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Book, Reissue, Guitar, USA, Canada, British Folk&Rock(P8),
England(P9),Scotland(P12),Ireland(P13),USA(Trad), Europe, Balkan 他
[BOOK]
(CD{又はカセット}付楽譜/教則本/ 本)
*BREANNDAN O BEAGLAOICH & NIAMH NI BHAOILL
:Ceol Duibhneach
¥3980
(副題"Music And Musicians From West Kerry"。西ケリーのローカル・ミュー
ジシャン達の演奏を 54 曲楽譜に記録し、2 枚の CD で実演したもの。
Breanndan のアコーディオンの演奏は、54 曲収録の 1 枚目はゆっくりめで、
12 曲収録の 2 枚目は通常の速さ。本は楽譜の他楽譜の元の演奏を
提供したミュージシャン達のプロフィール他。2009 作。Sibeal Teo)
[リイシュー/Historic Recording]
(CD/U.S.A.)
*GORDON BOK:A Tune For November
A
(G.Bok のデビュー・ソロ。約 30 年前のタムボリンのベストセラー。個人的に彼の唄
は当時 Stan Rogers と重なった。全曲 12 弦ギターの弾き語り。全 14 トラッ
ク。今聴いても彼の唄は感動的。CD-R。Folk-Legacy
(CD/BRITAIN&IRELAND他)
*SPUD:The Happy Handful
C
(Simon Nicol のプロデュースで 1975 年に発売されたアイルランドのフォーク・ロッ
ク・バンドの 2 枚目。メムバーは Don Knox,Austin Kenny,Smithy,Dermot
O'Connor の 4 名にゲストで Rick Epping,Jimmy Faulkner 等も参加。
Steeleye 的なフォーク・ロックを軸に大胆なフォーク・ロックは手探り的エネルギーが
ほとばしっていて楽しい。1975/2008 作。Kissing Spell)
*SPUD:Smoking On The Bog
C
(Trees のプロデューサーの Tony Cox がプロデュースの 1977 年作の 3 枚目。メムバ
ーは Dave Gaynor{ドラムス}が加わり、5 人編成。これは堂々たるフォーク・
ロック。Fairport 風ブリティッシュ・フォーク的な面に加えて、アイリッシュ・トラッドやア
メリカン・ロックの要素が加味され、しかも Don Knox 他のヴォーカルも堂々と
している。1977/2008 作。Kissing Spell)
*MAC MURROUGH:Merry & Fine
C
(Mary O'Neill,Josephine O'Neill,Paul Kavanagh のアイリッシュ・トリオに
よる 1978 年作の 3 枚目。Mary&Paul の毅然として美しいハーモニーとギタ
ー、ダルシマー、ホイッスル、バウロン等による牧歌的アイリッシュ・サウンドが何とも心地
よい。彼らのアイリッシュ風味の叙情性は貴重。70 年代の名作。1977/
2008 作。Kissing Spell)
[CD/GUITAR,BOUZOUKI 他]
*TOMMY EMMANUEL:Only - Special Edition
A
(天才ギター奏者初の全曲アコースティック・ギター・アルバム。5 曲の未発表音源か
らのボーナス曲を加えた全 19 トラック。琴線に触れる微細なギターの妙技に
すっかり骨抜き。2008 年 Acoustic Guitar Player 誌のベスト・フィンガ
ースタイル・ギタリストに輝き、Eric Clapton に「今まで見た中で最高のギタ
リスト」と言わしめた今日最高のギタリスト。まさに魔法の指使い。狂喜せ
ぬ者はなし。Original Works)
*STEVE MARTIN:The Crow
A
(45 年の活動暦のブルーグラス界のバンジョーの大家による和気藹々の集
大成的バンジョー・アルバム。共演者の豪華さ{Mary Black,Tim O'Brien,
John McEuen,Liam O'Flynn,Earl Scruggs,Dolly Parton,Vince
Gill,Jerry Douglas,Stuart Duncan,Tony Trischka,Matt
Flinner,Kenny Malone,Chris Caswell,etc}が先ず目を引くが、何
より黒人ストリングバンドからオールド・タイム、ブルーグラス、フォーク、ケルティックまで
アメリカのバンジョー音楽縦断かつ横断的スケールで、アメリカン・スタイルのバンジョー
音楽の魅力をにこやかに如何なく聴かせる。Steve 爺のバンジョーは
よく躍り、よくうたう。2009 作。Rounder)
*FINTAN O MEACHAIR:Irish Traditional Mandoline
B
(アイルランドには凄いおっさんアイリッシュ・マンドリン奏者がいるもんだ。ダブ
リン生まれのマンドリン奏者は 70 年代、80 年代に米国や英国をツアーをし、
現在コークで暮らしているという。実は全曲あの人気のギター伴奏者
Jim Murray が共演しているにもかかわらず、伴奏に徹していると
いうこともあろうが、普通ならデュオ或いは"With Jim Murray"とす
るところを、Fintan のソロ名義にしている。それほど、Fintan のマンド
リンによるアイリッシュの演奏が際立ってる。その彼の粒立ちのよいマンド
リン・サウンドはクリスタルな光沢を放っている。おまけにゲール語と英語のト
ラッドを二曲うたっているのだが、Breandan Begley 風で渋い。2009
作。FOM1001)
[CD/USA]
*PINES:Tremolo
A
(Benson Ramsey&David Huckfelt の二人組"Pines"の前作"Sparrows
In The Bell"の静かなる衝撃から 2 年。待望の新作も、彼ら独特な
ダーク&ディープなグルーヴ感というか全くもって前作と同じ波長のそ
こはかとない寂しさや晴れきれない心模様のようなものが暗うつ
としたタッチのヴォーカルとサウンドで淡々と繰り広げられる。そうした趣
向に徹した唄と音作りはある種芸術品的ですらある。一見、地味な
アメリカン・スタイルのフォークやルーツ・ロックに聞こえもするが、音創りの絶妙さは
恐ろしく知的で巧み。いくら誉めちぎってもちぎり足りない。プロ
デュースは前作同様ギター名手の Bo Ramsey だ。2009 作。Red House)
*MARK BENNO AND THE NIGHTCRAWLERS:Crawlin
A
(Nightcrawlers{Stevie Ray Vaughan,Doyle Bramhall,Tommy
McClure, Billy Etheridge}とによる 1974 年の未発表音源の 7 曲に
4 曲のボーナス・トラック{Stevie Ray Vaughan,Russ Kunkel,Mike Utley,
Kee Sklar,etc}を加えた 11 曲入。初期 A&M 盤に較べ、ライヴ・セッション的
臨場感があって、ブルース・ロック∼スワンプ色濃厚。ボーナス曲の 4 曲はまる
で Stevie Ray Vaughan との共演盤的内容で、Stevie のエレキ&スライドギ
ターが最高にうたっている。Stevie のギターが冴えてる曲{トラック 8,9,10
等}での Mark のヴォーカルは名盤"Minnors"っぽくて胸キュン。Blue Skunk
Music)
*MICHAEL MARTIN MURPHEY:Buckaroo Blue Grass
A
(コズミック・カーボーイの Michael Murphey の新作はブルーグラス・アルバム。唄は
いつものというかコズミック・カーボーイ時代と変わらないが、M.Murphy は
とびっきりのブルーグラス・サウンド{それもその筈。バックは Sam Bush,Pat
Flynn,Rob Ickes,Ronnie McCoury 等の大御所&ツワモノにハーモニー・ヴォーカ
ルでは Rhonda Vincent という顔ぶれ}で、今が旬のごとき唄をうた
いまくる。このノリは凄い。彼の名曲"Carolina In The Pines"を最
高のブルーグラス・サウンドで再演しているが、これが泣けるほどいい。
2009 作。Rural Rhythm)
*KEVIN WELCH AND THE DANES:Millionaire
a
(本作は 1999∼2001 年に収録されたもの。本作での K.Welch は凄い
{仕入れるつもりではなかったが、サンプル盤が届き、聴いたらぶっ飛
んでしまった}。凄さは人だけの力ではない。Dane と名乗る 4 人組
が叩き出すロックの何と泥臭く妖艶で重厚でご機嫌なこと。Kevin は
そのエネルギーを一身に浴び、毒気を持つほどの渾身のヴォーカルを振り
絞る。全く南部ロックの重厚さだ。狂喜せぬルーツ・ロック∼南部ロック・ファンは
いない。2008 作。Compass)
*KIERAN KANE:Somewhere Beyond The Roses
a
(本作も仕入れるつもりではなかったが、サンプル盤が届き、聴いた
らぶっ飛んでしまった K.Kane の新作。これ滅茶苦茶いい。Kieran の
唄は自身の内面という意味を含めて、一心にルーツに向かっている。
自身が爪弾くバンジョーのオールド・タイムな古色魔術的サウンドがお香のよ
うな効果を上げる中、Kieran の唄はまるで墓から出てきた熟練フォ
ーク・シンガーの亡霊のような風情だ。こんな素晴らしい SSW アルバムが埋
もれてしまったら、あまりにもったいない。今年 のベスト・アルバム当確。
w.Richard Bennett,Fats Kaplan,David Olney,Deanna Varagona,
Lucas Kane。2009 作。Compass)
*TOMMY CASTRO:Hard Believer
A
(ソウルフルなヴォーカルとゴリゴリのエレキギターが抜群の凄い南部ロッカー。ブルース、
R&B、ソウル、ロック等南部音楽の栄養分たっぷりな重戦車南部ロック。南部
ロックのサウンドが分厚く、奥行きが深い。例えば、Bob Dylan 作"Gotta
Serve Somebody"なんぞを分厚いソウルフルな南部ロックでのけぞらせた
かと思えば、Allen Toussaint 作の"Victims Of The Darkness"を
ニューオーリンズ風味のロック{The Band の"Cahoots"っぽい}で心躍らせも
する。Produced by John Porter。2009 作。Alligator)
*DELBERT McCLINTON & DICK 50:Acquired Taste
A
(6 曲のライヴ DVD 付限定盤。前作"Cost Of Living"から 4 年振りの南部
ロッカー、D.McClinton の新作。前作以上に南部音楽を栄養分にした骨
太の南部ロックで威圧し、酔わせる。Dick 50{Larry Williams,Steve
Mackay,Kevin McKendree,etc.+Stephen Bruton}を名乗るロック・バ
ンドのフロコロの深い南部ロックは、ニューオリンズ風やファンキーなのや重厚なのや
レイドバック調まで濃厚。そんな中、Van Morrison の"Crazy Love"風ス
ロー・バラードの"I Used To Worry"が心に沁みる。2009 作。New West)
*AUGIE MEYERS:Country
A
(A.Meyers の新作はまるで露天風呂気分。テックス・メックス調だったり、カン
