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第9章 研究室紹介 - 社会工学2012 目次

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第9章
研究室紹介
社会工学 2012
121
第9章
研究室紹介
以下に、社会工学関連の研究室・スタッフの紹介を挙げますが(アイウエオ順)、あくまでも学生の研究教
育活動のためのものであり、大学内の予算、人事には関係のないものであることを注記しておきます。
1.スタッフ一覧
社会工学科・専攻
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/
宇佐美研究室
宇佐美誠教授、吉田早織秘書
西 9 号館 W 棟 5 階 530、531 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~usami/
大土井研究室
大土井涼二准教授
西 9 号館 W 棟 6 階 教員室西 9-636、学生室西 9-638 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~ohdoi/
金子研究室
金子昭彦連携准教授
西 9 号館 W 棟 6 階 637、638 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~kaneko/
齋藤研究室
齋藤潮教授、笠原知子助教
西 9 号館 E 棟 5 階 501、513 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~saito/
坂野研究室
坂野達郎准教授、白川慧一助教
西 9 号館 E 棟 5 階 504、505 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~sakano/
十代田研究室
十代田朗准教授、津々見崇助教
西 8 号館 W 棟 6 階 606、609 号室
URL:http://www.sun.mei.titech.ac.jp/sos/
土肥研究室
土肥真人准教授、杉田早苗助教
西 9 号館 W 棟 5 階 534、535 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~dohi/
中井研究室
中井検裕教授、中西正彦助教
西 9 号館 E 棟 5 階 506、507 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~nakai/
樋口研究室
樋口洋一郎教授、島根哲哉助教
西 8 号館 W 棟 6 階 601、602 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~higuchi/
肥田野研究室
肥田野登教授、大上淑美助教
西 9 号館 W 棟 6 階 627、628 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~hidano/
増井研究室
増井利彦連携准教授、棟居洋介助教、木下恵美子秘書
西 9 号館 E 棟 5 階 502、503 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~morita/
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社会工学 2012
真野研究室
真野洋介准教授
西 9 号館 W 棟 5 階 532、533 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~mano/
武藤研究室
武藤滋夫教授、岸本信助教
西 9 号館 W 棟 5 階 528、529 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~muto/
大和研究室
大和毅彦教授(社会工学専攻長)
西 9 号館 W 棟 5 階 514、515 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~yamato/
山室研究室
山室恭子教授(社会工学学科長)、李昌王文助教
西 9 号館 W 棟 5 階 516、517 号室
URL:http://www.soc.titech.ac.jp/~yamamuro/
社工事務室・図書室 城所真紀子事務員、西村佳子補佐員、矢内恵美子補佐員
西 9 号館 E 棟 4 階 401 号室
2.研究室紹介
社会工学科、社会工学専攻の研究室をアイウエオ順に紹介します。研究室のメンバーの自己紹介と、学生
諸君に読んでもらいたい推薦図書を数冊挙げてもらいました。また、研究室メンバーが 2006 年から 2011 年
までに公表した研究と、2001 年から 2011 年度までにその研究室の学生が発表した学位論文を掲載しました。
研究室を知るためのよい材料ですので、ぜひ参考にして下さい。
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第9章
研究室紹介
宇佐美研究室
1.宇佐美 誠 教授
研究分野とおもな仕事
公共的問題を発見して解決するための重要な制度として法がありますが、この法を根底的に研究する法哲
学が、私の専門分野です。最初の著書『公共的決定としての法』
(木鐸社、1993 年)では、司法だけでなく
立法・行政も含む法実践について、解釈という方法により考察を行いました。2 冊目の著書『決定』
(東京大
学出版会、2000 年)や、最近の編著『法学と経済学のあいだ』(勁草書房、2010 年)では、社会科学的知見
が法学に対してもつ含意について分析しました。また、共編著『公共哲学 20 世代間関係から考える公共性』
(東京大学出版会、2006 年)その他で、環境問題や途上国の貧困問題などの現実の諸問題を素材とした法哲
学的・政治哲学的研究も重ねています。
最近の研究テーマ
最近取り組んでいる研究テーマには、つぎのものが含まれます。
○途上国の貧困とグローバルな正義
○環境問題と世代間正義
○法政策の原理と類型
○移行期社会での正義と和解
経歴と教育活動
1989 年に名古屋大学法学部を卒業し、1996 年に論文により博士(法学)の学位を得ました。名古屋にある
中京大学で講師・助教授・教授として 11 年間教え、その間にハーヴァード大学に客員研究員として 2 年間滞
在しました。東工大には 2004 年 3 月に赴任してきました。
学生の皆さんが具体的な公共的問題や現行政策を考察するときに、社会科学的知見とあわせて法的基本概
念や哲学的分析装置を活用できるようになることを目標として、教育活動を行っています。大学院授業では、
毎回の授業時間を講義部分と質疑・討論部分に分け、受講者との対話を通じて授業内容の理解を深めてゆく
討論型授業を、長年続けています。
研究室の方針
宇佐美研究室では、メンバーがそれぞれ特定の専門分野について基礎を学んだ上で、他の分野にも関心を
広げながら、自分の研究テーマに取り組んでゆきます。具体的には、あらたに研究室に所属した学生には、
関心のある問題を自由に話してもらい、その問題に関連する学問分野の文献を教員が紹介します。このとき
示唆される分野は、法哲学にかぎらず、政治哲学・政策科学・応用倫理学など、あつかう問題に応じて多岐
にわたっています。つぎに、その分野の入門書・基本書などによって、基礎的知識を身につけます。そして、
関心や必要に応じて他の分野も視野に入れながら、研究テーマを次第に固めてゆきます。
推薦図書
・H・L・A・ハート(矢崎光圀監訳)
『法の概念』みすず書房、1976 年。
・ロナルド・ドゥウォーキン(木下毅=小林公=野坂泰司訳)『権利論』増補版、木鐸社、2003 年。
・ロナルド・ドゥウォーキン(小林公訳)『権利論Ⅱ』木鐸社、2001 年。
・ジョン・ロールズ(川本隆史=福間聡=神島裕子訳)『正義論 改訂版』紀伊國屋書店、2010 年。
2.最近の研究

Makoto Usami. “Shallow Grounds for Shallow Judicial Decision: A Response to Sunstein.” Archiv für
Rechts- und Sozialphilosophie. Forthcoming.

石塚淳子.「グローバルな正義再考:責任論の視点から」.『政治思想研究』. 12 号. 近刊.

藤田潔.「賀川豊彦の「叱られる権利」の考察:子どもの人格形成に関するエレン・ホワイトとの思
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社会工学 2012
宇佐美研究室
想的相似性」.『賀川豊彦学会論叢』. 20 号. 近刊.

Makoto Usami. “Intergenerational Justice: The Rights of Future People or the Duty of Fair Play.” Discussion
Paper No. 2011-05. Department of Social Engineering. Tokyo Institute of Technology. 1-19. 2011.

Makoto Usami. “The Non-Identity Problem, Collective Rights, and the Threshold Conception of Harm.”
Discussion Paper No. 2011–04. Department of Social Engineering. Tokyo Institute of Technology. 1-17. 2011.

宇佐美誠. [巻頭言]
「公共政策研究の試金石としての東日本大震災」.『公共政策研究』. 11 号. 3-4.
2011.

宇佐美誠.『その先の正義論:宇佐美教授の白熱教室』. 武田ランダムハウスジャパン. 2011.

Makoto Usami. “Tolerating the Hardly Tolerable: The Offense Principle Reconsidered.” Paper presented at
“Debating Toleration: Attitudes, Practices and Institutions.” University of Pavia. Pavia. 1-14. 2011.

Makoto Usami. “Intergenerational Rights: A Philosophical Examination.” In Patricia Hanna (ed.). An
Anthology of Philosophical Studies, Volume 5. Athens: Athens Institute for Education and Research. 333-342. 2011.

Makoto Usami. “Intergenerational Justice: Rights versus Fairness.” Philosophy Study. Vol. 1. No. 4. 237-246.
2011.

Makoto Usami. “Global Justice, Human Rights, and State Duties.” Paper presented at the Association for
Legal and Social Philosophy Annual Conference. University of Warwick. Coventry. 1-12. 2011.

宇佐美誠=濱真一郎編.『ドゥオーキン:法哲学と政治哲学』. 勁草書房. 2011.

宇佐美誠.「ドゥオーキンの法哲学と政治哲学」. 宇佐美誠=濱真一郎編『ドゥオーキン:法哲学と
政治哲学』. 1-27. 勁草書房. 2011.

宇佐美誠.「法をめぐる見解の不一致」. 宇佐美誠=濱真一郎編『ドゥオーキン:法哲学と政治哲学』.
勁草書房. 109-127. 2011.

宇佐美誠=濱真一郎.「あとがき」. 宇佐美誠=濱真一郎編『ドゥオーキン:法哲学と政治哲学』勁
草書房. 239-240. 2011.

宇佐美誠.「リスク縮減機構としての不動産登記制度:法と経済学の観点からの一考察」.『経済社
会研究プロジェクト リスク・ソリューションに関する体系的研究』. 東京工業大学大学院社会理工学研究
科. 177-185. 2011.

Meirong Guo. “Protection of Consumer Right to a Fair Transaction in E-Commerce.” International
Conference on Business Management and Electronic Information (BMEI2011). 5-8. Guangdong University of
Business Studies. Guangzhou. 2011.

Meirong Guo. “A Comparative Study on E-commerce Consumer Right to Learn the Truth: Policies of Major
Legal Systems.” International Conference on Engineering and Business Management (EBM2011). Vol. 6.
2496-2499. East International Hotel. Wuhan. 2011.

宇佐美誠.「グローバルな正義と歴史上の不正義」. 田中愛治監修, 齋藤純一=須賀晃一編『政治経
済学の規範理論』. 勁草書房. 53-64. 2011.

宇佐美誠.「正義と利益:法政策学の 2 つの礎石」. 『新世代法政策学研究』10 号. 15-40. 2011.

宇佐美誠.「グローバルな正義と歴史上の不正義」. 政治経済学会第 2 回研究大会. 早稲田大学. 1-11.
2011.

宇佐美誠編.『法学と経済学のあいだ:規範と制度を考える』. 勁草書房. 2010.

宇佐美誠.「はしがき:法と経済学を深めて広げる」. 宇佐美誠編『法学と経済学のあいだ:規範と
制度を考える』勁草書房. i-iv. 2010.

宇佐美誠.「効率性と正義:法と経済学の基礎理論のために」. 宇佐美誠編『法学と経済学のあいだ:
規範と制度を考える』勁草書房. 3-20. 2010.

宇佐美誠. 「ドゥウォーキンの法哲学と政治哲学(ワークショップ概要)」.『法哲学年報 2009』.
150-152. 2010.

Makoto Usami. “Truth Commissions in the State-Building Process: Promise and Pitfalls.” Paper presented at
the International Workshop on Statebuilding. Japan International Cooperation Agency Research Institute. Tokyo.
1-26. 2010.

宇佐美誠.「法をめぐる公共性」. 山脇直司=押村高編『アクセス公共学』. 日本経済評論社. 59-81.
2010.

宇佐美誠.「正義と利益:法政策学の 2 つの礎石」. 北海道大学グローバル COE「多分散型統御を目
指す新世代法政策学」GCOE 研究会. 北海道大学. 1-4. 2010.

Makoto Usami. “Intergenerational Rights: A Philosophical Examination.” Paper presented at the 5th Annual
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第9章
研究室紹介
International Conference on Philosophy. St George Lycabettus Boutique Hotel. Athens. 1-16. 2010.

宇佐美誠.「法と経済:提題と展望」. 『法哲学年報 2008』. 1-15. 2009.

宇佐美誠.「シンポジウムの概要」. 『法哲学年報 2008』. 112-120. 2009.

宇佐美誠.「効率性と正義:『法と経済学』の基礎理論のために」. 科学研究費補助金基盤研究「法
と経済学の法哲学的総合研究」研究会最終成果発表シンポジウム. 東京工業大学. 1-14. 2009.

宇佐美誠.「グローバルな環境ガバナンス:シティズンシップ論を超えて」. 足立幸男編『持続可能
な未来のための民主主義』環境ガバナンス叢書第 8 巻. ミネルヴァ書房. 62-86. 2009.

宇佐美誠.[翻訳]ロナルド・ドゥウォーキン『裁判の正義』. 木鐸社. 2009.

宇佐美誠.「訳者あとがき」ロナルド・ドゥウォーキン(宇佐美誠訳)
『裁判の正義』木鐸社. 363-373.
2009.

Makoto Usami. “Climate Change, Rights, and Fairness.” Paper presented at the Association for Legal and
Social Philosophy Annual Conference. University of Edinburgh. Edinburgh. 1-15. 2009.

Makoto Usami. “The Moral Foundations of Sustainability: Rights versus Fairness.” Paper presented at “From
the Local to the Global: International SustainAbility Conference.” Villanova University. Villanova. 1-20. 2009.

宇佐美誠.[書評]
「ドゥウォーキン法理論の新たな展開 Ronald Dworkin, Justice in Robes, Harvard
University Press, 2006, pp. 308」.『アメリカ法』2008-2 号. 248-254. 2009.

宇佐美誠.「公正の解剖学:公正取引の意味と機能」. 公正取引委員会競争政策研究センター法哲学
セミナー. 公正取引委員会事務総局. 1-16. 2008.

宇佐美誠.「国際的環境ガバナンスの基礎と構想」. 文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「持
続可能な発展の重層的環境ガバナンス」中間報告シンポジウム. 京都大学. 1-16. 2008.

宇佐美誠.「法と経済:提題と展望」. 日本法哲学会 2008 年度学術大会. 学習院大学. 1-8. 2008.

宇佐美誠.「学界展望(2007 年 1 月~12 月)」. 『公共政策研究』8 号. 139-142. 2008.

宇佐美誠.[発言記録] 公共哲学京都フォーラム編『公共哲学のあゆみ』公共哲学特巻. 東京大学
出版会. 62-66, 86-87, 89, 198-200, 221-223. 2008.

Makoto Usami. “Law as Public Policy: Combining Justice with Interest.” In Tadeusz Biernat and Marek
Zirk-Sadowski (eds.). Politics of Law and Legal Policy: Between Modern and Post-Modern Jurisprudence. Warsaw:
Wolters Kluwer Polska. 292-315. 2008.

宇佐美誠.「グローバルな正義・再論」. ホセ・ヨンパルト=三島淑臣=竹下賢=長谷川晃編『法の
理論 27』. 成文堂. 97-123. 2008.

Makoto Usami. “Reasons for Climate Change Policy.” Paper presented at the Salzburg Conference 2008,
“Energy and Climate Policy——Towards a Low Carbon Future.” Schloß Leopoldskron. Salzburg. 1-8. 2008.

Makoto Usami. “Law as Policy: Justice and Interest.” Discussion Paper. No.08–09. Department of Social
Engineering. Tokyo Institute of Technology. 1-27. 2008.

宇佐美誠.[書評]
「山脇直司『グローカル公共哲学:
「活私開公」のヴィジョンのために』東京大学
出版会.2008 年」.『公共的良識人』200 号. 5. 2008.

Makoto Usami. “Shallow Grounds for Shallow Judicial Decision: A Response to Sunstein.” Comment made
at the Ninth Kobe Lecture, “Judicial Minimalism: For and Against.” Aoyama Gakuin University. Tokyo. 11-13. 2008.

宇佐美誠.「語られぬ真実:性暴力をめぐる正義・和解・記憶」. 宮地尚子編『性的支配と歴史:植
民地主義から民族浄化まで』大月書店. 299-326. 2008.

宇佐美誠.「学界展望(2006 年 1 月~12 月)」. 『公共政策研究』7 号. 171-175. 2008.

Makoto Usami. “Government, Civil Society, and Posterity.” Discussion Paper No. 07-12. Department of
Social Engineering. Tokyo Institute of Technology. 1-32. 2007.

Makoto Usami. “Law as Public Policy: Combining Justice with Interest.” Paper presented at the Twenty-third
World Congress of Philosophy of Law and Social Philosophy (IVR-2007). Jagiellonian University. Cracow. 1-23.
2007.

宇佐美誠.「性暴力をめぐる真実と記憶」. 大学 21 世紀 COE ワークショップ「傷と記憶と「和解」:
性的支配とヨーロッパの内・外・周縁・境界」. 一橋大学. 1-13. 2007.

Makoto Usami. “Global Justice: Redistribution, Reparation, and Reformation.” Archiv für Rechts- und
Sozialphilosophie. Beiheft 109. 162-169. 2007.

Makoto Usami. “Government, Civil Society, and Posterity.” Paper presented at the First International
Symposium on “Democracy for the Sustainable Future.” Kyoto University. Kyoto. 135-151. 2007.

宇佐美誠=土場学.[書評]
「正義論と社会学のあいだ:盛山和夫『リベラリズムとは何か』をめぐ
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社会工学 2012
宇佐美研究室
る対論」.『理論と方法』22 巻 1 号. 109-120. 2007.

宇佐美誠.[発言記録]三谷博=金泰昌編『東アジア歴史対話:国境と世代を越えて』東京大学出版
会. 161-162, 246, 299-300, 321. 2007.
3.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'04
民間企業の個人情報侵害に対する被害者救済
'07
医師偏在の政策科学的研究
製造物責任に関する企業倫理学的考察:松下石油温風機欠陥問題の事例
ウェブ空間における公共圏の構築:討議民主主義に向けて
'09
鉄道事業の一部廃止の制度に関する政治哲学的考察
'10
公序良俗規範の適用の構造に関する法哲学的研究
'11
原子力発電所の立地に関する政治哲学的研究
地球温暖化対策の再検討:優先性説の視座から
≪修士≫
'06
平等主義的リベラリズムにおける責任概念
氏名
出町
奥野
安田
渡邊
今井
鈴木
小澤
北川
竜志
翔
香央里
智之
裕也
慎太郎
琢磨
潤
保田 幸子
社会工学 2012
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第9章
研究室紹介
大土井研究室
1.大土井 涼二 准教授
私の研究分野はマクロ経済学,特に経済成長理論です.私はこれまで(1)資金市場の不完全性が経済主体の
生産技術選択に与える影響の解明, (2)企業の生産性に寄与する公共サービス支出と経済成長・社会厚生との
関係, (3)動学的貿易モデルにおける生産特化パターンの決定,という主に 3 つの観点から理論研究を進めて
きました.
1980 年代以降のマクロ経済学研究は,「ミクロ的基礎づけ」,
「経済主体の異時点間に渡る意思決定」とい
う大きく 2 つの特徴を持ち,またミクロ経済学・ゲーム理論及び計量経済学の研究成果を積極的に取り入れ
ながら日進月歩で変化しています.従って,マクロ経済学を学ぶ人は,データに積極的に向き合うと同時に,
他の分野における研究の進展にもある程度目を光らせておく必要があります.私自身「院生の頃にもっと勉
強しておけば良かった」と思う毎日ですが,同時に私にとってこれがマクロ経済学研究を続ける魅力の一つ
になっています.
上記のようなマクロ経済学研究の進展によって,分析方法の数学的難易度は飛躍的に上がりました.新た
な研究方法誕生から 30 年近く経過しているにも関わらず,学部教育になかなか反映されない理由の一つは,
日本では経済学部が文系に属しているからだと思います.しかし,社会工学科の学生は理系に属しているわ
けですから,学部初級のマクロ経済学をスキップして中級から上級のテキストにチャレンジしてほしいか,
と言われればそうでもなく,やはり初級のテキストから順に理解をしていってほしいと思っています.最新
鋭のジェット機から見れば,ライト兄弟が乗った飛行機は陳腐なものに見えますが,彼らの成し遂げたこと
は金字塔には違いありません.学術上の歴史的背景の理解なしに最先端の研究結果だけを摂取することはあ
まり健全とは思えません.また,文系の学生用になるべく数式を使わずにロジックを解説したテキストは数
学ができる学生からしたら却って読みづらいですが,数学に自信があるならば,
「著者がここで述べているこ
とはどのような数理体系で説明できるか」を考えるほうが,闇雲に難易度の高いテキストにチャレンジする
よりもよほど経済学の深い理解が得られると思います.
最後に,経済学研究に限らず,研究者は常に「正しく,かつ自明でない命題」を探しています.かつて経
済学者のポール・サミュエルソンは,数学者・物理学者のスタニスラフ・ウラムから「社会科学において,
正しいと断言でき,かつ自明でない命題が一つでもあったら答えてみたまえ」と言われ,かなりの時間を要
した後,国際貿易における「リカードの比較優位の原理」がそれに相当する,と気づいたそうです.私のよ
うな凡人が新たにそのような大命題を見つけられるとは思いませんが,皆さんと議論することで,少しでも
成長できたらと思っています.
2.最近の研究

Horii, R., R. Ohdoi and K. Yamamoto. “Financial infrastructure, technological shift, and inequality in
economic development.” Macroeconomic Dynamics, forthcoming (DOI: 10.1017/S1365100511000356).

Naito, T. and R. Ohdoi. “A two-country model of trade and growth with intersectoral knowledge spillovers.”
Journal of Economics, vol. 103(1), pp.39-58, 2011.

Futagami, K.., T. Iwaisako, and R. Ohdoi. “Debt policy rule, productive government spending, and multiple
growth paths.” Macroeconomic Dynamics, vol. 12(4), pp.445-462, 2008.

Hu. Y., R.Ohdoi and K. Shimomura. “Indeterminacy in a two-sector endogenous growth model with
productive government spending.” Journal of Macroeconomics, vol. 30(3), pp.1104-1123, 2008.

Naito, T., and R. Ohdoi. “Dynamics of a two-sector endogenous growth model with intersectoral knowledge
spillovers.” Economic Theory, vol. 35(3), pp. 599-605, 2008.

Ohdoi, R. “Productive government spending, patterns of specialization and economic growth in a small open
economy.” Japanese Economic Review, vol. 58(1), pp. 127-146, 2007.
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社会工学 2012
金子研究室
金子研究室(新規の研究室所属はできません)
1.金子 昭彦 准教授
私の専門分野はマクロ経済学、特に開放経済(貿易や海外との資本取引が行われている世界)における国
民所得や経済成長の決定です。この分野の研究は分析手法の確立(動学的最適化によるマクロモデルやその
応用である内生成長理論)とともに近年盛んな領域のひとつであります。以前の貿易理論がもっぱらミクロ
経済学の領域と考えられていたことを考えると、近年のミクロ的基礎付けを持つマクロ経済理論の成果とい
える領域かもしれません。
したがって本研究室でもマクロ経済学について学ぶことになります。教科書風に経済学という学問を定義
すると「希少な資源の配分についての研究」というものになるでしょう。資源配分についての研究には、
「ど
のように配分せよ」という問題も「どのように配分されているか」という問題の両方を含みます。両者の違
いは市場メカニズムがうまく働いているかどうかという違いです。マクロ経済学というのは、その中でも資
源配分が特に国民所得、経済成長、インフレ率などのマクロ経済指標とどのような関係にあるかついて研究
する領域です。資源配分がうまくいかないと、不況(低い国民所得)
、低成長率、高インフレ率などの問題が
発生することになります。
以上の問題を記述するために、今日の経済学は数学によるモデルの構築という方法を使います。したがっ
て、学生はまずその記述方法を学ぶ必要があります。さらに、その基礎的なモデルを現実世界に応用し、よ
り的確な経済モデルの構築および政策の提言などを行っていくことになります。よい研究のためには、数学
的な能力と現実把握能力の両方が必要とされることになります。
最後になりますが、今日のマクロ経済学はミクロ経済学の知識なしでは学ぶことができません。ミクロ経
済学も含めた経済学の知識を授業で十分学んでいることが要求されます。
推薦図書
・小野善康 著 「景気と経済政策」(岩波新書)
・齊藤誠 著 「新しいマクロ経済学」
(有斐閣)
・中谷巌 著 「入門マクロ経済学」(日本評論社)
2.最近の研究

A. Kaneko and D. Matsuzaki. “Consumption tax and economic growth in an overlapping generations model
with money holdings”. Journal of Economics. vol. 98. issue 2. 155-175. 2009.

