ファミリーキャンプの報告です。(PDFファイルで開きます

千葉つぼみの会
会報誌
なのはな
2014 キャンプ報告号
編集 事務局
2014千葉つぼみの会 Summer
8月22日(金)~25日(月)
千葉市少年自然の家においてサマーキャンプ
Camp
(ファミリー・ヤング)を開催しまし
た。今年は患児・家族・ボランティアスタッフ含め総勢 195 名が参加。ファミリーキャンプ・ヤングキャンプ共に楽しい
時間を過ごしました。
ご協力いただいた、医師・看護師・栄養士・学生ボランティア・MR の皆様ありがとうございました。
ファミリーキャンプ報告
今年のファミリーキャンプは、24 家族(うち初参加 12 家族)と多数の参加で開催しました。
【1日目
受付~自己紹介】
まず、今年は例年より、参加人数が多いとは聞いていたのですが、
全体を見回してみて、けっこうな大所帯にビックリ(・o・)
平日開始にもかかわらず、日程を調整しての父親の参加も多く、
その事にまたまたビックリ(・o・)
初参加が多いからかなぁ~などと思っているうちに、参加者の自己紹介が始まり、自分たちの周りでは、病院以
外では出会うことのないⅠ型糖尿病の子供たち、小さい幼児から、ヤングと呼ばれる、大きいお兄ちゃんや、お姉
ちゃん達をみて、自分たちだけではないんだとあらためて思い、ジーンとしてしまいました。
いざ、自分達の自己紹介となり、自分の子供には、名前を言わせるものの、ステージに上って頭の中は真っ白、自
分の名前を言うのも忘れ、来年には、もう少し落ち着いて自己紹介するぞ!と心に決めたのでした。
『真夏の事件簿』なる、サマーキャンプの伝説を楽しく聞いて、今年のテーマ、『ゲラゲラポー』をひっさげて、
3 泊 4 日のファミリーキャンプがスタートしたのでした。(報告 M.O)
【病
院】
大阪市立大学小児科
こんだこども医院
千葉県こども病院
埼玉医科大学総合医療センター
成田赤十字病院
君津中央病院
千葉大学附属病院
千葉労災病院
【看護・栄養】
東邦大学看護学部
千葉大学看護学部
千葉県こども病院
聖隷佐倉市民病院
千葉市立海浜病院
君津中央病院
亀田クリニック
名古屋経済大学管理栄養学科
【ゲスト】
ワールドコミックス
マイスタージャパン
【MR】
ロシュ・ダイアグノスティックス DC
ノボノルディスクファーマ株式会社
ジョンソンエンドジョンソン株式会社
日本イーライリリー株式会社
日本メドトロニック株式会社
サノフィ株式会社
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
三和化学研究所
【学生ボランティア】
船橋市立看護専門学校
東京学芸大学大学院
東京学芸大学教育学部
千葉大看護学部
城西国際大学看護学部
文教大学健康栄養学部
神奈川県立保健福祉大学福祉学部看護学科
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【講義①
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大阪市大広瀬先生 カーボカウント】
例年は、参加者交流の時間だった初日午後。
今年は「やってみようカーボカウント」ということで、実際にキャンプ中にカーボカウントを使ってインスリン量を
決めるということを体験してみるための準備として、まずはカーボカウントの講義を受けました。
参加者カーボカウントをイチから丁寧に説明していただきました。
これまで、聞いたことはあるけど、ちょっと敷居が高そうで
踏み出せなかったのですが、わかってみると意外と簡単、
目からウロコの講義でした。
カーボカウントをするには少し計算が必要で、途中からは算数の授業のよう。
