カナダ ライフ サイエンス ニュースレター Vol. 1 - Life

2003 年 11 月発行
カナダ ライフ サイエンス
- Life Sciences News Briefs 在日カナダ大使館
商務部
ニュースレター
ライフサイエンス
Vol. 1
グループよりカナダのライフサイエンス関連の
ニュースをお届けします。
各記事は、カナダ産業省が毎月発行する Life Sciences News Briefs から選択、編集しています。
このニュースレターは、年 2 回程度の発行を予定しており、今回は Life Sciences News Briefs の
4 月から 10 月までのニュースを資料としています。
各記事の仔細については、記事中に明記してあるニュースソースへ直接お問い合わせください。
今後カナダ大使館より E‐mail にて直接配布をご希望される方、またその他ニュースレター全般に関
するご意見、ご要望、およびカナダのライフサイエンス産業、企業に関するお問い合わせ等は
mailto:[email protected] までお願いします。
ゲノム関連 (Genomics Update):
1)Genome Canada のブリティッシュ・コロンビア研究チームが SARS の 遺伝子コードを最初に解読
(www.genomecanada.ca )
カナダの研究者らは、SARS(重症急性呼吸器 症候 群)を惹起する疑 いのあるウイルスの遺伝子コー
ドの解読に成功したことを発表した。バンクーバーの British Columbia Cancer Agency(ブリティッ
シュコロンビア州癌研究所)では、研究チームがゲノムの塩基配列を決定する作業に集中的に取り組
み、1 日 24 時間を費やしてわずか 6 日間で完了。コンピューゲノムの塩基配列を決定することがウ
イルス診断試験の開発に向けた第 1 歩であり、今後ワクチンの開発も可能と期待されている。カナダ
の癌研究所の専門家は、これまでに知られているヒトあるいは動物のウイルスとは関係のない「完全
に新種」のコロナウイルスのゲノムである可能性を指摘している。ブリティッシュ・コロンビア州癌
研究所のグループは Genome Canada 傘下の塩基配列決定を専門とする最大規模の研究母体であり、多
数の研究プロジェクトの拠点となっている。世界保健機構(WHO)のスポークスマンは、この迅速な
遺伝子の塩基配列決定について「驚異的な早業」と評価してい る。 今回の 塩基 配列 決定 につ いては 、
世界中の研究所が取組んでおり、競争が公に行われていたわけではないが、多数の専門家は、米国疾
病対策予防センター(C.D.C.)が最初に遺伝子コードを解読するものと予想していた。
C.D.C.のスポークスマンは、「遺伝子コードの解読はほぼ完了」しており、間もなく発表する予定で
あると述べている。
カナダ癌研究所の Genome Sciences Center(ゲノム研究センター)所長の Marco Marra 博士は、
「カナダで解読が先に完了したことが“C.D.C.に対する先制攻撃”であると解釈されては困る。我々
のチームは研究を支援することを目指している。」と述べている。カナダでは、SARS として知られ
ている症候群が原因で 13 名が死亡し、感染者数は 274 名以上に達するものと推定されているため、
同国の科学者らは今回の研究プロジェクトの緊急性を強く認識していたのであると Marco Marra 博士
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は説明している。米国の場合には、160 名の推定感染者が報告されているが、問題の呼吸器疾患によ
る死者は発生していないものと考えられている。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00057e.html#Genomic)
2)カナダのブリティッシュ・コロンビア州より Genome B.C.社に
計 3,360 万カナダドルの研究資金が供与 (www.genomebc.ca )
ブリティッシュ・コロンビア州政府は、Genome British Columbia 社に対して 2、750 万カナダドル(1,860
万米国ドル)の資金を供与する。さらに、同州のノーベル賞受賞者にちなんで設立された公共団体で
ある Michael Smith Foundation も Genome B.C.社に対して 610 万カナダドル(410 万米国ドル)を出資
する。州政府の報道によれば、これらの資金は、ヒト機能的ゲノム学、森林ゲノム学、初期 癌、環境・
生物相互作用、ゲノム学のインフラ基盤の整備等の 5 つの学術プロジェクトに充てられる。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00031e.html#Genomic)