K. Futagami, A. Kaneko, Y. Ono and A. Shibata. “International Asset Trade, Capital Income Taxation, and
Specialization Patterns”. Journal of Public Economic Theory. Vol.10. 743-763. 2008.
3.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'02
競争入札における努力インセンティブ低下の可能性について
銀行のコンサルティングインセンティブと最適契約
広告が経済厚生に与える影響について 「コモディティ」市場を用いた経済厚生分析
'03
雇用における契約期間の分析~逆選択モデルを用いて~
'04
繁殖牝馬の所有形態に関する研究
減価償却の投資に対する影響
所得格差と階層移動について
'05
労働生産性の逆転を考慮したシグナリング・ゲームの研究
海外直接投資拡大のマクロ的効果
氏名
内田 誠治
城所 大輔
宮川 洋
斉木 真
齋藤 亮
古舘 慎一郎
萬 尚樹
土屋 文人
瀬島 直巳
社会工学 2012
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第9章
研究室紹介
消費データを使用しない C-CAPM の予備的研究
'07
経済援助理論に関する一考察
動学基本モデルによる現経済政策の解釈
公共プロジェクトの実施問題における情報取得行動とメカニズムの効率性
'08
人的資本の蓄積を考慮した最適課税
~公共財消費を効用関数に含めた成長モデルにおいて~
強制的な経営情報の情報公開がもたらす非効率性について
~アナリストの情報取得プロセスに焦点をあてて~
'09
日本の製造業における効率賃金仮説の実証研究
構造的累進度、超過負担から見た 2000 年代の所得税制改革の評価
ベルトラン市場内の製品差別化の度合いと排出権初期配分が排出権価格と産業利潤
に与える影響
企業の R&D 支出決定への動学的アプローチ
'10
為替レートにおけるオーバーシューティングについて
公共財を含めた貿易モデルとそれに対する社会厚生への影響
所得移転における養育補助の水準決定~政治経済学的アプローチを用いて~
≪修士≫
'02
発展途上国における教育投資とインフラ整備の税金投入の配分について
'03
差別化された財の複占市場におけるデポジット・リファンド制
'04
結婚を介した能力の世代間移転と階層移動について
'05
チーム作業における内的モチベーションの分析
'07
養殖品を含む資源財貿易の効果
再販売価格維持制度に関する理論的検討
'08
エージェントが格差回避的のときの賃金体系の考察
賃金交渉が一般訓練への投資に与える影響
'09
利潤分配が労働者の生産性と雇用に与える影響
借入可能額の拡大がマクロショックの感応度に与える影響
'10
無限期間の貸付モデルにおける団体貸付の効果について
環境税が企業の立地決定に与える影響~ジョイント・ベンチャーを考慮して~
動学経済における資金調達の違いによる公共投資の効果についての分析
‘11
世代重複モデルを用いた児童労働に関する研究
互恵行動と社会的選好を考慮した最適契約についての考察
貨幣経済における寿命と経済成長の関係
物的資本の教育環境への配分の効果
~unified growth theory を用いて~
≪博士≫
'03
Consumption Tax, Demand for Money and Heterogeneous House hold
'06
A Study on the Evaluation of Business Cycle(小西秀樹先生と共同指導)
130
社会工学 2012
杉本
糟谷
桑田
坂東
上口
幸平
祐介
将史
桂介
恭平
畦森 一哉
奥田 康夫
柿野 陽
中村 洋
古谷
川村
吉川
坂口
遼
高嗣
太清
智基
加藤 和希
登張 元之
宮川 洋
斉木 真
瀬島 直巳
井田 祐樹
金堀 徹
李 仙
神田 浩史
松本 義博
畦森 一哉
上口 恭平
張 軒
古谷 遼
信田 紗希
柿野 陽
國安将大
松﨑 大介
増田 宗人
斎藤研究室
齋藤研究室
1.齋藤 潮 教授
履歴:
1957 年
1981 年
1983 年
1983 年
1990 年
1992 年
1996 年
2001 年
山形県生まれ
東京工業大学工学部社会工学科卒
同、大学院理工学研究科修士課程修了(社会工学専攻)
東京工業大学工学部 助手
運輸省港湾技術研究所 主任研究官
東京大学工学部 助教授
東京工業大学大学院社会理工学研究科 助教授
同 教授
専門:
景観論・地域景観計画論・景観設計
主要著書:
○港の景観設計(1991, 技報堂)分担執筆
○ウォーターフロントの計画ノート(1994, 共立出版) 分担執筆
○東京のインフラストラクチャ-(1997, 技報堂)分担執筆
○景観用語事典(1998, 彰国社) 分担執筆
○環境と都市のデザイン(2004,学芸出版社) 土肥真人氏と共編著
○環境と空間文化 (2005,学芸出版) 土肥真人氏らと分担執筆
○名山へのまなざし(2006,講談社現代新書) 単著
主要設計指導作品(竣工分):
○別府餅ヶ浜高潮対策事業砂浜による面的防護
○新潟港みなとトンネルアプローチ道路擁壁
(国土交通省北陸地方建設局新潟港湾・空港事務所管内):2005 年度 土木学会デザイン賞優秀賞授賞
○湯田ダム貯水池保全施設(国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合監理事務所管内)
○矢本石巻道路鹿又高架橋(国土交通省東北地方整備局仙台工事事務所管内)
研究テーマ:
[設計・計画論的課題]
地景論(地形・植生などに起因する景観(地景)の地域的特質の分析ならびに抽出)
→「港の景観設計」
「名山へのまなざし」に還元
構造物造形論(構造物造形の景観論的な位置づけ)
→「新潟みなとトンネルアプローチ道路擁壁」デザインに反映
○近代都市空間論(近世を比較対象とした明治以降戦前までのわが国主要都市の空間デザインの再解釈)→
研究室学生の近年の卒業論文、修士論文、博士論文のテーマに反映
[景観原論的課題]
○景観構造論(環境・景観・人間の関係論、価値観をめぐる個人と集団との関係などにかかわる研究)→「公
共空間デザイン特論」「景観学概論」に反映
○景観意味論(奥性/場所/原風景/仮想行動/ハレとケなど、空間や景観の了解にかかわる諸概念の研究)→「景
観用語事典」に還元
○景観様式論(白砂青松/山紫水明/日本三景/富士山/名所など、わが国の伝統的な景観様式の研究)
→「景観用語事典」に還元
社会工学 2012
131
第9章
研究室紹介
講義:
○公共空間デザイン特論(大学院向け)
:人間と自然との関係の考察から、景観の意味、空間設計・構造物設計の意味を読み解く。
景観学概論(学部向け)
:景観の評価、価値をめぐる理論について、景観の実例を交えながら検討する。
○6類特別講義(学部1年生向け。後期担当)
:景観における自然賛美、歴史賛美の図式を分析し、その意味を問い直す。
推薦図書:
・日本人の風景観の原点にかんする論考
○樋口忠彦「日本の景観」
(ちくま学芸文庫)
・風景論の枠組の多様性にかんする論考
○中村良夫「風景学入門」
(中公新書)
・風景の比較文化論
○オギュスタン・ベルク「西欧の景観・日本の風景」
(講談社新書)
・風景観の変革史を再整理
○アラン・コルバン「風景と人間」(藤原書店)
・現象学的空間論。場所概念の示唆的論考
○多木浩二「生きられた家」(青土社)
・近代日本の都市形成事情
○藤森照信「明治の都市計画」(岩波書店)
・景観設計の新たな論点
○中村良夫「風景を創る」
(NHK ライブラリー)
空間計画・設計プロジェクト
2001- 別府港海岸高潮整備事業にからむ海岸空間設計の提案
(現在 北浜地区 2:詳細検討, 北浜地区 1:検討会と WS 進行中)
2004- 北陸新幹線飯山駅周辺都市デザイン計画策定
2008- 三保の松原鎌ヶ崎護岸改良設計案(現在 実施設計検討段階)
学生諸君へ:
景観とは、人間と環境との関係のひとつの現れです。
環境という概念が人間を抜きにしてもありつづける世界を指すのに対して、景観という概念は、環境に対
する人間の了解の仕方にかかわっています。人間不在という条件のもとでは切れ目のない環境を、人間がど
のような要素に切り分けて眺めるか、離れた位置にある要素相互をどのように関係づけるのかというような
了解の仕方、脈略の与え方の、とくに視覚的な側面について注目するのが景観論です。
景観、すなわち環境の了解の主体は個人ですから、その意味において、景観は環境に対する主観の投影だ
といえます。が、しかし、その主観は、親兄弟や友人、さらには学校教育やメディア、言語文化など、様々
な影響化にあるわけですから、景観は多分に社会的あるいは文化的な産物であるとも言えます。ここで、社
会的・文化的という意味は、(a)環境それ自体が物理的に、一定の社会の価値観に従って改造されているとい
うことと、(b)人々が自然も含めた環境をどのように了解するかが、一定の社会の価値観の影響下にあるとい
うことの二つの側面をもっています。つまり、景観は、それ自体がわれわれの環境了解の通念として外在化
しかつ内在化しているために、その通念に生きる人々にとっては、環境が自明化してみえるということにな
ります。この事態、自明化されていることは何か、を記述すること、これが当研究室の仕事のひとつ目です。
さて、人々が通念に浸り、周囲の環境の了解の仕方を自明なものとし、特段考慮の対象とすらしなくなっ
た状態におかれているとします。このとき、デザインという行為は、そこから脱却し、新鮮な感動を獲得し
ようという衝動に基礎があると、考えることもできます。そうした衝動のある水準のものは、ときに環境の
了解の仕方を変革する。見慣れたはずの同じ環境が違って見えるということがおこります。この意味におい
て、当研究室は、デザインという行為を仕掛けることと、ものの見方の変革の履歴を景観史や空間デザイン
史として編纂する作業にとりくむこと、という大それた目標をもっています。これが当研究室の仕事の 2 つ
目と 3 つ目です。
132
社会工学 2012
斎藤研究室
2.笠原 知子 助教
1998 年に東京工業大学大学院社会理工学研究科を修了、建設コンサルタントに勤務した後、再び社工の学
生となりました。2005 年に博士課程修了、2007 年 3 月より齋藤研究室の助教をしております。
これまで、風景が良い・美しいとはどういうことなのか、人が環境をどのような価値観で眺めてきたのか
ということに着目して、時代によるその変容や普遍性について研究してきました。
景観を評価するとき、整然とした街並み、緑豊かな公園、というように、客体の側に対する何らかの評価
基準―形や色が整っているか、緑が多いかといったこと―を充足しているかどうか、に主眼が置かれること
があります。しかし、整然と似たような住宅が建ち並ぶ街や、緑ばかりの公園は、本当に魅力的でしょうか。
このような評価基準によって、住まい手にとっての風景の本質をとらえることはできるでしょうか。一方で、
風景は個人の趣味嗜好の問題で、評価などできないとされることもあります。しかし、私たちの風景観はそ
れほどまでに違っていて、共感しえないものなのでしょうか。公共空間のデザインに携わる人たちの、体よ
い責任逃れのようにも思われます。…と批判するのは簡単なのですが、じゃあ、どういう風景が良いのか、
何をすべきなのか/何ができるのか、十分に応えるのは難しいことです。研究と並行して現場でのデザイン
に携わりながら、皆さんとともに理解を深めていきたいと思っています。
皆さんには懐かしい風景や好きな風景がありますが。どのような空間を面白いと思いますか。まずは自身
の感覚を大切にしてください。そして、周囲の仲間と語り合い、異なる様々な感覚を理解し、多くの刺激を
受けることを楽しんでください。何より、学生時代は時間があります。是非、いろいろな地域を旅して、異
なる文化や価値観に触れ、たくさんの発見をしてください。
◇著書:
・技師たちがみた江戸・東京の風景(2010 学芸出版社)
◇講義:
・都市景観論(学部)
◇推薦図書:
・白幡洋三郎「近代都市公園史の研究―欧化の系譜」
(思文閣出版)
・李孝徳「表象空間の近代―明治「日本」のメディア編制」
(新曜社)
・高階秀爾「20 世紀美術」
(筑摩書房)
・木岡伸夫「風景の論理」
(世界思想社)
・中村良夫「風景からの町づくり」(NHK出版)
3.最近の研究
 名神・東名高速道路におけるドイツ人技師ドルシュの設計思想に関する研究. 橋本政子,斎藤潮. 景観・デザ
イン研究論文集. №8. pp. 41-49. Jun 2010.
 明治後半から昭和初期の非港湾管理者による埋立地開発経緯に関する研究. 樋口尚,斎藤潮. 都市計画論文
集. No.44-3. pp. 577-582. Oct 2009.
 南湖における田園の名所化と『共楽』の思想に関する研究. 藤井俊輔,笠原知子,斎藤潮. 景観・デザイン研究
論文集. №6. pp. 63-69. Jun 2009.
 江戸の火除地における設置前後の空間利用実態とその変容. 田附遼,西成典久,斎藤潮. 都市計画論文集.
No.44-1. pp. 62-67. Apr 2009.
 山岳の形姿と構図からみた『漢陽真景』の描画地点の特質. 徐南姫,斎藤潮,鄭泰烈. ランドスケープ研究.
No.72-5. pp. 915-921. Mar 2009.
 都市オープンスペースの立地と利用形成 –江戸火除地を対象として-. 田附遼,西成典久,斎藤潮. 景観・デザ
イン研究講演集. No.4. CDROM/B53D.pdf. 2008.
 譲斎チョンソンの真景山水画のデフォルメに関する研究. 徐南姫,斎藤潮. 都市計画論文集. No.43-3. pp.
559-564. Oct 2008.
 横浜中華街とその隣接地区との空間的差異の形成過程-敷地規模と所有形態に着目して-. 中川貴裕,笠原知
子,斎藤潮. 都市計画論文集. No.43-3. pp. 535-540. Oct 2008.
 自由が丘駅周辺を対象とした同一地名付建物の空間分布に関する研究. 大友佑介,笠原知子,斎藤潮. 都市計
画論文集. No.42-3. pp.61-66. Oct 2007.
 都市広場としての潜在性に着目した交差点の空間構成に関する基礎的研究 –中世イタリアの都市広場の空
社会工学 2012
133
第9章
研究室紹介
間的特徴との比較を通じて-. 木下智康,西成典久,斎藤潮. 都市計画論文集. No.42-3. pp.97-102. Oct 2007.
 国分寺崖線二子玉川周辺における明治・大正期の別邸の地形的立地特性. 小谷野真由巳,笠原知子,斎藤潮.
 都市計画論文集. No.42-3. pp.121-126. Oct 2007.
 東京戦災復興区画整理事業にみる広場状空地の出自とその背景に関する研究. 西成典久. 都市計画論文集.
No.42-3. pp.409-414. Oct 2007.
4.最近の学位論文
年度
論文タイトル
≪学士≫
'02
塔状工作物の計画・設計にみられる影響の系譜に関する研究
見通し距離および方向の変化に着目した苑路の景観シークエンスの分析~桂離宮
をケーススタディとして
景観ディスプレイ論からみた江戸の大名庭園における中島と苑路との関係
国立市大学通り周辺の「景観」観について
沿道環境に対する評価と認知距離との関連性の解釈について
'03
自我領域との関係性からみた縁の特質について-塔中をケ-ススタディとして-
「まちづくり主体」の交代と「まちづくり思想」の変化-東京都国分寺高木町を
例として-
谷戸における別荘立地選定の地形的要因
江戸東京における夜景表現の変化に関する研究-江戸後期から明治初期の浮世絵
風景画を対象として-
'04
首都圏緑地保全区域の景観特性に関する研究
川越一番街商店街における建築意匠の目標像の形成過程
'05
庭外眺望保全の実態に関する研究-浜離宮恩賜庭園を事例として-
昭和戦前期における地下鉄上屋型出入口の意匠に関する研究-意匠的変遷とその
背景-
建築並びに歩行者の対面距離に着目した交差点の分類に関する研究
'06
自由が丘駅周辺を対象とした同一地名付建物の空間分布の変容に関する研究
国分寺崖線の地形からみた別邸敷地選定の特徴
'07
震災復興期の御茶ノ水一帯の事業の相互関連性について
江戸火除地における広場的利用の形成
横浜中華街の空間構造とその変容
'08
東京駅周辺の交通ネットワークにおける自転車利用の可能性について
東京湾埋立地開発における品川町の経営戦略
'09
吉田初三郎の観光鳥瞰図にみる回遊行動誘発システム-東京近郊の鉄道沿線鳥瞰
図に着目して秋葉原の商業集積に関する研究-「電気」と「アニメ」の混在状況に着目して山上集落での車道建設に伴う道の利用形態の変化-奥多摩町峰集落を事例として'10
東京 23 区における河川・水路の再生の経緯と形態に関する研究
公園墓地設計にみる井下清の理念
戦後東京におけるヤミ市の空間特性
'11
伊豆諸島利島における観光に関する過程と現状
コンピュータグラフィックによる人間表現手法―「不気味の谷」現象に着目して
―
色弱に配慮した鉄道路線図の色配列―東京地下鉄路線図を中心に―
公園墓地設計にみる井下清の理念
≪修士≫
'02
囲繞地形の識別に関する着眼の類似性と差異性について地形地名フクロ・フクラ
を事例として
多棟建築の眺めに関する特異点について -アルヴァー・アールトの作品とその
134
社会工学 2012
氏名
佐藤 嘉一
友寄 篤
福間
村田
渡部
今井
嶋村
浩之
尚之
裕樹
典子
和隆
谷本 あづみ
原行 宏
小林 真理
棚橋 知子
伊藤 悠太
勝 邦義
木下 智康
大友 佑介
小谷野 真由巳
上條 慎司
田附 遼
中川 貴裕
松田 航平
樋口 尚
細井 彩
熊沢 遼
林 岳晴
新屋 盛史
大和田 勝文
原本 太郎
高木 優
長野 光希
矢島 進之介
大和田 勝文
芹澤 卓哉
大東 俊介
斎藤研究室
建築写真を事例として
昭和に再建された大阪城天守閣にみる価値観とその変容について
「見立て」という行為にみる地形の同一視と差異化-15~16 世紀の山口を事例と
して-
'03
市街地との視覚的関係からみる都市公園の設計手法-大通り公園を例に-
戦災復興都市における港湾と都市の関係に関する研究
私鉄タ-ミナル駅における交通動線への商業空間の付帯形式
近代土木構造物の鑑賞特性について―写真家が選択した構図を通して―
'04
戸建住宅地における自動車の駐車形態に関する研究
類似性を有する建築物のまとまりとその形成要因について-渋谷区神宮前地区に
着目して-
山岳風景の眺望景観保全施策における自治体の取り組みについて
'05
戦前の東京の風致地区における行楽地形成の実態に関する研究
視覚特性からみた桂離宮の建築配置とそのプロセス
公園に面する敷地の住宅の形態と公園との関係性について
'06
生活者による自発な空間形成に関する研究-路地空間における家屋の外回りのし
つらえに着目して-
均質的空間における不均質性の現出に関する基礎的研究
空隙の視覚的連続性からみた街区構成に関する研究
商店街における銀座地名の伝播に関する研究
'07
境内地の上地・下戻にまつわる宗教的環境の保持に関する研究
'08
重伝建地区における修理修景行為の変遷に関する比較研究
都市空間の改造をめぐるコメントの差異とその変容に関する研究
空隙の接続形式に着目した都市オープンスペースの構成に関する研究
小貝川下流域における水塚の立地特性について
国分寺崖線国分寺周辺における近代別邸敷地内部のしつらえに関する研究ー旧岩
崎邸を中心としてー
'09
絵画における都市景観の描出のみる人物の視線の布置について-安藤広重『名所江
戸百景』を例に'10
市区改正期の公園計画における東京府(東京市)の構想
近代的参詣空間の維持と変容―武蔵一宮氷川神社を中心として―
'11
戦前の大阪緑地計画の策定過程とその特質
奥多摩町の中腹斜面集落のコミュニティに車道開発が与えた影響
地方城下町都市における濠の消失に関する研究
開放型シェア住居にみる人間関係に関する一考察
高山の城下町絵図に見る地形表現
≪博士≫
'03
建築群に対する眺望行為とその意味
'05
都市の形象への関心とその展開-明治・大正期の東京にみる3つの建設事例と専
門家の言説-
'06
都市広場をめぐる石川栄耀の活動に関する研究
'09
ソウルの真景山水画にみる謙斎チョンソンの地景観に関する研究
山本 陽
阿部 万紀子
角 真規子
高阪 雄一
古賀 良子
横塚 智亮
加藤 裕人
渡部 裕樹
佐藤 嘉一
新屋 沙織
谷本 あづみ
原 行宏
山岡 聡
小林 伸太朗
上原 慎平
田代 英久
伊藤 悠太
棚橋 知子
大友 佑介
木下 智康
小堀 典子
小谷野 真由巳
田附 遼
上條 慎司
小川 徹
尾崎 洋甫
林 岳晴
樋口 尚
増田 亜斗夢
藤井 俊輔
久野 紀光
笠原 知子
西成 典久
徐 南姫
社会工学 2012
135
第9章
研究室紹介
坂野研究室
1.坂野 達郎 准教授
主な研究領域
公共計画、より一般的には公共意思決定は、多元的な価値を前提にした複数の意思決定主体が意図的、あ
るいは無意識的に相互作用を及ぼしながら形成されるものです。行為(意思決定)の相互作用(相互依存)
が問題となる理由は、個人合理的な行為は、しばしば社会全体にとって合理的にはならないからです。公共
意思決定の最大の問題は、個人合理性と全体合理性の矛盾を、個人の自由を損なわずにいかに解くことがで
きるかという点にあります。特に国家と市場という近代を支えてきた2つのシステムの限界が顕著となった
現在、両者に代わる公共選択のメカニズムを創出することが期待されています。個人の情報処理能力の有限
性を前提にした時には、取引費用が無視できない要因となり、取引費用を減少させるためには行為に影響を
与える制度が重要になります。しかし、制度の行為への影響を理解するためには、信頼や公平感といった社
会心理学的なファクターをモデルの中に取り入れる必要があります。従来ばらばらな学問であった、社会学、
心理学、政治学、経済学は、社会的ジレンマの解決、社会関係資本、制度設計等をめぐってようやく共通の
理論体系を確立しつつあります。私の近年の研究上の関心は、公共意思決定プロセスにおいて、集合的な知
と行為がどのように形成されるか、その実態解明と理論の構築にあります。
最近行っている研究プロジェクト
・New Public Management 理論の地方自治体組織改革への影響評価。
・自己組織的集合選択理論からみたコミュニティガバナンス研究の一貫として、住環境保全に関する実証的
研究、及び、熱帯雨林伐採の関連に関する調査研究。
・一般信頼形成における制度と社会ネットワークの補完性に関する研究
・討議型民主主議手法、特に討議型世論調査手法(Deliberative Democracy)の社会実験
・行政サービス供給の官民効率性比較、効率的な公共調達制度に関数る研究。
経歴
1957 年生まれ。東京都出身。
東工大社会工学科卒、同大学院システム科学専攻修了。大学院就学中に、ペンシルバニア大学ウォートン
スクールに留学。1987 年より 2 年間社会工学科で助手を、その後日本社会事業大学で講師、助教授を務め、
1996 年 4 月より現職。日本社会事業大学在任中には、1 年間フルブライト若手研究員として、マンハッタン
で研究生活を送る。
推薦図書
・James Coleman,1990, Foundations of Social Theory
・Elinor Ostrom, 1990, Governing the Commons
・Douglas North, 1990, Institutions, Institutional Change and Economic Performance
・Robert Putnam, 1993, Making Democracy Work
2.白川 慧一 助教
2012 年 4 月に着任しました白川です。私はこれまで、景観訴訟に着目し、法律で保護されてはいないけれ
ども、永年そこに住む人たちが慣習的に守ってきた景観を保護するために個人の権利を制限してもよいかど
うかという、景観保護の正当性の問題を研究してきました。この問題の背景には、実は、明治以降に整備さ
れた近代法が個々人に所有権を割り当てたことで、それまで皆で協力して維持してきた慣習的な利益がばら
ばらの権利にされてしまったという根本的な変化があります。慣習的な地域ルールが生み出してきた利益と
いうものは、例えば入会地など前近代的なものとみなされてきたのに対し、近年では、法学に限らず経済学
などの分野でも、とりわけ環境や景観などを守るための望ましい仕組みを考える手がかりとして、学問の垣
根を越えて再度関心が集まりつつあります。学生のみなさんには、幅広い視野を持ちながら問題にアプロー
チすることを実践しながら学んでいただければ幸いです。
136
社会工学 2012
坂野研究室
最近の研究

坂野達郎・朴堯星・柴田創一郎.「微意識に基づく社会貢献活動機会の創出に関する研究-TABLE FOR
TWO を事例として-」日本計画行政学会第 34 回全国大会報告要旨集.373-376.2011.

坂野達郎・中川智仁.「総合評価方式が企業の入札行動に与える影響に関する研究―国土交通省入札
データを用いて―」.日本計画行政学会関東支部・日本社会情報学会共済第 6 回若手研究交流会予稿
集.117-120.2012.

坂野達郎・中川智仁.「日本人の談合に対する意識とその背景要因に関する研究―入札談合に関する
インターネット意識調査を基に―」.日本計画行政学会第 34 回全国大会報告要旨集.81-84.2011.

坂野達郎・白川慧一・船田逸人.「無作為抽出市民による政策討議の場の評価-道州制をテーマとし
た神奈川 DP を事例として-」.日本計画行政学会関東支部第 5 回若手研究交流会予稿集. 55-58. 2011.

大﨑裕子・坂野達郎.「一般的信頼における道徳的価値側面の考察―全国 web 調査データの分析か
ら―」.日本社会心理学会第 52 回大会発表論文集.42.2011

大﨑裕子・坂野達郎.「一般的信頼における道徳的側面と戦略的側面の分解──脱物質主義価値観
による影響──」.第 52 回数理社会学会大会研究報告要旨集.47-50.2011.

朴堯星・山田恵子・茂木勇・坂野達郎.「多層的効力感尺度に基づく自治会の潜在力に関する研究-
群馬県前橋市を事例として-」.日本計画行政学会関東支部第 5 回若手研究交流会予稿集. 86-89. 2011.