そこはさすがに現役ということで、ヤングの子たちはスイスイ答えていましたが、数字からしばらく離れていた大人
たちには、かけるのか、割るのか、間違えやすいポイントを丁寧に教えていただいたおかげで、みなさんちゃんと分か
ったのではないでしょうか。
「できなかったら計算機使ってもええねん」そんな広瀬先生の親しみやすい人柄も印象に残りました。
講義の後も、キャンプ全日程で全患児の血糖測定とインスリン治療のサポートをいただき、大変勉強になった"実践
編"講義でした。これまで、インスリン量を感触で決めていたところがありましたが、カーボカウントをすると理論的に
決められるようになり、インスリン治療に自信がつきました。(報告 K.I)
【食事
カーボカウントの実践】
食事の時間は「カーボカウント実践」の時間です。
栄養士の堀尾先生による
カーボ量サンプル。
自分で盛った量と見比べ
てカーボ計算します。
食事はバイキング形式です。
カーボ量の実物サンプルを見ながら、自分で食べる物をチョイス。
盛ったお皿と見比べて目分量で判断したり、実際に秤を使って1g単位で計算したり、やりかたはそれぞれですが、
皆さん真剣にカーボカウントを実践しました。
初日の夕食は、カーボの見積もりや計算に苦戦して、「食べる前に疲れ果ててしまいました~~(T_T)」なんて言っ
ていた親御さん達も、数を重ねる毎にコツをつかんだようです。
【講義②
こども病院皆川先生
基礎講座】
千葉県こども病院皆川先生による、インスリン基礎講座
です。今年は初参加のご家族が多いということで、インスリン
の作用などについて講義頂きました。
初日から講義続きで皆さん若干お疲れの様子ではありました
が、たくさんの方にご参加頂きました。
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【2日目
講義③ 大阪市大広瀬先生
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カーボカウントゲーム大会】
2日目の午前中は、広瀬先生の講義、患児の子どもたちも参加してのカーボカウントゲーム大会の開催です。
ヤングとファミリーのこども達が 1 班~6 班に分かれて、クイズ形式で行われました。
(5・6 班は幼児と保護者のグループです)
まずは復習、1カーボ 10gを思い出し、問題のスタートです。
実際の食べ物や飲み物を使って、問題に合わせて量を決めていきます。
問題 1:ご飯 5.5 カーボをお茶碗にもりつける。
問題 2:食パン(6枚切り)を 1 カーボに切り分ける。
問題 3:ポッキーは、1 カーボ何本?
問題 4:ハッピーターンは、1 カーボ何個?
問題 5 オレンジジュースを 2 カーボ、コップに入れる。
グループごとに話し合って決めていきます。
ヤングのお兄さん、お姉さんが、ファミリーのこども達に、「どれくらいだと思う?減らした方がいいかな?それとも
増やす?」と声を掛け合いながら考えている姿がとても楽しそうに見えました。
その後は、答え合わせ、接戦のグループがいたため、とても盛り上がりました。
1班
2班
3班
4班
5班
6班
正解は次の通りです。
問題 1: ご飯は150gで 5.5 カーボ
問題 2:
食パン(6 枚切り)は 1/3 枚で 1 カーボ
問題 3: ポッキーは 3~10 本と大きな差がありました。正解は 1 カーボ <7 本>
問題 4:
ハッピーターンも 2~7 個と大きな差がありましたが正解は 1 カーボ <4 個>
問題 5: オレンジジュース 200ccで 2 カーボ
1個 2.5g
ジュースはなんでも 100cc→1 カーボ
最後まで 4 班と 6 班が争いましたが、優勝は4班でした!!おめでとう!!
