219KB - 全国保健所長会

新型インフルエンザ対策
パンデミック時の自宅住民支援(独居高齢者・障害者等)
平成21年1月
特別区保健所長会
はじめに
新型インフルエンザが発生した場合、特に独居高齢者・障害者は日常生活だ
けではなく、感染した場合にも助けを求めることができず、孤立することが想
定されます。
そこで発生前の今、支援が必要とされる対象者や支援協力者、支援内容、感
染防止策をはじめとした住民支援対策を検討し、決定し、周知しておくことが
重要となります。
しかし、新型インフルエンザが発生した場合、感染拡大防止のため不要不急
の外出はしないことになります。一方で、要援護者支援は、区だけで対応する
ことはできないため、区民や事業者に協力を求めるという矛盾した呼びかけを
行なうことになります。
こうした矛盾する呼びかけに対して、区民が混乱することなく的確に対応す
ることができるためには、今から十分なコミュニケーションを図り、区民・事
業者と区の間の信頼関係が構築されていることが前提となります。今回、パン
デミック期の住民自宅支援の課題やその問題点を整理し、検討する道筋を示す
ことを目的にこの報告書をまとめました。各区が検討される際の一助になれば
と考えています。
目次
●
新型インフルエンザ発生における要援護者の範囲
・・・
3ページ
●
要援護者の把握
・・・
5ページ
●
区の事前対策
・・・
5ページ
●
区の支援内容(協力者への依頼内容)
・・・
6ページ
●
要援護者自身の取り組み
・・・
6ページ
●
新型インフルエンザ発生時の対策(要援護者、援護者家族、介護事業者)
●
7ページ
・・・
7ページ
新型インフルエンザ患者の看護の注意点
・・・
コラム
● 新型インフルエンザ要援護者検討イメージ
● 個人での備蓄物品の例
● 患者滞在場所に対する環境整備・消毒について
● 新型インフルエンザ発生時要援護者対策の進め方(案)
● 独居高齢者要援護者の把握までの流れ(案)
● 援護者支援協力者の募集・依頼内容(案)
● 都内の保健所一覧
4ページ
9ページ
10ページ
11ページ
12ページ
13ページ
14ページ
この資料は、平成20年度特別区保健所新型インフルエンザ対策検討会(会長
保健所長
中西好子)の下記のリスクコミュニケーション等部会委員の検討により作成し
たものである。
座
練馬区
長
永 井
惠
豊島区池袋保健所長
副座長
宮野
慎太郎
豊島区池袋保健所健康推進課長
委
員
福 内
恵 子
新宿区保健所副所長保健予防課長
委
員
鶴 見
節 子
目黒区碑文谷保健センター所長
委
員
水 口
都 季
墨田区向島保健センター所長
委
員
舟 木
素 子
板橋区板橋健康福祉センター所長
委
員
長 澤
義 彦
豊島区池袋保健所健康推進課主任主事
1 新型インフルエンザ発生における要援護者の範囲
(1)災害時要援護者の範囲
災害時要援護者の範囲は、次のように定められています。
<例示:豊島区災害時要援護者>
①介護保険法による要介護3、4、5
②知的障害者(愛の手帳保持者)
③身体障害者手帳1∼4級
(2)新型インフルエンザ発生時要援護者の範囲
しかし、新型インフルエンザ発生時の要援護者は、同居または近くに家族
がいないため、介護ヘルパーの介護や介助なしでは日常生活ができない独居
高齢者や身体障害者が対象範囲となります。災害時要援護者の対象者であっ
ても家族や同居者がいる場合、あるいは独居高齢者であっても支障なく日常
生活ができる者は対象外となります。ただし、各区の状況に応じて、新型イ
ンフルエンザ発生時の要援護者を決めておく必要があります。
<例示(案):新型インフルエンザ発生時要援護者>
①一人暮らしで介護ヘルパーの介護や介助がなければ、日常生活(特に食
事)が非常に困難な者
②介護施設に入居できず、やむを得ず独居し介護サービスを受けている者
