Hitachi Chemical Europe GmbH 機能材料、先端部品・システムの販売[デュッセルドルフ] @ Hitachi Chemical (Suzhou) Co., Ltd. 半導体用エポキシ樹脂封止材、 配線板用感光性フィルムの製造、販売[蘇州] A Hitachi Chemical (Chongqing) Co., Ltd. 配線板用感光性フィルムの加工[重慶] B Hitachi Chemical Electronic Materials (Guangzhou) Ltd. 配線板用銅張積層板の製造、販売[広州] C Hitachi Chemical (Dongguan) Co., Ltd. 配線板用感光性フィルム、電気絶縁用ワニス、 ディスプレイ用回路接続フィルムの製造、販売[東莞] D Hitachi Powdered Metals (Dongguan) Co., Ltd. 粉末冶金製品の製造、販売[東莞] E Foshan J.B. Automotive Products Co., Ltd. 摩擦材の製造、販売[佛山] 13 Global Network 中国における投資および中国グループ会社の統括、 管理支援、事業拡大支援、機能材料、 先端部品・システムの販売[上海] > Hitachi Chemical (Nantong) Co.,Ltd. 機能性樹脂材料、化学素材、導電フィルムの製造、販売[南通] メキシコ Hitachi Chemical (China) Co., Ltd. CSB Battery Technologies, Inc. - 浪江日本ブレーキ株式会社 摩擦材の製造[茨城] 地域統括 ● 製造 中国 * 日立化成テクノサービス株式会社 合成、分析、SDS作成などの業務受託およびFRP、 コーテッドサンド、分離材の製造、販売[茨城] , 株式会社山岸エーアイシー 配線板の製造、販売[長野] W Hitachi Chemical Co. America, Ltd. オランダ 販売、 サービス[東京] R アメリカ ) 日立エーアイシー株式会社 コンデンサ、蒸着フィルムの製造、販売[栃木] + 日立バッテリー販売サービス株式会社 電池・電気機器の販売、サービスおよびゴルフカートの製造、 P S TU 日本 8 I JK G BCDE #(* -. 6 >?@ A XY 5 4 < M Hitachi Chemical (Shanghai) Co., Ltd. 香港 G Hitachi Chemical Electronic Materials (Hong Kong) Ltd. 配線板用銅張積層板の製造、販売[香港] Hitachi Chemical Co. (Hong Kong) Ltd. 機能材料の販売[香港] 台湾 I Hitachi Chemical Energy Technology Co., Ltd. 鉛蓄電池の製造、販売[台北] J Taiwan First Li-Bond Co., Ltd. 接着剤、樹脂複合材料の製造、販売[嘉義] K Hitachi Chemical Electronic Materials (Taiwan) Co., Ltd. 半導体回路平坦化用研磨材料の製造、販売および 配線板用感光性フィルムの加工、販売[台南] Hitachi Chemical International Co., (Taiwan) Ltd. 機能材料、先端部品・システムの販売[台北] 韓国 M Hitachi Chemical Electronic Materials (Korea) Co., Ltd. 配線板用感光性フィルムの加工および 機能材料の販売[京畿] タイ N Hitachi Chemical Automotive Products (Thailand) Co., Ltd. 自動車用樹脂成形品の製造、販売[ラヨーン] O Hitachi Chemical Asia (Thailand) Co., Ltd. 粉末冶金製品、摩擦材、電池の製造、販売 および機能材料の販売[チャチューンサオ] 販売・サービス ベトナム P CSB Battery (Vietnam) Co., Ltd. 鉛蓄電池の製造[ドンナイ] ※Hitachi Chemical Energy Technology (Vietnam) Co., Ltd.に 社名変更手続き中 マレーシア Q Hitachi Chemical (Malaysia) Sdn. Bhd. 