トリー・ロック調だったり、カントリー調だったり、彼の音楽性を反映したゆる
ゆるの極楽サウンドの中を泳ぐようにうたう。肩肘 張ることのない、
これまでで最も親しみやすい Augie の唄と Augie らしい極楽サウンド。
w.Clay Meyers,Sara Ramirez-Meyer,Gene Thomas, Joe Forlini,
Chris Holzhous,Bobby Flores,Jerry Blanton,Jack Barber,
Donnie Price,Ron Knuth。2009 作。El Sendero)
*AUGIE MEYERS:My Freeholies Ain't Free Anymore"
A
(こちらは 2006 年作。新作がスティール・ギターが前面に出ていたが、こちら
はアコーディオンが前面に出たテックス・メックス・フレイヴァーたっぷりな極楽音楽。
まるで天国でダンス気分。2006 作。El Sendero)
*RICHARD SHINDELL:Not Far Now
A
(全体を通して詩情豊かなムード漂う R.Shindell の新作だ。ほぼ全曲
で John Putnam{ エレキギター、ペダル・スティール・ギター}の名がクレジットされて
いて、心機一転骨のあるロックっぽいものかと思いきや、耳に飛び込
んできた唄と音楽は、身に沁みるほど心の内側を見つめた詩想を
練った唄の数々で、ひと言ひと言が人生の悲哀感が感じられるも
の。その語り口の絶妙さは流石で、一曲一曲に心酔わせられる。成
熟へと向かう大人の SSW の唄がここにはある。w.J.Putnam,Lucy
Kaplansky,Viktor Krauss,Mark Dunn,Ben Wittman,etc. 2009 作。
Signature)
*OLLABELLE:Before This Time
B
(Levon Helm の娘 Amy がヴォーカルの 5 人組 Ollabelle のライヴ。不気味に南
部っぽいというか、ゴスペル・ミュージックが核をなしているが、深くアメリ
カ音楽の心のようなものが漂う重心の低いロック。ヴォーカルもサウンドも不
思議なオーラというか妖気を放っている。ゲスト:Levon Helm,Larry
Campbell。「唄も音楽も最高!人間的にも素晴らしい」とは T-Bone
Burnett。2008 作。オランダ Me And My)
*HANS THEESSINK:Birthday Bash
C
(H.Theessink の 60 歳記念 2 枚組ライヴ。お祝いコンサートに駆けつけたのは
Allan Taylor{"Back Home To You"と"Banjoman"の 2 曲},Donovan
{Catch The Wind","The Blues Done Have A Baby","Colours"+
共演で"Will The Circle Be Unbroken"の 4 曲},Jack Clements{4
曲},Dubliners{3 曲}他 Terry Evans に Hans Theessink{&Band}等な
ど全 33 曲。ブックレットの収められた多数の記念撮影写真とともにお祝
いムードいっぱい。Deroll Adams の名盤"Banjoman"の姉妹アルバム的内
容。2009 作。Blue Groove)
*CELILO:Bending Mirrors
A
(Neil Young を敬愛するという 6 人組カントリー・ロック・バンド。リード・ヴォーカ
ルの Sloan Martin のヴォーカルは N.Young の風合いを帯び、バンドが叩き
出すサウンドは「懐かしさ」の薄化粧をした 70 年代風カントリー・ロック。総じ
てテンポは緩やかで、音楽の味わいが深い。誰もが自分達が創作した
音楽の世界に酔い、聴き手を同じ世界に巻き込む不思議な音楽の
魔力を有している。N.Young ファンや 70 年代風カントリー・ロック・ファンには麻薬
のような音楽だ。カナダの Great Lake Seimmers クラス。オヤジ骨抜き保証。
2009 作。CD-R。Homesweet Music)
*BEN MALLOTT:Look Good,Feel Good
a
(テキサス・オースティンからデビューの見た目はテキサスのフォーク界とは無縁に見え
る普通の小太りの兄ちゃん SSW。何よりプロデュースが敏腕 Mark
Hallman で、Eliza Gilkyson,Elana James{Hot Club of Cowtown}
他のテキサス屈指のミュージシャンによる強力バックアップに驚かされるが、声
量のある Ben 自身の唄は結構ソフトで、淡々とやんわりと酔わせるタイ
プ。Eliza とのデュエットが光る"Shotgun Suzy"では彼のそうした面が
スムーズに表出されている。オースティン産にしては気分ホロリの柔和な SSW
アルバム。2008 作。BM Music)
*JIM KWESKIN:Enjoy Yourself,It's Later Than You
A
(ディスクを取れば青空。Jim Kweskin 爺さんの音楽は終始リラックス・ムード。
そのリラックス・ムードの中に、彼が歩んで来た音楽の道のりがほのかに
感じられる心地よい音楽。彼のオールド・タイミーな音楽は古臭い音が若
々しく響き合って、ここに来て、その味わいがナチュラルに増してきて
いる。好きなものを好きにやっているような晴れやかさがいい。
"Sweet Sue"の甘い歌声と音楽を聴きながらおやすみなさい。良い
夢見れそう。2009 作。Gifthorse)
[CD/USA{female}]
*MARY ERLEWINE:Love Labor
A
(ジャケットもブックレットもハートの花の絵柄。この良さどう言い表したらい
いいだろう。身の回りに起こった事象を少女っぽい目を通してお
っとりとうたう Mary 嬢の唄の純情さと素朴さ、そして一応ロック編成
のバンドのこれまた骨ばってはいるが、風通しの良いサウンドの清々
しさは何とも懐かしさを覚えもする。バンドのサウンドは今ふと思っ
たのだが、Dylan の「ブロンド・オン・ブロンド」っぽい。こういう音を苦心
して創作したというのではなく、近所の田舎のバンドに手伝っても
らったらこんなサウンドだった、というような無骨な田舎ロックで、その
サウンドがたままた Mary の唄にハマったという印象だ。Mary の唄は野に
咲く様々な野草の健やかさと元気さと美しさが宿っている。何と
も田舎の純な女の子っぽい愛くるしい唄たちだ。2009 作。Earthwork)
*NANCI GRIFFITH:The Loving Kind
A
(待望の Nanci の新作は肩肘張らない自然体の唄の数々。バックのルーツ・
ロック・スタイルの音も彼女の唄の空気と化している。本作のための唄を
作詞作曲していて行き詰まった時に作詞作曲する元気をくれたと
いう Dee Moeller の 2 曲{本作に収録} はいたって明るいカントリー・ロック。
通して聴いた時、この二曲の明るさが Nanci に青空を見せてくれた
であろうことは察しがつく。彼女得意のゆったりと気持ちよく流
れるような流麗な唄も心なしか清々しく感じられる のはそのせい
だろうか。何か一皮むけた感じの Nanci の自然体の母性的で大らか
な唄たちである。ゲスト:Richard Dobson,John Prine,Todd Snider,
Tim Carroll,Pete Cooper。Rounder)
*CATIE CURTIS:Hello,Stranger
a
(ボストンのヴェテラン SSW の C.Curtis の新作はリラックス・ムードの清々しさは前
作と同じ。そんな涼風吹く中、Richard&Linda Thompson 作"Walking
On A Wire"や Cat Stevens 作"Tuesday's Dead"や Cartis 自身
作の思い入れのある有機野菜的?唄 5 曲等一曲一曲をリラックスし、
慈しむようにうたう。リラックス・ムードの音楽ととおもに最高に気
持ちいい。w.Mary Gauthier,Alison Brown,Stuart Duncan,George
Marinelli,Todd Phillips,Darrell Scott,Kenny Malone。ジャケット
表紙の絵が可愛らしい。2009 作。Compass)
*CARRIE RODRIGUEZ:She Ain't Me
B
(Jayhawks の Gary Louris との共作が 4 曲と Mary Gauthier との共作
が 1 曲の計 11 曲の Carrie 嬢の待望の 2 枚目は、Emmylou Harris や
Daniel Lanois のプロデューサーの Malcolm Burn のルーツ・ロックの闇の深さ
を演出するマジックが功を奏して、テキサスの田舎娘の Carrie の等身大の
唄を野趣で無法者風ドラマティックな唄へと格上げしている。Carrie の
ヴォーカルも Mary Gauthier や本作で Carrie と掛け合いヴォーカルで対抗
する Lucinda Williams 級。Carrie はフィドルとテナー・ギターの名手でもあ
るが、とりわけフィドルのかき鳴らすような独創的プレイが独特な深み
を生み出してもいる。Carrie を含め、Greg Leisz,Hans Holzen,
Malcolm Burn の四人のギター奏者のエレキギター を含めた各種ギターのモザ
イク・サウンドも見事。w.Gary Louris,Lucinda Williams,etc. 音楽と
は関係ないが、この Carrie 嬢、足が嘘みたいに長い。2009 作。オランダ
Continental Song City)
*NOELLE HAMPTON:Thin Line
A
(Eliza Gilkyson,Carole King 等のプロデュースで有名な Mark Hallman
がプロデュースの女性 SSW の N.Hampton の本作は、サウンドだけ聴いていて
も嬉しくなる最高のルーツ・ロック/カントリー・ロック。バックは Rick Richards
{Ray Wylie Hubbard Band},Michael Ramos{Patty Griffin Band},
Brian Standefer{Alejandro Escovedo}等に Noelle のダンナの Andre
Moran。実はこのダンナのエレキギターがガッツがあって、ある種 Noelle
with Andre と言ってよいくらい Andre のエレキギターが活躍している。
肝心の Noelle のヴォーカルは囁くような雰囲気もあったりで、また甘
味を含むパンチ力もあって魅力的。ルーツ・ロックやカントリー・ロック・ファンは胸キュン
のヴォーカルとサウンド。2008 作。T-Rex)
*ALBERT & GAGE:Dakota Lullaby
A
(サウス・ダコタの SSW の Tom Peterson の唄を Tom Peterson を愛するテキサス・
オースティンのシンガー Chris Gage と Chris の誘いで Christine Albert がデ
ュエットでうたったもの。Tom の故郷を愛する手作り唄をふたりは一曲
一曲を慈しむようにうたう。音楽性は必ずしもバラード調のみでは
ない。カントリー、スウィング、ブルース、ゴスペルなどテキサス・ミュージック的に雑食性を
持ち、南部っぽくて魂に訴える深みもある。どちらかと言えば
Christine がブルース、ゴスペル調で本作の大黒柱的で、Chris の方がど
ちらかと言えばカントリー調で柔 和で優しいお父さん的。土臭く心に響
く唄たち。w.Lloyd Maines,Kenny Putnam,Glen Fukunaga,etc.