診断・治療技術関連 (Diagnostics and Therapeutics Update):
1)
MedMira 社の製品が FDA 承認を取得 (www.medmira.com )
MedMira Inc.(本社:トロント)は、同社の Reveal ™ Rapid HIV-1 Antibody Test が米国食品医薬品局
(FDA)の承認を取得したことを発表した。Reveal ™ Rapid HIV-1 Antibody Test は、3 分間以内に HIV-1
抗体を検出するための急速臨床検査キット であり 、FDA が初めて承認し た唯一の製品であ る。米国
内では、医療産業用の製品とサービスを提供する代表的企業の Cardinal Health 社が医療関係機関を対
象として供給することになる。FDA の承認を取得したことにより、Med Mira 社は、血清あるいは血
漿中の HIV-1 抗体の検出キットとして Reveal ™ Rapid HIV-1 Antibody Test を販売することが許可さ
れる。この検査キットは、室温で 1 年間保存することが可能であり、米国内で利用されている
急速 HIV 検査キットの中で最長の有効期間を有している。Reveal ™ Rapid HIV-1 Antibody Test は、病
院および診療所等の医療機関向けの臨床診 断用検 査キット として開発され たもので、FDA 承認済み
の従来の HIV 診断検査キットよりも非常に短い時間で高精度の判定結果を出すことが可能。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00057e.html#Diagnostics)
2)
Axcan 社が胆管癌の治療を目的とする Photofrin PDT の開発に着手 (www.axcan.com )
Axcan Pharma Inc.(本社:モン・サン・チラール)は、肝臓から小腸に胆汁を輸送する胆管に発生
する悪性(癌性)増殖の胆管癌の治療に使用される PHOTOFRIN 光線力学的療法(PDT)に関する第 II
相臨床試験を支援することを発表した。「小規模なパイロットスタディおよびヒト胆管癌細胞系モデ
ルによる前臨床試験では、PHOTOFRIN PDT が腫 瘍の縮小および増殖速度の遅延等の有意な作用を発
揮することが示唆されている」と同社の臨床研究部門の副社長である Patrick Colin 博士は述べている。
さらに、「これらの有望な所見がきっかけとなり、進行性胆管癌に対する緩和療法における PDT
PHOTOFRIN の使用について、 さらに詳 細な研究 計画が実 施される運びとな った。 胆管癌へ の
Photofrin の使用に伴う市場規模の拡大には限界があるが、患者に対して症状の緩和と生存期間の
延長を提供することは非常に重要。PHOTOFRIN PDT は、消化管領域における各種の癌の治療に
も有効であることが証明されている。」と博士はコメントしている。
(原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00065e.html#Diagnostics)
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3)
Generex 社が 3 件の論文発表を報告 (www.generex.com )
Generex Biotechnology Corporation(本社:トロント)は、自社の免疫医学研究所である Wayne State
University and Antigen Express の研究者らによる 3 件の論文発表について報告した。今回の研究論文
は、腫瘍における Ii 蛋白質の発現を抑制する新規の遺伝子導入による癌ワクチンの開発経過に関する
ものである。さらに、同社は、新規ワクチンの臨床試験の開始を目的とした研究の実施に向けて Wayne
State との共同研究開発 計画をさらに拡充して いる。同社は、抗腫瘍免疫 応答を誘発する分子を 独自
に開発しており、臨床前の試験では、この分子を腫瘍に注入する計画である。重要なことは、腫瘍特
異性ヘルパーT 細胞反応を誘導することである。最新の学術誌に発表された 3 件の研究論文は次の通
りである:
1.Lu X., et al., “Tumor immunotherapy by converting tumor cells to MHC class II-positive, Ii
protein-negative phenotype,” (腫瘍細胞を MHC クラス II 陽性で Ii 蛋白質陰性の表現型に変換するこ
とによる腫瘍免疫療法)Cancer Immunology Immunotherapy June 19, 2003 (electronic publication:電
子出版物).