半導体用エポキシ樹脂封止材、 ダイボンディング材料の製造、販売[ペナン] R Hitachi Chemical (Selangor) Sdn. Bhd. 半導体用エポキシ樹脂封止材の製造、販売[セランゴール] S Hitachi Chemical (Johor) Sdn. Bhd. 配線板用感光性フィルム、 電気絶縁用ワニスの製造、販売[ジョホール] シンガポール T Hitachi Chemical (Singapore) Pte. Ltd. 配線板の製造、販売[シンガポール] U Hitachi Powdered Metals (Singapore) Pte. Ltd. 粉末冶金製品の製造、販売[シンガポール] Hitachi Chemical Asia-Pacific Pte. Ltd. 機能材料、先端部品・システムの販売[シンガポール] インドネシア W PT Hitachi Chemical Indonesia 粉末冶金製品の製造、販売[西ジャワ] インド X Hitachi Chemical India Pvt. Ltd. 粉末冶金製品の製造、販売 および機能材料の販売[ラジャスタン] Y Allied JB Friction Pvt. Ltd. 摩擦材の製造、販売[ラジャスタン] *2016年11月1日時点 機能材料、鉛蓄電池の販売[上海] Global Network 14 Information 会社情報 日立化成グループ・アイデンティティ ■ 企業理念 Mission 時代を拓く優れた技術と製品の開発を通して社会に貢献すること。 ■ 創業の精神 Values 「開拓者精神」 未知の領域に、独創的に取り組もうとすること。 常に専門分野で先駆者でありたいと願い、能力を超えるような高いレベルの目標に挑戦する意欲のこと。 「誠」 他者に責任を転嫁せず、常に当事者意識を持って誠実にことに当たること。 社会から信頼をかち得るための基本姿勢。 「和」 他人の意見を尊重しつつ、偏らないオープンな議論をし、一旦決断に至れば、共通の目標に向かって全員一致協力すること。 ■ 日立化成グループ・ビジョン Vision 私たちは、未知の領域に踏み出すチャレンジ精神をもって、化学を超えた「新たな価値」を創造し、 社会やお客さまの期待を超える 「驚き」を実現します。 会社概要 会 社 設 営 業 開 名 日立化成株式会社 Hitachi Chemical Company, Ltd. 立 1962年10月10日 始 1963年4月1日 資 取 締 役 会 長 田中 一行 執 行 役 社 長 丸山 寿 本 社 所 在 地 〒100-6606 東京都千代田区丸の内一丁目9番2号 (グラントウキョウサウスタワー) TEL:03-5533-7000 FAX:03-5533-7077 本 金 155億円 単 独 売 上 収 益 3,233億円 連 結 売 上 収 益 5,465億円 単 独 従 業 員 数 6,209人 連 結 従 業 員 数 19,117人 連結対象子会社数 日本16 海外52 (注:資本金、売上収益、従業員数、連結対象子会社数は2015年度決算より) Webサイトでは、企業活動やテクノロジーに関するさまざまな情報を発信しています。 日立化成ホームページ http://www.hitachi-chem.co.jp 15 アニュアルレポート テクニカルレポート 日立化成グループの各年度の業績、事業 内 容 、今 後 の 事 業 戦 略 、環 境 保 全や 社 会 貢献活動をまとめた年次報告書です。 日立化成グループの技術・製品を紹介する 報告書です。 http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/ir/ar.html http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/report Information これまでの常識を超え、化学という枠を超え、 これからも私たちは、お客さまと社会の夢を実現するために、 新たな「驚き」 に挑みつづけます。 〒100-6606 東京都千代田区丸の内一丁目9番2号(グラントウキョウサウスタワー) TEL:03-5533-7000 FAX:03-5533-7077 http://www.hitachi-chem.co.jp 印刷インキは植物油を使用しています。 BP-006H 作成年月 2016年11月 Printed in Japan(KZ・H) 製品案内 Product Guide 社会が一歩、前進するとき 私たちの製品がそこにあります。 