③身体障害者のうち一人暮らしで介護ヘルパーの介護や介助がなければ、日
常生活が非常に困難な者
④精神障害者のうち、区等からの情報を正しく理解することができず、感
染予防や感染時・流行期の対応が困難な者(他の要援護者とは、別に検
討することも必要)
⑤その他、支援を希望する者(ただし、要援護者として認められる事情を
有する者)
<新型インフルエンザ要援護者検討イメージ>
要援護者の範囲は
各区の決定事項
別途、検討
する必要
精 神
障害者
独 居
高齢者
認知症
独居者
新
型
インフルエンザ
知 的
障害者
要介護
高齢世帯
要援護者
身体
障害者
(3)要援護者の範囲決定のパターン例
①災害時と新型インフルエンザの範囲を同一とする
災害時
≒
新
型
インフルエンザ
<メリット>
・要援護者の範囲を改めて決定する必要がなく、リストの作成が容易
<デメリット>
・新型インフルエンザは災害扱いされていないため、災害時用のリスト
を活用することは難しい
・独居高齢者等、新型インフルエンザ発生時に援護が必要な者をリスト
アップできない可能性が大きい
②災害時とは区別し、新型インフルエンザ要援護者の範囲を決める
災害時
別途
検討
新
型
インフルエンザ
<メリット>
・新型インフルエンザ発生時に援護が必要な者を把握することができる
<デメリット>
・要援護者を把握するための負担が大きい
・個人情報保護関係の手続きが必要
2
要援護者の把握
独居高齢者や障害者の把握は、高齢者福祉主管課や障害者福祉主管課、介
護保険主管課等それぞれ保有している情報と新たに新型インフルエンザ対策
として把握する情報を組み合わせて活用します。
ただし、要援護者リストの作成方法は、各区の状況に応じて決めることに
なります。
3
区の事前対策
危機管理・防災担当主管課と福祉保健主管課が協力・連携して、事前対策
を実施します。
(1)要援護者リスト
新型インフルエンザ発生時、支援対象または希望する区民の要援護者リ
ストを作成します。
(2)支援内容の優先順位
希望する支援内容を確認し、優先順位を検討します。
(3)情報提供
新型インフルエンザ発生に備えて、必ず要援護者に情報が届くようにし
ます(障害者の状況に応じたフライヤーを作成し、正しい知識や感染防止
策、発生後の対応について周知を図ります)。
(4)協力者等
要援護者への新型インフルエンザ対策について、関係団体や地域団体、
社会福祉施設、介護支援事業者等と連携・協力体制を強化し、協力者には
プレパンデミックワクチンの接種や個人防護服を提供します。
4 区の支援内容(協力者への依頼内容)
(1)まずは安否確認となりますが、必ずしも出向く必要がない場合もありま
す。連絡できる家族がいる場合や地域の協力者に、要援護者自身が安否を
電話やメールで知らせる方法も検討できます。あらかじめ、連絡先を周知
しておく必要があります。
(2)食料や生活必需品の配達は、玄関先までとするなど協力者の感染機会や
負担が軽減できる方法を検討します。ただし、配達システムをどのように
整えていくかは大きな課題のひとつです。
(3)「いつ」「どこで」「誰が」「誰に」「何を」「どのように」といったことを
具体的に示し、協力者に依頼します。
5 要援護者自身の取り組み
(1)連絡先の確認
新型インフルエンザが発生した場合に備えて、家族や介護事業者等の連
絡先の確認します。
(2)地域の連絡先
家族や介護事業者等との連絡が取れないことも想定し、地域における支
援の連絡先を確認します。
(3)介護サービスの確認
新型インフルエンザ発生時の介護サービスの提供について、ケアマネー
ジャー等と話し合いを行ないます。
(4)病気の治療
現在、治療中の病気がある場合には、病院や診療所、主治医の連絡先、
病名、服用している薬等の確認をします。
(5)備蓄