坂野達郎.「討議民主主義手法としての DP の意義と課題―神奈川 DP から見えてきたこと」.計画行
政.33(3).21-28.2010.

坂野達郎・朴堯星.「自治体組織のフラット化が職員の内発的動機に及ぼす文脈効果に関する研究:
静岡県室制を事例として」,計画行政,No.33(1).47-56. 2010.

坂野達郎・大﨑裕子・松本紘平.「ソーシャルキャピタルが森林管理に関するコミュニティ効力感に
及ぼす効果:インドネシア、バニュマス地域の事例研究」.日本計画行政学会第 33 回全国大会研究報告要
旨集 385-388.2010.

朴堯星・坂野達郎.「自治体行政における目的指向型分権改革は、本当にチームワークを脅かすか?
-組織のフラット化が職員のコンテクスチュアル・パフォーマンスに及ぼす文脈効果-」, 日本行動計量
学会第 38 回大会抄録集.172-175. 2010.

大﨑裕子・坂野達郎.「マルチレベル分析を用いた一般的信頼形成モデルの検証-Society-Centered
ア プ ロ ー チ と Institution-Centered ア プ ロ ー チ の 補 完 性 - 」 . 日 本 行 動 計 量 学 会 第 38 回 大 会 抄 録
集.176-179.2010.

大﨑裕子.「脱物質主義化が一般的信頼の構造に及ぼす影響-World Values Survey を用いた信頼の計
量分析」第 83 回日本社会学会大会報告要旨集.227.2010.

朴堯星・坂野達郎.「目的指向型制度改革は本当にチームワークを脅かすか?」.日本計画行政学会
関東支部第 4 回若手研究交流会.157-160. 2010.

白川慧一・坂野達郎・杉田早苗.「地域的な景観保護への正当性判断と相互拘束への遵守意向の背景
要因に関する研究」. 都市計画論文集 45 : 175-180. 2010.

小橋洋平・坂野達郎.「こと節成分の主題化とモダリティー新聞の社説記事を用いた考察」.日本語
文法.10(1). 88-104.2010.

坂野達郎・船田逸人.「介護市場における法人間の効率性比較」.日本計画行政学会第 32 回全国大会
報告要旨集. 276-279.2009.

坂野達郎・田代雅俊.「ベンダー依存が情報システム導入コストに及ぼす影響の分析」. 日本計画行
政学会 第 32 回全国大会 報告要旨集.103-106.2009.

坂野達郎・朴堯星.「地方自治体における目的指向型分権改革が職員の内発的動機とコンテクスチュ
アルパフォーマンスに及ぼす影響に関する研究」.産業・組織心理学会論文集.61-64. 2008.

中原香・渡辺隆・坂野達郎.「公的介護保険制度導入によって形成された混合市場における法人別行
動戦略と市場推移に関する分析」.日本計画行政学会第 2 回若手研究交流会報告要旨集.29 -32.2008.

朴堯星・坂野達郎・金相棒.「分権型組織改革を伴う行政管理システムが動機に及ぼす影響に関する
研究:日本の三重県を事例として」.韓国地方自治学会誌.No.19 (1). 167-189. 2007.

坂野達郎・小橋洋平・大崎雅隆・堂免隆浩. 「財政拡大期と縮小期における地方自治体の歳出行動
の差について」. 日本計画行政学会第 30 回全国大会報告要旨集. 25-28. 2007.

坂野達郎・野田貴哉. 「反テイラリズム論の観点から見たトヨタ生産方式の評価」. 日本計画行政
社会工学 2012
137
第9章
研究室紹介
学会第 30 回全国大会報告要旨集. 73-77. 2007.

坂野達郎・浪瀬正興・堂免隆浩. 「里山保全のための『地権者=ボランティア団体仲介制度』の有効
性と可能性―神奈川県秦野市を事例として―」. 日本計画行政学会第 30 回全国大会報告要旨集. 103-106.
2007.

堂免隆浩・坂野達郎. 「住環境保全を目的としたまちづくり協定制定および改定の成立条件に関す
る研究―東京都大田区(社)田園調布会を事例として―」. 日本計画行政学会第 30 回全国大会報告要旨集.
220-223. 2007.

坂野達郎・大崎裕子. 「社会の発展段階に着目した一般的信頼形成の因子および因果構造に関する
研究」. 日本計画行政学会関東支部第 1 回若手研究交流会予稿集. 162-165. 2007.

坂野達郎・堀井謙一. 「熟議を可能の取する地方議会改革に関する研究」. 日本計画行政学会関東
支部第 1 回若手研究交流会予稿集. 33-36. 2007.

堂免隆浩・坂野達郎・小橋洋平. 「自己組織的コントロールによる社会的ジレンマ克服と多人数ゲ
ーム」. 日本計画行政学会関東支部第 1 回若手研究交流会予稿集. 29-32. 2007.

白川慧一・坂野達郎・堂免隆浩. 「住環境保全のための Limited Common Property Regimes(LCPs)成
立の過程に関する研究」. 日本計画行政学会関東支部第 1 回若手研究交流会予稿集. 8-11. 2007.
138
社会工学 2012
坂野研究室
4.最近の学位論文
年度
論文タイトル
≪学士≫
'02
価値判断様相を利用した争点抽出のためのソフトウェア試作
地方自治体の電子会議室活性化要因について
インターネット利用者の政治意識
問題発生メカニズムに相応する自己組織的解決策に関する研究
日本における住民投票実施による政治参加効果に関する研究
'03
意思決定過程を考慮した水害時の避難行動に関する研究―プロトコルデータを用
いて―
自治体の活動基準原価計算導入についての研究
財の特性に応じた始動戦略が普及現象に与える影響について~閾値モデルを用い
て~
The study on community-based forest management in local communities
after
decentralization policy in Indonesia
'04
制度、社会的価値及び関係資本が信頼形成に与える影響の分析
マンション建設をめぐる景観紛争に関する判決文の比較と市民の選択に関する研
究 ~国立大学通り訴訟を事例として~
議員及び首長の住民投票に対する意識の変遷に関する研究
'05
保育所の運営形態による効率性比較 ~Distance function を組み込んだSFAを
用いて~
公共調達における低価格入札の発生要因に関する研究
都道府県の財政規律に対する姿勢が市町村の介護保険給付額に与える影響
公共工事入札における落札率に影響を与える要因に関する研究-入札方式効果
匿名性効果 サイズ効果-
'06
地方自治体歳出行動の財政拡大期と縮小期の差異に関する研究
里山保全のための『地権者=ボランティア団体仲介制度』の有効性と可能性―神奈
川県秦野市を事例として―
反・テイラリズムの観点から見たトヨタ生産方式の評価
'07
フェアトレードにおける生産者―日本 ATO 間パートナーシップに関する研究
自己効力感モデルに基づくリスク回避行動の分析―耐震補強工事選択の分析を対
象として―
政党間距離と政党離れの関係に関する研究
'08
ベンダー依存が情報システム導入コストに及ぼす影響の分析―市町村情報システ
ム導入実態調査を用いてー
介護市場における法人間の効率性比較
潜在的視聴者数とデジタル著作権管理の関係から見た音楽配信サイトの類型に関
する研究
ボランティア活動への参加動機構造の分析―就労感が持つ文脈効果に着目してー
'09
ウェブサイトの信頼性がインターネットでの寄付に与える影響に関する研究
森林のコミュニティガバナンス選択におけるソーシャルキャピタルに関する研究
'10
都市特性のクロスレベル効果を考慮した世帯規模別エネルギー消費の推計
微意識に基づく社会貢献機会創出に関する研究-TABLE FOR TWO を事例として
'11
アショカフェローの活動モデルからみた社会起業家の類型
リスク回避度と市場及び景気動向の関係に関する研究―Blackburn らの手法を用い
た日経 225 オプションの分析―
地域との心理的な結びつきが景観保護意識に及ぼす影響に関する研究
討議型意識調査による政策判断構造の変容に関する研究―道州制をテーマとした
神奈川 DP を事例として―
氏名
小橋
佐藤
杉岡
中野
山口
稲富
洋平
剛
賢治
章洋
徹也
浩介
大川 遼
竹之内 大輔
乗藤 紘吏
大崎 裕子
白川 慧一
堀井 謙一
伊藤 功志郎
大網 恵一
中原 香織
渡辺 厚
大崎 雅隆
浪瀬 正興
野田 貴哉
市川 泰子
大石 量平
築山 純子
田代 雅俊
船田 逸人
山田 恵子
吉野
信田
松本
岡井
柴田
福田
溝部
雅樹
紗希
紘平
宏太
創一郎
弘毅
拓郎
望月 徹
松本 卓也
社会工学 2012
139
第9章
研究室紹介
≪修士≫
'02
分権型組織改革と連動した行政評価システムの効果について
高齢者生きがい対策事業効果測定における Subjective Well Being 尺度の適用可能性
に関する研究
'03
戦略体系に従った組織のフラット化が動機に及ぼす影響に関する研究~静岡県庁
の TOP システムを事例として
地方自治体における直接投票制度導入時の議会の役割に関する研究
横須賀市の入札制度改革に関する研究
三重県庁における組織規範断絶の原因に関する研究
'04
確率有限オートマトンとしてのモダリティを特定する言語モデル
政策形成における市民参加型テクノロジー・アセスメント手法の評価
'05
プロトタイプ生産から大量生産への転換を考慮した単機能都市と複合機能都市の
共存の可能性 -最適人口規模の差を考慮した Duranton 一般均衡モデルの拡張-
温泉資源の持続的効率利用を達成するための制度選択に関する研究
住民投票における分極化現象に関する研究~袖ケ浦市住民投票を事例として~
'06
社会の発展段階に着目した一般的信頼形成の因子および因果構造に関する研究
住環境保全のための集合的行為管理レジーム成立の過程に関する研究
熟議を可能とする地方議会改革に関する研究
'07
関係的契約の視点から見た自治体IT調達の評価
公的介護制度導入によって形成された混合市場における経営主体別行動戦略と市
場の推移に関する分析
公共工事入札における落札率に影響を与える要因に関する研究
―制度変更前後のデータ比較による―
中国瀋陽市における社会移動とパーソナル・ネットワークに関する研究
'08
日本における討議型世論調査の有効性と限界-道州制をテーマにした試行実験を
事例として
'09
トヨタ生産方式における自発的労働と参加
生協の地域福祉供給主体としての可能性
'10
市町村合併が人口一人当たり歳出に与える影響に関する研究
環境配慮行動を事例とした協力行動と遅延・確率・社会的割引率の関係に関する研
究
無作為抽出市民による政策討議の場の評価-道州制をテーマとした神奈川 DP を事
例として
多層的効力感尺度に基づく自治会の潜在力に関する研究-群馬県前橋市を事例と
して
'11
総合評価方式が企業の入札行動に与える影響に関する研究―国土交通省入札デー
タを用いて―
≪博士≫
'03
自立高齢者の保有する Supportive Network の転居ストレス緩衝効果に関する研究
'04
まちづくり協定の自発的形成および維持のメカニズムに関する研究
Equitable Partnerships Model of Participation in the Context of Low Trust Society
'09
Lives on the Borderland: the Sociospatial Transition of a Neighborhood Shanghai
'10
'11
140
石綿 宏樹
東海林 崇
朴 堯星
岩崎 雄一郎
鈴木
米山
小橋
佐藤
三枝
哲司
知宏
洋平
剛
克安
中野
山口
大崎
白川
堀井
大網
中原
章洋
徹也
裕子
慧一
謙一
恵一
香織
渡辺 厚
徐 欣
浪瀬 正興
野田
市川
大崎
大石
貴也
泰子
雅隆
量平
船田 逸人
山田 恵子
中川智仁
澤岡 詩野
堂免 隆浩
モハマド アティック
デルジャナ イオシフ
ォバ
学校から職場への移行における自立要件としてのセルフディレクションとその規 岡部 悟志
定要因
地方自治体における目的志向型分権改革が職員の内発的動機づけとコンテクスチ 朴 堯星
ュアル・パフォーマンスに及ぼす影響に関する研究
コミュニティ・キャピタルを用いたワーカーズ・コレクティブによる福祉コミュニ 湯上 千春
ティ形成の可能性に関する研究
意味構造の階層性と統語構造の階層性の相関に関する研究-モダリティ論に基づ 小橋 洋平
く心的態度の分析-
社会工学 2012
十代田研究室
十代田研究室
1.十代田 朗 准教授
まずは名前だけでも覚えて下さい。
「そしろだ」と読みます。前の大学では 3 年もたってから「訊くにきけ
なくなってしまった..
.」という学生さんがいましたから。
私も社工の卒業生です。今でこそ、社工も先生方のご努力もあって世の中でだいぶ認知されてきましたが、
僕の頃はまだまだで、学科所属の後、
「社工をメジャーにする会」なるものを立ち上げた仲間もいました。も
っとも一回こっきりでしたが.
..
。
その後修士課程を卒業後、民間シンクタンクに 3 年間勤め、渡辺貴介研究室の助手を 4 年間、新潟大学の
建築で都市・地域計画を 6 年間教えていました。今が 4 回目の就職です。
さて長々と昔話をしてしまいましたが、そろそろ本題(?)に入ります。僕の専門は、「地域計画」
。その中で
も特に「観光」という観点から地域を研究しています。住んでいる住民とそこを訪れる人(Habitant/Visitor、
Host/Guest、定住/漂泊といった言い方があります)の両者の視点で、町や村のあり方や空間づくりを考えて
いく、どうしたらどちらにも楽しく心地よい暮らしができるか、そのための空間を提供できるかというのが
メインテーマです。具体的には故きをたずね新しきを知る『温故知新』を座右の銘に、
「観光地・リゾート地
の発展過程・空間形成」や「観光開発が地域社会や空間に及ぼす影響」などを歴史的なアプローチから研究
してきました。
皆さん生まれ育った故郷があると思いますが、その町は好きですか?どういう処が? 人はなぜ「旅」に出
るのでしょうか?どんなトキに、どんなモノに感動するのでしょうか? てなことを一緒に考えて下さい。
最後に、こういうことを考えていく上でベースとなる本を何冊か挙げておきます。
・安島博幸、十代田朗『日本別荘史ノート』住まいの図書館出版局
・山口廣編『郊外住宅地の系譜』鹿島出版会
・和辻哲郎『風土』岩波文庫
・樋口忠彦『日本の景観』ちくま学芸文庫
・サントリー不易流行研究所『変わる盛り場』学芸出版社
・内山節他『ローカルな思想を創る』農文協
・トーマス・モア『ユートピア』岩波文庫
・イサベラ・バード『日本奥地紀行』平凡社東洋文庫
・高田宏『旅の図書館』白水社
2.津々見 崇 助教
私の研究分野は主に 3 つ、「まちづくり学習論」
「史的都市計画」と十代田先生と共に行う「観光計画論」
です。いずれも、常に「ひと」が大きく関わってくる分野であり、
「ひと」が都市・まちという空間をどのよ
うに捉え、解釈し、行動するのか(したのか)というメカニズムが鍵となっています。そのため、史料を用
いて研究室内で分析を行う作業と同様に、実際の都市・まち・観光地へ出向き、観察調査や現場の人々のイ
ンタビュー調査、実験的ワークショップの開催などが、私にとっての重要な研究活動のパーツとなっていま
す。社会工学科・専攻で学ばれる皆さんの興味は、私のような「都市・まち・ひと」という人ばかりではな
いとは思いますが、ぜひ大学の外へ出て、現場で実際に起こっていることを皆さんの目で確かめながら、学
問を深めてほしいと思います。大小様々の研究会、レポート用の事例調査先、専門的なアルバイト、インタ
ーンシップ…社工のスタッフはいろんなチャンネルを持っています。社会と繋がって学んで下さい。それが、
社工ですから。
■推薦図書
・「僕たちの街づくり作戦」マイケル・ノートン著・グループ 99 訳、都市文化社、1993
・「
『まち育て』を育む」延藤安弘著、東京大学出版会、2001
・「青少年のための都市環境」ケヴィン・リンチ編著・北原理雄訳、鹿島出版会、1980
・
「都市をつくった巨匠たち シティプランナーの横顔」新谷洋二・越沢明監修・都市みらい推進機構編、ぎ
ょうせい、2004
社会工学 2012
141
第9章
研究室紹介
・「未来都市は今」若林幹夫著、廣済堂出版、2003
・「東京都市計画物語」越澤明著、ちくま学芸文庫、2001
3.最近の研究
■学術論文

津田夕梨子, 十代田朗, 津々見崇. 雑誌『旅』にみる温泉地に対するイメージの変遷に関する研究.
都市計画論文集. Vol. 46. No. 3. pp. 607-612. 2011.

小林 淳一, 十代田 朗, 武井 裕之, 三浦 知子. 第3種旅行業者による地域資源を生かした着地型
観光商品造成への取り組みに関する研究. 観光研究. Vol. 23. No. 1. pp. 39-47. 2011.

山崎隆之, 十代田朗.物語論的アプローチからみた地元出身の作家を活用した地域の魅力の発信-山
口県長門市を事例として-.観光研究 Vol.22 No.2,43-50.2011

山崎隆之, 十代田朗.物語テーマの援用による観光まちづくり-松山市を事例として-.観光研究 Vol.22
No.1,37-43.2010

小森美紗子・十代田朗・津々見崇.「温泉地の盛衰に関する基礎的研究」. 都市計画論文集 Vol.45, No.3.
409-414. 2010.

峯苫俊之・十代田朗・津々見崇. 「別荘地の運営・管理における自治体の役割に関する研究 -長野
県を事例として-」. 都市計画論文集 Vol.45, No.3. 415-420. 2010.

津田夕梨子・峯苫俊之・十代田朗・津々見崇. 「伝統的温泉街における景観への取り組みに関する
研究」. 都市計画論文集 Vol.45, No.1. 51-56. 2010.

Yuying MAO, Akira SOSHIRODA, TAKASHI TSUTSUMI. A Study of the Travel Products from Shanghai
to Japan. Journal of International City Planning. 175-184. 2010.

新福綾乃・十代田朗・津々見崇. 「乳幼児を伴う外出行動の実態に関する研究 –東京・自由が丘及
び代官山におけるケーススタディ-」. 都市計画論文集 Vol.44, No.3. 367-372. 2009.

柿沼美紀・十代田朗・津々見崇. 「高齢来街者の滞留行動特性に関する研究 -巣鴨地蔵通り商店街
を対象として-」. 都市計画論文集 Vol.43, No.3. 625-630. 2008.

鈴木繁・十代田朗・津々見崇. 「23 区による公共レンタサイクルへの施策と観光利用特性に関する
基礎的研究」. 都市計画論文集 Vol.43, No.3. 613-618. 2008.

土田夢子・十代田朗・津々見崇. 「町並み観光地の発展過程と観光振興及び町並み保全をめぐる意
見の関係に関する研究 -倉敷・美観地区を対象として-」. 都市計画論文集 Vol.43, No.3. 601-606. 2008.

峯苫俊之・十代田朗・津々見崇. 「成熟段階を迎えたリゾートにおける課題と将来像を巡る論議 長野県軽井沢町を事例として-」. 都市計画論文集 Vol.43, No.3. 601-606. 2008.

斎藤直人・十代田朗・津々見崇. 「公開空地・有効空地の計画コンセプトと利用実態に関する研究」.
都市計画論文集 Vol.43, No.3. 223-228. 2008.

佐野浩祥・十代田朗. 「岡山・倉敷地域における広域計画『百万都市構想』の淵源とその展開」. 都
市計画論文集 Vol.42, No.1. 69-74. 2007.

山崎賢悟・津々見崇.「『本の街』神田神保町にみる成熟した専門店街の変容」. 都市計画論文集 Vol.42,
No.3. 163-168. 2007.
■最近の著書・執筆記事

十代田朗(2011):『MICE,もう一つのツーリズム』、観光研究 Vol.22, No.2

十代田朗・津々見崇(2011):『観光の新しい潮流と地域』、放送大学教育振興会(共著)

十代田朗編著(2010):『観光まちづくりのマーケティング』
、学芸出版社

Soshiroda, A., Tsutsumi T., Fukuhara, Y.(2008): Past the Island Boom:『The Case of Yoron Island; Change
Management in Tourism – From ‘Old’ to ‘New’ Tourism』, Erich Schmidt Verlag