INDEX 機能材料 高精細な映像コンテンツが、驚くほど滑らかに楽しめる。 太陽光発電の効率がさらに向上する。 より安全で環境にやさしい、快適なカーライフを実現する。 そんな世の中の進歩を、日立化成グループの幅広い材料や製品群が支えています。 暮らしの、社会の、ここにもあそこにもイノベーションを。 半導体用材料 P.3 無機材料 P.3 樹脂材料 P.4 配線板材料 P.6 その他機能材料 P.7 先端部品・システム 私たちの技術とアイデアは、これからもますます広がっていきます。 自動車部品 P.8 蓄電デバイス・システム P.9 電子部品 P.10 ライフサイエンス関連製品 P.10 テレビ キッチン 光学シート表面保護用粘着フィルム ディスプレイ用回路接続フィルム ディスプレイ用防湿絶縁材料 食品包装用ラップフィルム LED電球 リフレクター用白色モールド樹脂 高熱伝導絶縁接着シート 建材 接着剤・接着テープ 発泡ポリエチレン 外壁 アクリル樹脂 スマートフォン・パソコン 自動車 風力発電機 病院 CMPスラリー ダイボンディングフィルム エポキシ樹脂封止材 リチウムイオン電池用負極材 ガラスエポキシ多層材料 プリント配線板用感光性フィルム 高密度炭化ケイ素セラミックス エポキシ樹脂硬化剤 内・外装成形品 樹脂製バックドアモジュール 高強度樹脂ギヤ ディスクブレーキパッド 粉末冶金製品 調光フィルム 自動車用バッテリー カーボンブラシ 電気絶縁ワニス 産業用鉛蓄電池 フィルムコンデンサ アレルギー診断システム 太陽光発電システム 波長変換粒子 産業用リチウムイオン電池 アルミ電解コンデンサ 電力貯蔵システム 重要文書管理システム 非接触式ICタグ Functional Materials 機能材料 Functional Materials カーボンしゅう動部品「ヒタロック」 給油不要の自己潤滑性を特徴とし、耐熱性、 耐薬品性に優れ、金属と同様に切削・研磨 加工が可能です。 ケミカルポンプをはじめと する産業用機械のしゅう動材料として、幅 広く使われています。 半導体用材料 ガラス状炭素 緻密で優れた耐食性を示し、表面はガラス のように滑らかです。硬く、粒子の脱落が 極めて少ないことから、半導体製造プロセス 部材、各種高温炉部材、結晶育成用るつぼ、 電気化学装置部材などに使われています。 半導体前工程用材料 CMPスラリー「GPX」 高耐熱ポリイミド HD・PIQ・PIX・PI・PLシリーズ 半導体回路形成工程で生じた、絶縁膜や 配線層などの凹凸を平坦化するための研 磨材料です。 STI*用として研磨傷の少ないセ リア系スラリーのほか、銅配線形成用のス ラリーもラインアップしています。 液状塗布型の絶縁材料です。半導体表面 保護膜や再配線絶縁膜用途を中心に、環境 に配 慮したアルカリ現 像 型 感 光 性ポリイ ミドなど、各用途に合わせた幅広い製品を 提供しています。 *STI:Shallow Trench Isolation ⇒ 日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社 セラミックス 高密度炭化ケイ素セラミックス「ヘキサロイ」* 常圧焼結したα型炭化ケイ素で、優れた耐熱 性、耐摩耗性、剛性を持つファインセラミッ クスです。主に自動車用メカニカルシール、 半導体製造装置などに使われています。 アルミナセラミックス「ハロックス」 高純度で微細な結晶を均一・緻密に結合さ せたセラミックスで、半導体製造装置や液晶 ディスプレイ製造装置の部品などに使われ ています。 「 * ヘキサロイ」は、Saint-Gobain Advanced Ceramics社の 商標です。 感光性絶縁膜用塗布材料 AHシリーズ 半導体パッケージの絶縁層を形成する塗布 型の感光性材料です。ポジ型であり、アル カリ水溶液で現像できます。 また200℃以下 の低温硬化が可能であり、硬化膜特性に 優れています。 樹脂材料 化学素材 エポキシ樹脂硬化剤 半導体後工程用材料 ダイボンディングフィルム「HIAT TACH」、 ダイボンディングペースト 「EPINAL」 機能性アクリレート「ファンクリル」 エポキシ樹脂の硬化剤として自動車電装 部品や重電絶縁材などに使用されていま す。また透明性に優れることから、スタジア ムの電光掲示板などの、LED封止用樹脂 にも使用されています。 