20150927 「海外で自衛隊に軍事行動を行わせる安倍首相と、東南アジアの麻薬利権の、深い関わり」 2015年7月、アメリカのオバマ大統領は、キューバとの国交回復を宣言した。 1898年、当時スペインの植民地となっていたキューバは、独立を目指し支配者=スペインに対するゲリラ戦争を展開していた。 新聞王と賞賛されていたウィリアム・ランドルフ・ハースト等、当時のアメリカのマスコミは、奴隷支配されているキューバへの「哀れみ」の感情をアメリカ 市民の間にアオリ続け、1898年、アメリカ海軍の軍艦メイン号がキューバのハバナに入港した際、原因不明の爆発を起こした事をキッカケに、 スペインがアメリカに対して「卑劣なテロ」を行ったと宣言、スペインとアメリカは戦争に突入した。 2015年現在では、このメイン号の爆発は、スペインとの戦争を起こすためのアメリカ政府自身による「自作自演」と強く疑われている。 その意味では、この「メイン号へのテロ」は、2001年に起こされた、911テロと近似した構図を持っている。 スペインは、中南米大陸の広大な領域を植民地支配した領主であり、アメリカ合衆国にとっては自国と陸続きの南北アメリカ大陸の南部分を支配する 「欧州からのヨソ者=部外者」であった。 例えてみた場合、5階建てのマンションの5階に住む人間にとって、1階から4階までを所有し勝手にエレベーターを改装したり、勝手に1階の入り口の 壁の色を塗り替えたりする住人が、アメリカにとってのスペインであった。 世界を支配する覇権は、既にスペインからオランダに渡り、さらに英国に渡っており、スペインは現役を引退した貧困国の一つになり始めていた。 スペインは、アメリカにとって「老害」となっていた。そして今後、英国に次ぎ世界の覇者となるアメリカにとって、スペインは「奪取すべき土地財産= 植民地」を多数持つカッコウのターゲットであった。 アメリカの国策にとって「必要不可欠」なスペインとの戦争を起こすための、この「作られたテロ=メイン号の爆発」の仕掛け人であったウィリアム・ ランドルフ・ハースト、その娘は、日米安保条約を「作り」、米軍の日本駐留を永久化した軍事商社ディロン・リードの社長=ウィリアム・ペリーの妻となり、 ペリーはウィリアム・ランドルフ・ハーストの後継者となっている。 そして、ペリーのディロン・リード社の子会社である軍事産業専門の投資会社カーライルの経営陣である前ブッシュ大統領一族によって、911テロは 「作り出されている」。 このペリーが、アメリカと日本を支配するマフィア・グループの第二世代に属している事は、既に本誌が報じている(注1)。 また、「メイン号へのテロ」の際、海軍の事務方を仕切っていた海軍次官のセオドア・ルーズベルトは、ウィリアム・ランドルフ・ハーストの「親友」であった。 セオドアが、「アメリカの国益にとってスペインとの戦争は、どうしても必要である」と力説し、親友のハーストが協力を約束し、「スペインの卑怯なテロ」を 宣伝した事になる。なお、セオドア・ルーズベルトの従兄弟である第二次世界大戦中のアメリカ大統領=フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、日本による 真珠湾攻撃「前」の自筆の日記に、「近い内に、日本軍によってアメリカ海軍の軍港が攻撃を受ける」と記載している。フランクリン・デラノ・ルーズベルトは 日本軍による攻撃を事前に知りつつ、避難勧告も戦闘準備も行わせず米軍の軍人を多数、真珠湾で死亡させ、「卑怯な日本人」を演出し、リメンバー・ パールハーバーを合言葉に日米戦争を起こした事になる。 2人のルーズベルト=ウィリアム・ランドルフ・ハースト=ウィリアム・ペリー=ブッシュ一族という人脈・血脈を通じ、メイン号事件と真珠湾攻撃=第二次 世界大戦、911テロは「演出された歴史的事件」として奇妙な一致点を持っている。 そして、ペリーの経営するディロン・リード社によって「作られた」日米安保条約=在日米軍基地が、集団的自衛権の行使を行う自衛隊と協力し合い、 世界各地に戦火を拡大させてゆく事は、メイン号事件と第二次世界大戦、911テロに続く4つ目の「歴史的悲劇の演出」となる。 アメリカ議会は1898年4月25日、同年4月20日以降、アメリカとスペインが戦争状態にある事=米西戦争の開戦が行われた事を宣言する。 