Server/Publisher バージョン 11.0 SR1 (Microsoft Windows® 用 ) 第 2 版、Lund、スウェーデン、2012 年 2 月 QlikTech International AB 著 Copyright © 1994-2012 Qlik®Tech International AB, Sweden。 国 際 的 な著 作 権 法 の下 、QlikTech International AB からの書 面 による事 前 の許 可 がない限 り、ドキュメン ト およびソフト ウェアの全 部 または一 部 を、ソフト ウェア契 約 書 に記 載 された方 法 を使 用 せずに、コピー、複 写 、複 製 、翻 訳 すること、または任 意 の電 子 的 媒 体 または機 械 可 読 形 式 に変 換 することは禁 じられていま す。 QlikTech® および QlikView® は、QlikTech International AB の登 録 商 標 です。 Active Directory®、Excel®、Internet Explorer®、Microsoft®、.NET®、SharePoint®、SQL Server®、Visual Studio®、Windows®、Windows 7®、Windows 2000®、Windows NT®、Windows Server®、Windows Vista®、Windows XP® は Microsoft Corporation の米 国 ならびに他 の国 における商 標 です。 CA SiteMinder® は Computer Associates の登 録 商 標 です。 Firefox® および Mozilla® は Mozilla Foundation の登 録 商 標 です。 IBM® は世 界 の多 くの国 で登 録 された International Business Machines Corporation の商 標 です。 Intel® および Core™ Duo は Intel Corporation の米 国 ならびに他 の国 における商 標 です。 NetWeaver® および SAP® はドイツならびに世 界 中 のいくつもの国 における SAP AG の商 標 または登 録 商 標 です。 Novell® は Novell, Inc., の米 国 ならびに他 の国 における登 録 商 標 です。 Oracle® は Oracle および/もしくは関 連 会 社 の登 録 商 標 です。 Salesforce.com® は Salesforce.com, Inc の商 標 または登 録 商 標 です。 Wikipedia® は Wikimedia Foundation の登 録 商 標 です。 その他 の商 標 はかかる所 有 者 に帰 属 するもので、本 契 約 によりこれに合 意 します。 2 QlikView Server/Publisher 目次 目次 パート 1 はじめに 7 1 概要 9 1.1 QlikView 1.2 QlikTech サポート サービス 1.3 規則 1.4 本書のバージョン 9 9 9 10 2 QlikView 11 Server の新機能 3 システム要件 11 15 3.1 QlikView Server 3.2 QlikView Publisher 15 16 パート 2 インスト ール 17 4 QlikView のアップグレード 19 4.1 アップグレード 時の考慮事項 4.2 アップグレード 手順 4.3 複数のマシンをアップグレード する場合 19 19 20 5 QlikView Server をインスト ールする 23 5.1 インスト ール プロファイル 5.2 インスト ールのログ 5.3 インスト ールを完了する 23 24 24 6 ファームの構築 27 6.1 計画 6.2 ルート と最初のインスト ール 6.3 他のマシンにサービスを追加する 6.4 クラスタリング 27 28 28 28 パート 3 アーキテクチャ 31 7 役割 33 7.1 Publisher を有する QlikView 7.2 Publisher なしの QlikView 7.3 QlikView Server 7.4 ウェブ サーバー 7.5 Directory Service Connector 7.6 Management Service 7.7 Distribution Service 7.8 Reload Engine 33 34 35 36 37 38 39 39 8 ログ 41 8.1 QlikView Server からのログ 8.2 セッション ログ 8.3 パフォーマンス ログ 8.4 イベント ログ 8.5 エンド ユーザーの監査ログ 8.6 マネージャの監査ログ 41 41 42 45 46 46 9 ド キュメント 、データ、タスク 49 9.1 ユーザー ド キュメント QlikView Server/Publisher 49 3 目次 9.2 ソース データ 9.3 ソース ド キュメント 9.4 タスク 50 50 50 10 各サービスの説明 53 10.1 QlikView Server 10.2 QlikView Distribution Service 10.3 QlikView Publisher のリポジト リ 10.4 設定ファイル 10.5 ウェブ サーバー 10.6 Directory Service Connector 10.7 QlikView Management Service 53 56 58 59 61 64 65 パート 4 セキュリティ 67 11 セキュリティ一覧 12 プラット フォームの保護 69 71 12.1 機能 12.2 特別なアカウント 71 71 71 12.3 通信 13 認証 73 13.1 Windows ユーザー環境で QlikView Server を使用する場合の認証 13.2 既存のシングル サインオン (SSO) ソフト ウェア パッケージを用いた QlikView Server での認証 13.3 IWA またはシングル サインオン ソフト ウェアを用いない認証 13.4 カスタム ユーザーを用いた QlikView Server の認証 14 許可 79 14.1 ド キュメント レベルでの許可 14.2 データ レベルでの許可 79 79 パート 5 ライセンス 81 15 クライアント アクセス ライセンス 83 15.1 CAL の種類 15.2 識別 15.3 Document CAL の制限 15.4 異なる CAL の組み合わせ 15.5 ライセンスのリース 15.6 クラスター ライセンス 15.7 コールド スタンバイ構成のサーバー 83 84 84 84 85 85 85 16 QlikView Server のエディション 87 16.1 エディション 16.2 機能と制限 87 89 パート 6 付 記 91 17 サイレント インスト ール 93 17.1 設定 17.2 ダイアログ 17.3 その他のダイアログ 17.4 MST 17.5 追加情報 94 94 98 99 99 18 OEM 101 18.1 基本設定 4 73 74 75 76 101 QlikView Server/Publisher 目次 18.2 機能の詳細 101 19 DSP インターフェース 103 19.1 DirectoryServiceProvider 103 20 SNMP 105 20.1 MIB ファイル 106 21 グループ ポリシーを使用した MSI パッケージの導入 109 21.1 基本設定 21.2 MSI パッケージを導入する 21.3 ステップ バイ ステップ ガイド 109 109 111 22 QlikView Server Extension 117 22.1 QlikView Server への Extension の追加 117 23 カスタム ユーザー用 Microsoft IIS の設定 24 EDX が有効化されたタスクのト リガー QlikView Server/Publisher 119 123 5 目次 6 QlikView Server/Publisher パート 1 はじめに パート 1 はじめに QlikView Server/Publisher 7 8 QlikView Server/Publisher 1 概 要 1 概要 本 書 では QlikView Server に関 する説 明 、およびインスト ール、アーキテクチャ、セキュリティ、ライセンスに関 する情 報 を提 供 しています。また、詳 細 を説 明 した付 記 も収 録 されています。 1.1 QlikView QlikView Server QlikView Server は、QlikView の情 報 をホスト し、インターネット やイント ラネット を通 して共 有 するプラット フ ォームを提 供 します。QlikView Server は、複 数 のユーザーやクライアント 、ドキュメント 、オブジェクト へのセキュ アな接 続 を実 現 します。 QlikView Publisher QlikView Publisher はコンテンツとアクセス、配 信 を管 理 します。またデータを限 定 して、各 ユーザーにカスタマ イズした情 報 のみを表 示 させることもできます。QlikView Publisher のサービスとユーザー インターフェース は、QlikView Server と QlikView マネージメント コンソール (QMC) に完 全 に統 合 されています。 1.2 QlikTech サポート サービス 製 品 サポート およびアプリケーション開 発 に関 する特 別 なト レーニングやご相 談 については、QlikTech までお 問 い合 わせください。サポート サービスの連 絡 先 に関 する最 新 情 報 は、下 記 の QlikTech のサイト を参 照 し てください。 http://www.qlikview.com QlikTech International 本 社 QlikTech International 150 N. Radnor Chester Road Suite E220 Radnor, PA 19087 USA 電 話 : +1 (888)-828-9768 ファックス: 610-975-5987 その他 の地 域 の連 絡 先 については、QlikTech のサイト をご覧 ください (上 記 )。 1.3 規 則 コーディング スタイル メニュー コマンドおよびダイアログは「太 字 」で記 載 されています。ファイル名 、パス、サンプル コードの書 体 は「Courier」です。 QlikView Server/Publisher 9 1 概 要 環境変数 本 書 で説 明 しているパスには、環 境 変 数 が使 用 されています。Windows Vista®、Windows 7®、Windows XP® の変 数 および等 しいパスは以 下 の通 りです。 環境 変数 Windows Vista/ Windows 7 %ProgramData% C:\ProgramData C:\Documents and Settings\All Users\Application Data %ProgramFiles% C:\Program Files C:\Program Files %UserProfile% C:\Users\[ユー ザー名 ] C:\Documents and Settings\[ユーザー名 ] Windows XP 1.4 本 書 のバージョン 本 書 は QlikView Server と QlikView Publisher バージョン 11.0 について説 明 します。ソフト ウェアとマニュアル の内 容 は両 方 とも事 前 の通 知 無 しに変 更 される可 能 性 があります。 10 QlikView Server/Publisher 2 QlikView 11 Server の新 機 能 2 QlikView 11 Server の新機能 この章 では、QlikView 11 Server で追 加 または改 良 された機 能 について説 明 します。 コンテキスト 依 存 ヘルプ QlikView Management Console (QMC) にコンテキスト 依 存 ヘルプが QMC に追 加 されました。 LDAP LDAP (SSL を介 した LDAP) をサポート するための設 定 可 能 な LDAP DSP が追 加 されました。 ドキュメント ごとの監 査 ログ すべてのクエリを登 録 し、過 去 に遡 って「誰 が何 をしたか」の確 認 を可 能 にするには、ユーザーの監 査 ログが必 要 になる場 合 があります。 QlikView Server バージョン 10 でこれを行 うことができますが、サーバー全 体 ですべてのドキュメント のログを記 録 するか、どのドキュメント のログも記 録 しないかを切 り替 えます。さらに、リスト ボックス内 に多 数 の選 択 条 件 が存 在 する場 合 は、一 部 の選 択 条 件 に対 してはログが記 録 されません。 QlikView 11 サーバーでは、このログをドキュメント ごとに記 録 することができます。また、すべての選 択 肢 のログ を有 効 にできます。 ドキュメント およびユーザーごとのドキュメント のダウンロードおよびエクス ポート 、印 刷 の有 効 化 /無 効 化 どのような状 況 においても、システム管 理 者 は QlikView Server からのハード データ流 出 を回 避 しなくてはな りません。こういった状 況 では .qvw ファイルのダウンロードや印 刷 、エクスポート は許 可 されず、QlikView Server との対 話 型 セッションのみが可 能 となります。 QlikView 10 Server では、この機 能 はドキュメント レベルでダウンロード時 に限 り利 用 可 能 でした。 QlikView 11 Server ではこの機 能 がユーザー レベルごとに利 用 可 能 になったほか、ドキュメント およびユーザー レベル単 位 でエクスポート と印 刷 を有 効 化 /無 効 化 できるようになりました。 .qvd の作 成 に関 するサポート タスク .qvd ファイルの作 成 はサポート タスク (Supporting Task) として追 加 可 能 です。 注 意 !これは、.qvw を用 いた .qvd ファイルの作 成 を置 換 するものではありません。詳 細 な情 報 について は、QMC オンライン ヘルプを参 照 してください。 .qvw ドキュメント でのメール配 信 .qvw ファイルを、ドキュメント 内 の項 目 で定 義 されたメール受 信 者 に配 信 することができます。 ドキュメント 管 理 者 へのアラート メール ドキュメント 管 理 者 にアラート メールを送 信 できます。 ライセンスの把 握 ライセンスの使 用 が QlikView Event Server ログに追 加 されました。以 下 のイベント のログが記 録 されます (詳 細 レベルの低 いログを使 用 する場 合 )。 l “PGO”, “Recreating [ファイル名 ] from backup” l “PGO”, “Recreating corrupt file [ファイル名 ]” QlikView Server/Publisher 11 2 QlikView 11 Server の新 機 能 l “PGO”, “Creating file [ファイル名 ]” l “License”, “License leased to user [ユーザー名 ] on machine [マシン名 ]” l “CAL usage”, “Using CAL of type [CAL タイプ] for user [ユーザー名 ] on machine [マシン 名 ].Sessions on this caltype: X” l “CAL usage”, “Releasing session CAL for user [ユーザー名 ] on machine [マシン名 ]” l “CAL usage”, “Usage CAL session for user [ユーザー名 ] on machine [マシン名 ] stopped” l “CAL usage”, “Named User CAL session for user [ユーザー名 ] on machine [マシン名 ] stopped” l “CAL usage”, “Document CAL session for user [ユーザー名 ] on machine [マシン名 ] stopped” l “CAL allocation”, “Unused (Document) Named User CAL [ユーザー名 ] deleted – ok” l “CAL allocation”, “(Document) Named User CAL (not used for 24 hours) [マシン名 ] deleted – ok” l “CAL allocation”, “Unused (Document) Named User CAL [ユーザー名 ] marked for deletion – ok” l “CAL allocation”, “(Document) Named User CAL [ユーザー名 ] added – ok” l “CAL allocation”, “Named User CAL (not used for 24 hours) [ユーザー名 ] deleted – ok” l “CAL deallocation”, “(Document) Named User CAL [ユーザー名 ] no longer marked for deletion – ok” l “CAL deallocation”, “(Document) Named User CAL [ユーザー名 ] not marked for deletion – denied” l “CAL deallocation”, “(Document) Named User CAL [ユーザー名 ] not found – denied” 配 信 とリロードのパフォーマンス リロードと配 信 のパフォーマンスが改 良 されました。 リロード QlikView 11 Server 以 前 のバージョンでは、リロードは Publisher で以 下 の方 法 で行 われていました。 1. ドキュメント 全 体 (.qvw) がディスクからメモリにロードされる。 2. ロードが完 了 する。 QlikView 11 Server では、リロードは以 下 の方 法 で行 われます。 1. データを除 くドキュメント (.qvw) がディスクからメモリにロードされる。 2. ロードが完 了 する。 データがないためドキュメント をディスクからメモリにロードする時 間 を削 減 でき、パフォーマンスが向 上 しま す。QlikView Publisher バージョン 11 では、リロード タスクの実 行 前 に、データを読 み込 まずにソース ドキュメ ント を開 くことが可 能 です。ドキュメント データをメモリにロードする必 要 がなく、次 にドキュメント のリロードを実 行 します。 ループと分割 QlikView 11 Server 以 前 のバージョンでは、Publisher が以 下 の方 法 でループと分 割 を実 行 していました。 1. ドキュメント 全 体 がディスクからメモリにロードされる。 2. ドキュメント が分 割 されディスクに保 存 される。 3. ループが完 了 するまで手 順 1 に戻 る。 QlikView 11 Server では、ループと分 割 は以 下 の方 法 で行 われます。 1. ドキュメント 全 体 がメモリにロードされる。 2. ドキュメント が分 割 され、同 時 にメモリ内 に複 製 される。 3. ドキュメント が分 割 されディスクに保 存 される。 4. ループが完 了 するまで手 順 2 に戻 る。 ここでは、各 ループでドキュメント をディスクからロードする回 数 が削 減 される点 でパフォーマンスが向 上 していま す。しかし、ドキュメント のメモリのフット プリント は、ループと分 割 で処 理 される最 も大 きな部 分 のサイズに応 じ て増 加 します。 QlikView マネージメント コンソールのユーザー インターフェース QMC ユーザー インターフェースが以 下 の点 で改 良 されました。 12 QlikView Server/Publisher 2 QlikView 11 Server の新 機 能 l l l l l l l l ユーザー インターフェースの矛 盾 点 が整 理 されました。 QMC 全 体 でテーブルを最 新 の情 報 に更 新 するパフォーマンスが強 化 されました。 ステータス (Status) ページの更 新 表 示 が高 速 になりました。 すべてのタスク チェーンが右 クリックで展 開 可 能 になりました。 ユーザーが明 示 的 に対 象 となっている配 信 リスト すべてからそのユーザーを削 除 できるようになりまし た。 ソース ドキュメント 、ユーザー ドキュメント 、タスクに検 索 およびフィルタ機 能 が追 加 されました。 サービス ステータスに QMC 内 のアラート が追 加 されました。 サービス内 でのクラスタリングとユーザーの種 類 の一 貫 性 が高 められました。 ロックされた項 目 がある場 合 の分 割 旧 バージョンの QlikView では、分 割 は (実 質 ロックされた値 の分 割 によって) 項 目 のロックに影 響 を受 けてい ました。QlikView 11 Server では、分 割 時 にロックされた項 目 は無 視 されます。 ログの強 化 QlikView Server および QlikView Web Server の設 定 への変 更 は、監 査 ログに保 存 されます。 QlikView Distribution Service でのログの記 録 とエラー処 理 が改 良 されました。 QMC と QMEC の QMC への統 合 QMC が削 除 され、QlikView Enterprise Management Console (QEMC) の名 称 が QMC に変 更 されました。 AccessPoint の改 作 AccessPoint の外 観 と機 能 が新 しくなりました。 l l l l 新 たに検 索 機 能 が追 加 されました。 ドキュメント の属 性 を活 用 することでカテゴリ分 けの性 能 が向 上 しました。 ドキュメント の説 明 が追 加 されました。 QMC にメッセージを追 加 することで AccessPoint にグローバル メッセージを表 示 させることが可 能 になり ました。 EDX の拡 張 EDX を開 始 すると、タスクではなくセッションのステータスの問 い合 わせを許 可 するためにセッション ID が返 され ます。セッションが終 了 すると、ステータスにはト リガーされたタスク (およびセッション ID) すべてのリスト が含 ま れ、引 き続 きステータスの把 握 を行 うことができます。この機 能 は、API を介 して使 用 できます。 ロード バランスの向 上 QlikView Web Server 使 用 時 のロード バランスのための新 たなアルゴリズム「CPU の RAM オーバーロード (CPU with RAM Overload)」が追 加 され、ウェブ サーバーのクラスター管 理 性 能 が向 上 しました。つまり、ウェ ブ サーバーは RAM および CPU の使 用 に基 づきト ラフィックをルーティングできます。 再試行 ループを含 むタスクの実 行 に失 敗 すると、ループの最 初 からではなく、タスクが失 敗 した箇 所 からタスクが再 開 されます。 MSI - QlikView Server のインスト ール MSI の使 いやすさが向 上 しました。 QlikView Server/Publisher 13 2 QlikView 11 Server の新 機 能 QlikView 設 定 サービス Microsoft® IIS をウェブ サーバーとして使 用 している場 合 、新 たなサポート サービス QlikView Settings Service は、QlikView Web Server の管 理 に用 いるものと同 一 のポート を通 じた IIS の管 理 を許 可 します。 14 QlikView Server/Publisher 3 システム要 件 3 システム要件 QlikView Server/Publisher をインスト ールおよび実 行 するには、対 象 となるシステムがこの章 に記 載 された要 件 を満 たしている必 要 があります。 3.1 QlikView Server 32 ビット (x86) QlikView Server 64 ビット (x64) プラット フォーム Windows XP Professional SP3* Windows Vista* Windows 7* Windows Server® 2003 Windows Server 2008 Windows XP Professional x64 SP2* Windows Vista x64* Windows 7* Windows Server 2003 x64 Edition Windows Server 2008 x64 Edition Windows Server 2008 R2 プロセッサ Intel® Core™ Duo 以 上 を推 奨 。 Multi-core x64 と互 換 性 のあるプロセッ サ。 メモリ 最 小 1GBデータ容 量 によってはさらに大 きなメモリが必 要 な場 合 があります。** 最 小 4GBデータ容 量 によってはさらに大 きなメモリが必 要 な場 合 があります。** ディスク空 き容 量 インスト ールには計 450MB が必 要 インスト ールには計 450MB が必 要 セキュリティ Microsoft Active Directory® NTLM サードパーティ製 のセキュリティ*** Microsoft Active Directory NTLM サードパーティ製 のセキュリティ*** ウェブ サーバー QlikView Web Server (QVWS) Microsoft IIS 6 および 7 QlikView Web Server (QVWS) Microsoft IIS 6 および 7 マネージメント コ ンソール Microsoft Internet Explorer® 7 および 8、9 Mozilla® Firefox® 6 Microsoft Internet Explorer 7 および 8、9 Mozilla® Firefox 6 .NET® フレーム ワーク 4.0 4.0 インターネット プ ロト コルのバージョ ン IPv4 IPv6 IPv4 IPv6 *開 発 およびテスト 用 としてのみ推 奨 **QlikView はインメモリ分 析 技 術 であり、QlikView 製 品 のメモリ要 件 は分 析 されるデータ量 に直 接 関 連 しています。 ***サードパーティ製 のセキュリティには QlikView Enterprise Edition Server が必 要 です (「QlikView Server のエディション (87ページ)」を参 照 してください)。 QlikView Server/Publisher 15 3 システム要 件 3.2 QlikView Publisher QlikView Publisher レポジト リ データ ベース 16 32 ビット (x86) 64 ビット (x64) Native XML SQL Server® 2005 または 2008 Native XML SQL Server® 2005 または 2008 QlikView Server/Publisher パート 2 インスト ール パート 2 インスト ール QlikView Server/Publisher 17 18 QlikView Server/Publisher 4 QlikView のアップグレード 4 QlikView のアップグレード 4.1 アップグレード 時 の考 慮 事 項 32 ビット (x86) バージョンから 64 ビット (x64) バージョンへの移 行 32 ビット (x86) から 64 ビット (x64) または 64 ビット (x64) から 32 ビット (x86) に移 行 する場 合 は、新 しいバー ジョンをインスト ールする前 に現 行 のバージョンを必 ず手 動 で削 除 してください。 バージョン 8 からバージョン 11 へのアップグレード QlikView Server のバージョン 8 からバージョン 11 にアップグレードするには、まず最 初 にバージョン 9 へのアップ グレードを実 行 する必 要 があります。 注 意 !QlikView Server ではバージョン 8 からバージョン 11 へ直 接 アップグレードすることはできません。 バージョン 9 または 10 からバージョン 11 へのアップグレード バージョン 9 または 10 からバージョン 11 へのアップグレード時 の考 慮 事 項 l QlikView Server のインスト ールを適 切 に実 行 するには、マシンをリブート する必 要 があります。 