エポキシ樹脂封止材 CELシリーズ ICチップを温度、湿度、ほこり、物理的衝撃 などから保護するための材料です。耐リフ ロー性に優れ、信頼性向上に貢献します。 半導体パッケージの多様化に対応し、お客 さまのご要望に沿った製品を提供してい ます。 I C チップ をリードフレー ム 、パッケ ー ジ 基板などに接着するための材料です。高い 接着強度に加え、熱膨張率の差により発生 する基板の歪みを緩和する役割も果たし、 半 導 体 パッケ ー ジ の 信 頼 性 確 保 に 貢 献 しています。 機能性樹脂 アルキルフェノール樹脂「ヒタノール」 主 にゴ ム 製 品 、タイ ヤ 、塗 料 などに 使 用 され、 熱反応型・非熱反応型などがあります。 フェノー ル 樹 脂 が 持 つ 優 れた耐 薬 品 性 、 熱安定性が評価され、民生用、産業用のさま ざまな用途で広く採用されています。 無機材料 リチウムイオン電池用負極材 電池の負極に使われる黒鉛材料です。粒子 内部に多数の細孔を有し、高容量かつ充放 電特性に優れた人造黒鉛と、粒子表面改質 技術で寿命特性を向上させた天然黒鉛を ラインアップ。さまざまなリチウムイオン 電池の高性能化に貢献しています。 Functional Materials ポリエステル樹脂「テスラック」 アジピン酸やフタル酸などを成分とした飽 和ポリエステル樹脂です。各種イソシアネー トと組み合わせることで、強靭性や耐水性を はじめ、さまざまな特徴をもつポリウレタン 樹脂が得られ、合成皮革、塗料、接着剤、建材 などに使用されています。 コーティング関連材料 カーボン製品 3 高分子材料の原料や、反応性の希釈剤と して 使用されるモノマーです。ポリマーと 反応させて性能を向上させることができ ます。感光性フィルム、タッチパネルやディ スプレイ材料、各種粘着剤などに使われて います。 カーボンブラシ アクリル樹脂「ヒタロイド」、UV硬化型樹脂「エルフォート」 鋳物用フェノール樹脂 モーターや発電機に使われる部品で、回転 部としゅう動しながら電気を伝える役割を 担っています。発電機や鉄道車両用に使わ れる大型ブラシから、自動車電装用、マイク ロモーター用の小型ブラシまで、幅広く取り 揃えています。 鋳型製造に使用する材料です。熱硬化性 で、シェルモールド法に用いられるレジン コーテッドサンドを製 造 する際 の バイン ダーとなります。 主に塗料のベース樹脂として、建築や自動 車、家電製品にいたるまで、多岐にわたって 使用されています。優れた透明性を生かし、 各種タッチパネル製品の部材用コーティン グ材料、粘着剤や接着剤として活用されて います。 Functional Materials 4 Functional Materials 成形用樹脂 接着剤 フェノール樹脂成形材料「スタンドライト」 接着剤・接着テープ「ハイボン」 ディスプレイ用防湿絶縁材料 TFシリーズ 優れた防湿性により液晶ディスプレイなど の電極を湿気から保護します。塗膜の透湿 度 が 低くイオン性 不 純 物 が 少 な いため、 耐マイグレーション性に優れており、機器の 信頼性向上に貢献します。 自動車内装やディスプレイパネルの接着 から、空気清浄機のフィルター、ソフトドリ ンクのストローの接着まで、幅広い分野で 使 わ れて いる接 着 剤・接 着 テ ー プ です 。 設計の多様化や生産効率の向上、工程の 自動化などに貢献しています。 フェノール樹脂の特長を生かした、耐熱性、 機械的強度、寸法安定性に優れた樹脂成形 材料です。電子部品、エンジン用しゅう動 部品などに使用されています。 COF*用熱硬化型ポリイミド系ソルダーレジスト SNシリーズ フレキシブ ル 回 路 基 板 上にレジスト層を 形成し、回路の絶縁や機械的強度の向上に 貢献します。低温硬化性を有し、硬化膜の 伸びが良く、耐折性や封止材との密着性に 優れています。 *COF:Chip On Film その他樹脂材料 小型精密成形品 電気絶縁材料 電気絶縁ワニス 各種モーターやトランスのコイル含浸用 および 銅 線 エ ナメル 用 の 電 気 絶 縁 材 料 です。高耐熱、高強度、高固着力など、各種 電気機器に要求される優れた特性を有した 製品を幅広く揃えています。 電力送電用などに使われる複合電気絶縁材 料です。エポキシ樹脂の真空含浸と加圧硬 化の組み合わせで成形することにより、気泡 (ボイド) を含みません。電気・機械的特性に 優れ、大型一体成形品の製造も可能です。 