一方、開戦から2週間を経過していない5月1日には、スペインの支配地であるフィリピンのマニラ湾にアメリカ海軍の軍艦が姿を現し、スペインと交戦を 開始している。 2015年現在でも、太平洋を2週間で航海する事は不可能であり、100年以上前の1898年の船舶技術では当然、不可能であった。 アメリカ海軍は、開戦の数ヶ月前から戦争の準備を行い、フィリピンに向け軍艦を出発させていた事になる。 この戦争が、「仕組まれたテロ」による戦争であると言われる理由が、ここにある。 アメリカはスペインと交戦中であるにも関わらず、スペインに密使を送り、スペイン領であったハワイとグアムを2000万ドルで買収する交渉を開始する。 戦争の勝敗が決し、休戦交渉の中で交渉するのではなく、戦争の「最中」に売却交渉を行っている。 万一、スペインが売却交渉に応じ、アメリカが支払った2000万ドルで武器を購入し、アメリカへの攻撃に使用する危険性を考えた場合、「敵に塩を送る」 この交渉は、売国行為となる。アメリカにとってはハワイ・グアム・フィリピンの領土が「欲しい」だけであり、戦争で奪取しても、金銭で買収しても、どちらでも 良かった事になる。戦費で2000万ドルを消費しても、買収費用として2000万ドルを費やしても、コストの点では変わらない事になる最初から、ハワイ・ グアム・フィリピンを結ぶ太平洋の航海ラインを入手するための、「卑怯なスペイン」の演出であった事が分かる。 この戦争の結果、キューバには親米政権が樹立され、同時期、コロンビア領であったパナマで親米=反コロンビアの独立運動が起こり、コロンビアが 強く「アメリカの画策」を非難、アメリカ政府はコロンビアに2000万ドルを支払い、1903年、パナマの独立を承認させる。アメリカ政府が、「正当な理由」 もなく、2000万ドルもの資金を支払う事はない。アメリカの画策と言う「反論できない」コロンビアの主張に窮し、支払わざるを得なかった事になる。米国は、 パナマが独立すると、「見返り」にパナマの領土の一部を割譲させ、パナマ運河の建設を開始する。 大西洋側からキューバ等を中継基地とし、パナマ運河を通過し、太平洋に出、ハワイ・グアム・フィリピンを経由し、極東アジアに向かう「戦略」が最初から 存在し、その布石を着々と打ち、「卑怯なスペイン」が演出された事が分かる。 そして、フィリピンの次には、日本という事になる。沖縄に米軍基地を作り、アジアへの一大拠点を形成する。そのためには、「卑怯な日本」が必要であり、 リメンバー・パールハーバーを合言葉に日米戦争が必要になる。 米軍はフィリピンを支配下に置いた際、アメリカ式にキリスト教に改宗するようフィリピンの先住民達に強制した。その政策に逆らったフィリピン人60万人を、 米軍は射殺している。その指揮官が、アーサー・マッカーサー=第二次世界大戦後、日本を支配したダグラス・マッカーサーの父であった。 米軍は、「日本との戦争に備え」、極東最大のクラーク空軍基地をフィリピンに作り、キリスト教に改宗したフィリピン人12万人を徴用、指揮官クラスを中心と した2万人の米兵の指揮下に置き、米軍の実働部隊とした。第二次世界大戦中、このフィリピン軍を中心とした在フィリピンの米軍の指揮官となったダグラス・ マッカーサーは、1941年12月8日、日本による真珠湾攻撃が行われると、当然、日本軍が在フィリピンの米軍への攻撃を行ってくると予測すべきである にも関わらず、準備を怠っている。 その結果、戦闘機249機の米軍は、日本軍の191機によって壊滅させられる。マッカーサーは、マニラを捨て、マニラ湾の小島コレヒドールに「避難」する。 遅れて、フィリピンの親米=傀儡政権であったケソン大統領も、コレヒドールに避難してくる。ここで、マッカーサーはケソン大統領に対し、フィリピン軍を訓練 してやった費用として50万ドルを請求する。キリスト教に改宗するよう脅迫を加え、徴用したフィリピン人に「訓練をしてやった」として50万ドルを請求している。 本来、軍人であれば、日本軍と、どのようにして戦うかを、フィリピンのトップ=ケソンと相談すべきであるにも関わらず、マッカーサーは金を請求している。 傀儡のケソンは、ニューヨークのチェース・ナショナル銀行にあるフィリピン政府の口座から、マッカーサーのケミカル銀行の口座に50万ドルを送金し、支払い を行っている。翌年1942年3月11日、マッカーサーはフィリピンに10万人を超える部下を放置し残したまま、B17に乗りオーストラリアに脱出する。 