17 Cotswolds

イギリスに旅行したら行ってみたいな
国語専攻
塚本
コッツウォルズ
観光名所として有名な
北はウォーリックシャーとウースターシャーの一部と接し、東側はオックスフォードシャ
ー西部の一部分、そして大部分はグロスターシャーの東部を含み、南はウィルトシャー、
バース、そしてサマセットの一部に接している。その総面積は 2038 平方キロメートル、東
京都とほぼ同じ広さだ。そのなかにおよそ 100 の村や町が点在している、緩やかで広大な
丘陵地帯が、コッツウォルズ地方である。
コッツウォルズには訳 160kmにわたり小さな村が点在する
あふれるばかりの自然に囲まれた街には人々がのどかに暮らしています
① バイブリー
"英国で最も美しい村"とも称される"バイブリー"。
英国の中央部に広がる丘陵地帯・コッツウォルズに位置する「バイブリー(Bibury)」
。
14 世紀に建てられた石造りの街並みは、まるで幼い
頃に見た絵本の中から飛び出してきたかのよう。
「蜂蜜色の石」といわれる石灰岩が、素朴かつ絶妙
な色彩を作り出しています。
その町並
みは、古く
から、多く
の人々に
よって賞
賛されてきました。
特に、詩人ウィリアム・モリスが
「英国で
最も美しい街」と称賛しながら住
んでいた
のは有名な話
アーリントン・ロー
バイブリーを代表する景観、アーリントン・ローは、14 世紀に建てられた石造りのコテー
ジが並ぶ場所。今も住居として使われているそうです。
アーリントン・ローは、17 世紀には織物職人達の家屋だったといわれています。
晴れの日も雨の日も景観を楽しめる。
コルン川
バイブリー村の中心を流れるのはコルン
川。透明度の高い清純なこの川には、野生
の鴨や白鳥が水浴びをしていたり、マスが
群れを成して泳いでいたりするそうです。
トラウト・ファームというマスの養殖所も
あります。
スワンホテル
1650 年創業の歴史あるホテルホテルの名前
の通り、ホテル前を流れる
小川では白鳥の姿がみられます。ここで挙
式をあげるカップルも年々多くなっているそう
です。
http://tabizine.jp/2013/11/21/2343/
https://retrip.jp/articles/9253/
② スノースヒル・マナー
バイブリー
タビジン
コッツウォルズの代表的な町の一つ、ブロードウェイから車で 5 分ほど南下すると、スノ
ースヒルに到着します。とても小さな村ですが、この村には有名なナショナル・トラスト
のプロパティがあります。
「コッツウォルズのトレジャー・ハウス(宝の家)」と言われる
スノースヒル・マナーです。
このマナー・ハウスの歴史は大変長く、821 年から 1539 年まではウィンチカム修道院によ
って所有されていました。ヘンリー8 世による宗教改革により修道院は解体。マナー・ハウ
スは王の所有となり、やがてその第 6 夫人のキャサリン・パーへ贈与されました。
以来、長い歴史を経て 1900 年代初頭になると、ハウスは半ば放棄されたような状態となっ
ていましたが、英国では大変有名なコレクター、チャールズ・ウェイドによって買取られ、
彼のコレクションを納めるための家となりました。
彼の蒐集は半世紀近く続き、その後 1951 年にハウスはナショナル・トラストへ遺贈されま
した。展示されたコレクションの数はおよそ 2 万 4000。そのすべてが、職人の手による優
れた工芸品として高く評価されています。なかでも 26 体ある日本の甲冑は、かの大英博物
館のそれにも匹敵するほど。特に日常生活に密着した作品が多く、アンティーク好きの人
にはとても人気の高いプロパティです。
このようなラベンダー畑もありとても美しい街である。
http://www.news-digest.co.uk/news/archive/ohenro/27
00-2011-11-10-18-37-20.html
ウエード氏の寝室標識
下 の 案 内 板 に 「 Mr.WADE'S BEDROOM&BATHROOM
UPSTAIRS」と記されている。
ウエードは1919年にスノーズヒル・マナーを購入、192
0年から3年間、荒廃していたマナーハウスの復元と造園に心
血を注いだ。
ナショナル・トラストに寄贈したのは1951年。屋根のひし
ゃげかた、設計の古さはこの家屋が14世紀ごろのものである
と推測できる。
http://komori3.holy.jp/A8_1.htm
③ チッピングカムデン
コッツウォルズの隠された宝石 と言われる街
チッピングカムデンは、コッツウォルズと英国のグロス
ターシャー州の郡に位置する小さな市場町です。カムデ
ンの歴史を持つ豊かで、美しいコッツウォルズの風景に
満ちているチッピング、104 マイルコッツウォルズ・ウ
ェイを含む素晴らしい散歩、ここから Bath.There のす