十代田朗他(2008.7):魅惑のリゾート鼎談;CHIKAI,298,4-8

十代田朗(2008):「新しい観光と道路の役割」道路 804 号,PP12-18

十代田朗(2008):観光地における愉しさの創造;
『たのしみを解剖する-アミューズメントの基礎理
論-』,現代書館,219-231

十代田朗(2007):オーストリア・インスブルックにみる都市のアイデンティティ;都市計画,267,
142
社会工学 2012
十代田研究室
80


十代田朗(2007):『都市づくり用語辞典』、山海堂(共著)
津々見崇(2009):『都市計画家 石川栄耀 –都市探求の軌跡-』共著、鹿島出版会
4.最近の学位論文
年
論文タイトル
度
≪学士≫
'02 都市における民族信仰有形物の空間と管理形態に関する研究 ~目黒区を対象に~
杉並区における商店街の盛衰要因に関する研究
大分県一村一品にみる特産品振興戦略に関する研
明治以降戦前までの東京案内本の記載情報の変遷 -旧東京15区6郡を対象とし
て-
'03 国際イベントを機とした市民の国際交流活動に関する実証的研究 ~広島アジア大
会を事例として~
東京23区内におけるキリスト教会の立地と地域活動に関する研究
外客誘致から見た東京の低廉宿泊施設に関する研究
'04 箱根にみる観光魅力の変遷に関する研究
都市におけるギャラリーの空間的特性に関する研究
530(ゴミゼロ)運動の活動内容と展開に関する実証的研究 ~運動発祥地“豊橋市”
を事例として~
鎌倉における住環境を巡る市民運動の変遷
'05 都市空間におけるストリートダンスの実態
新規開発ふるさと特産品の開発手法に関する研究 -3コンテスト受賞特産品を対
象として-
与論島観光におけるブーム後の展開に関する研究
外国人観光客を対象としたボランティアガイドの活動実態に関する研究
'06 都市における時間課金型空間ビジネスの立地分析 〜複合カフェを中心として〜
近接する競合観光地におけるイメージ形成プロセスの比較研究 -別府・湯布院・黒
川温泉を事例として-
成熟期における専門店街の変容 -「本の街」神田神保町エリアのケーススタディ-
大企業の産業観光への取組みの実態と課題に関する研究
'07 完成・安定期を迎えたリゾート地における課題と将来像を巡る論議
23 区における公共レンタサイクルへの取り組みと観光利用特性に関する基礎的研究
'08 乳幼児を伴う外出行動の実態に関する研究
伝統的温泉地における景観への取り組みに関する研究
中心市街地活性化における歴史的街並みの活用に関する研究
'09 歩行者系サイン整備の計画と実態
観光客への私的空間開放に対する住民意識 -長野県小布施町オープンガーデンを
事例として-
温泉地の再生に関する基礎的研究
'10 まちかど博物館の実態と観光的活用に関する研究
'11 渋谷区における商業特性の遷移に関する研究
中山間地域における都市農村交流を活かした集落維持に関する研究
戦前に風致地区指定された住宅地の郷土性に関する研究
≪修士≫
'02 ソウルにおける都市観光政策及び整備の特徴に関する研究 -東京都の比較を交え
て-
札幌市における観光的魅力の創造・成長過程に関する研究
氏名
池田 佳和
坂本 裕司
林 真希
森田 義規
植木 久美
永井
松崎
小口
近岡
堀田
恵一
裕介
傑
祐太
昌紀
片貝 千尋
斉藤 直人
宍戸 大輔
福原 祐介
山田 佳代子
小林 淳一
菅 裕紀
山崎
山崎
峯苫
鈴木
新福
津田
林哲
梅島
岸田
賢悟
哲生
俊之
繁
綾乃
夕梨子
浩
幹裕
知子
小森
倉澤
瀧川
中村
保川
美紗子
知久
彩
賢祐
一歩
郭 柱榮
*今野 理文
社会工学 2012
143
第9章
研究室紹介
戦後復興期の観光関係特別都市建設法及び法制定都市に関する研究
都道府県における情報地域特性に関する研究
雑誌にみる街のイメージ変容と店舗立地の関係に関する研究
-渋谷・原宿を例として-
'03 過疎地域における地域情報基盤の持続的活用に関する実証的研究
公営競技の立地と盛衰に関する研究
'04 都市農村交流における参加者の活動過程と交流深度について -東京都世田谷区と
群馬県川場村の交流活動を事例として-
地方空港の利用特性及び観光目的客の周遊行動に関する実証的研究
ディスカバージャパンキャンペーンにおける観光の視点と対象に関する研究
旧近郊農村における農耕儀礼コミュニティーの変容に関する研究
わが国の主要観光地におけるユーザーの評価・イメージとその要因に関する研究
'05 明治期以降の東京におけるキリスト教会の立地とその要因に関する研究
諸外国の日本人観光客誘致戦略に関する研究
'06 東京都における公共スポーツ施設の変遷に関する研究 ~1972 年保健体育審議会答
申以降の施設整備に着目して~
'07 町並み観光地の発展過程と住民意見の変遷の関係に関する研究
戦前の国際観光政策における情報発信に関する研究
高齢来街者の滞留行動特性に関する実証的研究 -巣鴨地蔵通り商店街を対象とし
て-
公開空地・有効空地の計画コンセプトと利用実態に関する研究
歴史的集落・町並みにおける類型と観光地度に関する研究
'08 地方中核都市における商業集積配置に関する研究
地域資源を生かした着地型観光への取り組みに関する研究
観光地づくりにおける地域イベントの特徴と役割に関する研究
東京都心部における地域コミュニティ維持に関する研究
'09 わが国における別荘地の運営・管理に関する研究 -長野県・静岡県を対象にして-
国際リゾートとしてのニセコの成立過程に関する研究
'10 A Study on Travel Product and Promotion Activity of Tourism from China to Japan
国立公園集団施設地区の利用促進に向けた取組に関する研究
アグリツーリズムに関する消費者の志向と地域特性の関係
温泉地に対するイメージと地域の取り組みに関する研究
地方都市のライフサイクルに関する研究
'11 重要伝統的建造物群保存地区における観光ボランティアガイド組織の展開に関する
研究
宮川流域エコミュージアムの形成過程とインタープリターの活動実態に関する研究
韓国におけるパブリックアートによる住宅地改善のためのまちづくりに関する研究
≪博士≫
'02 明治期以降昭和戦前期の北海道における地域経営・親交諸施策の展開
(論文博士)江戸東京の名所の変遷に関する研究
'04 (論文博士)東京湾の港湾行政における環境計画に基づく施設整備過程
'05 近世・近代都市における遊里・遊郭の立地構造に関する研究
'06 戦後日本の国土計画における地方拠点開発に係る計画と事業に関する研究
'09 「物語」による地域の表現に関する研究
修士・博士の * 印は情報環境学専攻
144
社会工学 2012
*高橋 正義
*宮嶋 慶一
*山田 光一
坂入 威郎
*小谷 拓也
*小山 環
*田平 優友
林 真希
*池田 佳和
*森田 義規
*永井 恵一
*松崎 裕介
*小口 傑
*土田 夢子
*椎名 裕美
*柿沼 美紀
*齋藤 直人
*松永 和幸
*青木 はるひ
*小林 淳一
*菅 裕紀
*山﨑 賢悟
*峯苫 俊之
*鈴木 繁
*Yuying Mao
坂田 道志
*新福 綾乃
*津田 夕梨子
*中野 和也
*岸田 知子
*福田 和貴
*白 リナ
*大西 律子
*羽生 冬佳
高荷 久昌
*北地 祐幸
*佐野 浩祥
*山崎 隆之
土肥研究室
土肥研究室
1.土肥 真人 准教授
本研究室では、主に都市のオープンスペースに関わる調査、研究を行ってきた。屋外空間の総称としての
オープンスペースは、幹線道路、河川など都市の骨格を形成するものから、個人の庭まで多くの機能と形態
をもっている。しかし、都市が人間の暮らす空間である以上、これら様々な屋外空間すなわちオープンスペ
ースは、欠かすことのできない公共空間として都市に組み込まれてきた。しかし都市を生産の場として再編
した生産資本主義から、グローバルに利潤の吸い上げを行う金融資本主義への移行が進んだ結果、公共空間
にも大きな変化が現れている。公共投資の巨大な対象としての公共空間は、しばしばその利用者である住民
や市民との軋轢を生み、その中から住民参加、市民参加の諸制度や諸技術が整えられてきた。しかし現在の
最大の課題は、金融という特定の場所や空間を伴う事のない抽象化にあり、公共空間もまた民営化、民間管
理委託などを通してその経済過程へと組み込まれている。行政と市民が摩擦の中から生み出した参加型の社
会―空間の調査、計画・デザイン、評価の諸技術は、このような抽象化の力とどのようにぶつかり新しい社会
―空間の生成につながって行くのかが、近年の問題意識である。
オープンスペースへのアプローチとしては、主に二つの方向からの調査、研究を実施している。都市の生
成過程におけるオープンスペースの変遷を考察してゆく歴史的研究活動が、その一つである。たとえば、オ
ースマンによるパリの改造における幹線道路や大公園の整備、オルムステッドによるセントラルパーク計画、
明治6年にさかのぼるわが国の公園設置などを対象とする研究を想起されればよいだろう。黎明期にあった
近代都市において、オープンスペースが、どのような要請の下に整備され、どのような役割を果たしたのか、
そして、それらの空間の現在の都市における機能などを明らかにする研究活動は、生産資本主義の要請に対
応する都市の形態を明らかにし、現代の都市構造や都市問題を考える上でも重要な作業である。
オープンスペースへのアプローチのもう一つの柱となるのは、計画論的な調査、研究活動である。多くの
人が様々な方法で利用している都市オープンスペースの整備や管理には、利用目的や方法の限定された空間
とは異なる計画論的視点が必要となる。多くの自治体が住民参加によるまちづくりを提唱し始めているが、
これらをより有効に進めるための方法論を探究するため、住民参加によるオープンスペースの整備、管理に
関する実践的な調査、研究活動を実施し、場所から離れた抽象的な力による社会―空間の再編へ、地元の具
体的な社会―空間―環境が対抗する方法を模索している。
推奨図書
・榎並重行、三橋俊明 「細民窟と博覧会」 JICC 出版
・フランソワーズ・ショエ 「近代都市 19世紀のプランニング」 井上書院
・土肥真人、Randolph T. Hester 「コミュニティ・デザイン・プライマー」 現代企画室
・土肥真人、他 「環境と都市のデザイン 表層を越える試み・参加と景観の交点から」 学芸出版
・土肥真人、他 「環境と空間文化 建築・都市デザインのモチベーション」 学芸出版
・Randolph T. Hester “Design for Ecological democracy” The MIT Press
2.杉田 早苗 助教
都市・地域計画のなかでも、主に公共のオープンスペースを対象に研究・実践活動を行っています。公共
のオープンスペースはあらゆる人に対して開かれた空間であるが故に、利用する人々の中だけでも、使い方
や価値観の対立が見られます。そのためオープンスペースを計画・設計し、その後も魅力的な空間として継
続していくためには、利用する人やオープンスペースへの関わりの深い地域の人々の声を聞くことが重要だ
と考え、参加による計画・設計の実践的な調査や活動を行っています。また、現代を対象とした研究・実践
活動だけではなく、現代の私たちの街を形づくる都市・地域計画の技術が歴史的にどのように形成されてき
たのか、その出発点と歴史的変遷をみることで、計画の技術を問い直し、改善の方向性を探るための歴史的
研究活動も行っています。
推薦図書
・石田頼房 「日本近現代都市計画の展開」
自治体研究社
社会工学 2012
145
第9章
研究室紹介
・日端康雄 「都市計画の世界史」 講談社現代新書
・中岡哲郎 「もののみえてくる過程」 朝日新聞社
3.最近の研究

丸谷耕太・杉田早苗・土肥真人.「大館曲げわっぱにみる伝統工芸と文化的景観に関する研究」. ラ
ンドスケープ研究[75-5]. 掲載決定. 2012.

河西奈緒・土肥真人.「ロンドンにおけるラフスリーパー政策と支援システムの実態に関する研究」.
日本都市計画学会学術研究論文集[46]. 1021-1026. 2011.

吉田祐記・土肥真人.「メキシコ・シティにおける地域の歴史を踏まえた公共空間の改善プログラム
の検討-ペドレガル・デ・サント・ドミンゴ地区住民の認識史から」. 日本都市計画学会学術研究論文集[46].
697-702. 2011.

丸谷耕太・杉田早苗・土肥真人.「関東における伝統工芸の原材料と産地に関する研究」. ランドス
ケープ研究[74-5]. 469-472. 2011.

天野裕・吉田祐記・土肥真人・木村直紀.「メキシコ・シティの都市民衆ネットワークとコミュニテ
ィ開発-地区改良コミュニティプログラム(PCMB)を対象として-」. 住宅総合研究財団研究論文集[3
7]. 73-84. 2010.

白川慧一・坂野達郎・杉田早苗.「地域的な景観保護への正当性判断と相互拘束への遵守意向の背景
要因に関する研究」. 日本都市計画学会学術研究論文集[45]. 175-180. 2010.

河西奈緒・杉田早苗・土肥真人.「オーストラリアにおけるホームレス支援の実態に関する研究」. 日
本都市計画学会学術研究論文集[45]. 757-762. 2010.

杉田早苗・小林宣洸・土肥真人.「川崎市におけるホームレスの寝場所の移動と排除に関する研究」.
日本都市計画学会学術研究論文集[45]. 751-756. 2010.

清野隆・安田成織・土肥真人.「横浜市認定歴史的建造物制度の「保全活用計画」の景観的価値にみ
る参照関係-単体保存制度によるグループとしての歴史的建造物の保全活用の可能性」. 日本建築学会計画
系論文集 Vol.75.NO.657.2755-2762.2010.

古山周太郎・真下慶太・木村直紀・土肥真人.「障害者の居住支援制度の現状と課題に関する研究 東
京都の基礎自治体における居住支援制度への協力不動産店の実態と意識より」. 日本建築学会計画系論文
集 Vol.74.NO.645. 2465-2472.2009.

荻野太一・杉田早苗・土肥 真人.「群馬県大泉町における日系ブラジル人の定住化に関する研究-空
間構造と社会構造の変容から」. 日本都市計画学会学術研究論文集[44]. 139-144. 2009.

天野裕・木村直紀・土肥真人.「メキシコ震災復興住宅政策の社会的影響と自助建設活動の意義-民
衆住宅再建計画とカンパメントス・ウニードスの活動に着目して-」. 住宅総合研究財団研究論文集[34].
2009.

河原真麻・杉田早苗・土肥真人.「メトロ・マニラにおけるゲーテッド・コミュニティの実態に関す
る研究」.日本都市計画学会学術研究論文集[43]. 139-144. 2008.

天野裕・土肥真人.「民衆セクターがメキシコ震災復興プロセスで果たした役割に関する研究」. 日
本都市計画学会学術研究論文集[43]. 733-738. 2008.

清野隆・土肥真人・杉田早苗・丸谷耕太.「東京都の歴史的建造物とその敷地用途の関係に関する研
究」. ランドスケープ研究[71-5]. 737-740. 2008.

真下慶太・古山周太郎・木村直紀・土肥真人.「障害者を対象とした民間賃貸住宅への入居支援施策
に関する研究」. 都市住宅学会 No.59. 81-86. 2007.

宗慎一郎・杉田早苗・土肥真人.「集合住宅による単独自治会の実態と周辺町内会との関係―東京都
江東区における町内会組織を通して―」. 日本都市計画学会学術研究論文集[42]. 685-690. 2007.

土田哲也・土肥真人.「トルコ共和国の新首都建設に関する研究」.日本都市計画学会学術研究論文
集[42]. 385-391. 2007.

清野隆・杉田早苗・土肥真人.「ウルビーノ市歴史的都心部における建築規制の変遷と都市像に関す
る研究」. 日本建築学会計画系論文集 No.615. 99-104. 2007.
146
社会工学 2012
土肥研究室
4.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'02
ホームレス襲撃事件に関する研究
地域分割法による領域画定に関する研究 -環境基本計画を事例として-
子どもの遊び・テリトリーに関する研究 ~つくば市二の宮小学校区を対象として~
自己組織化マップによる学術情報空間の可視化および議論社会工学科梗概を対象と
して
北部タイNGOによる児童保護運動に関する研究
'03
公園における野外ステージの役割 -東京都内の野外ステージを対象に-
都市における電柱広告の機能に関する研究 -電柱広告の配置と広告主の意識の関
係を通して-
計画書と計画策定者の意識から見る『弘前らしさ』についての研究
宇都宮ジャズのまちづくりからみるジャズの可能性
職人をとりまく和紙業界の現状と伝統技法の在り方
'05
歴史的建造物が都市において持つ意味 -小樽・札幌の銀行建築を対象として-
情報空間上の街 -実空間とのあいだに見られる類似と差異-
橋梁からみた都市の特性
'06
学生の空間利用実態と意識から見た学生街の変遷 -団塊世代を対象として-
集合住宅による単独自治会の実態と周辺町内会との関係
'07
小学校における学区と学校選択制の空間的実態と地域共同体との関係に関する研究
住所表示より捉える秩序と都市空間把握の関係
地域資源としての方言とその本来の在り方に関する研究
'08
東京都総合設計制度による公開空地の空間特性の研究 -東京都山手4区を対象と
して-
農村の蔵の実態からみた歴史的建造物の地域的価値に関する研究 -福島県喜多方
市を対象として-
姉妹都市提携にみる都市の結びつきと要素
'09
遊びの変容からみる中山間地域の暮らしに関する研究 -奈良県宇陀郡曽爾村を対
象として-
住宅の地域開放利用の可能性
'10
地産地消のとりくみからみた地方農村における学校給食の役割
'11
風景の交換・共有に関する実験的研究
≪修士≫
'02
情報ネットワークへの参加意思と生活スタイルの変容に関する研究
市民活動の一環として運営される飲食店の実態と意義に関する研究
'04
イタリア人建築家ジャンカルロ・デ・カルロの建築・計画理論と実践手法に見られ
る都市と建築の関係性に関する研究
'05
都市を構想することと「対象性」
地域の日本人と外国人の関係のあり方に関する研究 -大田区の外国人支援団体を
対象として-
地方自治体と NPO の活動領域に見る Policy Delivery System(PDS) -東京23区を対
象として-
街中の映画館の存在意義に関する研究
'06
地場産業としての伝統工芸 -エコロジー概念を用いて-
障害者の居住支援政策からみたの Policy Delivery System の課題
トルコ共和国の近代化における新首都建設の意義 -Lorcher, Jansen, Laussely, Brix
案の議論を通して-
逸脱行為としてのグラフィティを巡り社会的対立 -ライター、行政、地域住民の活
動に注目して-
氏名
北川
古角
西田
森山
純
博行
弥生
聡
高木 祐貴
杉本 真太郎
谷 武郎
土田 哲也
真下 慶太
丸谷 耕太
安田 成織
半田 恭大
荻野 太一
河西 奈緒
宗 慎一郎
小林 宣洸
瀬田 裕
吉田 祐記
遠藤 智英
大木 寧子
桜井 稚早
大迫 弘尚
吉田 雅史
伊東 拓也
土屋 陽子
五十嵐 正樹
堀口 沙記子
清野 隆
新行寺 展博
高木 祐貴
西田 弥生
谷 武郎
丸谷 耕太
真下 慶太
土田 哲也
城山 陽輔
社会工学 2012
147
第9章
研究室紹介
'07
障害者福祉施策におけるコミュニティの捉え方に関する研究 -障害者がコミュニ
ティのなかで住まうことの意味-
中山間地域での暮らしの継承に関する研究 -新潟県阿賀町を対象として-
メトロ・マニラにおけるゲーテッド・コミュニティの実態に関する研究
'08
外国人定住化が地域社会に与えた影響 -群馬県大泉町における社会構造と空間編
成から-
地域コミュニティによる避難所の運営に向けた取組みに関する研究 ~川崎市宮前
区における避難所運営会議を事例として~
都市デザインの観点から見た歴史的建造物の意義 ~横浜市における都市デザイン
行政の変遷と歴史的建造物の実態から~
'09
オーストラリアのホームレス問題と支援の実態に関する研究
ホームレスの移動と都市オープンスペースの意味に関する研究
'10
ホームレス支援における効果的な社会的資源の投下に関する研究ー川崎市における
データベースの構築と中間施設・支援事業の再構築についてー
自然環境保全活動の示す社会システムと生態系に関する研究ー蕪栗沼、霧多布湿原
を事例としてー
メキシコ・シティ周縁地域における公共空間の改善プロジェクトに関する研究ー地
区改良コミュニティプログラム(PCMB)を対象としてー
The National Trust の資産を支える地域ボランティアに関する研究
日本における企業と国際協力 NGO のパートナーシップの実態と可能性
≪博士≫
'01
景観の主体と公共性に関する研究
近代における漁村の空間変容に関する研究 -政策・制度と空間整備の歴史的系譜-
'03
東京の近代都市計画にみる計画技術の成立
精神障害者の処遇からみる近代都市社会
'08
建築物保存にみる場所の履歴と都市の歴史性
メキシコ・シティの都市空間編成と居住運動に関する研究
'11
伝統工芸と産地ー原材料と技法に着目してー
148
社会工学 2012
新井 清健
山賀 陽子
河原 真麻
荻野 太一
宗 慎一郎
安田 成織
河西 奈緒
小林 宣洸
瀬田 裕
松木 翔
吉田 祐記
山本 真紗子
谷内田 絢子
柴田
土井
杉田
古山
清野
天野
丸谷
久
良浩
早苗
周太郎
隆
裕
耕太
中井研究室
中井研究室
1.中井 検裕 教授
社会工学科の 11 期生(1980 年卒業)です。専門は都市計画、およびそれに関連して不動産開発計画、都
市政策などです。最近の研究テーマには、都市計画の法的分析、土地利用規制制度の効果分析、都市開発に
おける官民の役割分担、都市計画マスタープランや規制制度の設計技術などがあります。
○研究室の方向性
研究室では「望ましい都市の姿」と「それを実現するための手法」について研究しています。とりわけ土
地利用を中心とした良き都市空間の作り方に高い関心があり、研究室の最近の研究テーマには、次のような
ものがあります。
ゾーニング、開発規制、形態規制など土地利用規制の効果に関する研究
都市成長と市街地形態、副都心の形成過程と計画など都市成長に関する研究
住居系、商業系などの土地利用変化に関する研究
都市デザイン、まちづくり条例などの包括的なまちづくり手法に関する研究
ニュータウン、再開発など都市開発とその手法に関する研究
都市計画の目的は良い都市を作ることにあります。しかしどのような都市が良いかは市民一人一人の心の
中にあり、しかもその市民は、とにかく庭付きの住宅がほしいという人、通勤地獄や交通渋滞を何とかして
ほしいという人、不動産で儲けてやろうという人などさまざまです。都市のプランナーは立場の異なる多く
の人々と適切にコミュニケーションし、多くの葛藤に耐えられる良き都市の姿を見つけだし、その実現に向
けてソフト、ハードの両面から「計画」していかねばなりません。私たちの研究室では一人一人がそのよう
なプランナーをめざし、研究に取り組んでいます。
推薦図書
・都市と建築
・「都市計画」の誕生
・後藤新平 日本の羅針盤となった男
・岩波講座都市の再生を考える6 都市のシステムと経営
・まちづくり教科書第 8 巻 景観まちづくり
・ソーシャルガバナンス 新しい分権・市民社会の構図
・まち歩きガイド東京+PLUS
ラスムッセン
渡辺俊一
山岡淳一郎
植田和弘ほか
日本建築学会編
神野直彦ほか
TEKU・TEKU 編
東京大学出版会
柏書房
草思社
岩波書店
丸善
東洋経済新報社
学芸出版社
2.中西 正彦 助教
今まで、どのようなルールなら住宅市街地を望ましい将来像に導けるかという都市計画上の不変のテーマ
のひとつを、主にミクロな空間シミュレーションを用いて研究してきました。広い意味では制度というある
種のソフトウェアが具体的な空間というハードウェアに与える影響に関心があります。ただし、その制度と
いうソフトウェアの成り立ちも機能面からのみ決まるものではなく、様々な要因や各主体の思惑が絡んでく
るものです。これらをどう捉えるかも重要な課題です。また近年では人口減少時代を迎えて都市構造にどの
ように働きかけるかマクロな課題にも関心を持っています。
学部から修士・博士課程を通じて社工在籍歴は長いのですが、勤務する側にまわってみると、学生の頃と
は違ったことが見えてきました。
学生の皆さんには、まずは社工が対象としているものには様々な見方があるということとそれらにはそれ
ぞれの考え方・立場からの理があることをぜひ感じてもらいたいなと思います。その上で、考えの発信のた
めに自分がどの立場を取るのかを決断しなくてはならないという時もやってきます。それは特に卒業研究な
どを行うときに痛感するはずですが、学部の授業でもそのような発信側にまわるための工夫が実はたくさん
盛り込まれています。ぜひそれを読み取りながら参加してください。
社会工学 2012
149
第9章
研究室紹介
推薦図書
・都市計画 根底から見なおし新たな挑戦へ
・日本近現代都市計画の展開-1868~2003
・自治体まちづくり
・「明日の田園都市」への誘い
蓑原敬ほか
石田頼房
原昭夫
東秀紀ほか
学芸出版社
自治体研究社
学芸出版社
彰国社
3.最近の研究

坂村 圭・中井 検裕・中西 正彦「美術館運営に対する指定管理者制度導入の効果と課題に関す
る研究」. 都市計画論文集[46-3].1009-1014. 2011.

竹沢えり子・中井検裕「地域主体によるデザイン協議に対する事業者の評価に関する研究-銀座デ
ザイン協議会を事例として」計画系論文集 NO.659.75-.2011

西村亮・中井検裕・中西正彦「団地建替え事業における民間分譲敷地の景観継承の評価に関する研
究 -桜堤団地を事例として-」. 都市計画論文集[45-3].781-786. 2010.

大澤昭彦・中井検裕・中西正彦「景観法に基づく景観計画を活用した高さ制限の実態に関する研究」.
都市計画論文集[45-2].17-22. 2010.

竹沢えり子・中井検裕「地域主体によるデザインコントロールの実態と影響力に関する研究-銀座
デザイン協議会を対象として」計画系論文集 NO.649.625-.2010.

渋谷和司・中井検裕・中西正彦・大澤昭彦.「民間への敷地分譲を伴う団地再生における景観形成方
策のあり方に関する研究-景観ガイドラインに着目して-」. 都市計画論文集[44-3]. 1-6. 2009.

中島玲欧名・中井検裕・中西正彦.「地方都市の中心市街地商店街における全蓋式アーケード撤去の
動向と実態に関する研究」. 都市計画論文集[43-3]. 439-444. 2008.

李 起培・金済國・中井検裕・中西正彦.「韓国における開発行為許可制の仕組みと運用実態に関す
る研究-京畿道の事例を中心に-」. 都市計画論文集[43-1]. 73-78. 2008.

熊木雄一・中井検裕・中西正彦.「地方都市における商店街・商工会組織とバス事業者との連携活動
に関する研究 -実施主体の活動に対する評価に着目して-」. 都市計画論文集[42-3]. 931-936. 2007.

李 起培・中西正彦・中井検裕.「韓国の都市基本計画における『都市計画の指針としての役割』の
変遷に関する考察」. 都市計画論文集[42-3]. 781-786. 2007.