指揮官であるマッカーサーは、部下を放置し、自分一人がオーストラリアに逃げ出した事になる。 この時、マッカーサーの残した言葉「アイシャル・リターン=自分は戻ってくる」という言葉は、米軍人の中では敵前逃亡の卑怯者の言葉として嘲笑のターゲット となっている。 上記の50万ドルを使いオーストラリアで優雅に暮らすマッカーサーに対し、ルーズベルト大統領は激怒しつつもアメリカ国民に絶大な人気のあったマッカーサー を南太平洋方面の連合国軍の総司令官に命じ、1944年の次期大統領選挙の「備え」としつつ、指揮官の実働部隊をトーマス・キンケイド、アーネスト・キング 等に移行させてゆく。その後、45年までの3年間で軍需物資の尽きた日本に対し、米軍はオーストラリア軍、オランダ軍、英国軍の力を借り、第二次世界大戦 における勝利を手に入れてゆく。 キューバ、パナマ、グアム、ハワイ、フィリピンでアメリカ軍が行ってきた「画策」による土地財産=植民地の奪取行為と、コレヒドールにおいて日本軍に、どの ようにして勝利するか、を考案するのではなく、オーストラリアに逃亡した後の生活費50万ドルを傀儡ケソン大統領に請求するマッカーサーの姿には、戦争の 本当の姿が現れている。 「支配されるカワイソウなキューバを助ける、卑怯者スペイン、卑怯者・日本と戦う」、というのは口実に過ぎず、他人の土地財産=植民地を奪取したい、安楽に 生活できる50万ドルが欲しい、その50万ドルで部下の10万人を見捨て、オーストラリアの保養地で優雅に暮らしたい、そのための巨万の富を手に入れる事が 戦争と戦争のための政治的裏工作=メイン号へのテロ「演出」等の目的である事を、マッカーサーの姿は明示している。 なお、こうして形成されたマッカーサー一族の富は、2015年現在、この一族がフィリピンで経営する貴金属・宝石商のビジネスとして増殖を続けている。この 宝石ビジネスにおいて、ミャンマー等の山岳地帯でルビーの買い付けを担当している人物は、奇妙な経歴を持っている。第二次世界大戦中、1941年、ゾルゲ 事件が発覚する。当時、日本とドイツは同盟国であり、日本とドイツを敵と見なしていたソ連(現・ロシア)は、スパイ=リヒャルト・ゾルゲを日本に送り込んでいた。 ドイツ系であったゾルゲは、在日本のドイツ大使館に入り込み、ドイツ大使の夫人との不倫を通じ、ドイツ=日本の政治・軍事的動きに関しての情報収集= スパイ活動を行っていた。日本軍の防諜組織=スパイ摘発組織は、ゾルゲの動きに疑惑を持ち、東京・麹町一丁目のドイツ大使館の隣家を借り、防諜組織の 男女1名づつを夫婦に偽装させ居住させた。この2名は自分達の住む家屋とドイツ大使館の壁に小さな穴を開け、針金に付けたマイクをドイツ大使館の室内に まで達するように仕掛け、ゾルゲと大使夫人との会話を盗聴していた。日本軍は、この夫妻がニセモノであり防諜組織の人間である事を露見させない偽装のため、 このニセ夫婦に子供がいる事にし、組織の他のメンバーの子供を、大使館の隣家に居住させた。この子供=Nは、ドイツ大使の子供と親友になり、しばしば ドイツ大使館に遊びに出かけるよう「命令」され、帰宅するとドイツ大使館の内部の様子を日本軍のスパイ摘発組織に「報告」させられた。 Nは、ゾルゲ摘発の「最大の武器」となった。 第二次世界大戦後、成人したNは在日米軍の武器弾薬調達の仕事に従事し、また中古品となった米軍の車両・航空機・ヘリコプターの「払い下げ」の担当者 となる。中古品となった米軍の航空機・ヘリコプターの買い手は、主にタイ・ラオス・ミャンマー国境のゴールデン・トライアングルと呼ばれる世界二位の麻薬密売 地帯での、麻薬と、その売却代金の輸送に従事する、「エア・アメリカ社」である。 「エア・アメリカ社」の経営者は、父ブッシュ大統領と、その国防次官であったリチャード・アーミテージであり、CIA本部をジョージ・ブッシュ・センターと呼ぶように、 麻薬売却の利益はCIAの隠密活動の資金源となっている。 「安倍首相が、集団的自衛権の行使を進める事情」 第二次世界大戦中、日本軍は中国大陸において満州帝国を建国した。 戦争を遂行するためには武器弾薬、燃料、水、食料を必要とした。こうした軍需物資を運搬する南満州鉄道が、日本軍にとって生命線であった。南満州鉄道の 総裁であった後藤新平は、武器弾薬を購入するための資金調達に困窮し、英国を手本とする戦略を取った。