l QlikView Server バージョン 9 では、EDX のト リガーは HTTP POST の呼 び出 しのみを介 して行 われて いました。QlikView Server バージョン 10 および 11 では、EDX ト リガーは QlikView Management Service (QMS) API によりト リガーされるため、より詳 細 な機 能 を利 用 できます。使 用 手 順 については マネージメント コンソールおよび QlikView SDK の QMS API ドキュメント を参 照 してください。 l QlikView AccessPoint は QlikView Server のデフォルト のスタート ページです。 l QlikView Server と Publisher 用 のマネージメント コンソールは、QlikView マネージメント コンソール (QMC) に完 全 に置 き換 えられました。QlikView Server を実 行 中 のマシンですでに有 効 なライセンス が利 用 可 能 な場 合 を除 き、QMC を開 始 して QlikView Server のライセンス登 録 を実 行 する必 要 が あります。 l フォント のアンチエイリアス機 能 は利 用 できなくなりました。 l QlikView のファイル フォーマット は、バージョン 7、8、9、10 および 11 で共 通 です。 l Windows 2000® は今 後 ホスト OS として正 式 にサポート されません。 l QlikView 11 へのアップグレードに関 する詳 細 についてはリリース ノート を参 照 してください。 4.2 アップグレード 手 順 QlikView Server をアップデート する場 合 、以 下 の基 本 原 則 を考 慮 する必 要 があります。 l 主 なログや設 定 ファイル、ドキュメント フォルダを含 む現 在 の QlikView データ ディレクト リをバックアップ しておきます。ファイルは通 常 、以 下 の場 所 に格 納 されています。 Windows 7、Windows Server 2008: %ProgramData%\QlikTech Windows XP、Windows Server 2003: C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\QlikTech l 予 定 された停 止 期 間 中 にアップグレードを実 行 します。アップグレードを実 行 するには QlikView Server が停 止 している必 要 があります。 l デフォルト では、QlikView Server を削 除 するとライセンス情 報 と設 定 内 容 が保 存 されるよう設 定 され ています。この情 報 は、後 にそのシステムにインスト ールされる QlikView Server に適 用 されます。 注 意 !インスト ールは QlikView 11 Server のベータ バージョンや Release Candidate バージョンからのアップデー ト をサポート するものではありません。 QlikView Server/Publisher 19 4 QlikView のアップグレード QlikView Server をインスト ールするには次 の手 順 に従 います。 1. QlikView Server の現 在 のリリースと QlikView サーバーに関 連 する現 在 使 用 されているすべてのファ イル (HTML ページ、QlikView ドキュメント 、ライセンス ファイル、QlikView サーバーの .share ファイ ルなど) のバックアップ メディアが存 在 することを確 認 します。 2. QlikView Server バージョン 8 を実 行 中 の場 合 は、QMC の [ユーザー (Users)] タブを使 って QlikView Server にリンクしたアクティブなユーザーがいないか確 認 します。サービスを停 止 する旨 をユー ザーに知 らせるためにブロードキャスト メッセージを送 信 する方 法 もあります。 3. [スタート ] メニュー > [コント ロール パネル] の順 に選 択 して QlikView Server をアンインスト ールします。 4. QlikView 11 Server をインスト ールします。 注 意 !旧 バージョンからのアップグレードで Microsoft IIS を使 用 している場 合 、IIS のバーチャル フォルダを更 新 する必 要 があります。 Microsoft IIS バーチャル フォルダ 必要なアップデート QVAJAXZfc %ProgramFiles%\QlikView\Server\QlikViewClients\ QlikViewAjax にアップデート QvPlugin %ProgramFiles%\QlikView\Server\QlikViewClients\ QlikViewPlugin にアップデート QvClients %ProgramFiles%\QlikView\Server\QlikViewClients にアップデート QvAnalyzer 削除済み QvJava 削除済み QvPrint 削除済み 4.3 複 数 のマシンをアップグレード する場 合 複 数 のマシンにインスト ールしたサーバーをアップグレードする場 合 は、バージョンを混 在 させることはできないた め、特 別 な準 備 が必 要 です。 シンプル アップグレード この手 順 はリスクが低 く特 別 な準 備 も不 要 ですが、場 合 によってはシステム ダウンが発 生 することがあります。 シンプル アップグレードを実 行 するには次 の手 順 を実 行 します。 1. 2. 3. 4. 「アップグレード 手 順 (19ページ)」に従 ってバックアップを行 います。 各 マシンで実 行 中 のサービスをすべて停 止 します。 各 マシンのサービスを必 要 に応 じアップグレードします。 各 マシンですべてのサービスを起 動 します。 アップタイムの最 大 化 この手 順 には多 少 の準 備 が必 要 ですが、実 行 すると (エンド ユーザーの観 点 から見 た) システムのアップタイ ムを最 大 化 できます。 アップグレードを実 行 するには次 の手 順 を実 行 します。 1. 「アップグレード 手 順 (19ページ)」に従 ってバックアップを行 います。 2. QMS を停 止 します (つまり、QMC を利 用 不 可 状 態 にします)。 3. 以 下 の順 序 でアップグレードを行 います (インスト ーラがサービスを再 起 動 します)。 a) ウェブ サーバー b) Directory Service Connector (DSC) c) QlikView Server (QVS) 20 QlikView Server/Publisher 4 QlikView のアップグレード d) QlikView Distribution Service (QDS) e) QMS 4. QMS を起 動 します (つまり、QMC を利 用 可 能 状 態 にします)。 新 しいマシンへの移 行 この他 に、新 しいサーバーに新 たな環 境 を構 築 する方 法 があります。 注 意 !旧 バージョンからのアップグレードで Microsoft IIS を使 用 している場 合 、IIS のバーチャル フォルダを更 新 する必 要 があります (「アップグレード 手 順 (19ページ)」を参 照 してください)。 新 しいマシンへの移 行 を実 行 するには、以 下 の手 順 を実 行 します。 1. 新 しいマシン上 に、実 行 中 の QlikView 11 Server のライセンス バージョンをインスト ールします。 2. 移 行 元 のマシンですべての QlikView サービスを停 止 します。 3. %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR フォルダを削 除 あるいは名 前 を変 更 します。 4. %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\qvpr_<NewMachineName>.ini ファイ ルを削 除 あるいは名 前 を変 更 します。 5. QVPR フォルダと .ini ファイルを元 のマシンからそのままの状 態 で (フォルダ名 を変 更 せずに) 新 しいマ シンにコピーします。 Version 9: %ProgramData%\QlikTech\Publisher\CommandCenter Version 10: %ProgramData%\QlikTech\ManagementService 6. .ini ファイルの名 前 を変 更 します (つまり、qvpr_<OldMachineName>.ini を qvpr_ <NewMachineName>.ini に変 更 します)。 7. QVPR .xml ファイル内 の <OldMachineName> のすべての参 照 部 分 を <NewMachineName> に 変 更 します。 8. 新 しいマシンで QlikView サービスを起 動 します。 9. QMC でソース フォルダのパスを正 しいフォルダに変 更 します (これを実 行 しないとタスクを編 集 できませ ん)。 10. 元 のマシンをシャット ダウンします。 QlikView Server/Publisher 21 22 QlikView Server/Publisher 5 QlikView Server をインスト ールする 5 QlikView Server をインスト ールする Microsoft IIS をウェブ サーバーとして使 用 する場 合 は、QlikView Server より前 にインスト ールしてください。 注 意 !必 要 な Microsoft .NET 4.0 Framework がシステムにインスト ールされていない場 合 は、インターネット か らダウンロードしてください。これは QlikView Server インスト ール手 順 の一 部 です。 設 定 の大 半 が初 期 のファイルの場 所 に依 存 するため、QlikView Server のインスト ール完 了 後 にフォルダを移 動 させることは推 奨 されません。インスト ール後 に QlikView Server を移 動 させる場 合 は、次 の手 順 に従 いま す。 1. QlikViewServer_x86Setup.exe もしくは QlikViewServer_x64Setup.exe を実 行 しま す。[ようこそ (Welcome)] ダイアログで [次 へ (Next)] をクリックします。 2. サーバー ロケーションの地 域 を選 択 します。[次 へ (Next)] ボタンをクリックして、続 行 します。 3. ライセンス使 用 許 諾 書 を読 み、[同 意 する (I accept the terms in the license agreement)] を選 択 し、[ 次 へ (Next)] ボタンをクリックします。 4. QlikView Server のユーザー情 報 を入 力 します。[次 へ (Next)] ボタンをクリックして、続 行 します。 5. 指 定 したフォルダにすべてのファイルがインスト ールされます。インスト ールされたファイルのルート フォルダ を変 更 する場 合 は、[変 更 (Change)] をクリックして場 所 を指 定 します。[次 へ (Next)] ボタンをクリック して、続 行 します。 6. 実 行 する機 能 を選 択 します。機 能 を選 択 したら、[設 定 (Configure)] をクリックし、[次 へ (Next)] ボタ ンをクリックして、続 行 します。 7. QlikView Server のアカウント を設 定 し、実 行 する Publisher サービスを選 択 します。[次 へ (Next)] ボタ ンをクリックして、続 行 します。 注 意 !ドメインの一 部 でない Windows XP Professional x64 SP2 のローカル アドミニスト レータ アカウント を使 用 する場 合 は、インスト ール プログラムによってアカウント を決 定 することはできません。つまり、サービス用 アカ ウント は [コンピュータ マネージャ (Computer Manager)] で手 動 で設 定 する必 要 があります。 8. [インスト ール (Install)] ボタンをクリックし、インスト ールを開 始 します。 9. インスト ールが完 了 したら [完 了 (Finish)] をクリックします。 10. Windows® からいったんログオフして再 度 ログオンすると、インスト ール中 に追 加 されたグループ メンバー が更 新 されます。 注 意 !Windows® からいったんログオフして再 度 ログオンするだけで十 分 ですが、QlikView Server の機 能 を有 効 にするには、コンピュータを再 起 動 することをお薦 めします。 5.1 インスト ール プロファイル インスト ール中 に利 用 可 能 なプロファイルは以 下 の通 りです。 プロファイル 1 台 のコンピュータに QlikView Web Server をフル インスト ール (Full installation, single machine with QlikView Web Server) QlikView Server/Publisher 説明 QlikView Web Server をウェブ サーバーとして 1 台 のコンピュー タにインスト ールし、すべてのコンポーネント を起 動 します。 QlikView Server (およびサンプル ファイル)、QlikView Distribution Service、Directory Service Connector、QlikView Web Server、QlikView Management Service がインスト ールさ れます。 23 5 QlikView Server をインスト ールする プロファイル 説明 1 台 のコンピュータに Microsoft IIS をフ ル インスト ール (Full installation, single machine with Microsoft IIS) Microsoft IIS をウェブ サーバーとして 1 台 のコンピュータにイン スト ールし、すべてのコンポーネント を起 動 します。 QlikView Server (およびサンプル ファイル)、QlikView Distribution Service、Directory Service Connector、QlikView Management Service、QlikView Settings Service がインスト ー ルされます。 注意!このプロファイルはコンピュータに Microsoft IIS がインスト ールさ れている場合にのみ利用できます。 QlikView Server QlikView Server、Directory Service Connector、QlikView Server (およびサンプル ファイル) がインスト ールされます。 Reload/Distribution Engine Reload Engine および QlikView Distribution Service がインス ト ールされます。 Management Console QlikView Management Service および QlikView Management Console (QMC) がインスト ールされます。 Web Server QlikView Web Server がインスト ールされます。 5.2 インスト ールのログ Setup.exe ファイルを実 行 すると、設 定 手 順 がログされます。ログ ファイルは、x86 バージョンの場 合 は QlikViewServerx86.wil、x64 バージョンの場 合 は QlikViewServerx64.wil で、ユーザーの Temp フォルダ (例 : %UserProfile%\AppData\Local\Temp) に保 存 されます。インスト ールをする度 に、新 し いファイルが生 成 され、古 いログ ファイルは上 書 きされます。 MSI パッケージを取 得 する インスト ールに MSI パッケージが必 要 な場 合 は、以 下 の手 順 を実 行 し .exe ファイルから抽 出 します。 1. .exe ファイルを実 行 してインスト ールを開 始 し、最 初 のダイアログが開 くまで待 ちます。 2. パス %UserProfile%\AppData\Local (Windows Vista 以 前 のシステムの場 合 は C:\Documents and Settings\username\Local Settings) の Temp フォルダにある MSI ファイル (通 常 ed34g.msi のような名 前 で保 存 ) を検 索 します。 3. 別 の場 所 に .msi ファイルをコピーします。 4. .exe ファイルを使 ったインスト ールを終 了 します。 5. .msi ファイルを使 って QlikView Server をインスト ールします。サイレント インスト ールを実 行 する方 法 については、「サイレント インストール (93ページ)」を参 照 してください。詳 細 については、 グループ ポリ シーを使 用 した MSI パッケージの導 入 (109ページ) を参 照 してください。 5.3 インスト ールを完 了 する QlikView Server のインスト ールが正 常 に終 了 したら、QlikView Management Console (QMC) を登 録 して、 ソフト ウェアを有 効 化 する必 要 があります。 注 意 !QMC を起 動 する際 にアクセスが拒 否 されたら、Windows からいったんログオフして再 度 ログオンすると、 インスト ール中 に追 加 されたグループ メンバーが更 新 されます。 注 意 !サーバーでリアルタイムのウイルス対 策 を実 行 することは、QlikView Server のパフォーマンスに影 響 しま す。ユーザー ドキュメント やソース ドキュメント 、ログ ディレクト リ、.pgo ファイルは、ウィルス対 策 スキャンから 除 外 することを推 奨 します。 24 QlikView Server/Publisher 5 QlikView Server をインスト ールする Microsoft IIS を実 行 する Windows Server 2003 (あるいはそれ以 降 ) の環 境 で Microsoft IIS をウェブ サーバーとして使 用 している場 合 、QlikView Server のサンプル ページおよび拡 張 機 能 (QlikView Server ト ンネルなど) が適 切 に動 作 する よう ASP.NET を有 効 にしてください。 注 意 !Microsoft IIS および AJAX 起 動 中 にパフォーマンスを最 適 化 するには、ウェブ サーバーで圧 縮 を行 い ます。 IIS 6 の設 定 方 法 については、以 下 を参 照 してください。 http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc730629%28WS.10%29.aspx IIS 7 の設 定 方 法 については、以 下 を参 照 してください。 http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc782942%28WS.10%29.aspx ライセンス ライセンスは QlikView Server を認 証 し、特 定 のコンピュータ上 で起 動 させるために使 用 します。 QMC で [システム (System)] > [ライセンス (Licenses)] の順 で選 択 し、QlikView Server あるいは Publisher を 選 択 します。[QlikView Server License] あるいは [QlikView Publisher License] タブ (QlikView Server ある いは Publisher いずれかの選 択 によって異 なります) で [シリアル番 号 (Serial number)] と [コント ロール (Control)] を入 力 します。 QMC の QlikView Server/Publisher License タブ QlikView Server のライセンス認 証 ファイル (LEF: License Enabler File)、lef.txt は %ProgramData%\QlikTech (Windows Vista 以 前 のシステムの場 合 は C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\QlikTech) に自 動 的 に保 存 されます。 QlikView Publisher の場 合 は、PubLef.txt が %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\Publisher LEF (Windows Vista 以 前 のシステ ムの場 合 は C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\QlikTech\ManagementService\Publisher LEF) に自 動 的 に保 存 されます。 QlikTech LEF サーバーから新 規 の lef.txt ファイルをダウンロードするには [サーバーからライセンスを更 新 (Update License from Server)] をクリックします。これは主 に、Client Access License (CAL) の数 を更 新 する 際 に使 用 します。 インターネット から LEF 情 報 にアクセスできない場 合 は、最 寄 の販 売 代 理 店 から取 得 できます。その場 合 、lef.txt を上 記 のロケーションにコピーするか、QMC の QlikView Server/Publisher License タブのそれ ぞれの対 応 する項 目 に LEF データを貼 り付 けます。詳 細 な指 示 に関 しては、販 売 代 理 店 にお問 い合 わせく ださい。 QlikView Server/Publisher 25 26 QlikView Server/Publisher 6 ファームの構 築 6 ファームの構築 サーバー ファームの方 が 1 つのロケーションにあるサーバーより、パフォーマンスや冗 長 性 、セキュリティにおいて 優 れた機 能 性 を提 供 します。 6.1 計 画 実 際 のインスト ールを開 始 する前 に、計 画 を立 てることが必 要 です。考 慮 すべき項 目 は、以 下 の通 りです。 l l l l l l l l 信 頼 性 のメカニズム ウェブ サーバー (QlikView Web Server もしくは Microsoft IIS) 冗 長 性 レベル サービスを実 行 するアカウント QVPR 形 式 (XML もしくは SQL) ユーザー ディレクト リ ユーザー認 証 ファイアウォール 信 頼 性 のメカニズム 信 頼 性 のメカニズムは Windows グループもしくは証 明 書 によって実 現 できます。 Windows グループは、すべてのサービスが単 一 のアクティブ ディレクト リ (AD) にあれば、実 装 が容 易 です。暗 号 化 された通 信 が必 要 な場 合 は、手 動 で追 加 できます。 証 明 書 は、ドメインを超 えた環 境 で信 頼 性 メカニズムとともに、SSL 暗 号 化 も提 供 します。 Web Server QlikView Web Server は、QlikView 以 外 の目 的 でウェブ サーバーを必 要 としない場 合 に使 用 されます。ライ ト ウェイト で管 理 が容 易 ですが、QlikView インスト ールに必 要 なタスクを同 時 にサポート するには限 界 があり ます。 Microsoft IIS をホスト するウェブ サーバーが推 奨 されるのは、次 のような場 合 です。 l より柔 軟 性 の高 い、あるいは高 度 なチューニングが必 要 な場 合 l QlikView より他 のタスクでウェブ サーバーを使 用 する頻 度 が高 い場 合 l 初 期 設 定 で必 要 な許 可 スキームが使 用 できない場 合 冗 長 性 レベル 冗 長 性 レベルは、クラスター化 もしくは同 一 のサービスを複 数 のマシンで実 行 する場 合 に問 題 となりま す。QlikView Management Service (QMS) 以 外 のすべてのサービスは、複 数 のマシンにインスト ール可 能 で す。さらに、クラスター化 が可 能 なのは QlikView Server (QVS)、QlikView Distribution Service (QDS)、Directory Service Connector (DSC) です。 サービスを実 行 するアカウント QlikView サービスを管 理 するには、専 用 アカウント を作 成 する必 要 があります。アカウント にはインスト ール時 に適 切 な権 限 を割 り当 てる必 要 があります。詳 細 は、「セキュリティ一 覧 (69ページ)」を参 照 してください。す べてのサービスに同 一 のアカウント を使 用 することをお薦 めします。 QVPR 形 式 QVPR 形 式 の選 択 は、QlikView 製 品 以 外 の理 由 (バックアップや利 用 設 定 など) に基 づきます。インスト ー ルは、通 常 XML モードで開 始 されます。 QlikView Server/Publisher 27 6 ファームの構 築 ユーザー ディレクト リ Windows ユーザーの場 合 、デフォルト は QlikView です (NTFS モード)。Windows ユーザー以 外 にアクセス権 を付 与 する場 合 (匿 名 以 外 ) は、Document Metadata Service (DMS) モードで QlikView Server が起 動 して いる必 要 があります。 DMS モードは、他 の理 由 からも推 奨 されます。詳 細 は「ド キュメント レベルでの許 可 (79ページ)」を参 照 して ください。 ユーザー認 証 QlikView は複 数 の認 証 スキームをサポート しています。ASPX 開 発 およびウェブ サービスで Microsoft IIS を 使 用 する場 合 には追 加 スキームが必 要 な場 合 があります。 使 用 可 能 な認 証 スキームについては、「認 証 (73ページ)」を参 照 してください。 ファイアウォール (ファイアウォールで適 切 なポート が開 いているなど) サービスの通 信 が可 能 であることを確 認 してください。ポー ト については、「各 サービスの説 明 (53ページ)」を参 照 してください。 6.2 ルート と最 初 のインスト ール まず、適 切 なサービス アカウント (複 数 の場 合 もあり) が設 定 され、サービスがインスト ールされているマシンが 利 用 可 能 であることを確 認 してください。 すべてのインスト ールは単 一 の QMS 上 に存 在 する必 要 があり、まず最 初 に QMS をインスト ールしなければな りません。QMS が続 いてインスト ールされるサービスすべてと通 信 できることを確 認 してください。 同 一 サーバーで実 行 するサービスが複 数 ある場 合 は、それらを同 時 にインスト ールすることができます。 6.3 他 のマシンにサービスを追 加 する 次 の手 順 は、他 のサーバーに他 のサービスをインスト ールすることです。同 一 サーバーで実 行 するサービスが複 数 ある場 合 は、それらを同 時 にインスト ールすることができます。サービスを追 加 する順 序 は重 要 ではありませ ん。 サービスをインスト ールしたら、QlikView Management Console (QMC) に戻 りサービスを設 定 します。これは、[ システム (System)] タブで設 定 します。最 初 のステップとしてサービスを追 加 します。クラスターの構 築 と新 しいク ラスターの作 成 の違 いには注 意 が必 要 です。 6.4 クラスタリング 注 意 !単 一 クラスター内 で、32 ビット (x86) と 64 ビット (x64) のアーキテクチャを混 在 させることはできません。 QlikView Server QlikView Server クラスターが適 切 に動 作 するには、[システム (System)] > [設 定 (Setup)] > [QVS リソース (QVS resource)] > [フォルダ (Folders)] > [ルート フォルダ (Root Folder)] の順 で選 択 し、共 通 の共 有 フォル ダを設 定 することが重 要 です。