佐藤和哉・中井検裕・中西正彦.「初期再開発事業地区における再々開発事業の実現可能性に関する
研究」.都市計画論文集[42-3]. 751-756. 2007.
4.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'04
新橋西口市街地改造事業における空間の形成過程-ヤミ市からの変遷に着目して-
自由通路設置事業の費用負担割合に関する研究
歴史的木造住宅の活用・再生を目的とした不動産証券化手法の成立可能性に関する
研究-台東区、谷中・上野桜木地区を対象として-
公開空地の活用手法としての移動飲食店に関する研究
'05
商業地の屋上広告空間の特性と形成要因に関する研究
印象深いかおり風景の特性に関する研究-「かおり風景 100 選」自治体応募地域を
対象として-
小規模Jリーグクラブの商店街連携活動の実態と評価
'06
地方都市における商店街・商工会組織とバス事業者との連携活動に関する研究
自主防犯団体の参加者意識に関する研究
ビジネス・インキュベータの輩出企業の地域定着に関する研究
音楽交流活動による芸術振興の可能性に関する研究-(財)地域創造「おんかつ」事
業のアクティビティ活動を例にして-
150
社会工学 2012
氏名
佐藤 和哉
徳岡 美穂子
長谷川 智志
レフ・ヴ・ナム
田代 雅明
遠田 智一
半田
熊木
坂本
辻本
小川
琢哉
雄一
雄介
寛幸
弘明
中井研究室
'07
空港の存在と企業立地との関係に関する研究-空港近接工業団地に着目して-
地方都市の中心市街地商店街における全蓋式アーケード撤去の動向と実態に関する
研究
鉄道需要の分散要因に関する一考察
'08
商店街デザインの周辺地域への波及に関する研究
犬散歩者の滞留地環境に関する研究
民間への敷地分譲を伴う団地再生事業における資源継承の実態に関する研究
郊外型タワーマンションの建設条件に関する研究
'09
中核的施設の整備状況と機能集積から見た業務核都市のあり方に関する研究
団地建替え事業における民間分譲敷地への景観継承の評価に関する研究
中心市街地活性化を目標としたまちづくり交付金事業の効果的な事業パターンに関
する研究
‘11
環境モデル都市の協働事業における自治体と企業の連携推進に関する研究
歩行者天国の廃止と今後の運営についての研究 ―神奈川県を対象として―
トップスポーツリーグによる公共アリーナの利用に関する研究
東京区部における区指定喫煙所に関する研究
位置情報送信を利用した観光行動に関する研究
≪修士≫
'04
半島地域市町村における地域変容と自立性に関する研究
建築協定の失効要因と継続可能性に関する研究
事業性における不確実性を考慮した再開発事業の最適規模に関する研究
'05
地方自治体のアンテナショップの機能と運営に関する研究
地方都市における成長産業の立地と市街地構造との関係に関する研究
風致地区における民有地緑化の実態と誘導手法に関する研究
郊外における大型店舗撤退とその跡地利用に関する研究
高容積化を目的とした地域における敷地分割を伴う戸建住宅の発生と居住者の移住
傾向に関する研究
'06
'07
'08
'09
'10
初期再開発事業地区における再々開発事業の実現可能性に関する研究
郊外化促進要因としての区画整理事業に関する一考察
大規模開発が既存の業務集積地に及ぼす影響に関する研究-事業所移転に着目して
-
商業地域におけるドミノマンションに関する研究-不動産の資産価値変化に着目し
て-
鉄道廃線跡の土地利用に関する研究
The influence of informational aspects on an urban ‘wayfinding’ virtual experience
荒木 一道
中島 玲欧名
畑山
加藤
坂村
渋谷
森谷
島田
西村
黒田
英晴
俊介
圭
和司
菜央
清仁
亮
絢子
香川
樺山
鈴木
中城
松村
慧輔
太一
理江
文貴
佳依
小池 直己
長嵐 陽子
平山 豪
今井 亮輔
遠藤 亮
河和 知子
早乙女 祐基
堺 総一郎
佐藤 和哉
徳岡 美穂子
長谷川 智志
レ・フ・ヴ・
ナム
高橋 俊徳
Andre Soares
Lopes
新潟県における中山間地域の小規模小学校と地域の連携に関する研究-小学校の統 西村 誉子
廃合と地域活力の低下を背景として-
都市計画提案制度活用の阻害要因に関する研究
田代 雅明
市町村合併を契機とした地方都市における広域観光政策に関する研究
遠田 智一
繊維系工業施設の産業遺産としての利活用に関する研究
半田 琢哉
地方都市中心市街地のマンション建設が周辺住宅地域に与える影響に関する研究
熊木 雄一
東京都における都市計画道路の整備事業を契機とした地区計画に関する研究
坂本 雄介
大規模団地の集約建替事業における景観継承のためのルール作成に関する研究
辻本 寛幸
地域再生における民間企業が果たす役割に関する研究 ~地域再生制度の民間提案 石川 幸佑
に着目して~
京浜島工業団地の土地利用動向と今後の整備方策に関する研究
内野 創
地方における不動産証券化促進に関する研究
中島 玲欧名
高齢者通所介護施設の整備状況と配置に関する研究
畑山 英晴
旧特定会社型 TMO の事業展開と財務の関係性の研究
加藤 俊介
指定管理者制度導入を契機とした美術館運営の変容に関する研究
坂村 圭
社会工学 2012
151
第9章
研究室紹介
行政界を越える眺望景観保全に関する研究
市町村合併後の公立文化ホールのあり方に関する研究
‘11
市街地に立地する卸売市場の今後のあり方に関する研究
重要伝統的建造物群保存地区における空き地の継続要因と解消の方策に関する研究
羽田空港・大井埠頭周辺部における物流施設の再編に関する研究
アクティビティから見た団地共用空間資源の評価とその保全・形成に関する研究
≪博士≫
'06
中古マンション市場の情報開示に関する研究-性能評価・履歴情報等を活用した市
場評価の実現に向けて-
'07
リスクを考慮した複合ビル開発の用途構成計画に関する研究
韓国における都市計画の指針としての都市基本計画に関する研究
'08
協議型建築物高さ制限の導入可能性に関する研究
'10
超高齢社会における持続可能な移動サービスの研究
地域主体によるデザイン協議の成立要因についての研究-銀座を事例として
152
社会工学 2012
渋谷
森谷
倉西
黒田
島田
西村
和司
菜央
貴子
絢子
清仁
亮
藤澤 美恵子
岡崎 剛
李 起培
大澤 昭彦
阿部 名保子
竹沢 えり子
樋口研究室
樋口研究室
1.樋口 洋一郎 教授
正式には大学院情報理工学研究科・情報環境学専攻・統合情報環境学講座の情報政策科学という研究分野
にいて、工学部社会工学科担当の教授です。1977 年社会工学科卒で 8 期生です。製図室に同期生のための連
絡掲示板として「八期生掲示板」なるものを掲げたのを覚えています。君たちも是非自分が何期生なのか計
算してみて下さい。
まずは、私のバックグラウンドを紹介しておきます。2・3 年生の時、当時人文社会群におられた江頭淳夫
(江藤淳)先生の研究室で、3 人の仲間と、紅茶とクッキーをいただきながら、デービッド・リースマンの
「孤独なる群衆」と Talcott Parsons の「Family」という分厚い本を読んだりしてました。また、ゲーム論の鈴
木光男先生からはエリ・ヴィーゼルの三部作「夜」
「夜明け」
「昼」を紹介していただき、先の本とあわせて、
人間と状況との関係について考え始めていました。しかし、卒業研究のためには、経済統計や地方自治体や
地域振興について研究されていた阿部統先生の研究室に入り、先生の紹介で東京都立大学にいらした速水祐
次郎先生の所や、アジア経済研究所へ出入りしてフィリピンの農地改革における地主と小作の関係を最近の
理論経済学でどんどん使われ始めた変分法という方法を力任せに使ってモデル分析しました。
修士課程では、途中で、国際ロータリー財団の大学院奨学金をもらい、オーストラリア国立大学太平洋地
域研究所の経済学科へ一年間留学し、修士論文を書き上げました。フィリピンの農地改革において発生した
偽装小作農という農民について、フィリピンのデータを用いて分析したものです。
今考えてみると、このときの関心を未だに引きずっているようです。いつも、人間を見るとき、
「他者」と
の関係を明確にして、
「関係の束」としての「関係性」を重視したモデルを構築して分析しているな、と感動
してしまいます。
修士課程修了後、再度オーストラリア国立大学の博士課程に入り、インドネシアの南スマトラのゴム栽培
農民がゴムの生産性が衰えたので、新しい作物を採用し始めているプロセスを、村の親族構造や土地・労働・
資本の貸借関係などの社会経済ネットワークを参考にして、相互依存的効用関数という概念を持ち出してモ
デルを作り実証してみました。
足掛け 10 年ほどのオーストラリア滞在中、南スマトラの農村でのフィールドワーク 14 カ月、助手 2 年半、
ポスドク 1 カ月等の経験をしてきました。この後はローマの FAO に就職できたらなあと思っているところに、
「社会工学に戻ってこい」という国際電話がかかり、1987 年 5 月に社会工学科の助教授に就任しました。ミ
クロ経済学・社会工学計画・経済行動分析などを担当し、その後 1990 年 4 月から 1992 年 4 月までバンコク
のアジア工科大学院の HSD(人間居住環境開発学科)でアジア各国からの留学生を相手に、多変量解析と社
会的ネットワーク論を教えてきました。1994 年からは新設された情報理工学研究科の情報環境学専攻統合情
報環境学講座の情報政策科学研究分野に移籍して、
「地域情報政策論」として地域間情報流通に関するネット
ワーク分析とその結果としての政策論を講義しました。1999 年 10 月から社会工学専攻に教授として戻りま
した。2002 年 4 月からは故渡辺貴介先生の後任として情報環境学専攻に移り「地域情報分析特論」で空間的
相互作用をはじめとする相互作用の分析について講義しております。
最近の研究分野は、いままでの社会的ネットワーク分析、産業連関分析、空間的自己相関分析、ネットワ
ーク自己相関分析などの分野での研究に加え、社会経済的相互作用の計量経済学的分析手法の開発と、日本
の都道府県間人口移動への応用研究を進めています。時間があれば、巨大な 0-1 行列を扱う線形代数のいろ
いろな証明を進めています。
学生諸君も、現在の複雑に絡み合った社会経済の「結ぼれ」を少しでも解きほぐしてみませんか?
推薦図書
社会工学論
(1)カール・ポッパー「自由社会の哲学とその論敵」世界思想社
(2)カール・ポッパー「歴史主義の貧困」中央公論社
(3)アイザイア・バーリン「ハリネズミと狐」中央公論社
(4)鈴木光男「計画の倫理」勁草書房
(5)エリー・ヴィーゼル「夜」
「夜明け」「昼」三部作 みすず書房
社会工学 2012
153
第9章
研究室紹介
社会経済ネットワーク
(1)デービッド・リースマン「孤独なる群衆」みすず書房
(2)R.D.レイン「結ぼれ」みすず書房
(3)ノルベルト・エリアス「社会学とは何か」法政大学出版局
(4)E.M.ロジャーズ「普及学入門」産業能率大学出版部
(5)安田雪「ネットワーク分析:何が行為を決定するか」新曜社
計量経済学・多変量解析
(1)浅野・中村「計量経済学」有斐閣
(2)Cameron, Trivedi (2005) Microeconometrics: Methods and Application. Cambridge University Press.
(3)柳井晴夫・高木廣文編著「多変量解析ハンドブック」現代数学社
2.島根 哲哉 助教
私は計量経済学とその応用を専門としています。
経済学を含む社会系科学では、研究者の観察に基づいた理論モデルを構築しこれを操作することを通じて、
人々の行動を理解しこれがもたらす社会全体の振る舞いを理解します。この手続きは多くの自然科学で採用
されている手続きと大きくは変わりません。しかし、この“観察”は、対象が人々や我々が暮らす社会であ
るために、容易ではありません。それは自然科学の手続きに沿った、
“均質”な人々や社会をいくつかの異な
る“環境”の下に置くといった“実験”を行うことが困難あるいは不可能であるからです。
そのため、実際の人々や社会の振る舞いを観察して、理論と整合的な行動モデルを検証する手段として回
帰分析を中心とした統計的な手法が重要になります。このための手法を開発し、理論モデルの検証をするこ
とが計量経済学の主な役割です。
計量経済分析は優れた分析ソフトウェアが開発され初学者でも容易に取り組めるようになってきておりま
す。しかしよく効く薬は副作用も大きいように、優れた分析手段も正しい理解に基づかないと誤った結果を
導きます。正しい理解のためには、その背景にある確率・統計理論を理解し、また実際のデータを用いた分
析を体験することが不可欠です。幸い社会工学のカリキュラムの中には理論を理解するための講義も、分析
を体験するための環境も備わっているので、ぜひ積極的に取り組んでいただければと思います。
以下に,実証研究の面白さや計量経済学を紹介する書籍を以下にあげます。
推薦図書
1. S.D.レヴィット・S.J.ダブナー「ヤバい経済学」東洋経済新報社,2006 年
2. 戸田裕之・山田宏「計量経済学の基礎」東京大学出版会,2007 年
3. 北村行伸「ミクロ計量経済学入門」日本評論社,2009 年
3.最近の研究

島根哲哉・田中隆一.「母親の就業が女性労働供給に与える影響について:独身者と既婚者の調査
を用いて」.樋口美雄・府川哲夫編『ワーク・ライフ・バランスと家族形成:少子社会を変える働き方』,
第6章,東京大学出版会.2011.

Kuniyoshi Saito, Takaaki Kato, and Tetsuya Shimane “Traffic Congestion and Accident Externality: A
Japan-U.S. Comparison,” The B.E. Journal of Economic Analysis & Policy: Vol. 10: Iss. 1 (Topics), Article 14. 2010.

樋口洋一郎.「地域間人口移動の複合分布モデル」. 地域学研究 vol.36-3. 543-560. 2006.

辻村清行.
「固定電話と携帯電話の代替・補完関係に関する計量分析」. 情報通信学会誌 vol.24-2. 37-46.
2006.

樋口洋一郎.「0-1 行列の定義と演算、および行列の微分」. 東京工業大学社会工学 Discussion Paper
No.06-03. 1-117. 2006.

樋口洋一郎.「3-way ランダム効果誤差構成要素モデルによるクロスセクション重力モデルの推定」.
東京工業大学社会工学 Discussion Paper, <06>, [01]. 76. 2006.

辻村清行.
「パーソナル・メディアによる情報流通量についての考察」. 情報通信学会誌 vol.23-1. 53-61.
154
社会工学 2012
樋口研究室
2005.

渡辺理・樋口洋一郎.「ネットワーク自己相関分析:モバイル IT システム利用行動における連携利
用パターンの把握と活用に関する考察」. 情報処理学会論文誌 vol.46-5. 1222-1232. 2005.
4.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'02
FTA 形成の要因分析に関する基礎的研究
世帯規模の変動とその要因に関する基礎的研究:人口移動データを用いた新しいア
プローチ
自動車市場における安全性・環境性向上の影響分析
パネルデータを用いた地価の空間的自己相関に関する基礎的研究
'03
定期借家制度が賃貸物件市場に与える影響の基礎的研究
J-REIT の収益率に関する時系列分析:GARCH-M Model による合理的市場形成の検
証
プロスポーツにおける観戦需要の基礎的研究:プロ野球と地域密着性の関連につい
ての検証
'04
空間的影響を考慮した政党得票率に関する基礎的研究
時系列為替レートモデルおよびそのJ検定に関する基礎的研究
地域の産業構成が地域の発展に与える影響に関する基礎的研究
'05
失業の地域間影響に関する基礎的研究
日本企業における海外直接投資先国の決定要因に関する研究
大規模都市開発がオフィス市場に与える影響に関する基礎的研究
出生年コーホートの県外転出傾向に関する基礎的研究
医師数の地理的偏在の基礎的研究
'06
R&D 投資が特許出願に与える影響に関する基礎的研究:プロパテント政策による構
造変化に着目して
合理的期待仮説による J-REIT 市場の合理的バブルの検証
国際貿易が国内産業の生産性に及ぼす影響に関する基礎的研究:日本製造業のパネ
ルデータを用いて
'07
観客動員数からみた日本プロ野球交流戦・プレーオフ制度の評価
目黒線急行導入は沿線住民の便益となるか
通信費に着目した家計の消費構造分析:AI 需要システムを用いて
'08
教育が経済に与える影響のパネル分析:教育段階に注目して
社会資本の効果と地域間配分の評価:1990年代以降のパネルデータを用いて
業務核都市制度によって通勤者の東京への一極集中は緩和されたか
'09
高速道路・鉄道ネットワークの旅客流動に関する実証研究:非線形効用の Logit モ
デルを用いて
失業率が年齢別地域間移動に与える影響に関する基礎的研究
排出権取引市場の時系列特性:2 種類の排出権に関する比較検証分析
'10
リスク回避度の世代間の違いに関する分析
中高一貫教育の学力に対する効果の推定
幹線交通網整備によるストロー効果についての研究
'11
海外アウトソーシングが日本製造業の雇用に与える影響に関する実証分析
特別養護老人ホーム入居待機者が代替として利用する介護サービスの検証
カーシェアリング事業が自動車保有率に与える影響
新医師臨床研修制度が医師の地域偏在に与えた影響について
銀行の自己勘定取引と株価形成~東証 1 部上場商業銀行のパネルデータを用いて~
≪修士≫
氏名
伊藤 建
内山 俊介
多田
宮崎
猿渡
辻野
英生
公策
武
愛
古川園 清三
原 昭仁
石田 明義
佐々木陽介
阿江 和人
石川 浩樹
難波 隼人
山崎 正亮
渡辺 裕美
真田 高晴
長久保 武
福井 強太
武田
中尾
馬場
佐野
秋葉
田口
安藤
亮介
宗弘
幹人
顕一
美穂
毅
大貴
細谷
山崎
石井
大谷
中野
青木
飯嶋
伊藤
小沢
田代
幸広
裕貴
雄太
拓人
達矢
雄介
健介
純平
潤子
このみ
社会工学 2012
155
第9章
研究室紹介
'02
公的医療機関における医療サービス生産の計量分析
東アジアにおける株式市場の波及構造に関する多変量 GARCH モデル分析
'03
プロスポーツ産業におけるJ-リーグとプロ野球の競合関係に関する計量分析
我が国の地域間人口移動における階層構造に関する研究
'04
空間的自己相関モデルにおける距離行列の羃数の推定と地価決定要因分析への応用
世帯規模分布の関する推移確率モデルの開発と応用:マルコフ連鎖過程を用いて
乗用車の性能変化が社会的厚生に与えた影響の計量分析
'05
賃貸住宅市場における地域性を考慮した家賃調整の実証分析
日本製造業企業の海外直接投資決定要因に関する実証研究
空間的自己相関モデルにおけるモデル特定化に関する研究
'06
空間的自己相関モデルによる為替変動の国際連動性の直接推定
集計多肢選択モデルによる棄権を考慮した投票意志決定の要因分析
研究開発に伴う技術進歩率と技術スピルオーバーの計測
'07
都道府県合計特殊出生率のパネル分析による結婚・出産の意志決定に関する研究
日本企業の海外直接投資が対日貿易構造に与える影響に関する実証的研究
公的医療機関の医療サービス生産における非効率の計量分析:確率的フロンティア
関数を用いた非効率の測定と原因の解明
'08
多国籍企業の生産性と立地選択
J-REIT の効率性とボラティリティ効果の検証
'09
インターネットオークション即決価格の参考価格効果に関する実証研究
インフレ・デフレ局面を考慮したニューケインジアン・フィリップスカーブの推定
株主構成が日本企業の整備投資行動に与える影響に関する研究
'10
自治体間の相互依存関係に関する空間的自己相関分析:首都圏保育サービスを対象
として
テレビCMが購買行動に与える効果
'11
サービス業務の海外委託が国内労働者の賃金に与える影響に関する実証分
公共職業訓練の効果について
トーナメントモデルにおける競争者の能力差が努力水準に与える影響について
New Economic Geography のフレームワークを用いた労働者の移動選択に関する実
証研究
学部定員の文系・理系の違いに注目した大学進学移動規模決定の要因分析
企業のIT投資分析:Multiple q モデルを用いた実証分析
空間的相互作用の分析のための空間的自己相関誤差を考慮したサンプルセレクショ
ンモデルの開発と検証
≪博士≫
'05
空間的自己相関分析における構造行列の特定による社会的ネットワークの研究:IT
システムにおける関係構造の抽出と活用に向けて
'06
携帯電話を中心としたパーソナル・メディア間の相互関係に関する研究
修士・博士の * 印は情報環境学専攻
156
社会工学 2012
井手上紘子
内川 沙織
伊藤 友紀
菅沼 洋輔
*宮崎 公策
*内山 俊介
*多田 英生
*猿渡 武
*武藤 悠
古川園清三
石田 明義
*原 昭仁
*佐々木陽介
山崎 正亮
*石川 浩樹
*渡辺 裕美
福井 強太
*長久保 武
*武田 亮介
*中尾 宗弘
馬場 幹人
秋葉 美穂
木本 健一
*古谷 直紀
*木下 哲哉
*斉藤 潤
*福島 慶彦
佐野 顕一
安藤 大貴
福井 貴也
*渡辺 理
辻村 清行
肥田野研究室
肥田野研究室
1.肥田野 登 教授
私の研究室では日本を飛び出し真の意味で国際的に、研究者あるいは社会的問題解決者として活躍する人
を育てることを目標に,国際学会等をふくめ、国外に重点をおいて活動しています、私はトレント大学でも
教えており、その際、研究室学生もTAとして活躍しています。学生はフランスのストラスブール大学,ス
イスの連邦工科大学チューリッヒ、カナダのウォータールー大学に留学しています。極めて高いレベルの留
学生を受け入れ、又学生の自発的な意思に基づく他大学と実質的な交流が盛んです。私が取り組んでいるの
は公的な部門に関わる環境経済学、行動経済学です。理論と厳格な統計に基ずいた数量解析、さらに国土交
通省や広島市などの政策に直接かかわり、現実世界へインパクトを与える研究を行っている特徴があり、ま
た独創的な博士研究を支援しています。
1)人間の意識行動の実験経済学的解明に基ずいた環境の経済評価手法の研究
2)ヘドニック・アプローチを中心とした理論、計量経済学手法の開発と住宅、不動産政策研究
3)日本の公的な地域財政と地域政策
4)環境倫理学による自己概念の解明-統合ゲームの開発―
たとえば
例1.
【経済学の一般均衡分析による緑の評価】
緑の価値はどのくらいだろう?東京の緑を周辺の地域並にすると年間一兆円を超える効用(人々の幸せ)が
増えることが社会のデータと、コンピュータの分析でわかった。
例2.
【仮想市場法による地球温暖化の経済評価】
地球温暖化の問題が議論されているが。果たして人々はそれを解決するためにどのくらいのお金を支払って
も良いと考えているのであろうか?厳密な意識調査によって、おおよそGDPの 0.09 パーセントであること
がわかった。
例3.
【誠実で熟慮した回答を得るための調査手法の開発】
地球温暖化など現象自体が科学的に複雑でかつ社会的にも評価が分かれる問題に対しては一般市民も十分考
えないと、問題解決の政策の評価ができない。そこで誠実で熟慮した回答を得るための社会調査手法を回答
者の行動意識を分析する実験によって明らかにしつつある。
例4.
Art at Tokyo Tech を企画し研究と教育に生かし、数学的論理性を超える芸術作品、自然と対峙し、それをも
とに、自己を作品で表現する講義を担当しています。これは新たな科学と技術の創造のために不可欠です。
私の研究室では理論を深く理解した上で、それを展開し、さらに、精緻なオリジナルなデータ解析、調査
実験によって裏付けることを心がけています。理論はミクロ経済学、認知心理学、統計学、ゲーム論です。
学生諸君に国際的に活躍してほしいと考え、奨学金を与えて海外で行われる国際学会で発表してもらってい
ます。学生のレベルは極めて高いです。
ホームページは、以下です。
http://www.soc.titech.ac.jp/~hidano/j-homepage/contents/contents-home.html
肥田野 登
なお質問、相談があったら遠慮なく [email protected] まで。
社工の卒業生で日本を代表する経済学者でありまた内閣府経済社会総合研究所所長の小野善康先生の、景
気と経済政策(岩波新書)
、不況のメカニズム(中公新書)
、そしてこの本の基礎となった世界最初の骨太の
理論、小野善康、貨幣経済の動学理論(東大出版会)
、および、Ono, Y. Money, Interest and Stagnation, Oxford
University Press.環境の評価では、拙著、環境と行政の経済評価(勁草書房)、および、Hidano, N. The Economic
Valuation of the Environment and Public Policy, Edward Elgar.また拙稿、拡張自己概念からみた都市の公共空間:
幸福空間をめぐる断想、都市から考える公共性 所収、東京大学出版会、215-23 (2004)をご覧下さい。
社会工学 2012
157
第9章
研究室紹介
2.大上 淑美 助教
自己紹介
学部では心理学を専攻し、修士課程から東京工業大学に在籍しまして、人間の行動と脳活動を中心に研究
を行ってきました。心理学の中では生理指標の測定を行う生理心理学と呼ばれる領域が私の専門です。人間
を被験者として心理的な負荷が掛かるような実験課題を用い、脳活動、心拍、筋電位、眼電位などの生理指
標の測定を行います。近年では、このような生理指標の測定は、特に脳活動に関して、様々な領域で応用さ
れるようになり、神経経済学といった学際的な学問も生まれています。例えば、様々なデザインのクルマの
中から自分の好きなクルマを選んだ時の脳の電気的活動(脳波)や血流動態(fMRI、NIRS)を測定すること
で、脳のどの部位がどのように関わっているのかも観察することが可能です。後期に開講している脳機能測
定法概論では、基礎的な脳に関する知識と様々な生理指標の測定方法を学んでもらい、加えて簡単な課題を
用いて脳活動や心理活動を測定する実習を行っています。
3.最近の研究

Noboru Hidano,Tadao Hoshino,Ayako Sugiura,Spatially Heterogeneous Effects of Local Public Goods
Provision on Land Price: A Spatial Semiparametric Functional Coefficient Method,mimeo

Noboru Hidano,Tadao Hoshino, Ayako Sugiura,Spatially Heterogeneous Effects of Open Spaces on Land
Prices: A Spatial Functional Coefficient Method,Discussion paper, Department of Social Engineering,2011-06

Noboru HIDANO , Tadao HOSHINO, Hayato NAKANISHI, Ayako SUGIURA, Preference Heterogeneity in
the Valuation of Waste Incinerator Plants: An Application of Factor Score Varying Coefficient Hedonic Models,
Discussion Paper , Department of Social Engeering, 2011-03

Tadao Hoshino,Estimation and Analysis of Preference Heterogeneity in Residential Choice Behaviour, Urban
Studies ,48(2) 363–382, February 2011

Nakamura,H,Kato,T,Climate Change Mitigation in Developing Countries through Interregional Collaboration
by Loial Governments, Energy Rliry, 39(7)4337-4348,2011

山本雄三 ,Rosen の二段階推定法の識別問題に対する 分位点回帰を用いた回避, Discussion Paper
2011-01

加藤 尊秋,肥田野 登,「仮想評価法における回答時間は,合理的な要因で説明されるか?地球温暖
化対策を例に」, 環境経済・政策研究, Vol 4, No.1 23-31,2011

肥田野 登,大量の不動産取引価格データを活用した研究の推進、Evaluation No.41.,p1.2011

肥田野 登、東京都不動産鑑定士協会、
「空間の多様性を考慮したヘドニック・アプローチの開発」
共同研究シリーズⅣ-1,pp57,2011

Noboru Hidano, “- Sound into color-”, Akio Suzuki, Center for the Study of World Civilization. Tokyo Tech.
26 Octover-2 Nov. 2011.

