雪環境とスノースポーツの発展 兵庫県立大学 新在家キャンパスにて、全県キャンパスプログラム後期集中講義 「雪環境とスノースポーツの発展」が開講されました。 兵庫県立大学 名誉教授 ・ 特任教授 末井健作先生が担当しました。受講生は、 工学部・理学部・環境人間学部・経済学部・経営学部の学生 26 名・TA 2 名です。 (講義日程) 事前学習 平成 25 年 1 月 26 日(土) 10 時~15 時(新在家キャンパス) 現地学習 平成 25 年 2 月 25 日(月)~平成 24 年 2 月 26 日(火) (おじろスキー場・とちのき村) 事後学習 平成 25 年 2 月 28 日(木) 10 時~14 時(新在家キャンパス) この講義では、兵庫県の北部地域は冬季期間に雪が深いことから、兵庫県につ いて学ぶ上で雪環境と生活を理解することは重要であり、雪環境から生まれた スノースポーツ文化の発展の歴史と現状について学ぶとともに、その実技演習 も行い、より学びを深め自然との共生を目指したスノースポーツの発展につい て考えることを目的としています。 1 月 26 日 1 日目 事前学習 1.兵庫県の降雪地域におけるスノースポーツの発展 2.スキー場開発とスノースポーツの今後を考える 午前の部は末井先生の講義「雪環境とスノースポーツの発展」が行われました。 日本のスキーの歴史や発展、また諸外国との違いなどにも触れ、スキー人口が ピーク時よりも 3 分の1に減少しているという事態を含めて、今後、どのよう にしたらスノースポーツが発展していくかを考えていく上で役立つ知識を得ま した。 午後からは、各グループに分かれて、事前配布資料をもとに学習したワークシ ョップを行いました。 2 月 25 日 2 日目 現地学習 スキー、スノーボードを体験(1 日) 研修 2 月 26 日 3 日目 現地実習 スノーシューハイキングを体験(半日) 香美町小代地区の地元の方との意見交換(協議会) ・但馬地域における雪環境とスノースポーツの発展 ・おじろスキー場の活性化と町興しを考える 2月28日 4 日目 事後学習 末井先生の講義(まとめとふりかえり) 「美しい村の地域資源を活かした町興しを!」の発想を展開する。 (学生の感想) ・初めてスキーを体験して、難しかった。バランスをとって立つことさえ、ま まならなかった。他学部の学生と発想が全然違い、楽しく充実した体験・研 修は勉強になった。 ・4~5 メートル積る雪の重さにびっくりした。 ・協議会での小林さんのお話しの中で印象に残ったこと 「ジュニアクロスカントリー」(地元小学生・中学生対象)を継続していくの は大変なことである。 スキーにあこがれをもつ小学生には体力づくり・楽しみながら上達、中学生へ 繋げる仕掛けづくり。 1.事前学習及び現地学習の結果をグループでまとめて討議 ①「但馬地域における雪環境とスノースポーツの発展」 ②「おじろスキー場の活性化と町興しを考える」 2.各グループによる発表と質疑応答・レポートの提出 (スキー場の開発、背景、現状と課題及びスノースポーツの発展を考える) 1班 「但馬地域における雪環境とスノースポーツの発展」 ・スキー場が小さい。 ・入場料とリフト代を別値段設定にするとよいかも。 ・更衣室が狭い。少ない。 ・食事メニューに写真や調理時間を記載しては。 ・自販機の種類が少ない。 ・おじろ特有のものとして「スノーシュー」をPRしては。 ・割引が多いが、曜日によって変えてみては。 「おじろスキー場の活性化と町興しを考える」 ・地元の方との交流は良い経験となったので、都市部の人に、山村留学を。 (質疑応答) Q:協議会での小林さんの話の中で「どこを売りにするかがわからない」とあり ましたが、どこを売りにしたら良いと思いますか? A:田舎の風景。棚田。雪山とスノーシュー。雪景色、積雪が多い。 2班 「但馬地域における雪環境とスノースポーツの発展」 1.食べ物 食堂に活気がないので、食堂ごとにメニューを考案してみては。 2.広報 Facebook など若者との交流。HP からの情報を取り入れる不便さの解消。 3.周辺地域 スキー場間の連携 4.ネーミング その地の名。耳ざわりのインパクト。 「おじろスキー場の活性化と町興しを考える」 ・学生はツアーが便利。若者を組み込んだ一般向けの公開 ・「若者が帰らない⇒高齢化に」雇用の場を作る ・レジャー性を出していく (質疑応答) Q:協議会での小林さんの話の中で「どこを売りにするかがわからない」とあり ましたが、どこを売りにしたら良いと思いますか? A:時間の流れ。リラックスする空間。癒しの場として。スノーシューの楽しさ。 夏の自然、草原、山登りも活かす。四季の自然。星空と農作業と体験。 Q:どのような農作業や体験を考えますか。 A:民宿を利用し、地産地消の食材を使った料理。ホームステイ。 地元の方に困っていることをアピールしてもらい、ボランティア活動をし、 それに対して「ボランティア修了証」や「就活へのメリット」を。 除雪(雪かき・雪下ろし)の交換にリフト券や宿泊券を。 山ならではのアクティビティ。簡単な野菜の栽培教室。 Q:耳ざわりのあるネーミングとは。 A:例えば「スノースターおじろ」 3班 「但馬地域における雪環境とスノースポーツの発展」 「おじろスキー場の活性化と町興しを考える」 ゲレンデの規模が小さいので、インパクト、差別化を見つける。 1. 横に広くゆるやかなので、初心者やファミリー向けである 2. 受入体制として、内部的施設を充実させる 3. 宣伝広報は、ツアーのパンプレット記載個所が小さいので、オリジナルキャ ラクターや地産地消のメニューを入れる 4. 宿泊施設の連携をはかり、受け入れ場所を充実させる 5. 業界全体の盛り上がりが少なく、メディアでの取り上げ、ロケ地として売り 出していく 4班 「但馬地域における雪環境とスノースポーツの発展」 「おじろスキー場の活性化と町興しを考える」 名前が知れ渡っていない。 ・SNS、大学生協で宣伝する ・バス泊の朝から一日すべるツアーを企画する ・コースが少ない ・リフトが遅い ・雪アート・雪像・ライトアップ、とちの木村でのかまくら・鍋体験、雪の妖 精「おじろうくん」を活用する ・スキー実習の受け入れをする ・スーパーやコンビニの進出 ・とちの木村の施設は、綺麗でバリアフリーになっており、安価なので、利用 する ・但馬牛とおじろのコラボや、マスコットキャラクターの着ぐるみを作る ・バスツアーに「スノーシュー」を組み込む 5班 認知度が低い。 交通の便が悪い。 食堂のおすすめがわからない。(「かつ丼」だった。) ・バスツアーを増やす ・冬以外のイベントを開催する ・コンビニ・売店の充実 Q:また友達と来たいですか? A:ファミリー(夫と子供)。恋人や家族。団体グループ。また来たい。 (記事:全県キャンパスプログラムコーディネーター 三村晴美)
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