こちら - 北海道新聞社広告局ホームページ

<第1.1版>
2004年1月1日改定
はじめに
北海道新聞社では2003年3月から、広告原稿
管理システム「MINDS
(マインズ)」の運用
を開始することとなりました。この新システム
稼働によって、広告紙面制作の工程全てにおい
てデジタル処理を行うことが可能となり、より
クオリティの高い紙面作りが実現できます。
デジタル制作を取り巻く環境は日々変化を
続けており、安定した出力を得るためには原稿
を作成する側と受ける側の双方の協力が必須で
す。このガイドをご活用いただき、日々の原稿
制作に役立てていただければ幸いです。
この「MINDS」デジタル原稿制作の手引きは、社団法人日本新聞協会(http://www.pressnet.or.jp/)発行の「新聞広告デジタル送稿ガイドライン第2.A版」と社団法人
日本広告業協会(http://www.jaaa.ne.jp/)発行の「新聞広告デジタル制作・送稿ガイドver1.5」に準拠し、弊社独自の設定・注意事項等を加味して制作したものです。
目 次
1章−1
データ制作にあたって
完全データで
の入稿
入稿するデータは転写物等のない完全データで入稿してください
使用OS
MacOS 7.5.1∼9.2.2
Windowsのデータは受け付けておりません
使用メディア
128MB・230MB・640MBのMOをご使
用ください。2HDのFD・CD-Rもご使用にな
れます。
メディアのフォーマット
必ずMacOSを選択してください。拡張フォ
ーマットを使用しても構いません。
制作アプリケーション
データ送稿時は、下に表示されているアプリ
ケーションで制作されたことをご確認くださ
原則として、文字等の修正や
ディーラー切替等の加工は受け
付けません
い。
Illustrator
バージョン5.5j・8.0.1j
(7.0・7.0.1は受け付けておりません。)
※9.0.2をご使用の方は、各設定に制約が有ります
のでご相談ください。
Photoshop
バージョン4.0・5.0・5.5・6.0・7.0
Quark Xpress3.3・4.1のXTensionにインストール
されるフィルタ(レイヤー・ツール類)は出力側にも必
要な場合があるので必ずラスタライズをするか、もしく
QuarkXPress
は、フィルタ無しのアプリケーションで開き直し保存し
バージョン3.3j∼4.1j
てください。
原稿サイズ
刷寸(オフセットサイズ)で入稿のもの(MINDS処理対象外)
データ入稿時は
組寸で
1.フィルム入稿のカラー
2.フィルム入稿の二連版
5.スーパーパノラマ
6.地域広告特集
3.版下入稿のカラー
4.タブロイド版
7.家庭広告版
Illustratorで
制作する場合は、
囲み罫の作成方
法によっては一
見正確なサイズ
のように見えて
もサイズオーバ
ーとなる場合が
あります。詳し
くは、3章-1-2
を参照してくだ
さい。
2章−1
1.フォント
使用文字はアウトライン化する
出力トラブルを避けるため、
文字のアウトライン化は必ず実
行してください。
(詳細は3章1−1を参照)
■使用可能フォント
QuarkXPressでの制作など、アウトライン化が出来ない場合は4章−5のフォン
トのみ使用できます。なお、弊社保有のフォントはNew- CIDフォントです。OCF
フォントのサポートは行っておりませんのでご注意ください。
印刷時における最小サイズの目やすは下記の通りです。
文字 明朝系=8pt ゴシック系=6pt
罫線 カラー =0.5pt モノクロ=0.3pt
※平網に白ヌキで使用する場合等、設定によっては最小サイズ以上でも判
読しづらくなる場合がありますのでご注意ください。
OCFフォントとNew-CIDフォントの出力の相違点
1.文字のデザインが変更されている
(17書体中、100文字)
当社でサポートしているNew-CIDフォントが、
従来のOCFフォントとどのように違うのか、出
2.文字の座標位置が変更されている
力時に影響する部分を説明します。
改訂前
改訂後
改訂前
太ゴB101
太ゴB101
JIS 3D40 区点 2932
文字改訂
JIS 2431 区点 0417
●文字位置の改訂
JIS 6125 区点 6505
文字改訂
JIS 2432 区点 0418
●文字位置の改訂
新正楷書CBSK1
JIS 4971 区点 4181
●文字位置の改訂
JIS 7374 区点 8384
文字改訂
