浜松市動物被害対策事業費補助金交付要綱 (趣旨) 第 1 条 市長は

浜松市動物被害対策事業費補助金交付要綱
(趣旨)
第1条
市長は、イノシシ、サル、シカ等の野生動物による農林産物の被害を防止し、も
って本市の農林業の振興及び経営の安定を図るため、農作物及び森林被害対策に関する
事業を実施する事業主体に対し、予算の範囲内において補助金を交付するものとする。
その交付に関しては、浜松市補助金交付規則(昭和 55 年浜松市規則第 17 号。以下「規
則」という。)及びこの交付要綱の定めるところによる。
(定義)
第2条
この要綱において、次の各号に掲げる用語の定義は、各号に定めるものとする。
(1)農業協同組合
農業協同組合法(昭和 22 年法律第 132 号)の規定に基づき設立された組合(農事組
合法人を含む。)をいう。
(2) 森林組合
森林組合(森林組合法(昭和 53 年法律第 36 号)の規定に基づき設立された組合を
いう。
(3)団体等
農業協同組合、森林組合、町内会、自治会、部農会、農事組合法人、猟友会及び農
作物・林産物栽培者2人以上で構成される任意団体をいう。
(4)農林業者
市内に住所を置き市内において農林業を営む者をいう。
(5)農作物栽培者
農林業者及び市内に住所を置き市内において農作物を栽培する者をいう。
(6)地域一体
農作物栽培者及び研修修了者を含み、同じ地区にて居住又は栽培している2人以上
の住民により構成されることをいう。
(7)農林地等
特定農山村地域における農林業等の活性化のための基盤整備の促進に関する法律
(平成5年法律第72号)第2条第2項に規定する土地をいう。
(8)農林産物
農作物及び植林後のスギ・ヒノキの苗木をいう。
(9)電気柵
屋外において裸電線を固定して設置した柵であって、その裸電線に充電・通電して
使用するものをいう。
(10)防護用資材
点滅ライト等野生動物を光により威嚇して侵入を防止するもの及び野生動物の嫌
がる臭いによる忌避効果を活用するものをいう。
(11)防護用施設
主に金属性のフェンス、ネットフェンス及びその支柱により野生動物の侵入を防止
するもの及び被害を防ぎやすい果樹の底面ネット栽培や野菜の立体栽培用の支柱とネ
ットをいう。
(12)追払い用資材
野生動物を追払うために使用する花火及びその発射台、パチンコ、エアガン、音を
発する追払い資材をいう。
(13)捕獲わな
鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律(平成 14 年 法律第 88 号)第
39 条に規定するわな猟免許所持者が設置する箱わな、くくりわな及びイノシシ、サル、
シカの多頭数捕獲を目的とした囲いわなをいう。
(14)鳥獣被害対策環境整備用資材
鳥獣被害対策のために地域において実施する緩衝帯設置、放任果樹・樹木の伐採・剪
定、放置竹林の管理、雑草管理に用いたチェーンソーや資材をいう。
(15)鳥獣被害対策情報共有化資材
地域において鳥獣被害対策に関する情報を共有化するための回覧物及び掲示物の
ことをいう。
(16) 研修
鳥獣被害対策のために設立又は活動している組織(例:浜松地域鳥獣被害対策協議
会、農業協同組合、森林組合、猟友会)により実施される、鳥獣被害対策の基本的事
項を習得するための研修会・勉強会のことをいう。
(補助の対象等)
第3条
この要綱による事業は、農林業者、農作物栽培者又は市内に住所を置く団体等
の実施する個別型農作物被害防除事業、地域一体型農作物被害防除事業、個別型森
林食害防除事業、地域一体型森林食害防除事業とする。
2
前項に定める事業の補助対象経費、補助率及び条件は、別表 1、別表 2 及び別表 3 に
定めるものとする。
3
補助対象者は市税を完納している者とする。
(交付の申請等)
第4条
補助金の交付申請をしようとする者は、次の各号に掲げる書類を市長に提出しな
ければならない。
(1)
補助金交付申請書(第 1 号様式)
(2)
事業計画書(第 2 号様式又は第 3 号様式)
(3) 収支予算書(第 4 号様式)
(4)
市税納付・納入確認同意書(第 5 号様式)
(5)
市民税・県民税特別徴収義務者指定通知書の写し(給与所得者を雇用する事業者
の場合)
(交付の決定)
第5条
市長は前条の申請があったときは、当該申請書を審査し、適当であると認めるも
のについて補助金の額を決定し、申請者に補助金交付決定通知書(第 6 号様式)により
