UR 都市機構 前田正人さまへ 質問 みなさんへ共通 魅力的な試みだと

UR 都市機構
前田正人さまへ
質問
みなさんへ共通
●魅力的な試みだと思うが、
「住まい手」を「お客さん」にしてしまっているのではないか?
と感じました。市長が考える「自ら考え、動く」を実現するのと、大きな隔たりがあると
思います。事業者の皆さんはどうお考えになられますか?
千葉大学大学院
【回答】賃貸住宅の大家の立場からは、
「住まい手」はお家賃を払って頂いている「お客様」
であることは間違いありません。その上で、新しい取り組みを進める時には、強力なパー
トナーでもあります。
●機能を複合化(盛り込む)と良いようですが、それぞれの機能が利用者にとって有機的
に使える工夫についてお聞かせください。
匿名希望
【回答】様々な団地があり一概には言えませんが、様々な状態の方が居住する団地におい
ては、あるいは、一人の人間も時間の経過とともに状態が様々に変化することも考え合わ
せると、様々な機能をできるだけワンストップで利用できるようにすることが有効だと思
います。具体的には、団地の中の福祉拠点のようなものをイメージしています。
前田さまのみに
●団地の活用について
①今後、低所得者の高齢者(単身)が増えていくと言われます。そうした方々に、福祉の
面から安い家賃で住居を提供していくと言う事は考えられますか?
【回答】都市再生機構法第 25 条 1 項に「賃貸住宅に新たに入居する者の家賃の額について
は、近傍同種の住宅の家賃の額と均衡を失しないよう定めなければならない。」と定められ
ています。
②低所得層の高齢者対策、住宅政策として、UR が関わっていくと言うことはありますか?
【回答】UR の基本目標として、良好な居住環境を備えた賃貸住宅の確保、居住者の居住の
安定を図り、公的賃貸住宅としての重層的かつ柔軟な住宅セーフティネットの充実に努め
ることを掲げており、(いろいろ制約はありますが)高齢者、子育て世帯等政策的に配慮が
必要な者に対する住宅セーフティネットとしての役割も果たしていきたいと考えています。
フリーライター/上智社会福祉専門学校
●新しいプランについて
どういう順番で、新しい型に作りかえられるのか、地震についてはどう考えられているの
か?
匿名
【回答】
○平成 19 年末に「UR賃貸住宅ストック再生・再編方針」を策定しており、機構はこの方
針に従って、居住者の居住の安定を確保しつつ、団地の状況に応じて、建替え、リニュー
アル、規模縮小等の事業を行い、団地の再生・再編を着実に進めることとしています。
○旧耐震基準で建設されたUR賃貸住宅については耐震診断を行い、その結果に基づき、
順次、必要な耐震改修等を行っており、平成 23 年 3 月末時点のUR賃貸住宅の耐震化率は
約 88%となっています。 今後も、平成 27 年度にはUR賃貸住宅の耐震化率を 90%以上と
することを目標として、耐震診断結果に基づき、必要となる耐震改修等を計画的に進めま
す。
●建て替えの考え方について
西東京市のひばりが丘そばに住んでいます。ひばりが丘団地の建て替えの中でも同じ発想
の下に計画がされているのでしょうか?行政も共に検討をすすめているのでしょうか?
生活者ネットワーク西東京市議会議員
【回答】
○私自身は千葉県内の団地再生を担当しており、直接ご回答する立場にはありませんが、
UR都市機構では、建替事業の実施にあたって、本セミナーで紹介した“Aging
in Place”
の実現については、全国の団地において展開していくことになると考えています。
○ひばりが丘団地の担当者によれば、西東京市や東久留米市との協議・連携のもとに建替
事業を実施しており、西東京市においては、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、小
規模多機能居宅介護事業所、保育所などの誘致に取り組んでいるとのことです。