新ゴU
じゅん101
JIS 663E 区点 7030
文字改訂
JIS 443F 区点 3630
◎データの改訂
リュウミンM-KL
JIS 5464 区点 5268
●文字位置の改訂
JIS 6A23 区点 7403
別字改訂
リュウミンB-KL
見出しゴMB31
JIS 6A23 区点 7403
別字改訂
JIS 255C 区点 0560
●文字位置の改訂
リュウミンH-KL
JIS 5A71 区点 55881
●文字位置の改訂
JIS 6A23 区点 7403
別字改訂
改訂後
下の図は、左の4の説明の出力結果です。
OCFフォントで作成したEPSファイルを
NEW-CID環境で出力しました。
Illustratorの「文字」文字設定を文章に指定
した場合、詰め状況が変化します。
3は1の「詰め」指定がないものをNEWCID環境で出力したものです。
4は2の「詰め」指定があるものをNEWCID環境で出力したものです。それぞれNEWCIDの方が詰めがきつくなっています。
1行の文
字は数が多い程、またカナが多い程詰めはきつ
くなります。縦打ちの場合には顕著に現れます。
3.JIS 84区の05(8405)と
84区の06(8406)の2文字追加
4.文字の詰め情報の取得方法が違う
Illustrator 5.5Jの場合
OCFフォント(ATM、ビットマップ)の場合、Plug-inとし
てIllustratorに添付される詰め情報ファイル(xxxxx.SBX)を
参照して詰め処理を行います。
CID フォント(既存CID、NewCID のATM、ビットマップ)
の場合フォントに含まれる詰め情報を参照します。
Illustrator 7.xJ/8.0J以降の場合
OCFフォント(ATM、ビットマップ)の場合、Plug-inとし
てIllustrator に添付される詰め情報ファイル(xxxxx.SBX)
を参照して詰め処理を行います。
CID ATMフォント(既存CID、NewCID)の場合フォント
に含まれる詰め情報を参照します。
CIDビットマップフォントの場合
CIDビットマップフォントに対しては詰め処理されません。
但し、OCFフォントとNewCIDビットマップフォントが1つ
のシステムに共存している場合、CIDビットマップフォントに
含まれる詰め情報を参照せず、PluginとしてIllustrator に添
付される詰め情報ファイル(xxxxx.SBX)を参照して詰め処理
を行います。
※ Illustrator 5.5J以降でNewCID フォントを使用する場合に
は、必ずATMフォントを使用してください。
「詰め」機能についてのご注意
Illustrator 5.5J/7.0J/8.0Jでは、OCF環境とCID、
NewCID環境では、「詰め」機能で組み体裁が異なりますので
ご注意ください。
※詳細はモリサワのホームページでhttp://www.morisawa.co.jp
2章−2
2.ドットゲイン
ドットゲインとは
オフセット印刷機で印刷された網点面積率はフィルムとの比較において大きくなる傾向にあります。
これをドットゲインといい、色のシフト等を引き起こす原因といわれています。
ドットゲインは、オフセット印刷機上で刷版→ブランケット→紙へとインキが写る間に、転写の圧
力でインキがにじみ、網点が大きくなってしまう現象です。
網点濃度が50%の近辺で網点が最も大きくなります。
刷版焼き付け時間、印刷機の調整や種類などの影響を受けるため固定的ではありませんが、傾向と
しては校正印刷より本刷りで大きく(校正機より平台機、平台機より輪転機)、本刷りではとくに巻き
取り式印刷機(巻き取り用紙を使用する印刷機)の方が大きく
なると言われています。また、転写の圧力(印刷時の圧力=印
圧)が高いほどドットゲインは顕著になります。
ドットゲインによる網点の変化
左記の表は、新聞輪転機のドットゲインによる網点変
化を表したものです。
一般的に中間部で20%程度と言われていますが、北海
道新聞の場合、これまでの調査によると15%程度と確認
されています。
平網の処理(色付け処理)
上記の表のように、網点濃度50%が印刷時には約
65%程度まで変化してしまいます。
この事を意識した処理が必要です。
例えばオレンジ(Y100+M50)を希望する場合は、
Y版:100%はドットゲインの影響を受けないのでその
まま
M版:ドットゲインを考慮して35%程度に設定
とすることで印刷時には希望のY100、M50に近づくこ