2009 作。Moon House)
*TORI SPARKS:The Scorpion In The Story
a
(R.E.M.や Cowboy Junkies のプロデューサーとして著名な David Henry を
共同プロデューサーに迎えて制作された Tori の 3 作目は Tori が 2008 年に
行ったツアーを基に作詞作曲した 13 曲+ボ-ナス曲 1 曲の全 14 曲入。三つ
折りジャケットの内側のアメリカの地図には唄の発生源地に曲名が書かれ
ている。彼女にとって、一曲一曲がツアー中の思い出である唄が彼女
独特な情感豊かで粗削りなヴォーカルと共に唄の情景を思い起こさせ
る。Will Kimbrough,Fats Kaplin,Viktor Krauss,Steve Bowman 等
の名うてのルーツ・ロック系演奏家達は Tori の様々な表情の唄をライヴ・バ
ンドのフトコロの深さで、あの手この手でバックアップする 。2009 作。Glass
Mountain)
*RHONDA VINCENT:Destination Life
A
(Wall Street Journal が"New Queen Of Bluegrass"と賛辞する
Rhonda の新作は、血気盛んな若手ブルーグラス・グループの Rage がバックア
ップのテンションの高いブルーグラス・スタイルの SSW アルバム。サウンドは徹底してハイ
レベルなブルーグラスな上に、ヴォーカルも見事 な Rage の野郎どもは Rhonda
のバッキング・ヴォーカルも彩り豊かで、バンドとしての一体感を含めて、
ブルーグラス・アルバムとして完璧。ブルーグラスの古臭いイメージなど吹き飛ん
でしまう今の血わき肉躍るブルーグラス音楽だ。圧巻!2009 作。
Rounder)
*FIONA BOYES:Blues Woman
A
(オーストラリア人ブルース・シンガー&ギタリストだが、便宜上ここで。テキサス・オースティンで
録音された本作は、Ma Rainey,Victoria Spivey,Memphis Minnie,
Sippie Wallace 等の女性ブルース・シンガーの伝統を受け継ぐブルース色濃
厚なブルース。その意気込みたるや、音楽にストレートに反映されて、ヴォー
カルを含め徹頭徹尾ゴリゴリのブルース{Fiona のエレキギター&ボトルネックも本醸
造}。ブルースに生きるミュージシャンは Fiona を手本とすべき。ゲスト:Marcia
Ball,Pinetop Perkins,Watermelon Slim。全 15 トラック。2009 作。
Yellow Dog)
[CD/CANADA]
*COLIN LINDEN:From The Water
C
(ブルースや南部ロック一途の C.Linden の新作は魂揺さぶられる力作。ザ・
バンドをホーフツさせる重戦車級南部ロックも聴かせるが、本作は基本的
に Colin の音楽はブルースの根源或いは自身の内面へと向かってい
る。重戦車級南部ロックも彼のブルースに向か う気概の表れ。恐ろしく
中身が濃い。ゲスト:Memphis Horns。傑作。2009 作。True North)
*COLIN LINDEN:Sad&Beautiful World 1975-1999
¥1990
(The Band 系南部ロックに深く傾倒する C.Linden の初期音源中心の 18
曲入編集 CD。2004 作。True North)
*CATHERINE MacLELLAN:Water In The Ground
D
(Joni Mitchell と比較されることの多いカナダの歌姫 Catherine の新
作が自主制作盤のデビュー作"Dark Dream Midnight"のボーナス CD 付き
で発売。唄の背後にカナダの大自然を感じさせる瑞々しい感性に裏
打ちされた歌たち。夢見心地。初めて聴くデビュー作は基本的にギター
の弾き語りで、化粧っ気なし。Joni Mitchell の初期の頃のような
素朴な唄そのものが輝きを放っている。「カナダらしい」としか言い
ようのない大らかさと優しさに溢れている。Bruce Cockburn との
ツアーが多いとか。2009 作。True North)
*WAILIN' JENNYS:Live At The Mauch Chuck Opera
A
(Heather Masse{ベース},Nicky Mehta{ギター、ハーモニカ他},Ruth Moody
{ギター、バンジョー、アコ、バウロン}の女性ヴォーカル・トリオ+Jeremy Penner{フィ
ドル、マンドリン}のライヴ盤。三人がほぼ均等にリード・ヴォーカルを取り、残り
の二人がハーモニー・ヴォーカルを取るスタイルで、アメリカ民謡や Emmylou Harris
他作"Deeper Well" や Gillian Welch 作"One More Dollar"や Ella
Jenkins 作"Racing With The Sun"等アメリカのルーツ志向の SSW のナムバ
ー等をアメリカ音楽の豊穣さを汲み上げように美しいヴォーカルと絶妙の
ハーモニーそして渋いルーツ・サウンドに酔わせ、楽しませる。何よりもアメリカン・
スタイルの古めかしくも優美なハーモニー・ヴォーカルが絶品。これ ぞプロ。2009
作。Red House)
*NATHAN ROGERS:The Gauntlet
B
(Stan Rogers の息子 Nathan の新作。Stan Rogers∼Garnet Rogers と
血筋を強く感じさせる誠実で物語る唄が見事な Nathan の新作だ
が、Nathan は歌唱法など Stan&Rogers 風でありながらも、自由な気
風もある。とは言え、トラッドの名曲"Willie O'Winsbury"や Stan
Rogers 作"The Puddler's Tale"等をうたう時は間違いなく父
Stan の魂が乗り移っている。Keri ELatimer の憂いのあるハーモニー・ヴ
ォーカルもいい。2009 作。Borealis)
*THE BREAKMEN:When You Leave Town
A
(カナダ西海岸の 4 人組アコースティック・カントリー・ロック・グループ。今の時代に信じ
られないほど良質のカントリー・ロックだ。ヴォーカル・ハーモニーは人間臭くそして
美しくも、ほどよく一糸乱れぬ緊張感を伴っていて、耳の肥えたカ
ントリー・ロック・ファンをも唸らせるに違いない。Byrds や Poco や Chris
Hillman やそのあたりのファンで、ホームメイドな感触を期待する人に是非。
ほんのりとして最高。2008 作。The Breakman)
[DVD/UK]NTSC region1
※NTSC Region1専用 DVD プレーヤーかパソコンで再生可能
*JOHN LENNON & THE PLASTIC ONO BAND
:Live In Toronto '69
D
("Abby Road"発売前にカナダのトロントで行なったコンサートの DVD。バンド・メ
ムバーは John Lennon,小野洋子,Eric Clapton,Klaus Voorman,Alan
White。ゲスト:Bo Diddley,Jerry Lee Lewis,Little Richard。56 分。
Shout)
[CD/UK,IRELAND]
(FOLK,SSW,ROCK)
*GRANT CAMPBELL:Expecting Great Things
C
(一聴と同時に頭をかすめたのは Bob Carpenter の不滅の名作
"Silent Passage"。こんなに深みのある滋味豊かな SSW アルバムとま
た出遭えるとは、もう感激のひと言。Grant はスコットランドの SSW のよう
だが、深い思索から生まれた選び抜かれた詩的で美しい言葉とひ
と言ひと言を吟じながら夢想を広げるかのような彼の歌唱の見事
さは、言葉では言い表せない素晴らしさ。時を超えて心に響き 続け
る唄の生命力を有している。聴き手は耳を傾けるだけで、至福の境
地。薄茶で統一されたジャケットとブックレットの落ち着いた色調も彼の唄
にピッタリ。ブックレットの木々や生き物のイラストも世界を広げる。2009 作。
Crooked Mouth)
*JO CHEDGEY:D'Anam ALainn
C
(アイルランド・ウォーターフォードの小さな漁村で育ったという素晴らしき女性
SSW のデビュー作。現在イギリスのブライトンで暮らす Jo だが、「魂を揺さぶ
る心からの唄」を意味するゲール語のタイトル通り、自身のギターの弾き
語りを中心にした{他にバウロンやホイッスルも演奏する }本作は、アイルランド
への美しい想いが素直に唄になっていて、彼女の想いや思い出と
一緒に旅する気分。化粧っ気なしのスッピンの唄が唄の鮮度を落
とすことなく聴き手の心に沁み渡る。Van Morrison 作"Moondance"
以外は Jo の自作曲で、内一曲はゲール語。故郷を離れて輝きを増す
Jo の清新な唄たちだ。2009 作。Osmosy)
[LP/FAIRPORT]
*FAIRPORT CONVENTION:The Airing Cupboard Tapes '71-'74
¥3880
(500 枚限定盤。2 枚組。ラインナップは Sandy Denny,Trevor Lucas,Dave
Swarbrick,Simon Nicol,Jerry Donahue,Dave Mattacks。2009 作。
通しナンバーが打たれている。Stamford Audio)
*SANDY DENNY:She Moves Through The Fair
¥3280
(500 枚限定盤。1967 年ロンドンの自宅録音の全 5 曲。"Geordie","She
Moves Through The Fair","Boxful Of Treasure","They Don't
Seem To Know You","Go Your Way My Love"。2009 作。通しナンバーが
打たれている。Stamford Audio)
[CD/FAIRPORT&ALBION FAMILY]
*RICHARD THOMPSON:Walking On A Wire (1968-2009)
¥7700
(R.Thompson 自身の選曲による 71 曲収録の集大成的 4 枚組ボックスセット。