英国は自国の支配下にあったインドから調達した アヘンを中国大陸で販売し、その利益で武器弾薬を調達していた。その手法がアヘン戦争の原因となった。後藤新平は英国に習い、アヘン密売を計画したが、 英国のようにアヘンを調達できるインドのような植民地を日本は持たなかった。元々、英国の植民地であったアメリカも英国に習い、トルコからアヘンを仕入れ、 中国大陸の南部=華中、華南で密売していた。 このアメリカの麻薬密売の利益の決済を担当し、アメリカ本国への送金を担っていたのが銀行ブラウン・ハリマンであった。このブラウン・ハリマンの経営陣が、 前ブッシュ大統領の一族であり、2016年のアメリカ次期大統領選挙に出馬するジェブ・ブッシュの一族であった。 後藤はブッシュ一族の元にメッセンジャーを派遣し、華中・華南だけではなく華北・東北においてアヘン密売の販路を開拓する気が無いか、日本軍が、その担い 手になる趣旨の提案を行った。販路拡大に関心を持ったブラウン・ハリマンは、後藤の提案に乗った。 後藤がブッシュ一族の元に送り込んだメッセンジャーが、岸信介=2015年現在の日本の首相=安倍晋三の祖父であった。 安倍一族は、ここでブッシュ一族とビジネス・パートナーとなった。 ブッシュ一族は、軍事産業専門の投資会社カーライルの経営者でもあった。このカーライルの親会社が、軍事商社ディロン・リードであった。 2015年現在の日米安保条約は、ジェームズ・フォレスタル、ウィリアム・ドレイパーjr等によって起草された。 ジェームズ・フォレスタル、ウィリアム・ドレイパーjrは、ディロン・リードの経営者であった。 アメリカがアメリカ本土だけを防衛する場合に必要とされる兵器と比較し、世界各国=極東アジアで繰り返し戦争を行う場合の方が、当然、必要とされる武器 弾薬が大量となる。 武器弾薬を販売し利益を上げる軍事商社ディロン・リードは、「当然」、米軍が世界各地・極東アジアで戦争を繰り返す事を望み、その ためには日本に米軍基地を置き、そこを拠点に朝鮮戦争、ベトナム戦争等を起こす事を「望んだ」。 そのため、ディロン・リードの経営者が日米安保条約を起草した。 このディロン・リードの子会社カーライルの経営者であるブッシュ一族と、岸=安倍首相の一族は、ビジネス・パートナーであった。 2015年現在の、日米安保条約を締結したのが岸信介である背後には、このビジネス・ネットワークが存在した。 武器弾薬を販売し利益を上げる軍事商社ディロン・リードは、「当然」、自衛隊が世界各地・極東アジアで戦争を繰り返す事を望み、そのためには日本= 自衛隊が海外で軍事力を行使する集団的自衛権の行使を「望んでいる」。 安倍首相が、集団的自衛権の行使に執着する理由は、ここにある。 第二次世界大戦後、自衛隊が創立されるとディロン・リードは米国の軍事産業を引き連れ来日し、また三菱重工等の日本の軍事産業を結集し、日本兵器工業会を 発足させる。自衛隊は、この日本兵器工業会を窓口として「しか」、兵器を購入する事が不可能となってきた。その中心が、ディロン・リード社であった。在日米軍、 そして日本の警察官が所持しているピストルも、全て、この日本兵器工業会を窓口として「納入」されてきた。日本の再軍備=自衛隊の創立と、日米安保条約= 在日米軍によって、ディロン・リードは莫大な収益を上げてきた。 集団的自衛権の行使=海外で自衛隊が軍事力を展開するには、新しい装備を大量に購入する必要がある。 自衛隊は、この日本兵器工業会=ディロン・リードを窓口として、新しい装備を購入する事になる。 そして、ディロン・リードと安倍首相一族は、「ビジネス・パートナー」である。 2015年現在の安倍首相の政治資金源=岸信介の資金が、このゴールデン・トライアングル=華中・華南を結ぶ麻薬資金とストレートに結び付いている。 このゴールデン・トライアングルは、また世界最大級のルビーの生産地でもあり、麻薬の売却代金は、しばしばルビーによって支払われている。 Nが、「エア・アメリカ社」の生命線である麻薬輸送用・航空機、ヘリコプターの提供者であり、同時に、ルビーの買い付け業者である理由が見えて来る。 マッカーサー一族の経営する貴金属商・宝石商のルビー買い付け担当者が、このNである。
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