11.その他中心市街地の活性化のために必要な事項

11.その他中心市街地の活性化のために必要な事項
[1]基本計画に掲げる事業等の推進上の留意事項
(1)個別事業等に関連した実践的・試行的活動の内容等
1)エリア委員会の発足
沖縄市中心市街地活性化協議会では、基本計画の認定を受け 5 年が経過したことから、改め
て中心市街地の現状と課題等を共有し新たな民間事業の創出等へとつなげるため、中心市街地
を「胡屋地区」
、
「コザ十字路地区」
、
「山里地区」の3つのエリアに分けた専門部会として「エ
リア委員会」を発足した。
委員は、それそれの地域で主体的な取組を行っている団体や自治会等に加え、エリア全域で
活動している団体等で構成されており、新たな機運の創出や事業の横展開等に効果がみられる
ことが期待されています。
2)コザまちゼミの開催
沖縄市中心市街地活性化基本計画に定める中心市街地区域に隣接する近隣市町村に平成 27
年 4 月、イオンモール沖縄ライカムが開業した。
この超大型商業施設の開業を前に、協議会と商店街を中心に先進地での取組みを参考に対策
の検討を進めた結果、
市民へ商店街の店舗を知ってもらうとともに個店の魅力づくりを行うこ
とができる「まちゼミ」の開催に対する機運が胡屋地区を中心に高まった。
勉強会等を進めた結果、これまでの商店街や通り会の垣根を越え各個店が連携し、有志によ
りコザまちゼミの会を発足し、平成 27 年 9 月、沖縄県初となる「第 1 回コザまちゼミ」を開
催した。
今後も、検証作業等によるブラッシュアップを図りながら、継続的な事業開催に向け取り組
みを進めています。
3)GATEWAY TO RYCOM ANTHROPOLOGY
プラザハウスショッピングセンターは沖縄市中心市街地の南の玄関口に位置する。この地域
は、戦後、米軍統治下でアメリカ政府のヘッドクウォーター「リュウキュウコマンダー」が配
備されたことからに「ライカム」と呼ばれてきた。
プラザハウスショッピングセンターでは、このような地域の歴史や資源を発信するためのア
ンテナショップとして「RYCOM ANTHROPOLOGY」を整備。プラザハウスを戦後、沖縄の復興の象
徴ともいえるコザのまちなみや文化、また、ミッドセンチュリーに象徴される当時のアメリカ
文化を感じられる入口・ショーウィンドウの機能を持つ施設として展開することで、地域の魅
力を内外に発信し、コザ十字路周辺、中心市街地全体へと波及させていくことが期待されてい
る。
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[2]都市計画等との調和
(1)第 4 次沖縄市総合計画
第 4 次沖縄市総合計画と後期基本計画では、市の将来像を「沖縄市大好き!人・文化・環境
をつなぐまち」と掲げ、その実現のための基本方向として「魅力ある商店街の創出と中心市街地
の活性化をすすめる」
、
「沖縄市らしいまちの顔を再生する」の二つを位置づけており、地域の核
として魅力ある地域づくりに取組み、多様な都市機能が集積する、歩いて楽しいにぎわい空間を
創出するとともに、人びとが生活し、学び、働く、暮らしの場としての充実に取り組むこととし
ている。
(2)沖縄市都市マスタープラン
平成 22 年 3 月に改定された都市マスタープランでは、土地利用の方針として中心商業業務地
区を、市街地整備の方針として中心市街地整備地区を位置づけるとともに、コンパクトな市街
地づくりを図るため、計画的かつ効率的な土地利用を図るため、中心市街地活性化方策や交通
方策、土地利用方策等を連携させることが重要であるとしている。
(3)沖縄市景観条例及び沖縄市景観計画
平成 25 年度に制定された沖縄市景観条例を基に、沖縄市景観計画が策定された。計画では、
「コ
ザゲート通り地区」及び「くすの木通り地区」を重点地区に指定し、鮮やかな色彩の活用や緑の再
生を図り、賑わいを演出するとしている。また、中心市街地エリア内の国道 330 号沿線を商業景観
軸と定め、中心市街地の活性化に繋がる個性的で国際色豊かな景観の形成を促進するとしている。
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[3]その他の事項
業支援事業
託
(1)産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定(平成 27 年 10 月)
認定交付 平成 27 年 11 月 10 日
内閣府沖縄総合事務局 経済産業部会議室
【創業支援事業計画概要】
市区町村
認定連携
創業支援
事業者
概 要
年間目標数
沖縄市
沖縄商工会議所、沖縄県中小企業診断士協会、沖縄ビジネスインキュ
ベーションプラザ、コザ商店街連合会
沖縄市においては、中心市街地活性化及び商店街活性化等の観点から、新規開業
等に対する補助制度等を実施してきたが、本計画により全市的な創業支援体制を構
築するとともに、関係機関とそれぞれの専門性を活かした連携体制を整備することで、
年間30件の創業の実現を目指します。
平成27年度~31年度にかけて、創業者に対して、窓口相談、創業セミナー、創業
補助、専門家派遣等による支援を実施します。
創業支援者数228件
創業者数:30件
沖縄市では、事業計画の策定や、資金調達など創業に必要となる要素に応じて、関
係機関の強みを生かした適切な創業支援の提供を行うことで創業を促進します。
プレ創業期
特徴
創業期
1.地域資源の活用
2.ターゲット市場の見つけ方
3.ビジネスモデルの構築
4.売れる商品・サービスの
作り方
創業後
5.適正価格の設定と効果的な 9.創業後のフォロー
販売方法について
6.資金調達、資金相談
7.事業計画の作成
8.許認可、手続き
○沖縄商工会議所
○沖縄商工会議所
○沖縄ビジネスインキュベーション ○金融機関等
プラザ
○沖縄中小企業診断士協会
<全体像>
沖縄商工会議所
・創業相談、事業計画
作成支援等
・創業塾の実施
・融資制度窓口
沖縄県中小企業診断士協会
・経営セミナー
コザ商店街連合会
○沖縄商工会議所
○金融機関等
○沖縄中小企業診断士協会
沖縄市
・相談窓口の設置
・創業者への補助制度
・計画参画主体との連絡窓口
沖縄ビジネスインキュ
ベーションプラザ
・女性向け創業セミナー実施
連携
金融機関等
・資金調達支援
沖縄県産業振興公社
・空き店舗マッチング事業
沖縄県よろず支援拠点
創業希望者、創業者
・経営相談、・専門家派遣等
1
(2)県等関係機関との連携
「県道 20 号線拡幅整備」や「沖縄県公共交通総合連携計画策定事業」等の県等の関係機関
による事業については、情報の共有化を図り連携しながら進めていく必要がある。
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