2. GG Hillman, et al., “Generating MHC ClassII+/Ii-Phenotype After Adenoviral Delivery of Both an
Expressible Gene for MHC Class II Inducer and an Antisense Ii-RNA Construct,”( MHC クラス II 誘導物
質 とアンチセンス Ii-RNA 構造のアデノウイルスによる輸送後における MHC クラス II+/Ii-表現型の
発生)Gene Therapy 10: 1512-1518, (August 2003).
3. GG Hillman, et al., “Radiation Improves Intratumoral Gene Therapy for Induction of Cancer Vaccine in
Murine Prostate Carcinoma,” (齧歯動物前立腺癌に対する癌ワクチン導入において放射線照射は腫瘍
内遺伝子療法を改善する)Human Gene Therapy 14: 763-775 (May 20, 2003).
(原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00073e.html#THERAPEUTICS )
医療機器関連 (Medical Devices):
1) CryoCath 社が血管新生療法の普及に重要な米国特許を取得 (www.cryocath.com )
心血管疾患に対する凍結療法関連製品の領域で世界的リーダーとしての地位を確立している
CryoCath Technologies Inc.( 本社:モントリオール)は、新規の治療法と装置に対して U.S. Patent and
Trademark Office(米国特許商標局)から特許(US 6,546,932)が付与されたことを発表した。今回の特
許は、CryoCath 社の動脈新生プログラムの広い領域を対象とし、世界で慢性虚血性心疾患に苦しむ患
者 50 万人以上のための新しい治療法となる。虚血性心疾患が発生すると、心臓の一部領域に対する
血流が障害され、重度の狭心症(胸痛)に至る危険性が高い。特許の明細書では、軟性カテーテルを
使用して-20℃から-80℃の温度領域の凍結治療システムを誘導し、組織内に血管新生反応を誘発する
方法が説明されている。血管新生とは、新しい血管の形成を意味し、また動脈新生は血管新生に準じ
た用語であり、酸素を含む血液を組織に輸送する血管としての動脈の新規形成を表している。今回の
特許では、各種タイプのカテーテルと新規血管の形成を促進する凍結治療と薬物の併用療法も対象と
なっている。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00057e.html#Medical )
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2)
Andromed 社と Hewlett-Packard 社が販売促進分野で提携(www.andromed.com)
最先端医療を代表する企業である Andromed Inc.(本社:モントリオール:)と医療家向けの IT ソリ
ューションの主要メーカーである HP healthcare solutions 社は、北米において、hp iPAQ Pocket PC
h5450/STG/i-stethos Diagnostic Mobility Solution の販売促進を医師との共同で展開し、医療従
事者をサポートすることで合意した。合意協定に基づき、Hewlett-Packard 社と Andromed 社が連携し
て 販 売 促 進 活 動 を 行 い 、 医 師 お よ び 医 療 施 設 を 対 象 に hp iPAQ Pocket PC h5450/STG/i-stethos
Diagnostic Mobility Solution の導入を進める方針である。医療従事者は、このソリューションにより、
心音および肺音データの入手、画像化、解析、伝達、蓄積、e-mail 等の操作を行うことが可能となる。
このソリューションは、医療従事者が診断装置としての聴診器から入手した患者のシグナルを画像化、
蓄積、解析することを可能にした最初のシステム。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00069e.html#Medical )
3)
Medical Ventures 社、FDA による Metricath™の販売承認を発表
MEDICAL VENTURES CORP.(本社:リッチモンド)は、同社の Angiometrix Metricath™システム
が米国食品医薬品局(FDA)より 510(K)に基づく販売承認を受けたことを発表した。今回の承認により、
同社が米国内で Metricath™ 1000 Console と Metricath™ Measurement Catheter を販売することが許可さ
れた。これらの製品の商品化と米国市場導入は、2003 年度後期に計画されている。
Metricath™システムは、心臓専門医が、冠動脈疾患治療においてステント挿入を行う際に動脈サイズ
の正確な測定を可能にする最新のカテーテル技術。
( 原文 : http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00069e.html#Medical )