60 ページのブックレット{これだけでもファンには価値がある}は R.T.のエッセ
ー、Patrick Humphries による完全ディスコグラフィーとセッション記録等。ディス
ク 1 は Fairport 時代、ソロ、Richard&Linda 時代。ディスク 2 はアメリカ時代と
"Shoot Out The lights"。ディスク 3 はキャピトル時代。ディスク 4 は"Grizzly
Man"や"Industry"や"1000 Years Of Popular Music"等のサントラやコ
ンセプト・アルバム等からの選曲。一家に一セット。2009 作。Shout)
[CD+DVD/ENGLAND]PAL all regions
※PAL 専用 DVD プレーヤー/パソコンで再生可能
*STEELEYE SPAN:Live At A Distance
D
(ライヴ CD2 枚組+ライヴ DVD のセット。CD は 2002 年、2004 年、2006 年、2008 年の
ライヴ音源から全 20 曲と DVD は 2006 年の Hove Centre でのライヴ映像で
14 トラック収録。メムバーは Maddy Prior,Peter Knight,Rick Kemp,Ken
Nicol,Liam Genockey の固定メムバー。Maddy Prior のシンギングをメインに
据えた Steeleye らしいフォーク・ロックの王道を行く高雅なフォーク・ロックを繰
り広げる。"Two Magicians","Lovely On The Water","The Three
Sisters","The Blacksmith"ほか。2009 作。Park)
[CD/ENGLAND]
*MARTIN SIMPSON:True Stories
B
(56 歳の M.Simpson の新作は一見、トラッド、アメリカン・トラッド、ブルース、SSW 的
音楽性そしてバンジョー、アコースティック&エレキギター、スライド・ギター等ギター奏者
としての過去約 40 年の音楽活動の集大成的内容だが、斬新な試み
等新たな地平へと向かう意欲作なのだ。その試みは根源的或いは
肉感的と言えるもので、一つひとつの音楽の質や物語性を高めこ
そすれ、薄めることはない。すべてのサウンドがヴォーカルを中心に有機
的に反応し、響き合っている。プロデューサーの Andy Seward の手腕は見
事。w.Andy Cutting,Nigel Eaton,Jon Boden,Danny Thompson,BJ
Cole,Muireann Nic Amhlaoibh,Kellie While,Keith Angel,etc.
2009 作。Topic)
*THE ASKEW SISTERS & CRAIG MORGAN ROBSON
:The Axford Five
B
(本作は今から約 100 年前、伝統歌採集家の George Gardiner が北東
ハンプシャーで採集した伝統歌を当時"The Axford Five" という名で呼
ばれたハンプシャーの五人の女性シンガーの歌唱を祝って制作されたイング
ランド{ハンプシャー?}・スタイルのトラッド・アルバム。 Emily&Hazel の Askew 姉妹の
フィドル、メローディオン、ハープによるイングランドのルーラルなトラッドの香り高い音
楽を背にし、姉妹に加えた Carolyn Robson,Moira Craig,Sarah
Morgan の計 5 名の女性シンガーが、入れ替わり立ち代り、或いはまたコ
ーラスで、100 年前の Axford Five の歌唱の空気と共に、時を超えて息
づく空恐ろしかったり、超自然的だったり、超美しかったり、冒険
的だったりする伝統歌の世界をワクワクドキドキ楽しませ、うっとりも
させる。一曲一曲でシンガーが入れ替わるが、漂う空気に統一感があ
って、むしろアルバムとして豊かな印象が残る。また数曲でのコーラスと
いうかアカペラが愉しく、美しい。砂漠でオアシスのローカル色豊かながら瑞
々しいトラッド・アルバムである。曲目解説付。全 15 曲。2009 作。WildGoose)
*JOHN JONES:Rising Road
C
(Oysterband のヴォーカルの J.Jones の徹底してイングランド気質の気骨あ
るソロ。12 曲中 8 曲がトラッド曲だが、60 歳前後と思われる J.Jones のシン
ギングとポジティヴなトラッド・サウンドは、たくましく若々しい。長年イング
ランドのトラッド界の最前線で活動してきた自信と誇りに裏打ちされ
た野性的で気概溢れるシンギングは圧倒的。ジャケットの内側に大地に根
を張った老いた巨木の写真が使用されているが、まさにその印象。
J.John の不屈のシンギングは不死鳥の生命力を獲得している。w.Seth
Lakeman,Benji Kirkpatrick,Ian Kearny,Alan Prosser,Al Scott,
etc. 2009 作。ドイツ Westpark)
*TONY ROSE:Exe
¥2800
(限定 400 枚製造で、当店で入荷できたのは僅か。ライヴ・パフォーマーとし
ての魅力を残したかったという制作者の Phil Beer の意図が反映
された未発表音源からのライヴ集。録音は 1967∼1981 年で全 16 曲。
売切れ必至。CD-R。2008 作。Chudleigh)
*CHRIS WOOD:Albion
D
(副題"An Anthokogy"。ご存知イングランドを代表するトラッド・シンガーでフ
ィドル奏者 C.Wood の未発表音源曲一曲を含む 2 枚組編集 CD。共演者
或いはグループは Martin Carthy,Imagined Village,Andy Cutting,
Two Duo's Quartet,Karen Tweed,Karine Polwart,English
Acoustic Collective。2009 作。Navigator)
*UISCEDWR:Fish Cat Door
C
(オリジナル・メムバーの Anna Esslemont{ヴォーカル、フィドル}&Cormac Byrne{バ
ウロン、パーカッション}に Karen Tweed{アコ}と James Hickman{ギター}が加わ
った新生 Uiscedwr の新作。BBC Young Folk 賞優勝の彼らだが、
Karen と James の加入効果は大きい。彼ら本来の体踊る音楽もフィド
ルとアコとバウロンとギターの妙技が冴えて、最高にグル -ヴィーなダンス曲を
繰り広げる。勢い余ってブリテンやアイルランドから飛び出して大陸まで
行ってしまったりもするが。Karen が若者ふたりを引きずり込み、
かつふたりの野心を誘発してるようにも思える。逆に Karen もその
野心からエネルギーをもらってもいるよう。数曲で聴ける Anna 嬢のヴ
ォーカルは相変わらず純情無垢な可愛らしさ。2009 作。Yukka)
*VICKI SWAN・JONNY DYER:Gleowien
B
(父親がスコットランド人で母親がスウェーデン人の Vicki は双方の伝統性を身
に付け、本作ではスモール・パイプス{バグパイプは Hamish Moore,Davie
Taylor,Gary West に師事}の演奏とニッケルハルパの演奏、そして双方の
伝統歌をうたう。相方の Johnny は幅広い音楽性を持つギター・チャンピ
オン。本作では微細かつダイナミックなギターで Vicki のヴォーカルと演奏とを
飾る演奏、そしてヴォーカルを披露する。トータルな印象はなぜか John
Renboure/Bert Jansch 風味の優美なブリティッシュ・フォーク。とりわけ二人
の英国的品位を漂わすヴォーカル・デュエットは何とも心地よい。2009 作。
WildGoose)
*FOLK FOR MS "Generosity"
B
(20 年の活動暦という FfMS{Folk For MS}支援のための編集 CD。Jez
Lowe,Barry Dransfield,Pete Coe,Dave Burland,Harvey Andrews,
Roger Watson,Tom & Barbara Brown,Askew Sisters,Johnny
Coppin,Vin Garbutt,Huw&Tony Williams,Cosmotheka,Roy Bailey
&John Kirkpatrick,Artisan,Cockersdale,Mike Nicholson 他提供
による全 20 トラック。2009 作。WildGoose)
[CD/WALES]
*ALLAN YN Y FAN:Trosnant
C
(女性 3 名と男性 2 名から成る北ウエールズ出身の女性トラッド・シンガーの
Meriel Field のヴォーカル&女性ハーモニーが美しいトラッド・グループ。牧歌的
な中に優美な味わいがあり、とりわけ Meriel の透明感のあるヴォイ
スが光る数曲は心にジーンと響く。ウエールズ語の響きは格別。「ウエールズの
21 世紀のベスト・ケルティック・バンド」と評されている。2009 作。Steam Pie)
*MABON:OK Pewter
C
(アコ奏者の Jamie Smith のアコがリーダー格のアコースティック&エレクトリック混在の抜
群のノリのケルティック・ミュージック。Jamie のアコの演奏はエネルギッシュな演奏も聴
き物だが、数少ないスローな曲での泣き節も聴きもの。体当たり的演
奏でほとばしる情感が凄い魅力。Mabon)
[CD/SCOTLAND]
*MAGGIE MacINNES:Leaving Mingulay
C
(ご存知 Flora MacNeil の娘{という説明はもう不要か}で、ガーリック・
シンガーでハープ奏者の Maggie の新作は精神性の高い珠玉のスコットランド
産トラッド・アルバム。本作は彼女の母方の祖父母の出身地のミングレイ島
{スコットランド西部の島で、1912 年以降無人島}のトラッドや島でうたわれ
ていた唄そしてハープのための自作曲等を収めたもので、彼女の島
へ向ける愛情が、悲哀感漂う美しいシンギングやウォーキング・ソングでの意
気揚々としたシンギングかつまた恐ろしく美しいハープの演奏等を通
してひたひたと伝わってくる。批評などをしたらバチが当たりそう
なくらい、その精神{ そして実際に生まれた音楽} が崇高な音楽だ。
