佂石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)

佂石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
2016 年 5 月
<基本設計図書【ダイジェスト版】>
Ⅰ 基本方針
Ⅰ−1 整備方針
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)は、ラグビーワールドカップ2019(以下、RWC)開催の
基準を満たし、大会開催成功へ導くスタジアムであることが必須条件である。
しかしながら、一過性に終わらない継続的な沿岸地域の活性化のためには、単なるスタジアム
機能に留らず複合的な利用形態にも柔軟に対応し、将来に渡り使われ続ける施設であることが
重要となる。
本計画は、後利用に重きを置いた計画とし、会期中選手たちが使用した諸室を他事業へ展開で
きることや、スポーツ健康施設として日常利用ができることはもちろん、スポーツ文化を継承す
ると共に防災教育拠点としての活用も考慮するなど、多面的・戦略的な展開可能性を備えた施
設整備を目指す。
□4つの基本的な考え方
□ 整備にあたってのキーワード
1.釜石ならではの心温まるラグビーワールドカップ開催地の実現
2.RWC開催のレガシーの継承
3.多面的・戦略的な活用ができるスタジアムの実現
4.常設施設と仮設施設の配置バランスによる活用の促進
5.RWC開催時の計画と後利用計画とのマッチング
6.地域住民の健康増進に寄与する運動施設としての機能
7.豊かな周辺環境に配慮した自然と調和した環境の実現
8.予算の制約に配慮した無駄のない施設計画
9.低ランニングコストの実現(維持管理費が現実的範囲内で収まる工夫)
10.震災の教訓を生かした防災避難を意識した施設の有り方
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
1
Ⅰ 基本方針
Ⅰ−2 計画コンセプト
(1)鵜住居運動公園の計画方針
(2)RWC 開催時の計画方針
・敷地特性を活かした RWC 開催時に無駄のない施設配置
計画コンセプト
夢や希 望 を 次 世 代 へ と つ な ぎ 、 ラ グ ビ ー が 結 ん だ 心 の 絆 を 世 界 へ とつなぐ
「釜石ラ グ ビ ー ボ ー ル パ ー ク 」 を 創 出 し ま す 。
川側、山側 2 つのゾーンのエリア設定による主要機能の明解なゾーニングとする。
スタンド周辺に広場を確保し開催時のスムーズな運営を図る。
・スムーズな運用を確保した動線計画
観客、選手、運営、メディア、VIP の動線を明確に分離し、セキュリティ管理のしやすい
RWC 運営を図る。
■釜石を世界に向けて発信する機能的な RWC 開催会場
広場を一次避難スペースとした緊急時の円滑な避難動線を確保する。
観客へのホスピタリティを地域で創り、
スムーズな大会運営を実現する。
・釜石を象徴するランドスケープ
釜石を世界に向けて発信する、個性ある釜石の景観を取り込んだランドスケープデザインとする。
鎧坂橋を渡る観客を迎え入れる高揚感を誘うアプローチ計画とする。
・本設と仮設のバランス
■市民交流を促進し、日常的の憩い場としての公園整備
スポーツ大会、文化イベント、市民交流イベントの
敷地の高低差を利用したスタンドにより本設スタンドのコストを抑え、仮設スタンドにおいても
高さを抑えた計画とする。
多様な利用を実現する。
(3)後利用時の計画方針
・多様な運用を可能とし、まちににぎわいを生むスポーツ・文化交流拠点
ウェルカム広場を中心とした施設機能を配置する事で、様々な市民の日常利用や、大会・市民イ
■安全、安心なまちづくりをリードする地域のシンボル
ベントの同時利用、大規模大会への対応等、多様な運営を可能とします。
誰もが使いやすく、立ち寄りやすい、市民の
健康増進に寄与する親しまれる公園づくり。
・日常利用と大会利用を可能とする明解なセキュリティラインの設定
メイングラウンド利用の大会時に、RWC 開催時に培ったセキュリティ設定をすることで、大規
模大会、コンサート、各種イベントの運営に対応できる計画とする。
・多様な利用をサポートする市民の広場「ラグビーボールパーク」
■賑わいのあるまちづくりを後世へ継ぐランドスケープデザイン
市民が憩う地域コミュニティを醸成する公園づくりを主眼とした、イベント時の簡易なインフラ
RWC 開催のレガシーを市民利用、大会運営に
供給や、鵜住居地区・周辺を一望するテラスの整備など鵜住居駅前のメモリアルパークと
活かせる施設づくりにより賑わいを受継ぐ。
連携した市民の公園を整備する。
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Ⅱ 計画の概要
Ⅱ−1 計画地の概要
□釜石市広域案内図
□敷地概要
所 在 地
:岩手県釜石市鵜住居町第 18、19 地割
敷 地 面 積
:約 90,000 ㎡
用途地域
:準工業地域
指定容積率
:200%(建築可能延床面積:約 180,000 ㎡)
指定建蔽率
:60% (建築可能建築面積:約 54,000 ㎡)
鵜住居地区
ただし、都市公園法による許容建蔽率 12% のため、約 10,800 ㎡が上限と
なる。また、仮設建築物に関しては単独で 4%、約 3,600 ㎡が上限となる。
特別用途地区