Noboru Hidano,《Trans- an exhibition/workshop》, Ester Partegas, Center for the Study of World Civilization.
Tokyo Tech. 7-18, Jan. 2011

肥田野 登、エスターパルテガスの《Trans-》展と文明科目芸術ワークショップ2010報告,12-15,
東工大クロニクル,No 464, 2011.

HIDANO, Tadao HOSHINO , Ayako SUGIURA, Incorporating Locational and Directional Heterogeneity
inHedonic Approaches: An Estimation of the Economic Value of Open Spaces,World Confernce on Environmental
Resource Economists, Montreal, pp1-26,July 2010

NOBORU HIDANO. “Translating: Chapter 3” Juan Cruz., Center for the Study of World Civilization. Tokyo
Tech. 1-9. 2010. Jan.

Noboru Hidano, “8 日間―The Eight Days”,Santiago Cucullu,Center for the Study of World Civilization.
Tokyo Tech. 18-27. 2010. July.

Noboru Hidano, “Sometime?Somewhere?”, Kinji Akagawa,Center for the Study of World Civilization.
Tokyo Tech. 6-13. 2010. Dec.

清水有紀子・肥田野登「コスト発生状況の異なるテナントが存在する賃貸住宅市場におけるインセ
ンティブ制度設計」都市住宅学, 69, 1-10, 2011.

清水有紀子・肥田野登.「賃貸住宅市場における契約期間と社会的コストに関する研究」. 日本不動
158
社会工学 2012
肥田野研究室
産学会誌 Vol.23, No.3. 115-124. 2009. Dec.

Noboru HIDANO, Ryo UEMATSU, Yasufumi GEMMA. “Mental account and its impact on WTP stated in
CV survey”. Discussion paper, Department of Social Eng. Tokyo Institute of Technology, No.09-09. 1-116. 2009.
Nov.

NOBORU HIDANO. “Minimum Maintenance Road Rob Fischer”. Center for the Study of World
Civilizations. Tokyo Tech. 1-5. 2009. May.

NOBORU HIDANO. “Does the Surveyor's Behavior Matter in Contingent Valuation Surveys concerning
ant-global warming policies?”. International workshop on socio-psychological factors in contingent valuation. 1-35.
2009. Feb.

NOBORU HIDANO,Ryo UEMATSU,and Yasufumi GEMMA. “A Study of Response Times on Yea-saying
and Anchoring in Contingent Valuation”. International workshop on socio-psychological factors in contingent
valuation. 1-20. 2009. Feb.

NOBORU HIDANO. “Is Willingness to pay elicited scope sensitive or just warm glow: A decomposition
approach?”. International workshop on socio-psychological factors in contingent valuation. 1-23. 2009. Feb.

NOBORU HIDANO. “Does warm glow exist in a complete crowding out situation? A real payment
experiment”. The 35th International Seminar on Experiments and Surveys in Economics and Related. 2010. Jan.

加藤尊秋・肥田野登.「仮想評価法(CVM)における回答行動の分析:回答時間に着目して」. 環境
経済・政策学会 2009 年大会. 2009. Sep.

Shinichiro Takeshita, Noboru Hidano. “Is Willingness to Pay Elicited Scope Sencitive or Just Warm Glow?:
A Decomposition Appraoch in Contingent Valuation”. 17th Annual Conference European Association of
Environmental and Resource Economists. 2009. Jun.

Noboru HIDANO, Yasufumi GEMMA, Ryo UEMATSU. “Does the Surveyor's Behavior Matter in
Contingent Valuation Surveys?”. 17th Annual Conference European Association of Environmental and Resource
Economists. 2009. Jun.

Shunichiro Takeshita, NOBORU HIDANO. “Is Willingness to pay elicited scope sensitive or just warm
glow: A decomposition approach?”. International workshop on socio-psychological factors in contingent valuation.
1-23. 2009.

Noboru Hidano, Takaaki Kato. “Determing variability of willingness to pay for Japan's antiglobal-warming
policies: a comparison of contingent valuation surveys”. Environmental Economics and Policy Studies9. 259-281.
2008.

YUKIKO SHIMIZU, NOBORU HIDANO. “What is the Optimal Length of a Contract for Tenants,
Landlords and the Society in the Rental Housing Market?”. 55th Annual North American Meetings Regional Science
Association International. New York. 1-20. 2008.

Takaaki Kato, Noboru Hidano. “Heterogeneity in perceived consequentiality and respondent effort for a
contingent valuation survey”. The 2008 International Conference in Management Sciences and Decision Making.
1-20. 2008.

Yukiko SHIMIZU and Noboru HIDANO. “Optimal Length of Contract in the Rental Housing Market: A
Numerical Analysis”. ENHR Housing Economics Working Group Meeting. 1-25. 2008.

肥田野登.「効率的市場仮説。レント情報、ミニバブル,そして。
。
。
」. Evaluation no.28. 1. 2008.

肥田野登.「補遺:芸術ワークショップ 2007B レポート(大城カズ著)」. 東工大クロニクル No.429.
14. 2008.

Noboru Hidano. “Does a task to think about the monetary ranges reduce anchoring effects in contingent
valuation for anti-global warming policy evaluation?”. the economics seminar. University of Las Palmas de Gran
Canuaria January 8. 2008. 1-15. 2008. Workshop on Psychological. Economic. and Environmental Rationality 2008.

肥田野登.「人間の欲望,マクロ経済学,そして安定的な市場の実現-小野善康著『不況のメカニズム』
を読んで」. Evaluation no.27. 1. 2007.

肥田野登. “Room acoustics kaz Oshiro” (catalog of Kaz Oshiro's exhibition at 70th anniversary auditorium,
Tokyo Institute of Technology). 1-5. 2007.

肥田野登.「異邦からのまなざし-Art at Tokyo Tech 2007 Autumn and Winter プログラム-」. 東工大
クロニクル No.425. 8-11. 2007.

NOBORU HIDANO. Note. “There are several ways to Paradise (by Florence Sitruk)”. Tokyo Tech Chronicle
No.424. 16. 2007.
社会工学 2012
159
第9章
研究室紹介

肥田野登. “Does a task to think about the monetary ranges reduce anchoring effects in contingent valuation
for anti-global warming policy evaluation?”. 2007.

肥田野登.「Art at Tokyo Tech-歴史と展望」. 東工大クロニクル No.422. 9-15. 2007.

肥田野登.「Art at Tokyo Tech-大岡山キャンパス西9号館の Arts」. 東工大クロニクル No.421. 8-11.
2007.

肥田野登.「Art at Tokyo Tech-東工大のベヒシュタインピアノの製造時期について」. 東工大クロニ
クル No.420. 10-12. 2007.

肥田野登.「住宅市場における効率的市場仮説成立に関する研究-山手線沿線のマンションデータを
用いて」. DP-No.2007-3. 1-36. 2007.

Kato,T., N.Hidano. “Anchoring Effects, Survey Conditions, and Respondents' Characteristics: Contingent
Valuation of Uncertain Environmental Changes”. Journal of Risk Research, Volume 10 Issue 6. 773-792. 2007.

Kotani, Y., Ohgami, Y., Arai, J., Kiryu, S., & Inoue, Y. Motor and nonmotor component of event-brain
potential in preparation of motor response. Journal of Behavioral and Brain Seicence. 1. 234-241. 2011.

Brunia, CHM., Hackey, SA., van Boxtel, GJM., Koyani, Y., Ohgami, Y. “Waiting to perceive: Reward or
Punishment?” . Clinical neurophysiology. 122(5). 858-868. 2011.

Ohgami Y, Kotani Y, Itagaki S, Arai J, Kiryu S & Inoue Y. Stimulus-Preceding Negativity (SPN) prior to
facial, verbal, and symbolic feedback stimuli, Psychophysiology, 48, Supplement 1, S78, Boston, USA, 2011.

Kotani Y, Ohgami Y, Arai J, Kiryu J & Yusuke Inoue Y. Effect of task difficulty on neural systems of right
anterior insular cortex, Psychophysiology, 48, Supplement 1, S78, Boston, USA, 2011.

Ohgami Y., Kotani Y., Tsukamoto T, Kiryu S, and & Inoue Y. The Right Anterior Insula Activations
Irrespective of Stimulus Modality and Laterality, 17th Annual Meeting of the Organization of Human Brain Mapping,
2011, Abstract Book, Page 85; 1006, Quebec, Canada, June 26-30, 2011.

Kotani Y, Ohgami Y, Tsukamoto T, Kiryu S, & Inoue Y. The Effect of Task Difficulty on Effective
Connectivity of Right Anterior Insular Cortex, 17th Annual Meeting of the Organization of Human Brain Mapping,
2011, Abstract Book, Page 85; 1011, Quebec, Canada, June 26-30, 2011.

Ohgami Y., Kotani Y., Yoshihiro T., Tsukamoto T., & Inoue Y. “Stimulus-Preceding Negativity (SPN) prior
to Unilateral Visual Feedback Stimulus: a Combined EEG/fMRI Study”. Psychophysiology. 47. Supplement 1. S60.
2010.

Kotani Y., Ohgami Y., Yoshihiro T., Tsukamoto T., & Inoue Y. “Effective Connectivity of the Right Anterior
Insular Cortex in Anticipation of Feedback Stimulus”. Psychophysiology. 47. Supplement 1. S60. 2010.

Ohgami Y., Kotani Y., Yoshihiro T., Tsukamoto T., & Inoue Y. “Combined EEG and fMRI studies of stimulus
preceding negativity prior to visual feedback stimuli”. 16th Annual Meeting of the Organization of Human Brain
Mapping, Abstract Book. Page 111: 73 WTh-AM. 2010.

Kotani Y., Ohgami Y., Yoshihiro T., Tsukamoto T., & Inoue Y. “Psycho-Physiological Interactions of the right
Anterior Insular Cortex in Anticipation of Feedback”. 16th Annual Meeting of the Organization of Human Brain
Mapping, Abstract Book. Page 111; 87 WTh-AM. 2010.

Kotani,Y., Ohgami,Y., Kuramoto,Y.,Tsukamoto,T., Inoue,Y., & Aihara,Y,. “The role of the right anterior
insular cortex in the right hemisphere preponderance of stimulus-preceding negativity (SPN): an fMRI study”.
Neuroscience Letters. 450. 75-79. 2009.

Kotani,Y., Ohgami,Y., Yoshihiro,T., Tsukamoto,T., & Inoue,Y. “The right hemisphere preponderance during
expectation of feedback information as reward”. The 49th Annual Meeting of Society for Psychophysiological
Research. Berlin. Germany October 21-24. Symposium #2.2. Reward Expectation. Psychophysiology. 46. Suppl. 1.
S6. 2009.

Ohgami Y., Yasunori Kotani, Yoshihiro T., Tsukamoto T., & Inoue Y. “The contralateral effect of auditory and
visual stimuli on the event-related potential: an fMRI study”. 15th Annual Meeting of the Organization for Human
Brain Mapping. San Francisco. CA. U.S.A June 18-23. NeuroImage. Volume 47. Supplement 1. July 2009. Page
S133. 2009.

大上淑美・小谷泰則・吉弘達也・塚元鉄二・井上優介.「片側刺激の刺激先行陰性電位 SPN への影
響:fMRI による検討」. 第 39 回日本臨床神経生理学会学術大会発表論文抄録集. 403. 2009.

小谷泰則・大上淑美・吉弘達也・塚元鉄二・井上優介.「刺激先行陰性電位(SPN)における島皮質
と弁蓋の機能的差異」. 第 39 回日本臨床神経生理学会学術大会発表論文抄録集. 347. 2009.

Ohgami,Y., Kotani,Y., Yoshihiro,T., Tsukamoto,Y., & Inoue,Y. “The contralateral effect of unilateral feedback
160
社会工学 2012
肥田野研究室
stimulus on the stimulus-preceding negativity (SPN): Insights from an fMRI study”. Psychophysiology. 45.
Supplement 1. S81. 2008.

Ohgami,Y., Kotani,Y., Yoshihiro,T., Tsukamoto,Y., Arai J., & Inoue,Y. “The contralateral effect of auditory
and visual stimuli on the event-related potential”. Neuroimage. 41. Supplement 1. S165. 2008.

Kotani,Y., Kuramoto,Y., Yoshihiro,T., Ohgami,Y., Tsukamoto,Y., Inoue,Y., & Aihara,Y. “The effect of task
difficulty on the stimulus-preceding negativity (SPN): fMRI and ERP studies”. Psychophysiology. 45. Supplement 1.
S84. 2008.

Kotani,Y., Ohgami,Y., Yoshihiro,T., Tsukamoto,T., Arai J., Inoue,Y., & Aihara,Y. “Activation of the insular
cortex during anticipation of feedback stimuli about difficult timing performance”. Neuroimage. 41. Supplement 1.
S115. 2008.

Ohgami,Y., Kotani,Y., Yoshihiro,T., Tsukamoto,T., Aihara,Y., Arai J., & Inoue,Y. “The effect of stimulus
properties on the stimulus-preceding negativity”. Psychophysiology. 44. Supplement 1. S86. 2007.

Ohgami,Y. “Psychophysiological studies using EEG and fMRI: mechanisms of anticipatory functions”.
International Seminar on Experiments and Surveys in Economics and Related Social Sciences - Economic incentives
and their impacts on human brain and behaviors. 2007.

Kotani,Y., Ohgami,Y., Yoshihiro,T., Tsukamoto,T., Aihara,Arai J., Y., Inoue,Y., & Aihara,Y. “The effect of
task difficulty on the stimulus-preceding negativity”. Psychophysiology. 44. Supplement 1. S86. 2007.

大上淑美・小谷泰則・塚元鉄二・井上優介.「刺激先行陰性電位(SPN)に対する片側刺激の影響」.
生理心理学と精神生理学 25-2. 189. 2007.

小谷泰則・大上淑美・塚元鉄二・井上優介.「課題の難易度が刺激先行陰性電位(SPN)の発生源に
及ぼす研究」. 生理心理学と精神生理学 25-2. 190. 2007.
4.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'02
一般均衡モデルによるキャピタリゼーション仮説の検証:公園整備を例として
自動車による大気汚染の社会的費用の計測
'03
The Possibility of Unification of Agents; A Game Theoretic Approach
'04
CVM における調査者と回答者の互恵関係に関する研究:地球温暖化に関するパネ
ル形式実験
ヘドニック分析による生産関数推定に関する研究:都心立地企業を対象にして
CVM を用いた河川水質の環境価値に関する研究:北海道札幌市を事例として
'05
プレイヤーの統合を考慮したゲームの 3 人モデルへの拡張
ヘドニック便益評価値の計測精度に関する研究:世帯の異質性を考慮して
'07
ヘドニック便益評価値の過大評価率の上限と下限に関する研究
仮想市場法において Mental Accounting が個人の回答行動とアンカ-リングに与え
る影響の研究 ~地球温暖化に関する CVM データ用いて~
'09
異質な消費者の存在下におけるヘドニック便益評価値の過大評価率に関する研究
他者の行動に関する予想が仮想市場法での WTP に及ぼす影響の研究
-湿原保全に対する寄付の文脈においてヘドニックアプローチと CVM の水質改善価値の推定の格差に関する研究-札幌都市
圏の河川を例として'10
ヘドニックアプローチを用いた公園と清掃工場の外部性効果の測定
'11
ヘドニック法を用いた災害前後でのリスク認識の変化に関する研究-東日本大震災
前後での東京区部の液状化リスク認識について
Sieve 推定を用いた河川水質評価ーヘドニック・アプローチと CVM 法の比較ー
An Extended Overestimation Theorem with Heterogeneous Consumers
≪修士≫
'01
中央政府資金の地域間配分と負担の時系列分析:教育投資の厚生分析
氏名
福間 崇志
井出 康一郎
片瀬 央
泉 恵太
鈴木 辰之輔
浜田 武士
源間 康史
藤本 寛之
小木 曽識
斗ヶ澤 海
杁山 知之
中西 勇人
樋川 卓也
作井 将
後藤 匠
鈴木 貴博
八十嶋 亮
出村 暢啓
社会工学 2012
161
第9章
研究室紹介
ヘドニックアプローチと意識調査法による便益計測値の乖離に関する研究
'02
公的教育投資の地域配分に関する分析
'04
NO2 と騒音の社会的費用に関する研究
キャピタリゼーション仮説の成立近似に関する研究:公園整備を例として
'05
An Analysis of the possibility of unification: Game theoretic approach
Warm glow and scope sensitivity in contingent valuation survey(仮想市場法における温
情効果とスコープ反応性)
'06
住宅市場における効率的市場仮説成立に関する研究
~山手線沿線のマンションデータを用いて~
個人の異質性を考慮した CVM におけるアンカーリング効果に関する研究
~地球温暖化に関するパネルデータを利用して~
世帯の異質性を考慮したキャピタリゼーション仮説の成立に関する研究
~河川水質改善に対する CVM データを用いて~
'08
Does the Surveyor's Behavior Matter in Contingent Valuation Surveys
concerning ant-global warming policies?,
'09
クラウディング・アウト状況下の warm glow と実験者の関係
'11
居住者の異質性を考慮したヘドニック価格関数の推定法
≪博士≫
'01
マーケットストレスに関する研究:リスク管理向上の為の人工市場モデルの構築
'03
発展途上国におけるトランシップ港の便益評価に関する研究
スリランカ農村部におけるバイオ燃料ビジネスの研究~成功事例分析と提言~
'10
国際協調による地域大学モデルに関する研究
賃貸住宅の最適契約期間の研究
Econometric Analysis Using Semiparametric Functional Coefficient Methods
'11
(セミパラメトリック関数係数法を用いた計量経済分析)
Citizens’ Attitudes towards International Environmental Cooperation by Japanese Local
Governments with Developing Countries
162
社会工学 2012
富樫
加藤
井出
福本
片瀬
竹下
幸雄
賢治
康一郎
崇志
央
俊一朗
鈴木 辰之輔
泉 恵太
浜田 武士
源間 康史
小木曽 識
中西 勇人
吉藤
鈴木
岩坂
内田
清水
星野
茂
純夫
健志
勝巳
有紀子
匡郎
中村 秀規
増井研究室
増井研究室
1.増井 利彦 連携准教授
普段はつくばにある独立行政法人国立環境研究所社会環境システム研究センターで仕事をしています。
様々な学問領域の知見を活用して環境問題を解決するための様々な政策を評価する統合評価モデルと呼ばれ
るモデルの構築と、それを利用した様々な分析を主なテーマとしています。主として取り扱っている環境問
題は、地球温暖化間題ですが、廃棄物処理やリサイクル、土地利用変化をはじめとする生態系にまで拡張し
ています。こうしたモデル開発とその分析を通じて、効率的に(経済的なロスを最小に)地球温暖化問題や廃
棄物問題などを解決する方法、つまり、環境保全と経済発展を両立させるための方策を探っています。特に、
アジアの研究者と共同で研究を行っており、各国が抱える様々な問題を一緒に議論しています。環境問題の
解決には、長期的、短期的な視野を踏まえた対応や、環境問題だけではなくその他の課題も踏まえて検討し
なければなりません。近年、
「低炭素社会」という言葉をよく目にするようになりましたが、具体的にどうい
った社会を皆さんはイメージされるでしょうか?中央環境審議会の中長期ロードマップ小委員会に委員とし
て参加し、これまでに開発したモデルを用いて 2020 年や 2050 年のわが国の温室効果ガス排出量の削減に向
けた施策とその効果、さらには低炭素社会が実現した場合の姿を検討しています
(http://www.challenge25.go.jp/roadmap/index.htm や http://www-iam.nies.go.jp/aim/prov/middle_report.htm に詳細
な結果が示されています)
。このほか、長期的な対応や環境問題以外の課題としては、環境研を中心にアジア
の低炭素社会構築に向けたシナリオ開発や、温暖化の影響も含めた社会・経済活動の将来シナリオの検討を
世界の研究者と一緒に行っており、2011 年度からは新たに持続可能な社会への転換方策に関する研究にも取
り組んでいます。
その一方で、環境問題をいかに意思決定に反映させるか、モデルの世界と現実の世界とのギャップに頭を
悩ませている毎日です。環境問題の分析では、専門性とともに高所からものごとをとらえる視点とバランス
性が要求される分野です。問題を発見するには、小事にこだわらずに現象を大枠でとらえる必要があり、そ
のために全体を見渡す能力が要求されます。その一方で問題を解決するためには、
「総論賛成・各論反対」と
いう言葉に代表される社会に対して、説得させる努力・こだわりも必要です。みなさんと一緒に問題を発見
し、議論し、その解決方法を探り出したいと考えています。
推薦図書
・環境省編 環境白書
・環境省編 環境統計集
・土木学会環境システム委員会編(1998) 環境システム-その理念と基礎手法-共立出版
・Kainuma et al.(2002) Climate Policy Assessment, Springer
・IPCC(2007) Climate change 2007, Cambridge University Press
2.棟居 洋介 助教
東工大の生命理工学部を卒業後化学メーカーに勤務しましたが、社会理工学研究科の発足と同時に東工大
に戻り、日引・増井研究室の助教をしています。これまでの研究テーマは、地球温暖化が世界の森林植生に
及ぼす影響の評価、バイオマスエネルギーやバイオマス製品の普及による環境負荷削減の可能性の評価など
です。現在は社会・経済シナリオを用いて世界の食料と環境についての長期予測を行っています。環境問題
の研究では、さまざまな分野についての広範な知識や経験が必要とされます。私自身もオンザジョブで新し
い分野の勉強を続けておりますが、学生の皆さんと一緒に新しいテーマに取り組んでいきたいと考えていま
す。
推薦図書
・「世界食料農業白書」国際連合食糧農業機関(FAO)(毎年発行)
・「世界森林白書」国際連合食糧農業機関(FAO)(隔年発行)
社会工学 2012
163
第9章
研究室紹介
3.木下 恵美子 秘書
日引・増井研究室、金子研究室、内藤研究室の秘書としてお世話になっております。長年近所に住みなが
ら、一度も訪れたことのなかった東工大キャンパスでした。名物の桜も緑が丘の駅のホームから眺めるだけ
でしたが、今年も間近で楽しむことができそうです。社会理工の西側の窓から見える富士山の眺めに日々感
動しています。タ陽に映える富士山のシルエットは本当に美しく、一日の終わりを気持ちよくしめくくって
くれます。
いまだにわからないことばかりで、皆様にご迷惑ばかりおかけしています。少しでも先生方や皆様のお役
にたてるようになれればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
4.最近の研究
学会口頭発表

H. DAI and T. MASUI. Assessing the Contribution of China’s Inter-provincial Carbon Emissions Trading to
Carbon Intensity Reduction in 2020, the 2nd Congress of the East Asian Association of Environmental and Resource
Economics, Bandung, 2012

小俣幸子.「日本における企業の潜在的な被害リスクと利益に関する実証研究」. 環境科学会 2011 年
会要旨集.関西学院大学,2011.

小俣幸子.「日本企業における化学物質削減要因に関する実証研究」. 環境科学会 2011 年会要旨集.
関西学院大学,2011.

Kurakawa, Y., 2011. Vertical Structure in Power Industry when the Incumbent has a Cost Advantage. 9th
Biennial Pacific Rim Conference, Brisbane, Astralia.

Kurakawa, Y., 2011. Comparison of the Effects of RPS and FIT on Renewable Energy Diffusion.
International Sympolium on Eco Topia Science 2011, Nagoya.

田邊千英・増井利彦.「消費者行動による循環型社会と低炭素社会の両立に関する分析」. 環境科学
会 2011 年会要旨集.関西学院大学,2011.

高橋央・増井利彦.「地域の温暖化対策における再生可能エネルギーの効果に関する分析」. 環境科
学会 2011 年会要旨集.関西学院大学,2011.

山中康寛.
「グリーン ICT の普及が日本の二酸化炭素削減に与える影響の分析」. 環境科学会 2011 年
会要旨集.関西学院大学,2011.

棟居洋介(2011)「バイオマスプラスチックの普及が世界の食料不安に及ぼす影響の長期評価」環
境科学会 2011 年会要旨集.関西学院大学,2011.(2010 年優秀研究企画賞)

小俣幸子.「市場は企業の潜在的なリスクを評価するか?:日本における実証分析」. 環境科学会 2010
年会要旨集. 東洋大学, 2010.

森本広・増井利彦.「地球温暖化による洪水被害の経済活動への影響の評価に関する分析」. 環境科
学会 2010 年会要旨集. 東洋大学, 2010.

棟居洋介・増井利彦.「バイオマスプラスチックの普及が世界の食料不安に及ぼす影響の長期評価」.
環境経済・政策学会 2010 年大会報告要旨集. 名古屋大学, 2010.

高科和史・増井利彦.「MDGs 達成のための森林保全が経済に及ぼす影響の評価」. 環境経済・政策
学会 2010 年大会報告要旨集. 名古屋大学, 2010.