べての方法は繁栄、地域とその周辺の豊富な旅館、ホテ
ルや自炊プロバイダであるローカルコミュニティ素晴らしい学校とし、訪問者の夢の滞在
です。年間を通してチッピングカムデンには多くの持っているお祭りやイベントを開催し
ています。
http://www.chippingcampdenonline.org/
コッツウォルズの歴史
「ローマが眠る」地方
この地方の歴史は長く、4000 年以上前の史跡が今も多く残っている。また、コッツウォル
ズに暮らす人々が「足元にはローマが眠っている」と言うほど、古代ローマ帝国の影響を
大きく受けた一帯でもある。
ローマン・ビラのモザイクの床
紀元 43 年にはケルト民族征服のために大陸からやってきたローマ軍が、容易に守れる緩や
かなこの地に目を付け、軍隊のための道路や駐屯地を設けた。それが現在では高速道路や
国道として残り、この地方のドライブには欠かせない主要幹線道路となっている。さらに、
当時の高級軍人の暮らしぶりを知ることができるローマン・ビラ(古代ローマの荘園)な
ども現存している。ガーデニングがてら庭をちょっと掘ったら、古代ローマの遺物が出て
きた──なんてことも珍しくないのが、この地方の特徴でもある。
中世になると、ローマ人によってもたらされた毛の長い羊、今では「コッツウォルド・ラ
イオン」と呼ばれ、この地方のシンボル的存在となっているが、その羊の羊毛貿易によっ
て、この地方は黄金期を迎えた。コッツウォルズにあるいくつかの村に付いている「チッ
ピング(Chipping)
」という名称は「市場」という意味をもつことからも、その最盛期の賑
わいがうかがえる。
さらに 14~16 世紀には、地場産業としての羊毛加工技術の向上と需要増によって、この地
方に潤沢な資産がもたらされた。蜂蜜色のライムストーンの可愛らしい家々に混じって、
歴史的建造物の名に相応しい、壮麗なマナー・ハウスやカントリー・ハウスが現存してい
るのも、この時代の遺産のおかげだ。
時代に取り残された地方から「この世で最も美しい村」へ
しかし、産業革命を迎えた 18 世紀以降、コッツウォルズ地方は急速に時代に取り残されて
いく。時代は毛織物から綿製品へ、そして大量生産の化学繊維へと移行していったのであ
る。コッツウォルズが今なお「昔のままの姿」をとりとめているのには、実はこの時期、
完全に時代に乗り遅れ、人々の記憶から忘れさられたことが一因となっているのである。
丘陵が広がるこの地域は鉄道建設が容易ではなくそのおかげで、産業革命期を境に英国に
張り巡らされた鉄道網からも逃れ、数百年前の田園風景が保たれることになった。
コッツウォルズを愛した
ウィリアム・モリス
時代に取り残されたコッツウォルズ地方が、再び注目を集めだしたのは 19 世紀になってか
らである。ときの文化人たち、なかでも英国を代表するデザイナーであり、「アーツ&クラ
フツ運動」の旗頭であったウィリアム・モリスが、彼の別荘であるケルムスコット・マナ
ーにほど近いバイブリーを「この世で最も美しい村」と賞賛したのは、あまりにも有名な
話だ。産業革命によって疲弊した人々の心身を癒したのが、このコッツウォルズに広がる
田園風景だったのである。現在では、英国人たちが「老後に最も暮らしたい場所」として
一番に挙げるほど、この地は桃源郷として現代に蘇ったのである。
地元環境保護の取組み
「エリア・オブ・アウトスタンディング・ナチュラル・ビューティー」
さて、長い歴史のなかで「運良く」残ったコッツウォルズだが、どんなに素晴らしい景観
地も、実は人の手が入らなければ荒れ果てていくものである。19 世紀後半に見直されたこ
の地方が、さらに英国の保護対象となったのは 20 世紀のことであった。
1966 年、コッツウォルズは「Area of OutstandingNatural
Beauty(特別自然美観地域。以下 AONB) の指定を受けた。
AONB とは、イングランド、ウェールズ、北アイルランドに
おいて、後世に残すべき価値のある美しいカントリーサイドを、
政府に代わって保護管理する地方議会により、特別指定地域に
選ばれたことを意味する。AONB 指定の第一の目的は、その
自然景観の美しさを保存し、さらに改良していくこと。そして
第二の目的は、このカントリーサイドの素晴らしさをすべての
人々が享受できるよう、地域住人やそこで働く人々の利益を尊重することにある。
現在、コッツウォルズ地方の人口はおよそ 15 万 7000 人。土地利用の構成は 80%以上が農
地、およそ 9%が森林地区である。コッツウォルズの観光拠点となっている町や村で、ファ
ーマーズ・マーケット(地元農家による露天売り)が盛んに開催され、人気を集めている
のは、そうしたバックグラウンドも影響しているのかも知れない。また、コッツウォルズ