:大規模集客施設制限地区
防火地域
:法 22 条指定区域
地域地区
:なし
都市公園法
:H28 年 2 月現在は未供用であるが、完成後の平成 30 年度末に都市公園
として、供用開始する予定。
建築物の名称
N
釜石市中心部
0
至大
□鵜住居地区案内図
1km
町
:釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)
太平洋
×
大槌湾
鵜住居川
×
×
根浜海岸
鵜住居町
敷地
JR山田線
鵜住居駅
国道45号
×
長内川
×
N
市道(整備中)
至佂石市中心部
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箱崎半島
0
1km
3
Ⅱ 計画の概要
Ⅱ−2 敷地現況調査
□敷地特性
①
②
長内川沿いの堤防
敷地南側を通る既存道路
③
④
敷地南側を通る既存道路から鎧坂橋方向を見る
敷地北東角にある既存放流水路
⑤
⑥
敷地北東角より鎧坂橋方向を見る
鵜住居川沿いの堤防
・河川護岸に沿って通る市道恋の峠公園線(仮称)に接道する立地
・敷地西側を流れる長内川は、北側の鵜住居川に合流し大槌湾へと流れ込む。
・敷地南東側には箱崎半島の山並みが迫まる。
・整備中の国道 45 号は平成 28 年度内に開通予定。
・JR 山田線「鵜住居駅」は平成 30 年度内に完成予定。
至
市道恋の峠公園線(接道)
根
浜
海
岸
・敷地へは鎧坂橋、恋の峠から根浜海岸へと抜ける市道からのアクセスとなる。
鵜住居川
⑤
④
鎧坂橋
至小
中学
⑥
校
敷 地
鵜住居駅
③
南側山林は急斜面
②
①
箱崎半島
長内川
至恋
の峠
N
0
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
200m
4
Ⅲ 与条件の整理
Ⅲ−1 RWC開催要件
□試合開催会場数および収容能力
□競技場の寸法
「RWC2019 開催都市ガイドライン」により、本施設に求められる役割をまとめる。
試合開催会場は、WR 競技規則第 1 条の規定を含めて、RWCL が RWC2019 に向けに承
認した最小寸法を満たさなければならない。また、特別な状況においては、JR2019 との
下表に試合カテゴリーに応じたスタジアムの収容能力の目安を示す。
協議を経て、RWC2019 向けの最小寸法が適用されることがある。
試合カテゴリー
収容能力の目安
準 決 勝・決 勝
60,000 以上
準々決勝
35,000 以上
開 幕 戦
60,000 以上
3位決定戦
60,000 以上
・ゴールラインとデッドボールラインとの距離は、実際に可能であれば最低 10 メートル以上確保すること。
プール戦(カテゴリーA)
40,000 以上
・タッチラインまたはデットボールラインと競技場の外縁との距離は、可能な限り 5 メートル確保すること。
プール戦(カテゴリーB)
20,000 以上
プール戦(カテゴリーC)
15,000 以上
IRB 協議規則第 1 条が定める寸法は以下のとおり;
・ゴールライン間の長さは 100 メートルを超えない。両インゴールとも 22 メールを超えないこと。
「競技区域」の幅 70 メートルを超えないこと。
・「競技区域」の幅及び長さは、できるだけ上記寸法に近づけること。区画はすべて長方形とすること。
競技場には、テレビカメラ、サイドライン近くのマッチオフィシャルのすべてが活動でき、テクニカルゾーン
(チームのメディカルスタッフがサイドラインの近くに立つエリア)も含めなければならない。さらに、ピッ
チ看板の外側にフォトグラファーが活動できるスペースを設ける。タッチラインまたはデッドボールライン
プール戦の試合カテゴリー
から、ピッチ看板やその他の構築物までの距離を 5mより短くするには JR2019 と協議し、最終的に RWCL
IRB は過去の成績をもとに各国協会を成績がよい強豪国から順に「第 1 層(Tier 1)
」、「第 2 層
の承認を得なくてはならない。
(Tier 2)
」、「第 3 層(Tier 3)
」に層別しています。RWC のプール戦のカテゴリーは、原則的に
タッチイン
ゴールライン
タッチ
タッチ
タッチライン
タッチイン
ゴールライン
22m
18m を超えない
デットボールライン
ゴールライン
22m ライン
10mライン
ハーフウェイライン
22m ライン
ゴールライン
競技区域
インゴール
アイルランド、アルゼンチン、イタリア、イングランド、ウェールズ、オーストラリア、
インゴール
現時点で第 1 層に属するのは以下の 10 協会;
デットボールライン
カテゴリー C:第 2 層以下のチーム同士の対戦
10mライン
5m
カテゴリーA:第 1 層のチーム同士の対戦、日本の試合
カテゴリーB:第 1 層のチームとそれ以外のチームの対戦
15m
5m
対戦する両国が所属する層で決まります。
10m
スコットランド、ニュージーランド、フランス、南アフリカ
10-22m
100m を超えない
10-22m
周辺区域
競 技 場
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
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Ⅲ 与条件の整理
Ⅲ−3 災害対応計画
① はじめに
