データシート RED HAT ENTERPRISE VIRTUALIZATION FOR DESKTOPS: SPICE 概要 概要 • LAN または WAN ネットワーク 経由で仮想デスクトップインフ ラストラクチャにリモートから アクセスすることを目的として 設計されたプロトコル • ローカル PC からのアクセスと 変わらないユーザーエクスペリ エンス • すべての形式やコーデックを サポートする双方向の音声 / ビデオ機能 • VoIP ソフトフォンとビデオ 会議 • HD ビデオ再生 • 高解像度なマルチモニタディ スプレイ • ほぼすべてのデバイスに対応 したUSB リダイレクトを提供 Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops はエンドツーエンドのデスクトップ仮想化ソリュー ションで、デスクトップ管理の簡素化、インフラストラクチャコストの軽減、管理されたデータセンター から Windows や Linux デスクトップ環境への完全なアクセスを提供します。 強力で高性能な KVM (Kernel-based Virtual Machine) ハイパーバイザテクノロジをベースにした Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops は、最高密度の仮想マシンで業界屈指のスケーラビ リティを提供するとともに、効率性の向上と複雑性の軽減を実現します。 SPICE とは SPICE は、高性能な動的適応性に優れたリモートレンダリングテクノロジで、物理的なデスクトップ PC と変わらないエンドユーザーエクスペリエンスを提供します。 仮想デスクトップへのリモートアクセスに特化して設計、作成された SPICE は、Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops でユーザーと仮想デスクトップの接続に使用されるプロトコルです。 SPICE を選ぶ理由 Microsoft の RPD や Citrix の ICA のような従来のプロトコルとは異なり、SPICE は現在のデスクトッ プユーザーが求めるリッチなマルチメディアへのニーズに応える設計として、多階層アーキテクチャで構成 されています。この設計の中心は、ホスト側の仮想サーバーとユーザー側のクライアントデバイスを比 較して、利用可能なシステムリソース (CPU や RAM など ) に効率的にアクセスできる機能です。この比 較の結果、SPICE プロトコルはデスクトップアプリケーションをクライアントデバイスまたはホストサー バーのどちらにレンダリングするかを動的に決定し、ネットワークのあらゆる状況において最適なユー ザーエクスペリエンスを実現します。 また、SPICE プロトコルはオープンソースソフトウェアテクノロジですから、プロプライエタリソフトウェ アより速いペースで革新が推進されます。より低価格で高品質な製品を生み出すことが可能で、最終的 にユーザーがソフトウェアを制御することができます。SPICE オープンソースコミュニティの詳細につ いては、spicespace.org をご覧ください。 www.redhat.com データシート RED HAT ENTERPRISE VIRTUALIZATION FOR DESKTOPS: SPICE 概要 主なメリット • CPUとGPU のレンダリング処理を 効率的にクライアントへ オフロードすることで 最高密度の仮想マシンを実現 卓越したユーザーエクスペリエンス • オープンソーステクノロジで 革新をもたらし、カスタマイズと 統合を可能にして、 コストを最小限に 抑える 主な特徴 ゲストオペレーティングシステム • Windows XP および 7 (32 および 64 ビット ) • Red Hat Enterprise Linux 5 と 6 (32 および 64 ビット ) • デスクトップとクライアント間の コピーアンドペースト • シンプルな Web ブラウザから のアクセス セキュリティと認証 • クライアントデスクトップ間の 安全な SSL 暗号化トンネル • シングルサインオン クライアントデバイス • Windows または Linux クライアント SPICE は、エンドユーザーのクライアントデバイスにあるシステムリソースを活用して、リソースを多用 するアプリケーションをレンダリングできるため、リモートデスクトップがローカルにインストールされ た環境で機能しているように見えます。他の仮想デスクトップソリューションでは、音声やビデオ、その 他のマルチメディア形式はこれまで視聴に堪えないものであったり、視聴することもできない場合があ りましたが、このアプローチによって課題の多かったこれらのアプリケーションで特に素晴らしい結 果を実現できます。 デプロイメントコストとハードウェアコストの削減 ローカルクライアントのシステムリソースを可能な限り活用すると同時に、ホスト側の仮想化サーバー 上の貴重なシステムリソースを解放します。その結果、ホストサーバーで最高密度の仮想マシンが可能 になり、ホストサーバーのシステムリソースを事実上解放してより多くの仮想マシンを実行できるため、 企業が購入やサポートするサーバーハードウェアは、競合他社ソリューションより少ない数で済みます。 データセキュリティの向上 Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops にはオプションとして、エンドユーザーのクライアン トデバイスとデスクトップ仮想マシン間の SPICE 接続を、エンドツーエンドの SSL (secure sockets layer) トンネルで完全に暗号化する機能が含まれます。このトンネルによって、ユーザーがデスクトッ プにアクセスする場所やクライアントデバイスを問わず、クライアントとホストサーバー間のデータリン クが安全に保護されます。 