表象文化史特論A (春学期/2単位)

表象文化史特論A
(春学期/2単位)
松友
知香子
●テーマ
ハインリッヒ・ロムバッハの形象哲学(1)
●授業概要
芸術作品を現象学的にアプローチする方法論について考察する。
具体的には、ドイツの現象学者ハインリッヒ・ロムバッハ
(1923-2004)の著作『世界と反世界-ヘルメス智の哲学』
(1987)
を手がかりとして、イメージ分析の方法について考察する。
●到達目標
芸術作品を現象学的にアプローチする方法を考察する。
●授業計画
第1回 『世界と反世界』講読:ヘルメス智と解釈学
第2回 『世界と反世界』講読:ピカソの「アヴィニヨンの娘た
ち(1907 年)」
第3回 『世界と反世界』講読:ヘルメス神話
第4回 『世界と反世界』講読:ディオニソスとパン
第5回 『世界と反世界』講読:仮装行列、ダヴィデとゴリアテ
第6回 『世界と反世界』講読:ホレ婆さん、ベツレヘム
第7回 『世界と反世界』講読:善き牧人、ファウストとメフィ
ストフェレス
第8回 『世界と反世界』講読:魔女の宴会
第9回 『世界と反世界』講読:天使
第10回 『世界と反世界』講読:プットー
第11回 『世界と反世界』講読:ゴルディオス王の結び目
第12回 『世界と反世界』講読:星の王子様、チャップリン
第13回 『世界と反世界』講読:パラノイア的方法;ダリの「戦
場場面の形を借りた婦人の首(1936 年)」から
第14回 『世界と反世界』講読:火と感動
第15回 『世界と反世界』講読:まとめ
●事前学習
欧米の芸術作品や映画に親しみ、講義の参考とする。
●事後学習
欧米の芸術作品や映画を鑑賞する機会を増やし、各人が作品の
深層を読み解くよう心がける。
●成績評価
出席 50%、レポート 50%
●テキスト
ハインリッヒ・ロムバッハ著
『世界と反世界-ヘルメス智の哲学』
(1987)リブロポート
●参考書・参考資料等
別途、参考資料を授業中に配布する。
●備考
特になし。
表象文化史特論B
(秋学期/2単位)
松友 知香子
●テーマ
ハインリッヒ・ロムバッハの形象哲学(2)
●授業概要
芸術作品を現象学的にアプローチする方法論について考察する。
具体的には、ドイツの現象学者ハインリッヒ・ロムバッハ
(1923-2004)の著作『形象は語る(1982 年)』を渉猟しながら、
絵画分析の方法について議論する。
●到達目標
作品の形象(Bild)を手掛かりとして、その意味の深層へとま
なざしを向ける。
●授業計画
第1回 『形象は語る』講読:構造としての世界
第2回 『形象は語る』講読:形象哲学とは
第3回 『形象は語る』講読:世界と構造
第4回 『形象は語る』講読:構造と形象
第5回 『形象は語る』講読:ゴッホの作品分析「オーヴェルの
小さな村の教会(1890 年)」
第6回 『形象は語る』講読:ゴッホの作品分析「星月夜(1889
年)
」
第7回 『形象は語る』講読:ゴッホの作品分析「糸杉と星の道
(1890 年)」
第8回 『形象は語る』講読:ゴッホの作品分析「花咲く梨の木
(1888 年)」
第9回 『形象は語る』講読:ゴッホの作品分析「名所江戸百景
(1886 年)」
第10回 『形象は語る』講読:ゴッホの作品分析「自画像(1890
年)
」
第11回 『形象は語る』講読:ヘルメス学とは
第12回 『形象は語る』講読:レンブラントの「ファウスト(1652
年)
」
第13回 『形象は語る』講読:古代ギリシア・ローマのヘルメス
像
第14回 『形象は語る』講読:デューラーの「東方三博士の礼拝
(1504 年頃)
」
第15回 まとめ
●事前学習
欧米の芸術作品や映画に親しみ、講義の参考とする。
●事後学習
欧米の芸術作品を鑑賞する機会を増やし、各人が作品の深層を
読み解くよう心がける。
●成績評価
出席 50%、レポート 50%
●テキスト
ハインリッヒ・ロムバッハ著
『形象は語る 現象学の新しい段階』
:創文社 1982 年
●参考書・参考資料等
別途、参考資料を授業中に配布する。
●備考
特になし。
言語特論A
(春学期/2単位)
山橋
幸子
●テーマ
言語構造の規則性と普遍性
●授業概要
本特論では言語の構造と体系に関わる現象を扱い、日本語を中
心とした言語構造の規則性及び言語的普遍性を理解すると同時に、
言語を客観的に見つめ、論理的に分析できる力を養い、言語研究
の方法を身につける。授業ではまず、文法構造の基盤をなす「品
詞」及び「単語」を取り上げる。名詞と動詞の起源とされるアリ
ストテレスの分類原理まで遡り、現代文法における扱いを理解し、
品詞について考える。
●到達目標
文献講読およびディスカッションを通し、言語分析の為の基礎
能力及び研究手法を構築する。
●授業計画
第1回 クラスオリエンテーション
第2回 論文について
第3回 アリストテレス著・松永雄二訳『カテゴリアイ(範疇論)
』
(全体解説、2章:基体と述語)
第4回 『カテゴリアイ』(4章:10 個の範疇、5章:実体)
第5回 『カテゴリアイ』
(5章:実体、8章:性質、9章:能動
と受動)
第6回 アリストテレス著・水野有庸訳『命題論』
(全体解説、
1章:言葉・思考・物)
第7回 『命題論』(2章:名指し言葉、3章:述べ言葉)及び
アリストテレスの分類原理:まとめ
第8回 日本語文法研究史の中の「単語」の扱い
第9回 現代日本語における「単語」の規定及び「単語の構造」
第10回 「品詞」をめぐって、主要な「品詞」について
第11回 意味と「品詞」
第12回 問題となる「品詞」、品詞まとめ
第13回 学生のリサーチ発表(1 人目)
第14回 学生のリサーチ発表(2 人目)
第15回 学生のリサーチ発表(3 人目)及びまとめ
※学生のリサーチ発表は履修人数により内容を変更する場合があ
ります。
●事前学習
講義及びリサーチ発表に向けて、文献を予め読んでおく。
●事後学習
講義及び配布資料の内容を理解しておく。
●成績評価
授業での発言、発表、レポートの総合評価
●テキスト
適宜、資料を配布する。
●参考書・参考資料等
*アリストテレス『カテゴリアイ』松永雄二訳(1966)田中美知
太郎(編)『世界古典文学全集』
:筑摩書房
*アリストテレス『命題論』水野有庸訳(1966) 田中美知太郎
(編)『世界古典文学全集 16』:筑摩書房
*鈴木重幸 (1996)『形態論・序説』:むぎ書房
*仁田義雄・村木新次郎・柴谷方良・矢澤真人(2000)『日本語の
文法 1 文の骨格』pp.1-40:岩波書店
*山橋幸子(2010)「日本語から見た言葉と世界との関係―アリ
ストテレスへの疑問」『科学哲学』43-1、他
●備考
特になし。
言語特論B
(秋学期/2単位)
山橋 幸子
●テーマ
言語構造の規則性と普遍性
●授業概要
本特論では言語の構造と体系に関わる現象を扱い、日本語を中
心とした言語構造の規則性及び言語的普遍性を理解すると同時に、
言語を客観的に見つめ、論理的に分析できる力を養い、言語研究
の方法を身につける。授業ではまず、春学期の授業を踏まえ「転
成分析」等「品詞」をめぐる議論の多い問題を取り上げる。次に、
日本語を中心とした議論の定着していない様々な言語現象を取り
上げ、議論、考察する。
●到達目標
文献講読及びディスカッションを通し、言語分析の為の基礎能
力及び研究手法を構築する。
●授業計画
第1回 全体説明
第2回 アリストテレスにおける言葉と世界の関係-まとめ
第3回 「転成分析」について
第4回 「形容詞」と「形容動詞」について
第5回 品詞論再考(1)―名詞と動詞の区別
第6回 品詞論再考(2)―形容詞と形容動詞の区別
第7回 受け身表現(1)―日本語の受身の基礎
第8回 受け身表現(2)―他言語との比較
第9回 日本語の授受表現(1)
―スチワロードム・スィリラック(2009)「受動受益的「~テモラ
ウ」文と受身文の互換性の要因について」前半講読
第10回 日本語の授受表現(2)
―スチワロードム・スィリラック(2009)「受動受益的「~テ
モラウ」文と受身文の互換性の要因について」後半講読
第11回 「が・の交替現象」
第12回 学生のリサーチ発表(1 人目)
第13回 学生のリサーチ発表(2 人目)
第14回 学生のリサーチ発表(3 人目)
第15回 意見交換とまとめ
※学生のリサーチ発表は履修人数により内容を変更する場合があ
ります。
●事前学習
講義及びリサーチ発表に向けて、文献を予め読んでおく。
●事後学習
講義及び配布資料の内容を理解しておく。
●成績評価
授業での発言、発表、レポートの総合評価。
●テキスト
適宜、資料を配布する。
●参考書・参考資料等
*アリストテレス『カテゴリアイ』松永雄二訳(1966)田中美知
太郎(編)『世界古典文学全集』
:筑摩書房
*アリストテレス『命題論』水野有庸訳(1966) 田中美知太郎
(編)『世界古典文学全集 16』:筑摩書房
*鈴木重幸 (1996)『形態論・序説』:むぎ書房
*スチワロードム・スィリラック(2009)「受動受益的「~テモラ
ウ」文と受身文の互換性の要因について」『学習院大学人文科
学論集XVIII』
*仁田義雄・村木新次郎・柴谷方良・矢澤真人(2000)『日本語の
文法 1 文の骨格』pp.1-40:岩波書店
*山橋幸子(2010)「日本語から見た言葉と世界との関係―アリ
ストテレスへの疑問」『科学哲学』43-1
*山橋幸子(2013)『品詞論再考―名詞と動詞の区別への疑問』:
ひつじ書房
*李経普(1993)「連体修飾における「の」と「が」の使い分けに
ついて」『信州大国語教育3』
*Dixon, R.M.W. (1977)“Where have all the adjectives
gone?” 」 Studies in language 1 pp.19-80.