w.Flora MacNeil,Michael McGoldrick,Brian McAlpine,Marie
Fielding,Anna Massie,Finlay MacDonald,etc. 2009 作。Marram
Music)
*BRIAN McNEILL:The Baltic Tae Byzantium
B
(副題"Tales Of The Scots In Europe"。ご存知 Battlefield Band
の創設メムバーで、マルチ演奏家で、現在 RSAMD の"Scottish Music"部の
学部長で、多くの若き音楽家を育てている B.McNeill のソロ。全曲自
作だが、歴史家の目で見て、書き綴った伝統歌スタイルの物語を朗々と
うたったもの。スコティッシュの薫り高き音楽を伴って、聴き手を 15 世紀
以降の様々な時代のヨーロッパの中の「スコットランド」の歴史ドラマへと誘う
。w.Dick Gaughan{ヴォーカル、ギター},Patsy Seddon{ヴォーカル},Sylvia
Barnes{ヴォーカル},Dominique Dodge{ハープ},Lorne MacDougall{ハイラ
ンド・パイプス},etc. そのまま伝統歌としてうたい継がれたとして
も不思議ではない。2009 作。Greentrax)
*FIONA J MacKENZIE:A Good Suit Of Clothes
B
(MacKenzies とは同姓同名の Fiona のガーリック・シンガーの新作。「よく間
違えられるのよ」と言っていたが、区別するためか、本作は"Fiona
J"となっている。本作はオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、ノヴァ・スコシアなど
の新天地に旅立つ、或いは旅立ったスコットランド人移住者達の心情が
綴られた伝統歌を Fiona J が美しいスコットランドのゲール語で、慈しむよ
うにうたったもの。高音の美しい響きのヴォイスでうたわれる恋人を
残し旅立つ唄やノース・キャロライナの移住者の子守唄など、心に沁みる唄
ばかり。w. Mary Ann Kennedy,Anna Massie,Fraser Fifirld,
John Goldie,James Mackintosh,etc. 2009 作。Greentrax)
*LAUREN MacCOLL:Strewn With Ribbons
C
(2004/5 年の"BBC Radio2 Young Folk"賞受賞の Lauren の待望の 2 枚
目。滅茶苦茶素晴らしいスコテイッシュ・フィドル・アルバムだ。選曲は 1800 年前
後の楽譜に収録されたハイランド地方の伝統曲と伝統曲からインスパイヤ
ーされて自身が作曲した曲だが、前作同様 Lauren のハイランドの薫り発
つ演奏の素晴らしさは巍然としていて、神がかり的。彼女の自国の
伝統音楽に向かう姿勢と意気込みが彼女の指先をすっかり魔法の
指に変えている。これ以上のスコティッシュ・スタイルのフィドル・ミュージック・アルバ
ムはないかも知れない。それ以前に、比較すること自体を拒んでる
かのような孤高さだ。2009 作。Make Believe)
*LORI WATSON AND RULE OF THREE:Pleasure's Coin
C
(フィドル奏者で Karan Casey 風ヴォーカルが魅力の Lori と気心の知れた
Innes Watson{ギター},John Somerville{アコ}による清新なスコティッシュ・
ミュージック。3 曲ほど「Karine Polwart っぽいな」と思いきや、Karine が
ヴォーカルを取っていた。とりわけ1曲目のトラッド曲"Pleasure"は全く
の Karine の世界。スコットランドの大地で慎ましやかにまっすぐに育っ
たような清涼な Lori のシンギングとスコティッシュの香り高く、ヒ ゚ュアな演奏
は本作でも新鮮。唄にも音楽にも酔うばかり。ゲスト:Kris Drever,
Aidan O'Rourke。2009 作。Isle Music)
*ISLA ST CLAIR:Remember
¥2780
(Isla の新作はナポレオン時代から第二次世界大戦までの間に作られた
り、うたわれた戦争にまつわる歌を収めた"Remmber"と題された新
作と 1998 年作の"When The Pipers Play"の 2 枚組。"Remember"はピ
アノの弾き語りを中心にしたシンプルな創りで、Isla のシンギングは鎮魂
歌をうたうような厳かさだ。Isla の美しいシンギングが最高に生えて
いる。ラスト 2 曲でのハイランド・パイプの演奏がさらに厳粛な気持ちへと
高める。2009 作。Highland Classics)
*THERE WAS A LAD "Songs Of Burns"
A
(Robert Burns 生誕 250 周年記念 CD。 全 17 曲。演奏者は Old Blind
Dogs,Borealis,Iron Horse,The Hudson Swan Band,Canterach,
Wendy Weatherby,Steam Jenny,Kingdom,Gaberlunzie 他。2009 作
KRL)
[CD/IRELAND系]
デジパック・タイプを含め、元々開封されているものが多数あ
ります。
*MIKE RAFFERTY & WILLIE KELLY WITH DONAL CLANCY
:The New Broom
A
(8/30 入荷予定。アイリッシュ・ミュージックの重要作になること間違いなし。
ゴールウェイ出身でアイリッシュ・アメリカ音楽界の重鎮でアイリッシュ・フルートの名人 M.
Rafferty と Mike の良き音楽パートナーでフィドル奏者とのデュオよる新
作。「ふたりのデュエットは P.J. Crotty and James Cullinane の美し
いデュエットを想わせる」とのこと。期待!全 17 トラック。2009 作。RMCD1)
*KARL NESBITT:Vistapoint
B
(8/30 入荷予定。フルート&ブズーキ奏者のソロ。John Spillane,Niall
Connolly がヴォーカルで参加し、Mairead&Sean Nesbitt,Edel
McLaughlin,Marien Collins,Seamus Gibson 等が参加。KN002)
*DAOIRI FARRELL:The First Turn
C
(予期せず素晴らしい若者トラッド・シンガーと出くわしてしまった。ジャ
ケットを見て「良さそう」の予感が CD を聴くなり「ヤッホー」に変わってし
まった。Paul Brady タイプ言えそうだが、Daoiri のシンギングにはオーラが
感じられるほど一本筋の通ったシンギングの柔らか味を帯びた気高
さは物凄い。Daoiri 自身が爪弾くマンドーラに James Ryan{ギター、マンドー
ラ、ヴォーカル}と Alan Doherty{フルート、ホイッスル、ヴォーカル}が伴奏に付くが、マ
ンドーラの気品ある音色と Daoiri のヴォーカルとがこれまたぴったりで、
相乗的に Daoiri のシンギングを高めている。近年最高の男性アイリッシュ・ト
ラッド・アルバム。ジャケットの絵は Andy Irvine や Karan Casey の名唱でお
馴染みのトラッド曲の"The Creggan White Hare"{本作では 6 曲目に
収録}の世界を絵にしたもの。ちなみにこの唄は野原に住む白ウサ
ギ{魔女が変身} をしとめようと猟犬を連れてやってきた陽気な七
人の猟師と白うさぎの滑稽な物語。詳しくは歌詞が載ってるので
そちらをお読み下さい。2009 作。Daoiri Farrell)
*KATHLEEN LOUGHNANE:The Harpers Connelan
C
(副題"Irish Music Of The Late 17th Century"。カスリーンさんからゴ
ールウェイの彼女の自宅で「次作は 17 世紀後半のハープ奏者 Thomas
Connellan の曲に取り組みたい」と聞いたのはもう 4 年も前のこと。
で、ようやく完成した本作は、著名な Edward Bunting の本三冊に収
録されたコネランの作曲と思われる曲を中心にその時代のアイルランドと
スコットランドの曲の合計 17 曲{12 トラック}をその時代のハープ奏者に思いを
馳せ、慈しむように演奏したもの。彼女は今回、これまでとは違う
ハープを使用している。高音がクリアで光沢感があり、当時の金属弦の
ハープの音色をイメージしてのことであることがわかる。コネランとその時
代のハープ演奏家に心を帰する演奏は、前作までの魂を奮わすスタイル
ではないが、17∼18 世紀のハープ音楽 の持つ優美さの中に高雅さを
湛えていて、見事としか言いようがない。アイリッシュ・ハープの世界を広
げる静かなる意欲作である。この仕事はカスリーンさんにしか出来ない
であろう。,Alec Finn{テナー・ギター},Adrian Mantu{チェロ}。ゲスト:Sean
Garvey{ヴォーカル}。2009 作。Kathleen Loughnane)
*GRAINNE HAMBLY & WILLIAM JACKSON
:Music From Ireland And Scotland
C
(二台のハープが綾なすハープ・ミュージックは格別。父娘の差のあるウィリアム氏
とグローニャ、そしてどちらかと言えばケルティックな優美ハープを信条とす
るウィリアム氏とダンス曲を得意とするのグローニャだが、本作はウィリアム氏が
グローニャのハープを自分の器の中で生かす形で、ケルティックな美しい綾と
彩を創り出している。グローニャ・ファンは優美なハープに彼女の大人っぽ
さ或いは新境地を覚えるかも知れないし、ウィリアム氏のファンは芯にな
るスピリットを獲得したように感じるかも知れない。どちらにせよ、本
作は二台のハープによる天下一品のアイリッシュ&スコティッシュ・ミュージックである
ことは間違いない。2009 作。Mill)
*PRIDE OF NEW YORK:Pride Of New York
a
(Joanie Madden{フルート、ホイッスル},,Billy McComiskey{アコ},Brain
Conway{フィドル}のニューヨークを拠点に活躍するヴェテラン・アイリッシュ・ミュージシャ
