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環境に優しい熱帯材 ローズウッドフローリング
―銘木の重厚感を敷き詰める―
【 644 号 】
高級材として名高いローズウッドは、その名の通りバラの香り
がする樹の総称であり、世界に約20種類確認されています。 大
半は熱帯や亜熱帯の森に分布していて、南米のブラジリアンロー
ズ、中米のココボロなども有名ですが、何といってもインドロー
ズがローズウッドを代表する木と位置づけられています。 三大
唐木といわれる紫檀、黒檀、鉄刀木(タガヤサン)のひとつである
紫檀も、インドローズと同一属になります。ローズウッドは、そ
のインドローズの種をインドネシアに植林したものです。学術名
もDalbergiaLatifoliaであり、インドやミャンマー、インドネシア
に分布している高級材の紫檀類に属しています(本紫檀といわれ
るDalbergiacochinchinensisとは別種)。
環境改善に活かされている混合林
京都議定書で交わされたCO2削減目標を達成する手法として、
インドネシアではコーヒー園に数種の熱帯雨林木を植林し、混合
林としての機能をはたすような工夫もされてきています。そこに
果実樹などを除いた、製材用として植林される木の75パーセント
を、ローズウッドが占めています。 高温で降雨量も多いインド
ネシアでは、30年ほどで50センチほどの直径に育つため、将来
は、その植林木も家具、内装用材として市場に出回ることになり
ます。また、重厚な木味を持ち、高級感のある天然の熱帯雨林材
の希少価値は、ますます高まる傾向にあり、ローズウッドは、そ
の代替材として重要な位置を占めるようになるかもしれません。
インドネシア コーヒー園における植林
4∼14(高い木):ローズウッド c(低い木):コーヒー
出展:"PotentialofAgroforestryandPlantationSystemsinIndonesiaforCarbon
Stocks:AnEconomicPerspective,"byKirsfiantiGinoga,YulianaC.Wulan, DedenDjaenudin(2005)
ローズウッドの材質
インドローズと比較するとローズウッドは、材質はやや粗ですが、比重は約0.9(インドローズ 0.85)と重硬な材質を持っています
。加工仕上りは滑らかで、粘りもあり、曲げ木にも使用できるなど、材面の美しさだけでなく優れた特性も兼ね備えていることか
ら、内装材だけではなく楽器用材としても評価されています。
ローズウッドと塗装
床材等に使用する際、ウレタン塗装だけでなく、オイル塗装にもよく馴染みます。オイル塗装では、導管が太いこともあり、塗装
後の吹き戻しからくるトラブルを防ぐため、ふき取りが重要となります。艶のある仕上がりをお求めの場合は400番の木地調整を
、また、マット感のある仕上がりをお求めの場合には、240∼320番の木地調整が適しています。
ローズウッド 品番:FSKR03-122 グレード:プライムグレード タイプ:ソリッドワンピース 塗装:Arbor植物オイル
サイズ:15×1200×乱尺 入数:1.85m2/ケース
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