本公園は土地の嵩上を行うことや周辺基盤整備が整うことで、災害時のバックアップ機能
が期待できる土地である。そこで、完成後には釜石市防災計画に本広場の役割を位置付け、
災害時の具体的な使用を明確にするものである。
② 災害時を想定した整備
・飲料水兼用耐震性貯水槽 100tの設置
本施設は、災害時のバックアップ機能として、利用される方々に対し、飲料水及び生活
用水の確保のために整備を行うものである。
・貯留槽 120tの設置
本施設は、災害時に利用される方々の汚水の貯留タンクとして利用するために整備を
行うものである。
飲料水兼用耐震性貯水槽のイメージ
耐震性貯留槽のイメージ
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Ⅲ 与条件の整理
Ⅲ−4 フィールドの条件整理
Ⅲ−4−1 メイングラウンド
・ゴールラインとゴールラインの間は、最大距離である 100m[(22m+18m+10m)x2 ] に設定する。
・インゴール(ゴールラインとデットボールライン間の距離)は、RWC 開催都市ガイドラインによると 10m ∼ 22m とされているが、RWC2015 イングランド大会を参考に 8m に設定する。
・タッチライン及びデットボールラインの外周には、5m 幅の周辺区域を確保する。
・メインスタンド及びサイドスタンドの前方は 3m(撮影用)
、バックスタンドは 1.5m(移動用)の間隔を設け、フォトグラファーが活動できるスペースを確保する。
バックスタンド
インゴール
控え審判ベンチ(9 席)
チームベンチ(13 席)
ゴールライン
22m ライン
競 技 区 域
フォトグラファー
ポジション
デットボールライン
タッチイン
ゴール
タッチイン
ゴールライン
タッチ
10mライン
ハーフウェイライン
タッチライン
10mライン
22m ライン
タッチ
インゴール
サイドスタンドW
ゴールライン
デットボールライン
タッチイン
ゴール
タッチイン
ゴールライン
サイドスタンドE
フォトグラファー
ポジション
チームベンチ(13 席)
周 辺 区 域
チームベンチ(15 席)
チームベンチ(15 席)
メインスタンド
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Ⅲ 与条件の整理
Ⅲ−4 フィールドの条件整理
Ⅲ−4−2 サブグラウンド
・ラグビーゴールポストを残したままで、その内側にサッカーゴールを設置して利用できる。(サッカーゴールとラグビーボール間の間隔は 0.5m)
また、国内スタジアム基準の最小値 90m x68m を確保する。
・競技区域の周辺に 5m 幅の周辺区域を確保する。
デットボールライン
ゴールライン
10mライン
ハーフウェイライン
10mライン
タッチイン
ゴール
タッチイン
ゴールライン
タッチ
タッチライン
22m ライン
タッチ
22m ライン
ゴールライン
デットボールライン
タッチイン
ゴール
タッチイン
ゴールライン
間隔
インゴール
インゴール
競 技 区 域
周 辺 区 域
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Ⅲ 与条件の整理
Ⅲ−5 施設の条件整理
Ⅲ−5−1 RWC 開催施設要件
(1)大会関連諸室要件一覧
(2)観客席要件一覧
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仮設 観客席 構造・階数指定なし
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※メインスタンド以外には土塁を設け、勾配の上に観客席を計画すること。
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合計観客席(常設+仮設) 合計 16,000 席
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本設 3,000 席
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※スタンドの配分は、この限りではない。
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バックスタンド 2,000 席
仮設 2,000 席
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サイドスタンド 6,000 席(左右各 3,000 席)
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仮設観客席 合計 10,000 席
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バックスタンド 3,000 席
メインスタンド 2,000 席
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メインスタンド 3,000 席
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常設観客席 合計 6,000 席
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② 席数