大塚翔太・増井利彦.「わが国における最適な二酸化炭素排出削減経路に関する分析」. 環境経済・
政策学会 2010 年大会報告要旨集. 名古屋大学, 2010.

Yukiko Omata. “Is voluntary program effective instrument in Japan?” 1st Congress of East Asian Association
of Environmental and Resource Economics (tentative) August 17-19, 2010, Sapporo, Japan.

Hanchen Dai. “Contribution of China’s renewable energy development in power generation to carbon
intensity reduction”. 1st Congress of East Asian Association of Environmental and Resource Economics (tentative)
August 17-19, 2010, Sapporo, Japan.

田邊千英・増井利彦.「容器包装廃棄物の排出削減による経済影響」. 環境経済・政策学会 2009 年
大会報告要旨集. 千葉大学, 2009.
164
社会工学 2012
増井研究室

高山寛人・増井利彦.「鉄鋼資源循環が温暖化対策に与える影響の分析」. 環境経済・政策学会 2009
年大会報告要旨集. 千葉大学, 2009.

張暁曦・増井利彦.「気候変動による水資源の変動が中国の社会経済活動に与える影響の評価」. 環
境経済・政策学会 2009 年大会報告要旨集. 千葉大学, 2009.

小俣幸子.
「企業が化学物質のリスクを削減する動機は何か?:日本の PRTR 制度を使った実証研究」.
環境経済・政策学会 2009 年大会報告要旨集. 千葉大学, 2009.

棟居洋介・増井利彦.「都市の拡大が世界の農地面積に及ぼす影響の長期推計」. 環境経済・政策学
会 2009 年大会報告要旨集. 千葉大学, 2009.

藤村コノヱ・増井利彦.「環境政策形成過程への環境 NPO の参加の現状と制度化に向けた考察」. 環
境科学会 2009 年会要旨集. 北海道大学, 2009.

棟居洋介・増井利彦.「論文賞受賞記念講演:IPCC 排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の食料
必要量の長期推計」. 環境科学会 2009 年会要旨集. 北海道大学, 2009.

Omata, Y. “Does the Stock Market Value the Firm’s Potential Chemical Risk Released and Transferred?:
Empirical Study on the Japanese Pollutant Release and Transfer Register System”. Association for Public Policy
Analysis and Management International Conferences Korea 2009. June 11-13. 2009. Sheraton Grande Walkerhill
Hotel. Art Hall. Seoul. Republic of Korea. 2009.

藤村コノヱ.「環境先進企業の『成長』意識から見た環境と経済の統合に向けた課題とNPOの役割」.
環境経営学会. 東京大学, 2009.

藤村コノヱ.「立法過程におけるNPOの参加の現状と市民立法の可能性」. 日本 NPO 学会. 名古屋
大学, 2009.

藤村コノヱ.「環境教育の現状と環境教育推進法の改正に向けた提案」. 日本環境教育学会. 学習院
女子大学, 2008.

小俣幸子.「市場は企業の潜在的な化学リスクを評価するのか?:PRTR 制度に関する実証分析」. 環
境経済・政策学会 2008 年大会報告要旨集. 大阪大学, 2008.

小野塚智大・増井利彦・棟居洋介.「地域を対象とした環境シナリオ定量化のためのモデル開発」. 環
境経済・政策学会 2008 年大会報告要旨集. 大阪大学, 2008.

野口綾也・増井利彦.「中国における気候変動に起因する農業生産性変化の地域経済への影響評価」.
環境経済・政策学会 2008 年大会報告要旨集. 大阪大学, 2008.

森本広・増井利彦.「京都議定書目標達成に必要な家庭部門における対策に関する研究」. 環境経済・
政策学会 2008 年大会報告要旨集. 大阪大学, 2008.

棟居洋介・増井利彦.「IPCC 排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の農地必要量の変動要因分析」.
環境経済・政策学会 2008 年大会報告要旨集. 大阪大学, 2008.

高山寛人・増井利彦.「アジア諸国の発展に伴う二酸化炭素排出量の変化と緩和策に関する分析」. 環
境経済・政策学会 2007 年大会報告要旨集. 滋賀大学, 2007.

張暁曦・増井利彦.「中国瀋陽市における家庭部門のエネルギー需要見通しと省エネルギー対策の効
果の定量分析」. 環境経済・政策学会 2007 年大会報告要旨集. 滋賀大学, 2007.

棟居洋介・増井利彦.「IPCC 排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の食料および農地必要量の長期
推計」.環境経済・政策学会 2007 年大会報告要旨集. 滋賀大学, 2007.

小野塚智大・増井利彦.「タイにおける水勘定表の推定と応用一般均衡モデルへの適用」. 環境経済・
政策学会 2006 年大会報告要旨集. 京都国際会館, 2006.

野口綾也・増井利彦.「中国に対する環境・経済の両面で効果的な技術移転に関する分析」. 環境経
済・政策学会 2006 年大会報告要旨集. 京都国際会館, 2006.

伊藤綾子・増井利彦.「中小企業の環境対策が環境保全および経済活動に及ぼす影響に関する分析」.
環境経済・政策学会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.

大原伸介・日引聡.「企業の環境活動が銀行の貸付金利に与える影響の定量分析」. 環境経済・政策
学会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.

日引聡・有村俊秀・竹葉直人.「排出ガス規制が自動車産業における企業の R&D と生産性へ及ぼす
影響に関する実証研究」. 環境経済・政策学会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.

日引聡・有村俊秀・朝田航也.「企業による環境管理手法実施のインセンティブに関する計量分析」.
環境経済・政策学会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.

石橋亮太・増井利彦.「日本における効果的な炭素税制度のあり方とその評価」. 環境経済・政策学
会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.
社会工学 2012
165
第9章
研究室紹介

河口政生・日引聡・島根哲哉.「ごみ処理有料化制度のごみ減量効果に関する検証」. 環境経済・政
策学会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.

盛雄一郎・増井利彦.「わが国の炭素削減策導入時に生じる影響の地域間比較に関する分析」. 環境
経済・政策学会 2005 年大会報告要旨集. 早稲田大学, 2005.
学会誌等掲載論文

小俣幸子.「市場は企業の潜在的なリスクを評価するか?―日本における実証分析―」. 環境科学会
誌 Vol. 24, No. 5, pp. 440-448, 2011.

小俣幸子.「日本における有害大気汚染物質の自主管理計画は成功したか?」上智経済論集第 Vol.57,
pp.77-92, 2012.

H. DAI et al. (2011) Assessment of China's climate commitment and non-fossil energy plan towards 2020
using hybrid AIM/CGE model, Energy Policy, 39(5), 2875-2887

T. Masui et al.(2011) An emission pathway for stabilization at 6 Wm-2 radiative forcing, Climatic Change,
109, 59-76

Yosuke MUNESUE and Toshihiko MASUI. “Long-term Projections of the Impact of Global Urban
Expansion on Cropland and Potential Crop Production”. Environmental Science Vol. 24, No. 1, pp. 1-22, 2011.

藤村コノヱ.「環境先進企業の『成長』意識からみた『環境と経済の統合』に向けた課題と NPO の
役割」.サステイナブルマネジメント Vol. 9, No. 1, 2009.

藤村コノヱ.「立法過程における NPO の参加の現状と市民立法の課題 ‐環境教育推進法とフロン
回収・破壊法の事例から-」. Vol. 9, No. 1/2, pp. 27-37, 2009.

棟居洋介・増井利彦.「IPCC 排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の農地必要量の変動要因分析」.
環境科学会誌 Vol. 22, No. 2, pp. 73-90, 2009.

棟居洋介・増井利彦.「IPCC 排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の食料必要量の長期推計」. 環
境科学会誌 Vol. 21, No. 1, pp. 63-88, 2008.

棟居洋介・増井利彦.「IPCC 排出シナリオ(SRES)にもとづいた世界の食事エネルギー必要量の長
期推計」. 環境科学会誌 Vol. 19, No. 6, pp. 477-493, 2006.

Masui,T., T. Hanaoka, S. Hikita, and M. Kainuma. “Assessment of CO2 Reductions and Economic Impacts
Considering Energy-Saving Investments”. (Special Issue: Endogenous Technological Change and the Economics of
Atmospheric Stabilization). pp. 175-190, 2006.

村井啓朗・高橋潔・増井利彦・原沢英夫・松岡譲.「適応策を考慮した上での温暖化が農作物潜在生
産性に及ぼす影響の評価」. 環境システム研究, Vol. 33, pp. 97-104, 2005.

Yue Wan, Hongwei Yang and Toshihiko Masui. “Health and Economic Impacts of Air Pollution in China: A
Comparison of the General Equilibrium Approach and Human Capital Approach”. Biomedical and Enviromental
Sciences, Vol. 18, No. 6. pp. 427-441, 2005.

Yue Wan, Hongwei Yang and Toshihiko Masui. “Considerations in Applying the general Equilibrium
Approach to Environmental Health Assessment”. Biomedical and Enviromental Sciences, Vol. 18, No. 5, pp. 356-361,
2005.

Yue Wan, Hongwei Yang and Toshihiko Masui. “Air Pollution-Induced health Impacts on the national
Economy of China: Demonstration of a Computable General Equilibrium Approach”. Reviews on Environmental
Health, Vol. 20, No. 2, pp. 119-140, 2005.
5.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'02
自動車保有と燃料需要およびNOx排出量の計量分析
家庭用水の需要曲線の計量分析
アジア太平洋地域を中心とした地球温暖化影響の地理的相違に関する分析
'03
有害化学物質排出事業所が住宅市場に与える影響の分析
国際市場を考慮した炭素税導入によるエネルギー集約産業の影響分析
166
社会工学 2012
氏名
大原 伸介
竹葉 直人
宗 健太郎
伊藤 琢
疋田 朗子
増井研究室
適応を考慮した地球温暖化による穀物生産への影響に関する研究
'04
企業の環境管理手法実施における決定要因と環境負荷に及ぼす影響に関する計量分
析
欧州各国の炭素税を日本に適用した場合の炭素削減効果・経済活動への影響の定量
的評価
ごみ処理有料化制度のごみ減量効果に関する検証
炭素税導入による影響の地域間比較に関する分析
'05
伊勢湾岸道路社会実験の有効性に関する実証研究
タイを対象とした水勘定表の作成とそれを利用した水需給シナリオの評価
エコダンピングの経済分析
中国に対する環境・経済の両面で効果的な技術移転に関する分析
'06
自動車税制グリーン化の実証研究
ケイパビリティの向上に伴う二酸化炭素の排出量変化と緩和策に関する分析
中国瀋陽市における家庭部門のエネルギー需要の見通しと省エネルギー対策の効果
の定量分析
家計における電力・ガス需要曲線の計量分析による環境税の評価
'07
東京都における屋上緑化のインセンティブの実証研究
自動車税制の変更による CO2 排出量への影響の評価
京都議定書目標達成に必要な家庭部門における対策に関する研究
'08
不完全競争的な排出権市場における排出権初期配分の経済分析
代替ルートを考慮したロード・プライシングの分析
容器包装廃棄物排出量削減行動がマクロ経済に及ぼす影響に関する分析
物流のモーダルシフトによる二酸化炭素排出量の削減効果に関する分析
'09
わが国の炭素制約下における発電設備導入に関する分析
労働災害リスクの労働所得への影響に関する研究
静岡県内への新エネルギー導入促進による経済と環境に与える影響の分析
クリーン開発メカニズムと知的財産権制度の関連性についての実証分析
'10
気候変化が日本の農業生産に及ぼす影響に関する実証研究
地域の温暖化対策がわが国全体の温室効果ガス排出削減目標の達成に及ぼす影響
グリーン ICT の普及が日本の CO2 排出削減と産業構造に与える影響の分析
'11
日本の VOC 排出規制が貿易に与える影響に関する分析
公害の発生源立地と被害者居住の先後関係が紛争処理期間に与える影響に関する実
証研究
タイへのインフラ輸出が日本の経済と環境に与える影響評価
アフリカ地域における天然資源の呪いに関する実証分析
先進国の食料ロスの削減が途上国の栄養不足人口へ及ぼす効果の評価
≪修士≫
'02
企業の環境活動と市場の評価に関する基礎的研究
自由貿易が環境に与える長期的影響の定量的分析と考察
発展途上国における温暖化対策のタイミングの影響に関するシュミレーション分析
環境NPOが企業活動およびマクロ経済におよぼす潜在的な便益に関する分析
'03
持続可能な地下水利用のための最適な料金制度の提案-熊本地域におけるケースス
タディ-
多地域応用一般均衡モデルを用いた地域経済活動とそれがもたらす環境負荷の定量
評価-中国を例にして-
企業の環境保全行動が及ぼす環境と経済への波及効果に関する分析
'04
中小企業の環境対策が環境保全および経済活動に及ぼす影響に関する分析
企業の環境活動が銀行の貸付金利に与える影響の定量分析
排出ガス規制が自動車産業における企業の R&D と生産性へ及ぼす影響に関する実
証研究
村井 啓朗
朝田 航也
石橋 亮太
河口 政生
盛 雄一郎
今成 麻未
小野塚 智大
西尾 俊佑
野口 綾也
斎藤 浩介
高山 寛人
張 暁曦
中村 周平
井上 美輝
高科 和史
森本 広
落合 正博
小嶋 秀人
田邊 千英
長谷川 奨
大塚 翔太
前野 良太
松浦 航
室屋 孟門
関根 光翼
高橋 央
山中 康寛
青山 はるか
石井 孝宜
大沢 遼平
関 勇太郎
伏間 丈悟
東 将人
田中 将道
土田 研一
根岸 政州
清木 真明
中嶌 一憲
古川
伊藤
大原
竹葉
賢司
綾子
伸介
直人
食料選好の変化を通じて評価した国連ミレニアム開発目標の達成の可能性に関する 宗 健太郎
社会工学 2012
167
第9章
研究室紹介
分析
'05
不法投棄対策の不法投棄削減効果に関する実証研究
極端な気象現象を考慮した上での温暖化が農作物潜在生産性に及ぼす影響の評価
'06
ごみ処理手数料有料化の経済分析
土地利用・水質源を組み込んだ経済モデルの開発と農業分野を起源とする地球温暖
化の経済影響評価
詳細な活動を記述可能なシナリオ分析のフレ-ムワ-クに関する研究
'07
化学工業における ISO14002 認証取得と環境パフォーマンスに関する実証研究
環境負荷及び対策評価の空間詳細化とそれを用いた住民参加の役割に関する研究
環境政策手段の選択と排出削減技術開発のインセンティブ
中国における気候変動に起因する農業生産性変化の地域経済への影響評価
'08
寡占市場における財の品質に関する研究
鉄鋼資源循環が温暖化対策に与える影響の分析
気候変動による水資源の変化が中国の社会経済活動に与える影響の評価
'09
MDGs 達成のための森林保全政策が経済に及ぼす影響の評価
温暖化による洪水被害の経済への影響評価 -東京都を対象としたシミュレーショ
ン-
'10
水質汚濁の負の価値の推計に関する研究
水害リスクと地価の関係 -東京都における実証分析-
消費者行動による循環型社会と低炭素社会の両立に関する分析
'11
環境配慮的な消費行動が経済と環境に与える影響の分析
≪博士≫
'05
Integrated Assessment of China's Air Pollution-Induced Health Effects and Their Impacts on
National Economy
'09
わが国の環境政策形成過程への環境 NPO の参加の有効性と制度化に関する研究
168
社会工学 2012
伊藤
村井
朝田
石橋
琢
啓朗
航也
亮太
盛 雄一郎
今成 麻未
小野塚智大
西尾 俊佑
野口 綾也
斎藤 浩介
高山 寛人
張 暁曦
高科 和史
森本 広
落合
小嶋
田邊
大塚
正博
秀人
千英
翔太
Wan, Yue
藤村 コノヱ
真野研究室
真野研究室
1.真野 洋介 准教授
私の専門分野は、まちづくりと都市・地域の再生です。ここでは、都市・建築・社会の関係をより良くデ
ザインしていくための方法をさまざまな切り口から探っていきます。
東日本大震災以降、大都市圏、地方都市ともに、都市の持続性とアイデンティティをどのように見出して
いくのか、また、さまざまなスケールのネットワークや交流を通じて、それぞれの地域の創造性をどのよう
に高めていくのか、ということが大きな課題となっています。そこでは防災・安全や、経済の活性化という
ひとつの観点だけでなく、文化、教育、福祉など、多様な観点から地域を考えていく方法が必要となってき
ますし、都市や建物のデザインはもちろんのこと、現場でダイナミックな動きを生む場所やプロセスのデザ
インについて考えていくことも重要です。
このような考えのもと、各地の活動に主体的に参加し、地域の活動組織やさまざまな職能の専門家とパー
トナーシップを組みながら、調査やワークショップ、提案などを行っています。
研究スタイルでは、1)さまざまな地域での活動現場にしっかりと身を置きながら考えていくこと、2)
地図や模型、映像、データベース、ブックレットなど、さまざまなツールやメディアを通して、コミュニケ
ーションの領域を広げていくこと、の2つを重視しています。
これらを通じて、研究成果を地域へ還元し、新たなプロジェクトの実現と次世代の方法論につなげたいと
考えています。
関心のあるテーマ
1.まちづくりの多様性を支えるための仕組みとパートナーシップ
2.地域の創造性を高めるためのプロジェクト支援と展開の方法
3.木造住宅密集市街地の再生手法と支援システム
4.歴史や地域資源を手がかりとした居住環境のデザイン
5.震災復興と地域の包括的な再生
経歴
1971 年生まれ、岡山県倉敷市出身
早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院博士課程修了、博士(工学)
日本学術振興会特別研究員、早稲田大学理工学総合研究センター客員講師、東京理科大学助手を経て、2003
年 12 月より現職
推薦図書
・ドロレス・ハイデン著、
「場所の力」
、学芸出版社
・ヘルマン・ヘルツベルハー著、
「都市と建築のパブリックスペース」、鹿島出版会
2.最近の研究
著書






「まちづくり市民事業」. 学芸出版社. 2011.
「都市計画とまちづくりが分かる本」. 彰国社. 2011.
「復興まちづくり」. 丸善. 2009.
「都市建築のかたち」. 丸善. 2007.
「復興まちづくりの時代」. 建築資料研究社. 2006.
「路地からのまちづくり」. 学芸出版社. 2006.
社会工学 2012
169
第9章
研究室紹介
研究論文

真野洋介.「石巻復興プロセスのデザイン(その2)
」. 季刊まちづくり 34 号. 2012

真野洋介+真野研究室.「新たな次元をひらく、石巻復興プロセスのデザイン」. 季刊まちづくり
32 号. 2011

真野洋介、ISHINOMAKI2.0.「オープン・プラットフォームとしての石巻旧市街再生」. JAPAN
ARCHITECTURE 84 号. 2011

真野洋介.「石巻中心街・復興まちづくりの展望」. 建築雑誌 2011 年 12 月号. 2011

真野洋介.「地域創造圏試論」. 季刊まちづくり 29 号. 2010.

真野洋介.「尾道・歴史的市街地を核にした地域創造圏の可能性」. 季刊まちづくり 29 号. 2010.

荒川佳大・真野洋介.「地域での文化活動の派生からみた地域多主体型アートプロジェクトの役割に
関する研究」. 日本都市計画学会学術研究論文集 45 号. 2010.

真野洋介.「市民事業を通じた地域『創造圏』確立の可能性 尾道・斜面地再生における仮想的スタ
ディを通じて」. 季刊まちづくり 21 号. 2009.

飯島縁・真野洋介.「木造密集市街地の災害時避難リスク集積エリアの環境把握と改善方針の検討」.
日本都市計画学会学術研究論文集 44 号. 2009.

真野洋介.「担い手とプラットフォームの再解釈を手がかりにしたまちづくりのフィールド再構築」.
都市計画 Vol.57 No.3. 2008.

村松健児・真野洋介.「東京近郊における伝統的地縁組織から町会への変遷過程に関する研究」. 日
本都市計画学会学術研究論文集 43 号. 2008.

Naomi UCHIDA, Chengqi ZHAO, Yosuke MANO. “Reforming the crowded inner-city residential areas with
different actors”. 52th IFHPWorld Congress on Housing and Planning in Puerto Rico. Call for papers. 2008.

真野洋介.「密集市街地再生における市民セクターの役割と課題」. 日本不動産学会誌 No.82. 2008.

原口紘一・真野洋介.「条件不利密集市街地における地域固有の空間ストックを活かした住環境の持
続に関する基礎研究」. 日本建築学会住宅系研究報告会論文集 第2号. 2007.
研究プロジェクト

木造住宅密集市街地における地区を単位とした住環境計画とまちづくり手法に関する研究. コンサ
ルタント等との共同研究. 2008-.
3.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'07
密集市街地の住居外空間における領域形成に関する研究
まちづくりの連続的展開に関する協働の類型と地域ビジョンの視点からの研究
東京近郊における伝統的地縁集団から町会への変遷過程に関する研究-空間領域と
地域活動に着目して-
'08
東京の旧近郊農村地域における寺院所有地の土地利用変容に関する研究 ~地域居
住への公共性の観点から~
密集市街地の街路空間における植栽の役割に関する研究
都市における地域貢献活動の空間的展開と地域住民・地域外住民間の媒介役として
の役割に関する研究
'09
アートプロジェクトから派生した活動の要因と意義に関する研究
東京における地元地域活性化活動の展開の可能性に関する研究
-ビジネス手法を用いた活動に着目して-
戦後横浜における接収が市街地形成に与えた影響についての研究
地域住民による密集事業用地の暫定活用の実態とその地域的意義
'10
アクター間の関係がコミュニティシネマの開業と派生するイベントに与える影響
商店街組織を横断した店舗間連携活動の展望と課題 -北千住駅周辺地域を事例と
して-
170
社会工学 2012
氏名
飯島 縁
高橋 克嘉
村松 健児
伊澤 歩
市川 真弓
上前 隆行
荒川 佳大
石際 由美
小堀
中谷
内西
野村
玲奈
建文
哲朗
美里
真野研究室
'11
民間発意の文化活動の地方小都市における意義 ~一箱古本市を対象として~
作り手の活動における手づくり市の特性と周辺地域へ与える影響に関する研究
飲食店舗の営業時間と開放性から見た飲食店集積としての魅力に関する研究
≪修士≫
'07
官民協働による芸術創造拠点の研究-フィンランド・ヘルシンキ市と横浜市の事
例から-
小学校における芸術普及活動のあり方に関する研究 -東京区部内の制度にお
ける事業主体・コーディネーターの働きに着目して-
災害時要援護者支援事業の地域における取り組みから見た制度的課題 -東京
都区内の木造密集市街地の取り組みに着目して-
空き家活用に着目した斜面市街地の住環境再生に関する研究
-広島県尾道市を事例として-
'08
住宅密集市街地における不動産業の動向による土地利用変化に着目した防災リスク
評価に関する研究
地域マネジメントの観点からみた移住・定住支援事業のあり方~広島県尾道市と長
野県飯山市を対象として~
'09
木造密集市街地における住環境改善手法の検討と市民組織による事業化に向けたま
ちづくり活動の展開プロセスに関する研究
新幹線事業を契機とした地域再生活動に着目した地域運営の持続性に関する研究-
新幹線事業及び集落単位での自治活動との関係を中心に-
住民組織を中心とした地域包括的な場を形成する多層的展開の実態とその形成因子
に関する研究
戦前期東京新市域を対象とした土地区画整理事業の計画手法と計画策定における組
合組織の役割に関する研究
'10
木造密集市街地におけるアートプロジェクトに呼応した多様な主体による取り組み
の地域的意義に関する研究
社会的企業に着目した多様な主体の連携による地域マネジメントに関する研究
-しまなみ海道周辺島嶼部および沿岸都市を対象として-
住民ニーズへの取り組みを視点としたエリアマネジメントの編集の可能性
-斜面市街地としての広島県尾道市を対象として-
'11
二次元コンテンツを活用した観光まちおこしにおける市民参加について
石川 怜也
加納 亮介
堀口 拓未
小木戸 渉
田中 真実
田畑 弘之
原口 紘一
志摩 陽一郎
永田 乃倫子
飯島 縁
大西 伊織
高橋 克嘉
村松 健児
市川 真弓
市橋 綾子
角田 崇一郎
上前 隆行
地方都市尾道における移住支援システムの確立と移住空間形成への寄与
荒川 佳大
条件不利地域における新規移住者と地域の活動展開に関する研究
石際 由美
仮設住宅供給プロセスとコミュニティ形成活動に関する研究~宮城県石巻市、女川 速水検太郎
町を対象として~
被災地における基幹産業の再生に向けた地域構造の革新に関する研究
渡邊 享子
宮城県石巻市を対象として
社会工学 2012
171
第9章
研究室紹介
武藤研究室
1.武藤 滋夫 教授
私の専門分野は、ゲーム理論とその応用です。理論面では、
(1)協力ゲームのさまざまな解の改良および
解相互の関連の研究、(2)非協力ゲーム理論と協力ゲーム理論の融合 などを、また、応用面では、(1)
オークションの研究、(2)情報の経済財としての取引、
(3)特許法,著作権法など情報の法的保護とその
影響、
(4)社会的ジレンマと協調行動、(5)投票システムの評価、などを研究テーマとしています。
私は、1973年に社会工学科を卒業後、修士課程の途中で留学し、アメリカのコーネル大学大学院オペ
レーションズ・リサーチ専攻で Ph.D.を取得しました。帰国後、本学の情報科学科、東北大学の経済学部、東
京都立大学経済学部、本学の価値システム専攻を経て、2005年4月に社会工学専攻に戻ってきました。
私がゲーム理論をはじめて学んだのは社会工学科2年生のときでしたから、もう40年ほど前のことにな
ります。ゲーム理論とは、簡単に言ってしまえば、複数の意思決定者が存在する状況における意思決定理論
です。複数の意思決定者が存在するときには、他の意思決定者もそれぞれの目的に従って意思を持って行動
しますから、彼らがどのように行動するかを常に考えながらこちらも行動を決定しなければなりません、ま
さにゲームです。このようなゲーム的状況を数理的に厳密に扱うのがゲーム理論です。企業の競争や提携、
政党間の競争や連立政権の形成、国家間の紛争や交渉、ごみ処理場の建設における住民の意見の調整など、
われわれの世の中はゲーム的状況に満ち溢れています。したがって、ゲーム理論は、われわれの社会・経済
システムを設計していく上で必要不可欠な理論として、経済学、社会学、政治学など社会科学のさまざまな
分野に広く浸透し、その理論的基礎を与えるものとなっています。社会工学の基礎をなす中心的な理論とい
えます。
ゲーム理論は数学の理論ですから、研究の最先端では高度な数学を用いるところもあります。しかし、ほ
とんどの研究は高校程度の数学で十分です。それよりも重要なのは、自由な発想です。硬直化した考えでは
人間の行動をそして社会の動きを捉えることはできません。過去の研究にとらわれず独自の考えで新たな理
論を構築していける、それがゲーム理論の一番の魅力かもしれません。
ゲーム理論ってなんだろうと思ったときには、まず(1)
「戦略的思考とは何か」
(菅野 隆他訳、TBS
ブリタニカ、1991)
、
(2)
「ゲーム理論で解く」
(中山幹夫、武藤滋夫、船木由喜彦、有斐閣、2000)
に目を通してください。われわれの日常生活の中のさまざまな問題がゲーム理論を用いて捉え分析できる、
ということがわかると思います。これらを読んでゲーム理論に興味を持たれたら、拙著「ゲーム理論入門」
(日本経済新聞社、2001)を読んでいただければよいかと思います。
2.岸本 信 助教
私は、ゲーム理論を応用して、社会状況や経済現象の分析を専門に研究しています。現在は、特許権のラ
イセンス契約に興味を持ち、
「特許権者(特許技術を持つ主体)にとって望ましいライセンス方法」や「特許
技術の普及率」などについてのモデル分析を行っています。
現実の社会状況や経済現象は、非常に多くの要因が複雑に作用し合っており、それらをそのまま分析する
ことは非常に難しいことです。そこでゲーム理論を用いたモデル分析では、分析対象となる社会状況や経済
現象から重要と思われる事柄を抽出し、それをモデル化します。そして、その抽出した事柄が分析対象に及
ぼす影響を明らかにし、新たな洞察を得ることを目的としています。
このようなモデル分析を行うためには、数理的・論理的に推論を行い、結果をひとつひとつ積み上げてい
くことが求められます。したがって、ゲーム理論や数学を学ぶ際には、分析ツールとしての知識を得るだけ
ではなく、数理的・論理的な推論を意識することも重要だと考えています。また、新聞や雑誌を読むことで、
現実の社会状況や経済現象に対して興味を持ち、その現象の本質は何なのかを意識することも大切です。
研究を行う上で、分析方法が間違っていたり、思い通りの結果が出なかったりすることが多くあります。
しかし、そのような失敗の積み重ねが、新たな研究成果を得るためには必要なことだと思いますし、それが
研究の面白さだとも思います。社会工学科・社会工学専攻の授業や学位論文研究を通じて、是非、学術研究
の面白さを体験してもらえばと思います。
172
社会工学 2012
武藤研究室
3.最近の研究
2007 年度以降の武藤研究室関係の発表論文、学会発表などは以下のとおりです。
(それ以前のものについ
ては、武藤研究室のホームページ(http://www.soc.titech.ac.jp/~muto/)を参照してください。)
著書