さらに、[代 替 の一 時 ファイル フォルダ パス (Alternate Temporary Files Folder Path)] を共 通 の共 有 フォルダに設 定 する必 要 があります (ルート フォルダとは別 )。 拡 張 機 能 を使 用 している場 合 は、共 通 の共 有 フォルダに [代 替 拡 張 パス (Alternate Extension Path)] を設 定 することで管 理 が容 易 になります。 共 通 のロケーションに対 し [システム (System)] > [設 定 (Setup)] > [QVS リソース (QVS resource)] > [ログ (Logging)] > [ログ フォルダ (Log Folder)] の順 で選 択 して設 定 を行 うのは共 通 ですが、必 須 ではありませ ん。 28 QlikView Server/Publisher 6 ファームの構 築 注 意 !ルート フォルダは、クラスター ファイル (.pgo ファイル) およびユーザー ドキュメント 以 外 には使 用 しない でください。 QlikView Distribution Service QDS クラスターの場 合 、[システム (System)] > [設 定 (Setup)] > [基 本 設 定 (General)] の順 で選 択 し、共 通 の共 有 フォルダに [アプリケーション データ フォルダ (Application Data Folder)] を設 定 する必 要 があります。さ らに、[ソース フォルダ (Source Folders)] を共 通 の共 有 フォルダに設 定 してください。 Directory Service Connector DSC クラスターに特 別 な設 定 は不 要 です。クラスター化 された DSC とクラスター化 されていない DSC の違 い は設 定 が共 有 か否 かという点 です。 QlikView Web Server 複 数 のウェブ サーバーを設 定 することは可 能 ですが、設 定 は個 別 に行 います (つまり、クラスター化 はされませ ん)。複 数 のウェブ サーバーで QlikView Web Server (QVWS) と複 数 の Microsoft IIS を起 動 させることは一 般 的 ではありませんが、技 術 的 な観 点 からは可 能 な設 定 です。 Microsoft IIS を使ったト ンネリング ト ンネリング は、Windows ネイティブ クライアント (QlikView Desktop、OEM OCX、Internet Explorer プラグイ ン) が使 用 するとともに、クライアント が ポート 4747 を使 って QlikView Server と通 信 できない場 合 に必 要 で す (たいていはファイアウォールがト ラフィックをブロックしていることが原 因 )。 l QVWS: 追 加 の設 定 は不 要 です。 l Microsoft IIS: QVSTunnel.dll ファイルを ISAPI フィルタに追 加 する必 要 があります。 Microsoft IIS 7 でト ンネリングを設 定 するには次 の手 順 を実 行 します。 1. Internet Information Services Manager を開 きます。 2. IIS ト ップ ノードを選 択 します。 3. ISAPI および CGI の制 限 ダイアログを開 きます。 4. 操 作 (Action) パネルで [追 加 (Add)] を選 択 して、QVSTunnel.dll を検 索 します。 5. インスタンスの説 明 を入 力 して、[拡 張 パスの実 行 を許 可 する (Allow extension path to execute)] ボ ックスをオンにします。 6. QlikView Server および Publisher ページをホスト するサイト を開 いて、[スクリプト (Scripts)] をクリックし ます。 7. [ハンドラー マッピング (Handler Mappings)] ダイアログを開 きます。 8. ISAPI-dll を検 索 し、操 作 (Action) パネルの [機 能 のアクセス許 可 の編 集 (Edit Features Permission)] を選 択 します。 9. 開 いたダイアログで [実 行 (Execute)] をクリックします。 クライアント のブラウザ ウィンドウに次 の URL を入 力 して QlikView ト ンネルをテスト できます。 http://<Servername>/scripts/qvstunnel.dll?test Servername はウェブ サーバーです。ト ンネルを正 しく設 定 したら、ウェブ パージにト ンネリングが使 用 可 能 に なったというメッセージと QlikView Server のバージョン番 号 が表 示 されます。 QlikView Server/Publisher 29 30 QlikView Server/Publisher パート 3 アーキテクチャ パート 3 アーキテクチャ QlikView Server/Publisher 31 32 QlikView Server/Publisher 7 役 割 7 役割 QlikView インスト ールの全 体 的 な構 造 は、いくつかの役 割 に分 割 されています。 7.1 Publisher を有 する QlikView 下 記 は、QlikView コンポーネント のロケーションに含 まれている Publisher を使 って QlikView を展 開 した図 で す。 QlikView コンポーネントのロケーションにある Publisher を使って QlikView を展開 フロント エンド フロント エンドとは、エンド ユーザーが QlikView Server を介 して閲 覧 できるドキュメント やデータを操 作 する場 所 です。フロント エンドには、バックエンドの QlikView Publisher で作 成 する QlikView ユーザー ドキュメント が含 まれています。クライアント とサーバー間 のすべての通 信 はここで行 われ、QlikView Server がクライアント 許 可 を実 行 します。 フロント エンドは基 盤 リソース (クラスター化 用 のWindowsベースのFile Shareなど) に依 存 しています。 注 意 ! QlikView Serverは現 在 のところWindows File ShareまたはWindowsベースのNASのみに準 じていま す。よって、スト ーレジは必 ずWindowsオペレーションシステムのインスタンス( 典 型 的 に\\<servername>\<share> といったパスを使 ってアクセスされます) で所 有 、管 理 並 びにシェアされなければなりません。 エンド ユーザーの認 証 (内 蔵 されている カスタムユーザーは例 外 ) は QlikView の外 で行 われます。 QlikView Server/Publisher 33 7 役 割 バック エンド バック エンドとは、QlikView Developer が使 用 するために作 成 された QlikView ソース ドキュメント がある場 所 です。これらのソース ファイルには、多 用 なデータ ソース (データ ウェアハウスや Microsoft Excel® ファイ ル、SAP®、Salesforce.com® など) から抽 出 されたデータ スクリプト が含 まれています。データの抽 出 には、中 間 ファイル (QVD ファイル) が含 まれる場 合 があります。バック エンドでファイルのロードと配 信 を実 行 する QlikView の主 要 なコンポーネント は、Distribution Service です。バック エンドには、常 時 Windows ファイル システムが認 証 を行 っています (つまり、QlikView はアクセス権 限 を管 理 しません)。 バック エンドでは、クラスター化 用 の基 盤 リソースとともに(例 えばWindowsベースのFile Shareなど)、SMTP サー バーやディレクト リ といったリソースも使 用 します。 注 意 ! QlikView Serverは現 在 のところWindows File ShareまたはWindowsベースのNASのみに準 じていま す。よって、スト ーレジは必 ずWindowsオペレーションシステムのインスタンス( 典 型 的 に\\<servername>\<share> といったパスを使 ってアクセスされます) で所 有 、管 理 並 びにシェアされなければなりません。 ここに記 載 の通 り、バック エンドおよびフロント エンドは両 方 とも、開 発 およびテスト 、展 開 に活 用 されます。 7.2 Publisher なしの QlikView Publisher がないと、QlikView の機 能 構 造 は制 限 的 になります。配 信 および分 割 機 能 は、データをユーザー ドキュメント にリロードすることで削 除 や置 換 を行 います。Publisher の配 信 機 能 がないので、開 発 者 はバック エンド サーバーから手 動 で .qvw ファイルを展 開 する必 要 があります。 Publisher なしの QlikView 構造 34 QlikView Server/Publisher 7 役 割 7.3 QlikView Server インスト ールされるサーバーの数 は (クラスター化 に関 係 なく)、ライセンスによってのみ制 限 されます。しかし、ひ とつのサーバー (物 理 /仮 想 ) で複 数 の QVS を起 動 させることはできません。QVS はどのようなリソースでも利 用 できるよう設 計 されています。応 答 時 間 を最 小 限 に抑 えるために、QVS はメモリにできるだけ多 くの計 算 結 果 を保 存 します。 QlikView Server - クライアント の通 信 QlikView Server - クライアント の通 信 構 造 は 3 つの主 要 なプロセスを必 要 とし、整 合 性 があり安 全 性 の高 い方 法 でそれぞれと通 信 可 能 である必 要 があります。この相 互 作 用 は、他 の従 属 的 なプロセスと同 様 、潜 在 的 に多 数 のコンピュータと多 数 のネット ワーク接 続 を使 用 することができます。 QlikView Server - クライアントの通信 3 つの主 要 なプロセスは以 下 の通 りです。 プロセ ス 説明 QVS クライアント に QlikView の機 能 性 を提 供 します。このサービスのホスト として機 能 しているマシン は、Microsoft Windows オペレーティング システム上 で動 作 している必 要 があります。 クラ イア ント Web ブラウザやアプリケーション シェルで動 作 し、クライアント コード用 のコンテナを提 供 します。クラ イアント は、QlikView のインターフェースと機 能 性 をエンド ユーザーに提 供 するために、直 接 もしく は Web Serverを通 して QlikView Server と通 信 します。 ウェ ブ サー バー ウェブ サーバー は、クライアント に HTML ウェブ ページを供 給 するために使 用 できる HTTP サー バーを起 動 し、ユーザーの認 証 を支 援 して、クライアント と QlikView Server 間 の通 信 を可 能 にし ます。 カスタム ユーザーは例 外 で、クライアント ユーザーの認 証 は Windows 認 証 を使 用 するといったよう に、QlikView 外 で実 施 されます。カスタム ユーザーの認 証 に関 する詳 細 は、「カスタム ユーザーを用 いた QlikView Server の認 証 (76ページ)」を参 照 してください。 QVS を使 ったクライアント 通 信 のプロト コル定 義 は以 下 の通 りです。 QlikView Server/Publisher 35 7 役 割 プロト コル 説明 QlikView Protocol (QVP) 暗 号 化 、バイナリ、TCP ベース。ポート 4747 で QVS と直 接 通 信 します。 QVPX XML ベース。ウェブ サーバーを経 由 して http/https を使 用 して QVS と通 信 し ます。 Windows クライアント (.exe/.ocx) は、ポート 4747 で QVP を使 用 して QVS と直 接 通 信 します。これらのク ライアント では、ウェブ サーバーが QVS への通 信 を確 立 したり管 理 したりする必 要 がありません。 AJAX クライアント とモバイル クライアント は直 接 QVS と通 信 しません。QlikView Web Server (QVWS) や Microsoft IIS のようなウェブ サーバーを通 して QVPX プロト コルを使 用 した通 信 を確 立 、管 理 する必 要 があ ります。これは、通 常 ポート 80 (HTTP) を通 して確 立 されます。 QVS のデフォルト のインスト ール設 定 では、IIS ではなく QVWS を使 用 します。QVWS は Windows Vista、Windows 2003 Server、Windows 2008 Server 上 で IIS とポート 80 を共 有 します。Windows XP で は、2 つの Web サーバーの内 どちらかだけがポート 80 を使 用 できます。両 方 とも起 動 する場 合 、異 なるポー ト を適 用 する必 要 があります。 QlikView Server - ユーザー ドキュメント ユーザーがドキュメント を開 くには、次 が必 要 です。 l ユーザー用 の Client Access License (CAL) l ドキュメント へのアクセス権 ユーザー ドキュメント を読 み込 むのは QVS なので、実 質 的 には QVS を起 動 するアカウント に対 して読 み取 り 可 能 である必 要 があります。アクセス権 限 は、ドキュメント の ACL リスト (QVS が NTFS モードで起 動 してい る場 合 ) あるいは .META ファイル (QVS が Document Metadata Service (DMS) モードで起 動 している場 合 ) にいずれかに保 存 されます。これらの設 定 は、バック エンドからの配 信 の一 部 に含 まれます。 エンド ユーザーが作 成 した各 アイテム (レイアウト 、レポート 、ブックマーク、ノート 、入 力 項 目 値 など) は、.Shared ファイルに保 存 されます。.Shared ファイルはバック エンドからの配 信 には含 まれません。 7.4 ウェブ サーバー QlikView Web Server (QVWS) は QlikView Server のインスト ールに含 まれます。ウェブ サーバーはスタンドア ロン サービスとして動 作 し、QlikView Server インスト ールにかかるニーズを満 たします。 QlikView Server の代 替 オプションとして、より高 い柔 軟 性 とさらなる認 証 スキーム、アプリケーション用 のウェブ サービスを提 供 する Microsoft IIS ソリューションを展 開 することが可 能 です。IIS を使 用 すると、設 定 を管 理 す る QlikView Settings Service がインスト ールされます。 QVS 環 境 で他 のウェブ サービスを使 用 することができますが、QVS に到 達 するト ラフィックのいずれかの地 点 で、QVWS あるいは IIS の専 用 ASPX ページを経 由 する必 要 があります。 QlikView Web Server のコンポーネント (QVWS と IIS ベースの両 方 ) は次 のような複 数 のタスクを実 行 しま す。 l l l l l l AccessPoint バック エンドの処 理 ステート レス http と QVS とのセッションベースの通 信 間 のト ラフィックの変 換 やルート 設 定 QVS クラスターのロード バランス処 理 静 的 コンテンツの提 供 (オプション) Windows やカスタム ユーザーを使 用 した認 証 (オプション) Windows や Directory Service Connector (DSC) を使 用 したグループへの配 信 (オプション) QlikView サーバー ト ンネル QVS 通 信 ポート (4747) がネット ワークのファイアウォールによってブロックされた場 合 、Windows クライアント は、ポート 80 (http) を経 由 する通 信 を試 行 します。QlikView ト ンネル通 信 を確 立 するには、接 続 パスに 36 QlikView Server/Publisher 7 役 割 QWS を含 むか、Microsoft IIS にインスト ールする必 要 があります。 7.5 Directory Service Connector 下 図 は情 報 フローを示 しています。Directory Service Connector (DSC) は、アクティブ ディレクト リや LDAP、ODBC、カスタム ユーザーといったさまざまなソース (これらに限 定 されるものではありません) からエンド ユーザーに関 連 するユーザー情 報 を取 得 します。 Directory Service Connector ウェブ サーバーは DSC を使 用 してグループ配 信 を行 い、Distribution Service は DSC を使 って配 信 中 にメー ル アドレスや UID の検 索 を行 います。また Management Service では、管 理 者 がユーザーやグループの検 索 に使 用 します。 QlikView Server/Publisher 37 7 役 割 7.6 Management Service Management Service は QlikView Management Console および QlikView API の双 方 における、すべての管 理 のエント リ ポイント です。 Management Service QlikView Management Service (QMS) は、自 身 の データベースである QVPR の設 定 を保 持 します。デフォル ト では、QVPR は XMS ファイル形 式 で保 存 され、SQL データベースとして設 定 を保 存 する方 法 もあります。 インスト ールはアクティブな QMS の単 一 インスタンスでのみを可 能 です。冗 長 に対 しては、アクティブ/パッシブな フェイルオーバーを使 用 する必 要 があります。QMS が起 動 するために、他 のサービスは不 要 です。 38 QlikView Server/Publisher 7 役 割 7.7 Distribution Service Distribution Service Distribution Service は次 のようなソース ドキュメント を使 用 します。 l ユーザー ドキュメント l フォルダへの配 信 やメールを経 由 する配 信 用 の .qvw ファイル l フォルダへの配 信 やメールを経 由 する配 信 用 の .pdf ドキュメント 最 終 配 信 先 に到 達 するまでの一 連 のイベント には、次 のようなタスクが 1 つ、あるいは複 数 含 まれます。 1. 1 つあるいは複 数 のデータ ソース (QVD を含 む) から 1 つあるいは複 数 の .qvw や .qvd ファイルに データをロードする。 2. ドキュメント を 1 つあるいは複 数 のサイズの小 さなドキュメント に縮 小 /分 割 する。 3. 属 性 および使 用 規 則 を追 加 する (QVS に配 信 する場 合 にのみ適 用 )。 Distribution Service は、定 義 済 みのスケジュールに従 い、あるいはイベント に対 する処 理 としてタスクを実 行 し ます。 7.8 Reload Engine Publisher ライセンスがない場 合 、Reload Engine が Publisher の配 信 サービスを代 行 します。Reload Engine がリロードするのはユーザー ドキュメント のみで、設 定 はユーザー ドキュメント で直 接 定 義 されます。 QlikView Server/Publisher 39 40 QlikView Server/Publisher 8 ログ 8 ログ QlikView Server からのすべてのアラート は、Windows のイベント ログに表 示 されます。 8.1 QlikView Server からのログ 詳 細 なセッション ログはログ ディレクト リにあり、これは QlikView Management Console (QMC) で [システム (System)] > [設 定 (Setup)] の順 でクリックし、[ログ (Logging)] タブで指 定 します。デフォルト ロケーションは %ProgramData%\QlikTech\QlikViewServer (Windows Vista 以 前 のシステムの場 合 は、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\QlikTech\QlikViewServer) です。 ログ ファイルの分 割 (新 規 作 成 ) を、毎 日 、毎 週 、毎 月 、毎 年 、なしに設 定 できます。パフォーマンス ログの 間 隔 を 1 分 もしくはそれ以 上 に設 定 できます。 注 意 !ログ間 隔 を 1 分 ごとのように小 さい値 で設 定 すると、パフォーマンスにマイナスの影 響 を与 える場 合 があ ります。 8.2 セッション ログ 1 セッションの定 義 は、1 つのドキュメント に 1 人 のユーザーが接 続 することです。 注 意 !セッション ログは、セッションが終 わる度 に更 新 されます。これは、セッション開 始 時 には、ログ エント リは 作 成 されないことを意 味 します。 セッション ログのファイル名 は、Sessions*.log で、* はサーバー名 と分 割 する間 隔 を示 します。セッション ログの各 エント リには、次 の項 目 が含 まれます。 項目 説明 Exe Type QVS ビルドの種 類 。 例 : 'RLS32' = 32 ビット リリース ビルド Exe Version QVS のフル バージョン番 号 。 例 : “11.00.11076.0409.10” Timestamp ログ エント リが作 成 された日 付 および時 刻 。 Document アクセスした QlikView ドキュメント 。 Document Timestamp アクセスしたドキュメント ファイルのタイムスタンプ。 QlikView User QlikView セクション アクセス ユーザー ID( 使 用 されている場 合 ) Exit Reason セッションの終 了 理 由 。 l 「Socket closed = クライアント による終了 l 「LRU」= 新規ユーザー優先で最も長い間使用されていないとして終了 l 「Shutdown」= その他の理由からサーバーが終了 注意!これは完全なリスト ではありません。オペレーション システムから返される終了値もありま す。 Session Start セッションが開 始 された時 間 。 QlikView Server/Publisher 41 8 ログ 項目 説明 Session Duration セッションの長 さ (時 間 :分 :秒 ) CPU Spent (s) セッションが使 用 した CPU 秒 。 Bytes Received セッション中 にサーバーが受 信 したバイト 数 。 Bytes Sent セッション中 にサーバーが送 信 したバイト 数 。 Calls セッション中 の QlikView コール数 ( 双 方 向 ) 。 Selections セッション中 に行 われた QlikView の選 択 数 。 Authenticated User 認 証 済 み Windows NT® ユーザー ID (あれば)。 Identifying User クライアント ユーザー識 別 。 Client Machine Identification クライアント マシン識 別 。 Serial Number QlikView クライアント のシリアル番 号 (QlikView Desktop および Internet Explorer プ ラグインがインスト ールされているクライアント のみ)。 Client Type クライアント の種 類 : l 「Windows Exe」= QlikView Desktop および Internet Explorer プラグイン l 「Ajax」= QVPX プロト コルを使用しているすべてのクライアント l 「Unknown」 Secure Protocol セキュア プロト コル: l 「On」は暗号化通信が使用された場合 (通常 Windows クライアント )。 l 「Off」は暗号化通信が使用されなかった場合。 Tunnel Protocol 「Tunnel」は QVS ト ンネル通 信 が使 用 された場 合 。 Server Port サーバーに使 用 されたポート 。 Client Address クライアント IP 番 号 。 Client Port クライアント ポート 。 Cal Type Client Access License (CAL) の種 類 : l l l l Cal Usage Count 「User」= Named User CAL 「Session」= Session CAL 「Usage」= Usage CAL 「Document」= Document CAL Usage CAL の数 。 8.3 パフォーマンス ログ パフォーマンス ログは、QMC で [システム (System)] > [設 定 (Setup)] の順 でクリックし、[ログ (Logging)] タブで 指 定 した間 隔 で更 新 されます。デフォルト の間 隔 は 5 分 です。サーバーが開 始 あるいは停 止 した際 には、追 42 QlikView Server/Publisher 8 ログ 加 のエント リが入 力 されます。ログのファイル名 は、Performance*.log で、* はサーバー名 と分 割 する間 隔 を示 します。 QlikView Server/Publisher 43 8 ログ ログの各 エント リには、次 の項 目 が含 まれます。 項目 説明 Exe Type QVS ビルドの種 類 。 例 : 'RLS32' = 32 ビット リリース ビルド Exe Version QVS のフル バージョン番 号 。 例 : “11.00.11076.0409.10” Timestamp ログ エント リが作 成 された日 付 および時 刻 。 EntryType エント リの種 類 : l 「Server starting」= スタート アップ l 「Normal」= 通常のインターバルのログ エント リ l 「Server shutting down」= シャット ダウン ActiveDocSessions インターバルの間 、そしてインターバルの終 わりにまだ存 在 する活 動 を示 す ドキュメント のセッション* 数 DocSessions インターバルの終 わりに存 在 するドキュメント のセッション* 合 計 数 ActiveAnonymousDocSessions インターバルの間 、そしてインターバルの終 わりにまだ存 在 する活 動 を示 す 匿 名 ユーザーのドキュメント のセッション* 数 AnonymousDocSessions インターバルの終 わりに存 在 する匿 名 ユーザーのドキュメント のセッション* 合計数 ActiveTunneledDocSessions インターバルの間 、そしてインターバルの終 わりにまだ存 在 する活 動 を示 す ト ンネル接 続 のドキュメント のセッション* 数 TunneledDocSessions インターバルの終 わりに存 在 するト ンネル接 続 のドキュメント のセッション* 合計数 DocSessionStarts インターバルの間 に開 始 されたドキュメント のセッション* 数 ActiveDocs ユーザー アクティビティが存 在 していたインターバルの、終 了 時 にロードされ ていたドキュメント の数 。 RefDocs 終 了 時 にセッションが存 在 しているインターバルの、終 了 時 にロードされて いたドキュメント の数 。 LoadedDocs インターバルの終 了 時 にロードされていた、ドキュメント の総 数 。 DocLoads インターバル中 にロードされた、新 規 ドキュメント の数 。 DocLoadFails インターバル中 にロードに失 敗 した、ドキュメント の数 。 Calls インターバル中 に実 行 された、QVS に対 するコールの総 数 。 Selections インターバル中 に実 行 された、選 択 コールの数 。 