生活必需品等を備蓄します(「個人での備蓄物品例」参照)。
<備蓄品>
新型インフルエンザの大流行期では、物流が停滞し、食料や生活必需
品の供給が減少することが想定されます。そのため、最低2週間程度の
食料・生活必需品・医薬品の備蓄が必要です。
さらに、家族や介護ヘルパーが新型インフルエンザに感染した場合を
想定し、備蓄品の保管場所についても確認しておきます。第一波の流行
期間は、およそ2か月程度続くと考えられていますので、必要な物品や
数量を検討し、備蓄を進めます。
6 新型インフルエンザ発生時の対策(要援護者、援護者家族、介護事業者)
(1)情報収集
区(保健所)、国(政府音声広報、政府インターネットテレビ含む)、東
京都など公的機関の情報をあらかじめ確保し、今から情報を確認しておき
ます。
(2)支援への協力
区等は、要援護者リストをもとに安否確認や状況把握、必要な対応を行
ないますので協力します。
(3)治療中の薬
治療中の病気があり、薬を服用している場合には、かかりつけ医と薬に
ついて相談しておきます。
(4)インフルエンザ様症状
発熱等インフルエンザ様症状がみられたら、まず、保健所の「専用相談
窓口(発熱相談センター)」に連絡(直接、病院や診療所に行かないように
指導)します。
ただし、保健所の「専用相談窓口(発熱相談センター)」でどのような内
容まで相談できるのか検討が必要です。
7
新型インフルエンザ患者の家庭での看護の注意点
新型インフルエンザに感染した患者を看護する場合、次の点に注意します。
(1)家庭での看護
家庭での看護では、患者と看護者は感染防止のため不織布製マスクを着
用します。さらに、看護者はゴム手袋やゴーグルをし、看護の前後で十分
に手洗いをしてください。
(2)看護で使用した防護用品
ウイルスに汚染されていない場所で不織布製マスクやゴム手袋を着用し
ます。使用した不織布製マスクやゴム手袋は使い捨てとし、必ずビニール
袋に入れ密封してください。
(3)患者の隔離
患者は、感染していない家族等とは、違う部屋にしてください。部屋は
定期的に窓を開けるなど、換気を十分に行なってください。
(4)消毒
患者の触れた箇所は、消毒が必要です。ウイルスの消毒は、市販されて
いる塩素系漂白剤や消毒用エタノールを使用します。また、消毒する際に
は「噴霧」ではなく、必ず「拭き取り」で行なってください。
(5)患者の排泄物等の処理
患者の排泄物や鼻を拭いたティッシュ等、感染する可能性がある廃棄物
は、ゴム手袋を着用し、ビニール袋で密封処理します。終了後、十分に手
洗いをしてください。
(6)解熱と脱水
患者には解熱と脱水への対応が必要です。解熱剤は、アセトアミノフェ
ノンを主成分とする薬が購入できます。なお、15歳未満の子どもに解熱
剤としてアスピリン(アセチルサリチル酸)を使用することは禁止されて
います。薬以外の解熱方法として、頭部や脇の下、首部、足のつけねの動
脈(大きな血管)を氷枕や保冷用品で冷やします。
また、脱水への対応はイオン飲料水等のスポーツドリンクや湯冷ましで、
水分を十分に補給します。ただし、糖尿病の方には、糖分が多く含まれて
いるスポーツドリンクよりも、湯冷ましが好ましいです。
(7)療養中の食事
療養中は、消化がよく栄養価が高いものを摂取してください。調理がで
きない、あるいは調理する人がいない場合はレトルト食品や缶詰等を備蓄
し食べることも想定してください。また、患者の食べ残しを家族等が食べ
ないように注意してください。
(8)部屋の掃除
部屋を掃除する場合、不織布製マスクやゴム手袋を着用し、感染防止策
をとり、十分に換気を行なってください。掃除するときは、感染の可能性
が少ない箇所から始めます。なお、掃除機を使用する場合には、排気から
ウイルスが排出することも考えられるので、必ず感染防止策をして、十分
に換気を行ないます。