*Sachiko Yamahashi (2010) “Teaching Language categories
and learning about Language Categories from Teaching”
Language and Linguistics, Blackwell publishing Ltd. 他
●備考
特になし。
異文化コミュニケーション特論A
(春学期/2単位)
御手洗
昭治
●テーマ
異文化接触・コミュニケーション・理解のパラダイムタの探求
●授業概要
多文化が共存する今日のグローバル社会において、人類の共存
と発展を追求する上で欠かせないのが、異文化のバックグランド
を持つ者同士のコミュニケーションと言える。
特論では、
(1)エドワード T.ホールのコンセプトである「文化
はコミュニケーションである。
」=「コミュニケーションは文化で
ある。」から始め、(2)異文化にみる非言語コミュニケーション
の認識や理解不足から生じる文化摩擦、カルチャー・ショック、
並びに異文化の紛争、その原因を探求し解決策も探ってみる。
(3)
異文化交流とは?異文化交渉とは?異文化ミディエーションと
は?について学際的アプローチ(文化人類学、心理学、社会学、
宗教学、グローバル経営学、国際政治学の分野ビジネス分野を横
断するアプローチ)で学考察し、それら3つのパラダイムも探求
するなども取り扱う。
(4)世界の大学にみる異文化コミュニケー
ションと交渉教育と研究者についても
Interlticultural/Cross-cultural/Multicultural/Communication&
Negotiation の理論に基づき探ってみたい。
●到達目標
異文化間の架け橋・異文化コミュニケーター
●授業計画
第1回 「文化とは?各分野の『文化』のコンセプトと研究領域
について探る」
「文化の5つの要素・ペン多グラムとは?」
第2回 「コミュニケーション」の定義と研究領域について探る
第3回 「異文化コミュニケーション」の研究領域としての歴史
を振り返る
第4回 「文化人類学者であったエドワード・T・ホール」を映
像で紹介
第5回 「異文化接触とコミュニケーションと交流について考え
る」
第6回 「異文化コミュニケーションの文化摩擦の障害物につい
て探ってみる」
第7回 「異文化・多文化研究とコミュニケーションと比較文化
の楽しみ」
第8回 「各国の文化のお国自慢」
第9回 「クール・カルチャー」と「文化力を発信するには」
第10回 「言語と文化の記号圏について探る」
第11回 『異文化理解と国際理解』
第12回 『異文化理解を支えた人物像に迫る』
例:エドウィン・O・ライシャワー(ハーバード大学の
歴史学者で駐日米国大使)の功績を振り返る。
第13回 『異文化の架け橋』のミディエーターについて探る
第14回 ケース・スタディ:
「異文化の架け橋として教育・外交・
異文化交流分野で貢献し活躍した、元駐日米国大使でハ
ーバード名誉教授であったエドウィン O.ライシャワー
などの異文化理解の理論・応用について探究する。
」
第15回 総論(まとめ)
●事前学習
テキストの予習リーディング
●事後学習
ノート・テーキングした授業内容と資料の再確認。リーディン
グ・アサインメントに取り組むこと。
●成績評価
平常点 50%、予習のリーディング・アサインメントに基づくデ
ィスカッションの貢献度 20%、エッセイ式レポートと研究成果の
発表 30%
●テキスト
御手洗昭治編著・小笠原はるの・ファビオ・ランベッリ著『多
文化交流時代への挑戦』
:ゆまに書房,2011
¥ 2,000
●参考書・参考資料等
御手洗昭治編著・小笠原はるの著『ライシャワーの名言から学
ぶ異文化理解』
:ゆまに書房,2016.4 月刊行予定 ¥1,800
●備考
授業の課題である資料 English Material(リーディング・アサ
インメントも含む)には、事前に目を通し、翌週には課題から得
た新しい発見事や感想などは発表してもらう。
異文化コミュニケーション特論B
(秋学期/2単位)
御手洗
昭治
●テーマ
異文化理解と異文化コミュニケーションの応用
●授業概要
多文化が共存する今日のグローバル社会において、人類の共存
と発展を追求する上で欠かせないのが、異文化のバックグランド
を持つ者同士のコミュニケーションと言える。
特論では、
(1)エドワード T.ホールのコンセプトである「文化
はコミュニケーションである。
」=「コミュニケーションは文化で
ある。」から始め、(2)異文化にみる非言語コミュニケーション
の認識や理解不足から生じる文化摩擦、カルチャー・ショック、
並びに異文化の紛争、その原因を探求し解決策も探ってみる。
(3)
異文化交流とは?異文化交渉とは?異文化エディエーションと
は?について学際的アプローチ(文化人類学、心理学、社会学、
宗教学、グローバル経営学、国際政治学の分野ビジネス分野を横
断するアプローチ)で学考察し、それら3つのパラダイムも探求
するなども取り扱う。
(4)世界の大学にみる異文化コミュニケー
ションと交渉教育と研究者についても
Interlticultural/Cross-cultural/Multicultural/Communication&
Negotiation の理論に基づき探ってみたい。
●到達目標
異文化間の架け橋・異文化コミュニケーター
●授業計画
第1回 春学期の研究成果の中間報告
第2回 「コミュニケーション」についての修士論文執筆内容の
指導
第3回 「異文化理解についての」修士論文執筆内容の指導)
第4回 「E・O・ライシャーの人物像に迫る」&修士論文執筆内
容の指導
第5回 「E・O・ライシャーの文学論と言葉について」&修士論
文執筆内容の指導
第6回 「E・O・ライシャーの教育論」&修士論文執筆内容の指
導
第7回 「E・O・ライシャーの思想」&修士論文執筆内容の指導
第8回 「E・O・ライシャーの国際社会論」&修士論文中間発表
会の準備
第9回 「E・O・ライシャーの外交と交渉学」&修士論文中間発
表会の準備
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における準備
第13回 中間発表資料へのアドバイス
第14回 中間発表資料のまとめ
第15回 中間発表資料提出
●事前学習
テキストの予習リーディング
●事後学習
ノート・テーキングした授業内容と資料の再確認。リーディン
グ・アサインメントに取り組むこと。
●成績評価
平常点 50%、予習のリーディング・アサインメントに基づくデ
ィスカッションの貢献度 20%、エッセイ式レポートと研究成果の
発表 30%
●テキスト
御手洗昭治編著・小笠原はるの・ファビオ・ランベッリ著『多
文化交流時代への挑戦』
:ゆまに書房,2011
¥ 2,000
●参考書・参考資料等
御手洗昭治編著・小笠原はるの著『ライシャワーの名言から学
ぶ異文化理解』
:ゆまに書房,2016.4 月刊行予定 ¥1,800
●備考
授業の課題である資料 English Material(リーディング・アサ
インメントも含む)には、事前に目を通し、翌週には課題から得
た新しい発見事や感想などは発表してもらう。
身体文化特論A
(春学期/2単位)
瀧元
誠樹
●テーマ
「からだが劈かれる」について考察する
●授業概要
演出家・教育者・思想家であった竹内敏晴氏が語られてきた「こ
とば」が、「竹内敏晴の『からだと思想』」というセレクションに
編集されて 2013 年 9 月から 2014 年 6 月にかけて刊行された。哲
学者である木田元の言葉によれば、竹内のそれは「
『からだ』によ
って裏打ちされた『ことば』」だという。戦前から戦後の動乱期、
さらに学生運動や「アングラ」
、東西冷戦の終結とバブル崩壊とい
った激動の社会変化の中で、私たちのからだとことばはどうなっ
ていたのかを語る竹内の「ことば」に耳を澄ましてみたい。
テキストとして、竹内敏晴の主著であり、初版から 40 年たって
もなお色褪せない『ことばが劈かれるとき』をとりあげ、受講者
とともに輪読しながら、竹内敏晴の思想にふれていきたい。
●到達目標
竹内敏晴のいう「ことば」と「からだ」の概念を理解し、自他
の関係を心身の両面から考察できるようになる。
●授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 竹内敏晴について
第3回 「ことばが劈かれる」とは何か
第4回 「ことばとの出会い」
第5回 「物語と音への目覚め」
第6回 「他者のまなざし」
第7回 「演技=行動するからだ」
第8回 「こえとの出会い」
第9回 「他者との出会い」
第10回 「ふれるということ」
第11回 「こえの治癒」
第12回 「現代社会とこえの歪み」
第13回 「からだを吟味する」
第14回 「からだとしてのことば」
第15回 「からだが劈かれる」とは何か
●事前学習
テキストを読み、用語解説・要約・私見考察によるレジュメを
作成して授業準備をする。
●事後学習
授業内容を振り返り、レジュメやノートの整理をする。
●成績評価
平常点 50%とレポート 50%
●テキスト
竹内敏晴『ことばが劈かれるとき』ちくま文庫
●参考書・参考資料等
*今野哲男『竹内敏晴』言視舎
*竹内敏晴『思想するからだ』品文社
●備考
特になし。
身体文化特論B
(秋学期/2単位)
瀧元 誠樹
●テーマ
〈夜〉と「人間」について考察する
●授業概要
「テロ」との戦争が標榜される現代社会においてこの戦争が従
来のものと違うところは、
「主権」の認められない「国家」との戦
争が目されているところにあるだろう。それは「非対称的戦争」
とも言われている。というのも主権国家間による国家間秩序のな
かで起きた「問題」を解決する手段として起きてきた「戦争」で
はなく、国際社会の秩序になじまない「ならずもの」との戦いだ
からである。
では、主権国家間同士の戦争であれば、秩序的な戦いになるの
かと言えばそのようなことはない。むしろ「戦争」は秩序や理性
の振る舞いなどではなく、無秩序や非理性の発露する暴力の闇が
うごめく世界である。その世界を西谷修は「夜」と表現する。理
性や意識のコントロールの効く世界に対して、というより「非対
称的」なこととして非理性や無意識のはたらく「夜」の世界に触
れてみたい。
テキストとして、テキストとして、西谷修が東京大学での現代
思想のコマでなされた「戦争論」の講義ノートから生まれ、初版
から 20 年ぶりの再講義となった『夜の鼓動にふれる』をとりあげ、
受講者とともに輪読しながら、戦争は人と世界をどう変えたのか
考えていきたい。
●到達目標
西谷修のいう「戦争」「否定」「夜」の概念を理解し、人間や人
間関係について思想的考察ができるようになる。
●授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 西谷修について
第3回 「世界戦争の時代」
第4回 「戦争の全体性」
第5回 「〈夜〉に目覚める」
第6回 「〈光〉の文明の成就」
第7回 「戦争の近代」
第8回 「世界戦争」
第9回 「ヘーゲルと戦争」
第10回 「露呈する〈無〉」
第11回 「〈世界〉の崩壊」
第12回 「〈未知〉との遭遇」
第13回 「アポカリプス以後」
第14回 「テロとの戦争について」
第15回 「夜の鼓動に触れる」
●事前学習
テキストを読み、用語解説・要約・私見考察によるレジュメを
作成して授業準備をする。
●事後学習
授業内容を振り返り、レジュメやノートの整理をする。
●成績評価
平常点 50%とレポート 50%
●テキスト
西谷修『夜の鼓動に触れる』ちくま学芸文庫
●参考書・参考資料等
*西谷修『戦争論』講談社学術文庫
*西谷修『理性の探究』岩波書店
●備考
特になし。
図像学特論A
(春学期/2単位)
淺川
泰
●テーマ
イメージヘの旅・記号への旅Ⅰ
●授業概要
今日のイメージの時代を先取りするかのようにイメージ分析の
方法を美術史の分野で開拓したのは、美術史家アビ・ヴァールブ
ルクであった。アーウィン・パノフスキーが「人文科学の各分野
が、互いに他の分野の侍女として仕えるのでなく、共通の場で出
会う」シンボル(文化的徴候)学として発展させたことはよく知
られている。
このシンボル学は、20世紀の文化研究の新たな方法として生
まれたのであるが、その代表的成果が哲学者エルンスト・カッシ
ーラーの言語や思考のシンボル形式の探究であり、精神医学者ジ
ークムント・フロイトの夢理論、言語哲学者フェルディナン・ド・
ソシュールが切り開いた記号論的方法もシンボル学としてみるこ
とができるだろう。
本授業では、広くイメージ=メディア(文学、絵画、写真、映
画、アニメーション、マンガ、モード等)の分析や解釈について
理解をふかめるため、イメージ・シンボル・記号の機能や意味に