ン 3 名に Felix Dolan の息子 Brendan Dolan{ピアノ}が加わったスーパー・
グループのデビュー作。スーパー・グループだが、音楽はむしろ同窓会的で、
どちらかと言うと古臭い。人に聴かせたり、人を楽しませたりす
る以前に演奏家自身が色んな時代、様々な地方、様々なスタイルのアイル
ランド音楽をセッションして楽しむかのよう。演奏のレベルが高いのと「あ
うん」の息なのは言うまでもない。同窓会的セッションがそのままアイリッ
シュ・セッション・ミュージックの真髄。2009 作。Compass)
*MAURA O'CONNELL:Naked With Friend
C
(ブックレット内の Maura の半裸の悩ましいポーズの写真はともかく、タイトル
そのままに心機一転?初心回帰?飾りっ気のない裸の唄が次から次。
選曲も大半は伝統歌。伝統歌ではなくても Jimmy McCarthy や
Cheryl Wheeler や Darrell Scott 等の SSW タイプの唄をまるで伝統歌
をうたう歌唱法で毅然とうたう。ほぼ全曲においてゲスト・シンガーと
のデュエットあるいはゲストがハーモニーする形式で、一曲一曲のシンギングに
舌鼓を打たせる。デュエットまたはハーモニーするゲスト・シンガーは Kate Rusby,
Paul Brady{ゲーリック・ソング"Anach Cuain"の無伴奏デュエットは圧巻!},
Mairead Ni Mhaonaigh,Mary Black,Moya Brennan,Tim O'Brien,
Darrell Scott,Aoife O'Donovan,Jerry Douglas,Dolly Parton,
Aine Derrane,Liam Bradley,etc. 2009 作。Sugar Hill)
*HARRY BRADLEY & MICHAEL CLARKSON:The Pleasure Of Hope C
(副題"Flute Music From Belfast And Beyond"。今日最も豪腕なアイ
リッシュ・フルート奏者の H.Bradley ともう一人、Harry と同じベルファスト出身
のフルート奏者 M.Clarkson によるベルファスト・スタイル?のアイリッシュ・フルート二重奏。
曲目は決してベルファストに偏ってはおらず、フェアマナ、スライゴー、ドニゴール、
リートリム、ロスカモン、クレアー{Willie Clancy のパイプ・チューン}、シュリーヴ・ルークラ
{Denis Murphy&Padraig O'Keefe のフィドル・チューン}等などアイルランド縦
断的にフルート二本で、「これがアイリッシュだぞ!」と言わんばかりの様々
な表情のアイリッシュで歓喜させる。ブックレットで Ciaran Carson が最高の
賛辞を寄せている。2009 作。HBMC09)
*GAVIN WHELAN:In Full Flight
C
(ホイッスルの{イリアン・パイプスもお手の物} 魔術師 G.Whelan の待望の 3 枚目。
彼の手にかかれば、どんな曲も羽根を得て羽ばたき出す。タイトルが示
す通り、Gavin の気合に入方も普通じゃない。P.J.Crotty&James
Cullinane や Micho Russell や Tommy Peoples 等のクレアの曲や
De Dannan のレパーリーやコークの Connie O'Connell の曲や Charlie
Lennon の曲や或いはスコットランドのストラスペイ等など、新たなホイッスルの音
楽として命を吹き込む。彼のリズム感は超人的。w.Aogan Lynch,
Dave McNevin,Donnacha Moynihan,Colm Murphy,Peter Eades。
2009 作。Tallaght)
*JOHN WYNNE:Like The Wind
¥2390
(アイリッシュ・フルートの達人 J.Wynne の 9 年ぶりのソロは、ロスカモンの豊かな伝統
的フルート奏法を武器に風切るフルートで圧倒する。彼のパワフルかつダイナミ
ックでスピード感溢れる変幻自在なフルートを聴けば、誰も何も言えなく
なる。アイリッシュ・フルートの最高傑作。肺活量も凄いに違いない。w.Arty
McGlynn,Paddy McEvoy,Jacinta McEvoy,John Moloney,Paul
Doyle,Paul Gurney。2009 作。Clo Iar-Chonnachta)
*LIAM KELLY:Sweetwood
¥2390
(副題"Irish Traditional Music"。Dervish のフルート&ホイッスル奏者 Liam
Kelly の初ソロ。本作は十代の頃のホイッスルの先生だった Carmel
Gunning に教わったスロー・エアや地元スラゴーのセッションで覚えた曲や若き
ロンドン時代に覚えた曲に加え、Matt Molloy や Frankie Gavin や Noel
Hill 等の大家の演奏から覚えて曲や Dervish のレパートリ等様々なアイ
リッシュを変幻自在に吹きこなす。笛吹き童子 Liam の音楽人生を振り
返るような内容。一曲一曲に魂が宿っている。Dervish のブズーキ奏
者 Michael Holmes と Danu の Donnchadh Gough{バウロン}の軽妙さを備
えた熟練の伴奏がこれまたお見事。2009 作。Clo Iar-Chonnachta)
*STEPH GEREMIA:The Open Road
C
(John Wynne と Liam Kelly はプロの芸。美人アイリッシュ・フルート奏者の Steph
は華のある芸。Steph 嬢に誘われてのこのこセッションに参加したオヤジ
連中はと言えば Johnny 'Ringo' McDonagh,Michael Rooney,
Brendan O'Regan,Jim Higgins にオヤジに入るかどうか Tola Custy
に Alan Kelly。長年スライゴーでもまれた Steph のフルート演奏は、彼女が
影響を受けたであろうフルート奏者の巨匠 Peter Horan 風な野太い面
と女性らしい感性に裏打ちされた今最先端を行くノリ優先の華や
かな面とを持ち合わせた魅力的なフルート演奏なのだ。スライゴーの曲等
を本作のコアにしながら、他の今日的アイリッシュ等で華やかさを見事に
演出。2009 作。Black Box Music)
*THE FLUTE PLAYERS OF ROSCOMMON VOLUME 2
C
(副題"Irish Traditional Flute Music"。収録は 2007 年の 10,11,12
月と 2009 年の 1 月。収録フルート又はホイッスル奏者は収録順に Aidan&Breda
Shannon,James Carty,故 Packie Duignan,故 Michael Anthony
Glynn,Finbar McGreevy,Tom McHale,Liz Wynne,故 Pat McGrath,
Bronagh Needham,Mick Callaghan,Aidan Flynn,故 Hubert Finan,
Charlie Cox,Sinbhan Collins,故 John Griffin,Joe Leheny,John
&Shane Carlos,Declan Noones,Padraig Sweeney,Aine O'Connor,
故 Jim Donoghue,Mai Baxter&Brenda Sweeney,Michael Daly。全 23
トラック。故人の Tom McHale のホイッスルと同じく故人の John Griffin のフ
ルート演奏とリルティングが特にお見事。解説 :John Wynne。2008 作。Feadog
Mor)
*MICK,LOUISE & MICHELLE MULCAHY:Reelin' In Tradition
¥2390
(Louise{フルート、イリアン・パイプス}&Michelle{ハープ、コンサーティーナ、フィドル}姉妹
+お父さん Mick{アコ、メローディオン}の Mulcahy ファミリーの新作。お父さんは
娘達と演奏し出して、益々元気。彼らはこの 100 年の間に音盤や生
演奏で知ったアイリッシュの数々を時代を超越して、今日の生命力ある
アイリッシュとして自然体で蘇らせている。彼らの音楽は、ハープやフルートを
フィーチャーした数曲を除き、ジャバラを中心に他の楽器が装飾的な彩り
を発するスタイルだが、途切れることのないスパイラルなダンス・リズムの連続
は麻薬的魅力を放っている。アイリッシュの魅力が詰まった素晴らしい
アルバムだ。アイリッシュ・ファンなら心ときめかぬ者はなし。ゲスト:Tommy
Hayes,Cyril O'Donoghue,Clare Dancers。16 トラックの 39 曲。2009 作。
Clo Iar-Chonnachta)
*ORLA HARRINGTON:Melting Snow
B
(2007 年まで"Lord Of The Dance"のフィドラー兼ダンサーを務めていた
という Orla 嬢のソロは、Lord Of The Dance" の音楽とは対照的なアイ
ルランド・クレアのローカル色豊かなフィドル・ミュージック。Orla の家はいつもケーリ
ー・ハウス{ダンス・ホール}と化していたそうで、本作には家庭やパブでのケ
ーリーやセッションの普段着の音楽がそのまま生き生きと収録されている
。おまけにクレアのドンと化しつつある Eoin O'Neil&Quentin Cooper
の全面バックアップとくれば、いやが上でもクレア色が起ち込める。 Orla
のフィドルは水を得た魚。ジャケットには Orla の幼い頃からのフィドル演奏
のスナップ写真が 8 枚掲載されている。ゲスト:Martin O'Brien,Sean
Murphy,Denis McAuliffe,Colm Harrington。2008 作。Orla
Harrington)
*BUFFALO IN THE CASTLE:Buffalo In The Castle
B
(Desi Wilkinson{ヴォーカル、ホイッスル、フルート、フィドル},Mairtin O'Connor
{アコ},Lena Ullman{バンジョー、ヴォーカル},Frank Hall{フィドル、ヴォーカル}