4)GE 社が Advanced Research Technologies 社との提携を発表 (www.art.ca )
General Electric Company の関連会社である GE Medical Systems(本社:米国ウォーキシャ)は、Art
Advanced Research Technologies Inc.(本社:モ ントリオール)と提携関係を結ぶことで合意した。
今回の合意により、新規治療薬および新規診断薬の研究開発に使用される ART 社の前臨床用光学分
子イメージングシステムである SAMI™を GE 社が世界各国で独占的に販売することが可能となる。
ART 社の システムは、製薬会社および研 究機関 が疾患に ついて解明し、 短期間に新薬開発 を行うの
を支援するために開発された光学蛍光分子イメージング装置である。同システムの技術的基盤となっ
ているのは、ART 社が独自に開発した時間領域光学画像分析技術である。専用のレーザー・ソース
と高感度感知器を使用することにより、非侵襲的に in vivo レベルで組織が画像化され、新規治療薬
およ び新 規 診 断薬 の 試 験 プ ロ セス の 一 環と し て 組 織 内に 導入 され た蛍 光 標 識 マー カー の生 体内 分布
と濃度データを表示することが可能。また、分子イメージング装置は、研究者や製薬会社が新薬候補
物質の有効性を証明したり、治療対象以外の臓器に対して新薬候補物質が及ぼす有害作用を観察する
のにも役立つものと期待されている。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00071e.html#Medical)
5)
ART 社が Sunnybrook and Women’s College との協力で臨床試験を開始 (www.art.ca )
光 学 イ メ ー ジ ン グ 技 術 の 開 発 分 野 で 指 導 的 な 役 割 を 果 た し て い る ART Advanced Research
Technologies Inc.(本社:モントリオール)とカナダの最高レベルの医学研究センターであり、女性
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医療分野におけるリーダーでもある Sunnybrook and Women’s College Health Sciences Centre は、
ART 社の SoftScan ® 光学 乳房画像診断装置に関する多施設共同臨床試験の開始を発表した。今回の臨
床試 験で は、 Sunnybrook & Women’s が 最初 の 治 験実 施施 設と し て 認 定さ れて いる 。Sunnybrook &
Women’s では、200 名に上る被検者を対象とした画像診断が 6 月中旬から開始され、来年度に完了
する予定である。ART 社は、Health Canada と Sunnybrook & Women’s の研究倫理委員会の両者より、
Optical Characterization of Breast Tissue(乳癌組織の光学的特徴分類)と題する臨床試験の開始につい
ての承認を受けている。今回の Sunnybrook & Women’s と ART 社の協力による第 1 回目の臨床試験で
は、Sunnybrook & Women’s の乳房画像診断部門の部長である放射線科医の Roberta Jong 博士が治験
担当医を務める予定である。臨床試験の目的は、対象となる乳房病変を含む乳房組織全体
についての生物学的データを収集することで、これらのデータを使用して SoftScan ® 画像処理システ
ムによる最終解析が行われ、悪性乳房病変と良性乳房病変の特徴を分類して診断に応用する計画であ
る。 ( 原文 : http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00066e.html#Medical )
6)Spectral 社 EU による EEA 販売承認を発表 (www.spectraldiagnostics.com )
Spectral Diagnostics Inc.(トロント)は、ICU に収容されている患者が重度の敗血症に至る危険性を分
析するための検査法として同社が開発した Endotoxin Activity Assay(EAA:エンドトキシン活性アッ
セイ)が CE マーキングに適合していることを証明する通知と登録証を受領したことを発表した。
また Spectral 社が CE マーキング適合と同時に ISO 9001 および ISO 13485 認証を取得しており、2003
年 12 月の In Vitro Diagnostics Directive(IVDD:体外診断薬に関する EU 指令)の完全実施を待たず
に、EU 地域内において EAA を直ちに販売することが法的に認可されたこととなる。
(原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00053e.html#Medical )
医薬品関連 (Pharmaceutical Update):
1)
ART 社が SAMI™の販売を開始 (www.art.com )
光学分子イメージング技術の開発分野の代表企業 ART Advanced Research Technologies Inc.(本社:
モントリオール)は、SAMI™(Small Animal Molecular Imager:小動物用分子画像処理装置)を市場