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常設 観客席 構造・階数指定なし
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① 構造・規模
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仮設 3,000 席
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仮設 3,000 席
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本設 3,000 席
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メインスタンド
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釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
9
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−1 施設機能方針
(1) 各利用形態毎の必要機能
・本施設に求められる利用形態は次の5つの機能
①RWC2019
… 大会運営がスムーズに行える諸室を有する
メイングラウンドを中心として連携する諸施設を配置する。
規定施設を管理事務棟内の諸室および仮設施設(スタンド、テント/コンテナ、トイレ等)を利用し構成する。
②市民日常利用
… 多様な日常利用を想定しフレキシブルな運営・利用が可能な施設の提供
市民文化イベント、市民スポーツイベント、近隣学校のクラブ活動
③大会・市民イベント利用
… メイングラウンドにてスポーツ大会開催の場合であっても、サブグラウンドを使用して市民イベントの同時開催可能が施設配置
市民の健康増進・体力増強・文化交流が図れるよう諸室機能を有する
④大規模大会
… プロスポーツに対応可能で、「選手」と「観客」の動線交錯のない計画
ラグビートップリーグ、中・高総体、プロコンサート、パフォーマンス
⑤観光拠点
… 鵜住居駅周辺のメモリアルゾーンと連携する観光プログラムの整備
三陸ジオパークを一望する展望テラス、釜石のスポーツ文化/歴史や RWC の記憶を残すレジェンドコリドーの設置
(4) 各利用形態毎の必要諸室
・各利用形態において、その機能を満たす各施設・諸室の規模と利便性の高い機能構成が必要
①ラグビーワールドカップ 2019
②市民日常利用
③大会・市民イベント同時利用
④大規模大会・コンサート
⑤観光拠点
・選手ゾーン
・スポーツアクティビティ
・スポーツコミュニティー
・展示・イベントゾーン
・広域への情報発信
チームミーティング、ウォーミングアップ、
広場としてのグラウンド
スポーツ大会や地域クラブ活動の場、
イベント対応の機能
防災学習コーナー
クールダウン
ランニングコース
スポーツ環境の提供、練習試合、交流試合、
車両進入のし易いイベントスペース
グリーンツーリズムの拠点
サイクリングコース
身近にスポーツを感じる場の提供(観覧)
・イベント運営ゾーン
・レジェンドコリドー
・レクリエーション
運営本部、スタッフルームへの転用
新日鉄釜石V7の偉業
スポーツ競技、軽運動が行える場の提供
汎用性の高いフリースペース
RWC 開催の記念品の展示
・大会運営ゾーン
サイクル・ランニングステーション
運営本部、審判控室、ドーピング室、医務室、
レジェンドコリドー(半屋外スペース)
ボールボーイ・ガール控室、倉庫
・レジャー
・観覧ゾーン
散策路、スポーツ観戦、お花見スポット、
・健康づくり、健康管理
・出演者ゾーン
・周辺地域との連携
客溜り、観覧席、売店、仮設トイレ、
ランドスケープファニチャー
トレーニングルーム、スタジオ、医務室
楽屋・控室機能と専用動線の確保
小中学校等の社会科見学および課外授業
・文化交流、学習拠点
・競技力向上
・観覧ゾーン
・鵜住居駅メモリアル広場との連携
会議室、学習室、防災学習コーナー
トレーニングや強化合宿の場の提供
汎用性の高い観覧スペース
生涯学習ゾーンの連携
ホスピタリティプログラム
・メディアゾーン
報道・記者席、放送関連諸室
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
三陸ジオパークの連携
・カルチャーイベント
・メディアゾーン
展示室、ギャラリー、セミナー会場
メディア対応を考慮した動線
10
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−3 公園計画
RWC 開催のレガシーを活かし、後利用を見据えた配置・動線計画とする。
RWC 開催時の配置計画
敷地特性を生かした RWC 開催時に無駄のない
後利用時の配置計画
多様な利用をサポートし、市民に親しまれる交流拠点の創出
施設配置
□川側、山側 2 つのゾーンエリア設定による
□市民とアスリート、双方の利便性を向上する明解なゾーニング
「市民ゾーン」と「アスリートゾーン」を明解にしながらも、公園に配置された 3 つの広場により、ゆるやかにつながる新たな市民交流の場を創出します。
主要機能の明解なゾーニング
メイングラウンドは鎧坂橋からの観客をスムーズに迎え