の 4 人組。彼らの音楽はアメリカとオールド・タイム・ミュージックとアイリッシュの交流
音楽。Desi と Mairtin がアイリッシュ側で Lena と Frank がオールド・タイム側。そ
れぞれが主導権を握る唄・音楽と歩み寄って両要素が融合した音
楽を創作する。オールド・タイムからアイリッシュへの流れとアイリッシュからオールド・
タイムへの流れを、聴く人の視点によって色々楽しめる。両サイドのシン
ギングも演奏とともに素晴らしい。Ciaran Carson がコメントを寄せて
いる。2009 作。DEAS002)
*TOMMY HAYES & IAN LESLIE:Almost Home
B
(バウロン名手の T.Hayes の新作は T.Hayes の各種打楽器奏者としての
多才さを発揮した無国籍な夢音楽。彼が操るのはバウロンの他にジャ
ンベ、マリンバ、トーキング・ドラム、チベット鉢、バラフォン、コンガ、シンバル、親指ピアノ、
チャイム等など。共演者の Ian Leslie はサックス、ピアノ、ネイティヴ・アメリカン・フルー
ト等で Tommy の打楽器マジックにさらなる音マジックを仕掛ける。まさか
Tommy がこんなモザイクな音楽を創作するとは思いもしなかった。
w.Sarah Roche,Neil Martin,Brendan O'Regan,etc. 2009 作。
OPP4)
*HAMMERS:From Distant Shore
A
(15 年以上に渡り、カナダで Irish Music を教えているというバンジョー&
ギター奏者の Paul Hammer とホイッスル奏者{アコも演奏} の Susan Hammer の
デュオによるとびっきりのアイリッシュ。演奏したい曲があり過ぎて、あれ
もこれもの盛りだくさんの全 14 トラックの全曲 33 曲。選曲は Mary
Bergin{Susan のホイッスルの先生},Brian Fitzgerald{Pauk のバンジョー
の先生},John Doyle,Donal Clancy,John Williams,Junior Crehan
,Mary MacNamara,Fintan Vallely,Matt Molloy,Sean Potts,
Jacqueline McCarthy,Paddy Moloney 等の演奏で覚えたという今
の時代のアイリッシュ・ミュージシャン。2009 作。New Folk)
*FINTAN O MEACHAIR:Irish Traditional Mandoline
B
(アイリッシュ・マンドリン奏者。{GUITAR}をご覧下さい。2009 作。FOM1001)
*DEAN WARNER:Northern Box
B
(英国リーズ育ちでリーズの CCE でアイリッシュ・ミュージックを育み、2001 年北アイル
ランドに引っ越しし、現在アーマー在住のピアノ・アコーディオン奏者のデビュー
作。2005 年にオール・アイルランド・チャンピオン。チャンピオンだからと言って、技巧
に走る演奏は控えめで、全曲で Ryan Molloy のピアノが伴奏が付いて
いて、全体を通してケーリーのためのダンス音楽のようなユーモア感覚を交
えた親しみやすい各種ダンス曲集になっている。心が朗らかににな
る音楽。共演者は Ryan の他、Michael Harrison{フィドル},Fintan
McManus{ブズーキ},Daire McGeown{バンジョー}。CD-R。2009 作。Dean
Warner)
*COLIN BEGGAN & FRANK MOLLOY:Scars On The Mountain
B
(ロスカモンの Arigna Valley という炭鉱の 400 年記念に制作された音楽。
作詩作曲は Colin Beggan&Frank Molloy で、この二人のヴォーカル&ギ
ター・スタイルのフォークを Eleanor Shanley{ヴォーカル},Paul Kelly{フィドル、マ
ンドリン、バンジョー},David Knight{ギター},James Wickham{アコ},Sven
Paetz{ブズーキ},Franjo Reld{バウロン},Tim Kearns{ベース}がバックアッ
プする。"Miner's Wife" どの Eleanor のヴォーカルが聴き物。2009 作。
Arigna Music Project)
*BOTHY BAND:Afterhours(リイシュー。78 作。Compass/Mulligan)
a
[CD/USA{トラッド、アパラチアン他}]
*ALLISON WILLIAMS:Give Me The Roses
B
(アパラチアのギター&バンジョー奏者でアパラチアン・フォーク・シンガー&SSW の Allison
嬢の新作。Carolina Chocolate Drops の Dom Flemons 他オールド・タイム
&アパラチア音楽の元気印達が強力バックアップの本作は、そうしたアパラチ
ア地域の音楽の 古臭くももっとも勢いのある音楽と唄を体現する
中で、Allison 自身の内面的な唄をもひっそりとうたってもいる。
前者の音楽が陽とすれば、後者の SSW タイプの音楽は陰と言えよう。
地域の伝統の音楽に身を置いた時、大地に根を張るかのような生
命力ある音楽を発散し、個人的な唄の場合はメランコリックな感情が顔を
出すといった風だ。SSW 的な面が加味されたことでアルバムとしての
個性と深みを増している。2009 作。Romeg)
*STEVE MARTIN:The Crow
A
(45 年の活動暦のブルーグラス界のバンジョーの大家による和気藹々の集
大成的バンジョー・アルバム。共演者の豪華さ{Mary Black,Tim O'Brien,
John McEuen,Liam O'Flynn,Earl Scruggs,Dolly Parton,Vince
Gill,Jerry Douglas,Stuart Duncan,Tony Trischka,Matt
Flinner,Kenny Malone,Chris Caswell,etc}が先ず目を引くが、何
より黒人ストリングバンドからオールド・タイム、ブルーグラス、フォーク、ケルティックまで
アメリカのバンジョー音楽縦断かつ横断的スケールで、アメリカン・スタイルのバンジョー
音楽の魅力をにこやかに如何なく聴かせる。Steve 爺のバンジョーは
よく躍り、よくうたう。2009 作。Rounder)
*DIANE McKOY:Ready Or Not Here I Come
a
(ニューヨークのブルーグラス・ゴスペル・ミュージックの女王と呼ばれる黒人歌手の
D.McKoy は黒人のゴスペル音楽をブルーグラスやカントリーやオールド・タイム・ミュー
ジックのスタイルでうたう希少なシンガー。白人音楽と黒人音楽の融合のひ
とつの形。Diane のヴォーカルはゴスペル・スタイルだが、ブルーグラス・サウンド等の
中では幾分のどかな印象ではある。w.Kenny Kosek,Arnie Reisman
,Bob Harris,Ben Freed,etc. 2008 作。Deep South)
[CD/AUSTRALIA]
*JEFF LANG:Half Seas Over
C
(オーストラリア人ギター奏者で SSW の J.Lang の本作はアメリカのフォークやブルースの
根源へと一心を傾けた謙虚な大傑作。昨今アメリカのルーツ・ミュージックへと
向かう音楽が増えていて、その活力ある音楽に元気をもらうこと
たびたびだが、Jeff の本作はいたってシンプルで謙虚。オールド・タイム・フィ
ーリング溢れる集 中力ある細心のギターの絶妙さにも心奪われるが、
Jeff の物語を語るような唄の間と空気感が何とも言えず素晴ら
しい。ギターの音も唄も心に沁み渡る。ヒューマン・ソングという言葉を使
いたくなる彼の一途な人柄も滲み出た古臭くも心あったかな
SSW/ギターアルバムだ。謙虚だが気概も大。トラッドの名曲"The House
Carpenter"ほか全 11 曲。Martin Simpson クラス。2008 作。Furry)
[CD/SWEDEN]
*VASEN:Vasen Street
a
(Olov Johanson{ニッケルハルパ},Mikael Marin{フィドル},Roger Tallroth
{ギター}のトリオによるアンサンブルは、響き合い、そして魂の格闘をもす
る。ニッケルハルパの音色の個性による魅力が大だが、ダンス音楽の躍動感
を緩急自在に演奏する醍醐味は他のスウェーデンのトラッド・バンドにはな
い。しかも彼らが創作した躍動感ある音楽は、格調が高く、ドラマティッ
ク。ラスト曲は野崎洋子さんの誕生祝いの曲。全 16 トラック。2009 作。
NorthSide)
*ALLA FAGRA:Vata Pussar
C
(紅一点の Julia Westberg 嬢がヴォーカルの 5 人組トラッド・グループ。全曲オ
リジナルだが、デンマークの Instinkt のような中世&北欧風味のヴァイキング
的?野性味あるサウンドで充ちていて、Julia の北欧風味薫るシンギング
とともに北欧トラッドの色彩を放ってい る。全体として+αの魅力
を持っていて、曲によってはかなりロックっぽくもある。演奏楽器は
フィドル、ヴィオラ、ハープ、ブズーキ、ベース、パーカッション、口琴。風貌や身なりは
Incredible String Band のような 60∼70 年代のヒッピー風。本人達は
中世の楽士の出で立ちのつもり?2009 作。Nordic Tradition)
*CHRISTER LUNDH:Di Gamlaste Bidana
C
(1962 年にテープ・レコーダーを買って以来、老人の唄や音楽や語りの録音
は何百にものぼるという。Christer は伝統歌や数百年前作曲の唄
等を微妙にノドを震わせて、うたい聴かせるようにうたう。この震
えた感じと穏やかな歌唱がメルヘンっぽいというかスウェーデンの古謡の
不思議な魅力を生んでいる。様々な古びた唄が Christer のぬくも
りのある唄を通して、魅力的な物語歌へと変身を遂げる。w.Maria
Larsson{フィドル、フルート}、Erik Ask-Upmark{ハープ、クルムホルン他},Anna
Rynefors{バグパイプ、レベック他}、Anders Larsson{ヴォーカル},etc.
