- 1 - 1 高齢者に係る相談件数 西播磨消費生活センター及び管内7市町の

(平成26年4月から平成27年11月まで)
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高齢者に係る相談件数
西播磨消費生活センター及び管内7市町の消費生活センターで受け付けた消費生活相
談のうち、契約者が高齢者(65歳以上の者)であるものは、827件でした。
高齢者に係る相談件数は、ここ数年、総受付件数の3割を上回る傾向にあります。
図1
年齢別の相談件数
無回答,
252件,
9.8%
65歳以上, 827
件, 32.0%
65歳未満, 1,504
件, 58.2%
表1
65歳以上75歳
未満, 454件, 17.6%
西播磨地域における高齢者に係る相談件数の年度推移
年度
2
75歳以
上, 373件,
14.4%
高齢者に係る相談件数
相談総件数に対する割合
25年度
558件
36.2%
26年度
27年度
(11月末)
529件
33.0%
298件
30.4%
相談者の内訳
消費生活相談の大半は高齢者本人から受けていますが、年齢が上がるほど、消費者トラ
ブルに気が付いた家族等の高齢者本人以外の者から受ける割合が多くなっています。
図2
契約当事者年齢別の相談者内訳
契約者本人
65歳以上
75歳未満
契約者以外の者
不明
0.0%
87.2%
12.8%
58.4%
75歳以上
0%
20%
40.2%
40%
- 1 -
60%
80%
1.3%
100%
3
商品・役務別に見た相談内訳
「商品一般」に関する相談が76件と最も多く、「インターネット接続回線」に関する
相談が72件、「インターネット接続サービス」に関する相談が61件と続きました。
表2
4
商品・役務別に見た高齢者に係る相談件数
商品一般
76件
固定電話サービス
28件
インターネット接続回線
72件
ファンド型投資商品
19件
インターネット情報サービス
61件
ふとん類
16件
健康食品
46件
役務その他サービス
14件
新聞
30件
その他
工事・建築
28件
437件
合
計
827件
販売購入形態別に見た相談内訳
「電話勧誘販売」、
「訪問販売」及び「訪問購入」について、高齢者からの相談の割合が
高くなっています。これは、高齢者ほど在宅時間が長くなる傾向にあることも関係してい
るものと考えられます。
図3
主な販売購入形態における年代別の相談割合
65歳未満
65歳以上75歳未満
75歳以上
76.5%
通信販売
11.4% 5.3% 6.7%
67.8%
店舗購入
16.8%
43.5%
電話勧誘販売
25.1%
33.6%
訪問販売
14.8%
訪問購入
0%
22.7%
20.9%
34.0%
33.3%
40%
60%
9.0% 6.4%
8.6%
11.5%
40.7%
20%
無回答
11.1%
80%
100%
また、年齢が上がるにつれて、「電話勧誘販売」及び「訪問販売」の割合が特に多くな
っています。
図4
高齢者に係る相談件数の販売購入形態別割合
電話勧誘販売
65歳以上
74歳未満
25.3%
75歳以上
26.5%
0%
訪問販売
15.4%
20%
訪問購入
2.6%
店舗購入
15.6%
20.7%
28.2%
3.8% 11.0%
40%
60%
- 2 -
通信販売
その他
20.3%
11.5%
80%
19.0%
100%
5
主な販売購入形態に係る商品役務別の相談内訳
(1) 電話勧誘販売に係る商品役務別の相談内訳
「インターネット接続回線」、
「健康食品」、
「商品一般」等に係る電話勧誘販売につい
て、多くの相談がありました。
表3
電話勧誘販売に係る商品役務別の相談件数
インターネット接続回線
58件 公社債
7件
健康食品
30件 ソーラーシステム
5件
商品一般
22件 株
4件
固定電話サービス
16件 インターネット情報サービス
4件
ファンド型投資商品
11件 その他
役務その他サービス
11件
46件
合
計
214件
(2) 訪問販売に係る商品役務別の相談内訳
「新聞」、
「工事・建築」、
「ふとん類」等に係る訪問販売について、多くの相談があり
ました。
表4
6
訪問販売に係る商品役務別の相談件数
新聞
26件 商品一般
5件
工事・建築
17件 配置薬
5件
ふとん類
12件 修理サービス
5件
消火器
8件 テレビ放送サービス
インターネット接続回線
8件 その他
給湯システム
7件
5件
77件
合
計
175件
相談1件当たりの平均契約購入金額及び平均既支払額の状況
高齢者に係る相談1件当たりの平均契約購入金額及び平均既支払額は、65歳未満のも
のと比較して共に高額になる傾向にあります。
図5
平均契約購入金額及び平均既支払額の推移
平均契約購入金額(65歳以上)
平均既支払額(65歳以上)
平均契約購入金額(65歳未満)
平均既支払額(65歳未満)
1,500千円
1,416千円
1,000千円
500千円
1,219千円
851千円
545千円
607千円
425千円
228千円
259千円
0千円
25年度
26年度
- 3 -
1,303千円
905千円
584千円
231千円
27年度
(11月末)
7
相談事例
<事例1> インターネットのプロバイダを変更すれば料金が安くなる、と勧誘の電話が
かかってきたので、契約することとした。パソコンの設定は遠隔操作で変更手続を行っ
た。最初の2ヶ月間は料金が無料で、その後は料金を支払っているが、以前よりも高く
なっている。
(60歳代、男性)
<事例2> 個人情報が漏れているので、削除するために再度電話がかかってくるので聞
かれたことに答えるように、との電話が隣県の消費生活センターからあった。このよう
な電話は本当のことなのか。
(80歳代、女性)
<事例3> 屋根に苔が生えているので、取り除く工事をしてはどうか、と訪ねてきた業
者に勧誘され、契約した。その後も屋根の漆喰の工事や床下に排気口を取り付ける工事
など次々と修繕工事を勧められて契約をしてしまった。冷静に考えると見積書もなく、
工事の段取りも悪く、業者に対して不信感が湧いてきた。
(70歳代、女性)
<事例4>
新聞の定期購読期間中に勧誘を受け、今後10年先くらいの期間、定期購読
を継続する契約をした。嫌気がさしたので、解約を申し出ると違約金が必要と言われた。
支払わなければいけないか。
(70歳代、男性)
❏
❏
業者の説明だけを信じず、必ず家族や周囲の人に相談しましょう。
必要がなければ「要らない」「必要ありません」ときっぱり断りましょ
う。
❏
知らない相手からの電話にでないように留守番電話機能などを活用し
ましょう。
❏
❏
見慣れない商品や請求書、領収書などの契約書類がないか、お金に困っ
ていないかなど生活の変化に注意しましょう。
本人の話をじっくり聞きましょう。
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