44 QlikView Server/Publisher 8 ログ 項目 ActiveIpAddrs 説明 インターバル中 にアクティブになったことがあり、インターバルの終 了 時 にもま だ存 在 していた、異 なる IP アドレスの数 。 注意!同一 IP アド レスに由来するト ンネル セッションと複数のユーザーは、区別で きないので注意が必要です。 IpAddrs インターバルの終 了 時 に接 続 されていた、異 なる IP アドレスの総 数 。 注意!同一 IP アド レスに由来するト ンネル セッションと複数のユーザーは、区別で きないので注意が必要です。 ActiveUsers インターバル中 にアクティブになったことがあり、インターバルの終 了 時 にもま だ存 在 していた、異 なる NT ユーザーの数 。 注意!匿名ユーザーは識別できないので注意が必要です。 Users インターバルの終 了 時 に接 続 されていた、異 なる NT ユーザーの総 数 。 注意!匿名ユーザーは識別できないので注意が必要です。 CPULoad インターバル中 の、QVS からの平 均 CPU ロード。 VMAllocated(MB) インターバル** の終 了 時 点 における、QVS に割 り当 てられた仮 想 メモリの サイズ (MB) VMCommitted(MB) インターバル** の終 了 時 点 における、QVS が実 際 に使 用 した仮 想 メモリ のサイズ (MB)この数 値 は、VMAllocated(MB) の一 部 です。許 容 外 の応 答 時 間 を回 避 するため、物 理 メモリのサイズを超 過 しないようにします。 VMFree(MB) QVS** で使 用 可 能 な割 り当 てられていない仮 想 メモリのサイズ (MB) VMLargestFreeBlock(MB) QVS で使 用 可 能 な、割 り当 てられていない仮 想 メモリの最 大 連 続 ブロッ クのサイズ (MB)。この数 値 は VMFree(MB) の一 部 です。 UsageCalBalance 「-1.00」= Usage CAL はありません。 * 1 ユーザー + 1 ドキュメント = 1 ドキュメント セッション **VMAllocated(MB) + VMFree(MB) = QVS プロセスに使 用 可 能 な合 計 最 大 仮 想 メモリ量 。 8.4 イベント ログ イベント ログは、QVS から Windows のイベント ログにログが書 き込 まれる度 に更 新 されます。保 存 される情 報 は、Windows イベント ログに書 き込 まれた情 報 のコピーです。イベント ログのファイル名 は Events*.log で、* はサーバー名 と分 割 する間 隔 を示 します。 QlikView Server/Publisher 45 8 ログ ログの各 エント リには、次 の項 目 が含 まれます。 項目 説明 Timestamp ログ エント リが作 成 された日 付 および時 刻 。 SeverityID 重 要 度 レベルの ID: 1 = エラー (Error) 2 = 警 告 (Warning) 4 = 情 報 、通 知 (Information/notice) EventID イベント の種 類 ごとの一 意 の ID。 Severity イベント の重 要 度 レベル: l エラー (Error) l 情報 (Information) l 警告 (Warning) Message イベント の説 明 。 8.5 エンド ユーザーの監 査 ログ エンドユーザーの監 査 ログには、選 択 のクリアやシート のアクティブ化 、アプリケーション ブックマーク、レポート へ のアクセスに関 する情 報 が含 まれます。ログ ファイルは AUDIT_<マシン名 > という名 前 で %ProgramData%\QlikTech\QlikViewServer (Windows Vista 以 前 のシステムの場 合 は C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\QlikTech\QlikViewServer) に保 存 されます。 注 意 !QVS におけるユーザー選 択 のログは、選 択 表 示 ボックス オブジェクト の動 作 を基 に登 録 されます。その ため、選 択 数 が多 い場 合 その詳 細 はログに残 りません。 項目 説明 Server started QVS が開 始 された日 付 および時 刻 。 Timestamp ログ エント リが作 成 された日 付 および時 刻 。 Document アクセスしたドキュメント へのパスとその名 前 。 Type 選 択 やブックマークなど、行 われた選 択 の種 類 。 User ユーザー名 。 Message 選 択 の種 類 やドキュメント で作 成 されたアプリケーション ブックマークに関 する情 報 。 例 : Apply Server\BM15 8.6 マネージャの監 査 ログ 監 査 ログを使 うと、システムのタスクや設 定 で行 われた変 更 をト ラッキングして、誰 がいつその変 更 を行 ったかを 確 認 できます。 監 査 ログは %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\AuditLog に保 存 されます。テーブ ルごとにフォルダが作 成 されます。各 フォルダには、タスクへ行 われた変 更 が記 載 された日 付 ごとのファイルが含 まれます。ログは、タブ区 切 りファイルです。 46 QlikView Server/Publisher 8 ログ ログに記 載 されるエント リは以 下 の通 りです。 エント リ 説明 TransactionID 同 時 に行 われた変 更 をト ラッキングするのに便 利 です。 ChangeType 操 作 の種 類 : Update (新 規 や変 更 されたエント リ) もしくは Delete (削 除 済 みエ ント リ)。 ModifiedTime 変 更 が行 われた日 付 と時 刻 (UTC) ModifiedByUser ユーザー インターフェースで変 更 を行 ったユーザー。System は、ユーザーではなくシ ステムが変 更 を行 ったことを意 味 します。 ID 変 更 された (更 新 あるいは削 除 された) ID 行 。 以 下 は、AlertEmail テーブルの例 です。ログは、全 体 を把 握 しやすくするためにテーブル形 式 で表 示 して います。 TransactionID 455a241d-8428-4dc7-ba67-4ae7cb21cf3d ChangeType Update ModifiedTime 2010-02-02 15:12:54 ModifiedByUser MyDomain\mjn ID b3745325-cee7-4fe7-b681-9c9efe22fc5c DistributionServiceID 8846d7dd-bb3f-4289-9c9b-b0ca71b7c3b2 EmailAddress mjn 以 下 は、QDSCluster テーブルの例 です。2 つの例 における TransactionID は同 じです。これは、変 更 が同 時 に行 われたことを意 味 します。 TransactionID 455a241d-8428-4dc7-ba67-4ae7cb21cf3d ChangeType Update ModifiedTime 2010-02-02 15:12:54 ModifiedByUser MyDomain\mjn ID a37f242c-6d80-42da-a10c-1742d2ec927f DistributionServiceID 8846d7dd-bb3f-4289-9c9b-b0ca71b7c3b2 QDSWebAdress http://computer-mjn:4720/qtxs.asmx CurrentWorkorderID 96bff2dc-f1ea-84d2-b6c4-ea58bf5c98e5 QlikView Server/Publisher 47 48 QlikView Server/Publisher 9 ドキュメント 、データ、タスク 9 ドキュメント 、データ、タスク 9.1 ユーザー ド キュメント ユーザー ドキュメント とは、QlikView Server (QVS) にあり、エンド ユーザーがアクセスして閲 覧 する文 書 です。 ユーザー ドキュメント を完 全 に識 別 するには、QVS サーバー/クラスターおよびサーバーへの相 対 パスが必 要 で す。実 質 的 に、ユーザー ドキュメント は次 の 3 つのファイルで構 成 されています。 1. .qvw ファイル。データとレイアウト が含 まれます。 2. .META ファイル。内 容 は次 の通 りです。 a. AccessPoint 属 性 b. 事 前 ロード オプション c. 許 可 (Document Metadata Service (DMS) モードのみ) 3. .Shared ファイル (詳 細 は以 下 を参 照 )。 注 意 !ユーザー ドキュメント が QlikView Distribution Service によって配 信 される場 合 、.qvw ファイルおよび .META ファイルのデータは上 書 きされます。 ユーザー ドキュメント へのアクセスは、QlikView Server が管 理 します。 共 有 ファイル QlikView Server でユーザーが共 有 できるオブジェクト は複 数 あり、次 の通 りです。 l l l l ブックマーク チャート を含 むシート オブジェクト レポート ノート これらのオブジェクト は、アクセスの方 法 や場 所 に関 わらず、認 証 ユーザーが利 用 できるユーザー オブジェクト として定 義 する、または、QlikView Server を通 してドキュメント のすべてのユーザーが利 用 できる共 有 オブジェ クト として定 義 することができます。 オブジェクト は QlikView Management Console (QMC) を使 って設 定 および管 理 されます。 QVS でサーバー オブジェクト が有 効 になり、QVS オブジェクト 設 定 のいずれかのチェック ボックスがオンに設 定 され、ドキュメント が QVS 上 で開 かれると、専 用 のデータベース ファイルが作 成 され、QlikView ドキュメント と 同 じ場 所 に保 存 されます。ファイルは QlikView ドキュメント と同 じ名 前 になりますが、.Shared ファイル拡 張 子 が付 けられます。 例: l QlikView ドキュメント : Presidents.qvw l QVS 共 有 ファイル: Presidents.qvw.Shared QlikView ドキュメント の名 前 を変 更 した場 合 、QVS でそのドキュメント を開 く前 に、手 動 で .Shared ファイ ルの名 前 を変 更 する必 要 があります。これによって、ドキュメント に付 随 する共 有 オブジェクト を維 持 できま す。 サーバー オブジェクト やレポート 、ブックマーク、入 力 項 目 データの更 新 中 は、ファイルは排 他 的 にロックされて います。選 択 を行 ったり、単 にオブジェクト をアクティブにしている場 合 は、ファイルがロックされることはなく、多 数 のサーバーから同 時 にファイルを読 み取 ることができます。部 分 的 にロックすることも可 能 なので、ファイルの異 なるセクションをクラスター内 の別 のサーバーから同 時 に更 新 することもできます。 サーバーからドキュメント を開 いた際 に一 度 読 み込 まれたファイルは、変 更 が生 じるまで再 度 読 み込 まれるこ とはありません。すべてセッションは .Shared ファイルの同 一 の内 部 コピーを共 有 します (つまり、セッションを開 く場 合 にディスクからファイルを読 み込 む必 要 がありません)。 サーバー オブジェクト は QMC で [ド キュメント (Documents)] > [ユーザー ド キュメント (User Documents)] > [ サーバー (Server)] > [サーバー オブジェクト (Server Objects)] タブの順 で選 択 して、管 理 できます (例 : 所 有 権 の変 更 や削 除 )。 QlikView Server/Publisher 49 9 ドキュメント 、データ、タスク 9.2 ソース データ ソース データは .qvw ファイルにデータを投 入 するために使 用 される外 部 データです。ソース データはリロード 中 に .qvw ファイルに次 のいずれかの方 法 でロードされます。 1. QlikView Distribution Service を介 してロード 2. Reload Engine を介 してロード 3. 開 発 者 が手 動 でロード .qvw ファイルがロードされたら、エンド ユーザーはソース データにアクセスするのではなく、QVS から .qvw ドキ ュメント を使 用 できます。 9.3 ソース ド キュメント ソース ドキュメント は、Publisher ライセンスがある場 合 に限 り利 用 できます。ソース ドキュメント の大 半 は開 発 者 から提 供 されるもので、QlikView Distribution Service が配 信 プロセスの一 部 として作 成 したドキュメント も あります。QlikView Data (QVD) ファイルもまた、配 信 の中 間 処 理 の一 部 として作 成 されます。QVD ファイル は、QlikView による読 み取 り時 間 が最 適 化 されるようデータ テーブル形 式 で保 存 されます。 ソース ドキュメント へのアクセスは、NTFS が管 理 します。 9.4 タスク タスクは多 用 な操 作 を実 行 するために使 用 され、任 意 のパターンで連 結 されています。タスクを説 明 するに は、まずソース ドキュメント をユーザードキュメント に変 換 するところから始 めます。 ソース ドキュメント をユーザードキュメント に変 換 する ひとつのソース ドキュメント を変 換 して複 数 のユーザー ドキュメント を作 成 することができます。 ソース タスクは常 にソース ドキュメント と連 結 しているため、ソースが提 供 されます。 レイアウト ソース ドキュメント にはレイアウト が含 まれており、ユーザー ドキュメント にそのままコピーされます。サーバー側 の レイアウト はユーザー ドキュメント と関 連 付 けられており、これもまた変 更 できません。 リロード 次 のデータ操 作 が可 能 です。 l l l l ドキュメント に保 存 された状 態 での使 用 (リロードなし) ソースから部 分 的 にリロード (スクリプト 準 備 が必 要 ) ソースから完 全 にリロード、古 いデータは削 除 「Script Parameters」の使 用 に関 連 するリロード (スクリプト 準 備 が必 要 ) サイズ縮小や分割 リロードされたドキュメント はサイズ縮 小 や分 割 ができます。つまり、サイズの小 さな 1 つのドキュメント に縮 小 す る (単 純 な縮 小 )、もしくは複 数 の小 さなドキュメント に分 割 する (ループと分 割 ) の両 方 が可 能 です。 サイズ縮 小 や分 割 は、QMC で直 接 あるいはブックマークを使 って選 択 を行 い、実 行 します。 配信 配 信 には QlikView Publisher ライセンスが必 要 です。 50 QlikView Server/Publisher 9 ドキュメント 、データ、タスク 配 信 先 は次 のように定 義 します。 l QlikView Server のユーザー リスト とフォルダ l ファイル システムのユーザー リスト とフォルダ l ユーザー リスト (メール アドレスなどが一 般 的 ) 注 意 !異 なるユーザーに異 なるコンテンツを配 信 する場 合 は、「ループと分 割 」を使 用 してください。そうでない と、同 一 のドキュメント が全 員 に配 信 されてしまいます。 情報 情 報 は、サーバーへの配 信 の一 部 としてドキュメント に関 連 付 けることができます。ドキュメント を別 のロケーシ ョンに配 信 したとしても、情 報 は配 信 されません。情 報 は QlikView AccessPoint が使 用 します。 ドキュメント に関 連 付 けられる情 報 は次 の通 りです。 l 説 明 l カテゴリ l 任 意 の名 前 と値 サーバーの設定 ドキュメント に対 する設 定 はサーバーに配 信 されます。ドキュメント を別 のロケーションに配 信 したとしても、設 定 は配 信 されません。設 定 は QlikView Server で行 います。 サーバーによる許 可 は次 の通 りです (すべてのサーバー) l サーバー オブジェクト を作 成 するユーザーの許 可 l ドキュメント をダウンロードするユーザーの許 可 l ドキュメント の印 刷 および Microsoft Excel へのエクスポート を行 うユーザーの許 可 QlikView AccessPoint による設 定 は次 の通 りです (すべてのサーバー) l Internet Explorer プラグイン推 奨 l モバイル クライアント 推 奨 l AJAX クライアント 推 奨 サーバーによる操 作 は次 の通 りです (すべてのサーバー) l l l l 監 査 ログ オープン セッションの最 大 化 ドキュメント のタイムアウト セッションのタイムアウト 利 用 設 定 (サーバーごと) l なし l オンデマンド l 事 前 ロード QlikView Server/Publisher 51 52 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 10 各サービスの説明 この章 では、QlikView Server/Publisher の各 コンポーネント について詳 しく説 明 します。 10.1 QlikView Server 概要 実 行 可 能 ファイル %ProgramFiles%\QlikView\Server\QVS.exe データ %ProgramData%\QlikTech\QlikViewServer リッスン ポート QVP: 4747; QVP (ト ネリング): 4774; ブロードキャスト : 14747; SNMP: 161 使 用 /コント ロール - 利用者 QDS、QMS、QVWS、QlikView Desktop/Internet Explorer プラグイン/OCX ファイル 設定と構成 ファイル 説明 Settings.ini QlikView Server (QVS) 設 定 を保 存 します。このファイルを手 動 で変 更 するには QVS の再 起 動 が必 要 です。このファイルは常 に「データ (Data)」フォルダに保 存 されます (「 概 要 (53ページ)」を参 照 してください)。 クラスター QVS はクラスターの調 整 に .pgo ファイルを使 用 します。ファイルは「データ (Data)」フォルダに格 納 されています (「概 要 (53ページ)」を参 照 してください)。 ファイル 説明 BorrowedCalData.pgo 借 用 された Client Access Licenses (CAL) を追 跡 します。 CalData.pgo CAL を追 跡 します。 IniData.pgo Settings.ini の調 整 済 みバージョン。 ServerCounters.pgo 統 計 を追 跡 します。 TicketData.pgo チケット を追 跡 します。 ログ ログはクラスター内 のノードごとに保 存 されます。デフォルト では、ログ ファイルは「データ (Data)」フォルダに保 存 されるよう設 定 されています (デフォルト パスについては「概 要 (53ページ)」を参 照 してください)。 ファイル Events_<computer_name>.log QlikView Server/Publisher 説明 イベント のログ。 53 10 各 サービスの説 明 ファイル 説明 Performance_<computer_name>.log パフォーマンスのログ。 Sessions_<computer_name>.log セッションのログ。 特別なフォルダ 特 別 なフォルダは「データ (Data)」フォルダに格 納 されています (パスについては「概 要 (53ページ)」を参 照 してく ださい)。 フォルダ Extensions 説明 注意!Extensions フォルダは手動で作成する必要があります。 デフォルト では、QVS はこのフォルダ内 の拡 張 機 能 を検 索 するよう設 定 されていま す。Extension オブジェクト は Extensions\Objects に、ドキュメント 拡 張 機 能 は Extensions\Document に格 納 されています。クラスターですべての拡 張 機 能 を 単 一 の場 所 で管 理 するには、QlikView Management Console (QMC) を使 用 しま す。 Temp デフォルト では、QVS はこのフォルダに一 時 ファイルを作 成 するよう設 定 されています (たとえば AJAX クライアント を用 いてエクスポート する場 合 、このフォルダに一 時 ファイ ルが作 成 されます)。 ロード シェアリング(クラスタリング) すべてのクラスタリングには、クラスタが有 効 化 された QlikView Server ライセンスが必 要 です。QlikView Server は、複 数 のマシンをまたいだドキュメント のロード シェアリングをサポート します。この共 有 には、サーバー オブジェクト 情 報 、ドキュメント の自 動 ロード、またユーザー ライセンス CAL をリアル タイムで共 有 する機 能 が 含 まれます。同 じライセンス ナンバーを共 有 する複 数 のサーバー インスタンスを有 効 にするには、特 別 なライ センスを利 用 します。 54 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 QlikView Web Server を使用したロード シェアリング 複 数 の QVS 間 でロード シェアリングを使 用 するには、すべてのドキュメント とサポート ファイルがサーバー間 で 共 有 されている必 要 があります。つまり、すべてのサーバーはファイルのために同 じ物 理 的 な場 所 を示 す必 要 があります。QVS はロード シェアリング データを格 納 するための追 加 ファイルを作 成 し、保 持 します。これらのフ ァイルは Persistent Group Object (.pgo) ファイル タイプの拡 張 子 で「データ (Data)」フォルダに格 納 されていま す (「概 要 (53ページ)」を参 照 してください)。これらのファイルは QVS 実 行 時 はロックされます。それぞれの .pgo ファイルには借 用 中 の CAL、使 用 中 の CAL、サーバー設 定 、チケット データに関 する情 報 が含 まれま す。 オペレーティング システムのロード バランスまたはフェイルオーバー設 定 は、QVS ロード シェアリング設 定 に含 ま れないため、QVS はこれらのシステムを制 御 できません。 サーバーの構 成 設 定 は、すべてのクラスター化 された QVS で共 有 され、クラスター化 された QVS に接 続 する QMC で管 理 できます。特 定 の QVSシステムのパフォーマンスをそのシステムに接 続 された QMC でモニターす ることが可 能 です。ロード バランス設 定 、つまりクライアント がどの QVS に送 られるかどうかの設 定 は、QlikView Web Server (QVWS) に保 存 されます。 ドキュメント 関 連 のメタ データは、.meta ファイルを通 じて共 有 されます (ドキュメント ごとにファイル 1 点 )。この データは通 常 、Document Metadata Service (DMS) データとして参 照 されます。DMS データが QVS 内 で共 有 されるため、自 動 化 されたドキュメント のロードはすべてのサーバーで行 われます。DMS 許 可 もクラスター化 されたすべての QVS で共 有 されます。 QlikView Server/Publisher 55 10 各 サービスの説 明 10.2 QlikView Distribution Service 概要 実行可能フ ァイル %ProgramFiles%\QlikView\Directory Service Connector\QVDirectoryServiceConnector.exe データ %ProgramData%\QlikTech\DistributionService リッスン ポー ト HTTP: 4720、SNMP: 4721 使 用 /コント ロール DSC、QVS、QVB 利用者 QMS 注 意 !マシンを再 起 動 すると、Windows のイベント ログには QlikView Distribution Service (QDS) が正 常 に 起 動 していても、すぐに起 動 できなかったというメッセージが記 載 されます。これは、Windows のタイムアウト 期 間 (デフォルト は 30 秒 ) より QDS の初 期 化 に時 間 がかかることが原 因 です。このイベント ログ メッセージを 回 避 するには、Windows のタイムアウト 期 間 を変 更 するか、QDS の設 定 を別 の開 始 が遅 いサービスに応 じ て、ビジー期 間 外 で QDS が起 動 するよう変 更 します。 ファイル QlikView Distribution Service (QDS) ファイルは、主 な目 的 ごとに 3 つのグループに分 けられます。すべてのフ ァイルは QDS の「データ (Data)」フォルダに格 納 されています (詳 細 は「概 要 (56ページ)」を参 照 してください)。 クラスター化 された設 定 では、すべての QDS が同 じプログラム フォルダを共 有 する必 要 があります。これを解 決 するには、プログラム データ パスを含 む config_<computer_name>.xml ファイルを使 用 します。 設定と構成 下 記 のファイル リスト は、QVPR に保 存 されている情 報 のローカル コピーです。 ファイル 説明 Configuration.xml サービスの構 成 ファイル。 Tasks\Task_ <GUID>.xml 実 際 のタスク。削 除 されたタスクは (サポート 上 の問 題 解 析 のため) 自 動 的 には削 除 されませんので注 意 が必 要 です。 Triggers\Triggers_ <GUID>.xml 実 際 のト リガー。削 除 されたト リガーは (サポート 上 の問 題 解 析 のため) 自 動 的 には削 除 されませんので注 意 が必 要 です。 Notification.xml Configuration.xml、TaskDetails.xm、TriggerDetails.xml と QVPR を同 期 させるために使 用 します。 TaskDetails.xml Tasks フォルダで利 用 可 能 なタスクのリスト 。ファイルを QVPR の同 フォルダと 同 期 させるためにも使 用 します。 TriggerDetails.xml Triggers フォルダで利 用 可 能 なト リガーのリスト 。ファイルを QVPR の同 フ ォルダと同 期 させるためにも使 用 します。 56 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 クラスター ファイル 説明 LoadBalancer.xml (クラスタ内 で) ジョブを実 行 する QDS を選 択 するために使 用 します。 ログ ファイル 説明 TaskResults\TaskResult_ <GUID>.xml GUID により識 別 されたタスクの最 新 の結 果 。 TaskLogIndex\TaskLogIndex_ <GUID>.xml これは検 証 用 (タスクごとに 1 ファイル) で、実 際 のログです。 EdxResults\EdxResult_ <GUID>.xml タスクが完 了 するまで、このファイルには EDX タスクの現 在 のス テータスが記 録 されます。タスクの実 行 が完 了 すると、結 果 (成 功 /失 敗 ) および (あれば) 結 果 として開 始 されたタスクが記 録 さ れます。 <node-nr>\Log\<Date>.txt 一 般 的 な QDS イベント およびエラー ログ。 <node-nr>\Log\Cluster_ <Date>.txt 同 期 化 ログ。 <node-nr>\Log\LoadBalancer_ <Date>.txt ロード バランスのログ。 <node-nr>\Log\Root_ <Date>.txt QDS イベント ログ。 <node-nr>\Log\WebService_ <Date>.txt QDS イベント ログ。 <node-nr>\Log\Workorder_ <Date>.txt QDS イベント ログ。 <node-nr>\Log\<date>\<time> - <task name>\Tasklog.txt QDS タスク ログ。 <node-nr>\Log\<date>\<time> - <task name>\DistributionReport.xml タスクに関 連 する配 信 (配 信 タスクがある場 合 にのみ)。 QlikView Server/Publisher 57 10 各 サービスの説 明 QlikView Batch 概要 実 行 可 能 ファイル %ProgramFiles%\QlikView\Distribution Service\qvb.exe データ - リッスン ポート COM 使 用 /コント ロール - 利用者 QDS ファイル 設 定 と構 成 ファイル Settings.ini 説明 保 存 設 定 に使 用 。 ログ ファイル 説明 <document_name>.log リロード ログはリロードされたドキュメント とともに保 存 されます。 10.3 QlikView Publisher のリポジト リ 概要 実 行 可 能 ファイル - データ %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR リッスン ポート - 使 用 /コント ロール - 利用者 QMS ファイル デフォルト では、QlikView Publisher Repository (QVPR) は XML ファイルのセット です。このファイルは、.zip ファイルとして %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR\Backups にバック アップされ ます。 セキュリティ グループ QlikView Server/Publisher をインスト ールすると、2 つのセキュリティ グループが作 成 されます。 QlikView Server/Publisher のサービスは、QlikView Administrators セキュリティ グループに属 するアカウント で 実 行 する必 要 があります。QMC に接 続 するユーザーはこのグループに属 している必 要 があります。リモート サービスに接 続 するユーザーも QlikView Administrators に属 している必 要 があります。 58 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 API を介 して接 続 するユーザーは、QlikView Management API セキュリティ グループに属 している必 要 があり ます。グループはインスト ールにより作 成 されないため、手 動 で追 加 およびデータの投 入 (QlikView Administrators グループのメンバーなど) を実 行 する必 要 があります。別 の QlikView Server/Publisher からタス クをインポート するには、このグループのメンバーシップが必 要 です。 QlikView EDX セキュリティ グループはインスト ールにより作 成 されないため、ユーザーが EDX タスクを実 行 す るには手 動 で追 加 (およびデータを投 入 ) する必 要 があります。 ドキュメント 管 理 者 QlikView Administrators グループに属 さないユーザーにタスク作 成 の責 任 を委 譲 する場 合 、ユーザーをドキ ュメント 管 理 者 に指 定 できます。ドキュメント 管 理 者 に指 定 されたユーザーは、ユーザー ドキュメント または ソース ドキュメント のいずれかに関 連 する QMC のタブにのみアクセスできます。 注 意 !ドキュメント 管 理 者 機 能 を使 用 するには QlikView Publisher ライセンスが必 要 です。 ドキュメント 管 理 者 の指 定 に関 する詳 細 は、QMC オンライン ヘルプを参 照 してください。 10.4 設 定 ファイル Management Service - QVManagementService.exe.config このファイルは、デフォルト では %ProgramFiles%\QlikView\Management Service にインスト ールさ れます。このファイルには自 動 生 成 された修 正 不 可 のタグが多 数 含 まれますが、次 の設 定 は修 正 可 能 で す。 設定 説明 ApplicationDataFolder ログ フォルダやその他 のすべてのファイル/フォルダが作 成 されるフォルダ。デフ ォルト 値 は %ProgramData%\QlikTech\ManagementService で す。このフォルダには、XML 版 の QVPR と LEF 情 報 が保 存 されます。 UseHTTPS True に設 定 すると、https を介 して通 信 が行 われます。この設 定 を有 効 化 するには、ウェブ サイト の証 明 書 が必 要 です。 Trace デバッグのログ取 得 に使 用 されます。 QMSBackendWebServicePort バックエンドで Management Service が通 信 を行 うポート 。デフォルト 値 は 4799 です。 QMSFrontendWebServicePort フロント エンドで Management Service が通 信 を行 うポート 。デフォルト 値 は 4780 です。 MaxLogRecords そのタスクで取 得 されるべきログの最 大 レコード数 。 EnableAuditLogging True に設 定 すると、a) システム内 で行 われるタスクおよび設 定 の変 更 、b) 変 更 の実 行 者 、c) 変 更 の実 行 日 を記 録 します。 AuditLogFolder 監 査 ログを保 存 するフォルダへのパス。 AuditLogKeepMaxDays それぞれのログが保 存 される最 大 日 数 。 詳 細 については、 SNMP (105ページ) を参 照 してください。 QlikView Server/Publisher 59 10 各 サービスの説 明 Distribution Service – QVDistributionService.exe.config このファイルは、デフォルト では %ProgramFiles%\QlikView\Distribution Service にインスト ール されます。appSettings は修 正 可 能 なタグです。設 定 ファイルの設 定 内 容 を以 下 に記 載 します。 設定 説明 ApplicationDataFolder ログ フォルダやその他 のすべてのファイル/フォルダが作 成 されるフォル ダ。デフォルト 値 は %ProgramData%\QlikTech\DistributionService です。 このフォルダには、XML 版 の QVPR と LEF 情 報 が保 存 されます。 WebservicePort QlikView Distribution Service が通 信 に使 用 するポート 。デフォルト 値 は 4720 です。 UseHTTPS True に設 定 すると、https を介 して通 信 が行 われます。 DSCAddress Directory Service Connector サービスが通 信 に使 用 するポート 。デフ ォルト 値 は 4730 です。値 を変 更 する場 合 は、QVDirectoryServiceConnector.exe.config ファイル 内 の「DSCAddress」タグも同 様 に変 更 する必 要 があります。 DSCTimeoutSeconds Directory Service Connector の呼 び出 しのタイムアウト 。 DSCCacheSeconds Directory Service Connector からの応 答 をサービスがキャッシュする 時間。 QlikViewEngineQuarantineTimeInms 許 可 される QlikView Engine の起 動 頻 度 (ミリ秒 単 位 )。 OpenDocumentAttempts 配 信 時 にドキュメント を開 く試 行 回 数 。これを過 ぎるとエラーとして記 録 されます。 DebugLog True に設 定 すると、「Error」ログでメモリ使 用 量 やスタック ト レースの ログが有 効 になります。 Trace True に設 定 するとデバッグのログが有 効 になります。 EnableBatchMode この設 定 を有 効 にすると、バッチが QlikView Distribution Service を 呼 び出 すよう設 定 できます (詳 細 については「QlikView Distribution Service (56ページ)」を参 照 してください)。 詳 細 については、 SNMP (105ページ) を参 照 してください。 60 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 Directory Service Connector – QVDirectoryServiceConnector.exe.config このファイルは、デフォルト では %ProgramFiles%\QlikView\Directory Service Connector\QVDirectoryServiceConnector.exe.config に格 納 されています。最 も一 般 的 に変 更 される設 定 は以 下 の通 りです。 設定 説明 ApplicationDataFolder ログ フォルダやその他 のすべてのファイル/フォルダが作 成 されるフォルダ。デフォルト 値 は %ProgramData%\QlikTech\DirectoryServiceConnector (Window Vista 以 前 のシステムでは C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\QlikTech\DirectoryServiceConnector)。 WebservicePort Directory Service Connector サービスが通 信 に使 用 するポート 。デフォルト 値 は 4730 です。値 を変 更 する場 合 は、QVDistributionService.exe.config ファイル内 の「DSCAddress」タ グも同 様 に変 更 する必 要 があります。 UseHTTPS True に設 定 すると http ではなく SSL を介 して通 信 が行 われます。この設 定 を 有 効 化 するには、ウェブ サイト の証 明 書 が必 要 です。 PluginPath Directory Service Connector が利 用 可 能 な DSP プラグインを探 すためのパス。デ フォルト 値 は %ProgramFiles%\QlikView\Directory Service Connector\DSPlugins です。 Trace True に設 定 するとデバッグのログが有 効 になります。 DisableCompress この設 定 を有 効 にすると、http 通 信 の圧 縮 が無 効 化 されます。 詳 細 については、 SNMP (105ページ) を参 照 してください。 10.5 ウェブ サーバー ウェブ サーバーは、QlikView Web Server (QVWS) または Microsoft IIS に組 み込 むことができます。QVWS は、QlikView Server の初 期 設 定 である完 全 なインスト ールによって Windows のサービスとしてインスト ールさ れます。IIS を使 用 すると、ASPX ページ セット と特 別 なサポート サービス QlikView Setting Service (QSS) に より同 一 の機 能 が提 供 されます。QSS は ASPX ページで使 用 する設 定 の管 理 用 インターフェースとしての役 割 を果 たします。 概要 QlikView Web Server 実 行 可 能 ファイル %ProgramFiles%\QlikView\Server\Web Server\QVWebServer.exe データ %ProgramData%\QlikTech\WebServer リッスン ポート HTTP: 80; HTTP: 4750; SNMP: 4751 使 用 /コント ロール DSC 利用者 ウェブ ブラウザ クライアント とモバイル クライアント QlikView Server/Publisher 61 10 各 サービスの説 明 QlikView 設定サービス 実行可能フ ァイル %ProgramFiles%\QlikView\Server\Web Server Settings\QVWebServerSettingsService.exe データ %ProgramData%\QlikTech\WebServer リッスン ポー ト HTTP: 4750 利用者 QMS ファイル 設定と構成 ファイル 説明 Config.xml サービスの構 成 ファイル。 ログ ファイル 説明 Log\<date>.txt イベント およびエラー ログ。 ロード バランス QVWS はウェブ ページをホスト し、AccessPoint に対 しファイル リスト を準 備 し、また各 種 QlikView Server (QVS) のロード バランスを管 理 します。 AccessPoint は QVWS でホスト されるドキュメント 用 のウェブ ポータルです。AccessPoint のページは、初 期 設 定 では %ProgramFiles%\QlikView\Web にあります。QVWS はまた、エンド ユーザーがアクセスする AJAX ページのウェブ サーバーとしての役 割 も果 たします。 QVWS のロード バランスは、Web サーバーのロード バランスとは異 なります。これは、操 作 内 容 とリソース消 費 は各 ユーザーにとってほとんど同 じであり、エンド ユーザーがどのサーバーに接 続 するかは問 題 ではないためで す。 ロード バランスのスキームは以 下 の通 りです。 スキーム 説明 ランダム (Random) デフォルト のロード バランス スキーム。ユーザーが指 定 したドキュメント がロードされて いるかどうかに関 わらず、ユーザーはランダムなサーバーに送 信 されます。 ロード済 みドキュメ ント (Loaded Document) 指 定 ドキュメント がロードされている QVS が 1 つの場 合 、ユーザーをその QVS に送 信 します。指 定 ドキュメント がロードされている QVS が 2 つ以 上 ある場 合 、ユー ザーは RAM の空 き容 量 が最 も大 きな QVS に送 信 されます。 CPU の RAM オー バーロード (CPU with RAM Overload) ユーザーは、ビジー度 が最 も低 い QVS に送 られます。 ロード バランスの設 定 は QMC で行 います。 62 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 QlikView AccessPoint QlikView AccessPoint は、各 ユーザーがアクセスするドキュメント をリスト する Web ポータルです。AccessPoint は各 ドキュメント とリンクするだけで、ドキュメント をホスト するわけではありません。ホスティングは QlikView によ り行 われます。 ドキュメント はサムネイルまたは詳 細 リスト として表 示 可 能 です。 AccessPoint でのサムネイル ビュー AccessPoint での詳細ビュー AccessPoint で利 用 可 能 な設 定 は以 下 の通 りです。 設定 説明 カテ ゴリ ドキュメント のカテゴリ グループ。カテゴリの管 理 は QMC の [ド キュメント (Documents)] > [ユーザー ド キュメント (User Documents)] > [ド キュメント 情 報 (Document Information)] で行 います。 QlikView Server/Publisher 63 10 各 サービスの説 明 設定 説明 属 性 ドキュメント の属 性 グループ。属 性 の管 理 は QMC の [ド キュメント (Documents)] > [ユーザー ド キ ュメント (User Documents)] > [ド キュメント 情 報 (Document Information)] で行 います。 表 示 形 式 ドキュメント の表 示 タイプ ([詳 細 (Detailed)] ビューまたは [サムネイル (Thumbnails)] ビュー)。 詳 細 表 示 ではドキュメント を名 前 (Name)、カテゴリ (Category)、最 終 更 新 日 (Last Update) 別 に ソート できます。 サムネイル ビューで [詳 細 を表 示 (view details)] をクリックするか、または詳 細 ビューでドキュメント 名 の左 側 に あるプラス記 号 (+ ) をクリックすると、ドキュメント の追 加 情 報 が表 示 されます (下 記 を参 照 )。 項目/ボタン 最 終 更 新 日 (Last Update) 説明 ドキュメント が最 後 に更 新 された日 。 注意!これはサムネイル ビューでのみ表示されます。 次 回 更 新 日 (Next Update) ドキュメント が次 回 更 新 される日 。 注意!これはド キュメント がスキーマのあるタスクの一部である 場合にのみ表示されます。 ファイル サイズ (File Size) ドキュメント のサイズ。 対 象 クライアント (Available Clients) クライアント をクリックするとそのクライアント でドキュメント が 開 きます。 ドキュメント の最 後 の状 態 を削 除 (Remove last document state) このボタンをクリックするとドキュメント の最 後 の状 態 が削 除 されます。 サムネイルまたは詳 細 ビューでドキュメント 名 の横 にあるスター アイコンをクリックすると、ドキュメント の設 定 を変 更 できます。 設定 説明 クライアント を選 択 して開 く (Open with) デフォルト となるクライアント を選 択 し、そのクライアント でドキュメント を開 きます。 お気 に入 りに追 加 (Add to favorites) お気 に入 りにドキュメント を追 加 するにはこのリンクをクリックします。お気 に入 りを表 示 するには AccessPoint で [カテゴリ (Category)] > [お気 に入 り (Favorites)] の順 に選 択 します。 10.6 Directory Service Connector Directory Service Provider (DSP) インターフェイスの詳 細 は、「DSP インターフェース (103ページ)」を参 照 してく ださい。 64 QlikView Server/Publisher 10 各 サービスの説 明 概要 実行可能フ ァイル %ProgramFiles%\QlikView\Directory Service Connector\QVDirectoryServiceConnector.exe データ %ProgramData%\QlikTech\DirectoryServiceConnector リッスン ポー ト HTTP: 4730、SNMP: 4731 使 用 /コント ロール - 利用者 QDS、QMS、QVWS ファイル 設定と構成 設 定 内 容 は QVPR に基 づきます。 ファイル 説明 Config.xml サービスの構 成 ファイル。 Resources/<id>.xml DSP の構 成 。 ログ ファイル 説明 Log\<date>.txt イベント およびエラー ログ。 10.7 QlikView Management Service 概要 実 行 可 能 ファイ ル %ProgramFiles%\QlikView\Management Service\QVManagementService.exe データ %ProgramData%\QlikTech\ManagementService リッスン ポート HTTP: 4780 (Web)、HTTP: 4799 (API)、SNMP: 4781 使 用 /コント ロー ル DSC、QDS、QVS、QVWS 利用者 Web ブラウザ/API クライアント ファイル 設定と構成 QlikView Management Service (QMS) は QVPR のグローバル ビュー設 定 を保 持 します。 QlikView Server/Publisher 65 10 各 サービスの説 明 ファイル 説明 Config.xml サービスの構 成 ファイル。 ログ ファイル 説明 Log\<date>.txt イベント およびエラー ログ。 66 QlikView Server/Publisher パート 4 セキュリティ パート 4 セキュリティ QlikView Server/Publisher 67 68 QlikView Server/Publisher 11 セキュリティ一 覧 11 セキュリティ一覧 QlikView Server/Publisher のセキュリティは、以 下 のパート で構 成 されます。 l プラット フォームの保 護 : プラット フォーム自 体 はどのように保 護 され、また通 信 および操 作 はどのように 行 われるべきか。 l 認 証 : ユーザーは誰 か、またその身 元 をどうやって認 証 するか。QlikView は、統 合 Windows 認 証 (IWA) や HTTP ヘッダー、チケッティングといった標 準 認 証 プロト コルを用 いて、データへのアクセスを要 求 するすべてのユーザーに対 し認 証 を行 います。 l ドキュメント レベルでの許 可 : ユーザーはドキュメント へのアクセスを許 可 されているか。QlikView は、Document Metadata Service (DMS) または Windows NTFS といったサーバー側 の機 能 を用 いて、 ファイル レベルでのアクセス権 を判 断 します。 l データ レベルでの許 可 : ユーザーはデータの全 部 または一 部 の閲 覧 を許 可 されているか。QlikView は、ドキュメント レベルでの機 能 (Section Access) とサーバー側 での削 除 機 能 (QlikView Publisher) の組 み合 わせを用 いて行 および項 目 レベルでのデータ セキュリティを実 装 します。 QlikView Server/Publisher 69 70 QlikView Server/Publisher 12 プラット フォームの保 護 12 プラット フォームの保護 12.1 機 能 ドキュメント のダウンロードおよび/または印 刷 、Microsoft Excel へのエクスポート 機 能 は、サーバーにおいてそれ ぞれのドキュメント に対 しユーザー レベルで規 制 を適 用 できます。 12.2 特 別 なアカウント 管 理 者 アカウント 管 理 者 アカウント は、QlikView Publisher 内 のタスクにより作 成 された全 ドキュメント に対 するアクセスを許 可 されたアカウント です。 匿 名 ユーザー アカウント QVS がマシン上 で初 めて起 動 するとき、匿 名 ユーザー用 に Windowsアカウント が作 成 されます。アカウント は、ローカル ネット ワークのマシン名 (name) を使 用 して IQVS_name と名 付 けられます。 対 象 のマシンがドメイン サーバーである場 合 、ドメイン アカウント として匿 名 アカウント が作 成 されるか、あるい はローカル マシン アカウント として作 成 されます。 フォルダやファイルを匿 名 のクライアント からアクセス可 能 にするには、それぞれのフォルダやファイルに匿 名 のアカ ウント への読 み取 り権 限 を与 える必 要 があります。 注 意 !QVS を起 動 し、権 限 の付 与 を行 う前 に匿 名 アカウント を作 成 します。匿 名 のアカウント を手 動 で作 成 しないでください。 QlikView Administrators QlikView Administrators グループは、QlikView マネージメント コンソール (QMC) へのアクセス権 限 の付 与 、また Windows Authentication を使 用 している場 合 は各 サービス間 の許 可 に用 いられます。 12.3 通 信 AJAX クライアント の保 護 AJAX クライアント は、クライアント のブラウザと QlikView Web Server (QVWS) または Microsoft IIS の間 での 通 信 用 プロト コルとして HTTP または HTTPS を使 用 します。ブラウザとウェブ間 の通 信 は、HTTP プロト コルを 介 した SSL/TSL 暗 号 化 (すなわち HTTPS) を用 いて保 護 することが可 能 です。 ウェブ サーバーと QVS 間 の通 信 では、下 記 に示 すように QVP が用 いられます。 プラグインの保 護 QlikView プラグインと QVS の通 信 には 2 つの方 法 があります。プラグインと QVS が QVP (ポート 4747) を用 いて通 信 可 能 であれば、「サーバー通 信 (72ページ)」で説 明 したセキュリティが適 用 されます。 通 信 に QVP を使 用 できない、あるいはクライアント がプラグイン内 で選 択 した場 合 は、HTTP を用 いてウェブ サーバーにト ネリングされます。 ウェブ サーバーで HTTPS が有 効 化 されている場 合 は、ト ンネルは SSL/TLS を用 いて暗 号 化 されます。 QlikView Server/Publisher 71 12 プラット フォームの保 護 サーバー通 信 QVS 通 信 には、デフォルト で暗 号 化 された QVP プロト コルが用 いられます。Microsoft Enhanced Cryptographic Provider がインスト ールされている場 合 、QVP プロト コルは、キーの変 更 に 1024 ビット RSA、 データ暗 号 化 に 128 ビット RC4 を用 いることで保 護 できます。Microsoft Base Cryptographic Provider を使 用 している場 合 は、キーの変 更 に 512 ビット RSA、データ暗 号 化 に 40 ビット RC4 を用 いることで通 信 を保 護 できます。 サービス通 信 QlikView プラット フォーム (QVS、DSC、QMC、QDS、QVWS) に属 する各 種 サービスは、すべてウェブ サービ スを用 いて通 信 します。ウェブ サービスの認 証 には、Integrated Windows Authentication (IWA) が用 いられま す。 72 QlikView Server/Publisher 13 認 証 13 認証 QlikView は匿 名 でのアクセスを許 可 するよう設 定 可 能 ですが、実 装 する場 合 は大 部 分 においてユーザー 認 証 が必 要 になります。このような環 境 において、QlikView Server を介 してセッションを確 立 する (ブラウザを 通 じて、あるいは QlikView Desktop クライアント を通 じてドキュメント をダウンロードまたは開 く) 場 合 、QlikView は必 ずユーザー認 証 を要 求 します。 QlikView のコンテクスト では、ほとんどの場 合 、ユーザー認 証 は外 部 エンティティに対 して行 われ、これが外 部 の認 証 ユーザー ID を QlikView Server に渡 す際 に用 いられます。このシナリオでは、QlikView にアクセス する前 に認 証 を実 行 することでその ID のト ークンの一 部 が QlikView に送 信 され、これにより QlikView が ユーザーを識 別 します。 13.1 Windows ユーザー環 境 で QlikView Server を使 用 する 場 合 の認 証 Windows ユーザー環 境 で QlikView Server に対 する認 証 (例 : アクティブ ディレクト リ の組 み込 み) 手 順 は シンプルです。手 順 は以 下 の通 りです。 1. ユーザーがクライアント マシンの Windows オペレーティング システムにログインする際 、ユーザーの認 証 情 報 の検 証 が行 われます。 2. その後 ユーザーが QlikView Server (QVS) でデスクト ップのブラウザを介 するなどしてセッションの確 立 を 試 みた場 合 、QVS は組 み込 みの Integrated Windows Authentication (IWA) を使 用 できます。 