任意の USB デバイスの接続 今日のデスクトップユーザーの多くは、さまざまな USB デバイスをローカルのデスクトップ PC に接続 しています。ユーザーは仮想デスクトップインフラストラクチャでも、同じエクスペリエンスを期待してい ます。 ストレージデバイスだけ、またはハードコーディングされた特定のデバイスに限定された競合他社ソ リューションとは異なり、Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops と SPICE プロトコルは、仮 想デスクトップでデータの完全な USB リダイレクトを提供します。つまり、ほぼすべての USB 1.0 およ び 2.0 デバイスが SPICE プロトコルでサポートされます。これにはアーティスト向けのタブレットや特 殊キーボードなどのユーザー入力デバイスだけでなく、携帯電話や PDA、サムドライブ、プリンタなど の汎用デバイスが含まれます。 • デスクトップまたは ラップトップ PC • シンクライアント 音声 / ビデオ • 任意のビデオ形式 / コーデック • 双方向の音声 / ビデオ • ネイティブのフレームレートで 再生 ( ストリーミングまたは ローカル ) • リップシンクロで音声とビデオ の同期を維持 • イメージの動的圧縮 www.redhat.com 2 データシート RED HAT ENTERPRISE VIRTUALIZATION FOR DESKTOPS: SPICE 主な特徴 SPICE のアーキテクチャ ディスプレイ SPICE のアーキテクチャは 3 階層モデルに基づいており、ユーザーのアクションを最適な場所にレン ダリングする賢いプロトコルです。 • 各ディスプレイで最高 2560x1600の解像度を実現 • マルチモニタのサポート (最大4画面) • 32ビットネイティブカラー 周辺機器 • 任意のデバイスに完全なUSB リダイレクトを提供 • USB 1.0および2.0デバイス • ビデオカメラの非同期転送 をサポート • ほぼすべてのUSB周辺完全な USBリダイレクトを提供 SPICE クライアント PC または シンクライアント • SPICE ドライバ 仮想マシンゲストにインストールされる Red Hat Enterprise Virtualization ツールパッケージに含ま れる、オプションのソフトウェアコンポーネントです。マウス位置報告やディスプレイモニタの設定、 USB デバイスのマウントなどが強化されたゲスト指向の管理タスクを実行することで、ユーザーエク スペリエンスの向上を目的に設計されています。 • SPICE サーバー ホストサーバー側の Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor の一部である、 ソフトウェアコン ポーネントです。 仮想マシン内のエージェントとエンドユーザー PC 内のクライアント間の主なインター フェイスとして動作し、データとデバイスのシームレスな相互作用を可能にします。 • SPICE クライアント エンドユーザー側のクライアントデバイスに常駐する、 クロスプラットフォームのソフトウェアコンポー ネントです。Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops の各仮想マシン間のアクセスに使用さ れます。SPICE クライアントは Windows および Linux の両方のクライアントデバイスで動作し、これ にはシンクライアントや転用した PC も含まれます。 SPICE サーバー Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor SPICE ドライバ 仮想デスクトップ SPICEアーキテクチャ www.redhat.com 3 RED HATについて 営業お問い合わせ www.redhat.com #8422747_1211 DOC61621 世界有数のオープンソースソリューションプロバイダ、 そして S&P 500 企業である Red Hat は、 米国ノー スカロライナ州ローリーを本拠地とし、世界全体で 70 か所以上の拠点を展開しています。Red Hat が 提供する高品質で低コストなテクノロジには、オペレーティングシステムプラットフォームである Red Hat Enterprise Linux とともに、クラウド、仮想化、アプリケーション、管理、ストレージおよびサー ビス指向アーキテクチャ (SOA) のためのソリューションである Red Hat Enterprise Virtualization や JBoss Enterprise Middleware などがあります。 Red Hat は、 世界中のお客様に対して、 サポート、 トレーニン グ、コンサルティング サービスも提供しています。詳しくは、http://www.redhat.com をご覧ください。 北米 1-888-REDHAT1 www.redhat.com 欧州、中東、 アフリカ 00800 7334 2835 www.europe.redhat.com [email protected] アジア太平洋(日本) TEL : 0120-266-086 www.jp.redhat.com [email protected] 中南米およびメキシコ +54 11 4329 7300 www.latam.redhat.com [email protected] Copyright © 2012 Red Hat, Inc.、Red Hat、Red Hat Enterprise Linux、 「Shadowman」ロゴ、JBoss、MetaMatris、RHCE は、米国およびその 他の国における Red Hat, Inc. の登録商標です。Linux® は、米国およびその他の国における Linus Torvalds 氏の登録商標です。
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