配線板材料 機能性フィルム 光学シート表面保護用粘着フィルム「ヒタレックス」 ディスプレイ向け各種光学シートの加工時や 輸送時に表面を保護する粘着フィルムです。 各種材質・表面形状に貼り付けができ、糊 残りが少ないフィルムです。 RFID*製品 非接触式ICタグ・ICカード 2.5mm 電子機器に用いられる超小型かつ精密な成 形品です。独自の金型設計・製造および成形 技 術により、0 . 2 m mピッチのコネクタや 5mm未満の同軸コネクタなど豊富なライ ンアップがあり、機器の小型化・軽量化を支 えています。 ボイドレスFRP ICチップとアンテナで構成され、電波で情報 の書き込み、読み取りが行える製品です。 極 小サイズ のタグや、溶 接できる金 属 製 タグなどを提供しており、食品の鮮度管理、 重要文書管理、インフラの保守管理などに 役立っています。 発泡ポリエチレン 「ハイエチレンS」 ポリエ チレンを 主 原 料とした 発 泡 品 で 、 工業・建築・車両用の断熱材、包装用材料 など幅広い分野で使われています。断熱性、 緩衝性に優れており、吸水性、吸湿性もほと んどなく、二次加工も容易です。 食品包装用ラップフィルム「日立ラップ」 レストランやホテルの厨房など、プロに広く 使われているラップフィルムです。伸縮性、 カット性、粘着性に優れ、容器をピッタリ包み 食品の鮮度を保ちます。幅15cmから60cm まで、豊富なサイズを取り揃えています。 また、 家庭用ラップフィルムも提供しています。 *RFID:Radio Frequency Identification 基板材料 ガラスエポキシ多層材料「MCL」 ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させ、 そ の 両 面に銅 箔を貼り付けた材 料です。 高耐熱性、高弾性、低熱膨張などの特長を 有し、プリント配線板や半導体パッケージ 基板に使われています。 ICTインフラ用多層材料「MCL」 電気信号の高速化に対応した電気特性と、 耐熱性に優れた多層材料です。ルーター、 サ ー バ ーなどのネットワーク関 連 機 器に 採用されています。 プロセス材料 プリント配線板用感光性フィルム「フォテック」 プリント配線板を製造する際、銅張積層板の 上に貼り付け、回路を形成するために用いら れるフィルム状のレジスト材料です。高感 度、高解像度で、高密度なパターン像を再現 でき、密着性、膜強度にも優れています。 感光性ソルダーレジストフィルム「レイテック」 半導体パッケージ基板用の防湿絶縁フィル ムです。高いHAST*耐性を有するハロゲン フリーのドライフィルムで、回路を保護し、 ショートを防ぎます。平坦性に優れるため、 微細配線の実現に貢献します。 *HAST:Highly Accelerated Stress Test ディスプレイ関連材料 ディスプレイ用回路接続フィルム「ANISOLM」 ディスプレイのための回路接続材料です。 導電性と絶縁性を両立しながら、ミクロン オーダーの微細電極を一括接続することが 可能です。 スマートフォン、 タブレットPCなど に広く使われ、画 像 の 高 精 細 化や機 器 の 小型化、薄型化に貢献しています。 5 Functional Materials 転写形透明導電フィルム MKシリーズ さまざまな基板に電極パターンの形成が 可能なタッチパネル用の転写形透明導電 フィルムです。導電性と高透明性の両立に 加え、お客さまの加工プロセスを短縮し、 生産効率の向上に貢献します。 感光性液状ソルダーレジスト SRシリーズ 半導体パッケージ基板用の液状防湿絶縁材 料です。ハロゲンフリー材料であり、温度 サイクル耐性、 リフロー耐性に優れること から、高い実装信頼性を実現します。また、 低反り化にも寄与するため基板の薄型化 にも貢献します。 Functional Materials 6 その他機能材料 先 端 部品・システム Advanced Components and Systems 太陽電池用材料 LED用材料 波長変換粒子「ルミパルテ」 リフレクター用白色モールド樹脂 蛍光灯下 紫外線下 短波長の光(紫外線)を長波長の光(可視 光) に変換する機能を持つ、蛍光体を含有し たアクリル樹脂粒子です。太陽電池の封止 シートに適用することで、これまで発電に 利 用できなかった紫外線を可視光に変換 し、発電効率向上に貢献します。 LEDパッケージのリフレクター(反射)部に 使用される材料です。