入れる敷地中央に配置します。また、人のアクセスを考
慮して川側を「観客ゾーン」、車両の乗入を考慮し山側を
選手・運営・メディア・VIP の「選手・運営ゾーン」に区
分することで、円滑な RWC 開催を実現します。さらに
サブグラウンドは選手の移動を考慮して、メイングラウ
ンドに近接配置します。
□多様な運用を可能とし、まちににぎわいを生むスポーツ・文化交流拠点
ウェルカム広場を中心とした施設機能を配置することで、様々な市民の日常利用や、大会・市民イベントの同時利用、大規模大会への対応等、多様な運営を可能にします。
□RWC のスムーズな運営を実現する 3 つの広場
2 つのゾーンをつなぐ 3 つの広場にゾーン間の連携を持っ
た仮設を配置することで、利便性と明確な機能構成が利用
者に分かりやすい配置とします。
【RWC 開催時の対応】
【大会・市民イベント利用への対応】
【市民日常利用への対応】
【大規模大会への対応】
根浜方面
根浜方面
根浜方面
■川側の【観客ゾーン】
「ウェルカム広場」
「ウェルカム広場」
「ウェルカム広場」
「メモリアル広場」
「メモリアル広場」
「ウェルカム広場」
「メモリアル広場」
「メモリアル広場」
駐車場
サブ
グラウンド
賑わい
メイン
グラウンド
観客の
サブアクセス
駐車場
市民
スポーツ
イベント
鵜住居駅方面
市民イベント
市民文化
イベント
方面
交流エリア
恋の峠
方面
恋の峠
方面
「おもてなし広場」
「おもてなし広場」
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
「おもてなし広場」
交流エリア
観客ゾーン
選手・運営ゾーン
スポーツ大会
アスリート
山側の【選手・運営ゾーン】 恋の峠
鵜住居駅方面
大会エリア
市民利用ゾーン
「おもてなし広場」
動線凡例
市民利用
大会観客
選手
大会運営
避難動線
11
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−3 公園計画 至 根浜
関係者ゲート
Ⅳ−3−1 配置・動線計画(RWC開催時)
・川側(北側)を観客ゾーン、山側(南側)を選手・運営ゾーンに明確に分離する。
・観客は、鎧坂橋および恋の峠に設置する観客入場ゲートからアクセスし、ウェルカム広場を通り各観覧席へ向かう動線とする。
・関係者(選手、大会運営、VIP、緊急車両)は、根浜方面からのアクセスとし、観客動線と交錯しない計画とする。
・各ゲートのチェックによりメインスタンド南ゾーンのセキュリティを確保する。
E1ゲート
・恋の峠入場ゲートにおいて、大会準備中、試合前後、試合中の時間帯別に車両出入りを管理することで西駐車場への車両進入に対応する。
根浜方面からの
選手・運営・メディア・VIP 等
大会関係者のアクセスゲート
観客ゾーン 大会関係者ゾーン
❼
ADセンター
E3ゲート
東駐車場
❾
❻
❽
倉庫
スタッフ
ボランティア控室
鎧坂橋
観客入場ゲート
ゾーニングプログラム
メディアエリア
:観客ゾーン
❺
テレビコンパウンド
(TMO)
売店
サブグラウンド
WC
E2ゲート
救護
VIP エリア
サブグラウンド脇
駐車場
❷
❶
❶ 試合前のエンターテイメント空間を演出
するウェルカム広場
❷ ゆとりある滞留スペース
ベニューメディアセンター
フォトグラファー作業所
❸ メディアと明解に分離された選手ゾーン
整備車両
B売店
メイングラウンド
ゲート
:選手・運営ゾーン
❹ 車寄せからアクセスのし易いプロトコール
ラウンジ
❻
❺ 車両動線をスムーズにするロータリー
❻ 大会選手の動向に迅速に対応が可能な
メディアエリア
❼ 鵜住居駅からのアクセスが容易な敷地外の
ADセンター
❽ メインスタンドに近接した物販倉庫
売店
❾ 道路からアクセスが容易でセキュリティ
管理しやすい駐車場
❸
❷
セレモニー
関係者控室
A
ゲート
プロトコール
❸
売店
西駐車場
駐車場と連携し、選手・運営ゾーンへの
スムーズなアクセスが図れる構内道路
❹
WC
<凡例>
運営本部
❾
❺
W1ゲート
至 恋の峠
観客入場ゲート
N
W2ゲート
0
50
管理ゲート
観客動線
フェンス
選手動線
仮設トイレ
メディア動線
仮設手洗い
運営動線
敷地境界線
VIP 動線
100m
配置図 S=1/2000
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務
12
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−3 公園計画 Ⅳ−3−2 配置・動線計画(後利用時)
・メイングラウンド、サブグラウンド、各広場のイベントがそれぞれ同時に運営が可能な配置ゾー
ニンとし、ウエルカム広場を中心に各施設へのスムーズにアクセスができる計画とする。
大会・市民イベント
同時利用対応
大会エリア 市民利用ゾーン
・メイングラウンドでのプロスポーツイベントでは RWC 開催で培った動線、セキュリティ計画
川沿い市道脇のサクラ並木
・市民と育む植樹帯
をベースに観客がアクセスしやすく、運営しやすい動線計画とする。
・おもてなし広場はメイングラウンドのイベント広場として汎用性の高い芝生観覧席のあるス
ペースを計画とする。
RWC開催の記憶を残す
メモリアルウォールがある
「メモリアル広場」
アスリートゾーン側の駐車場