3. ログイン済 みのユーザーの ID は、ケルベロス認 証 または NTLM セキュリティ ソリューションのいずれかを 用 いて QlikView Server に送 信 されます。このソリューションは煩 わしい設 定 なしでシングル サインオン 機 能 を提 供 します。認 証 交 換 がユーザーの特 定 に失 敗 した場 合 は、ブラウザに Windows ユーザーの アカウント 名 とパスワードを求 めるメッセージが表 示 されます。 QlikView Server/Publisher 73 13 認 証 Windows ユーザー環境で QlikView Server を使用する場合の認証 認 証 プロセスは環 境 に応 じて異 なります。 l ローカル エリア ネット ワーク (LAN): LAN 環 境 の Windows ユーザーの認 識 において最 も一 般 的 かつ 適 しているのは IWA です。認 証 作 業 はワークステーションにログインした際 に行 われ、QlikView はこの ID を利 用 します。 l マルチドメイン環 境 : ワークショップのドメインとサーバーのドメイン間 の信 頼 性 が確 立 されていないマルチ ドメイン環 境 が存 在 する構 造 において、あるいはリバース プロキシ上 で使 用 する場 合 は、社 内 ネット ワーク IWA は回 避 すべきです。このような環 境 では、QlikView に認 証 ID を提 示 するのに、既 存 の 外 部 SSO サービスまたは QlikView カスタム チケット 交 換 のいずれかを用 いるよう QlikView の実 装 を設 定 する必 要 があります。 13.2 既 存 のシングル サインオン (SSO) ソフト ウェア パッケージ を用 いた QlikView Server での認 証 SSO の基 本 構 造 がすでに存 在 する環 境 (例 : CA SiteMinder®、IBM® WebSeal、Oracle® Oblix など) で は、QlikView は SSO 基 本 構 造 が提 供 するシングル サインオンの HTTP ヘッダー挿 入 方 法 を利 用 できま 74 QlikView Server/Publisher 13 認 証 す。これは、煩 わしい設 定 なしでシングル サインオンが提 供 されることを意 味 します。SSO 基 本 構 造 ソフト ウェ ア パッケージは、以 下 のように設 定 できます。 l リピート ユーザーのアクセスの取 得 : リソースを保 護 するようソフト ウェア パッケージを設 定 できます。 ユーザーが QlikView へのアクセスを要 求 した場 合 、ユーザーが過 去 に SSO 認 証 ページにサインイン したことがあれば、SSO パッケージはアクセスを許 可 します。 l 新 規 ユーザーのログイン: SSO パッケージの既 存 のセッションがない場 合 、ユーザーは SSO パッケージの ログイン ページにリダイレクト されます。ログイン後 、最 初 に要 求 した URL にリダイレクト されます。 どちらの場 合 も、ユーザーが SSO ソフト ウェアに対 し正 しく認 証 されている場 合 はユーザー名 が HTTP ヘッダー に挿 入 され、そのヘッダー内 の値 は QlikView サーバーが受 け取 ったユーザーの認 証 ID になります。 注 意 !SSO ソフト ウェアが正 しく機 能 している場 合 を除 き、QlikView Server への HTTP ヘッダー方 法 による認 証 は使 用 しないでください。HTTP ヘッダーは容 易 にスプーフィングされてしまいます。ユーザーにとってソフト ウェ ア パッケージがコンテンツにアクセスする唯 一 のパスである場 合 、上 記 で述 べたすべての SSO ソフト ウェア パッ ケージは、この種 類 のスプーフィング攻 撃 に対 する保 護 を提 供 します。 QlikView は HTTP ヘッダーに ID を提 供 するための特 定 のツールや製 品 を推 奨 または支 持 するものではあり ません。このアプローチはユーザーが内 部 アクティブ ディレクト リに存 在 しないエクスト ラネット の実 装 に非 常 に適 しています。認 証 作 業 は、リバース プロキシまたはエンド ユーザーの QlikView コンテンツの使 用 を妨 害 する ISAPI フィルタにより実 行 されます。 13.3 IWA またはシングル サインオン ソフト ウェアを用 いない認 証 上 記 の方 法 がどちらも適 さない場 合 、QlikView ではシングル サインオン用 の Custom Ticket Exchange (CTE) を利 用 できます。 CTE では、ユーザーはその他 のシステムに先 立 ち認 証 を受 けている必 要 があります。 1. サードパーティ システムは、サード パーティ システムの認 証 ユーザーの代 表 として QVS から認 証 ト ーク ン (QlikView では「チケット 」と呼 ばれる) を要 求 する権 利 と責 任 を付 与 されます。正 しい認 証 を受 け たユーザーのみに対 しチケット を要 求 する作 業 は、サード パーティ システムの責 任 のもとで行 う必 要 が あります (たとえば、QVS はユーザーの認 証 ステータスに関 する知 識 を備 えていません)。 2. その後 システムが認 証 ト ークンをユーザーに渡 し、ユーザーはこれを用 いて QVS とのセッションを開 くよう 要 求 します。 3. QVS はチケット が有 効 かどうか確 認 し、認 証 ユーザーにセッションを公 開 します。 チケッティング認 証 は主 に QlikView コンテンツをサード パーティのアプリケーションやポータルに埋 め込 む場 合 に適 しており、QlikView への通 常 のアクセスの提 供 に用 いられることはほぼありません。CTE を実 行 するため にチケット を要 求 してこれを渡 すには、通 常 多 少 のカスタム開 発 が必 要 になります。 QlikView Server/Publisher 75 13 認 証 IWA またはシングル サインオン ソフトウェアを用いない認証 13.4 カスタム ユーザーを用 いた QlikView Server の認 証 上 記 で述 べた 3 つの方 法 はシングル サインオンの原 則 を用 いたもので、ユーザー ID とパスワードが外 部 の QlikView Server に保 存 され、外 部 エンティティが認 証 を行 います。あまり一 般 的 ではありません が、QlikView Publisher のカスタム ユーザー機 能 を用 いて QlikView Server 環 境 にユーザーの認 証 情 報 を 保 存 する方 法 もあります。ここでは、ユーザーとパスワードは QlikView 環 境 で定 義 および保 存 さ れ、QlikView 実 装 のウェブ層 がフォーム認 証 を行 います。このソリューションは小 規 模 のスタンドアロン QlikView Server の実 装 に適 しています。複 数 のシステムがユーザー定 義 にアクセス可 能 な環 境 では使 用 し ないでください。このような環 境 では、上 記 で述 べたシングル サインオン ソリューションのいずれかを使 用 するこ とが推 奨 されます。 フォームが異 なる認 証 には、それぞれ異 なるウェブ サーバー インスタンスが必 要 です。その後 それぞれのウェブ サーバーが、ユーザーの要 求 を同 一 の QVS インスタンスに転 送 します。 76 QlikView Server/Publisher 13 認 証 カスタム ユーザーを用いた QlikView Server の認証 QlikView Server/Publisher 77 78 QlikView Server/Publisher 14 許 可 14 許可 ユーザーが認 証 されると (システムがユーザーの身 元 を確 認 すると)、セキュリティ権 限 を割 り当 てる最 初 の手 順 が完 了 したことになります。次 の手 順 は、ユーザーがアプリケーションやデータに対 し保 有 している権 限 やアク セス権 を理 解 することです。この手 順 は許 可 と呼 ばれます。基 礎 レベルでは、管 理 者 はユーザーおよび/また はグループのリスト 、ならびにアクセスの対 象 範 囲 と共 に Access Control List (ACL) を生 成 します。ユーザー がアクセスを要 求 すると、システムは ACL でユーザーの認 証 ID を検 索 し、ユーザーがそのアクセスを実 行 す るのに適 した権 限 を管 理 者 から付 与 されているかどうか検 証 します。 QlikView Desktop を用 いた QlikView ドキュメント への直 接 的 なアクセスは、常 に Windows NTFS ファイル セキュリティにより管 理 されます。ウェブベースの QlikView Management Console (QMC) へのアクセスは、特 定 のローカル Windows グループに属 する Windows ユーザーに限 定 されています。 14.1 ド キュメント レベルでの許 可 ユーザーが認 証 されると、通 常 は QlikView Server が独 自 に許 可 を処 理 します。QlikView Server で は、Windows NTFS 権 限 として ACL 情 報 を保 存 する (ユーザーが Windows ユーザー ID を用 いて認 証 され た場 合 にのみ適 用 )、あるいは QlikView 内 の内 部 レポジト リ (Document Metadata Service/DMS) に ACL 情 報 を保 存 する方 法 のいずれかを選 択 できます。NTFS と DMS のどちらを選 択 するかで、QlikView Server 内 の全 ドキュメント へのアクセスが決 定 します。 NTFS と DMS QlikView Server は、Windows ファイル システムの NTFS 権 限 を使 って許 可 情 報 を保 存 します。NTFS 許 可 モードでは、QlikView Server が、認 証 済 みユーザーが基 本 的 な QlikView ドキュメント ファイル (.qvw) に 対 する NTFS 権 限 を所 有 しているかどうかを検 証 し、指 定 した QlikView ドキュメント へのアクセスを管 理 しま す。これはオペレーティング システム権 限 と ACL に用 いられる Windows NTFS に基 づき行 われます。認 証 済 みユーザーの権 限 は、サーバー管 理 者 がディレクト リ プロパティ オプションを通 じ、標 準 的 な Windows Explorer 機 能 を用 いて設 定 します。 Windows NTFS の代 替 として、QlikView は独 自 の ACL、DMS を利 用 できます。この場 合 、NTFS とは異 な り、非 Windows ユーザーおよびグループに対 しアプリケーションやデータへのアクセスが認 可 されます。DMS は、グループのメンバーが記 録 された既 存 の Directory Service Provider (アクティブ ディレクト リやその他 の LDAP など) と完 全 に統 合 します。このメカニズムにより、QlikView Server は既 存 の企 業 アカウント およびグ ループ構 造 を再 利 用 できます。許 可 されたユーザーまたはグループは QlikView ドキュメント の隣 にあるメタ フ ァイルに記 録 され、QMC を使 って管 理 されます。 NTFS はデフォルト のドキュメント 許 可 モデルで、すべてのユーザーとグループがアクティブ ディレクト リまたは QlikView Server ホスト にローカルで識 別 された場 合 に適 しています。NTFS の許 可 は、QlikView ドキュメント が格 納 されているディレクト リから継 承 されるか、あるいは QlikView Publisher 配 信 タスクを用 いて割 り当 てら れます。 認 証 ユーザー ID が Windows ユーザー アカウント ではない場 合 は DMS が必 要 です。DMS の許 可 は、QMC を用 いて明 示 的 に割 り当 てられるか、QlikView Publisher 配 信 タスクを用 いて割 り当 てられます。 14.2 データ レベルでの許 可 データ レベルでの許 可 では、ドキュメント レベルまたはドキュメント 内 の特 定 のデータに対 するアクセスの許 可 または拒 否 を設 定 できます。 データ レベルでの許 可 には 2 つの種 類 があります。 l 動 的 データ分 割 : ユーザーがデータにアクセスを試 みた際 、ユーザーがそのデータの閲 覧 を許 可 されて いるかどうか判 断 します。 l 静 的 データ分 割 : ユーザーに対 しデータが利 用 可 能 になった場 合 、ユーザーがそのデータの閲 覧 を許 可 されているかどうか判 断 します。 QlikView Server/Publisher 79 14 許 可 データの静 的 /動 的 分 割 はそれぞれ単 独 で使 用 できますが、データ レベルでの許 可 と組 み合 わせることも可 能 です。 動 的 データ分 割 動 的 データ分 割 は、QlikView ドキュメント の一 部 である Section Access のコンセプト を用 いて QlikView 内 で行 われます。 Section Access 機 能 については、QlikView Desktop のオンライン ヘルプで説 明 しています。 動 的 データ分 割 大 規 模 な実 装 および/または許 可 機 能 の一 元 管 理 を行 う場 合 は、QlikView Server/Publisher が用 いられま す。部 門 や機 能 には、通 常 すべての関 連 データを含 むあらゆる分 析 ニーズを網 羅 した「マスター」アプリケーシ ョンがあり、このマスター ドキュメント は目 的 の対 象 者 のニーズおよびアクセス権 限 に応 じて分 別 (「分 割 」) さ れる必 要 があります。QlikView Publisher は QlikView ドキュメント に利 用 可 能 なデータをリロードし、Section Access テーブルを更 新 して、サイズの大 きな QlikView ドキュメント を特 定 のフィールド内 の値 に基 づき小 さな サイズに分 割 します。 この「分 割 と配 信 」により、多 数 のデータ フィールドを含 むファイルをフィールドのコンテンツごとに細 分 化 し、権 限 のあるユーザーやグループに対 しそのアクセス権 限 に応 じて配 信 を実 行 できます。 ソース ファイルをこの方 法 で分 割 ・配 信 するメリット として、このプロセスで作 成 されるドキュメント は、そのスクリ プト 環 境 にソース データへの明 示 的 な参 照 が含 まれない点 が挙 げられます。このため、ユーザーが QlikView Desktop を介 してドキュメント を利 用 する際 、ソース データの格 納 場 所 を閲 覧 することはできません。ユーザー のニーズに関 連 するすべてのデータは、ドキュメント に含 まれます。 管 理 者 は、QMC を使 用 してソース .qvw または .qvd ファイルにタスクを作 成 することでこの作 業 を実 行 で きます。基 本 的 なレベルでの手 順 は以 下 の通 りです。 1. ソース ドキュメント (.qvw または .qvd のいずれか) でデータ分 割 基 準 を適 用 します (データを分 割 す るフィールド名 を選 択 するなど)。 2. 新 たに作 成 (分 割 ) したファイルに配 信 基 準 を適 用 します。 a. DMS または NTFS ACL のいずれかを用 いて許 可 権 限 を割 り当 てます。 b. 配 信 の種 類 (.qvw ファイルまたは .pdf レポート など) を選 択 します。 c. 新 たに作 成 したファイルの格 納 場 所 を選 択 します。 3. タスク完 了 時 の通 知 基 準 (メール通 知 など) を適 用 します。 新 たに作 成 したファイルには、ユーザーまたはグループが閲 覧 を認 可 されたデータのみが含 まれます。これは、 データが分 割 基 準 に応 じてマスター ドキュメント から「分 割 」されたためです。このプロセスが「静 的 データ分 割 」と呼 ばれるのはこのためです。各 ファイルには認 可 されたデータしか存 在 しないため、認 可 されていない人 物 がデータを閲 覧 するリスクを回 避 できます。 80 QlikView Server/Publisher パート 5 ライセンス パート 5 ライセンス QlikView Server/Publisher 81 82 QlikView Server/Publisher 15 クライアント アクセス ライセンス 15 クライアント アクセス ライセンス クライアント が QlikView Server に接 続 するには、クライアント アクセス ライセンス (CAL) が必 要 で す。QlikView Server と共 に購 入 する CAL は、QlikView Server のシリアル ナンバーと関 連 付 けられていま す。CAL がクライアント に転 送 されることはありませんが、クライアント は CAL を使 ってサーバーに接 続 します。 また QlikView Server クラスターに接 続 する場 合 はクラスター ライセンスを使 用 します。CAL を異 なる QlikView Server クラスター間 で転 送 することはできません。ユーザーが異 なるクラスターにあるドキュメント で作 業 をする必 要 がある場 合 、クラスターごとに別 々 の CAL が必 要 です。 注 意 !QlikView Server の CAL が機 能 するには、クラスター サーバーが同 一 の地 域 あるいは物 理 的 ロケー ション、かつ同 一 のネット ワーク レベル (サブネット /セグメント ) にある必 要 があります。 15.1 CAL の種 類 下 記 で説 明 する CAL は、「QlikView Server のエディション (87ページ)」に記 載 の各 種 QlikView Server へ のユーザー アクセスを提 供 します。 注 意 !CAL は、ライセンス目 的 にのみ使 用 され、データ アクセス目 的 のユーザー認 証 とは関 係 ありません。 CAL の種 類 説明 Named User CAL (サーバー で識 別 済 みのユー ザー) Named User CAL は一 意 かつ識 別 済 みの単 一 ユーザーに割 り当 てられます (ユーザーの識 別 方 法 については「識 別 (84ページ)」を参 照 )。ユーザーは Named User CAL が割 り当 てら れているサーバーあるいはサーバー クラスター上 にある QlikView ドキュメント へのアクセスを許 可 されます。Named User CAL はソフト ウェアのライセンス許 諾 に準 じた別 のユーザーに転 移 させることができますが、転 移 する前 に、24 時 間 の検 証 期 間 が必 要 です。QlikView ドキュ メント にアクセスできるよう、ユーザーを Named User CAL に割 り当 てる期 間 に制 限 はありませ ん。 Document CAL (特 定 のドキ ュメント 内 で識 別 済 みのユー ザー) Document CAL は一 意 かつ識 別 済 みの単 一 ユーザーに割 り当 てられます (ユーザーの識 別 方 法 については「識 別 (84ページ)」を参 照 )。ユーザーは Document CAL が割 り当 てられてい る QlikView ドキュメント へのアクセスのみを許 可 されます。複 数 の Document CAL を特 定 の単 一 ユーザーに割 り当 てることも可 能 です。たとえば、ユーザーが 2 つの QlikView ドキュメ ント にアクセスする場 合 、そのユーザーに 2 つの Document CAL を割 り当 てます。Document CAL はソフト ウェアのライセンス許 諾 に準 じた別 のユーザーに転 移 させることができますが、転 移 する前 に、24 時 間 の検 証 期 間 が必 要 です。QlikView ドキュメント にアクセスできるよう、 ユーザーを Document CAL に割 り当 てる期 間 に制 限 はありません。 Session CAL Session CAL は識 別 済 みユーザーや匿 名 /未 認 証 ユーザーなど、すべてのユーザーに Session CAL が割 り当 てられているサーバーおよびサーバー クラスター上 にある QlikView ド キュメント へのアクセス (セッションの最 短 期 間 は 15 分 ) を許 可 します。Session CAL の場 合 、QlikView クライアント は、ユーザーのマシン上 にある QlikView クライアント (たとえば AJAX クライアント や QlikView Desktop、Internet Explorer プラグイン) の一 意 のインスタンス を参 照 します。Session CAL のセッションの最 短 期 間 は 15 分 で、これはセッションが 15 分 以 内 に終 了 しても、設 定 された 15 分 が経 過 するまではセッションが消 費 されることを意 味 しま す。15 分 経 過 後 は、セッションの実 際 の長 さが消 費 されます。デフォルト では、最 長 セッショ ン時 間 は設 定 されていませんが、設 定 することも可 能 です。 QlikView Server/Publisher 83 15 クライアント アクセス ライセンス CAL の種 類 Usage CAL 説明 Usage CAL は識 別 済 みユーザーや匿 名 /未 認 証 ユーザーなど、すべてのユーザーに Usage CAL が割 り当 てられているサーバーあるいはサーバー クラスター上 にある 1 つの QlikView ド キュメント のみに、単 一 クライアント (たとえば AJAX クライアント や QlikView Desktop、Internet Explorer プラグイン) からのアクセス (28 日 間 ごとに 60 分 間 ) を許 可 しま す。ユーザーが制 限 された 60 分 を越 えてアクセスする場 合 、このユーザーは 2 つの Usage CAL を消 費 することになります。この際 、警 告 メッセージが表 示 されることはありませ ん。Usage CAL は 28 日 ごとに更 新 されるので、ユーザーは同 一 の Usage CAL を使 って、新 しい QlikView ドキュメント を (60 分 間 ) 閲 覧 することができるようになります。Usage CAL は 継 続 的 にリチャージされます (毎 日 、QlikView Server に割 り当 てられた Usage CAL の合 計 数 の 1/28 に対 応 するペース)。 15.2 識 別 Named User CAL あるいは Document CAL を使 用 するには、(Windows Active Directory もしくはウェブ サー バーと QlikView Server 間 でチケット を交 換 することで) クライアント ユーザーを認 証 済 みユーザー名 で識 別 す る必 要 があります。IP アドレスは Named User CAL として識 別 するには有 効 な形 式 ではありません。2 つの識 別 方 法 を QlikView Server の同 一 インスタンスで混 在 させることはできません。AJAX クライアント では、これら のクライアント からマシン名 の認 証 ができないため、ユーザー名 の識 別 には Windows 認 証 が必 要 です。 識 別 済 みユーザーが使 用 する CAL を他 のユーザーに転 移 させることはできません。ただし、前 ユーザーの雇 用 状 態 や職 務 が変 更 になった場 合 に限 り、24 時 間 の事 前 の検 証 期 間 をもって別 のユーザーに転 移 させる ことが可 能 です。 15.3 Document CAL の制 限 Document CAL の目 的 は、1 つのドキュメント を使 用 できるライセンスを付 与 するメカニズムを提 供 します。単 一 ドキュメント で多 数 のデータ モデルを組 み合 わせて使 用 しないように、Document CAL で使 用 できるドキュ メント には制 限 があります。しかし、Named User CAL や Session CAL、Usage CAL では、あらゆる機 能 性 を 備 えた QlikView ドキュメント を開 くことができます。Document CAL は、1 つの連 続 したデータ モデルを持 ち、 テーブル間 で欠 落 したト ラップを含 まないドキュメント にのみ使 用 できます。 QlikView ドキュメント に使 用 される一 般 的 なデータ モデルのほとんどは、Document CAL に使 用 できます。 例 えば、一 般 的 に、適 切 なスター スキーマやスノーフレーク スキーマにはファクト テーブルにカーディナリティが 最 も高 いフィールドがあり、ディメンション テーブルのキーはより低 いカーディナリティになります。スノーフレーク ス キーマは、ファクト テーブルから移 行 すると、カーディナリティがさらに低 くなります。このようなモデルを含 んだドキ ュメント は、一 般 的 に、上 記 の要 求 を満 たし、Document CAL に適 しています。 ですが、通 常 、論 理 的 な複 数 のアイランドをもったドキュメント は許 可 されません。論 理 的 な複 数 のアイランド は、別 途 接 続 されたテーブルがなく、レコードが少 し、もしくは 1 つのカラムを含 む場 合 にのみ許 可 されます。 さらに、ドキュメント に疎 結 合 のテーブルを含 めることはできません。 最 後 に、ファクト テーブルから移 行 すると、キー項 目 のカーディナリティ (個 別 値 の数 ) は低 くなります。 15.4 異 なる CAL の組 み合 わせ QlikView Server の既 定 のインスタンスは、「CAL の種 類 (83ページ)」にリスト されている種 類 の CAL なら、ど のような組 み合 わせも可 能 です。同 じサーバーに異 なる CAL の種 類 を組 み合 わせる場 合 、CAL 割 り当 て の優 先 順 位 は次 の通 りです。 1. 接 続 しているクライアント 専 用 の Named User CAL がある場 合 、その CAL が使 用 されます。 2. 接 続 しているクライアント 専 用 の Document CAL がある場 合 、その CAL が使 用 されます。 3. 接 続 しているクライアント に割 り当 てられる新 規 Named User CAL がある場 合 、その CAL が使 用 さ れます。 84 QlikView Server/Publisher 15 クライアント アクセス ライセンス 4. 接 続 しているクライアント に割 り当 てられる新 規 Document CAL がある場 合 、その CAL が使 用 され ます。 5. 利 用 可 能 な Session CAL がある場 合 は、その CAL が使 用 されます。 6. 利 用 可 能 な Usage CAL がある場 合 は、その CAL が使 用 されます。 7. 上 記 のいずれも無 い場 合 、アクセスは拒 否 されます。 15.5 ライセンスのリース ライセンスが登 録 されていない QlikView クライアント が QlikView Server に接 続 可 能 な場 合 、ライセンスを 借 りて、オフラインで 30 日 間 ライセンスを使 用 することができます。そのためには QlikView クライアント は (匿 名 ではなく) 認 証 ログオンを行 い、Named User CAL を取 得 する必 要 があります。QlikView を起 動 する度 に、QlikView が QlikView Server に接 続 し、ライセンス リースを更 新 を試 行 します。クライアント がサーバーに 30 日 間 接 続 できない場 合 は、ライセンス リースの使 用 期 限 切 れとなります。 ライセンス リースは、QlikView Desktop および Internet Explorer プラグインでのみ利 用 可 能 です。つまり、ライ センス リースは AJAX クライアント を使 用 している場 合 は利 用 できません。 15.6 クラスター ライセンス 特 別 な種 類 のライセンスが利 用 可 能 となり、同 じライセンス シリアル ナンバーを共 有 し、共 有 CAL をサポー ト する複 数 の QlikView Server をインスト ールできます。これらのサーバーは自 動 的 にクラスターとして扱 われま す。この設 定 は、テスト 環 境 と本 番 環 境 の間 で無 許 可 のライセンス共 有 が設 定 されたネット ワークに影 響 を 及 ぼしますのでご注 意 ください。 