地球サミットの20年を振り返る -地球サミットって何だろう? UNCSD(国連持続可能な開発会議、Rio+20) に対する 日本の市民の課題 2011年6月2日(木)18:30-20:00 参加型環境教育研究会 原田 泰 1 これまでの国連環境会議の流れ 年 会議名 略称 日本語通用名 開催地 1972 国連人間環境会議 UNCHE ストックホルム会議 ストックホルム 1992 国連環境と開発会議 UNCED リオサミット リオデジャネイロ 2002 持続可能な開発に関する世界首脳 会議 2012 国連持続可能な開発会議 WSSD ヨハネスブルグサミット ヨハネスブルグ UNCSD リオ+20 リオデジャネイロ 2 国連環境会議のキーワード 1972 人間環境 1992 環境と開発 2002 持続可能な開発 2012 グリーン経済 3 世界の動き 政治 1940 1950 1960 1970 1945第二次世界大戦終結 国連会議 そのほかの動き 1944 ブレトンウッズ会議 1948 GATT 1954-1962 アルジェリア戦争 1950 総評結成 1965-1975 ベトナム戦争 1966-1976 文化大革命 1968 パリ5月革命 1964 英バーミンガム大CCCS 1973 石油危機 1971 世界経済フォーラム 1979 サッチャー就任 1972 UNCHE 1981 レーガン就任 1982 中曽根就任 1980 1990 1991 ソ連崩壊 2000 2001 9.11事件 2010 経済 1999 WTOシアトル会議 1975 スト権スト 1984-2003 アメリカ、UNESCO脱退 1987 国鉄民営化、総評解散 1992 UNCED 1995 第4回世界女性会議 2001 第1回世界社会フォーラム 2008 世界金融危機 2002 WSSD 2012 UNCSD 4 市民参加 (1)NGOの影響力の拡大 リオ会議で発揮 (2)政策決定への市民参加 (3)「市民」の枠の拡大 主要グループ(メジャーグループ) 当事者(ステークホルダー) (4)民衆の直接行動 世界社会フォーラム 5 日本の市民社会の課題 (1)日本にとっての持続可能な開発とは何か? (2)国際的な議論への積極的な参加 (3)日本における「主要グループ」への配慮 産業界、自治体、非政府組織、労働者及び労働組合 科学的・技術的団体、 女性、子供及び青年、先住民、農民 (4)国内準備委員会への対応 (5)震災と放射能汚染の経験と対応 6 補足コメント (1)日本の環境、開発NGOの関心は低い 自分の日常的な活動に関係がない。 サミットの議題は「環境」ではなく「持続可能性」なのだが、社会的に「持続可能な開発」 の概念を受け入れていない。政府も市民も、国際的な議論とすれ違っている。 (2)環境省は主務官庁として盛り上げたい メジャーグループ参加の実績を出したい。(しかしNGOの関心が低い。) 環境以外の問題に関わらない。(他省の領域)「グリーン経済」はどう対応するだろうか。 国内準備委員会、政府代表団への市民参加は形式的なものになりそうだ。 (3)世界は日本の震災、放射能汚染対応に関心があるだろう ほかの国の政府、市民とも、日本の政府、市民が震災、放射能汚染にどう対応したの か、どうしようとしているかに強い関心を持つはずである。それに応える準備をしておくと よいだろう。放射能汚染社会における社会的規制、規則に関する社会的合意をどう作 るのかが重要なのだが、、。 (4)リオは遠い。1年前から参加準備が必要。 7
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