ついて学習する。
●到達目標
記号・シンボル・イメージについての基本的理解。
●授業計画
「人はイメージから何を学び、イメージは人に何をもたらすのか」
。
コトバやイメージ、記号に関するテキスト・映像を読み・見なが
ら、記号・シンボル・イメージについての基礎的な学習をする。
(各回のテーマ・授業の流れはおおよそのもの)
第1回 序――初めにイメージありき。
第2回 コトバとイメージ①――文化のかたち
第3回 コトバとイメージ②――シンボル化
第4回 シンボルと比喩
第5回 記号(シーニュ)とは
第6回 記号・シンボル・イメージ
第7回 記号論の視点から①――伝達と意味作用
第8回 記号論の視点から②―イメージと非記号
第9回 記号論の視点から③――意味生成
第10回 イメージと無意識①――シンボルと神話
第11回 イメージと無意識②――夢と幻想
第12回 イメージ=コトバ=身体①――身体とシンボル化
第13回 イメージ=コトバ=身体②――比喩と身体
第14回 イメージ=メディア=身体①――身体とイメージ
第15回 イメージ=メディア=身体②―メディアとしての身体
●事前学習
使用するテキスト(事前に配布、あるいは入手した)を読むこ
と。関連した映像を見ること。
●事後学習
配布したプリントの内容を確認すること。
●成績評価
出席とレポート等による総合的評価
●テキスト
参考文献等の中から各自が選択して活用すること。基本的には
プリント及び論文等のコピー(一部)をもって代える。
●参考書・参考資料等
*川本茂雄『ことばのイメージ――記号学への旅立ち――』
:岩波新書,1986
*丸山圭三郎『言葉とは何か』
:ちくま学芸文庫,2008
*丸山圭三郎『言葉と無意識』
:講談社現代新書,1987
*池上嘉彦『記号論への招待』
:岩波新書,1984
*内田樹『街場の文体論』:ミシマ社,2012
*M.メルロ=ポンティ「表現としての身体と言葉」
『メルロ=ポンティ・コレクション』
(中山元編訳)
:ちくま学芸文庫,1999
*河合隼雄『イメージの心理学』青土社,1991
*ローマン・ヤコブソン
「言語の二つの面と失語症の二つのタイプ」
「言語の本質の探究」
『ヤコブソン・セレクション』
(桑野隆・朝妻恵里子編訳)
:平凡社ライブラリー,2015
*ハンス・ベルティンク「イメージ=メディア=身体」
『イメージ人類学』(仲間裕子訳)
:平凡社,2014
●備考
特になし。
図像学特論B
(秋学期/2単位)
淺川
泰
●テーマ
イメージヘの旅・記号への旅Ⅱ
●授業概要
イメージや映像の領域に光をあてるイメージ研究は、精神分析
や構造分析などの新たな方法によっても進展した。イメージ・シ
ンボル・記号をめぐる探究は、美術や文学ばかりでなく、モード、
映画、歴史、民俗、神話、儀礼などの研究分野でも大きな位置を
占めるようになった。というより、それらの分野を横断し、結び
つけた。イメージ(記号・シンボル)研究は、そうした横断性・
境界性を特色とする。
本授業では、イメージ・シンボル・記号の機能や意味について
の学習をふまえて、受講者の研究テーマや関心をもとに、イメー
ジの分析や解釈について、その方法論について理解をふかめるこ
とを主な内容とするが、イメージの魅力や創造性にふれる機会に
したい。
●到達目標
イメージ分析の方法論についての基本的な理解。
●授業計画
イメージ=メディア(文学、絵画、写真、映画、アニメーショ
ン、挿絵、マンガ、モード等)の分析及び解釈の具体例(テキス
ト・画像・映像)
。
色彩や音、かたちのイメージとメタファー、シボンルとの関係、
そうした視点からの解釈や研究の方法についての理解に重点を置
く。
(各回のテーマ・授業の流れはおおよそのもの。画像や映像を使
用し、受講者の関心度によって、テーマ・内容を変え、授業をす
すめる)
第1回 詩学――コトバからイメージへ
第2回 イメージの詩学(ファンタジー)
第3回 文化記号学――イメージと文化
第4回 イメージ=メディアの文化論
第5回 イメージと人類学・考古学
第6回 イメージ人類学の流れ①――図像の文化史
第7回 イメージ人類学の流れ②――イメージ学
第8回 色彩・音・かたち①――イメージとメタファー
第9回 色彩・音・かたち②――イメージとセンス(意味)
第10回 絵と物語①鑑賞と考察
第11回 絵と物語②ディスカッション
第12回 絵・マンガとアニメーション①鑑賞と考察
第13回 絵・マンガとアニメーション②ディスカッション
第14回 写真・映画①鑑賞と考察
第15回 写真・映画②ディスカッション
●事前学習
研究テーマや関連した分野でのイメージやシンボルへの関心を
もつこと。
●事後学習
配布したプリントの内容を確認すること。
●成績評価
出席とレポート等による総合的評価。
●テキスト
基本的にはプリント及び論文等のコピー(一部)もって代える。
●参考書・参考資料等
*「挿絵が僕らにくれたもの」展図録
(三鷹の森ジブリ美術館企画展示),2012
*河合隼雄「ファンタジーと言葉」
「ユリイカ」
8月臨時増刊号,2006
*吉川一義「プルーストの見たフェルメ-ル」「すばる」,
1996(10 月)
*ジョルジュ・ディディ=ユベルマン
「細部という問題、面という問題」
『イメージの前で』(江澤健一郎訳):法政大学出版局,2012
*夏目漱石「薤露行」
『倫敦塔・幻影の盾:新潮文庫,1968(改版)
*夏目漱石『草枕』:新潮文庫,1987(改版)
*岡本太郎「日本藝術風土記」
「藝術新潮」1957(4~12 月)
*ハンス・ベルティンク「メディアの透明性」『イメージ人類学』
(仲間裕子訳)
:平凡社,2014
*内田樹『映画の構造分析』
:文春文庫,2011
*イングマール・ベルイマン『ベルイマン自伝』
(木原武一訳)
:新潮社,1989
*V.S.ラマチャンドラン『脳のなかの天使』
(山下篤子訳)
:角川書店,2013
●備考
特になし。
日本文学特論ⅠA
(春学期/2単位)
荒木
奈美
●テーマ
宮沢賢治作品を臨床の知の観点から読む
●授業概要
1. 1 人の作家の作品にじっくり向き合い、作品を通して見えて
くる書き手に着目する。
2. 各々の作品解釈に導かれて見えて来た自己特有のものの見
方・感じ方について省察を深める。
3. 文学研究の方法論を追究する。手がかりとして一つの研究方
法を提案し、その応用可能性について問う
●到達目標
文学作品解釈のなかから見えてきた学習者自身にとっての意味
をとらえる。その意味が学習者のものの見方考え方を更新する契
機となることを実感として得る。
●授業計画
第1回 イントロダクション(宮沢賢治作品を取り上げる意義に
ついて
第2回 「やまなし」を読む
第3回 「春と修羅」を読む
第4回 「どんぐりと山猫」を読む
第5回 【文学研究方法論探究】『臨床の知』
(序章)を読む
第6回 「猫の事務所」を読む
第7回 「オツベルと象」を読む
第8回 「土神ときつね」を読む
第9回 【文学研究方法論探究】『臨床の知』
(第一章)を読む
第10回 「よだかの星」を読む
第11回 「貝の火」を読む
第12回 「銀河鉄道の夜」を読む
第13回 【文学研究方法論探究】『臨床の知』(第七章)を読む
第14回 「銀河鉄道の夜」を再読する
第15回 総括とまとめ(参加者一人一人の気づきをスピーチする)
●事前学習
次週扱う作品を読み、読書レポートを書いてくる。
●事後学習
授業を通して考えたことなどを授業レポートとしてまとめてお
く。
●成績評価
毎回の授業で課すミニレポート6割、およびまとめの回に課す
口頭発表4割を合わせた総合評価とする。
●テキスト
授業ごとに指示する。
●参考書・参考資料等
参加者の話し合いの内容に応じて、参考資料を授業ごとに準
備・配布する。
●備考
特になし。
日本文学特論ⅠB
(秋学期/2単位)
荒木 奈美
●テーマ
近現代文学作品を一人称研究の観点から読む
●授業概要
1. 2000 年代以降の文学作品に着目し、作品読解を通じて現代
社会特有の諸問題について考える
2. 各々の作品解釈に導かれて見えて来た自己特有のものの見
方・感じ方について省察を深める
3. 文学研究の方法論を追究する。手がかりとして一つの研究方
法を提案し、その応用可能性について問う
●到達目標
文学作品解釈のなかから見えてきた学習者自身にとっての意味
をとらえる。その意味が学習者のものの見方考え方を更新する契
機となることを実感として得る。
●授業計画
第1回 イントロダクション(宮沢賢治作品を取り上げる意義に
ついて)
第2回 川上未映子作品を読む
第3回 中村文則作品を読む
第4回 よしもとばなな作品を読む
第5回 【文学研究方法論探究】
『知のデザイン』(第 1 部)を読む
第6回 絲山秋子作品を読む
第7回 西加奈子作品を読む
第8回 朝井リョウ作品を読む
第9回 【文学研究方法論探究】
『知のデザイン』(第 2 部)を読む
第10回 村上春樹作品を読む
第11回 大江健三郎作品を読む
第12回 現代アニメ作品を鑑賞する
第13回 【文学研究方法論探究】
『知のデザイン』(第3,4部)を読
む
第14回 現代アニメ作品を分析する
第15回 総括とまとめ(参加者一人一人の気づきをスピーチする)
●事前学習
次週扱う作品を読み、読書レポートを書いてくる。
●事後学習
授業を通して考えたことなどを授業レポートとしてまとめてお
く。
●成績評価
毎回の授業で課すミニレポート6割、およびまとめの回に課す
口頭発表4割を合わせた総合評価とする。
●テキスト
授業ごとに指示する。
●参考書・参考資料等
参加者の話し合いの内容に応じて、参考資料を授業ごとに準
備・配布する。
●備考
特になし。
日本文学特論ⅡA
(春学期/2単位)
田中
幹子
●テーマ
平安代表作品から平安文化を学ぶ。
●授業概要
『竹取物語』
『伊勢物語』
『蜻蛉日記』
『和泉式部日記』を平安社
会の文化や制度を学ぶことを意識しながら深く読み込む。
●到達目標
平安時代の結婚制度などを中心に文化や歴史を知る。
●授業計画
第1回 平安社会の知識を深める(歴史 794 年~900 年)
第2回 平安社会の知識を深める(歴史 900 年~1000 年)
第3回 平安社会の結婚 『竹取物語』からみる身分階級
第4回 平安社会の結婚 『竹取物語』からみる妻問い婚
第5回 平安社会の結婚 『竹取物語』からみる入内
第6回 平安時代の恋愛 『伊勢物語』からみる元服
第7回 平安時代の恋愛 『伊勢物語』からみる摂関政治
第8回 平安時代の恋愛 『伊勢物語』からみる斎宮
第9回 平安時代の政治 『蜻蛉日記』からみる藤原氏の権力
第10回 平安時代の政治 『蜻蛉日記』からみる一夫多妻制
第11回 平安時代の政治 『蜻蛉日記』からみる出家
第12回 平安時代の文化 『和泉式部日記』からみる公卿の生活
第13回 平安時代の文化 『和泉式部日記』からみる召人
第14回 平安時代の文化 『和泉式部日記』からみる女房
第15回 平安文化のまとめ
●事前学習
毎回、その時のテーマについて事前に調べ、資料をつくる。
●事後学習
学んだことを A4 一枚にまとめる。
●成績評価
理解しているか、作品ごとにテストを行う。
●テキスト
必要箇所はコピー配付する。
●参考書・参考資料等
新編 日本古典文学全集(竹取物語・伊勢物語・蜻蛉日記・和泉
式部日記)
●備考
特になし。
日本文学特論ⅡB
(秋学期/2単位)
田中 幹子
●テーマ
平安代表作品から平安文化を学ぶ。
●授業概要
『源氏物語』を巻ごとに読み進め、平安時代中期の文化と制度を
学ぶ。
●到達目標
源氏物語前半部までの内容理解と平安王朝期の社会の理解
●授業計画
第1回 『源氏物語』について概論
第2回 桐壷(1) 王朝期の権力の握り方
第3回 桐壷(2) 摂関政治
第4回 桐壷(3) 元服と結婚
第5回 若紫(1) 平安期の病
第6回 若紫(2) 女君の結婚
第7回 若紫(3) 系図の見方
第8回 紅葉賀(1) 古代の恋
第9回 紅葉賀(2) 平安行事
第10回 花宴(1) 平安の桜
第11回 花宴(2) 系図
第12回 葵(1) 平安のまつり
第13回 葵(2) 平安の生霊
第14回 源氏物語の今後の展開
第15回 源氏物語の今後の展開と総括
●事前学習
各巻の内容をあらかじめ理解し、人間関係を把握すること。
●事後学習
学んだことを A4 一枚にまとめる。
●成績評価
理解しているか、巻ごとにテストを行う。
●テキスト
巻の取り上げる部分をコピー配付。
●参考書・参考資料等
新編 日本古典文学全集(源氏物語1・2)
●備考
特になし。
日本語特論A
(春学期/2単位)
渡辺
さゆり
●テーマ
本居春庭と『詞八衢』について~くずし字資料を読む
●授業概要
江戸時代の国学者・本居春庭の『詞八衢』を読む。勉誠社出版
の影印本をテキストとして使用するが、内容はくずし字で記載さ