とになります。
画像処理
具体的な処理キーワードは
明るめに
前ページの表のような網点変化
を意識し、特に中間部においては
抑え気味(明るめ)に処理をして
ください。
モノクロ
ハイライト部=5∼10%前後
の網点が必要です
シャドウ部=85∼90%の網点
に抑えてください。
カラー
ハイライト部=白地の表現の基
本をC3%、M2%、Y2%として
います
シャドウ部=C70%、M60%、
Y60%、K60%、合計250%
を上限にしています
新聞印刷はドットゲインの影響を受けやすい
一般的に印圧は印刷の速度が速いものほど高くなり、高速で
印刷する新聞輪転機(巻き取り式)はドットゲインの影響を受
けやすい印刷といえます。
また、使用する用紙やインキの特性にも原因を見ることが出
来ます。短い時間で大量に印刷(高速印刷)を可能とするため
に用紙はインキの吸い込みが良いものを、インキは紙に浸透し
やすいものを選択しなければなりません。この事がより一層ド
上記の補正方法は3章-3 トーンカーブを参照して下さい
ットゲイン現象を大きくしている原因といえます。
3章−1
−1
−2
Illustratorでの制作
フォントの扱い
−3 色指定
−6 保存方法
・フォントのアウトライン化
・カラーモードはCMYKで
・EPS形式で保存
・未削除のフォントデータチェック
・オーバープリント
囲み罫の扱い
・複雑なパスとグラデーション
・「配置した画像を含む」
と「埋め込み」について
・サイズオーバーを防ぐために
・囲み罫がない場合
−4 不要なオブジェクトの処理
−5 書類設定
1.フォントの扱い
フォントのアウトライン化
●アウトライン化の手順
1.文字を選択します
2.「文字」メニューの
アウトライン作成を選択します
未削除のフォントデータチェック
アウトライン化した後に、フォントデータが残っ
ていないかチェックをします。
1.「文字」メニューのフォントの検索・置 換を選択します
2.表示されたダイアログの上のウインドウ に、フォントの名前がないことを確認し
てください
フォントデータが残っている
フォントデータが残っていない
2.囲み罫の扱い
Illustratorの特性上、長方形ツ
ール等で作成したオブジェクト
サイズオーバーを防ぐために
は実際に表示されている線の中
心がサイズとして情報ウインド
ウに表示されます。そのため実
際のサイズは中心線の外側分だ
け大きくなり、サイズオーバー
の原因となってしまいます。必
ず線の外寸で指定サイズの枠を
サイズオーバーの原因
作成してください。
情報ウインドウ表示
パスをアウトライン化すると、
長方形ツールで作成したオ
ブジェクトはこの線(枠罫の
正しいサイズが情報ウインドウに
中心線)でサイズを表示。
表示されます
正しい枠サイズの表示は
「ウインドウ」メニュー/情報を表示
を選択すると上のダイアログが表示され
「メニュー/オブジェクト/パス/パスのアウトライン」
ます。右側のW、Hがオブジェクトのサ
イズです。
作成した広告枠でサイズオーバーなどのトラブルを避けるために、
「パスのアウトライン化」での確認をお勧めいたします。
作成例
5段1/2 2ミリ罫の場合
1
2
1. 規定サイズより線幅分引いた
サイズを入力します。
2. 「ウインドウ」メニュー/情報
を表示を選択します
この時点では、サイズは入力した
通り規定サイズ(作成)より線幅分
小さく表示されます。表示されてい
るサイズは、線の中央(アンカー)
のサイズになります。
3. 枠を指定し「オブジェクト」メ
ニュー/パス/パスのアウトライ
ン」を選択します。情報ウインドウ
に作成しようとしたサイズが表示さ
れます。
拡大図
3
3章−1
囲み罫がない場合
●透明な線を巻く
表現上、外罫がいらない時もあります。
その場合は塗りも線も透明なボックスで
囲んでください。そのサイズが掲載サイ
ズ及び出力領域(印刷されるスペース)
となります。
作業上ガイドラインを作成し、そのガイドを
利用して制作する方も多いと思います。上で説
明した透明な罫線も、作業中は邪魔になるので
コマンド+5でガイドライン化が可能です。最終
的にはガイドはすべてはずしてください。出力
時にガイドラインも出力領域に指定される場合
があります(
「画面」メニューのガイドラインを
削除で一括消去できます)。
くくり文字
見本のタイトル「より愛される新聞広告をめざして」
はスミ文字に白のくくりをしています。その場合アウ