熱硬化性樹脂を採用 し、高温でも反射率の低下が少なく、長寿命 かつ高い信頼性を実現しています。 自動車部品 放熱材料 樹脂成形品 高熱伝導絶縁接着シート 「ハイセット」 いちご苗炭酸ガス処理システム「ポリシャインSB」 アルミニウムを蒸着したフィルム製品です。 強度、反射性、保温性に優れ、食品包装用、 栽培効率を高める農業用、防災ブランケット 用などを提供しています。 従来、金属製であった自動車用バックドアを 樹脂化し、バックドアの各種部品と合わせて 組み上げた製品です。強度、剛性、耐衝撃性 に優れた複合材料を開発し、車のデザイン 自由度の向上や軽量化を実現しています。 インストルメントパネル、バンパーやフロン トリッドなど、小型から大型までさまざまな 内・外装成形品を提供しています。独自の発 泡技術により軽さ、強さ、そして高い造形性 を実現しています。 蒸着製品 蒸着フィルム 樹脂製バックドアモジュール 内・外装成形品 電子部品の発熱に対応する放熱材料です。 全方向に高熱伝導性を持ち、強い接着力 も併せ持つ絶縁性シートです。ハイブリッド 車 用インバ ータ、家 電 製 品 、 LED照 明や コンピューター周辺機器などの放熱性向上 に貢献します。 高強度樹脂ギヤ 複合電装成形品 強化繊維を基材とし、強度と耐熱性に優れた 樹脂で成形したギヤです。きわめて高い耐久 信頼性が求められる自動車や船舶用エンジン の二次バランスシャフトギヤに採用され、 エン ジンの軽量化と走行時の低騒音や低振動に 貢献しています。 耐久性の高い樹脂と、金属を含む各種部品を 一体成形した複合電装品です。 アルミ部材の 使用により軽量化を実現し、電気自動車や ハイブリッド車用のIPM*ハウジングなどに 採用されています。 定植前のいちご苗をアルミ蒸着フィルム で密封し、炭酸ガスを充填して、苗に寄生 する害虫(ハダニ) を駆除するシステムです。 化学農 薬を使わな いため、ハダ ニに薬 剤 耐性をつけることなく、葉の裏の卵までくま なく防除することができます。 *IPM:Intelligent Power Module 鋳型材料 精密鋳型材料(レジンコーテッドサンド) シェルモールド法で鋳型を作る際に使われ る鋳型材料です。珪砂を一粒ずつフェノール 樹脂でコーティングした製品で、高機能、 高い信頼性を有しています。用途に合わせ た各種ラインアップを提供しています。 摩擦材 ディスクブレーキパッド ブレーキアッセンブリー 自動車やオートバイに使われるブレーキ部品 です。制動性、耐ノイズ性、摩耗耐久性などに 優れており、効き感の向上や制動距離短縮、 長 寿 命 対 応などの 総 合 的なブレーキ性 能 向上を実現しています。 ⇒ 日立化成テクノサービス株式会社 「1本シュー構造」の自動車用パーキングブ レーキです。 「2本シュー構造」 に比べ、軽量で 効きが優れています。 粉末冶金製品 機械部品「ニッカロイ」 軸受「ニッカロイ」 粉末冶金製品は、鉄や銅などの金属粉末を プレス機で加圧成形し、溶融点以下の温度で 焼結したものです。高精度、高耐摩耗性、高 耐熱性など多くの特長を備えており、エン ジン部品や産業機器など幅広く活用されて います。 7 Functional Materials 焼結した金属粉同士の微細な隙間に油など を含 浸させて自己 潤 滑 性を持たせた軸 受 です。自動車電装用モーター部品をはじめ、 パソコン、家電製品など、さまざまな装置の 回転部分の軸受として採用されています。 Advanced Components and Systems 8 Advanced Components and Systems 電子部品 配線板 その他自動車部品 単層・多層押出シート 「コウベポリシート」 調光フィルム 電源OFF 電源ON 電圧の調整によりフィルムの色を青色から 透 明 へ 無 段 階 で 切り替 えることで 、光 の 透 過 率を調 節できる製 品です。自動 車や 航空機、建築物などさまざまな空間で活躍 しています。 配線の高密度化、高多層化に対応した配線 板です。サーバーやルーター、ストレージ (記憶装置)など、 クラウドコンピューティン グを実現するためのハイエンド情報通信 機器に採用されています。 ライフサイエンス関連製品 電池 産業用リチウムイオン電池 耐久性に優れた自動車用バッテリーです。 環境に配慮したアイドリングストップ車や 充電制御車、軽自動車、 さらにバス・トラック といった 業 務 用 車 に も 対 応 する 充 実 の ラインナップで、 クルマ社会の進化を支え ています。 