注 意 !QlikView Server の CAL が機 能 するには、クラスター サーバーが同 一 の地 域 あるいは物 理 的 ロケー ション、かつ同 一 のネット ワーク レベル (サブネット /セグメント ) にある必 要 があります。 15.7 コールド スタンバイ構 成 のサーバー QlikView Server ライセンス キーは、必 要 な数 のサーバーにインスト ールできますが、これはそれと同 数 のライセ ンスを有 する QlikView Server が起 動 している場 合 に限 ります。このため、コールド スタンバイ環 境 をインス ト ールして待 機 させることができますが、コールド スタンバイをライブ状 態 にすることはできません (つま り、Windows サービスは開 始 できません)。また、これはライブ環 境 がシャット ダウンされるまで使 用 できません。 QlikView Server/Publisher 85 86 QlikView Server/Publisher 16 QlikView Server のエディション 16 QlikView Server のエディション QlikView Server はさまざまな組 織 や目 的 に合 わせて多 数 のバージョンが用 意 されています。アップグレードは ライセンス キーを使 って行 われます。 16.1 エディション QlikView Server のエディションの詳 細 は以 下 のリスト の通 りです。 エディション 説明 QlikView Enterprise Edition (EE) Server QlikView EE Server は大 規 模 で複 雑 な実 装 を意 図 して設 計 されており、制 限 のないドキ ュメント 、サーバーベースの共 有 、サードパーティー製 のセキュリティ システムとの統 合 、サー バーのクラスター化 、クラスター ライセンスといった機 能 を提 供 します。QlikView EE Server の 最 小 限 の構 成 要 素 は 10 の Named User Client Access License (CAL) です。 QlikView Small Business Edition (SBE) Server QlikView SBE Server より小 規 模 な実 装 用 に設 計 されています。QlikView SBE Server の 最 小 限 の構 成 要 素 は 5 の Named User CAL です。 QlikView Information Access Server (IAS) QlikView IAS は QlikView Server で、無 制 限 のユーザーにライセンス提 供 されますが、利 用 できるのは 1 つの QlikView ドキュメント に限 定 されます。QlikView IAS は匿 名 モードで 起 動 し、認 証 を受 けることなく公 開 されたインターネット 上 でアクセス可 能 な状 態 である必 要 があります。つまり、ファイアウォールの外 側 になければなりません。QlikView IAS に QlikView クライアント がアクセスできない場 合 は、手 動 あるいは QlikView WorkBench を 使 ってエンド ユーザーがユーザー インターフェースを構 築 する必 要 があります。 注意!QlikView IAS からリースされるライセンスはありません。 QlikView Extranet Server (QES) QES を使 用 するとエンド ユーザーはそれぞれのエクスト ラネット に QlikView ソリューションを 展 開 することができます。QES は QlikView EE Server ベースですが、最 大 3 つの QlikView ドキュメント しかサポート していません。サーバーを展 開 するには、Session CAL お よび Usage CAL が必 要 です。QES はモバイル クライアント をサポート しており、クラスター化 された環 境 でも展 開 可 能 です。QES に含 まれる QlikView WorkBench から AJAX クライア ント もしくはカスタマイズされた AJAX クライアント を使 用 できます。 上 記 の QlikView Server エディションに加 え、サーバー関 連 など、次 にリスト するようなエディションもあります。 製品 説明 QlikView Test Server QlikView Test Server では、製 品 とは切 り離 した環 境 でデータデータの検 証 、アプリケーショ ンのテスト 、QlikView の新 バージョンやリリースへの QlikView ドキュメント の準 備 /移 行 な どが可 能 です。 QlikView Test Server には QlikView EE Test Server および QlikView SBE Test Server と いう 2 つのバージョンがあり、機 能 や対 応 するサーバーといった制 限 などは同 一 です。「テス ト 」という文 字 がすべてのチャート とオブジェクト のキャプションに追 加 されています。 注意!QlikView Test Server からリースされるライセンスはありません。 QlikView Server/Publisher 87 16 QlikView Server のエディション 製品 説明 QlikView Publisher QlikView Publisher は QlikView Server のスタンダード リロード機 能 に画 期 的 な機 能 性 が 追 加 された製 品 です。QlikView Publisher には現 場 レベルのセキュリティを処 理 し、Window Active Directory や Novell® LDAP など中 央 管 理 ソフト ウェアからアクセス制 御 を行 う機 能 が含 まれます。また、QlikView Publisher は QlikView ドキュメント の複 雑 な 配 信 モデルをサポート するためにも必 要 です。さらに、QlikView Publisher の各 ライセンスは マルチ ノード/サーバー展 開 におけるリロード、配 信 、セキュリティ管 理 のためにノード/サー バーを追 加 することができます。 追 加 コンポーネント の QlikView Publisher Report Distribution とともに、QlikView ドキュメ ント リポート は、メールや SMTP を介 してフォルダに .pdf ファイルとして配 信 することが可 能 です。 QlikView WorkBench QlikView WorkBench (QlikView EE Server のアドオン) は開 発 ツールで QlikView でマッ シュ アップを作 成 します。Microsoft Visual Studio® 開 発 環 境 における、ドラッグアンドドロッ プによる編 集 機 能 も備 えており、カスタム ウェブ インターフェースやサードパーティのサービス との統 合 も可 能 です。 注意!QlikView WorkBench は QlikView SBE Server とは併用できません。 Microsoft SharePoint® 用 QlikView Web Parts Microsoft SharePoint 用 QlikView Web Parts (QlikView EE Server のアドオン) を使 う と、Microsoft SharePoint ポータル環 境 で QlikView オブジェクト を迅 速 に展 開 できます。 QlikView Local Client QlikView Local Client は QlikView ドキュメント を開 発 するためのすべての機 能 性 を備 え ています。エンド ユーザーがローカル クライアント のみを実 装 する場 合 に、QlikView Local Client を展 開 します。 QlikView Personal Edition QlikView.com に登 録 したすべてのユーザーは、QlikView のダウンロードおよび個 人 的 に 使 用 する QlikView ドキュメント を開 発 することができます。QlikView Personal Edition に は制 限 はありませんが、他 のユーザーが作 成 した QlikView ドキュメント を開 くことはできま せん。まだ、XML ファイルからレイアウト 全 体 をインポート することもできません。 88 注意!QlikView Web Parts は QlikView SBE Server とは併用できません。 QlikView Server/Publisher 16 QlikView Server のエディション 16.2 機 能 と制 限 以 下 のテーブルは QlikView Server の各 エディションの機 能 と制 限 です (有 り = サポート 対 象 、いいえ = サ ポート 対 象 外 )。 EE SBE IAS QES Named User CAL 有り 有り (最 大 25) いいえ いいえ Session CAL 有り いい え 有り (制 限 なし) 有り Usage CAL 有り いい え いいえ 有り Document CAL 有り 有 り いいえ (最 大 100) いいえ 外 部 ユーザーに対 する許 可 いいえ いい え 有り 有り AJAX (および AJAX を介 したモバイル機 器 ) 有り 有り 有り (WorkBench を含 む) 有り (WorkBench を含 む) Internet Explorer プラグイン 有り 有り いいえ いいえ インスト ール済 み QlikView クライアント 有り 有り いいえ いいえ クラスター化 可 能 (要 追 加 サーバー ライセンス) 有り いい え 有り 有り ドキュメント 数 無 制 限 有り 有り いいえ (1 つのみ) いいえ (3 ドキュメン ト のみ) サード パーティとのセキュリティ統 合 有り いい え いいえ 有り ダイナミック データ更 新 有り 有り 有り 有り 有り 有り いいえ いいえ ライセンス クライアント スケーラビリティ 統合 機能 ライセンス リース (オフライン アクセス、要 Named User CAL) QlikView Server/Publisher 89 16 QlikView Server のエディション EE SBE IAS QES ノート 有り 有り いいえ 有り 共 有 (シート 、シート オブジェクト 、入 力 項 目 ) 有り 有り いいえ いいえ セッションの共 有 有り 有り いいえ 有り QlikView Publisher と PDF 生 成 (要 追 加 ライセンス) 有り 有り いいえ いいえ SAP NetWeaver® と併 用 する QlikView Connector (要 追 加 ライセンス) 有り 有り 有り 有り Test Server オプション 有り 有り 有り 有り Microsoft SharePoint (Microsoft SharePoint 用 QlikView Web Parts) への埋 め込 み (要 追 加 ライセン ス) 有り いい え 有り 有り 特 別 なマッシュアップの構 築 /AJAX アプリケーション (QlikView WorkBench) (要 追 加 ライセンス) 有り いい え 有り (含 む) 有り (含 む) Section Access 有り 有り いいえ 有り Document Metadata Service (DMS) 有り いい え いいえ 有り Active Directory/NTFS 有り 有り いいえ 有り 匿 名 ユーザー 有り (Session CAL 付 き) いい え 有り (必 須 ) いいえ セキュリティ 90 QlikView Server/Publisher パート 6 付 記 パート 6 付記 QlikView Server/Publisher 91 92 QlikView Server/Publisher 17 サイレント インスト ール 17 サイレント インスト ール サイレント インスト ールを起 動 すると、限 定 したダイアログ数 で、もしくはダイアログなしで QlikView がインスト ー ルされます。つまり、サイレント インスト ール パッケージを作 成 する場 合 は、すべての機 能 やプロパティ、ユー ザー選 択 を把 握 しておく必 要 があります。また、Windows Installer Service の標 準 プロパティが必 要 な場 合 も あります。 サイレント インスト ールを準 備 するには、QlikView Setup.exe ファイルから MSI ファイルを抽 出 する必 要 が あります。 サイレント インスト ールは異 なるインターフェース レベルで実 行 可 能 です。 /qn 完 全 なサイレント インスト ール。 /qb 基 本 的 なユーザー インターフェース。 + サインをインターフェース レベルのコマンドの最 後 に追 加 すると、インスト ールの最 後 にモーダル ダイアログが 開 き、インスト ールが正 常 に終 了 したかどうかが表 示 されます。 QlikView で推 奨 されるサイレント インスト ールのコマンドラインは次 の通 りです。 msiexec /i QlikViewServerx64.msi Addlocal="all" IS_NET_API_LOGON_ USERNAME="Domain\username" IS_NET_API_LOGON_PASSWORD="password /qn+ または、 QlikViewServer_x64Setup.exe /s /v"/qn+ Addlocal="all" IS_NET_API_LOGON_ USERNAME="Domain\username" IS_NET_API_LOGON_PASSWORD="password" 上 記 コマンドが、インスト ールの最 後 に表 示 されるモーダル ダイアログとともにすべての機 能 をインスト ールしま す。 インスト ールする機 能 を限 定 する場 合 は、all の部 分 を機 能 名 に変 更 します。複 数 の機 能 にインスト ールを 限 定 する場 合 は、各 機 能 名 をコンマで区 切 ります。 インスト ール可 能 な機 能 は次 の通 りです。 l l l l l l l l l DirectoryServiceConnector ManagementService QVS QvsDocs Webserver DistributionService SupportTools QvsClient (サブ機 能 プラグインと AjaxZfc 付 き) MsIIS (サブ機 能 QvTunnel と QlikView Settings Service 付 き) 注 意 !インスト ールにサブ機 能 を含 む場 合 は、インスト ールする機 能 一 覧 を含 む必 要 があります。 msiexec /i QlikViewServerx86.msi ADDLOCAL="all" DEFAULTWEBSITE="2" /qn+ このコマンドラインがすべての機 能 をインスト ールします。これには仮 想 ディレクト リからデフォルト 以 外 の別 のウェ ブサイト が含 まれます。これには、Microsoft Internet Information Services (IIS) がインスト ールされているマシン と複 数 のウェブサイト が必 要 です。また、サイト の番 号 も必 要 です。仮 想 ディレクト リがインスト ールされている サイト の番 号 に DEFAULTWEBSITE を設 定 します。ウェブサイト 数 を調 べるには、IIS を確 認 します。 インスト ール手 順 のログを記 録 するには、次 のコマンドを使 用 します。 msiexec /i QlikViewServerx86.msi ADDLOCAL="all" DEFAULTWEBSITE="2"/L*v log.txt /qn+ QlikView Server/Publisher 93 17 サイレント インスト ール 17.1 設 定 サイレント インスト ール パッケージを設 計 する場 合 に、知 っておくと便 利 な設 定 は次 の通 りです。 前提条件 .NET Framework 4.0 デフォルト のインスト ール 先 フォルダ (INSTALLDIR) ProgramFilesFolder\QlikView Windows Installer の バージョン 3.1 スキーマ 301 デフォルト の言 語 英 語 (米 国 ) 1033 管 理 者 権 限 の必 要 性 有り INSTALLEVEL 100。デフォルト ではすべての機 能 を 101 に設 定 機能 詳 細 は「サイレント インストール (93ページ)」を参 照 してください。「インスト ー ル (Install)」と呼 ばれる隠 し機 能 があります。これを削 除 することはできませ ん。 IIS 4 つの仮 想 ディレクト リとアプリケーション プールがインスト ールされています。 Services 5 つのサービスがインスト ールされています。 17.2 ダイアログ QlikView のインスト ールは 8 つのダイアログで構 成 されており、これらには [カスタム設 定 (Custom Setup)] や [ ウェブサイト (Website)] ダイアログが含 まれます。すべてのダイアログには重 要 なプロパティが設 定 されています。 プロパティ値 を検 索 するには、詳 細 ログが作 成 されるテスト インスト ールを行 います。プロパティ値 は使 用 する 言 語 やオペレーション システムによって異 なる場 合 があります。 地 域 ( Region) このダイアログは、地 域 を指 定 するために使 用 します。 プロパティ: REGION_LIST 94 QlikView Server/Publisher 17 サイレント インスト ール [地域 ( Region)] ダイアログ ライセンス使 用 許 諾 (License Agreement) このダイアログには選 択 した地 域 用 のライセンス使 用 許 諾 が表 示 されます。 ラジオ ボタン: AgreeToLicense = "Yes" [ライセンス (License)] ダイアログ 顧 客 情 報 (Customer Information) このダイアログは、顧 客 情 報 を入 力 するために使 用 します。 プロパティ: USERNAME、COMPANYNAME [顧客情報 (Customer Information)] ダイアログ インスト ール先 フォルダ (Destination Folder) このダイアログは、デフォルト のインスト ール先 フォルダを設 定 するために使 用 します。 QlikView Server/Publisher 95 17 サイレント インスト ール プロパティ: INSTALLDIR [インストール先フォルダ (Destination Folder)] ダイアログ プロファイル (Profiles) このダイアログには、選 択 可 能 な複 数 のプロファイルとともにそれに関 連 したいくつかのプロパティがあります。 [1 台 のコンピュータに QlikView Web Server をフル インスト ール (Full Installation, Single machine with QlikView Webserver)] を選 択 すると、1 台 のマシンに、QlikView の起 動 に必 要 な QlikView Web Server を 含 むすべてのコンポーネント がインスト ールされます。IIS を使 用 したい場 合 は、[1 台 のコンピュータに Microsoft IIS をフル インスト ール (Full installation, single machine with Microsoft IIS)] を選 択 します (このオプションは、 マシンに Microsoft IIS がインスト ールされている場 合 にのみ利 用 できます)。 カスタム インスト ールを実 行 する場 合 は、[カスタム インスト ール、プロファイルの選 択 (Custom installation, select profiles)] を選 択 して、インスト ールするプロファイルを選 択 します。Webserver プロファイルを選 択 する と、ユーザーは QlikView Web Server と IIS のいずれかを選 択 できます (IIS がマシンにインスト ールされている 場 合 のみ)。 プロパティ: l l l l l 96 PROPQVS: QlikView Server PROPDS: Publisher PROPQMC: Management Console PROPWEB、PROPIIS = 1 か 2: Webserver PROPIIS (IIS がインスト ール済 みの場 合 ) もしくは PROPSTATE: 単 一 マシンにインスト ール QlikView Server/Publisher 17 サイレント インスト ール [プロファイル (Profiles)] ダイアログ ログイン情 報 (Logon Information) このダイアログは、インスト ールしたサービスを起 動 させるユーザーを指 定 するために使 用 します (オプション)。入 力 して [次 へ (Next)] をクリックすると、カスタム アクション (Custom Action) が入 力 したユーザーが有 効 であるこ とを確 認 します。カスタム アクションは InstallShield が実 行 しますが、これが正 常 に機 能 するには、マシンがドメ インベースのサーバーに接 続 している必 要 があります。 プロパティ: l LOCALSERVICE l IS_NET_API_LOGON_USERNAME l IS_NET_API_LOGON_PASSWORD [ログイン情報 (Logon Information)] ダイアログ インスト ールの準 備 完 了 (Ready to Install) これは最 後 に表 示 されるダイアログです。[インスト ール (Install)] ボタンをクリックし、インスト ールを開 始 します。 QlikView Server/Publisher 97 17 サイレント インスト ール [インストールの準備完了 (Ready to Install)] ダイアログ 17.3 その他 のダイアログ カスタム設 定 (Custom Setup) このダイアログは [プロファイル (Profiles)] ダイアログで[設 定 (Config)] をクリックすると表 示 されます。詳 細 は「プ ロファイル (Profiles) (96ページ)」を参 照 してください。 [カスタム設定 (Custom Setup)] ダイアログ ウェブサイト (Website) このダイアログは [プロファイル (Profiles)] ダイアログで、ウェブ サーバーとして IIS を選 択 すると表 示 されます。詳 細 は「プロファイル (Profiles) (96ページ)」を参 照 してください。 プロパティ: DEFAULTWEBSITE 98 QlikView Server/Publisher 17 サイレント インスト ール [ウェブサイト (Website)] ダイアログ 17.4 MST MST ファイルは、ソースである MSI ファイルを直 接 変 更 することなく、MSI が実 行 するインスト ール動 作 を変 更 することができます。MST ファイルは MSI とコンピュータ間 でフィルタのような働 きをし、インスト ール手 順 をカ スタマイズします。たとえば、QlikView Server のデフォルト のインスト ール先 フォルダ %ProgramFiles%\QlikView を MST ファイルで C:\QlikView に変 えると、デフォルト のフォルダが変 更 されます。プロパティは事 前 に設 定 可 能 なため、ダイアログを使 っても同 じ操 作 が可 能 です。つまり、ダイアログ の設 定 を限 定 的 にしてインスト ールを行 えます。 MST ファイルを作 成 するには、MSI をリパッケージングする InstallShield AdminStudio などが必 要 です。 注 意 !QlikTech が MST ファイルを提 供 することはありません。また、顧 客 もしくはパート ナーが作 成 した MST ファイルについていかなる責 任 も負 いません。 17.5 追 加 情 報 サイレント インスト ールに関 する詳 細 は、「グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 (109ページ)」 を参 照 してください。 QlikView Server/Publisher 99 100 QlikView Server/Publisher 18 OEM 18 OEM 18.1 基 本 設 定 OEM 機 能 は、Original Equipment Manufacturer (OEM) ライセンスで販 売 された QlikView Server の乱 用 を 防 止 するとともに、OEM 製 品 および QlikView 製 品 全 般 からの収 益 を保 護 します。また、この機 能 によって QlikView OEM パート ナー、QlikView 再 販 パート ナー、QlikView 直 属 のアカウント マネージャー間 の販 売 経 路 の対 立 を防 止 できます。 OEM 機 能 には、次 のような制 約 があります。 l OEM パート ナーが販 売 する QlikView Server では、同 OEM パート ナーが提 供 する QlikView アプリ ケーション以 外 は起 動 できません。 l OEM パート ナーが販 売 する QlikView アプリケーションは、同 OEM パート ナーが提 供 する QlikView Server 以 外 では起 動 できません。 18.2 機 能 の詳 細 OEM 機 能 の詳 細 は次 の通 りです。 キーの付 いたタグは、QlikView Server のライセンス認 証 ファイル (LEF) で OEM_PRODUCT_ID 形 式 で定 義 さ れます。この LEF タグはそれぞれの OEM パート ナーが QlikView Desktop とともに発 行 し、QlikView Server を実 装 する際 に必 要 に応 じて QlikView Server ライセンスからタグへのリンクが生 成 されます。 QlikView Desktop の [ユーザー プリファレンス (User Preferences)] ダイアログを使 って、OEM 開 発 者 は .qvw ファイルにハッシュ キーを埋 め込 むことができます。ハッシュ キーは OEM パート ナーが販 売 する QlikView Desktop のライセンスにある OEM_PRODUCT_ID 形 式 のキーに基 づいており、40 文 字 の 16 進 数 文 字 列 形 式 (大 文 字 ) で、ドキュメント プロパティとドキュメント メタデータに保 存 されます。ダイアログでは、.qvw ファイ ルを作 成 するすべてのキーにラベルを付 けることができます。また同 じキーを、同 一 の顧 客 用 の複 数 のドキュメ ント に使 用 することも可 能 です。 LEF に OEM_PRODUCT_ID タグを持 つ QlikView Server のみが、その QlikView Server と一 致 するキーを持 つ .qvw ファイルをパブリッシュする権 利 を有 します。デフォルト では、標 準 的 な OEM ではない QlikView Server では、すべての .qvw ファイルを開 くことができますが、OEM_PRODUCT_ID タグと一 致 しない QlikView Server でファイルが無 断 で開 かれないように設 定 された、OEM パート ナー専 用 のキーを含 んだ .qvw ファイル は開 けません。 以 下 のテーブルは OEM 機 能 の例 の一 部 です。 Normal.qvw QlikView Server ファイル OEM 1.qvw OEM 2.qvw 通 常 の QlikView Server ファイルは開 く ファイルは開 か ない ファイルは開 か ない OEM 1 (ライセンス リー スなし) ファイルは開 か ない ファイルは開 く ファイルは開 か ない OEM 2 (ライセンス リー スなし) ファイルは開 か ない ファイルは開 か ない ファイルは開 く QlikView Desktop では、PRODUCT_ID を含 む .qvw ファイルはユーザー モードで開 きます。 QlikView Server/Publisher 101 102 QlikView Server/Publisher 19 DSP インターフェース 19 DSP インターフェース 専 有 の Directory Service Provider (DSP) を開 発 する理 由 は、QlikView がデフォルト ではサポート されていな いディレクト リ サービス上 のユーザーにドキュメント を配 信 することと、ウェブ サーバー上 のグループへの配 信 を 可 能 にするためです。 