市民交流の拠点となる
「ウェルカム広場」
東駐車場
ロータリー(円形交差点方式)
サブグラウンド
可動バリカーによるアクセス制限
サブグラウンド脇
駐車場
:市民ゾーン
スポーツ交流エリア
メイングラウンド
市民イベントエリア
市民イベントスペースとなる
「おもてなし広場」
・バザール
・地域イベント
・文化イベント
:アスリートゾーン
西駐車場
N
サイクル・ランニングステーション
周回約700mの散策・ランニングコース
ロータリー(円形交差点方式)
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
可動バリカーによるアクセス制限
0
50
100m
配置図 S=1/2000
13
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−4 スタジアム計画
□RWC 開催と後利用を見据えた平面計画
(1)RWC 開催時
(2)後利用時
①RWC 開催後の利活用も十分に見据えた施設計画
①多様な市民スポーツをサポートするフィールド計画
・RWC の円滑な運用はもちろん、将来の利活用を見据えた施設計画にすると共に、仮設との
ラグビー、サッカー等のフィールド競技、トラックを利用したランニングといった様々なスポーツを
連携も考慮した計画とします。
楽しむことが出来る総合スポーツ公園として整備します。
・更衣室など後利用を考慮した諸室配置とすると共に、将来の転用を十分に考慮した諸室計画
とします。
②多様な利用にフレキシブルに転用可能な「多目的室」
「多目的室」に可動間仕切りを設置し、少人数の会議から、合宿など大人数の利用まで柔軟に対応可能
②観客、選手、運営、メディア、VIP の明解なゾーニング
な計画とします。
観客、選手、運営、メディア、VIP の明解な動線分離を図ると共に、セキュリティライン設定
による連携容易な施設計画とします。
③多様な市民活動をサポートする「レジェンドコリドー」
屋外トレーニングやランニング・サイクルステーション等、雨天時においても多様な市民活動を
③ラグビー専用スタジアムとして臨場感ある観覧席計画
サポートする半屋外の「レジェンドコリドー」をメインスタンドに沿って配置します。
フィールドに近く、囲い感のある観客席構成とし、臨場感のあるラグビー専用スタジアム
を実現します。
バックスタンド
市民に開かれた開放的なフィールド
土塁上部
バックスタンド
土塁上部
バックスタンドE
サイドスタンドW
土塁上部
メイングラウンド
メイングラウンド
- 凡例 本設スタンド
土塁上部
建物上部
土塁上部
土塁上部
建物上部
土塁上部
土塁上部
建物上部
土塁上部
仮設スタンド
メインスタンド
メインスタンド
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
14
Ⅳ 建築計画
鎧坂橋
観客入場ゲート
Ⅳ−4 スタジアム計画
Ⅳ−4−1 スタジアム全体(RWC 開催時)
一般チケットエリア
倉庫
・フィールドに近く臨場感ある観覧席配置とする。
メディアエリア
・一般エリアとホスピタリティの高いプレミアムチケッ
テレビコンパウンド
エントランス広場
トエリアを分離する。
・メインスタンドにアクセスしやすい構内通路を2層化
し利便性を向上する。
バックスタンド
4,932席
ト
峠 ゲー
恋の 入場
観客
運転手
控室
サブグラウンド
サイドスタンドW
2,960席
セレモニー
関係者控室
サイドスタンドE
2,960席
メイングラウンド
売店
一般チケットエリア
一般チケットエリア
ベニューメディアセンター
・フォトグラファー作業所
整備車両
メインスタンド
ゲートA
ゲートB
5,172席
売店
個室・宴会場
売店
プレミアム
チケットエリア
プレミアム
チケットエリア
VIP
ドーピングコントロール室
場内
放送
運営本部
セキュリティエリア
<凡例>
管理ゲート
観客動線
本設スタンド
フェンス
選手動線
仮設スタンド
仮設トイレ
メディア動線
選手・運営・VIP
仮設手洗い
運営動線
メディア
敷地境界線
VIP 動線
仮設建物
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
セキュリティエリア
プロトコールラウンジ
VIP WC
車寄
N
コメンタリーコントロール室
scale:1/800
15
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−4 スタジアム計画
Ⅳ−4−2 スタジアム全体(後利用時)
・バックスタンド西側の観覧席高さを抑えウエルカム広
鵜住居駅
場からフィールドを望む開放的な景観とする。
・土塁法面からスタンドに直接アクセスする自然の地形
に近い丘のスタジアムを計画する。
・多様なイベントに対応できる汎用性の高い計画とする。
バックスタンド
2,932席
峠
恋の
サブグラウンド
メイングラウンド
メインスタンド
3,082席
(フラット観覧スペース)
鵜住居テラス
(展望デッキ)
N
WC
車寄せ
scale:1/800
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
16
Ⅳ 建築計画
Ⅳ−4 スタジアム計画
Ⅳ−4ー4 管理事務棟(RWC 開催時 )
□1 階平面計画
< 凡例 >
本設スタンド
