平成 25 年度自己評価結果公表シート 平成 26 年 3 月 認定こども園 金城幼稚園・金城保育園 1、 評価項目の達成および取組状況 評価項目 Ⅲ 保育者ならびに 保育にたずさわるも のとしての資質や能 力・良識・適性 具体的な取組状況 ・職員間の伝達について担任、副担任および他職種の教職員間の役割分担・ 連携についての課題が見つかった。3つの改善策を立て、実践していく。 (①毎日伝えなければならないこと ②計画や反省の伝え方 ③行事につ いての伝達) 2、学校評価の具体的な目標や計画の総合的な評価結果 ① 昨年度の自己点検表を用いて見えてきた課題への取り組み 評価項目 具体的な取組状況 Ⅲ 保育者ならび ・まず改善策を立てた中で短期的にできることと長期的にできることを整 に保育にたずさわ 理した。 『役割の明確化では、延長保育についてはなるべく固定した職員が るものとしての資 入ることで、担任が入らなくて済むように配慮した。』 『係分担ではグルー 質や能力・良識・適 プ制を採用し、新たな体制で取り組んだ。』 『行事では内容を精査し、子ど 性 もの発達に重要な行事については担任はクラス運営中心となるよう担当を 外した。』『伝達では、毎日伝えなければならないことについて各クラスに 伝言メモ、チェック表を決まった所に貼り、見える固定化した。 『週案での 伝達については週案の様式を変更して伝達しやすく工夫した。』『行事につ いてはホワイトボードに担当スケジュールを貼り出し、主担当だけでなく 全職員が目で見て分かるようにすることで声をかけやすくし、主担当の責 任を分散した。 』 ② 2回目の自己点検・自己評価、グループディスカッションを通して 第1回目自己点検・自己評価は、Ⅲ 保育者ならびに保育にたずさわるものとしての資質や能力・ 良識・適性、Ⅴ 地域の自然や社会との関わり、Ⅵ 保育者の専門性に関わる研修・研究への意欲・ 態度について行った。自己点検後のグループディスカッションで、 Ⅲでは必要なことを適切に上司に報告できないという課題について →様々な事例をもとにどこまで報告すべきかを話し合うことで整理することができた。また、 「ん?あれ?なんで?」などのフレーズがポイントで、このフレーズが出たらまず相談するように する。どうしたのか、何があったのかの①状況説明 ②自分の考えを伝える ③アドバイスを聞く という順序で相談するよう改善策を立てた。 Ⅴでは、小学校との連携の課題について →幼保小の連携のポイント研修会(9月4日実施) 、子どもの姿から「幼保小の連携と接続を考え る」研修会(11月9日実施)を通じ園内にて幼小連携チームを発足し、塩沢小学校に協力頂き、 連携を図れるよう進みだした。 Ⅵでは、園舎の構造・遊具・教材・園内環境・園庭についての意義の明確化について →明確化するためにはどうしたらいいかを話し合った結果、保護者・職員等誰もが目で見てわか る園舎マップが必要という改善策を立て、担当者・役割を決めて園舎マップを作成した。 (別紙資料 参照) 第2回目自己点検・自己評価は、Ⅱ(Ⅶ) 保育の在り方、幼児(3歳未満児)への対応、Ⅴ 地域の自 然や社会との関わりを行った。グループディスカッションでは、 ⅡとⅦの課題は禁止語を不必要に使っていないかという項目が共通して評価悪いことが課題となっ た。グループディスカッションでは3つのグループに分かれて話し合いをした結果3つの改善策が あがった。 1、全体活動(給食時・お集まりなど)の際に禁止語を使ってしまうことが多い。 ① 時間のとらえ方、子どもへの対応を見直す。 →放送の活用(給食開始・お集まりなど全体で動く時には 5 分前に放送を入れる) →遅れる理由を他の職員に伝える・副任などまわりの職員も遅いと感じたら声を掛ける ② 限られた時間の中で、言葉のみで子どもたちに伝えようとすると禁止語が多くなってしまう。 →皆が見てわかるように、 「ランチルームのお約束」の掲示物を作る。(視覚的工夫) →文字のみでは子ども達には理解しにくい? →時計やイラストなど、さらに子どもに伝わりやすいよう改善が必要。 ③ 事務職員の立場では、子どもへの対応(注意する)で迷うときがある。園全体の最低限のめやす・ ルールを決めてほしい。 →常識の範囲内で注意して良い。子どもが「先生がいいと言った」など言うようだったら、その 保育者に確認するようにしていく。大人同士の連携が取れていることがわかると、子ども達も自 重するようになるはずである。 2、保育の導入から展開にかけて保育者側に迷いがあると、禁止語を使ってしまいがちになる。禁止 語を使わない保育をするためには、保育者がはっきりしたねらい・目的を持って、事前準備・計 画を行う必要がある。 →その時の子どもの状況に合わせて計画し、興味・関心を十分に満たすことができるよう柔軟な 対応の出来る、ゆとりを持った保育計画の立案と実践が必要。 →来年度に向けて年間指導計画(絵本・歌・製作)の見直しを行う。 (カリキュラム会議開催) 3、子どもたちが集中して活動に取り組んでいないと、禁止語を使ってしまう場面が多くなる。保育 の環境設定がマンネリ化しているのではないかと感じている。 →子どもたちの興味関心を引き出し、柔軟な対応ができる保育者でありたい。そのために環境設 定が上手にできるようになりたい。 →わかば保育園の環境設定を学ぶことができるよう、保育者支援等の法人内研修の機会を設ける。 →園内の他クラスの保育を参観する園内研修(導入・展開・評価)の機会を設ける。 保育の環境設定等について、職員間で話す時間の作る工夫ができていない。 →職員の動きを視覚化して全体の動きをわかりやすくした。掃除などの作業時間を大幅に短縮す ることができた。 ③ 客観性を高めるための学校関係者評価の実施 昨年に引き続き、同様の委員会メンバーで組織し、学校関係者評価を行った。6月に開催された 第1回では、園の様子、保育の様子を見て頂いた。それから、昨年度までの報告、今年度の途中経 過、学校関係者評価委員会の役割について報告した。 第2回は11月に開催し、1 回目の自己点検・自己評価の取り組み報告をした。 第3回は2月に開催し、今年一年の取り組みの報告を行い、委員会メンバーの方から様々な評価、 ご意見を頂いた。今年は、3 回とも保育参観して頂いた。 【学校関係者評価委員会メンバー】(敬称略) アドバイザー:東京福祉大学准教授 鈴木美子 山田 文男 南魚沼市管理指導主事 岡村 秀康 塩沢小学校長 八木 三男治 元小学校長・当学校法人理事 長尾 昭浩 南魚沼市学習指導センター指導主事 中井 寛之 当園 PTA 会長 阿部 淳 当園 PTA 副会長 阿部 貴之 当園 PTA 副会長 事務局 角谷金城幼稚園長 角谷金城保育園長 担当:瀬下総括主任 貝瀬副主任 3、これから改善したいこと 評価項目 具体的な取組状況 Ⅱ 保育の在り方・幼児へ ①皆が見てわかるように、 「ランチルームのお約束」の掲示物を作る。(視 の対応 覚的工夫) ②放送の活用(給食開始・お集まりなど全体で動く時には 5 分前に放送を Ⅶ 保育の在り方・3歳未 入れる)遅れる理由を他の職員に伝える・副任などまわりの職員も遅いと 満児への対応 感じたら声を掛ける ③その時の子どもの状況に合わせて計画し、興味・関心を十分に満たすこ とができるよう柔軟な対応の出来る、ゆとりを持った保育計画の立案と実 践するために、年間指導計画(絵本・歌・製作・食育)の見直しを行う。 (カリキュラム会議開催) ④わかば保育園の環境設定を学ぶことができるよう、保育者支援等の法人 内研修の機会を設ける。園内の他クラスの保育を参観する園内研修の機会 を設ける。 4、学校関係者の評価 ・合同教職員研修における各施設の教職員の研究発表も、自己点検を基盤として取り組んでいた。良く なった所を互いに認め合う場面があり、新人職員の成長を確認できていた。本人の努力だけでなく、そ れを支える園長、主任の力も大きく、園全体の土壌がしっかりしていると感じた。 ・指導者が禁止語を使うと、子ども達が自分で考える力が育たない。 「禁止語を不必要な場面で使わない ためには」という今回のグループディスカッションのテーマはとても良いと思う。 ・日頃から園の取り組みに感謝している。園の活動を見ていて、先生方やスタッフの皆さんのご苦労を 思うと頭が下がる。 ・園の理念が見やすく掲示してあると保護者にも伝わりやすく、より家庭との連携が図れるようになる のではと思う。 ・健康と安全面の配慮がよくできている。禁止語を不必要に使わないようにと職員が配慮していること を家庭にも伝えて欲しい。子育ての参考に取り入れたい。 ・PDCAサイクルがうまく回っていてよいと思う。公表シートになぜその課題を抽出したのかという 過程の説明があるとより分かりやすくなると思う。 ・塩沢小学校でも、園の先生方の熱意に刺激を受けている。幼保小連携も模索中だがより良い方向に進 んでいけるよう今後も協力していきたい。 「禁止語」については小学校でも課題であり、参考になった。 ・ 「禁止語」については、指導が必要な場面と支援が必要な場面を分けて考えてほしい。普段は「支援語」 を使い、命に関わる危険のある場面などに「禁止語」を使わなければならない時には指示が通る環境を 作っておくことが必要である。 ・学校では「指導案」が「支援プログラム」とされた時期があった。結果、現場では指導に迷う職員が 増えた。全部が支援ではいけない。指導する大切さもある。支援と指導のバランスが大切である。
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