トライン化した文字の線に色をつけると中の塗の部分
が狭くなっていきます(B・D)
。大きなタイトル文字
ですとあまり問題になりませんが、Q数(ポイント)
の小さな文字では判読できなくなります(D)
。
トラブルのおきにくいやり方
背景のアミや写真とは文字のレイヤーを別にして
おきます。
1.新規レイヤーを上にして文字を適所にレイ アウトします
2.アウトライン化
3.グループ化
4.コピー
5.ペースト/ この時ただペーストするのではなく
背面にペーストを選択します(コマンド+B)直しの
可能性がある場合はさらにレイヤーを別にしておき
ます。
印刷時におけるサイズの目やすは2章−1を参照して
ください。
3.色指定
カラーモードはCMYKで
色を扱う場合、必ずCMYKを指定してく
ださい。※RGBは使用できません。
単色の場合
シアン版を利用する
単色の場合、色版はシアン版で制作して
ください。
クライアントに刷上がり予想のゲラを簡易で提
出する場合は、制作したデータをphotoshopで開
き、シアン版を新規スポットチャンネルに置き換
えて出力する方法があります。マルチチャンネル
に関してはphotoshopのマニュアルを参照してく
ださい。
モノクロの場合はグレースケールを指定してください
オーバープリント
オーバープリントは必要な場合以外は設定しない
でください。
印刷には、色が重なりあう部分でケヌキアワセと
スミノセの2種類があります。
色のアミが敷かれてある部分や写真の上にのせる
小さめのスミ文字は、オーバープリントを設定する
ことにより印刷時のトラブルを回避できる可能性が
高まります。
オーバープリントの指定の仕方
トラップを使う時
大きな面積の文字が、網点の上にあったら。いくらスミと
いえども色ムラはおこります。そんなときは、トラップパレ
ットで、デフォルトをノックアウトします。使うのは大きな
タイトルぐらいにしてください。
3章−1
複雑なパスとグラデーション
すべてのグラデーション・パターンブラシ・パターンス
ウォッチはラスタライズすること
●複雑なパスを持ったオブジェクトはラスタ ライズすること
これによって複雑なパスがなくなり一枚の
画像として扱われます。
1.描画されたパターンブラシまたはグラデー ションを選択
2.「オブジェクト」メニュー/ラスタライズを 選択するとダイアログがあらわれます。カ
ラー原稿にする場合はCMYK・300ppiに、
モノクロ2階調だと1200ppiに指定してく
ださい。
グラデーション
●グラデーションのラスタライズ効果
分割・拡張はしないでください
1番上がラスタライ
ズ、2番目は階調の分
割・拡張256ppi、3
番目は1200ppi階調
分割・拡張をしてきれいに出力しようと
すると255以上の塗り領域ができて、複雑
なパスになってしまいます。ラスタライズ
の方が階調もきれいで結果も期待できます。
の分割・拡張です。2
番は良く見ると階調が
グラデーションメッシュは、ラスタライ
ズをしておかないと出力できない可能性が
滑らかではないところ
あります。
があります(トーンジ
ャンプ)
。3番はデータ
があまりにも大きくな
り過ぎます。このこと
からもラスタライズを
選択してください。
4.不要なオブジェクトの処理
不要なオブジェクトは、必ず削除してください。広告イメージの外にあるものは出力領域として取
り込まれてしまいます。アートワークモードを使うと、不要なオブジェクトを見つけやすくなります。
Photoshopクリッピングパス使用
時の注意点
下記のオブジェクトは広告イメージの内外にかかわらず削除してください
●トンボ(トリムマーク)類
●不要なオブジェクト
●不必要なアンカー
●孤立点
その他
●ガイドライン
●出力しないレイヤー
※写真を白いボックスで隠して制作するのは厳禁。必ず
マスクを作成してください(3章-1-5のコラムを参照)。
3章-1
5.書類設定
●ハーフトーンスクリーン
スクリーン線数や角度な
ど、ハーフトーンスクリー
ンの設定は弊社の設定値を
使用します。そのため、必
ず「ファイル」メニューの
書類設定で、「プリンタの
初期設定値を使う」にチェ
ックを入れてください。
●パスの解像度
書類設定で設定できるパ
ス解像度については、800
~1200の間で設定してく
ださい。なお、他のファイ
ルなどからオブジェクトを
コピーしてきた場合、元の
書類のパス解像度が適用さ
れますので、注意してくだ
さい。
ハーフトーンスクリーン