19.1 DirectoryServiceProvider DirectoryServiceProvider は、フレームワークにプラグインするクラスのインターフェースです。インターフェースのメ ンバーは以 下 にリスト されている通 りです。 メンバー 説明 LogMessage LogMessageEvent { set; get; } 構 成 後 、この項 目 はだたちにインスタンスを作 成 し、加 工 されて いないログ機 能 の提 供 を行 います。 string ProviderName { get; } 自 由 に記 述 可 能 な、任 意 のコンポーネント の名 称 を設 定 しま す。 string ProviderType { get; } フレームワークによって内 部 的 に使 用 されるコンポーネント の一 意 の ID を記 述 します。すでにプロバイダによって使 用 されている ID は、AD と NT、Local、Custom です。 void SetupPath (string _path, string _username, string _ password); 指 定 したパスにおいて対 応 する Directory Service ノードを表 す ノードを作 成 します。不 具 合 が発 生 したら、例 外 がスローされま す。 IList<string>GetKnownRootPaths (); 返 されたリスト には、ここにリスト されたメソッドように 1 つ以 上 の 実 行 可 能 なパスを含 める必 要 があります。 void ClearCache (); (あれば) キャッシュをクリアにします。 string DomainName { get; } パスに関 連 付 けられた「domain name」が設 定 されます。異 なる プロバイダのノードを分 けるための修 飾 子 として使 用 されます (例 えば、実 装 されたアクティブ ディレクト リ プロバイダはドメイン名 とし て NetBIOSName を使 用 します)。 IDictionary<string, string> GetSettings (); サポート された設 定 のディクショナリには、key として設 定 名 、value として種 類 の名 前 があります。 void SetSetting (string _name, string _value); プロバイダは構 文 解 析 を実 施 する必 要 があります。 IList<IDSObject> Search (string [] _pattern, eSearchType _type, string _ otherattribute); 与 えられたいずれかのパターンに合 致 する属 性 でノードを検 索 し ます。属 性 は、type パラメータで指 定 され、これは一 覧 にある 1 つ以 上 の値 です。type が「other」の場 合 、最 後 のパラメータ には属 性 名 を指 定 します。検 索 タイプ「legacyid」は、以 前 の バージョンとの互 換 用 に使 用 されます。検 索 は、任 意 の種 類 の 0 個 以 上 の文 字 と合 致 するワイルドカード「*」を含 むパターンを サポート します。 QlikView Server/Publisher 103 19 DSP インターフェース メンバー 説明 void Dispose (); プロバイダがオブジェクト をリリースすると直 ちにコールされます。 IDSObject Directory Service 内 のいずれのタイプのノードにも使 用 されるシ ンプルなインターフェース。 string ID { get; } インスタンスのパス内 で一 意 のノード ID で、すべての実 行 におい て一 致 します。 string DisplayName { get; } Directory Service 内 のノードの共 通 の名 前 。 string AccountName { get; } (あれば) ノードに関 連 付 けられたアカウント の名 前 。 eDSObjectType ObjectType { get; } オブジェクト の基 本 的 な種 類 。 IList<IContainer> MemberOf (); ノードがメンバーとなっているすべてのグループのリスト 。 string GetCustomProperty (string _name); 本 来 インターフェースでサポート されていない他 のプロパティ。存 在 しない場 合 、NULL が返 されます。 string Email { get; } ノードに関 連 付 けられた主 要 なメールl アドレス (存 在 する場 合 )。 104 QlikView Server/Publisher 20 SNMP 20 SNMP QlikView は すべてのサービスに対 し SNMP エージェント を提 供 します。しかし、この実 装 はまだ初 期 段 階 に あり変 更 の可 能 性 があるため、デフォルト ではこの設 定 は無 効 になっています。エージェント からの書 き込 み、 読 み込 み操 作 時 には有 効 になります。次 のメッセージがサポート されています。 l GetRequest l GetResponse l GetNextRequest すべてのサービスは標 準 SNMP クエリに結 果 を返 します (下 記 を参 照 )。 識別子 クエリ 説明 1.3 6.1 2.1 1.1 sysDescr サービス/製 品 の説 明 。 例 : sysDescr.0:Qlikview Publisher Commandcenterservice version 8.50.600 1.3 6.1 2.1 1.2 sysObjectID ユニット の種 類 。 例 : sysObjectID.0:iso.org.dod.internet.private. enterprises.qliktech .products.publisher.Distributionservice 1.3 6.1 2.1 1.3 sysUpTime システム使 用 可 能 時 間 。 例 : sysUpTime.0:0 hours, 12 minutes, 15 seconds 1.3 6.1 2.1 1.4 sysContact 設 定 ファイルで設 定 可 能 。 例 : sysContact.0:Unspecified System contact 1.3 6.1 2.1 1.5 sysName 設 定 ファイルで設 定 可 能 。 例 : sysName.0:Unspecified name 1.3 6.1 2.1 1.6 sysLocation 設 定 ファイルで設 定 可 能 。 例 : sysLocation.0:Unspecified location 1.3 6.1 2.1 1.7 sysService 定 数 、72 はアプリケーションサーバーを指 します。 例 : sysServices.0:72 QlikView Distribution Service はさらなるクエリに結 果 を返 すことができます。これらは「MIB ファイル (106ペー ジ)」で指 定 されています。 各 サービスには設 定 ファイルがあり、これはインスト ール フォルダ内 の該 当 サービスのサブフォルダに格 納 されて います。たとえば、QlikView Distribution Service の設 定 ファイルは QlikViewdistributionService.exe.config です。 QlikView Server/Publisher 105 20 SNMP SNMP 設 定 は、設 定 ファイルの SNMP SETTINGS の部 分 で調 整 できます。SNMP のデフォルト 設 定 はすべ てのサービスでオフになっているため、有 効 にする必 要 があります。 設定 説明 EnableSNMP SNMP リスナーを有 効 にします。デフォルト 値 は false です。 SNMPPort Publisher Service 用 に使 用 するポート を設 定 します。各 サービスのデフォルト 設 定 は 以 下 を参 照 してください。 SNMPsysContact 管 理 ノードを担 当 する人 物 の連 絡 先 情 報 。デフォルト 値 は Unspecified System contact です。 SNMPsysName 管 理 ノードの管 理 者 により割 り当 てられた名 前 。規 則 では、これはノードの完 全 なド メイン名 です。名 前 が不 明 な場 合 、値 は長 さが 0 の文 字 列 です。空 白 のままにする と、現 在 のマシン名 となります。デフォルト 値 は Unspecified name です。 SNMPsysLocation ノードの物 理 的 な場 所 (例 : 「3 階 の電 話 室 」)。デフォルト 値 は Unspecified name です。 DebugSNMP SNMP リスナー用 の拡 張 デバッグ ログを有 効 にします。デフォルト 値 は false です。 サービスのデフォルト ポート 設 定 は以 下 の通 りです。 サービス デフォルト のポート 設定 Management Service 4781 Directory Service Connector 4731 Distribution Service 4721 (デフォルト の SNMP ポート ) QlikView Server 4748 ポート はすべて設 定 可 能 です。サービスが異 なるマシンにインスト ールされている場 合 、すべて同 じポート を使 用 して実 行 することができます。実 装 が実 験 的 な SNMP 領 域 から QlikTech の割 り当 てた領 域 に変 わると、 ポート が変 わります。 20.1 MIB ファイル A MIB ファイルは QlikView の配 布 に含 まれているため、SNMP 管 理 者 は QlikView Distribution Service か らの追 加 の応 答 を解 釈 できます。ただし、MIB ファイルは変 更 される可 能 性 があります。ファイルは .\QlikView\Support Tools にインスト ールされます。サポート ツールはカスタム インスト ールする必 要 が あります。 QlikView Distribution Service は、上 記 に記 したもの以 外 に、次 のクエリの結 果 を返 すことができます。 識別子 クエリ 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1 QDSTaskExecuteStatusTable 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1 QDSTaskExecuteStatusEntry 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.1 QDSTaskID (タスク ID 番 号 ) 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.2 QDSTaskName (タスク名 ) 106 QlikView Server/Publisher 20 SNMP 識別子 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.3 クエリ QDSTaskExecuteStatus (タスク ステータス): l l l l l 待機中 (Waiting) 実行中 (Running) 中断中 (Aborting) 失敗 (Failed) 警告中 (Warning) 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.4 QDSTaskNextExecutionAt (次 回 いつタスクが実 行 されるか) 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.5 QDSTaskLastExecutedAt (前 回 いつタスクが実 行 されたか) 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.6 QDSTaskCurrentWork (現 在 タスクが何 を実 行 中 か) 1.3.6.1.4.1.30764.1.2.2.1.1.7 マクロの詳 細 については、以 下 を参 照 してください。 l SNMP の RFC: http://www.ietf.org/rfc/rfc1157.txt l Wikipedia®: http://en.wikipedia.org/wiki/Simple_Network_Management_Protocol QlikView Server/Publisher 107 108 QlikView Server/Publisher 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 21 グループ ポリシーを使用した MSI パッケージ の導入 注 意 !この章 では、主 に Internet Explorer プライグインを想 定 しています。 21.1 基 本 設 定 今 日 、共 通 した課 題 となるのは、ユーザーの権 限 が制 限 されているネット ワーク環 境 や特 定 のユーザー グ ループに、どのような方 法 でアプリケーションを導 入 するかということです。このセクションでは、アクティブ ディレク ト リ環 境 においてグループ ポリシーを使 用 した Microsoft Windows Installer (.msi) パッケージの導 入 方 法 に ついて簡 単 に説 明 します。 注 意 !グループ ポリシーを使 用 したソフト ウェアの導 入 は、Windows XP Professional、Windows Vista、Windows 2003 もしくは 2008 が起 動 しているワークステーションでのみサポート されます。 QlikView の .msi パッケージには、インスト ール先 のワークステーションに Windows Installer サービスのバージ ョン 2.0 以 降 がインスト ールされている必 要 があります。 21.2 MSI パッケージを導 入 する .msi ファイルを取 得 したら、ネット ワーク上 の共 有 フォルダに保 存 してください。アプリケーションをインスト ール するユーザーやコンピュータが、そのフォルダの読 み取 りアクセス権 を持 っていることを確 認 します。ユーザーやコ ンピュータでパッケージが使 用 可 能 になったら、グループ ポリシー オブジェクト によりインスト ール パッケージが作 成 されたことが通 知 されます。 パッケージは各 ユーザー、もしくはコンピュータごとに通 知 できます。ユーザーごとにパッケージの通 知 を行 うに は、[ユーザー設 定 (User Configuration)] > [ソフト ウェア設 定 (Software Settings)] を使 用 し、コンピュータご とに通 知 を行 うには [コンピュータ設 定 (Computer Configuration)] > [ソフト ウェア設 定 (Software Settings)] を使 用 します。どちらも、グループ ポリシー オブジェクト の編 集 画 面 にあります。 ユーザーごとにパッケージの通 知 を行 う方 法 には、割 り当 てと公 開 の 2 通 りがあります。コンピュータごとにパッ ケージの通 知 を行 う場 合 は、公 開 のみが利 用 できます。 ユーザーごとにパッケージを公 開 すると、[プログラムの追 加 と削 除 ] ダイアログの [ネット ワークからプログラムを追 加 ] にリスト 表 示 (通 知 ) されます。 QlikView Server/Publisher 109 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 [プログラムの追加と削除 ] ダイアログ 各 ユーザーがインスト ールを完 了 するには [追 加 ] ボタンをクリックする必 要 があります。 コンピュータごとにパッケージを公 開 するには、パッケージをインスト ール後 にコンピュータを再 起 動 します。する と、すべてのユーザーがアクセス可 能 になります。 割 り当 てる方 法 で通 知 されたパッケージは、[ネット ワークからプログラムを追 加 ] にもリスト されるので、そこから 追 加 を実 行 できます。このオプションは、さらにインスト ール パッケージを起 動 するいくつかの方 法 を提 供 しま す。 l (インスト ール パッケージを追 加 する) デスクト ップやスタート メニューのショート カット : ショート カット を追 加 して、それをクリックすることにより、インスト ール パッケージを実 行 できます。 l ファイルの関 連 付 け: ユーザーが通 知 されたアプリケーションに関 連 付 けられたファイルを開 こうとすると、 インスト ール プログラムが起 動 します。 割 り当 てを通 知 された場 合 にインスト ールを実 行 する方 法 はまだいくつかありますが、QlikView のインスト ール には適 用 できないため、このドキュメント の範 囲 外 とします。 注 意 !Internet Explorer プラグイン インスト ール パッケージにショート カット やファイルの関 連 付 けを追 加 すること はできません。よって、割 り当 てオプションを使 用 した QlikView インスト ール パッケージの通 知 は推 奨 されま せん。 110 QlikView Server/Publisher 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 通知 通 知 するということは、管 理 者 がロック ダウンされたアカウント でインスト ール パッケージを実 行 する許 可 をユー ザーに与 えることを意 味 します。 パッケージが通 知 されると、いわゆる「エント リ ポイント 」がインスト ール先 のシステムにロードされます。エント リ ポイント は一 般 的 に、[プログラムの追 加 と削 除 ] ダイアログにリスト 表 示 される、ショート カット やファイルの関 連 付 けです。 21.3 ステップ バイ ステップ ガイド このセクションでは、アクティブ ディレクト リ上 の複 数 のマシンに QlikView Internet Explorer プラグイン用 の .msi パッケージを通 知 するグループ ポリシーの作 成 手 順 を簡 単 に説 明 します。 グループ ポリシーを生 成 するには次 の手 順 を実 行 します。 1. .msi パッケージを含 むフォルダを参 照 します。パッケージをインスト ールするために、許 可 されたネット ワーク ユーザーに対 してフォルダを共 有 します。 フォルダを共有する QlikView Server/Publisher 111 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 2. 管 理 ツールから [アクティブ ディレクト リ ユーザーとコンピュータ (Active Directory Users and Computers)] を開 き、パッケージを展 開 したい [組 織 単 位 (OU) (Organizational Unit (OU))] をハイラ イト します。 パッケージを展開したい組織単位 (Organizational Unit) をハイライトする 3. 右 クリックして、[プロパティ (Properties)] を選 択 します。 プロパティを選択する 112 QlikView Server/Publisher 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 4. [グループ ポリシー (Group Policy)] タブを選 択 し、[新 規 (New)] をクリックして、適 切 な名 前 を入 力 し ます。 名前を付ける 5. 新 規 に作 成 したグループ ポリシー オブジェクト をハイライト し、[編 集 (Edit)] をクリックします。 新規グループ ポリシー オブジェクトをハイライトする QlikView Server/Publisher 113 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 6. パッケージの設 定 方 法 によって、[コンピュータの構 成 (Computer Configuration)] > [ソフト ウェアの設 定 (Software Settings)] または [ユーザーの構 成 (User Configuration)] > [ソフト ウェアの設 定 (Software Settings)] の順 で選 択 します。今 回 のケースでは [コンピュータの構 成 (Computer Configuration)] > [ソフト ウェアの設 定 (Software Settings)] を選 択 します。 ソフトウェアの設定 (Software Settings) を選択する 7. [ソフト ウェア インスト ール (Software installation)] を右 クリックし、[新 規 作 成 (New)] > [パッケージ (Package...)] を選 択 します。インスト ール パッケージの格 納 場 所 を指 定 する、ポップアップ ウィンドウが 開 きます。 新規パッケージを作成する 114 QlikView Server/Publisher 21 グループ ポリシーを使 用 した MSI パッケージの導 入 8. インスト ール パッケージ (今 回 のケースでは QvPluginSetup.msi) を検 索 して選 択 し、[開 く (Open)] をクリックします。 インストール パッケージを開く 9. 展 開 方 法 として [割 り当 て (Assigned)] を選 択 し、[OK] ボタンをクリックします。インスト ールは [コンピ ュータの構 成 (Computer Configuration)] に適 用 されるため、[割 り当 て (Assigned)] 展 開 方 法 のみ が使 用 可 能 です。 展開方法を選択する 10. これで展 開 ルールの準 備 が整 いました。組 織 単 位 (OU) 上 のすべてのマシンで、自 動 的 に展 開 した プログラムを取 得 できます。実 際 には、コンピュータの再 起 動 時 にインスト ール プログラムが実 行 され、 その OU 上 のコンピュータにログインしているすべてのユーザーが、インスト ールされたプログラムを起 動 で きます。このルールは、多 くの異 なる OU に適 用 できます。 展開ルールの準備を整える QlikView Server/Publisher 115 116 QlikView Server/Publisher 22 QlikView Server Extension 22 QlikView Server Extension 22.1 QlikView Server への Extension の追 加 QlikView Server で QlikView Extension を実 行 するには、Extensions フォルダのコンテンツが %UserProfile%\AppData\Local\QlikTech\QlikView\Extensions\Objects からサーバー上 の %ProgramData%\QlikTech\QlikViewServer\Extensions\Objects フォルダにコピーされてい る必 要 があります。 Extension へのパスを変 更 した場 合 (クラスター内 のすべてのサーバーに共 通 のロケーションへの変 更 など) は、 そのパスを使 用 する必 要 があります。パスのセット は、%UserProfile%\AppData\Local\QlikTech\QlikView\Extensions に対 応 している (つまり \Objects を含 まない) 点 に注 意 してください。 QlikView Server/Publisher 117 118 QlikView Server/Publisher 23 カスタム ユーザー用 Microsoft IIS の設 定 23 カスタム ユーザー用 Microsoft IIS の設定 Microsoft IIS をカスタム ユーザー用 のウェブ サーバーとして使 用 するには、設 定 が必 要 です。 カスタム ユーザー用 の IIS 設 定 手 順 は次 の通 りです。 1. QlikView Management Console で、[システム (System)] > [設 定 (Setup)] > [認 証 (Authentication)] の順 で選 択 し、次 のようにパラメータを変 更 します。 認証 常 に表 示 (Always) Type Custom User パラメータ (Parameters) CUSTOM\ ログイン アド レス (Login Address) 代 替 ログイン ページ (ウェブフォーム) 認証 (Authentication) タブ QlikView Server/Publisher 119 23 カスタム ユーザー用 Microsoft IIS の設 定 2. QlikView 仮 想 フォルダから、[認 証 (Authentication)] を選 択 します。 認証を選択する 3. [Windows 認 証 (Windows Authentication)] を無 効 にし、[匿 名 認 証 (Anonymous Authentication)] を有 効 にします。 QlikView 仮想フォルダの匿名認証を有効にする 120 QlikView Server/Publisher 23 カスタム ユーザー用 Microsoft IIS の設 定 4. QvAjaxZfc 仮 想 フォルダから、[認 証 (Authentication)] を選 択 します。 5. [Windows 認 証 (Windows Authentication)] を無 効 にし、[匿 名 認 証 (Anonymous Authentication)] を有 効 にします。 QvAjaxZfc フォルダの匿名認証を有効にする 6. QvAjaxZfc を右 クリックして [コンテンツ ビューに切 り替 え (Switch to Content View)] を選 択 します。 Windows 認証を有効にする 7. カスタム ユーザー用 Microsoft IIS の設 定 が完 了 しました。 QlikView Server/Publisher 121 122 QlikView Server/Publisher 24 EDX が有 効 化 されたタスクのト リガー 24 EDX が有効化されたタスクのト リガー ト リガーとして外 部 イベント を持 つタスクを開 始 するには、QlikView Management Service API (QMS API) を 使 用 する必 要 があります。リクエスト 呼 び出 しを行 うユーザーは、ローカル グループの QlikView Administrators または QlikView EDX に属 していなければなりません。QlikView Administrators グループは QlikView Server のインスト ール時 に設 定 されますが、QlikView EDX グループは [コンピュータの管 理 ] で手 動 作 成 する必 要 があります。QlikView EDX グループのメンバーのみが、EDX が有 効 化 されたタスクをト リ ガーできます。 利 用 方 法 の特 徴 は以 下 の通 りです。 パラメータ 目的 guid タスクが定 義 される QlikView Distribution Service (QDS) の ID。 taskNameOrId タスクの名 前 またはタスク の ID (文 字 列 )。 password パスワード (タスクで必 要 となる場 合 )。 variableName 変 数 名 (タスクで必 要 となる場 合 )。 variableValues 変 数 の値 のリスト 。 返 される結 果 には、タスクが問 題 なく開 始 されたかどうかに関 する情 報 が含 まれます。 QlikView Server/Publisher 123 24 EDX が有 効 化 されたタスクのト リガー 下 記 の例 は、タスクをト リガーした後 、これが終 了 するまで、あるいは一 定 の期 間 が経 過 するまで待 機 するプ ロセスを説 明 したものです。 この例 は、QlikView マネージメント コンソール (QMC) の一 部 としてインスト ールされる QMS API ドキュメント から生 成 したものです。これには、利 用 可 能 な手 法 および QMS API の開 始 方 法 に関 する詳 細 情 報 が含 ま れます。 124 QlikView Server/Publisher
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