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整備工場における故障診断整備のススメ 充電制御システム搭載車に

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故障診断整備のページ
整備工場における
故障診断整備
ススメ
の
充電制御システム搭載車に取り組もう!
近年発売されているエコカーなど
費も悪くなる。
リーへの充電を制御することで、省
大半のクルマには、充電制御システ
そこで考えられたのが、充電制御
燃費で走行することが可能になった
ムが搭載されている。充電制御シス
システムである。バッテリーの充電
ものの、バッテリーにかかる負荷が
テムとは、無駄な充電をさせないよ
量が満充電を 100% とした時、60
大きくなっている。
うにしてエンジンの負担を軽減する
∼ 80% 辺りの一定量まで充電され
最近のクルマには、ECU など電
ことで、省燃費を実現する仕組みの
ると、ECU からオルタネーターへと
気を必要とする部品が多く搭載され
ことである。今回は、この充電制御
発電を停止する指示が出る。
ているため、そもそもバッテリーに
システムを搭載したクルマの故障診
発電が停止すると、バッテリーが
かかる負担は増 大していた。その
断について紹介する。
充電から放電へと切り替わり、満充
上、充電制御車では、充電制御シ
電になることがないので、余分な電
ステムによって充電の ON/OFF を
気が生まれることもなくなる。さら
繰り返すため、汎用バッテリーでは
充電制御システムを搭載していな
に、発電も停止するということはエ
耐えられない環境になっている。
い従来のクルマは、エンジンがかか
ンジンにかかる負荷が軽減されるの
他にも、過酷な環境によってバッ
っている間、オルタネーターが休み
で、省燃費で走行でき、燃費も向
テリーの寿命を縮め、性能が低下す
なく発電し充電を継続する仕組みだ
上するという訳である。
ることで、周囲の部品にも影響や負
った。この仕組みでは、バッテリー
ま た、バ ッテリ ー の 充 電 量 が
荷を与える可能性もある。
が満充電になっても常に充電しよう
60% 以下になれば、先ほどとは反
そのため充電制御車には、短い
とする。しかし、余分な電気はバッ
対に ECU がオルタネーターに発電
時間で効率良く充電可能な高速充
テリーには蓄積されず、行き場を失
の指示を出し、充電を再開すること
電性能の高い、ハイスペックなバッ
った電気は無駄に捨てられていた。
になる。
テリーが必要不可欠となる。
また、常にオルタネーターが稼働
上記のように充電の ON/OFF を
高性能な充電制御車用バッテリ
し発電しているということは、エンジ
繰り返すことで、燃費を向上させる
ーは、汎用のバッテリーと比較して
ンに大きな負荷がかかっているとい
仕組みが充電制御システムである。
価格も高い。だからといって、充電
充電制御システムとは?
うことである。当然、大きな負荷が
かかったままのエンジンでは、本来
の性能を発揮することが出来ず、燃
せいび界
DECEMBER 2013 vol.573
充電制御車対応バッテリー
一方、このシステムによりバッテ
01
制御車に対応していないバッテリー
を安易に付けてしまうと、クルマ本
来の性能が発揮できなくなってしま
SEIBIKOHOSYA
せいび広報社
故障診断整備のページ
スキャンツールによるオル
タネーターの電圧計測画面
充電制御車対応バッテリーにはセンサーがついている
う。
充 電 制 御 車が 入 庫した際には、
それに適したバッテリーが付いてい
バッテリーやオルタネーターの
チェックに最適なスキャンツール
るかどうかのチェックが必要である。 こうした充電制御システムや対応
リアウィンドウなどに貼られ
ているステッカーが見分け方
のポイントの一つ
ーが発電している状態で電流を見る
ことが望ましいのだが、電流の計測
装置は高価なため、やはり電流の測
定をすることは難しい。
もし、スタンダードなバッテリーを
バッテリーについて、知っているユ
そこで登場するのが、スキャンツ
取り付けていた場合には、こちらか
ーザーは少ない。だからこそ、整備
ールだ。スキャンツールであれば、
ら積極的に対応バッテリーを提案し
士がユーザーに代わって、充電制御
ECU からオルタネーターに対して発
ていくことも必要だ。
車かどうか見分けなければならない
電を指示し、発電時の電圧を測定
ここで重要なのが、充電制御車の
し、充電制御車についても説明しな
することが出来るのである。
見分け方である。充電制御車を外
ければならない。また、充電制御車
つまり、充電制御車など日々進歩
観から見分けることは難しいので、 用バッテリーの劣化状態やオルタネ
見分けるために知っておくべきことは
ーターの発電状態をチェックするこ
3つある。一つは「低排出ガス車」 とも必要になる。
や「燃 費 基 準○○% 達 成 車」など
通常、バッテリーテスターを用い
しているクルマに対応するためには、
スキャンツールも高度なシステムに
も対応出来るものを導入する必要が
あるということだ。
の青色や緑色のステッカーである。 て、オルタネーターの電圧の状態を
クルマが進歩して、そこにコンピ
ステッカーが貼られているクルマは
見るが、その時にリップルなど波形
ュータが絡む以上、電気の知識は
充電制御車の可能性が高い。
をしっかりと確認することで、オルタ
避けては通れない道である。今回の
もう一つがセンサー、バッテリー
ネーターが正常に発電しているかど
事 例は、クルマのシステムに ECU
の充電を制御するために必要な充電
うか簡易チェックをしているはずだ。
が大きな影響を与えているという事
量を感知するセンサーである。バッ
しかし、充 電 制 御 車の場 合、オ
例である。また、ECU を見ることの
テリーの端子付近にセンサーが取り
ルタネーターが充放電を繰り返すた
出来るスキャンツールが無ければ、
付けられていれば、やはり充電制御
め、正確に測定することが出来ず、 今後は何も出来なくなってしまうこ
車の可能性が高い。
バッテリーテスターでは対応が難し
との現れでもあるので、対応したス
他 に も、
「DBA」や「CBA」とい
い。
キャンツールの導入が望まれる。
った排ガス区分のクルマであれば充
また、オルタネーターの発電量を
電制御車の可能性がある。
計測する際には、常にオルタネータ
せいび界
DECEMBER 2013 vol.573
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