れているので、くずし字を読解する力も必要である。
『詞八衢』は動詞の活用について解説したものであり、五十音
図の各行ごとに活用表を掲げ、さらに必要な語について古典作品
における証例(使用例)を掲げ説明が施されている。
本講義ではくずし字で書かれた『詞八衢』の序文と跋文を読み、
春庭に人となりと『詞八衢』の概要について学習する。
●到達目標
くずし字で書かれた近世文献を読み解いた上で、近世動詞研究
の成果を理解する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 本居宣長の動詞研究について
第3回 本居春庭について
第4回 春庭の教育環境
第5回 くずし字資料の読み方
第6回 『詞八衢』について
第7回 『詞八衢』序文を読む(いにしへまなび)
第8回 『詞八衢』序文を読む(五十連のこゑ)
第9回 『詞八衢』序文を読む(てにをは・かなづかい)
第10回 『詞八衢』序文を読む(詞のはたらき)
第11回 『詞八衢』序文を読む(鈴屋大人)
第12回 『詞八衢』序文を読む(植松有信)
第13回 『詞八衢』跋文を読む(本居太平)
第14回 『詞八衢』跋文を読む(春庭の想い)
第15回 まとめ
●事前学習
指定された箇所について、くずし字で書かれた文字の字母を明
らかにしたあと、内容を読み解くこと。
●事後学習
授業で読んだ『詞八衢』の内容について理解すること。
●成績評価
授業でも発表・発言内容で総合的に評価する。
●テキスト
授業で指示する。
●参考書・参考資料等
授業で指示する。
●備考
特になし。
日本語特論B
(秋学期/2単位)
渡辺 さゆり
●テーマ
『詞八衢』の活用研究について
●授業概要
江戸時代の国学者・本居春庭の『詞八衢』を読む。勉誠社出版
の影印本をテキストとするが、くずし字で記載されているので、
くずし字を読解する力も必要である。
『詞八衢』は動詞の活用について解説したものであり、五十音
図の各行ごとに活用表を掲げ、さらに必要な語について古典作品
における証例(使用例)を掲げ説明が施されている。
本講義では『詞八衢』で著述された動詞の活用、活用の種類、
接続する助詞・助動詞などについて学習し、本居春庭の文法論に
ついて考える。
●到達目標
くずし字で書かれた近世文献を読み解いた上で、
『詞八衢』に記
載された活用の種類と関連する「てにをは」について習得し、近
世の文法論について理解を深める。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 『詞八衢』と活用について
第3回 「四段の活の図」
第4回 「四段の活」
第5回 「一段の活」
第6回 「中二段の活」
第7回 「下二段の活」
第8回 「受るてにをは」
第9回 「續く詞」
第10回 「下知の詞」
第11回 「活詞」と「體言」
第12回 「第一の音」「第二の音」
第13回 「第三の音」
第14回 「第四の音」
第15回 まとめ
●事前学習
くずし字で書かれた『詞八衢』を読み、内容を理解してくるこ
と。
●事後学習
『詞八衢』で著述された動詞論を理解すること。
●成績評価
授業でも発表・発言内容で総合的に評価する。
●テキスト
授業で指示する。
●参考書・参考資料等
授業で指示する。
●備考
特になし。
日本史特論A
(春学期/2単位)
桑原
真人
●テーマ
日本近世における蝦夷地の位置について
●授業概要
私たちの生活する北海道は、近代に至るまで先住のアイヌ民族
の生活圏であったことから「蝦夷地」と呼ばれ、日本社会におけ
る「異域」に位置付づけられた。1869 年の開拓史設置と「蝦夷地」
から「北海道」への改称により、明治国家の支配領域に編入され
た。以後、沖縄と共に近代日本の内国植民地とされ、とりわけ北
海道には、北方の防衛と開拓・拓殖、そして戦後は総合開発が実
施されて現在に至っている。このような、前近代から近・現代に
いたる北海道の位置づけとその歩みは、北海道に関する独特の見
方(北海道観)と地域思想を形成した。この授業では、主に近世・
近代前期における北海道観および北海道の地域思想に関する諸史
料を紹介し、北海道における地域思想の形成とその発展過程につ
いて明らかにする。
●到達目標
近世および近代前期における北海道史の発展過程に関する理解
を深めること。
●授業計画
第1回 授業の方針と概要
第2回 蝦夷と蝦夷地に関する思想(1)蠣崎氏と秀吉朱印状
第3回 蝦夷と蝦夷地に関する思想(2)松前氏と家康黒印状
第4回 近世の蝦夷地開拓論(1)安藤昌益の場合
第5回 近世の蝦夷地開拓論(2)松平定信の場合
第6回 幕末・維新期の蝦夷地開拓論(1)前期幕領期・後期幕
領期
第7回 幕末・維新期の蝦夷地開拓論(2)
「えぞ共和国」論
第8回 幕末・維新期の蝦夷地開拓論(3)箱館裁判所・箱館府
第9回 開拓使の政策に関する諸思想(1)開拓使1 0年計画
第10回 開拓使の政策に関する諸思想(2)お雇い外国人とケプ
ロン報文
第11回 開拓使の政策に関する諸思想(3)士族屯田
第12回 三県・一局時代の諸思想(1)開拓使官有物払い下げ事
件
第13回 三県・一局時代の諸思想(2)3県1局体制の問題点
第14回 三県・一局時代の諸思想(3)安場保和・金子堅太郎の
北海道巡視
第15回 授業のまとめ
●事前学習
授業計画で取り上げた各事項について、参考文献などから予備
的把握を試みること。
●事後学習
各事項についての予備的把握と授業内容の結果との整合性につ
いて検討すること。
●成績評価
授業への出席状況、授業で発言内容、提出したレポート等から
総合的に評価する。
●テキスト
主としてプリントを配布する予定。
●参考書・参考資料等
*田端 宏・桑原真人他『北海道の歴史』
:山川出版社,2000
*桑原真人・川上淳『北海道の歴史がわかる本』
:亜璘西社,2008
●備考
特になし。
日本史特論B
(秋学期/2単位)
桑原 真人
●テーマ
日本近代における北海道の位置について
●授業概要
私たちの生活する北海道は、近代に至るまで先住のアイヌ民族
の生活圏であったことから「蝦夷地」と呼ばれ、日本社会におけ
る「異域」に位置付づけられた。1869 年の開拓史設置と「蝦夷地」
から「北海道」への改称により、明治国家の支配領域に編入され
た。以後、沖縄と共に近代日本の内国植民地とされ、とりわけ北
海道には、北方の防衛と開拓・拓殖、そして戦後は総合開発が実
施されて現在に至っている。このような、前近代か近・現代にい
たる北海道の位置づけとその歩みは、北海道に関する独特の見方
(北海道観)と地域思想を形成した。この授業では、主に近・現
代における北海道観および北海道の地域思想に関する諸史料を紹
介し、北海道における地域思想の形成とその発展過程について明
らかにする。
●到達目標
近・現代における北海道史の発展過程に関する理解を深めるこ
と。
●授業計画
第1回 授業の方針と概要
第2回 北海道庁設置を巡る諸思想(1)直接保護政策と間接保
護政策
第3回 北海道庁設置を巡る諸思想(2)岩村通俊・北垣国道の
場合
第4回 北海道庁設置を巡る諸思想(3)北海道議会開設運動の
展開
第5回 明治2 0年代の北海道開拓論(1)田口卯吉の場合
第6回 明治2 0年代の北海道開拓論(2)福沢諭吉の場合
第7回 明治2 0年代の北海道開拓論(3)陸 羯南の場合
第8回 北海道移住論(1)十津川移民の場合
第9回 北海道移住論(2)平民屯田
第10回 アイヌ民族論(1)初期議会と加藤政之助・鈴木充美
第11回 アイヌ民族論(2)「北海道旧土人保護法」の制定
第12回 アイヌ民族論(3)
「ドーズ法」と「北海道旧土人保護法」
第13回 北海道観の形成(1)開道五〇年・北海道百年
第14回 北海道観の形成(2)
「開基意識」の成立とその克服
第15回 授業のまとめ
●事前学習
授業計画で取り上げた各事項について、参考文献などから予備
的把握を試みること。
●事後学習
各事項についての予備的把握と授業内容の結果との整合性につ
いて検討すること。
●成績評価
授業への出席状況、授業での発言内容、提出したレポート等か
ら総合的に評価する。
●テキスト
主としてプリントを配布する予定。
●参考書・参考資料等
*田端 宏・桑原真人他『北海道の歴史』
:山川出版社,2000
*桑原真人・川上淳『北海道の歴史がわかる本』
:亜璘西社,2008
●備考
特になし。
北方文化特論ⅡA
(春学期/2単位)
本田
優子
●テーマ
アイヌ文化に関する基礎知識の習得
●授業概要
アイヌ文化については、近年、学校教育でも取り上げられつつ
あるが、それでもなお、概論的なものにすぎない。
この授業では、アイヌの世界観について体系的にまとめられて
いる、中川裕『語り合うことばの力―カムイたちと生きる世界―』
をテキストとして講読することにより、アイヌ文化全般について
の理解を深めていく。その際、伝統的アイヌ社会と現代のアイヌ
社会とを区別して理解することの重要性も認識するように留意す
る。
●到達目標
1. アイヌ文化の基本となるカムイの概念、および宇宙観につい
て理解する。
2. アイヌの伝統的社会の姿を理解する。
3. 現代のアイヌ社会の状況について理解する。
●授業計画
『語り合うことばの力―カムイたちと生きる世界―』を講読する。
毎回レポーターがレジュメを作成し、内容を報告するとともに重
要な論点について議論する。
第1回 はじめに (p.p.1-9)
第2回 はじめに (p.p.10-18)
第3回 第1章 1節
第4回 第1章 2節
第5回 第1章 3節
第6回 第1章 4節
第7回 第2章 1節
第8回 第2章 2節
第9回 第2章 3節
第10回 第3章 1節
第11回 第3章 2節
第12回 第3章 3節
第13回 第3章 4節
第14回 前半部のまとめ
第15回 後半部のまとめ
●事前学習
・レポーターは自分の担当分のレジュメを作成し、論点を考えて
おく。基本理解ができているかどうか確認するための質問を3
つ考えておく。
・レポーター以外の受講生は、当該部分を精読し疑問点および議
論したい点について考えておく。
●事後学習
議論した点についてまとめておく。3つの質問にきちんと答え
られるように理解を深め整理しておく。
●成績評価
レポーターの際に作成するレジュメの完成度、および授業中の
議論の仕方。
●テキスト
中川裕『語り合うことばの力―カムイたちと生きる世界―』:
岩波書店,2010
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
テキストは各自購入すること。
北方文化特論ⅡB
(秋学期/2単位)
本田 優子
●テーマ
アイヌ文化に関する基礎知識の習得
●授業概要
アイヌ文化については、近年、学校教育でも取り上げられつつ
あるが、それでもなお、概論的なものにすぎない。
この授業では、アイヌの世界観について体系的にまとめられてい
る、中川裕『語り合うことばの力―カムイたちと生きる世界―』
をテキストとして講読することにより、アイヌ文化全般について
の理解を深めていく。その際、伝統的アイヌ社会と現代のアイヌ
社会とを区別して理解することの重要性も認識するように留意す
る。
秋学期の本授業では、テキスト第4章以降および、新テキスト
である小坂洋右『大地の哲学―アイヌ民族の精神文化に学ぶ―』
第6章以降を講読する。さらに、特に重要な分野について映像記
録による学習をおこなう。
●到達目標
1. アイヌ文化の基本となるカムイの概念、および宇宙観につい
て理解する。
2. アイヌの伝統的社会の姿を理解する。
3. 現代のアイヌ社会の状況について理解する。
●授業計画
『語り合うことばの力―カムイたちと生きる世界―』を講読する。
毎回レポーターがレジュメを作成し、内容を報告するとともに重
要な論点について議論する。
第1回 第4章 第1節
第2回 第4章 第2節
第3回 第4章 第3節
第4回 第4章 第4節
第5回 おわりに
第6回 第4章のまとめ『大地の哲学―アイヌ民族の精神文化に
学ぶ―』第6章以降を講読する。
第7回 第6章
第8回 第7章
第9回 終章
第10回 3回分のまとめ
第11回 衣食住に関わる映像学習
第12回 儀礼に関わる映像学習
第13回 狩猟漁労など生業に関わる映像記録
第14回 映像学習のまとめ
第15回 全体のまとめ
●事前学習
・レポーターは自分の担当分のレジュメを作成し、論点を考えて
おく。基本理解ができているかどうか確認するための質問を3
つ考えておく。
・レポーター以外の受講生は、当該部分を精読し疑問点および議
論したい点について考えておく。
●事後学習
議論した点についてまとめておく。3つの質問にきちんと答え
られるように理解を深め整理しておく。
●成績評価
レポーターの際に作成するレジュメの完成度、および授業中の
議論の仕方。
●テキスト