個人での備蓄物品の例
1
食料(長期保存可能な物)の例
(1)主食類
米、乾麺類(そば・そうめん・うどん等)、切り餅、コーンフレーク・シリアル類、
乾パン、各種調味料、粉ミルク、離乳食 等
(2)その他
レトルト・フリーズドライ食品、冷凍食品(家庭での保存温度及び停電に注意)、
インスタントラーメン、缶詰、菓子類、ミネラルウォーター、ペットボトルや缶
入り飲料 等
2
日用品・医療品の例
(1)常備品、体温計、常備薬(胃薬・痛み止め・その他持病の処方薬)※
絆創膏(大・小)
、ガーゼ・コットン(滅菌のものと滅菌していないもの)
、解熱
鎮痛剤(アセトアミノフェン等)※、イオン飲料(粉末)
※解熱剤や風邪薬は、成分によってインフルエンザ脳症を助長する可能性がある
ため、購入の時に、医師・薬剤師に確認すること
(2)新型インフルエンザ対策の物品
不織布製マスク、ゴム手袋(破れ難いもの)、水枕・氷枕(頭等の冷却用)
、塩素系
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液:消毒効果がある)、消毒用アルコール製剤
3
通常の災害時のための物品(あると便利な物)
懐中電灯、乾電池、携帯電話充電機、ラジオ・携帯テレビ、カセットコンロ・ガスボ
ンベ、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、キッチン用ラップ、アルミホイル、
洗剤(衣類・食器等)・石鹸、シャンプー・リンス、保湿ティッシュ(アルコールを含
むもの含まないもの)、生理用品(女性用)
、紙オムツ、ビニール袋(各種サイズ:汚染
されたごみの密封に使用)、ペットフード(動物を飼っている場合)
患者滞在場所に対する環境整備・消毒について
通常の季節性インフルエンザの場合、その感染経路は「飛沫感染」が主であり、他に
「接触感染」
、さらに特殊な条件のもと(患者のエアロゾル発生措置等)における患者周
囲での「空気感染」が考慮されているが、これまでに「飛沫感染」以外の感染経路によ
る感染伝播に関する明確なエビデンスはない。空気感染は、主に特殊な処置を行なった
場合の患者周囲等において、その可能性があるということが考えられているが、患者が
退出した後の部屋やノロウイルスのように落下したインフルエンザウイルスが埃ととも
に舞い上がって吸い込まれて感染すること(塵埃感染)は、原則として考慮する必要は
ないと思われている。
通常のインフルエンザ、新型インフルエンザの感染経路・感染対策に関する詳細は、
国:「医療施設等における感染対策ガイドライン」を参照して、これまでのことを踏ま
えて、次のとおり患者が滞在していた場所に対する環境整備・消毒の方針を示す。公衆
衛生関係者には、こうしたことを踏まえて、発病者の家族や関係者に対する指導を実施
すること。
●環境整備
1 床の清掃
有機物に包まれたウイルスの除去を行なうために、患者が滞在した場所の床は濡
れたモップ・雑巾による拭き取り清掃を行なう。その場合、洗浄剤を使用するとよ
り効果的である。明らかに患者由来の液体(血液・尿・便・喀痰・唾液等)が存在
している箇所は消毒を行なう。
2 患者が接触した箇所の清掃
患者が頻繁に接触したと考えられる箇所(ドアノブ・トイレ便座・スイッチ・階
段の手すり・テーブル・椅子・ベッド柵)についても、濡れタオル・雑巾で拭き取
り清掃を行なう。洗浄剤を使用するとより効果的である。パソコン・電話・FAX
等の電子機器類等、水分が入ることによって故障の可能性があるものは、アルコー
ル製剤による消毒を行なう。
3 壁・天井の清掃
患者由来の体液が明らかに付着していない場合は、清掃の必要はない。患者由来
の液体が付着している場合は、当該箇所を広めに消毒する。
4 食器・衣類・リネン
食器・衣類・リネンは、通常の洗浄・清掃でよい。衣類やリネンに患者由来の液