Christer 本人がギターを担当。クレジットにはないが、他に口琴やパーカッ
ションの演奏も。2009 作。Nordic Tradition)
[CD/PORTUGAL&SWEDEN]
*STOCKHOLM LISBOA PROJECT:Daigonal
C
(副題"Fado,Polska and Beyond"。ファド・シンガーの Liana をヴォーカルに据
えたポルトガルとスウェーデンの混成グループの 2 枚目。ポルトガル側もスウェーデン
側も自国の音楽では本領発揮の見事な民俗音楽を演奏し、ワールド・
クラス・シンガーの Liana のヴォーカルは見事なコブシで正に魂の唄を披露し、
またスウェーデンの伝承歌ではコブシ控えめだが、ファド風味の魅惑のシンギ
ングを披露する。融合というより、相手方の国の音楽に徹する演奏
で、双方の音楽の個性というか伝統性が強調されて聞こえる。そ
のためか、Sergio C risostomo のスウェーデン・トラッド臭濃厚なフィドルの空
翔けるサウンドがより気分爽快にする。2009 作。Westpark)
[CD/SPAIN]
*TAHONA:Relamidos
C
(1972 年結成で本作が 11 枚目というレオン・カスティーリャの男性トリオ "Tahona"
の新作。スペインの著名な音楽祭では多くの賞を受賞。本作のテーマは
「料理への賛辞」。アコ、ヴァイオリン、ギター、リュート、各種パーカッションが南欧ムード
を高める中、三人が様々なシンギング・スタイルで伝統歌を、ある時はユーモ
アたっぷりに、またある時は祝宴ムードたっぷりに料理して楽しませ
る。祝宴ムードもカーニヴァル的だったり、王宮の晩餐会ムードだったり、そ
れぞれの趣向が楽しい。2009 作。Several)
[CD/ASTURIES]
*LLAGRES:Llangres
C
(アストゥリアス屈指の歌姫 Esther Fonseca がリード・ヴォーカルの北スペインのケル
ティック・トラッド・バンドの最高峰級のトラッドを終始展開する。 Esther の美
味&白熱シンギングの素晴らしさは言うに及ばないが、ガイタ、ギター、ハー
プ、エレクトリック・ベース、ブズーキ、バウロン、キーボード等による演奏は優美さ漂
わすのから躍動感&疾走感溢れる北スペイン風ケルティック・トラッドまで縦
横無尽。お遊び? のラストのフォーク・ロックにはぶっ飛ぶよ。ケルティック・トラッド・
ファン必殺保証。業者からの情報では本作のアルバム・タイトルは 1 曲目に収
録されている"Nel Entamu"がアルバム・タイトルになっていたが、ジャケット
にはタイトル名が記されてないので、グループ名をタイトルと判断しました。
2009 作。Fono Astur)
*GATOS DEL FORNU:Nacai
C
(Llagres のハイ・レベルなトラッドの直後で印象が薄れるかと思いきや、こ
の Silvia Quesada という小娘をリード・ヴォーカルに据えた Gato Del
Fornu なるアコースティック・トラッド・バンドの清々しさと愛らしさと気高さ
に狂喜してしまった。ブズーキ、ギター、ガイタ、アコ、フルート、ホイッスル、バウロン、
タンバリン等による演奏は個々の楽器が微に細に入り巧みで、アンサンブ
ルが恐ろしく気高さを誇っていて、最高に美しい。アストゥリアスのトラッド
を愛する知性ある演奏家が集結したという印象だ。加えて Silvia
は小娘ながら、小刻みに躍動する見事なヴォーカルは他の女性シンガーを
寄せ付けぬ孤高さを放っている。凄いグループだ。黒猫がこのバンド
のトレード・マークみたい。アイリッシュやスコティッシュ・ファンも是非。 2009 作。Fono
Astur)
[CD/ITALY]
*MARISA SANNIA:Rosa De Papel
C
(Federico Garcia Lora の詩に Marisa が曲を付けてうたったもの。
Marisa の地中海ムードを漂わせる陽光射すたおやかなヴォーカルが Lora
の詩を色鮮やかな魅惑の唄へと変幻させる。Marisa のヴォーカルもバ
ックの音楽も詩の色合いに柔軟に反応し、一曲一曲で七変化する。
Maria のヴォーカルは地中海の歌姫と呼ぶに相応しいたっぷり地中海
の雰囲気のあるシンガーで、彼女の唄はまるで水面に反射する虹色の
光。南欧の香り高い美しい唄と音楽だ。2009 作。Felmay)
*RAFFAELLO SIMEONI:Mater Sabina
C
(この R.Simeoni なるイタリア中央部の伝統歌をうたうトラッド・シンガーは凄
い。何が凄いかって、野太いヴォーカルによる情感豊かな唄と中世音楽
や地中海音楽など土俗的な音楽と優雅な音楽の音楽性の奥行きの
深さそしてオーセンティックな伝統的歌唱からフォーク・ロックまでのレンジの広さ
は驚くばかり。どの曲も彼のヴォーカルとともにオーラを放っている。広い
意味で地中海ロックとも言えるイタリア的叙情を湛えた大胆な音楽だ。ゲ
スト:Hevia。2009 作。Felmay)
[CD/BOSNIA]
*URBAN SEVDAH:Urban Sevdah
C
(ボスニアのラヴ・ソングを演唱する 7 人組トラッド・グループ。ヴォーカルは男女だ
が主に Amela Muslija 嬢がリード・ヴォーカルで柔らかにメリスマの利いたヴ
ォーカルは麗しい。ギター、クラリネット、アコ、ベース・ギター、ドラムス、パーカッション、サックス
等による演奏はクレズマーっぽいというかオリエンタル・ムードをベースにジャズ
やロックやタンゴなど要素を混ぜ たエキゾティックな独自の音楽。彼らの視点
で言えばボスニアのフォーク・ロックなのだろう。音楽はある種今日的ではあ
るが、ボスニア音楽ならではの独特なエキゾティシズムが漂っている。 2009
作。Ekipa)
[CD/KLEZMER,GYPSY,BALKAN 他]
*KLEZMATICS:Wonder Wheel
C
(Woody Guthrie 作の無名曲ばかり 12 曲を収めたものにボーナス曲 4 曲
を加えた新作。誰が聴いても、詞が W.Guthrie の唄とはわからない
だろう。大半の曲でヴォーカルを取る Lorin Sklamberg のヴォーカルはクレズ
マーっぽいマシュマロみたいなヴォーカルだし、音楽もどこかオリエンタル調で夢の
ようだったり、或いはクレズマーっぽくてお祭りのようだったり、或い
はラテンっぽかったり、型破りな音楽ばかり。一曲のみフォーク調の曲が
ある。これのみアイリッシュ・シンガーの Susan McKeown がリード・ヴォーカルが取
っていて、終盤はやはりクレズマーの祝祭音楽へと転じる。発想想の自
由さが楽しい W.Guthrie ソング集だ。2009 作。オランダ Frea)
*SERBIAN GYPSY KING SABAN BAJRAMOVIC:Gypsy Music
B
(「ジプシー音楽の世界王」と呼ばれたセルビアのジプシー音楽の大家の
S.Bajramovic{1936∼2008}の 17 曲入編集 CD。Serbian は 15 枚以上の
LP と約 50 枚のシングル盤、そして 650 曲以上を作曲したという。彼の音
楽はバルカン、クレズマー、ジャズ、ラテン、東欧トラッド、アラブ歌謡混在だが、生ま
れた彼の、ある種妖艶なヴォーカルとバンドの音楽はアラブ・ポップ的ジプ
シー音楽で大衆的で親しみやすいもの。Black Mamba を名乗るバンド
はアコ、ヴァイオリン、クラリネット、サックス、ギター、ベース、トランペット、パーカッションという
楽器編成。2009 作。ARC Music)
[CD/AFRICA]
*JUSTIN ADAMS & JULDEH CAMARA:Tell No Lies
B
(BBC Radio3 の"World Music"賞受賞コンビ{ロバート・プラントのギタリストの
J.Adams とギニアの一弦フィドルのリッティと二弦バンジョーのコロゴの奏者で
シンガー}の 2 枚目。本作の意気込みは半端じゃない。Justin の野性味
溢れるロック・ギター{レッド・ツェッペリン風もあり} と Juldeh の土俗的でおど
ろおどろしいリッティの格闘、そして Juldeh のアフリカのグリーオ風ヴォーカルの
絡みは圧巻。ロックと西アフリカ音楽の真っ向格闘から生まれたエネルギッシ
ュなワールド・ミュージックの最前線的音楽だ。その分、ラストの Justin の美し
いコラ風フォーク・ギターの伴奏による Juldeh と女性コーラスの西アフリカの伝統
的歌唱が心に沁みる。聴き終わると祭りの後のような感傷的気分
に襲われる。2009 作。Real World)