・中川裕『語り合うことばの力―カムイたちと生きる世界―』
:岩波書店、2010
・小坂洋右『大地の哲学―アイヌ民族の精神文化に学ぶ―』
:未来社、2015
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
テキストは各自購入すること。
北方文化史特論A
(春学期/2単位)
川上
淳
●テーマ
松前藩の成立を書誌学的に考察
●授業概要
北方近世史について、最新の研究成果による論文・著書を講読
し討論する。具体的には松前藩の祖、蠣崎氏の成立や由来を、史
料を駆使した先行研究を利用し、分担して発表し討論を重ねる。
●到達目標
歴史研究の基礎を習得する。
史料批判など、資料の扱いと研究方法を身につける。
●授業計画
第1回 新羅之記録に関する記述
第2回 日本史に研究における新羅之記録
第3回 中近世北方史の史料
第4回 書名の読み方
第5回 松前景広
第6回 新羅之記録の著述理由
第7回 新羅之記録の原本諸誌
第8回 新羅之記録の写本・翻刻文
第9回 道内の新羅之記録
第10回 新羅之記録の写本転写時期
第11回 写本の特徴
第12回 写本の系統
第13回 諸種の新羅明神史料
第14回 新羅之記録と新羅明神史料比較
第15回 書誌的研究のまとめ
●事前学習
毎回、テキストを十分に読みこなし、特に発表者は他文献も準
備して、発表レジュメを作る。
●事後学習
再度、発表者の配付資料などとテキストを復習する。
●成績評価
発表内容や討論のおける発表頻度その他によって評価する。
●テキスト
新藤透『松前景広「新羅之記録」の史料的研究』
(思文閣、2009)
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
北方文化史特論B
(秋学期/2単位)
川上
淳
●テーマ
松前藩の由緒を書誌学的に考察
●授業概要
北方近世史について、最新の研究成果による論文・著書を講読
し討論する。具体的には松前藩の祖、蠣崎氏の成立や由来を、史
料を駆使した先行研究を利用し、分担して発表し討論を重ねる。
●到達目標
歴史研究の基礎を修得する。
史料批判など、資料の扱いと研究方法を身につける
●授業計画
第1回 松前氏と下国氏
第2回 新羅之記録と下国氏
第3回 松前氏系図
第4回 寛永重修諸家譜
第5回 松前氏系図と新羅之記録
第6回 武田氏部分
第7回 蠣崎氏部分
第8回 コシャマインの戦い
第9回 中世アイヌ蜂起関係記事
第10回 アイヌ蜂起記事
第11回 織田・豊臣との関係
第12回 徳川との関係
第13回 松前年々記
第14回 福山秘府
第15回 松前家記
●事前学習
毎回、テキストを十分読みこなし、特に発表者は他文献も準備
して、発表レジュメを作る。
●事後学習
再度、発表者の配付資料などとテキストを復習する。
●成績評価
発表内容や討論のおける発表頻度その他によって評価する。
●テキスト
新藤透『松前景広「新羅之記録」の史料的研究』
(思文閣、2009)
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
比較文化特論ⅠA
(春学期/2単位)
張
偉雄
●テーマ
異文化コミュニケーションについて
●授業概要
比較文化という学問は、一国一民族の文化を越えた文化事象を
考察するものである。本講義は近代日中の文化人を対象に彼らは
如何にして自文化を越え異文化に出ていくのか、そして異文化の
中で如何に行動をしていたのかを考察してみる。考察の対象は彼
らの残された作品である。これらの作品を比較文学文化の手法で
解読し、比較文学文化研究の対象、方法、目的、および研究者の
あるべき姿勢について論じる。
●到達目標
比較文学文化研究の対象、方法、理論の把握
●授業計画
第1回 研究概説
第2回 比較文学文化概説
第3回 異文化理解について
第4回 近代中国人の描いた日本
第5回 文化の狭間を生きる
第6回 日中文人のロンドン体験
第7回 異文化の多様性について
第8回 牧野義雄の異文化体験
第9回 改革と異文化受容
第10回 楊昌済における異文化受容
第11回 近代日中文人の筆談
第12回 文字で結ぶ縁
第13回 伝統と近代化について
第14回 日中文人の交わした修身論
第15回 異文化を生きること
●事前学習
教科書の予習、問題意識を持つこと。
●事後学習
講義内容の復習、課題の完成
●成績評価
期末レポートによる。
●テキスト
張偉雄『比較文学考』:白帝社,2012(本書の第一部1~6章を
中心に)
●参考書・参考資料等
張偉雄『文人外交官の明治維新』:白帝社,1998
●備考
特になし。
比較文化特論ⅠB
(秋学期/2単位)
張
偉雄
●テーマ
翻訳研究について
●授業概要
比較文化研究の方法の一つとして「翻訳研究」がある。これは
文化間の交流、受容、変容を考察する有効な手段である。翻訳の
変容や「曲解」を指摘することによって、異文化に位置する原作
者、翻訳者、或いはその両文化に位置する読者層に対する認識を
深めていくことができ、異文化理解につながるものである。本講
義ではイギリスの東洋学者、翻訳者である Arthur Waley を中心
に、翻訳を通して異国の文化が受容され、変容されていく実態を
分析してみる。
●到達目標
「翻訳研究」を通して異国文化が受容され、変容されていく実
態に関する理解を深める。
●授業計画
第1回 比較文学の翻訳研究について
第2回 Arthur Waley の仕事
第3回 Arthur Waley の白居易接近
第4回 Brighton から「ト来敦」へ
第5回 注目すべき原作の「言外の意」
第6回 「谷行」と「黄鳥」の英訳
第7回 冒険旅行への変容
第8回 Manfred の日本語訳について
第9回 『自助論』の中国での伝播
第10回 改革に役立つ書
第11回 黄遵憲の日本語論
第12回 明治初期の翻訳について
第13回 明治初期の翻訳対象
第14回 明治初期の翻訳手法
第15回 現代の翻訳理論と方法について
●事前学習
教科書の予習、問題意識を持つこと。
●事後学習
講義内容の復習、課題の完成
●成績評価
期末レポートによる。
●テキスト
張偉雄『比較文学考』
:白帝社,2012(本書の第二部7~1 2章を
中心に)
●参考書・参考資料等
亀井俊介(編集)
『近代日本の翻訳文化』
:中央公論社,1994
●備考
特になし。
比較文化特論ⅡB
(秋学期/2単位)
小笠原
はるの
●テーマ
語りをきく:ナラティブ研究へのアプローチ
●授業概要
この講義では、人と人とが互いに理解しあうためのコミュニケ
ーションの手法として、ナラティブ研究について学ぶ。わたした
ち人間にとってナラティブ(物語)は、それがどれだけ傷つきや
すく不完全なものであっても、わたしたちがお互いにもっとも近
づきあえる可能性として存在する。
人が生きていく中で、わたしたち人生のある部分については、
それを生きてはいるが、それを経験してはいない。というのも、
経験するためには語りの形式が必要だからである。その語りは、
多くの場合、それを語ろうとすることを妨げる力、例えば、聴き
手との応答関係、トラウマとなる経験の深さ、共同体の中での語
りの経験知などによって変容する。
人々が語ろうとしている物語はどのような物語か、またその語
りを妨げようとしているものは何かを問うことで、語り手は、そ
れまで自分のものといえなかった経験を自分のものだということ
ができるようになり、さらに人々が互いの物語を知ることによっ
て、人と人、人と社会とのつながりを生み出すことができるよう
になる。各自の問題意識を持ち寄り、ナラティブの諸相や揺らぎ、
可能性についての考察を深めたい。
●到達目標
ナラティブという概念を理解したうえで、各人の研究に役立て
る。
●授業計画
第1回 ナラティブとは
第2回 質的研究とナラティブ研究
第3回 ナラティブ研究の源流:記号論
第4回 ナラティブ研究の源流:言語行為論
第5回 ナラティブ研究の源流:テクスト論
第6回 ナラティブ研究の源流:物語論
第7回 ナラティブ研究の源流:臨床論
第8回 ナラティブアプローチの実践:物語の生成
第9回 ナラティブアプローチの実践:語りの流れ(語り手から)
第10回 ナラティブアプローチの実践:語りの流れ(聴き手から)
第11回 ナラティブアプローチの実践:時間を語る
第12回 ナラティブアプローチの実践:時間とメタ時間
第13回 ナラティブアプローチの実践:物語の探求
第14回 ナラティブアプローチの実践:物語からの解放
第15回 まとめ
●事前学習
テキストを読み、疑問点を抽出しておくこと。
●事後学習
ディスカッションで考察したことについてまとめておくこと。
●成績評価
ディスカッションへの参加・発表 60%、論文 40%
●テキスト
*野口裕二・野村直樹『ナラティヴ・セラピー-社会構成主義の
実践』:金剛出版,1997
*野口裕二『物語としてのケア-ナラティヴ・アプローチの世界
へ』
:医学書院,2002
*野口裕二編『ナラティヴ・アプローチ』
:勁草書房,2009
*矢野智司・鳶野克己編『物語の臨海-「物語ること」の教育学』
:世織書房,2003
*小林多寿子編著『ライフストーリー・ガイドブック ひとがひ
とに会うために』
:嵯峨野書院,2010
ほかに、必要に応じて指示する。
●参考書・参考資料等
必要に応じて紹介する。
●備考
特になし。
比較歴史特論ⅠA
(春学期/2単位)
高瀬
奈津子
●テーマ
ユーラシア東部地域における中国隋唐王朝の歴史
●授業概要
隋唐時代は、中国史上、政治・社会経済・文化の面で最も華や
かだった時代である。本授業では、東部ユーラシア地域における
隋唐王朝の位置づけを理解し、隋唐時代の中国社会・文化の多様
性を理解することを目的に、隋唐史研究の古典的論考である陳寅
恪著『唐代政治史述論稿』を読み、あわせて引用されている史料
を分析しながら、歴史研究の手法を学ぶ。
●到達目標
・歴史研究に必要な、論理的思考力を身に付ける。
・史料の収集、読解力を身に付ける。
●授業計画
ゼミナール形式で分担を決めて購読していく。引用されている
原史料には必ず当たってもらうなど、古典漢文の訓読にも取り組
んでもらう。
第1回 はじめに
第2回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―唐室李氏の世系について
第3回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―皇帝陵からの分析
第4回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―胡化と漢化
第5回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―則天武后による「関中本位政策」の改変
第6回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―科挙出身官僚の進出
第7回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―玄宗期以降の宦官専政の出現
第8回 テーマ発表
第9回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―長安洛陽文化と河北文化
第10回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―安史の乱と民族問題
第11回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―河朔藩鎮と民族
第12回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―唐朝と西北民族の動向
第13回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―唐朝と突厥
第14回 『唐代政治史述論稿』
「上篇 統治階級之氏族及其昇降」
―まとめ
第15回 テーマ発表
●事前学習
・それぞれ担当となった箇所について、本文を訳し、引用されて
いる原史料について、資料を人数分作成すること。
・担当外の者も、本文について目を通し、自分なりの訳を準備し
ておくこと。
●事後学習
本文をもう一度読み直し、陳寅恪氏の論証の流れを確認するこ
と。
●成績評価
レポート、研究発表により評価を行う。
●テキスト
必要部分をプリント配布。
●参考書・参考資料等
随時、紹介する。
●備考
特になし。
比較歴史特論ⅠB
(秋学期/2単位)
高瀬 奈津子
●テーマ
ユーラシア東部地域における中国隋唐王朝の歴史
●授業概要
隋唐時代は、中国史上、政治・社会経済・文化の面で最も華や
かだった時代である。本授業では、東部ユーラシア地域における