製版での半調を意味する用
語ではなく、線数や角度を指
定するデジタル制作上の用語
です。
マスクの作り方
写真をトリミングするために「白いボックスで写真
を隠してのトリミング」は行わず、必ずマスクで処理
してください。
6.保存方法
EPS形式で保存
制作したデータを保存する場合、
下記の手順で行ってください。
1.「ファイル」メニューの保存を
選択
2.ファイル形式を「Illustrator
配置された画像
EPS」(Ver5.5では「EPS」
)
に設定し、保存ボタンを押す
3.表示されるダイアログの「配置 した画像を含む」
(Ver5.5では
「配置されたイメージを含む」
)
にチェックを入れ、ポストスク
リプト「レベル2」を選択する (Ver5.5では不要)
必ずEPSで保存してください
ポスト
スクリプトは
レベル2を
配置画像
チェック
を入れる
EPSFライダーファイルには対応し
ておりません
EPSFライダー設定は必ず解除して
ください。
必ずEPS形式で保存
保存時にIllustratorを選択してしまうと、独自のAIファイルとなってしまいますので、
EPS形式で保存してください。
3章−1
「配置した画像を含む」と「埋め込み」について
「配置した画像を含む」と「埋め込み」の概念
前ページでは、「配置した画像を含む」オプション
を使用して画像データを内部に持ったEPSファイ
ルの作成方法をご説明しましたが、このほかに画像
の「埋め込み」コマンドを利用した方法でも入稿可
能なEPSファイルを作成可能です。
基本的には「配置した画像を含む」方法でのデー
タ作成をお奨めしますが、どちらの方法でも入稿が
可能です。参考のためご紹介いたします。
※埋め込み時はリンク情報が無くなります。
「埋め込み」の手順
■「埋め込み」
画像を配置する
画像を配置します
画像の埋め込みを選択する
リンクパレットのオプションから
「画像の埋め込み」を選択します
埋め込みマークが表示される
埋め込みが終了するとリンクパレ
ットに埋め込みマークが付きます。
埋め込みマーク
注意
「埋め込み」を使用する場
合、画像のエンコーディングは
「バイナリ」にする必要がありま
す。制作上「埋め込み」を使用す
配置は外部リンクデータを読んでいます
る必要がある場合はご注意くださ
い。
「配置した画像を含む」は写真のプレビューが見えなくなる場合がある
「配置した画像を含む」オプション
で作成したEPSファイルを単体で別
のマシンやドライブに移して開こうと
右の書類は、配置と埋め込みを同時
にしたものです。その書類を別の場
所で開いてみると下のようなダイア
ログが現れます。
すると、画像を探すダイアログが表示
されます。これは外部リンクの画像を
探しにゆくために起こりますが、ここ
で「抽出」を選択すると内部に独立し
て保存してあったデータを外部にファ
イルの形で書き出し、「無視」を選択す
ると内部にあるデータを参照して画面
表示を行います。
この場合、どちらのオプションを選
択しても画面に画像のイメージが表示
されません。これは画像データをファ
イル内に保存する際にプレビューデー
タが失われるためで、画像データがな
抽出を選択します。そのまま開くと右のような
Illustrator書類が展開します。配置オブジェクトは
プレビューが出ません、保存先に上のアイコンで抽
出ファイルが現れます。埋め込みオブジェクトはそ
のまま開きます。抽出ファイルをPhotoshopで最
適化してから同一フォルダーに保存すると外部デー
タとしてリンクされます。
くなってしまったわけではありません。
画像ファイルの存在は、このデータを
プリントアウトすることなどで確認す
ることができます。
一方、埋め込みは画像情報自体をオ
ブジェクト扱いしているため、データ
をそのまま見ることができます。
※抽出した画像を一度Photoshopで
開き、そのまま保存を行うとプレビュ
ーが再作成され、Illustrator上でもイ
メージを確認することができます。
埋め込まれるとグレーで表示され
触れることは出来ません
「埋め込み」データは完成後の画像修正が難しい
「埋め込み」で作成したデータに使
用した画像を修正する場合、元画像を
用意し修正→配置→埋め込みと手順を
元画像を更新した場合。「配置した画
像を含む」は画像が更新されますので、
元画像を更新した場合。下のよ
うなダイアログが表示されます。
再度EPS形式で保存してください。