通知するものとする。
2
前項の決定書の 3 に掲げるとおり交付の条件を付するものとする。
(変更の申請)
第6条
補助事業者が、事業の変更をしようとする場合で次のいずれかに該当する場合は、
補助金変更承認申請書(第 7 号様式)に変更事業計画書(第 2 号様式)及び変更収支予
算書(第 3 号様式)を添えて提出し、あらかじめ市長の承認を受けなければばらない。
(1)事業費の額の 20 パーセントを超える変更をする場合
(2)補助事業を中止し、又は廃止しようとする場合
(変更の承認)
第7条
市長は、前条による申請が適当であると認めた場合には、補助事業者に補助金変
更承認通知書(第 8 号様式)により通知するものとする。
(実績報告)
第8条
補助事業者は当該事業が完了した後、次に掲げる書類を速やかに市長に提出しな
ければならない。
(1)補助金実績報告書(第 9 号様式)
(2)事業実績書(第 2 号様式又は第 3 号様式)
(3)収支決算書(第 4 号様式)
(交付の確定)
第9条
市長は、前条の報告を受けた場合はその内容を審査し、適当であると認めたとき
は交付すべき補助金の額を確定し、補助金交付確定通知書(第 10 号様式)により通知
するものとする。
(補助金の請求)
第 10 条
補助金の交付は、前条による補助金交付確定通知書を受領した者が、受領後速や
かに補助金交付請求書(第 11 号様式)により市長に請求するものとする。
附
則
この要綱は、平成 27 年 4 月 1 日より施行し、平成 27 年度から平成 29 年度までの補助
金に適用する。
別表1
事業名
補助対象経費
補助率
条件
電 気 柵 の 設 ・物品及び原 経費の 10 分の 2 以内。
置に要する
材 料 購 入 限度額:20 千円
経費
に 要 す る ※研修修了者
経費
経費の 10 分の 5 以内
・工事に要す
限度額:50 千円
る経費(防
防護用資材
経費の 10 分の 2 以内。
護 用 資 材 限度額:20 千円
の設置に要
及 び 箱 わ ※研修修了者
する経費
な、くくり
経費の 10 分の 5 以内
わ な の 設 限度額:50 千円
置 に 要 す 経費の 10 分の 2 以内。
防護用施設
る 経 費 は 限度額:80 千円
の設置に要
除く)
する経費
※研修修了者
申請:年 1 回
なお、同一箇所における
申請は、前回の完成日か
ら 3 ヵ年以上を経過した
ものに限る。
わな猟免許
所持者によ
る捕獲わな
の設置に要
する経費
申請:年 1 回
申請:年 1 回
なお、同一箇所における
申請は、前回の完成日か
ら 3 ヵ年以上を経過した
ものに限る。
申請:年 1 回
個別型農作物被害防除事業
同一箇所における申請
経費の 10 分の 5 以内 は、前回の完成日から 10
限度額:200 千円
ヵ年以上を経過したもの
に限る。ただし、天災な
どにより破損した際の部
分的補修等を目的とする
場合は、3 ヵ年以上を経
過したものに限る。
経費の 10 分の 2 以内。
限度額:20 千円
※研修修了者
経費の 10 分の 5 以内
限度額:50 千円
同一動物種を捕獲対象と
した檻の申請について
は、前回の完成日から 3
ヵ年以上を経過したもの
に限る。
野 生 動 物 の ・物品購入に 経費の 10 分の 2 以内。 申請:年 1 回
追 払 い 用 資 要する経費 限度額:20 千円
材に要する
※研修修了者
経費
経費の 10 分の 5 以内
限度額:50 千円
訓 練 済 野 猿 ・購入又は
経費の 10 分の 2 以内。
対策犬(モンキ 訓 練 に 要 す 限度額:80 千円
ードッグ)の る経費
※研修修了者
購入又は野
経費の 10 分の 5 以内
猿対策犬に
限度額:200 千円
なるための
訓練に要す
る経費
申請:年 1 回
活動中の事故等により野
猿対策犬が役目を果たす
ことが出来なくなった場
合は、同犬活動地域のた
めの、別の犬の購入又は
訓練実施については申請
することができる。
個別型森林食害防除事業
植 林 後 の ス ・物品及び原 経費の 10 分の 5 以内。 申請:年 1 回
ギ・ヒノキ
材 料 購 入 限度額:50 千円
の苗木に散
に要する
布又は塗布
経費
する防護用
資材の処置
に要する経
費
植林後のス
ギ・ヒノキ
の苗木を守
る防護用施
設の設置に
要する経費
経費の 10 分の 5 以内。 申請:年 1 回
限度額:200 千円