隋唐王朝の位置づけを理解し、隋唐時代の中国社会・文化の多様
性を理解することを目的に、隋唐史研究の古典的論考である陳寅
恪著『唐代政治史述論稿』を読み、あわせて引用されている史料
を分析しながら、歴史研究の手法を学ぶ。
●到達目標
・歴史研究に必要な、論理的思考力を身に付ける。
・史料の収集、読解力を身に付ける。
●授業計画
ゼミナール形式で分担を決めて購読していく。引用されている
原史料には必ず当たってもらうなど、古典漢文の訓読にも取り組
んでもらう。
第1回 はじめに
第2回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―「関中本位政策」
第3回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―中央における政治クーデターと宮城北門
第4回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―太宗~中宗~玄宗の期の政変
第5回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―唐朝における皇位継承の不安定性
第6回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―山東士族
第7回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―唐朝と山東士族との関係
第8回 テーマ発表
第9回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―牛李の党争
第10回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―新興科挙官僚
第11回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―永貞内禅と元和中興
第12回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―宦官の専政~憲宗・穆宗・敬宗~
第13回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―宦官の専政~文宗・武宗~
第14回 『唐代政治史述論稿』
「中篇 政治革命及党派分野」
―宦官の専政~宣宗以降
第15回 テーマ発表
●事前学習
・それぞれ担当となった箇所について、本文を訳し、引用されて
いる原史料について、資料を人数分作成すること。
・担当外の者も、本文について目を通し、自分なりの訳を準備し
ておくこと。
●事後学習
本文をもう一度読み直し、陳寅恪氏の論証の流れを確認するこ
と。
●成績評価
レポート、研究発表により評価を行う。
●テキスト
プリント配布。
●参考書・参考資料等
随時、紹介する。
●備考
特になし。
比較歴史特論ⅡA
(春学期/2単位)
李
景珉
●テーマ
第二次大戦後のアジア
●授業概要
従来、国際関係・国際政治学とは主に主権国家レベルで「侵略
と支配」のパラダイムで論じる場合が多かったのは否めない。し
かし、ここでは、国家や民族を越えて時代を生きていた人々の「存
在」を通して、世界を、歴史を捉えることとする。
講義は、第二次大戦後の東アジアの三国、特に日本・朝鮮・中
国の近現代史の歩みの全体像をグローバルに、世界史の中で捉え
ていく。そして同時に、東アジアの知識人や政治家たちの世界観
を、彼らが関わりを持っていた社会運動の中で具体的に捉え直す
ことを試みる。
●到達目標
これまでの歴史認識を、勉学を通して改めることができればと
思う。
●授業計画
第1回 第二次大戦の勃発
第2回 ヨーロッパにおける第二次大戦
第3回 アジアにおける第二次大戦の展開
第4回 大戦中の連合国首脳会談
第5回 ポツダム会談
第6回 ポツダム宣言と日本の対応
第7回 日本の降伏と米国の対応
第8回 冷戦と東アジア
第9回 ソ連の参戦、その政治的な意味
第10回 朝鮮総督府の終戦認識
第11回 朝鮮における米国の初期占領政策
第12回 中国における国共内戦の展開
第13回 人民中国の誕生の意味
第14回 米軍占領下の日本社会
第15回 東アジアの新秩序
●事前学習
大学の図書館でアジアに関する文献を調べる。
●事後学習
講義を通して学んだものを復習する。自己発見を整理する。
●成績評価
出席を重視する。研究発表、レポートなどで総合的に評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
*日本国際政治学会編『終戦外交と戦後構想』
:国際政治 109 号,1995.5
*鈴木多聞『「終戦」の政治史 1943-1945』
:東京大学出版会,2011
*半藤一利『聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎』:PHP 研究所,2003
●備考
特になし。
比較歴史特論ⅡB
(秋学期/2単位)
李
景珉
●テーマ
アジア現代史の考察
●授業概要
第二次世界大戦が終結してから 70 年が経過した。東アジアの新
たな時代の始まりを、「登場人物」らを中心に解き明かしてみる。
彼らが生涯を通じて活動した舞台、主張などはどんなものであっ
たのか。
例えば、ベトナムのホーチミン(1890-1969)、解放直後の朝鮮
社 会 の 主 役 の 一 人 で あ っ た 呂 運 亨 ( 1886-1947 )、 李 承 晩
(1875-1965)も格好な事例を提供している。呂運亨が活躍した
舞台は中国、日本、ロシアにまで及んでいる。李承晩は「反日主
義者」
「親米主義者」との認識が一般にあるが、その背景を資料に
基づいて掘り下げていくことを通して、知られざる現代史の新た
な側面を明らかにしていく。
●到達目標
アジアの様々な人物の世界を新たに認識すること。
●授業計画
第1回 戦前と戦後の日本社会
第2回 日本国憲法
第3回 三木清で捉える日本現代史
第4回 東京裁判
第5回 戦後の日本の政党政治
第6回 人物 李承晩
第7回 白凡 金九の世界
第8回 人物 金日成
第9回 朴憲永と朝鮮共産党
第10回 「親日派」問題の困難さ
第11回 韓国の軍事政権
第12回 開発独裁
第13回 日韓国交正常化
第14回 ベトナム戦争
第15回 アジアにおける変革思想
●事前学習
新聞などを通して、普段、あまり読まなかったアジア現代史に
関する知識を得る努力をする。
●事後学習
現代史を理解すべく、講義内容を復習する。
●成績評価
出席を重視する。研究発表、レポートなどで総合的に評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
李景珉
*『朝鮮総督府終焉期の政策』
「思想」,1985.8
*『解放朝鮮の政局と親日派問題』
「思想」,1989.12
*『南北朝鮮の建国 50 周年を迎えて~アメリカのイニシアチブ
から民族社会の正統性を求めて~』
*「朝鮮史研究会論文集」第 37 号,1999.10
*『李承晩の思想と行動』
「年報日本現代史」第 6 号,2000.5
*『解放と朝鮮民衆』
「東アジア近現代史」第 7 号,2001.2
●備考
特になし。
先史文化特論ⅢA
(春学期/2単位)
川名
広文
●テーマ
東南アジアの先史文化(前半)
●授業概要
東南アジアの先史時代は、熱帯という異なる生態環境にありな
がらも、完新世には島嶼部を形成したり、河口に貝塚を営んだり
して狩猟採集社会の諸相において、日本列島のそれとの共通性が
みられる。東南アジアにおける先史文化・社会の動態を比較考古
学的な視点から検討していく。
●到達目標
関係する雑誌論文を参考に、理解を深めるとともに考古学の研
究手法を学ぶ。
●授業計画
第1回 旧石器時代の島嶼部
第2回 旧石器時代の大陸・半島部
第3回 中石器時代ホアビニアン文化の占地
第4回 中石器時代ホアビニアン文化の石器
第5回 中石器時代ホアビニアン文化の石器(続)
第6回 中石器時代ホアビニアン文化の骨角器
第7回 中石器時代ホアビニアン文化の土器存否
第8回 中石器時代ホアビニアン文化の貝塚
第9回 中石器時代ホアビニアン文化の生業
第10回 中石器時代ホアビニアン文化の葬制
第11回 中石器時代ホアビニアン文化の壁画
第12回 中石器時代の島嶼部
第13回 縄文時代の文化要素・社会
第14回 縄文文化の異同
第15回 東南アジア先史文化の特徴
●事前学習
指示された雑誌論文を通読してくる。
●事後学習
使用した論文やノートを参照し、大切な事項を再確認する。
●成績評価
出席度合い、取り組む姿勢、発表内容、レポートなどを総合し
て評価する。
●テキスト
P.ベルウッド『太平洋』(東南アジアとオセアニアの人類史):
法政大学出版局,1989
●参考書・参考資料等
*『東南アジアの考古学』(世界の考古学⑧)
:同成社,1998
●備考
特になし。
先史文化特論ⅢB
(秋学期/2単位)
川名 広文
●テーマ
東南アジアの先史文化(後半)
●授業概要
東南アジアの先史時代は、熱帯という異なる生態環境にありな
がらも、先進の中国文明の影響を受ける歴史地理的環境にあった
点、また古代国家成立の基盤が水稲農耕にあったこと、さらに完
新世には島嶼部を形成したなどの諸相において、日本列島のそれ
との共通点が見られる。東南アジアにおける先史文化・社会の動
態を比較考古学的な視点から検討していく。
●到達目標
関係する雑誌論文を参考に、理解を深めるとともに考古学の研
究手法を学ぶ。
●授業計画
第1回 稲作を伴う新石器時代の幕開け
第2回 新石器時代の石器
第3回 新石器時代の土器
第4回 新石器時代の土器(続)
第5回 新石器時代の生活空間
第6回 新石器時代の生業
第7回 新石器時代の埋葬
第8回 初期金属器時代の幕開け
第9回 金属器時代の青銅器
第10回 金属器時代の青銅器(続)
第11回 金属器時代の生業
第12回 金属器時代の葬制
第13回 金属器時代の交易
第14回 金属器時代の社会構造
第15回 古代国会の成立
●事前学習
指示された雑誌論文を通読してくる。
●事後学習
使用した論文やノートを参照し、大切な事項を再確認する。
●成績評価
出席度合い、取り組む姿勢、発表内容、レポートなどを総合し
て評価する。
●テキスト
P.ベルウッド『太平洋』(東南アジアとオセアニアの人類史):
法政大学出版局,1989
●参考書・参考資料等
『東南アジアの考古学』
(世界の考古学⑧):同成社,1998
●備考
特になし。
先史文化特論Ⅳ
(夏期集中/2単位)
千本
真生
●テーマ
ヨーロッパの先史考古学
●授業概要
この授業はバルカン先史考古学について学ぶ講義形式の授業で
ある。時代の範囲は中石器時代から青銅器時代までを対象とする。
バルカン半島はアジアとヨーロッパのあいだに位置する要衝であ
り、とくに西アジア、エーゲ海域、黒海地域との関係性のなかで、
独自の文化を展開させてきた。ヨーロッパ史の基層を理解するう
えでは、農耕牧畜の導入、牧畜集団の移動と拡散、古代都市文明
の波及などが重要な歴史的出来事に挙げられる。授業では考古資
料の分析方法と解釈について紹介しながら、バルカン半島におけ
る先史考古学の基礎を講じる。
●到達目標
1. 先史時代バルカン半島の歴史と文化を学ぶことで、先史時代
ヨーロッパの理解を深める。
2. 考古資料の分析方法を学ぶことで、院生が関心をもつ研究方
法を発展させる。
●授業計画
第1回 バルカン半島の地勢と歴史
第2回 バルカン先史考古学研究の歩み
第3回 ドナウ川流域における狩猟採集社会
第4回 西アジアにおける食糧生産の開始
第5回 バルカン半島における新石器化の波及
第6回 原都市文明の成立と崩壊(1):防御集落と製塩遺跡
第7回 原都市文明の成立と崩壊(2):集団墓と交易
第8回 ククテニ・トリポリエ文化と大規模集落
第9回 新秩序の始まりと北方牧畜民の移動
第10回 首長制社会の成立
第11回 型式学から分かること
第12回 胎土分析の原理と方法
第13回 ケーススタディ(1)
:ブルガリア先史時代の土器産地
第14回 ケーススタディ(2)
:ブルガリア先史時代の素材選択
第15回 全体のまとめ
●事前学習
バルカン半島の通史について一通り理解しておくこと。
考古学に関する基礎知識を知っておくこと。
●事後学習
授業中に配布する資料を理解しておくこと。
●成績評価
出席点・平常点 75%、レポート 25%
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
ヨ ー ロ ッ パ 考 古 学 概 説 書 : Barry Cunliffe The Oxford
Illustrated Prehistory of Europe, Oxford University Press.