ちなみに我が息子は 4 班で優勝することができました。
次の問題は、写真を見て何カーボか考えました。おかずを難しく考えないことを学びました。
「大きなおかずの皿は、1 カーボ
」
「小さなおかずの皿は、0.5 カーボ」
いつもおかずを前に考えこんでいる私にとってはそれでいいのと、衝撃的でした。
今回の講義を受けて、色々なことを学ぶことが出来ました。とても楽しく具体的でこども達が考えるきっかけになっ
たと思います。
実際、息子もキャンプ中も家に帰ってからも、食事を見て「何カーボかな」と考えるようになりました。
まだまだのところは沢山ありますが、これをきっかけに少しでも成長してほしいと思っています。目指せ、来年のヤン
グキャンプ。これから 1 年かけて息子が考えること、出来ることを増やせいけたらと思っています。
広瀬先生、楽しい講義ありがとうございました。(報告 K.S)
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【マイスタージャパン能勢謙介さんによる先輩患者のお話】
2日目の午後、サイクルロードレース。富士・乗鞍のヒルクライムに出場・完走。トライアスロンにも挑戦中の能勢謙介さ
んにお話をして頂きました。
運動前の血糖コントロール、捕食など楽しいお話を親子で聞くことができました。
昼食の後の為? 小さいお子様は気持ち良さそうにお昼寝しちゃってる子もいました。(笑)
感想 M.T
(小 6)
運動は私も好きなので、やりたいことを自分で血糖コントロールするというのはとても大変だろうなと思いました。
私も病気になりたての時は、「運動は無理かな~?」と思ったりしたのですが、だんだん病気になれてくると運動を
普通の子よりも、もっと運動するようになっています。
能勢さんにはとても勇気をもらいました。
私も大人になったら自分の出来ることは、全力で頑張ろうとおもいました。
【ディスカッションタイム】
今年はキャンプ初参加ファミリーが多いということで約 30 分と短い時間でしたが、東邦大学小児看護学研究室教
授 出野先生とキャンプ初参加のお母さんを中心にディスカッション初参加のお母さんも加えて話をしました。
「日頃の困ったことや聞きたいこと」というテーマから始まり、
幼稚園・小学校での体験談や掛かりつけ医師の考え方などの
多くの話を聞くことができました。
同じ千葉県にも関わらず幼稚園・小学校によって1型糖尿病患児
に対する対応が違いや、なにより医師によって幼稚園への対応方針に
かなりの違いあることを知り驚きました。
今回のディスカッションでは、同じ病の子をもつ保護者と話をすることができる貴重な時間になりました。(報告 K.S)
【MR さんとの交流会】
普段は話をすることがない、インスリン・測定器・ポンプ・注射針の MR さん達との交流会です。
今年は参加家族が多いため、MR さんに3チームに分かれて頂き、「好きな場所で話してください!!」方式。
ポンプのメドトロさんと
測定器の三和化学さんと
インスリンのノボさん&リリーさん
針のBDさん
ロシュさん バイエルさん
注射組の注目はやはり
ユーザーも増えて大人気の
デモ機の準備万端だった
こちらの2社ですね
メドトロさんです
三和さんの一人勝ち?
【インスリン比・インスリン効果値の設定】
カーボカウントのための「インスリンカーボ比/インスリン効果値」は、広瀬先生を
中心に、内分泌の先生達が 1 人 1 人の血糖値を見ながら、調整してくれました。
内科ではカーボカウントの指導もしているということで、先生達も慣れた
ものという感じで作業はサクサク進んでいました。
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【子どもプログラム 竹細工水鉄砲つくり】
昨年参加出来なかった、初めての竹の水鉄砲作り!
とても楽しみにしていましたが、肝心の娘は遊び疲れて夢の中へ…
楽しそうに作る他の親子を横目に、まずは水鉄砲を完成させる為に、
慣れない手つきで竹に穴を開け、スポンジをはめ込み水鉄砲を
完成させました。スポンジを巻きつけるのにコツがいるようで、竹の中に
なかなかスポンジが入らず、不器用な私は少々苦労しました。
何度も来ている子供の方が、慣れた手つきで早々と作り終えて、元気いっぱい遊んでいました。大自然の中で水をか
けあい、楽しそうに走り回る子供達…
保護者は低血糖を心配していたかもしれませんが、そんな事を気にせず遊ぶ子供達の笑顔が眩しかったです。
普段は、病気の為に不安や心配になる事ばかりですが、子供の元気な笑顔を見るだけで、
そんな苦労も吹き飛んでしまいます。遊んでいる我が子の姿を見て、明日への励みになった
親御さんも多かったのではないでしょうか。
同じ悩みを抱える仲間達と大自然の中で 4 日間を過ごすファミリーキャンプ。
貴重な経験ばかりで、参加して本当に良かったと思いました!
