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ウェンジフリッチ
【 620 号 】
ウェンジ 学名:Millettia Laurentii
アフリカ大陸中央部原産のウェンジ。現地ではナイフの柄や木
像に加工されていますが、ヨーロッパへも盛んに輸出されていま
す。輸出量はかつての宗主国だったフランスが最も多く、高級家
具やフローリングなどに使用されています。 紫檀、黒檀と並ん
で三大唐木と称されているタガヤサン(東南アジア産)と同じマメ
科に属し、表情や材質が似ている樹です。
ウェンジ 一枚板カウンター
色々な木材の色
一口に「木材」といっても、その色は白系や生成り、淡い茶色
や濃い褐色、なかには鮮やかな紫色のものなど、まさに色々。な
ぜ、このように木材の色が異なるのでしょうか。その答は含有成
分にあります。 木材の主要成分であるセルロースやヘミセルロ
ースには色を発する構造はなく、リグニンを天然に近い形で取り
出すと、どんな樹種でも薄茶色をしています。つまり、このリグ
ニンの薄茶色をベースに、それぞれの樹固有の色素成分が加わる
ことによって、様々な材色を作り出しているのです。 木材の主
な色素成分はフラボノイド類とキノン類の2つ。フラボノイドは
無色または黄色で、*共役二重結合や**水酸基を増すにつれて色
が濃くなります。もう一つのキノンは黄・赤・紫・橙などの鮮や
かな色をしていて、黒檀やチークといった濃い色調の木材に多く
含まれています。 (社団法人 日本森林技術協会
【木の100不思議】より) ★補足★ *共役二重結合 木材は酸化する
と樹種によって色の変化をしますが、色が変化していく過程の中
に共役二重結合が起きます。
分子と分子、又は原子と原子の結合の名称。
結合の力の強さは、一重結合
ウェンジ木目
(上:柾目 下:板目)
印象的な材色をインテリアに活かす
ウェンジは、黒褐色の色合いに淡色の細かい縞が規則的に入り
、縞模様を形成しています。通直な木目を持ち、肌目はやや粗。
材質は重く、耐久性に富んでいて滑らかな仕上がりが得られます
。また、油分が多く、磨きこむことによって自然で美しい艶が出
てきます。
本製品はウェンジのラスティックグレードの商品です。 ランダ
ムにピンホールや木喰虫による虫食い痕が入る自然そのままのグ
レード。 乾燥した商品ですので木喰虫が今後木材の中から出て
来たり、入って来る恐れは少なくなっています。 サイズを活か
してカウンターやテーブル、ベンチといったオーダーメイド家具
に仕上げたり、個性的な表情を活かして枠材や巾木といった造作
材に加工したりと装飾的な用途に用いることで、インテリアを一
層魅力的に引き立てます。 塗装仕上げについては、オイル塗装
との相性が良く、独特の表情を際立たせるとともに、着色した黒
では決して得られない奥行きと渋みを味わうことができます。
また、巨大なサイズと自然のままの形状を活かし、一枚板での使
用も可能。その際、安心して使えるよう、反り止め用の金具など
もご用意しています。 厚み:45∼50mm 幅 :390∼770mm
虫食い痕の混入例
優れた耐久性で床材・家具材として最適
ウェンジはフロアー材の人気樹種であるカリンよりも重く、デッキ材の代名詞的存在であるイペよりも曲げ強度が高い、というデ
ータを示しています。そのため、上部から“点”で負荷がかかる店舗フロアーや、全体的に“面”で負荷がかかる家具などに最適な
材質といえます。
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