土 器 研 究 概 説 書 : Prudence M.Rice Pottery Analysis: A
Sourcebook, University of Chicago Press.
●備考
特になし。
考古学専門自習
(春学期/2単位)
川名 広文
●テーマ
考古学調査の方法
●授業概要
考古調査士資格認定機構が設ける「考古学調査士」
(1級)資格
申請に際しての必修科目である。
考古学に関わる遺跡の野外調査の方法や技術、および発掘後の
整理・報告の技術や作法について、実技を交えながら習得する。
●到達目標
考古学の調査や整理作業に必要な基本的技術や知見を習得し、
実際の現場に備える。
●授業計画
第1回 一般調査・分布調査
第2回 発掘調査の諸準備
第3回 地形測量
第4回 調査区・グリッドの設定
第5回 遺構実測図(平面図・断面図など)
第6回 遺構の写真撮影
第7回 出土遺物の洗浄・注記
第8回 遺物の拓本
第9回 遺物の実測・トレース(土器)
第10回 遺物の実測・トレース(石器)
第11回 遺物の実測・トレース(骨角器)
第12回 遺物の実測・トレース(木器・金属器)
第13回 遺物の写真撮影
第14回 遺構トレース・版下作成
第15回 報告書の編集
●事前学習
使用するテキストの当該個所や遺跡報告書にあたっておく。
●事後学習
テキストやノートを参照し、技術を再確認する。
●成績評価
出席および取り組む姿勢、作業成果で評価する。
●テキスト
『埋蔵文化財調査の基礎テクニック』(考古調査ハンドブック
1)
:ニューサイエンス社,2009 3,000 円
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
文化学特論
(秋学期/2単位)
南山
雅樹
●テーマ
文化の融合
●授業概要
音楽を鑑賞し、その成り立ちを分析・紹介します。主としてジ
ャズ・クラシックを採り上げ、その歴史的変遷、どのような文化
が融合して生まれたのかを検証し、ポピュラー音楽全般への影響
についても考察します。
●到達目標
様々な音楽を多くの視野で捉えられるようにするのが本講の主
たる目標ですが、このようなアプローチをぜひ院生のみなさんの
研究テーマにも生かして頂きたいと考えています。
●授業計画
第1回 ジャズの歴史とその発展
第2回 ジャズの生い立ち
第3回 ジャズの表現方法の特色
第4回 ジャズの変遷
第5回 研究発表(1)
第6回 クラシック音楽
第7回 時代区分
第8回 歴史的変遷
第9回 異文化との融合
第10回 研究発表(2)
第11回 民族音楽、世界のポピュラー音楽
第12回 各地区の音楽の特色
第13回 他のジャンルとの融合
第14回 研究発表(3)
第15回 まとめ
●事前学習
普段聴いている音楽があれば、その成り立ちについて研究して
みて欲しいと思います。
●事後学習
本講でとりあげた音楽以外の音楽についても、図書館の資料(本、
CD、DVD など)で各回のテーマに沿って接してみて下さい。疑
問な点は次回の講義で解決を図ります。
●成績評価
授業中、テーマに基づくディスカッションを行います。また、
受講者による発表課題がありますので、これらを総合し評価しま
す。
●テキスト
使用する予定はありません。
●参考書・参考資料等
講義の際に随時紹介します。
●備考
特になし。
表象文化史特別演習A
(春学期/2単位)
松友
知香子
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
表象文化史特論A・Bで学んだことを基礎として、修士論文の
指導を行う。それぞれのテーマに応じて、先行研究や資料を読み
込み、演習での議論を通じて、独自のテーマを提起し、実証的な
論文を執筆する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
修士論文のテーマを深めるべく、様々な資料を渉猟する。
●事後学習
議論した事柄について整理し、問題点をより明確にしておく。
●成績評価
出席、ディスカッションの参加度、修士論文で評価する。
●テキスト
参考となるテキストを授業中に配布する。
●参考書・参考資料等
別途、参考資料を授業中に配布する。
●備考
特になし。
表象文化史特別演習B
(秋学期/2単位)
松友 知香子
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
表象文化史特論A・Bで学んだことを基礎として、芸術作品を
現象学的にアプローチする方法論について考察する。
具体 的には、ドイ ツの現象学 者ハインリ ッヒ・ロムバ ッハ
(1923-2004)の著作を渉猟しながら、絵画分析の方法について
議論する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
修士論文のテーマを深めるべく、様々な資料を渉猟する。
●事後学習
議論した事柄について整理し、問題点をより明確にしておく。
●成績評価
出席、ディスカッションの参加度、レポートで評価する。
●テキスト
参考となるテキストを授業中に配布する。
●参考書・参考資料等
別途、参考資料を授業中に配布する。
●備考
特になし。
異文化コミュニケーション特別演習A(春学期/2単位)
御手洗
昭治
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
演習では、異文化コミュニケーション特論で学んだ研究領域や
理論を基に受講生は、
(1)担当教員と面接を行い許可を得てから、
早期に修士論文のテーマ、研究目的、対象、方法を決め、
(2)年
間スケジュールも決め、それに沿って研究を進めてもらう。(3)
修士論文完成までのプロセスで、数回、進み具合と論文内容につ
いての報告が求められ、それに対しての相互ディスカッションや
助言がなされる。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
打ち合わせの報告に来る前に各章の構想を立て、ドラフト原稿
を用意しておくこと。
。
●事後学習
打ち合わせの報告の際、アドバイスや提案を基にドラフト原稿
の校正を行う。
●成績評価
平常点 50%、予習のリーディング・アサインメントに基づくデ
ィスカッションの貢献度 20%、各章の研究成果 30%
●テキスト
『ライシャワーの名言に学ぶ異文化理解』
御手洗 昭治編著・小笠原はるの著
(ゆまに書房)2016 年,¥1800
●参考書・参考資料等
授業で発表。
●備考
特になし。
異文化コミュニケーション特別演習B(秋学期/2単位)
御手洗 昭治
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
演習では、異文化コミュニケーション特論で学んだ研究領域や
理論を基に受講生は、
(1)担当教員と面接を行い許可を得てから、
早期に修士論文のテーマ、研究目的、対象、方法を決め、
(2)年
間スケジュールも決め、それに沿って研究を進めてもらう。(3)
修士論文完成までのプロセスで、数回、進み具合と論文内容につ
いての報告が求められ、それに対しての相互ディスカッションや
助言がなされる。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
打ち合わせに報告に来る前に各章の構想を立て、ドラフト原稿
を用意しておくこと。
●事後学習
打ち合わせの報告の際、アドバイスや提案を基にドラフト原稿
の校正を行う。
●成績評価
平常点 50%、予習のリーディング・アサインメントに基づくデ
ィスカッションの貢献度 20%、各章の研究成果 30%
●テキスト
『ライシャワーの名言に学ぶ異文化理解』
御手洗 昭治編著・小笠原はるの著
(ゆまに書房)2016 年,¥1800
●参考書・参考資料等
授業で発表。
●備考
特になし。
身体文化特別演習A
(春学期/2単位)
瀧元
誠樹
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
「スポーツの現在について考える」をテーマに、歴史や社会、
環境がどのようにスポーツへ影響を与えているのか、逆にスポー
ツが歴史や社会、環境にどのように影響を与えているのかを考え
ていきたい。
さて、2014 年はソチ・オリンピック冬季大会が開催された。2020
年には、東京・オリンピック夏季大会の開催が予定されている。
オリンピックは、最もグローバル化した文化であると言って過言
ではないだろう。世界同時生中継がなされるメガ・イベントとし
ては、他に類を見ない。今やオリンピックは単なるスポーツの祭
典としては語れないほどに、政治や経済、平和、先端科学の問題
を露呈させている。こうしたスポーツの現在について、
『近代スポ
ーツのミッションは終わったか 身体・メディア・世界』をテキ
ストに取り上げて考えていきたい。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
テキストを読み、用語解説・要約・私見考察によるレジュメを
作成して授業準備をする。
●事後学習
授業内容を振り返り、レジュメやノートの整理をし、修士論文
執筆に活かす。
●成績評価
平常点 100%
●テキスト
稲垣正浩他『近代スポーツのミッションは終わったか 身体・
メディア・世界』
:平凡社,2009
●参考書・参考資料等
適宜、紹介する。
●備考
特になし。
身体文化特別演習B
(秋学期/2単位)
瀧元 誠樹
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
受講生の取り組んでいる修士論文テーマを中心に、関連領域の
テキスト講読やディスカッションをしていく。修士論文作成にあ
たっては、テーマが拡散することは好まれないけれども、むしろ
本演習においては思考の幅が狭まらず視野が広がるようにしてい
きたい。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
レジュメを作成し、授業準備する。
●事後学習
授業内容を振り返り、修士論文執筆に活かす。
●成績評価
平常点 100%
●テキスト
適宜、紹介する。
●参考書・参考資料等
適宜、紹介する。
●備考
特になし。
日本文学特別演習ⅠA
(春学期/2単位)
荒木
奈美
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
修士論文完成に向け、より実際的な指導をすることを主たる目
的とする。すでに研究主題が定まっている学生を対象とし、論文
としてまとめたい内容を具体的かつ効果的に記述するための技法
について学ぶ。今年度は宮沢賢治を中心に取り扱う。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
次週扱う箇所を読み、読書レポートを書いてくる。
●事後学習
授業を通して考えたことなどを授業レポートとしてまとめてお
く。
●成績評価
毎回の授業で課すミニレポート6割、およびまとめの回に課す
口頭発表4割を合わせた総合評価とする。
●テキスト
授業ごとに指示する。
●参考書・参考資料等
参加者の話し合いの内容に応じて、参考資料を授業ごとに準
備・配布する。
●備考
特になし。
日本文学特別演習ⅠB
(秋学期/2単位)
荒木 奈美
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
修士論文完成に向け、より実際的な指導をすることを主たる目
的とする。春学期で得た知見をもとに、論文添削指導が中心とな
る。添削指導に当たっては、内容に応じて論文内容を深めるため
の課題を課すこともある。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
計画書に従い、翌週までに論文を執筆する。
●事後学習
添削指導内容を踏まえ、翌週までに論文を訂正する。
●成績評価
毎回の授業で課す論文6割、およびまとめの回に課す口頭発表
4割を合わせた総合評価とする。
●テキスト
必要に応じ、授業ごとに指示する。
●参考書・参考資料等
参加者の話し合いの内容に応じて、参考資料を授業ごとに準
備・配布する。
●備考
特になし。
日本文学特別演習ⅡA
(春学期/2単位)
田中
幹子
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
平安文化について歴史的側面から文学を読み解く ―平安文学
作品について―
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
平安王朝期についての歴史的事実を予習。
●事後学習
毎回学んだことを A41枚にまとめる。
●成績評価
各回の担当者のプレゼンと発表資料 6 割、レポート 4 割。レポ
ート内容は、修士論文を念頭にテーマを決める。
●テキスト
小学館日本古典新全集『源氏物語』
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
日本文学特別演習ⅡB
(秋学期/2単位)
田中 幹子
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
平安文化について制度・風習の側面から文学を読み解く ―源
氏物語について―
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
平安王朝期の政治・婚姻について調べておく。
●事後学習
毎回学んだことを A41枚にまとめる。(修士論文訂正箇所及び
補充)
●成績評価
修士論文を一章一節ごとに提出。その結果により評価する。
●テキスト
小学館日本古典新全集『源氏物語』
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
日本語特別演習A
(春学期/2単位)
渡辺
さゆり
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
本居春庭『詞八衢』における各動詞の証例を『古事記伝』の注
釈と比較し精査する。精査した内容に基づいて修士論文作成の指
導を行う。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
修士論文を完成に向けて毎回論文作成をすすめ、問題点や疑問
点を明らかにしつつ研究報告の準備をすること。
●事後学習
疑問点・問題点を修正しながら、修士論文を執筆すること。
●成績評価
発表内容・研究内容の総合評価
