『ジュラシック・パーク』３部作プレイバック恐竜映画の金字塔恐竜好きにとって忘れられない映画といえば『ジュラシック・パーク』3部作だろう。人気ランキングの調査でも、このシリーズで恐竜に興味を持ったという人が多かった。そこで、シリーズ３作の内容を登場する恐竜たちと共に振り返り、エポックメイキングだった点をまとめてみよう。久しぶりにＤＶＤで３部作を見直すのも一興だろう。文／笠松綾ィーヴン・スピルバーグが監督しクライトンのＳＦ冒険小説をステラシック・パーク』は、マイケル・１９９３年に公開された『ジュコム（ジェフ・ゴールドブラム）だ。専門とする数学者のイアン・マルラ・ダーン）、それにカオス理論をニール）とエリー・サトラー（ローの人々に衝撃を与えて大ヒット。うに動き回る恐竜の姿は、世界中スクリーン狭しとまるで本物のよＣＧなどの特殊効果を駆使して、て、ツアーに出発する。病気のトム（ジョセフ・マゼロ）と合流し（アリアナ・リチャーズ）とティハモンド社長の孫であるレックスウルスと会って感動した彼らは、た。アニマトロニクスや最先端の島で巨大な草食竜、ブラキオサ『タイタニック』に抜かれるまでライバル会社に恐竜の胚を売ろう別れた後で、島を暴風雨が襲い、世界で最高の興行収入を記録した。リケラトプスを世話するエリーと作品だ。まさに恐竜映画の金字塔といえるンサルタントに迎え、当時の最新という人も多い。古生物学者をコこの３部作で恐竜ファンになったつディロフォサウルスに食われた。エンジニアは、小さいが毒液を持ＲＥＸ）が子供たちの車を襲い、ティラノサウルス・レックス（Ｔ作したため、パークは混乱に陥る。その後、続編の２作が製作され、とするエンジニアがシステムを操研究成果が反映されており、今見子供たちとブラキオサウルスの交アッテンボロー）率いるインジェの中の蚊が吸っていた恐竜の血か小説に取り込むのがうまく、琥珀 – タテインメント作品である。なパニック映画となる。ＴＲ – ＥＸや、小型だが狡猾なヴェロキラプトルに襲われる典型的流という和やかなシーンの後は、ても十分に楽しめる第一級のエン恐竜映画に新時代を拓くまずは、１作目の『ジュラシック・パーク』から誌上プレイバック。ン社では、バイオテクノロジーをらＤＮＡを採取するという発想がジョン・ハモンド（リチャード・クライトンは最新の科学技術を駆使して恐竜を復活させ、南米のユニークだ。「恐竜は鳥類に近い」ドの速い恐竜も多い」など、従来「恒温動物」「二足歩行で、スピー孤島に恐竜のテーマパークを作ろうとしていた。従業員が輸送中ののイメージを覆す描写も特徴的。恐竜に殺される事故があり、安全検査のために専門家を送ることに中でも草原を駆けぬけるガリミムスの群れの躍動感は、映画史に残 78 なる。そこで選ばれたのが、古生物学者のアラン・グラント（サム・