産業用鉛蓄電池 高多層配線板 ポリイミド被 覆 された 銅 線 を 、布 線 機 で 絶 縁 層に埋め込 み 、回 路 形 成した配 線 板 です。主に半 導 体 検 査 装 置などに使われ ています。高密度配線で、優れた電気持性 を持ち、設計の簡略化と短納期化も実現 しています。 単層または多層の成形可能な樹脂シートで す。耐衝撃性に優れ塗装用途に適した車両 外装用シート、高級感を演出できる高輝度 めっき調シートなど、幅広いラインアップを 提供しています。 蓄電デバイス・システム 自動車用バッテリー「Tuflong」 マルチワイヤー配線板「MWB」 軽量・コンパクトで大電流充放電が可能な 電池です。大容量の特長を生かして、バック アップ電源用や電力貯蔵用の定置型大規模 システム、建設機械などの大型電動機械 電源として採用されています。 診断薬・装置 アレルギー診断システム「マストイムノシステムズ」 アレルギー性結膜炎迅速診断薬 「アレルウォッチ涙液IgE」 血清中のアレルゲン特異的lgE抗体の測定 システムです。36項目を同時に測定でき、 1回の検査で多くのデータを得られるため、 アレルギーの診断に非常に有効な検査法 です。 日本初の涙液を用いたアレルギー性結膜炎 の診断薬です。特別な装置を使わず約10分 で結果が判るので、その場で結膜炎の原因 がアレルギーによるものか判断することが できます。 フォークリフト用鉛蓄電池 産 業 用 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池です。長 寿 命 、 高信頼性、補水不要のローメンテナンスが 特長です。従来のバックアップ用途に加え、 風 力 発 電 など天 候 の 影 響 を 受 けや す い 自然エネルギー発電の出力変動緩和用途 としても採用されています。 電 動フォークリフト用 の 鉛 蓄 電 池 で す 。 充 放 電 耐 久 性や 低 温 下 で の 放 電 特 性に 優れ、長時間連続稼動や氷点下でのオペ レーションなど、過酷な条件下でも高性能 を発揮します。 キャパシタ アルミ電解コンデンサ、 フィルムコンデンサ クラミジア診断薬 「ヒタザイム C.ニューモニエ Ab-IgM、Ab-IgA、Ab-IgG」 肺炎、急性気管支炎などの呼吸器疾患の原因 のひとつであるクラミジアニューモニエに 特異的なIgM、IgA、IgG抗体を酵素免疫測 定法で検出します。操作が簡便で、客観的な 測定結果が得られる呼吸器疾患の診断用 検査試薬です。 研究用試薬 研究用血液・尿中mRNA分析キット 血漿や尿中に浮遊する細胞由来の小胞(エ キソソーム)内の遺伝子(mRNA)分析キット です。超遠心分離処理不要で、エキソソーム の捕捉からmRNAの単離、cDNA合成まで 1キットで実施でき、製薬会社や大学での創 薬支援等の研究用に使われています。 ⇒Hitachi Chemical Diagnostics, Inc. 電源回路の電圧平滑用や電子回路のノイズ カット用として、さまざまな産業機器に広く 使われています。小型で大容量のアルミ電 解コンデンサと、耐湿性、難燃性に優れ表面 実装可能なフィルムコンデンサを提供して います。 蓄電システム 電力貯蔵システム「Sefla」 双方向コンバーターと鉛蓄電池またはリチ ウムイオン電池を組み合わせた蓄電システ ムです。夜間の電力を有効利用し、昼間の最 大使用電力を抑える電力ピークカットシス テムとして、工場などのエネルギーマネジメ ントに貢献しています。 9 Advanced Components and Systems 電源システム 常に安 定した電 力を供 給し、突 然 の 電 源 トラブルにも即時に対応するシステムです。 工場やデータセンター全体を支える大規模 システムからパソコンや製造装置用の小型 システムまで豊富なラインアップを揃えて います。 Advanced Components and Systems 10 〒100-6606 東京都千代田区丸の内一丁目9番2号(グラントウキョウサウスタワー) TEL:03-5533-7000 FAX:03-5533-7077 http://www.hitachi-chem.co.jp 印刷インキは植物油を使用しています。 BP-007H 作成年月 2016年11月 Printed in Japan(KZ・H)
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