投入する計画である。製薬会社および研究所では、新薬の開発サイクルの短縮が求められており、こ
の課題に対する支援システムとして設計された分子画像処理装置が SAMI™である。製薬会社および
研究所が SAMI™を導入することにより、実験動物を使用して行われる新薬開発の第 1 段階で必要と
される分析作業が迅速化され、コストが大幅に削減、新薬開発サイクルのスピードアップが可能とな
る。他の画 像分析法と比 較する と、 SAMI™によ る分析結果の方が高精度 で、ま た操 作性お よび 費用
効果にも優れている。SAMI™は、in vivo の生理学的データへのアクセス、信頼性の高い確実な治療
ターゲットの定量、高度の解像レベル等の利点を有し、研究者らはこれらの優れた性能を絶賛するは
ずである。 SAMI™に は時間領 域光学画像 分析技 術が使用されており、新 薬候補 に有 効作用 がな いこ
とを短時間に証明したり、治療対象以外の臓器に対する有害作用を観察することが可能。
(原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00067e.html#Pharmaceuticals)
2) Nymox 社が 4 件に上る新薬臨床試験開始届の提出を発表 (www.nymox.com )
Nymox Pharmaceutical Corporation(本社:ドーバル)は、今後 12 ヶ月以内に、管理部門を通して新
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製品の IND(新薬臨床試験開始届)を 4 件申請す る予定であることを発表した。同社は、当局に申請
するに先立ち、規定の手続きが完了したため、詳細な情報を提供する計画である。2002 年 10 月、Nymox
社は NicAlert™検査キットに関する FDA の承認を受けている。同社の前立腺治療薬である NX-1207
については、IND が FDA に受理され、現在、米国で新薬として臨床試験が実施されている。最近、
NX-1207 に関する第 I 相臨床試験で良好な安全性データが入手され、中間報告の形式で試験結果が発
表された。さらに、Nymox 社が特許を保有する AlzheimAlert™尿検査キットについては、CLIA(臨
床検査室改善改定法)による専門認定を受けた同社のラボが米国内で販売している。
( 原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00075e.html#Pharmaceuticals )
3) Medtronic 社と Medusa 社がEMS分野で提携関係を締結 (www.aedhelp.com )
Medtronic Physio-Control 社(本社:ハリファックス)と Medusa Medical Technologies, Inc.
(本社:レッド マン) は EMS(救急医 療サー ビス)マーケッ トを対象として、患者データの収 集、
転送、分析を簡便かつ正確に行うことを可能にする、電子患者データ報告システムの販売と開発を含
む戦略的協調関係を結ぶと発表した。Medusa 社の Siren ePCR™ Suite は患者ケア報告とデータ管理用
の電子システムであり、Medtronic Physio-Control 社の心調律とバイタルサインに関するデータを自動
的に収集かつ転送するための LIFEPAK ® モニター/除細動器は、Siren ePCR™ Suite と直接接続する
ことが可能であ る。両社は、既存の製品の互換性 を高め、将来的 には、EMS カスタマーを 対象とす
る新製品の共同開発を行う計画である。最初の製品は本年度中に利用可能となる見込みである。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00075e.html#Medical)
最新技術関連 (Technology Update):
1)
CSTAR 社と Bell Canada 社が遠隔治療サービス分野での協力を発表 (www.c-star.ca )
CSTAR(Canadian Surgical Technologies & Advanced Robotics)社(本社: トロント)と Bell Canada
社は、カナダ全域を対象とする安全で便利な費用効果の高い遠隔治療サービスの提供を目的として技
術協力を行うことで合意した。
カナダおよび世界各国の最先端で活躍する電子医療のパイオニア、政策立案者、開業医、患者権利擁
護団体のリーダー、医療情報学専門家、研究者らが参加する e-Health 2003 会議(2003 年6月)がト
ロントで開催されたが、両社の新規共同事業の一環として、会議場においてロボット支援による遠隔
手術のデモンストレーションが行われた。
(原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00064e.html#Tech )
その他産業関連 (Industry Update):
1) QLT Inc.と Novatis AG 両社がヘレン・ケラー眼科医療賞を受賞
Helen Keller Foundation for Research and Education(ヘ レン ・ケ ラー 研 究 教 育財 団) は、Visudyne ®
(verteporfin 注射剤)療法を開発した QLT Inc.(本社:バンクーバー: www.qltinc.com)と Novartis
