フタホシコオロギの飼育法 1 準備 ① 水 槽:ガラスまたはアクリル水槽を用いる。冬期には、白熱灯、電熱マッ トなどで保温の工夫が必要であるが、不可能な場合は、新聞紙を筒 状に丸めて、水槽の半分くらいまで重ねる。 ② 給 水 器:脱脂綿を適当な大きさに切り、水をたっぷり含ませて3cmくらい の厚さでシャーレに敷く。この給水器は、産卵容器にもなる。 ③ エ サ:コイのえさをミキサーか乳鉢ですりつぶして与える。キュウリやナ スは腐って不衛生になるので入れない。 ④ アパー卜:高密度で飼育できるよう、表面積を確保するために必要である。工 作用紙で自作する。または、新聞紙を1/4程度に切つて丸めたも のを代用しても良い。 【アパートの設計図】 (単位はmm) 15 40 20 100 30 150 10 35 10 20 10 10 150 100 10 15 10 30 10 20 -1- 15 2 飼育方法 ① 飼 育 箱 に キ ッ チ ン ペ ー パ ー を 敷 き 、給 水 器 、産 卵 容 器 、 ア パ ー ト を 適 当 に 置 く 。 ふんがたまったら、コオロギや器具を空きバケツなどにいつたん移し、ふんをキ ッチンペーパーにくるんで捨てる。 ② 温度計を入れ、容器内が25∼30℃になるようにする。 ③ 飛 翻 は し な い が 、 小 さ い 幼 虫 は ジ ャ ン プ す る の で 、ふ た が 必 要 で あ る 。た だ し 、 密封すると過湿状態となり、エサがかびたり、ショウジョウバエなどがわくので 注意する。 ④ 産 卵 が 確 認 さ れ た ら 毎 日 脱 脂 綿 ご と 取 り 出 し 、ふ ん な ど を 流 水 中 で 取 り 除 い て 、 薄い層にはがして、別のふ化容器に移し、ラップで覆う。ふ化容器の底に新聞紙 を丸めて敷いておくと、余分な水分が吸い取られ、逆に容器内が乾燥しすぎるの を防ぐことができる。また、脱脂綿が乾燥しないように時々霧吹きで水分を補給 する。 ⑤ エサは乳鉢ですりつぶし、粉末にして与える。3∼4齢以上はそのままでもよ い。 3 注意 ① エ サ 切 れ 、 水 切 れ 、 産 卵 容 器 器 内 の 水 滴 ( 若 齢 幼 虫 が 溺 れ る )、 低 温 に 注 意 す る。 ② 電球を飼育容器に入れる方式の場合は、火事・漏電に十分注意する。 -2-
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