体が付着し洗濯等が不可能である場合は、当該箇所をアルコール製剤を用いて消毒
する。また、可能であれば熱水消毒(80℃で10分間)を実施する方法もある。
5 物品
患者が使用していた物品は、適宜、拭き取り清掃を行なう。
新型インフルエンザ発生時要援護者対策の進め方(案)
○新型インフルエンザ発生時の要援護者の範囲と支援内容の検討
危機管理・防災担当部局と福祉保健部局が協議のうえ、各区における
要援護者の範囲を確定し、各区で支援内容を検討
<参考>
・高齢者、障害
者、介護保険
担当課
・手上げ方式
・個人情報の取
扱い
○要援護者リストの作成
<参考>
・防災時要援護者
・独居
(一人暮らし、高齢
者世帯)
・介護内容別
・障害別
・家族等との同居
○要援護者支援体制の構築
⇒防災担当部局と福祉保健部局が
⇒要援護者への登録者を分析し、
保有している情報を活用し対象
者を抽出
必要な支援内容を整理
⇒連携・協力が不可欠な関係団体
⇒リストへの登録方法は、各区の
検討事項
・事業者と協議、協力を要請
⇒協力者の感染防止対策の推進
⇒個人情報審議会の諮問等の課題
<参考>
・支援可能サービス
・協力依頼先
(町会、民生委員、
介護事業者等)
・協力者の感染対策
(個人防護服、タミ
フル、プレパンデ
ミックワクチン)
⇒協力者を通じて実施する支援
を明確化し、解決を図る
内容の検討
○要援護者及び協力団体、事業者への情報提供
⇒要援護者へはその状況に応じたフライヤーを作成し確実に配付
<参考>
・感染防止策
・備蓄品一覧
・支援内容
・感染時の連絡
・着脱訓練
⇒協力者への発生時前の対応や発生後の対応の情報提供、正しい知識や感染防
止策、訓練の実施
新 型
インフルエンザ
発 生
○支援対策の実施
⇒新型インフルエンザの発生が確
認されたことを要援護者と協力
者へ連絡
⇒パンデミック期の要援護者対策
実施の確認
○協力者の健康管理
⇒新型インフルエンザ発生時から
協力者の健康管理実施
⇒パンデミック期の協力者態勢を
確認し、必要に応じて対策の見
直し等
<参考>
・健康管理票作成
・支援の優先順位
・支援できない場
合の要援護者へ
の連絡と対策
独居高齢者要援護者の把握までの流れ(案)
○新型インフルエンザ要援護者としての独居高齢者の範囲を決定
⇒
高齢者の年齢設定や高齢世帯、支援内容及び優先順位は各区の決定事項
○年齢による抽出
⇒
○支援内容による抽出
住民登録(外国人登録)からの抽
⇒
出は可能
支援する・できる内容を決定(安
否確認、食料配達、食事提供等)
詳しい情報は把握できない
支援内容の該当者を検索
○高齢者に関わる部署で持つ情報と突合せ
⇒
複数の関係部署にまたがるため、調整や突合せ作業が大きな負担
⇒
個人情報保護に関する問題をクリアする必要
危機管理・防災担当
主管課
高齢者福祉主管課
障害者福祉主管課
介護保険主管課
難病医療主管課
その他関係主管課
○要援護者リストの作成
⇒
リスト掲載への同意(一斉通知による手上げ方式の採用は困難)
⇒
新型インフルエンザの正しい知識、支援内容を理解してもらうには、個別に説
明が必要
(例示)介護事業者・町会・民生委員の協力、区事業の活用
⇒
一度、リストを作成しても、随時、更新する必要がある
⇒
リスト管理の方法(区で保管し協力者に配付、あらかじめ協力者に保管依頼)
援護者支援協力者の募集・依頼内容(案)
○要援護者の対象者を確定し、協力者に依頼する内容を検討
⇒
安否確認(協力者が出向いて確認、協力者へ要援護者が安否報告)、食料配達
(玄関先まで)、食事提供(レトルト食品等の配達)、生活必需品の配達(オムツ等)
○協力者に対する保障
⇒
・個人防護服(着脱訓練を通じた安全性の確保)
・抗インフルエンザウイルス薬の予防投薬(区で確保する必要)
・プレパンデミックワクチンの優先接種の必要性の検討