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
日本語特別演習B
(秋学期/2単位)
渡辺
さゆり
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
本居春庭『詞八衢』における各動詞の証例を『古事記伝』の注
釈と比較し精査した結果につい検討・考察を加えながら修士論文
完成に向けて指導を行う。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
修士論文を完成に向けて毎回論文作成をすすめ、問題点や疑問
点を明らかにしつつ研究報告の準備をすること。
●事後学習
疑問点・問題点を修正しながら、修士論文を執筆すること。
●成績評価
発表内容・研究内容の総合評価。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
北方文化特別演習ⅡA
(春学期/2単位)
本田
優子
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
アイヌ文化に関する調査研究を進め、収集した資料を確実に読
み込むことにより研究の確度をたかめる。そのうえで、高度な質
を有する修士論文を執筆できるように指導する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
収集した資料を読み込む。
資料に基づき、執筆作業を進める。
●事後学習
指摘事項に基づき、記述を加筆修正する。
●成績評価
毎回の準備作業の質および、そのために必要だった作業量によ
り評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
北方文化特別演習ⅡB
(秋学期/2単位)
本田 優子
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
アイヌ文化に関する調査研究を進め、収集した資料を確実に読
み込むことにより研究の確度をたかめる。そのうえで、高度な質
を有する修士論文を執筆できるように指導する。
中間発表に向けて論点の整理を行い、指摘された事項を整理し、
加筆修正する。
期日までに修士論文を完成させ提出する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
収集した資料を読み込む。
資料に基づき、執筆作業を進める。
●事後学習
指摘事項に基づき、記述を加筆修正する。
●成績評価
毎回の準備作業の質および、そのために必要だった作業量によ
り評価する。
修士論文の最終的な内容により評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
特になし。
●備考
特になし。
北方文化史特別演習A
(春学期/2単位)
川上
淳
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
修士論文作成の基礎を指導する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
毎回の指導に沿って、下調べしてくる。
●事後学習
毎回の指導に沿って、再度調べてくる。
●成績評価
毎回の指導による討論の内容で評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
その都度、指示する。
●備考
特になし。
北方文化史特別演習B
(秋学期/2単位)
川上
淳
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
修士論文完成に向けた演習、個別指導。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
毎回の指導を下調べしてくる。
●事後学習
毎回の指導の結果を、調査してくる。
●成績評価
毎回の討論と、修士論文の完成度合い。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
その都度指導する。
●備考
特になし。
比較文化特別演習ⅠA
(春学期/2単位)
張
偉雄
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
日中比較文学・比較文化、異文化コミュニケーション、翻訳研
究の角度で研究計画の作成に理論と研究方法を提示する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
資料の熟読、発表の準備をしておくこと。
●事後学習
提示された課題を完成すること。
●成績評価
研究計画による。
●テキスト
プリント
●参考書・参考資料等
張偉雄『比較文学考』白帝社
●備考
出席率重視。
比較文化特別演習ⅠB
(秋学期/2単位)
張
偉雄
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
日中比較文学・比較文化、異文化コミュニケーション、翻訳研
究の理論と研究方法に基づいて研究論文の作成を指導する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
資料の熟読、発表の準備をしておくこと。
●事後学習
提示された課題を完成すること。
●成績評価
研究論文の進展による。
●テキスト
プリント
●参考書・参考資料等
張偉雄『比較文学考』白帝社
●備考
出席率重視。
比較文化特別演習ⅡB
(秋学期/2単位)
小笠原
はるの
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
個人指導を通して、修士論文完成に向けて一つ一つのステップ
を着実に進めていく。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
修士論文の執筆。
●事後学習
修士論文の執筆。
●成績評価
問題意識、研究手法、論文構成、論理性、記述・表現など総合
的に強化する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
必要に応じて紹介する
●備考
特になし。
比較歴史特別演習ⅠA
(春学期/2単位)
高瀬
奈津子
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
本演習は中国北朝隋唐史分野で修士論文を作成しようとする者
を対象とする。
参加者の研究テーマをもとに、ある時代の通史を把握するため
に、おもに政治史を中心とする研究史を数回発表する。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
毎回、論文の進捗状況をまとめた資料を作成すること。
●事後学習
報告の結果の「振り返り」を行い、次回の授業の時に「振り返
り」をどう反映したか、報告できるようにすること。
●成績評価
研究発表により評価を行う。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
随時、紹介する。
●備考
出席率重視。
比較歴史特別演習ⅠB
(秋学期/2単位)
高瀬
奈津子
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
本演習は中国北朝隋唐史分野で修士論文を作成しようとする者
を対象とする。論文の完成に向けた作業を行う。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
毎回、論文の進捗状況をまとめた資料を作成すること。
●事後学習
報告の結果の「振り返り」を行い、次回の授業の時に「振り返
り」をどう反映したか、報告できるようにすること。
●成績評価
研究発表により評価を行う。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
随時、紹介する。
●備考
特になし。
比較歴史特別演習ⅡA
(春学期/2単位)
李
景珉
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
春学期は主に、国際関係史を具体的なデータ(史料・資料)を
重んずる実証研究で捉える演習を行う。参照する視角として、カ
ミングス(Bruce Cumings、米国人政治学者)の韓国滞在の経験
から生まれた大著、The Origins of the Korean War-Liberation
and the Emergence of Seperate Regimes1945-1947, Princeton
University Press, 1981, Vol2.1990. The Roaring of the Cataract
1947-1950(『朝鮮戦争の起源~解放と南北分断体制の出現』『咆
哮する豪雨』)を用いる。カミングスはなぜ、今日の米国人と韓国
人、日本人との関係(社会・経済的、歴史的関係)に疑問を抱く
ようになったのか、研究者として“公式的見解”に挑戦する批判
的な認識をもって歴史を解釈するに至った過程、その方法論を学
んでいく。分析のための準拠枠組み→理論として「比較」の視角
も大事と考えており、中国・日本・ベトナム・スペイン・ギリシ
ャなどをその対象としていく。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
論文の書き方に関する参考書を学習する。
●事後学習
専門の研究論文を読みながら、本格的に論文執筆に取り組む。
●成績評価
出席を重視する。研究発表、レポートなどで総合的に評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
*李泰『南部軍-知られざる朝鮮戦争』:平凡社,1991
*大沼久夫編『朝鮮戦争と日本』:新幹社,2006
*和田春樹『朝鮮戦争全史』
:岩波書店,2002
*下斗米伸夫『モスクワと金日成』
:岩波書店,2006
●備考
特になし。
比較歴史特別演習ⅡB
(秋学期/2単位)
李
景珉
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
朝鮮戦争の理解を深めながら、アメリカ、韓国、日本などにお
ける研究動向を把握していく。
講義のテーマ:「歴史の中の朝鮮戦争」
秋学期は、講義を継続しながら、修論の進展状況にあわせて、
必要に応じて随時論文の批評などを行う。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
研究テーマに関連する論文をよみながら、本格的な論文執筆を
構想する。
●事後学習
論文の内容をもう一度、読み直す作業を繰り返す。
●成績評価
出席を重視する。研究発表、レポートなどで総合的に評価する。
●テキスト
特になし。
●参考書・参考資料等
*ジョージ・F・ケナン『アメリカ外交 50 年』
:岩波現代文庫,2000
*E.H.カー『歴史とは何か』:岩波新書,1962
*ジョン・ルカーチ
『評伝ジョージ・ケナン 対ソ「封じ込め」の提唱者』
:法政大学出版局,2011
*李景珉『比較文化論叢 22 号』
「アメリカ人の旧ソ連認識-ケナンの場合-」:2008.11
*李景珉『比較文化論叢 24 号』
「朝鮮戦争-内戦的アプローチ」:2010.3
*李景珉『比較文化論叢 25 号』
「D・ハルバースタムの現代史認識-アメリカの朝鮮戦争
-」
:2010.12
など
●備考
特になし。
先史文化特別演習ⅢA
(春学期/2単位)
川名
広文
●テーマ
研究計画を確認し、修士論文を執筆する。
●授業概要
『日本考古学』
、
『考古学雑誌』、
『考古学研究』、
『北海道考古学』
などの雑誌論文を参考にして、課題の設定、資料収集、分析、考
察、結語などの論証手順に加え、図表、参考文献、注、図表典拠
などの作法を学ぶ。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 研究計画の確認
第3回 研究進捗状況の報告(1)
第4回 研究進捗状況の報告(2)
第5回 研究進捗状況の報告(3)
第6回 研究進捗状況の報告(4)
第7回 研究進捗状況の報告(5)
第8回 修士論文執筆内容の指導(1)
第9回 修士論文執筆内容の指導(2)
第10回 修士論文執筆内容の指導(3)
第11回 修士論文執筆内容の指導(4)
第12回 修士論文執筆内容の指導(5)
第13回 修士論文執筆内容の指導(6)
第14回 春学期の成果報告
第15回 夏期休暇中の研究予定確認
●事前学習
指示された雑誌論文を精読し、疑問点や問題点を拾い出してく
る。
●事後学習
検討した雑誌論文を再読し、参考にできる長所を学ぶ。
●成績評価
毎回の出席と取組む姿勢で評価する。
●テキスト
その都度、優れた雑誌論文を指示する。
●参考書・参考資料等
近年の関係する専門書や優れた雑誌論文。
●備考
特になし。
先史文化特別演習ⅢB
(秋学期/2単位)
川名 広文
●テーマ
研究テーマに則った修士論文を提出する。
●授業概要
『日本考古学』
、
『考古学雑誌』、
『考古学研究』、
『北海道考古学』
などの雑誌論文を参考にして、課題の設定、資料収集、分析、考
察、結語などの論証手順に加え、図表、参考文献、注、図表典拠
などの作法を学ぶ。
●到達目標
文化学の高度な理解と研究を踏まえつつ、研究テーマにおける
専門性を深めた修士論文を完成する。
●授業計画
第1回 研究成果の報告
第2回 修士論文執筆内容の指導(1)
第3回 修士論文執筆内容の指導(2)
第4回 修士論文執筆内容の指導(3)
第5回 修士論文執筆内容の指導(4)
第6回 修士論文執筆内容の指導(5)
第7回 修士論文執筆内容の指導(6)
第8回 修士論文中間発表会の準備(1)
第9回 修士論文中間発表会の準備(2)
第10回 修士論文中間発表会予行
第11回 中間発表会における問題点の整理
第12回 中間発表会における問題点修正
第13回 修士論文の仕上げ(1)
第14回 修士論文の仕上げ(2)
第15回 修士論文提出の最終報告
●事前学習
指示された雑誌論文を精読し、疑問点や問題点を拾い出してく
る。
●事後学習
検討した雑誌論文を再読し、参考にできる長所を学ぶ。
●成績評価
毎回の出席と取組む姿勢で評価する。
●テキスト
その都度、優れた雑誌論文を指示する。
●参考書・参考資料等
近年の関係する専門書や優れた雑誌論文。
●備考
特になし。