の景観には欠かせないドライストーン・ウォール(地元の石灰石を、接着剤を使用せずに
積み上げて造る石壁)は、その技術の伝達も含め、何百人もの地元ボランティアによって
担われている。2004 年 12 月には、コッツウォルズ AONB の環境保護をさらに強化するた
めに、
「コッツウォルズ環境保護局(Cotswolds Conservation Board)
」が、政府によって
設立された。
同保護局はコッツウォルズの AONB を保全するための唯一の機構であり、
様々
な計画を率先して実行。コッツウォルズの環境保護のためのプロ組織が、政府の下に誕生
したわけである。
2006 年、コッツウォルズは AONB 指定 40 周年を迎えた。築 50 年、100 年の民家を「新
しい家」と考える英国人にとって、この 40 年間は、まだまだ「子どもの歩み」だ。これか
らもゆっくりと、しかし確実にこの自然景観を守っていくこと、それがコッツウォルズに
課せられたテーマであり、この地に憧れを持つ、一人一人の願いでもある。
http://www.news-digest.co.uk/news/features/6603-cotswolds-part1.html
コッツウォルズを愛した
ウィリアム・モリスとは
William Morris
(1834~1896)
英国の思想家、詩人であり近代デザイン史上に大きな影響を与え
たウィリアム・モリスがロンドン郊外の裕福なブルジョア家庭に
生まれたのは、今から 170 余年前のことでした。
幼い頃より中世のロマンスの世界に憧れ、自然に囲まれた大邸宅
で過ごす中で、のびやかで牧歌的な感性が養われていきます。
やがて聖職者を志してオックスフォード大学に進みますが、当時
の新進社会評論家ラスキンの著書に感銘を受け、ラファエル前派
の芸術家(バーン・ジョーンズ、ロセッティら)と出会い、建築・
美術・文学の世界にのめり込んでいきます。
彼が新婚生活を送るために建てた「レッドハウス」は、設計から家具、壁紙、カーペット、
タペストリーに至るまでモリスと友人達の手によるもので、“世界で最も美しい家”と呼ばれ
ました。これを機に仲間と共に、“芸術と仕事、そして日常生活の統合”という理念を掲げた
モリス商会を設立します。
1880 年代には、モリス商会と同じ理念を持つ工房やアトリエが多く
生まれ、1888 年に開かれた美
術工芸
協会の展覧会の名をとって、彼
らの運
動を「アーツ・アンド・クラフ
ツ運動」
と呼ぶようになりました。モリ
スの活
動の中でも、ひときわ充実して
いるの
が自然の樹木や草花などをモチーフにしたテキスタ
イルデ
ザインです。
このモ
リスのデザイン一世紀以上を経た今日でも少しも新
鮮さを
失わず、世界で根強いファンに愛され続けています
Strawberry Thief いちご泥棒
ウィリアム・モリスの数多いデザインの中でも、ひときわ不動の人気を誇るデザインのひ
とつが『いちご泥棒』です。
いちご泥棒のデザインは、園芸家たちの日常の暮らしの中にある小さな悩みからインスピ
レーションを得ています。モリスはケルムスコット・マナーでいちごを育てようとしまし
たが、食いしん坊の鳥たちに食べられてしまいます。モリスの手記にも記述されています
が、本当は種類の異なる鳥だったのですが、モリスはこの鳥を愛らしいツグミに替えてデ
ザインしました。
http://www.morris150.com/profile/
感想
私は前から将来お金を貯めて海外に旅行するなら
絶対イギリス!!
と思っていまし
た。
理由としてはシャーロックホームズが好きで、舞台となったところだから。や紅茶が有
名だから飲んでみたい。などの簡単なものでした。
ビッグ・ベンやロンドン・アイに行きたいな~~と思っていましたが、授業でコッツウ
ォルズという地域を初めて知り、とてもきれいな街だと思いました。
湖水地方も興味を持ちましたが、私はコッツウォルズの蜂蜜色の家や美しい風景に惹か
れ今回コッツウォルズを調べることにしました。
調べて画像検索をしていると、たくさんのきれいな写真が出てきて、さらに行きたいと
いう欲が出てきました。
画像を見ているだけなのに、
すごくわくわくしてしまい調べることがとても楽しかった
です。いつかチッピングカムデンのお祭りなどに参加してみたいと思いました。
また、調べてみると歴史が深いことがわかりました。
街としてもマナーハウスとしても様々な歴史があり今があることの面白さを感じまし
た。
イギリスというとやはり産業革命の都市というイメージが強い分、コッツウォルズのよ
うなそのままの形で残っている街があることに正直驚きました。
そういう町並みはとても大切だと思うので、取り組みも調べて納得しました。
人々が守り大切にしていくコッツウォルズという街がさらに興味深いものとなりまし
た。
コッツウォルズを調べてよかったです。