バリアフリーのまちづくりを地域住民とともに実施。

新潟県
一ノ木戸商店街でバリアフリーのまちづくりを推進
!
○
■
ここがポイント
事業の効果
①商店街のイメージアップ
商店街等活性化事業の事例
アーケードと歩道が新しくなり、街路灯を低く
バリアフリーのまちづくりを地域住民とともに実施。
くなった。
■
事業の概要
②来街者への利便性の向上
①アーケードの改修事業
街路灯が増えたことにより夜間も明るくなり、
「なんとなく来てしまう、古きよき“原風景”が
歩道のバリアフリー化で、お年寄りや障害者、そ
みつかる街」をコンセプトに、五十嵐川などの恵
して子供たちも安心して歩けるようになった。
まれた自然環境を活かし、商家や土蔵などの古い
街並みも活かせる、アンティークをモチーフとし
イベントスペースを設けたことにより、新たな
た。どこか懐かしい雰囲気のある街並みと調和し
交流の機会が増えた。事実、市民の写真展、絵画
たアーケードに改修を行った。
展、子供達のぬり絵展、日本酒の利き酒大会の開
平成13年からエコステーションを設置し
空き缶やペットボトルの回収をすることで
クリーンなまちづくりを行い、商店街振興
を行っている。空き缶のリングプルを集め
新潟県三条市
ると車椅子が購入できることを知った商店
街では、エコステーションに投入する空き
缶のリングプルを集め、福祉施設に寄付を
行ったところ、大変喜ばれた。地域型商店
協同組合一ノ木戸商店街
街でお客様も老人や子供などが多いことか
ら、弱者にやさしい商店街、バリアフリー
のまちづくりの萌芽が見られた。
平成14年度には老朽化したアーケード
が腐食し危険な状態となり、改修の話が持
ち上がった。折りしも新潟県では「バリア
フリーの街づくり事業」で一ノ木戸商店街
の歩道が段差が多く、リストアップされた
ため、アーケードのリニューアルと歩道の
整備を一体的に行い、バリアフリーの商店
街づくりをめざすこととした。
なで背負うものとして商店街が一致団結して、顧
客満足度向上のため、毎年楽しいイベントを企
にある障害者授産施設との協働により、商店街の
画・開催をしている。
上記イベントを隣接する商店街や NPO 団体と
スは、毎年、授産施設の生徒と商店街が協働で行
入前の空き缶のリングプル収集の呼びかけを実
施。平成13年度から現在まで継続して実施して
いる。
⑤イベントの実施
地域住民が気軽に参加できるイベントを毎年
実施。平成17年度はお客様を招いてガラポン抽
選会の実施やギターや三味線の演奏会などを実
施した。
⑥空き店舗をイベントスペースに改修
和風の街路灯で明るいアーケード
⑤連携の創出
た。季節の草花を植えるなどの植栽のメンテナン
「エコステーション事業」を継続しながら、投
商店街の類型 :地域型商店街
アーケード設置の費用負担を逆手にとり、みん
商店街と新潟県健康福祉課及び商店街の街区
④リングプルの収集による車椅子の寄付
:27商店
④商店街の団結力の向上
③歩道へのフラワーボックスの設置
うこととしている。
会員数
催され、毎回好評を博している。
備を行った。
歩道に設置したフラワーボックスに植栽を行っ
:新潟県三条市仲之町2−16
催など、住民に密着したさまざまなイベントが開
アーケード改修と時期を合わせ、段差の無い、
高齢者や障害者も安心して往来できる歩道の整
■ 事業実施の背景
所在地
③新たな交流の場の創出
②バリアフリーの街づくり事業に伴う歩道の整備
和風の街路灯を設置したアーケード
協同組合一ノ木戸商店街
かつ以前より多く設置することで、商店街が明る
協力してイベントを行うようになった。
■
事業の課題
①商店街の自立性の確保
事業を継続していくための商店街の財源の確保
と体質の強化が課題である。
②商店街の会員数の拡大
イベントなどの実施に必要となる人手を確保す
るためにも、後継者はもちろん、新規会員数を拡
大していく必要がある。
③人材の育成
顧客ニーズの把握や新しい事業の実施を可能と
する商店街の人材の育成が必要。
④連携の強化
住民や市民が誰でも参加できるイベントスペ
より多くの市民に商店街の大切さやまちづくり
ースを商店街で整備。子供達のぬり絵展の開催
に関心を向けてもらうため、商店街会員といった
や、アマチュア画家の個展などを開催し、いつも
内部の連携はもちろん、NPO をはじめ多くの市民
イベントスペースは盛況となっている。
団体と協力、協働することが必要。
プランターへの植栽の様子