最後に、肝心の娘ですが、水鉄砲で遊ぶ事なく終了時刻に…
来年こそは、娘と一緒に作って、一緒に楽しみたいです!(報告 K.K)
【クライミングウォール】
2 日目の夜は子どもたちお待ちかね、クライミングウォールです。
このプログラムを行うには、「指導者講習会」の受講が必須です。今年も去年に引き続き
Y.S&T.Sご夫妻に講習会を受講して頂きプログラムを実施することが出来ました。
Sさんご夫妻ありがとうございました!!
クライミングウォールで凸凹のある 9m の壁に最初に挑戦した男の子へ、
「頑張れ―!!右だよー!!そう、そのまま右足あげて!!」とみんなで声をかけていることに
気が付きました。数日前までは知らない者同士でも、キャンプに参加することですぐに
仲間になれるんだ、と実感する場面でした。(報告 M.K)
【3日目
野外炊飯
カレーライス・ハヤシライス】
今日はキャンプのメインイベント野外炊飯。
今回は6グループに分かれてポークカレー40 人分、チキンカレー40 人分、
ハヤシライス 40 人分の大量な野外炊飯です!!
野菜を切る係、お肉と果物の係、米とぎ係に分かれて効率よくスタート。
難しい飯ごうでの炊飯も、男性陣の頑張りのおかげで美味しいご飯ができました。
女性陣はカレー作り!家庭鍋の何倍もある大きな鍋で豪快に作りました。
分量がわからずスープカレーになってしまったグループもありましたが、それも野外炊飯の醍醐味。
どのグループも本当に楽しそうに仲良く作っていました。
みんなで協力して作ったカレーは本当に美味しかったですね♪(報告M.K)
千葉つぼみの会
【3日目午後
ワールドコミックスによるワークショップ
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なのはな
2014 キャンプ報告号
】
このワークショップはファミリー・ヤング合同プログラ
ムでした。
日頃一型糖尿病で感じていることを 4 コマ漫画で表
現しました。血糖値の管理のことやインスリンポンプや
注射のこと、周囲の理解だったり、兄弟のへの思いだっ
たり。みんなの思いが良く表現されていたように思いま
す。
出来上がった作品は Facebook の会員専用ページで
見ることが出来ます。
【3日目夜
キャンドルサービス】
キャンプ最後の夜は暗くしたプレイホールでキャンドルサービスです。
火の子に選ばれた子供たちも、とても上手にできました。
そのあとはボランティア学生さん企画によるゲーム大会。今年は人数も多いうえに、年
齢の幅も広く準備も大変そうでしたが楽しく盛り上がりました。
そして、最後は・・・・・あのシスターズが!!!
ではなく、今年は子どもたちに大人気の「ようかい体操第一」をみんなで
踊りました。練習してきてくれた学生さんはもちろん子供たちはとっても上手。
学生さん達がびっくりする位お母さん達もしっかり踊れた楽しいひと時でした。
【最終日
総括ミーティング】
キャンプ4日目最終日。締めくくりは総括ミーティングです。
今年は初参加家族が多かったので、涙、涙のミーティングになるかと思いきや、初参加家族は前日までに帰られた
方々が多かったみたいです・・・。それでも、発症間もなく初参加の家族にとっても、キャンプベテラン家族にとっても、
やはりここは涙腺のゆるんでしまう場所であることには変わりないようです。
「このキャンプで自分で注射できるようになった。」「患児本人の成長と共に、自分も成長できた。」「ここに来ると仲間
がいる。」と、このキャンプが支えになっていることがうかがえる感想がたくさん聞けました。
学生さんたちは今年で卒業される方も多いようですが、「休みが取れたら来年も参加したい」と言ってくれる人も多
く、とても嬉しく思います。
今回徹底して行っていたカーボカウントも、「とても勉強になった。」「これからも続けていきたい。」との意見が多く、
みんなの意識がずいぶんと変わった気がします。
このキャンプを運営、協力してくださった皆様に、心から感謝します。ありがとうございました。(報告M.S)