追う必要があります。また、元画像が
手元にない状態では修正の範囲が限ら
れてしまいます。
これに対して「配置した画像を含む」
形式で作成した場合は、「抽出」した画
像に修正を加え、再度「配置した画像
を含む」オプションを指定して保存す
れば画像の修正が完了します。
「埋め込み」の場合は、再度
処理を行ってください。
右の図が更新後の書類です。
埋め込み画像は更新されません。
3章−2
−1
−2
−3
−4
QuarkXPressでの制作
フォント・文字組みの注意点
色指定の注意点
画像の扱い
保存方法
1.フォント・文字組みの注意点
QuarkXPressは文字の流し込み・組みなどを専
門に扱うもので、フォントをアウトライン化すると
「補助」メニュー/
フォント使用状況
を選択してくださ
い。使用フォント
がわかります。
いう機能はありません(4.01以降は1行だけできま
す)。フォントデータをそのまま持ち込むことになり
ますので、必ず指定された書体を使用してください。
大見出し等で必要な場合は、Illustratorでアウトラ
イン化したものを画像として張り込んでください。
※文字・罫線の設定は2章-1を参照してください
トラッキングとカーニング
トラッキングとカーニングを併行して使うと、画面
の表示(ATM表示)ではきれいに見えても、RIPの段
階で詰め状況が変わる事がありますので、トラッキン
グとカーニングの併用はしないでください。
メジャーパレット・スタイ
ドキュメントサイズが原稿サイズです
ル/文字飾りの禁止
Quark XPress独自の文字飾り設定
は、出力できません。Illustratorで作
成し画像として取り込んでください。
4.01jでは1行だけアウトラ
イン化ができる
4.01以降では、「スタイル」メニ
ューのテキストのボックス化を選択
すると文字ボックスの1行だけがアウ
トライン化できます。
ドキュメントは掲載サイズで制作してくださ
い。ドキュメントサイズが原稿サイズをこえる場
合、サイズエラーとなります。
2.色指定の注意点
色指定の方法
1.「編集」メニューのカラーを選択します
3.カラー作成ボタンを選択
2.「カラーの対象」ダイアログが表示されます
4.「カラーの編集」ダイアログが表示されます
必ずCMYKを選択、プロセスカラー分解にチェックを入れてください
※4.1はスポットカラーのチェックをはずします。
カラーを選択します
必要なカラー作成ボタンを選択
必ず、CMYKを指定して下さい
プロセスカラー分解にチェックを
入れてください
3.画像の扱い
CMYKモードで100%(原寸)、適正ppi数の画
像を取り込んでください。拡大縮小は避けてくださ
い。
※画像の扱い方はPhotoshop
ください
3章-3を参照して
3章−2
4.保存方法
EPSファイルで保存
保存前に、使用画像のリンクもれがないかをチェックします。
「補助」メニューの画像使用状況を選択します。表示されるダイアログの状況
がすべてOKであることを確認してください。
必ずOKであることを
確認してください
出来上がったデータをEPS書類
として保存します。
比率を100%に
「ファイル」メニュー/EPSフ
ァイルでページ保存を選択します。
比率は「100%」、OPIは「画
像を含む」にしてください。
画像を含む
にしてください
ファイル保存時のトラブルを回避するため、出力ファイルの収集をして別のフォルダに一度保存し直
すことをお勧めします。
1.「ファイル」メニュー/出力ファイルの収集を選択してください
2.新規フォルダを選択
3.収集を選択
使用画像のレポートと一緒に使用画像が収集できます。
※Illustratorの書類に画像を張り込んである場合、QuarkXPressでは収集できません。必ず作業 フォルダを作るように心がけてください。
3章−3
−1
Photoshopでの制作
−5 モノクロ2階調原稿
−6 保存の方法
画像処理
・画像解像度と大きさ
−2
−3
ICCプロファイルの解除
カラー画像
・GCRとUCR
−4
モノクロ原稿(グレースケール)
1.画像処理
画像解像度と大きさ
指定解像度
モノクロ画像
カラー画像
モノクロ2階調
130ppi
170ppi
1200ppi
指定解像度で
原稿は100%
原稿制作に使用する画像は、左
記の指定解像度を使用してくださ
い。指定解像度を下まわると品質
劣化を引き起こす可能性がありま
す。
また、指定を大幅に超える解像
度を設定しても品質向上に繋がら
