EVE新登場

VIRTUAL ECUS
EVE Now Available
EVE 新登場
Michel Dietrich、Michael Ebert、Guillaume Francois、Dr. Ulrich Lauff、ETAS
検証と適合をバーチャル ECU で
新しく発表された ETAS バーチャル ECU ソリューション「EVE」を使用すると、さまざまな環境で作成された
AUTOSAR アプリケーションソフトウェアコンポーネントおよび基本ソフトウェアモジュールをバーチャル ECU に
統合できます。バーチャル ECU を使用すると、ECU ソフトウェアの検証・適合を PC 上で開発早期に行うことが
でき、ソフトウェア開発の全工程にわたる効率と品質の向上につながります。
EVEソリューションにより、アプリケーションソフトウェアコンポーネントと基本ソフトウェアモジュールをさまざまに組み合わせて
統合・検証・適合を行うことができます。1
アプリケーション
ソフトウェア
アプリケーション
ソフトウェア
RTE
RTE
基本
ソフトウェア
基本
ソフトウェア
計お
、テ
、設
機能の検証・適合
スト
決定
機能モデル
およ
仕様
び適
合
ECUネットワークの検証
よび
統合
06
RTE
基本
ソフトウェア
ECUソフトウェアの
実装
検証・適合
ソフトウェア
コンポーネント
ソフトウェア
コンポーネント
単体試験
アプリケーション
ソフトウェア
ソフトウェア
コンポーネント
RTE
基本
ソフトウェア
基本ソフトウェア
の検証
ソフトウェア
コンポーネントの
結合試験・適合
1)
次バージョンのEVEでは、機能モデルとソフトウェア
コンポーネントを同一のバーチャルECUに統合できるよ
うになります。
R E A LT I M E S
ISOLAR-EVE ユーザーインターフェース。
Project Explorer(左上)で
AUTOSAR プロジェクトおよび
バーチャル ECU プロジェクト(VECU)
を管理。EVE Explorer(左下)で
AUTOSAR システムディスクリプション
に基づいて VECU プロジェクトを作成。
(中央上)を使用して
「EVE Control」
RTPC-EVE ターゲット上(MCAL 生成)
のバーチャル ECU を初期化しその実行を
制御。Web Browser(中央下)を
使用してテスト環境の個々の RTPC-EVE
インスタンスと通信。
2012 年 11 月に、AUTOSAR 向け新ソ
C コードをフレキシブルに統合して検証す
PC 上での ECU ソフトウェアの適合
リューションであるオープンで拡張性に優
ることができます。
同様に、
基本ソフトウェ
バーチャル ECU を XCP インターフェー
れた Eclipse ベースの ETAS ISOLAR-EVE
アのスタックやモジュールとアプリケー
ス経由で INCA 計測・適合ツールに接続
設計ツール、および PC 上でバーチャル
ションソフトウェアコンポーネントの間の
することにより、閉ループシミュレーショ
ECU を実行するための ETAS RTPC-EVE
環境が発売されます。
ISOLAR-EVE はバー
チャル ECU の設定、ECU ソフトウェアの
ソースコードと RTPC-EVE ターゲットデ
連携も容易にテストできます。他にも、左
ンを行い、
そこで精密な ETAS ASCMO モ
バイスとの統合、および実行全体の制御と
めの ETAS RTA-OS リアルタイムオペレー
利用できるように INCA データベースに格
監視を行います。バーチャル ECU は仮想
ティングシステム、ETAS RTA-RTE ランタ
納しておくことができます。反対に、既存
デバイスに接続され、PC 上の物理インター
イム環境、
および MCAL インプリメンテー
の計測データ(路上試験で得られたデータ
フェースを通じて、実際のセンサ、
アクチュ
ションなどの AUTOSAR R4.0 対応ソフ
など)を、適合の基準として仮想環境で容
エータ、および ECU ネットワークとも通信
トウェアモジュールが含まれています。
易に利用することもできます。
します。実際のコンポーネントに接続する
バーチャル ECU を使用すると、機能モデ
と、ECU シミュレーションを PC 上でリア
ルプロトタイプの最初の導入から最終的な
ルタイムに実行できます。あるいは、アプ
ソフトウェア実装までの反復サイクルが明
図に示すような組み合わせについても検証
デルを基準にして ECU ソフトウェアを円
できます。ISOLAR-EVE の初回リリースに
滑に適合させることができます。記録され
は、PC 上でバーチャル ECU を実行するた
る計測値および適合データは、後の工程で
リケーションソフトウェアコンポーネント
らかに短縮されます。ECU のフラッシュメ
間の連携動作を開発工程の早期に PC 上で
モリをプログラミングし直すのにかかる工
テストしなければならない場合に最適なア
調整することにより時間を効果的に短縮し
数と比べ、PC 上の仮想環境では関連する
ECU ソフトウェアを非常に短い期間で更
新できます。また、仮想環境では、実 ECU
てシミュレーションを実行することも可能
の環境よりも容易にソフトウェアのバグを
です。RTPC-EVE 環境が提供する XCP イ
識別して再現できます。さらに、通常の PC
ンターフェースにより、
バーチャル ECU を
のハードディスクには大量のメモリデータ
プローチとして、タイムスケールを適宜に
ツールと同じ PC 上の仮想マシンに迅速に
を格納できます。このように、バーチャル
組込んで統合できます。
ECU は完 全 に統 合 された ECU ソフト
ウェアの効率的検証に理想的です。これに
PC 上でのソフトウェアの検証
ISOLAR-EVE を使用すると、AUTOSAR
ステムなどのような他の環境で、テスト
は、たとえば Hardware-in-the-Loop シ
アプリケーションソフトウェアの各コン
ケースとテストオートメーションを同時に
ポーネントの C コードや AUTOSAR アプ
使用することが必要になる場合もありま
リケーションソフトウェアスイート全体の
す。
J 1/2013
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