A G の 眼 科 部 門 の 関 連 会 社 で あ る Novartis Ophthalmics 社 に 対 し て 2003 Helen Keller Prize for
Innovation in Eye Care(2003 年度 Helen Keller 眼科医療賞)を授与した。
(原文: http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00060e.html#Industry )
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2) CTF Systems Inc.が中国人民解放軍から受注
VSM Medtech Ltd.(本社:バンクーバー: www.vsmmedtech.com )の発表によれば、同社の関連会社
である CTF Systems Inc.が、上海の第 85 中国人民解放軍(PLA)病院との間において、275 チャンネル
OMEGA 脳磁図(MEG)システムの販売と設置に関する契約を締結した。2001 年 11 月以来、VSM 社は
成長を続ける中国市場において OMEGA システムを販売しているが、今回の契約締結によって 4 基目
の同システムが中国に導入されることになる。
(原文 : http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00063e.html#Industry)
3) Response Biomedical Corp がオルトポックスウィルス検出キットの販売を開始
Response Biomedical Corp.(バンクーバー: www.responsebio.com )は、RAMP ® Pox Test の販売開始
を発表した。RAMP ® Pox Test は、世界保健機関が人類における最も重大な疾患の 1 種に指定してい
る天 然痘 等 に 関与 す る オ ル ト ポッ ク ス ウイ ル ス を 検 出す るこ とが 可能 な 迅 速 かつ 直接 的な 環境 試験
法である。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00063e.html#Industry )
4) MDS Sciex 社と SC BioSciences Corporation が新システムに関する販売提携を発表
MDS Inc.(トロント)の分析機器部門である MDS Sciex 社 (www.mdssciex.com )と最先端の製品およ
び新薬発見の仲介サービスの提供で定評のある SC BioSciences Corporation は、MDS Sciex 社の新しい
NanoLC Proteomics システムの日本における独占的販売権に関する協定に署名したことを本日発表し
た。
(原文:http://strategis.ic.gc.ca/epic/internet/inp-pp.nsf/vwGeneratedInterE/ph00066e.html#Industry )
トレード・ショー (Trade Events):
カナダが Medica2003(国際医療技術見本市)において最大規模の展示を計画中
Medica に出展するカナダの代表企業は発展を続け、2001 年度においては 18 億ドルの輸出成長を達成
しました。500 社の企業から成るカナダの医療機器産業は消耗品からハイテク装置に至る多様な製品
を供給しており、特に心血管関連製品、in vitro 診断薬、放射線療法、医療用画像診断、歯科関連製
品、在宅介護支援装置、整形外科用装具、人工補装具、矯正用装具の研究開発の分野において定評
があります。カナダの医療機器メーカーの発展を支えているのは、コスト競争力のあるビジネス環境、
世界最高レベルの研究インフラ基盤、高い技術レベルを有する人材です。
前回の Medica 2002 ではカナダから 53 社の企業が展示参加し、開催期間中の成約額において 2001 年
度の 56%増を記録しました。
今年度の MEDICA は 2003 年 11 月 19 日から 23 日までの期間にわたってドイツ・デュッセルドルフ
の Dusseldorf Trade Fair Centre で開催されます。カナダの参加は、Trade Team Canada(カナダ産業省、
業界団体、企業により構成されるカナダ通商チーム)を中核として今までで最大規模の展示参加が計
画されています。開催中に是非カナダ・パビリオンにご来場ください。
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問い合わせ等に関して:
在日カナダ大使館
商務部
ライフサイエンス
グループは医療機器・医薬品の製造・輸出に携わる
カナダ企業を日本に紹介することをその主たる仕事としています。カナダの企業、また医療機器・医
薬品全般についてご関心、ご質問等ありましたら、下記担当官までお問い合わせください。
医療機器部門:矢部甯治郎
([email protected])
医薬品(含バイオ関連)部門:
ルイ・ピエール
エモン([email protected])
また参考資料として、下記ウェブサイトをご参照ください。
www.strategis.gc.ca/healthexport
カナダ産業省ライフサイエンス部門のウェブサイト
www.canadanet.or.jp
在日カナダ大使館のウェブサイト
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