仮設スタンド
来賓諸室
選手諸室
メディア諸室
運営諸室
機械室等
・大会運営、メディアの報道活動を考慮し、フィールド、メインスタンド背面の連携の
取りやすい動線を外部に確保する。
・フィールド、チーム更衣室間にフラッシュインタビューゾーンを設け試合の興奮をそ
のまま伝える動線に考慮する。ミックスゾーンをチーム更衣室から明確に分離したレ
車いす席(10)
VIP 動線
ジェンドコリドーに設け、選手の集中力が途絶えない環境を確保する。
記者席
TV/Radio
記者席
選手動線
・大会運営関係者の各諸室にアクセスのしやす廊下と接続する外部ドアを設ける。
コーチBOX
メディア動線
VIP
運営動線
□2階、3階平面計画
VIP観覧デッキ
場内
放送
記録
コーチBOX
・VIP、ホスピタリティプログラムの専用車寄せから直接プロトコールラウンジにアプロー
チができ、スタンド、観覧デッキにアクセスのしやすい動線を確保する。
3階平面図
・メディア関連諸室アクセスしやすい専用動線を確保する。
可動個席
可動個席
可動個席
可動個席
可動個席
可動個席
可動個席
可動個席
土塁スタンド
土塁スタンド
可動個席
土塁スタンド
土塁スタンド
チーム更衣室1
チーム更衣室2
宴会場へ
フラッシュ
インタビュー
プレスカンファレンス室
べニューメディアセンターへ
2Fへ
2Fへ
運営本部へ
審判更衣室
運営入口
多目的
WC
管理
制御
医務室
選手入口
展示スペース1
大型バス
空調室外機
MWC
WWC
ミックスゾーン
メディア入口
宴会場 観
VIP観覧 客
デッキ 席
展示スペース2
プロトコールラウンジ
レジェンドコリドー
用具庫1
用具庫2
BB更衣・控室
コメンタリー
コントロール室
BG更衣・控室
MWC WWC
車寄せ
VIP WC
大型バス
N
1階平面図
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務
scale:1/300
N
2階平面図
scale:1/500
17
Ⅳ 建築計画
A
B
A
B
Ⅳ−4 スタジアム計画
Ⅳ−4−8 断面計画(RWC 開催時 )
□NS断面図〔 中央部 〕
①メインスタンド
・建屋部分はサイトライン内での形態
とする。フィールド寄りのスパンの
階高は低くなるため、シャワー室等
の空間とする。
・観覧デッキにおいては、1F レベル
で選手バスが横行できる構造フレー
ムとする。
②バックスタンド
・スタンド中央部分に席バランスを多
くとるが、土塁高さを抑え他計画と
する。横通路に接続する出口通路に
より土塁背面の階段から退出する。
バックスタンド
A−A断面図
メインスタンド
・前方3列は将来陸上トラック拡張ス
ペースを確保かつ、RWC 時のフィー
ルドに近い観覧席を実現するため仮
設スタンドとする。
□NS断面図〔 東側 〕
①メインスタンド
・盛土形式とし、前方3列はバックス
タンドと同様仮設スタンドとする。
②バックスタンド
・中段の横通路端部からは背面の勾配
バックスタンド
B−B断面図
メインスタンド
に沿った階段とし、築山の形態をシ
ンプルにする。
scale:1/400
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務
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Ⅳ 建築計画
C
Ⅳ−4 スタジアム計画
Ⅳ−4−8 断面計画(RWC 開催時 )
D
D
□NS断面図〔 西側 〕
①メインスタンド
・横通路はボマトリーに接続し仮設ス
C
タンド下部を通り抜ける。
②バックスタンド
・ウエルカム広場前ではスタンドを設
けずフィールドが垣間見れるエント
ランスから開放感のあるスタジアム
演出する。
バックスタンド
C−C断面図
メインスタンド
□WE断面図
①サイドスタンド
・フィールド極力近づけた臨場感ある
観覧環境とする。
・横通路からボマトリーに接続し、仮
設スタンド下部を通り抜ける。
・横通路高さは踊り場を設けない
H=3.0m 以下とする。
サイドスタンドW
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務
D−D断面図
サイドスタンドE
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Ⅴ 建築詳細計画
Ⅴ−2 観覧席計画
(1)サイトライン計画
(2)シートプラン
・観覧のしやすいサイトライン計画とする。
・釜石大槌地区行政事務組合火災予防条例に適合し
た両側縦通路の場合は10列席を基準とし片側縦
通路の場合は5列席とする。
■メインスタンド
・見やすさの指標となるC値(前列観客の目の位置との自分の視線の高さの差)を 60 以上の値にする。
・RWC2019 開催時は、メイン・バックスタンドに関してはフォーカルポイント(FP)をタッチライン上に設定し、
サイドスタンドに関しては、FP をゴールラインから3m 観客席よりのフィールド上に設定する。
縦通路
縦通路
バックスタンドおよびサイドスタンドの屋外の背
がないベンチ式の両側縦通路の場合は20列席を
基準とし片側縦通路の場合は10列席とする。
・RWC2019開催時はスタンド最前列が極力フィールドに近い設定とする。
■メインスタンド