ないばかりか、原稿を処理するシ
ステムに過大な負担をかけてしま
うことになります。指定された解
像度の制作をお願いいたします。
Illustrator・QuarkXPressで画
像を利用する際には、指定解像度
で作成した画像を拡大縮小するこ
となく、原寸(100%)で使用し
てください。
解像度はpixels/inchで設定してください。
※印刷に使用する画像の解像度は線
数の2倍が標準となっています。
※文字・罫線の設定は2章-1を参照してください
3章−3
2.ICCプロファイルの解除
ICCプロファイルの埋め込まれた画像
には対応しておりません。必ずチェック
ははずしてください。
解除の方法
「ファイル」メニューの
カラー設定/プロファイル設定
を開きます
1.「ファイル」メニュー/カラー設定/
プロファイルを選択します
2.表示されるダイアログ上部のプロファ
イルの設定のチェックをすべてはずし
ます
プロファイルの設定は
すべてはずしてください
外部から持ち込まれた画像には、
ICCプロファイルが設定されている可
能性がありますので、必ずICCプロフ
ァイルを解除してあるPhotoshopで
開き保存しなおしてください。
濃度の調整 トーンカーブ
トーンカーブ
ちょうどセンターが
50%の網になります
画像のそれぞれのチャンネルで単純なカーブの変更だけで
は、ただの軽い調子になってしまいます。写真の求める色合
いや、調子を考慮した上で変更してください。
使用方法
1.「イメージ」メニュー/色調補正/トーンカーブを選
択します
2.表示されたダイアログ上部のチャンネルを選択して
調整したい網の%をカーブで変更します
必要に応じて
明るさを変更します
CMYKそれぞれの
チャンネルで作業が
出来ます
左のカーブはドットゲインを意識した、平網に対して
の調整です。
※ドットゲインに関しては2章-2を参照してください
100
プレビューにチェックを
入れておくと
画面で確認しながら
作業が出来ます
刷
上
が
り
値
50%濃度を中心に
50
ドットゲインのカーブと
逆の網指定を心掛ける
0
設定値
期待値
印刷結果
3.カラー
RGBの画像
は厳禁
多くの画像データは、RGB形式で作成されています。
この形式のデータはCMYKに必ず変換してください。
CMYKに変換
1.「ファイル」メニュー/カラー設定/
CMYK設定を開きます。
ファイルメニューから
CMYK設定を選択
2.インキの色特性をSWOP(新聞紙)
に変更します。
3.インキ量等を設定します。
4.「イメージ」メニュー/モードで
CMYKカラーに変換
表示されるダイアログ
インキの色特性を
SWOP(新聞紙)に
変更する
色分解の種類をUCRにします。
黒インキの制限を80%
総使用量の制限を250%にします。
250
設定は印刷ターゲットを確認して
商業印刷とは特性が違いますので、デ
ータの流用はさけて、元データから制作
しなおしてください。
3章−3
UCR
GCR
Under Color Removal
Gray Compornent Replacement
GCRとは
UCRでのシャドー部分が、スミ版として
コンポーネントできるのがGCRです。
左の2種類の分解からわかるように、ス
ミ版の作りが違います。シャドウ部分の階
調が見た目にもはっきりわかります。
UCRはC.M.Y3色の重なる部分
つまりはシャドウ部分をスミ版に
置き換える考え方
GCRは左の分解方法にスミ版の
合成濃度調整ができる
ファイルメニューから
CMYK設定を選択
1
GCR
弊社では、UCRをおすすめします
が参考までにご紹介します。
GCRでの設定
2
表示されるダイアログ
インキの色特性を
SWOP(新聞紙)に
変更する
色分解の種類をGCRにします。 3
黒版生成をカスタム
黒インキの制限を80%
総使用量の制限を270%にします
1「ファイル」メニューのCMYK設定
2表示されるダイアログに対して色特
性をSWOP(新聞紙)に変更する
3色分解の種類をGCR・インキの制
限を80%、総使用量の制限を
270%に設定
4黒版生成をカスタムにし、表示され
るトーンカーブを図のように指定し
てください
4
黒版生成でカスタムを選択するとトー
ンカーブがあらわれます。コンピュータ
の特性として明るいハイライトの部分に
も、スミで調子が入ってきます。モニタ
ーでは美しいのですが4色印刷ですと、
色がにごります。ハイライトの部分のス