同一箇所における申請
は、前回の完成日から 10
ヵ年以上を経過したもの
に限る。ただし、天災な
どにより破損した際の部
分的補修等を目的とする
場合は、3 ヵ年以上を経
過したものに限る。
備考 1 補助金額は、千円未満の端数があるときはこれを切り捨てる。
2 他の補助事業との重複交付は認めないものとする。
3 補助対象経費は、事業費から消費税及び地方消費税を除いた額とする。
別表2
事業名
補助対象経費
補助率
電 気柵の 設置 ・物品及び原材料 経費の 10 分の 5
に要する経費
購 入 に 要 す る 以内
経費
限度額:農作物
・工事に要する経 栽培者の人数に
費(防護用資材 50 千円を乗じて
及び箱わな、く 得た額
くりわなの設
置 に 要 す る 経 経費の 10 分の 5
防 護用資 材の
費は除く)
設 置に要 する
以内
経費
条件
申請:年 1 回まで
同一における申請は、前回
の完成日から 3 ヵ年以上
を経過したものに限る。
申請:年 1 回まで
同一における申請は、前回
限度額:農作物 の完成日から 3 ヵ年以上
栽培者の人数に を経過したものに限る。
50 千円を乗じて
得た額
地域一体型農作物被害防除事業
防護用施設の
設置に要する
経費
経費の 10 分の 5
以内
限度額:農作物
栽培者の人数に
200 千円を乗じ
て得た額
申請:年 1 回まで
わな猟免許所
持者による捕
獲わなの設置
に要する経費
経費の 10 分の 5
以内
同一動物種の限
度額:農作物栽
培者の人数に 50
千円を乗じて得
た額
申請:年 1 回まで
同一箇所における申請は、
前回の完成日から 10 ヵ年
以上を経過したものに限
る。ただし、天災などによ
り破損した際の部分的補
修等を目的とする場合は、
3 ヵ年以上を経過したもの
に限る。
同一動物種を捕獲対象と
した檻の申請については、
前回の完成日から 3 ヵ年
以上を経過したものに限
る。
野生動物の追 ・物品購入に要す 経費の 10 分の 5 申請:年 1 回まで
払い用資材に る経費
以内
要する経費
限度額:追払い
に参加する人数
に 50 千円を乗
じて得た額
野猿対策犬の ・訓練費
訓練に要する
経費
経費の 10 分の 5 申請:年 1 回まで
以内
限度額:400 千 活動中の事故等により野
円
猿対策犬が役目を果たす
ことが出来なくなった場
合は、同犬活動地域のため
の、別の犬の訓練実施につ
いては申請することがで
きる。
鳥獣被害対策 ・物品購入に要す 経費の 10 分の 5
環境整備用資 る経費
以内
材に要する経
限度額:環境整
費
備に参加する人
数に 50 千円を
乗じて得た額
申請:年 1 回まで。
前回の申請から2ヵ年以
上を経過したものに限る。
緩衝帯設置の場合:3m幅
50m以上。
放任果樹・樹木の低木化・
伐採の場合:10本以上。
鳥獣被害対策 ・物品購入に要す 経費の 10 分の 5 申請:年 1 回まで
情報共有化資 る経費
以内
材に要する経
限度額:共有化
費
する人数に 1 千
円を乗じて得た
額
地域一体型森林食害防除事業
植 林 後 の ス ・物品及び原材料 経費の 10 分の 5
ギ・ヒノキの
購 入 に 要 す る 以内
苗木に散布又
経費
限度額:農林業
は塗布する防
者 の 人 数 に 50
護用資材の処
千円を乗じて得
置に要する経
た額
費
植林後のス
経費の 10 分の 5
ギ・ヒノキの
以内
苗木を守る防
限度額:農林業
護用施設の設
者の人数に 200
置に要する経
千円を乗じて得
費
た額
申請:年 1 回まで
申請:年 1 回まで
同一箇所における申請は、
前回の完成日から 10 ヵ年
以上を経過したものに限
る。ただし、天災などによ
り破損した際の部分的補
修等を目的とする場合は、
3 ヵ年以上を経過したもの
に限る。
備考 1 補助金額は、千円未満の端数があるときはこれを切り捨てる。
2 他の補助事業との重複交付は認めないものとする。
3 補助対象経費は、事業費から消費税及び地方消費税を除いた額とする。
別表3
研修として該当するもの
該当する勉強会・研修会
内容
鳥獣被害対策基本講座
総論、各論、実習
(90∼120分の講座)
集落鳥獣被害対策
アドバイザー養成講座
総論、各論、実習
(1日講座)
集落鳥獣被害対策勉強会
総論、各論、実習
(90∼120分の勉強会)
※上記講座は、浜松地域鳥獣被害対策協議会が開催している。