・仮設ユニット W=1,800(450×4 席)を 1 モジュー
ルとして計画し、通路部にはその両端に1席ずつ
設け、縦通路W=900 を確保する。
□サイトラインの基本条件
・本設は仮設との縦通路の共通性を保つため
450x10席=4500を1ユニットとし縦通
路は同様にW=900とする。
サイトラインの考え方
・FP: フォーカルポイント(注視点)はフェンスからの距離と前席との段差・段床幅
によって決定
・段床幅の設定:背付き ( アームレスト付 ) 椅子およびカップホルダーの設置を想定
し、850mm ∼ 900mm で今後、検討を行うとする。
・前席との視点高さの差は、通常、体育館等では視線が分散される事から一般的に
は 60mm 以上
(前席観客の頭の間からの視線を確保できる寸法)
が採用されるため、
60mm にて算定 ■バック・サイドスタンド
■バック・サイドスタンド
18列席
・仮設ユニットW=1800(450x4席)をメ
インスタンドと同様としベンチ式については両側
の場合は(1450x4席)
x4モデュールに両端
1席づつを足し、18席=8100を1ユニット
とし縦通路W=900を確保する。
フォーカルポイントの構成(全体)
FP:フォーカルポイント
d:FP からの距離
t:座席の背間隔
(3)木ベンチ
e:FP からの目の高さ
r:座席の段差
FP
c:前席の視線と高さの差
バスケット FP:
フォーカルポイントの構成(座席部分)
エンドライン上で床上 900mm
三陸の豊かな自然環境に馴染むようアースワーク的なランドスケープを目指し、釜石大槌地区の森林資源
(間伐材)を活用した木ベンチを採用する。それにより地元の雇用(林業、製材所、工房等)を創出し、
「地
元の材料」と「地元の人々」によりメンテナンスしていける持続可能な愛着あるスタジアムを実現する。
バレーボール FP:
エンドライン床上 ±0mm
C値
C 値の考え方
150mm= 帽子着用の場合
120mm= 理想的な視線
90mm= 良好な視線
60mm 程度
木ベンチ(クッション設置時)
60mm= 前席頭間からの許容可能な視線
木ベンチ(区切桟)
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務
断面イメージ
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Ⅴ 建築詳細計画
V−2 観客席計画
(4) 席の構成
可動個席 : 1,260 席
木ベンチ: 5,004 席
仮設ベンチ 9,760 席
観客席合計: 16,024 席
TV/Radio・記者席: 108 席
【 スタジアム全体平面図 】
N
scale:1/800
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務
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4 機械設備計画
Ⅰ 機械設備基本方針
公共施設として快適な室内環境を創出するとともに、
自然環境、周辺環境と調和し、利用者、維持管理者にやさしい施設計画とする。
① 環境性
快適な環境を確保するため、各室に最適なゾーニングおよび空調方式を選定する。
節水型の衛生器具や擬音装置・感知型器具の採用により総合的な節水を図る。
給湯器は可能な限り給水箇所の直近に設け、配管からの放熱ロスを低減する。
② 信頼性
「国土交通大臣官房官庁営繕部設備課監修 建築設備設計基準(平成27年度版)」に準じて計画する。
システム構成をシンプルなものとし、耐久性の高い機器や材料を使用し、技術的に確立した信頼性の高い機器を採用する。
屋外露出の給水・給湯配管については、凍結防止ヒーターを設置する。
機器の塩害対策(耐塩害仕様)を行う。
③ メンテナンス性
日常の操作・保守を容易にするため、不必要なシステムを排除し、単純化したシステムを採用する。
維持管理しやすい機器の配置や集中リモコン並びに警報盤(電気工事)の導入により保守管理の省力化を図る。
水道直結方式によって、機器メンテナンスのポイント数を低減する。
また、加圧給水方式を採用し、高架水槽等のメンテナンス箇所の削減を図る。
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
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4 機械設備計画
Ⅳ インフラ引込計画
給水引込みについては敷地北側の道路下部の給水本管より分岐取り出しを行う。
また、敷地からの排水については敷地北側へポンプアップにて排水を行い、
橋梁を超えた先に計画されている公共下水道へ接続する計画とする。
汚水貯留槽(有効容量:280m3)
排水ポンプ 500L/min×30mAq×2 基
※下水道への放流量については所轄下水道課と別途調整が必要
公共下水道へ接続
P
P
【凡例】
給水配管ルート
仮設受水槽
設置場所
排水配管ルート
P
P
P
加圧給水ポンプ
P
排水ポンプアップ桝
P
放流ポンプ・佂場
耐震性貯水槽(容量 100m3)
釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計(案)
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