ミは飛ばしぎみにするため、7%ぐらい
までカットします。
左の表のようにしてください。
4.モノクロ画像(グレースケール)
モノクロ用の画像を作る際には、「イメージ」メニ
ュー/モード/グレースケールを選択して作成してく
ださい。ベタ部分は(一番のシャドー部分)は85∼
90%、ハイライトの部分は5∼10% になるように網
調整をしてください。ただし、画像内にある文字など
はスミ100%に指定した方が、メリハリのある仕上
げになります
●設定方法
1.「イメージ」メニュー/色調補正/トーンカーブ
を選択します
2.表示されたダイアログ調整したい網の%をカーブ で変更します。
トーンカーブでの網補正
情報で網(濃度)を
確認しながら色調整
「ウインドウ」メニューの情報
を表示を選択します。
パレットオプションでインキの
総使用量とCMYKカラーを選択し
ます。ポインターで指示した部分
のインキの網点濃度が表示されま
す。
3章−3
5.モノクロ2階調画像
おもにロゴやマーク
の画像で使用します。
出力は1200ppi、
必ず原寸で使用してく
ださい。
6.保存方法
●画像フォーマットはPhotoshopEPS形式にしてください
EPSファイルのプレビューは<Macintosh(8bit/pixels)>を指定
●エンコーディングは< JPEG−最高画質>を推奨
※4.0をお使いの方はDCSはオフにしてください
EPSでの保存
が基本です。
4章−1
送稿前に
1.データ制作後のチェック
ウィルスチェック
ウイルスのチェックは、送稿前
に必ず実施してください。
特に、持ち込まれるメディアに
関しては必ず行ってください。メ
ディアにデータを書き込んだ後に
スキャンをお願いします。
日頃から、オートスキャンを実
施することをお勧めします。
受付確認票・出力見本
送稿時
●出力見本はモノクロ・カラーとも、指定の枚数をご用
意ください
※必ず、持ち込まれる最終データで出力してください
●受付確認票も合わせてご用意ください
4章−1
2.送稿データ
メディアの中には
ファイルはひとつだけ
張り込んである画像などのファイルは、出力書類の
一部になりますので、添付する必要はなくなります。
例 外
同一申込で切り替え等がある場合
に限り、複数のファイルを入れてい
ただいてもかまいません。その場合、
原稿の掲載版名を必ずファイル名に
入れてください。
入 稿 形 態
保存方法は、それぞ
れのアプリケーション
で説明していますので
ご確認ください。
3.ファイル名・ディスクラベル
名称の付け方
例
9月9日の朝刊に
○×株式会社の広告を
掲載する場合の名称は
0909M ○×株式会社
原稿ファイル名
a.
となります。
日曜版であれば
命名規則
(1)掲載月日
半角4桁
複数日の場合は先頭の日付
0909日曜 ○×株式会社
となります
(2)刊行物
朝刊:半角「M」
夕刊:半角「E」
別刷:漢字「別」
日曜版:漢字「日曜」
おふたいむ:全角「おふ」
みなみ風「南」
(3)広告主名
(4)原稿の掲載版
(切替がある場合のみ)
b.
使用する文字
(1)半角英数(記号を除く)
(2)全角漢字・ひらがな・カタカナ
c.
使用できない文字
(1)半角カタカナ
(2)半角記号
(3)全角記号
※文字数は全角15文字以内にしてください。
ディスクラベル名
QuarkXPressで作業する方
最後の画像収集をする時に、Illustratorに配置されている画像
(孫画像)は収集されませんので、Illustrator上でリンク画像を
確認のうえ、Illustratorファイルと同一フォルダにコピーしてく
ださい。
a.
受付通番
b.
掲載月日
複数日の場合は先頭の日付
c.
d.
広告主名
広告会社名
フロッピーやMOに何度もデータを書き換えたり
していますと、ディスクエラーが出る場合がありま
す。お使いになっているコンピュータではでないの
に?と思った経験のある方は多いと思います。メデ
ィアの疲れだと思ってください。できるだけ送稿前
には、初期化をしてください。コピーのスピードも
早くなりますし、トラブルも少なくなります。
4章-1
4.データ指定一覧
5.出力フォント一覧
フォント
当社の出力可能フォントです。ご確認の上最終ファイルを作成して下さい。
ビブロスの外字については、記号のみです。例
えば「1」などのようなものです。漢字や分数な
どに関してのサポートはしておりません。
トラブルを防ぐためにアウトライン化を推奨し
ます。