ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für

ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告
Bundesministerium für Ernährumg,Landwirtschaft
und Verbraucherschutz
NO 17
2011年5月20日
NO 17
1 バイオマス液体ー燃料はエネルギー供給に重要な貢献を
カールスルーエ・テクノロージー研究所(KIT)で、基本技術上の設備一式を
備えた、バイオ液体ーパイロット施設の上棟式が行われた。この施設は、新し
い種類の”バイオマス液体(BtL)ー燃料”の生産に役立つ。連邦農業省の政
務次官ペーターブレーザーは、この研究所とここの工業界パートナーの活動に
強い印象を受けている。
連邦政府は、ここでの発展的なバイオ液体構想に、大きな期待を込めている。
この構想でもってデイーゼルーガソリンエンジンのための、合成バイオ燃料が
生産され得る。この燃料の乗用車、トラック、船のモーターから飛行機エンジ
ンまでの使用でもって、有機残さを含めた広範に投入可能な、多様な原料でク
リーンに燃焼し、そして農地からの高い収入の可能性が考えられる。
”実践におけるこの潜在力を具体的に切り開くために、BtL ー燃料エネルギ
ー供給転換のために、基本的な貢献を果たすことができる”と、ブレザーが述
べた。連邦農業省は、2005 年以来カールスルーエにおけるパイロット施設の
建設でもって、総額 2 500 万ユーロ(27 億 5 000 万円)のプロジェクト受託者
の法人・再生可能原料機構(FNR)を支援する。
この財源は、”再生可能原料”奨励プログラムと、景気対策一括政策Ⅱから拠
出される。”このパイロットプロジェクトは、2013 年からスタートする。この
施設は、合成バイオ燃料への道の礎石である。勿論、まだ幾つかの障害を、克
服しなければならないが”と、政務次官は述べた。”実際に持続的に実行する
ために、理論的に実現可能なバイオ液体燃料ープロセスを、実践上も転換させ
る。そして例えば、麦わらのような農業残さを、高能率でかつ高価値な燃料に、
変えねばならない。BtL ーテクノロジーの発展に際して、より強く関与すべき
”と、政務次官が工業界にアピールした。
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なお、限定的な化石燃料に対して、常にバイオ燃料について幾つかの選択肢
が存在する。カールスルーエにおいて、発展される有機燃料液体ー方法は、最
初の第1段階から2∼4段階まで分類できる:
1 熱分解の方法は(この場合麦わら)、いわゆる”バイオ天燃原料ー未加工
のバイオマス利用”が可能である。その原料の一定量当たりのエネルギ
ー含量は、10の要因によって向上される。
2 バイオ天燃原料は飛行機電気キャブレターで、合成ガスに変化される。
3 合成段階Ⅰは化学工業においても、重要な原料に使える中間生産物のも
とで、合成ガスに変化させる。
4 合成段階Ⅱは、最終的に中間生産物のもとで、エンジンが必要とする規
格に適合させるところの合成燃料を生産する。
有機液体ー研究施設の完成は、2012 年の計画である。現在使用しているバ
イオ軽油またはエタノールに対して、BtL は土地面積当たりで明らかに高いエ
ネルギー獲得が約束される。農業からの残さ、副産物と並んで木材チップと生
ごみもまた、活用可能である。
2 アレルギー体質の人にも快適な休暇を
ーヨーロッパアレルギー研究基金が休暇地に認定書を交付ー
ヨーロッパアレルギー研究基金(ECARF)は、2011 年 5 月 17 日にアルゴイ
地域の地方自治体バートヒンデンブルグに、アレルギー体質者にとって快適な
同基金ー品質認証を交付した。この証明書は、連邦消費者保護省から奨励され
ている”アレルギー体質者に快適な地方自治体の証明と手引きの発展”プロジ
ェクトの一部である。そしてこの証明書は、これを目指している他の町村を、
励ますこととなる。
連邦消費者保護省の政務次官 Dr,ゲラルド ミュラーは、将来を指向し、そし
て革新的なこのモデルプロジェクトの価値を、認めている。”このプロジェク
トは、まさに休暇におけるアレルギー体質者の重い負担を軽減する。具体的に
は、ホテルの部屋の設備、料理メニューの提供において、特別な必要性を配慮
している。最終的にアレルギー体質者もまた、毎年可能な限り苦痛の無い最も
素晴らしい日を楽しむことができる”と、ミュラーがバート ヒンデンブルグ
における開催行事で述べた。
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Dr.メード トールステン教授(同基金のリーダー):アレルギー体質者に快
適なサービスのネットワーク化された提供は、生活の質を明らかに高める。さ
らに健康に良い気候で過ごす温泉保養地は、家の埃ダニからの解放と特別な花
粉ーカビの少ない高地である。この地の 70%以上の事業体が、”我々は共に行
動する”のモットーもとに、このモデルプロジェクトに参画している。
ホテル、ペンション、レストラン、パン屋、肉屋、喫茶店そしてスーパーマ
ーケットも、同基金の理念を理解し、そして最も新しい科学的な知見を基礎と
した対策を、自らの経営の中で実践している。アレルギー体質者に快適な宿泊
は、例えば敷物、たばこーペットの無い部屋を提供し、そしてダニを防ぐ敷布
団カバーと寝具類を提供する。
レストランでは、クルミ,卵そしてセロリーのような、しばしばアレルギー
を引き起こす食品の無い料理を、お客に提供する。そしてお客の問い合わせに
応じて、使用する食材の細かい情報を提供する。人々は、このプロジェクトに
参画している事業体を、良く見える同基金ー品質認証書でもって、見分けられ
る。
ヨーロッパにおけるアレルギーは、頻繁におこる慢性的な病気である。平均
的にヨーロッパで殆ど2つの家族で1つがアレルギーとなっている。だがしか
し、全該当者のうち、90%が不適切に処置されているか、あるい医学上の処置
が全くなされていない。
2011・7・訳
青森中央学院大学
中川
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一徹