○協力者依頼
関係団体主管課との協力・連携
防災・防犯主管課
⇒
町会担当主管課
民生委員主管課
その他関係主管課
関係団体(町会・自治会、商店街、消防団、民生委員、児童委員、防犯協会
等)、地域団体(高齢者クラブ、趣味のクラブ等)、介護事業者
⇒
協力者には、担当する地区や援護者、支援内容、報告方法、感染の疑いがあ
る者や死亡者の対応方法などの指示
⇒
協力者の健康管理方法と感染時の対応
○協力者からの報告
⇒
協力者から安否確認の報告があった場合、どこの部署で集約し、要援護者リスト
に反映させていくかを検討(担当部署、集計帳票、情報共有等の検討)
○協力者体制の見直し(当初の協力者数のうち、4割が協力できない場合を想定)
⇒
パンデミック期になると協力者の中でも、新型インフルエンザに罹患する者が増
え協力者数が減少した場合、体制の見直しを図る(事前に優先順位を決定する)
保健所は、新型インフルエンザをはじめとする
感染症、結核対策や食の安全など
地域の保健衛生の拠点です。
特別区の保健所
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名称
千代田保健所
中央区保健所
みなと保健所
新宿区保健所
文京保健所
台東保健所
墨田区保健所
江東区保健所
品川区保健所
目黒区保健所
大田区保健所
世田谷保健所
渋谷区保健所
中野区保健所
杉並保健所
池袋保健所
北区保健所
荒川区保健所
板橋区保健所
練馬区保健所
足立保健所
葛飾区保健所
江戸川保健所
〒101-0054
〒104-0044
〒108-0073
〒160-0022
〒112-8555
〒110-0015
〒130-8640
〒135-0016
〒142-0063
〒153-8573
〒144-8621
〒154-8504
〒150-8010
〒164-0001
〒167-0051
〒170-0013
〒114-0001
〒116-8502
〒173-0004
〒176-8501
〒120-8510
〒124-0012
〒132-8507
所在地
千代田区神田錦町 3-10
中央区明石町 12-1
港区三田 1-4-10
新宿区新宿 5-18-21
文京区春日 1-16-21
台東区東上野 4-22-8
墨田区吾妻橋 1-23-20
江東区東陽 2-1-1
品川区荏原 2-9-6
目黒区上目黒 2-19-15
大田区蒲田 5-13-14
世田谷区世田谷 4-22-35
渋谷区宇田川町 1-1
中野区中野 2-17-4
杉並区荻窪 5-20-1
豊島区東池袋 1-20-9
北区東十条 2-7-3
荒川区荒川 2-11-1
板橋区板橋 2-61-7
練馬区豊玉北 6-12-1
足立区中央本町 1-17-1
葛飾区立石 8-18-6
江戸川区中央 4-24-19
電話番号
03-3291-3641
03-3541-5936
03-3455-4701
03-3209-1111
03-3812-7111
03-3847-9401
03-5608-1111
03-3647-5855
03-3788-2000
03-5722-9501
03-5744-1262
03-5432-1111
03-3463-1211
03-3382-6500
03-3391-1025
03-3987-4172
03-3919-3101
03-3802-3111
03-3579-2318
03-5984-2484
03-3880-5892
03-3691-9635
03-5661-2464
ご相談は各保健所の感染症担当へ
○各区保健所ホームページ
○全国保健所長会ホームページ TOP>特別区保健所長会>新型インフル対策
http://www.phcd.jp/block-bukai/tokubetuku/pandemicflu.html
特別区保健所長会作成 2009年1月