武藤滋夫,ゲーム理論,オーム社,2011 年
平井俊行,公共財供給問題の提携ゲーム理論分析,三菱経済研究所,2009 年
中山幹夫,船木由喜彦,武藤滋夫,協力ゲーム理論,勁草書房,2008 年
論文誌などへの掲載論文

K. Bando: Many-to-one Matching Market with Externalities among Firms, Journal of Mathematical
Economics Vol. 48, 14-20, 2012.

M. Masui and M. Ogawa: Analysis of Network Formation with Learning Dynamics, Bulletin of Ishinomaki
Senshu University Vol. 23, 67-74, 2012.

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, Mathematical Social Sciences Vol.61, 114-123, 2011.

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, Bulletin of Economic Research, to appear.

T. Ebina and S. Kishimoto: A Public Patentee’s Technology Transfer under a Leadership Structure,
Proceedings of the 9th International Symposium on Operations Research and Its Applications (Chengdu-Jiuzhaigou,
China, August 19-23, 2010), 195-203, 2010.

E. Fukuda and S. Muto: Dynamic Analysis of Stability of Coalition Government in Japan 1993, Journal of
the Operations Research Society of Japan Vol.53, 69-78, 2010.

Y. Kamijo and S. Muto: Farsighted Stability of Collusive Price Leadership, Japanese Economic Review
Vol.61, 455-465, 2010.

Y. Kamijo and R. Kawasaki: Dynamics, Stability and Foresight in the Shapley-Scarf Housing Market,
Journal of Mathematical Economics Vol.46, 214-222, 2010.

R. Kawasaki: Farsighted Stability of the Set of Competitive Allocations in an Exchange Economy with
Indivisible Goods, Mathematical Social Sciences Vol.59, 46-52, 2010.

J. Wako and S. Muto: Von Neumann - Morgenstern Stable Sets, Encyclopedia of Complexity and System
Science Vol.2, 1518-1532, Springer, 2009.

T. Ebina, T. Matsumura and D. Shimizu, Mixed Oligopoly and Spatial Agglomeration in Quasi-Linear City,
Economics Bulletin Vol.29, 2730-2737, 2009.

T. Ebina and D. Shimizu: Sequential Merger with Differing Differentiation Levels, Australian Economic
Papers Vol.48, 237-251, 2009.

T. Hirai: The Core Coincides with the Nucleolus Allocations in a Public Goods Economy with Taxation,
International Game Theory Review Vol.11, 141-155, 2009.

R. Kawasaki and S. Muto: Farsighted Stability in Provision of ‘Lumpy’ Public Goods, Mathematical Social
Sciences Vol.58‚ 98-109, 2009.

T. Hirai: von Neumann-Morgenstern Stable Sets of Income Tax Rates in Public Good Economies, Economic
Theory Vol.37, 81-98, 2008.

N. Watanabe and S. Muto: Stable Profit Sharing in a Patent Licensing Game: General Bargaining Outcomes,
International Journal of Game Theory Vol.37, 505-523, 2008.

E. Fukuda and S. Muto: Cooperative Game Models with Partial Cooperation: As Games with Restricted
Coalitions, Proceedings of the Fourth International Conference on Nonlinear Analysis and Convex Analysis, 83-91,
2007.
ディスカッション・ペーパーなど

S. Kishimoto and N. Watanabe: The Kernel of a Patent Licensing Game, Discussion Paper No. 2012-01,
Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, 2012.
社会工学 2012
173
第9章
研究室紹介

K. Bando: Many-to-one Matching Markets with Externalities of Firms, Discussion Paper No. 2010-06,
Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, 2010.

S. Kishimoto: An NTU Game Approach to Patent Licensing: Stable Bargaining Outcomes under Two
Licensing Policies, Discussion Paper No. 2010-06, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology,
2010.

Y. Kamijo, A. Takeuchi, M. Masui and Y. Funaki: Theoretical and Experimental Investigation of Performance
of Keyword Auction Mechanisms, Waseda University, GCOE-GLOPE Working Paper Series No.33, 2009.

T. Adachi and T. Ebina: An Economic Analysis of Option Package Discounts, Discussion paper No. 2010-03,
Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, 2010.

T. Ebina, T. Matsumura and D. Shimizu, Spatial Cournot Equilibria in a Quasi-linear City, Discussion paper
No. 2009-08, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, 2009.

T. Adachi, T. Ebina and M. Hanazono, Option Package Bundling, Discussion paper No. 2009-04, Department
of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, 2009.

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, Discussion paper No. 2009-01, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of
Technology, 2009.

T. Hirai: The Menu-Induced Core of an Economy with an Excludable Public Good, Keio Economic Society
Graduate Student Discussion Paper Series 07-3, 2008

R. Kawasaki and H. Yamamura: Potential Mechanisms in Single-Peaked Environments: Average Rules and
Proportional Rules, Discussion Paper No.2008-10, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology,
2008.

T. Ebina and D. Shimizu: Endogenous Product Differentiation and Process R&D in Spatial Cournot
Competition, Discussion paper No. 2008-04, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology,
2008.

R. Kawasaki: Farsighted Stability of the Top Trading Cycle, Discussion paper No. 2007-05, Department of
Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, 2007.
書評・解説

武藤滋夫:
「中西訓嗣『相互依存状況における貿易政策のゲーム理論』
(ミネルヴァ書房,2010 年)」
国際経済 2011 年

平井俊行:「ゲーム理論による費用分担問題への示唆」経済の進路 2008 年

武藤滋夫:
「特集:次世代のオープン・プロブレム ゲーム理論」オペレーションズ・リサーチ 2008
年

武藤滋夫:「リーガルネゴシエーションのためのゲーム理論」月報司法書士 2007 年

武藤滋夫:「ゲーム理論」電子情報通信学会誌 2007 年
学会・研究会における報告
(武藤教授によるもの)

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, UECE Lisbon Meetings 2011: Game Theory and Applications, Technical University of
Lisbon, Portugal, 2011 年 11 月 3 日‐5 日

S. Muto: On Information Trading, The Game Theory Day in Honor of Stef Tijs, Tilburg University, The
Netherlands, 2010 年 12 月 17 日

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, Inaugural Conference of Chinese Game Theory and Experimental Economics Association,
University of International Business and Economics, China, 2010 年 8 月 24 日‐26 日

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, Seoul National University, Korea, 2010 年 4 月 1 日

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, Academia Sinica, Taiwan, 2010 年 3 月 23 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, The 5th Pan-Pacific Conference on Game Theory, University of Auckland, New Zealand,
174
社会工学 2012
武藤研究室
2008 年 11 月 19 日‐21 日

松本喜以子, 入澤寿美, 和光純, 武藤滋夫:「プログラミングスキルが戦略的思考に与える影響につ
いて」(共著者が報告),日本オペレーションズ・リサーチ学会 2008 年秋季研究発表会,札幌コンベンシ
ョンセンター,2008 年 9 月 10 日‐11 日

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, The 13th International Symposium on Dynamic Games and Applications, Wroclaw
University of Technology, Poland, 2008 年 6 月 30 日‐7 月 3 日

S. Kishimoto and S. Muto: Bargaining Outcomes of Patent Licensing, The 4th Spain Italy Netherlands
Meeting on Game Theory (SING4), Wroclaw University of Technology, Poland, 2008 年 6 月 26 日‐28 日

N. Watanabe and S. Muto: Stable Profit Sharing in a Patent Licensing Game: General Bargaining Outcomes,
Seminar on Game Theory and Economics, National Tsing Hua University, Taiwan, 2007 年 10 月 23 日

S. Kishimoto and S. Muto: Patent Licensing through Bargaining: An Application of the Nash Bargaining
Solution, 2007 Joint Conference in Game Theory and Decentralization, Academia Sinica, Taiwan, 2007 年 10 月 19
日‐22 日

S. Kishimoto and S. Muto: Patent Licensing through Bargaining, The 3rd Spain Italy Netherlands Meeting on
Game Theory (SING3), Universidad Complutense de Madrid, Spain, 2007 年 7 月 4 日‐6 日
(岸本助教によるもの)

Shin Kishimoto and N. Watanabe: The Kernel of a Patent Licensing Game, First Caribbean Game Theory
Conference, University of the Netherlands Antilles, Curacao, 2012 年 1 月 23 日‐25 日

Shin Kishimoto: Stable Bargaining Outcomes in Patent Licensing: A Cooperative Game Approach without
Side Payments, UECE Lisbon Meetings 2011: Game Theory and Applications, Technical University of Lisbon,
Portugal, 2011 年 11 月 3 日‐5 日

S. Kishimoto and N. Watanabe: The Kernel of a Patent Licensing Game, 第 17 回 DC コンファレンス, 筑
波大学, 2011 年 9 月 16 日‐17 日

岸本信:「特許ライセンス契約のゲーム理論分析」,「標準と技術のライフサイクル、世代交代と周
辺課題」第 1 回ワークショップ,一橋大学,2011 年 6 月 18 日

S. Kishimoto: An NTU Game Approach to Patent Licensing: Stable Bargaining Outcomes under Two
licensing Policies, 日本経済学会 2010 年度秋季大会, 関西学院大学, 2010 年 9 月 18 日‐19 日

S. Kishimoto: An NTU Game Approach to Patent Licensing: Stable Bargaining Outcomes under Two
licensing Policies, Inaugural Conference of Chinese Game Theory and Experimental Economics Association,
University of International Business and Economics, China, 2010 年 8 月 24 日‐26 日

T. Ebina and S. Kishimoto: A Public Patentee's Technology Transfer under a Leadership Structure, The 9th
International Symposium on Operations Research and Its Applications, Tibet Hotel Chengdu, China, 2010 年 8 月 19
日‐23 日

S. Kishimoto: An NTU Game Approach to Patent Licensing: Stable Bargaining Outcomes under Two
licensing Policies, Workshop for Intellectual Property, 一橋大学, 2010 年 6 月 12 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, 第 2 回ヤングエコノミストカンファレンス, 大阪大学, 2010 年 2 月 9 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, Logic, Game Theory, and Social Choice 6, University of Tsukuba, Japan, 2009 年 8 月 26
日‐29 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, 日本経済学会 2009 年度春季大会, 京都大学, 2009 年 6 月 6 日‐7 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes in Patent Licensing: Asymptotic Results in a
General Cournot Market, ゲーム理論ワークショップ 2009, 一橋大学, 2009 年 3 月 5 日‐7 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes of Patent Licensing in a Cournot Oligopoly
Market, Games 2008: Third World Congress of the Game Theory Society, Northwestern University, U.S.A., 2008 年
7 月 13 日‐17 日

S. Kishimoto and S. Muto: Fee versus Royalty Policy in Licensing through Bargaining: An Application of the
Nash Bargaining Solution, 日本経済学会 2008 年度春季大会, 東北大学, 2008 年 5 月 31 日‐6 月 1 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes of Patent Licensing in a Cournot Oligopoly
社会工学 2012
175
第9章
研究室紹介
Market, Workshop for Intellectual Property, 一橋大学, 2008 年 4 月 18 日

S. Kishimoto, N. Watanabe and S. Muto: Bargaining Outcomes of Patent Licensing in a Cournot Oligopoly
Market, The 1st SNU International Conference for Economics Graduate Students, Seoul National University, Korea,
2008 年 1 月 25 日‐26 日

岸本信, 武藤滋夫:「交渉を通じた特許権のライセンス契約の分析」,日本オペレーションズ・リサ
ーチ学会 2007 年秋季研究発表会,政策研究大学院大学,2007 年 9 月 27 日‐28 日
(研究室所属学生によるもの)

J. Fu and S. Muto: A Characterization of the Decentralized Rule in Minimum Cost Spanning Tree Problems,
日本オペレーションズ・リサーチ学会 2012 年春季研究発表会, 防衛大学校, 2012 年 3 月 27 日‐28 日

関根哲, 武藤滋夫:
「多数決投票ルールにおける正直投票の安定性」,第 53 回数理社会学会大会,鹿
児島大学,2012 年 3 月 14 日‐15 日

K. Bando: Dynamic Matching Market with Choice Functions, ゲーム理論ワークショップ 2012, 静岡大
学, 2012 年 3 月 6 日‐7 日

K. Bando: Dynamic Matching Market with Choice Functions, First Caribbean Game Theory Conference,
University of the Netherlands Antilles, Curacao, 2012 年 1 月 23 日‐25 日

小川幹雄, 舛井道晴:「マルチエージェントによるネットワーク形成に関する研究」,日本オペレー
ションズ・リサーチ学会 2011 年秋季研究発表会,甲南大学,2011 年 9 月 15 日‐16 日

K. Bando: Many-to-one Matching Market with Externalities of Firms, 兼松フェローシップセミナー, 神
戸大学, 2011 年 5 月 27 日

M. Masui: Market Experiments with Ethnic Diversity in Kenya, Ethnic Diversity and Economic Instability in
Africa: Policies for Harmonious Development, Naivasha, Kenya, 2010 年 11 月 3 日‐8 日

K. Bando: Many-to-one Matching Markets with Externalities of Firms, 日本経済学会 2010 年度秋季大会,
関西学院大学, 2010 年 9 月 18 日‐19 日

小川幹雄, 舛井道晴:「限定合理的なプレイヤーによるネットワーク形成ゲームに関する研究」,日
本オペレーションズ・リサーチ学会 2010 年秋季研究発表会,コラッセ福島,2010 年 9 月 16 日‐17 日

E. Fukuda, Y. Kamijo, A.Takeuchi, M. Masui and Y. Funaki: Theoretical and Experimental Investigation of
Performance of Keyword Auction Mechanisms, The 6th Ad Auctions Workshop in ACM EC2010, Harvard
University, U.S.A., 2010 年 6 月 7 日‐11 日

E. Fukuda, Y. Kamijo, A.Takeuchi, M. Masui and Y. Funaki: Theoretical and Experimental Investigation of
Performance of Keyword Auction Mechanisms, 日本経済学会 2010 年度春季大会, 千葉大学, 2010 年 6 月 5 日
‐6 日

K. Bando: Many-to-one Matching Markets with Externalities of Firms, 早稲田大学現代政治経済研究所船
木部会研究会, 早稲田大学, 2010 年 5 月 31 日

M. Masui: Discrete Exchange Economies: A Computer Simulation Investigation, 早稲田大学 G-COE
GLOPE II(制度構築の政治経済学)ランチタイムセミナー, 早稲田大学, 2010 年 5 月 18 日

M. Masui: Discrete Exchange Economies :Numerical Simulation and Experiment, 日本オペレーション
ズ・リサーチ学会 2010 年春季研究発表会, 首都大学東京, 2010 年 3 月 4 日‐5 日

Y. Kamijo and R. Kawasaki: Dynamics, Stability and Foresight in the Shapley-Scarf Housing Market,
Coalition Theory and Network Workshop 2009, Maastricht University, The Netherlands, 2009 年 1 月 23 日‐24 日

T. Ebina, T. Matsumura and D. Shimizu: Mixed Oligopoly and Spatial Agglomeration in Quasi-Linear City,
関西学院大学産業組織論(KGIO)ワークショップ, 関西学院大学, 2008 年 12 月 6 日

T. Ebina and D. Shimizu: Endogenous Product Differentiation and Process R&D in Spatial Cournot
Competition, ワークショップ「ゲーム理論とその応用」, 名古屋大学, 2008 年 11 月 7 日

M. Masui and E. Fukuda: Reference Points in Generalized Second Price Auction: A Computer Simulation,
Asian Conference on Nonlinear Analysis and Optimization, Kunibiki Messe, Japan, 2008 年 9 月 14 日‐18 日

M. Masui and E. Fukuda: Reference Points in Generalized Second Price Auction: A Computer Simulation,
Games 2008: Third World Congress of the Game Theory Society, Northwestern University, U.S.A., 2008 年 7 月 13
日‐17 日

E. Fukuda, M. Masui and N. Ito: Generalized Second Price Auction vs. VCG Mechanism: Which is More
Profitable?, Games 2008: Third World Congress of the Game Theory Society, Northwestern University, U.S.A., 2008
年 7 月 13 日‐17 日
176
社会工学 2012
武藤研究室

R. Kawasaki: Farsighted Stability of the Competitive Allocations in an Exchange Economy with Indivisible
Goods, Games 2008: Third World Congress of the Game Theory Society, Northwestern University, U.S.A., 2008 年 7
月 13 日‐17 日

福田恵美子, 舛井道晴, 伊藤暢彦:「検索連動型広告オークションの実験による比較」,ゲーム理論
ワークショップ 2008,京都大学,2008 年 3 月 6 日‐8 日

R. Kawasaki: Farsighted Stability of the Competitive Allocations in an Exchange Economy with Indivisible
Goods, The 1st SNU International Conference for Economics Graduate Students, Seoul National University, Korea,
2008 年 1 月 25 日‐26 日

福田恵美子, 舛井道晴, 伊藤暢彦:「検索連動型広告オークションの経済実験による比較」,電子情
報通信学会「人工知能と知識処理」研究会,京都大学,2007 年 12 月 13 日

T. Ebina and D. Shimizu: Endogenous Product Differentiation and Process R&D in Spatial Cournot
Competition, 2007 Taipei Conference on Regional and Urban Economics, National Taipei University, Taiwan, 2007
年 12 月 3 日‐5 日

海老名剛, 多辺田将:「2 つの投資機会を有する複占企業の戦略的投資モデル」
,日本リアルオプシ
ョン学会 2007 年研究発表大会,南山大学,2007 年 11 月 10 日‐11 日

R. Kawasaki and S. Muto: Farsighted Stability in Provision of “Lumpy” Public Goods, 2007 Joint
Conference in Game Theory and Decentralization, Academia Sinica, Taiwan, 2007 年 10 月 19 日‐22 日

R. Kawasaki and S. Muto: Farsighted Stability in Provision of “Lumpy” Public Goods, 日本経済学会 2007
年度秋季大会, 日本大学, 2007 年 9 月 23 日‐24 日

福田恵美子, 舛井道晴, 伊藤暢彦:「インターネット広告と検索連動型広告オークション」,日本オ
ペレーションズ・リサーチ学会創立 50 周年記念事業 SSOR2007,伊東ホテル聚楽,2007 年 8 月 29 日‐31
日

T. Ebina and T. Watanabe: The Effects of Different Types of Costs on Investments under uncertainty in a
Duopoly, 日本オペレーションズ・リサーチ学会創立 50 周年記念事業 SSOR2007, 伊東ホテル聚楽, 2007 年
8 月 29 日‐31 日

R. Kawasaki and S. Muto: Farsighted Stability in Provision of “Lumpy” Public Goods, The 3rd Spain Italy
Netherlands Meeting on Game Theory (SING3), Universidad Complutense de Madrid, Spain, 2007 年 7 月 4 日‐6
日

R. Kawasaki: Farsighted Stability of the Top Trading Cycle, 日本経済学会 2007 年春季大会, 大阪学院大
学, 2007 年 6 月 2 日‐3 日

E. Fukuda, M. Masui and N. Ito: Generalized Second Price Auction vs. VCG Mechanisms: Which is More
Profitable? The 5th International Conference on Nonlinear Analysis and Convex Analysis, National Tsing Hua
University, Taiwan, 2007 年 5 月 31 日‐6 月 4 日
4.最近の学位論文
東工大での武藤研究室の 2002 年度以降の学士論文、修士論文、博士論文のタイトルは以下のとおりです。
これらのタイトルからもわかるように、武藤研では、ゲーム理論の理論面の研究、社会・経済・政治におけ
る諸現象のゲーム理論を用いた分析、コンピュータ・シミュレーションを用いた分析、計量データを用いた
分析、そしてスポーツのゲーム理論的分析,物理学の量子論との関連まで、幅広いテーマを扱っています。
年度 論文タイトル
≪学士≫
'05
クールノー寡占市場における特許契約に関する研究
2レベル2フォームゲームとその国際交渉への応用
ベルトラン寡占市場における特許契約に関する研究
'06
クールノー複占市場における特許契約に関する研究‐実験によるアプローチ
寡占市場における企業の協力行動:ネットワークゲームによる分析
'07
日本の二院制政治構造における投票力指数の研究
部品調達契約のゲーム理論的分析
社会工学 2012
177
第9章
研究室紹介
'08
パテント・プール形成の交渉モデルによる分析
検索連動型広告オークションに関する研究
'09
試行錯誤ダイナミクスを利用したネットワークの構造分析
多評価基準下における破産問題の分析
'10
大国・小国間関税率交渉のソーシャルシチュエーション理論分析
検索連動型広告オークションのゲーム理論分析
ゲーム理論によるポイントプログラムの分析
転売可能性を考慮した情報取引のゲーム理論分析
'11
談合の安定性に関する分析‐金銭的外部性を考慮して
最適な特許保護期間について‐契約理論によるアプローチ
繰り返し囚人のジレンマゲームにおける戦略の分析‐有限オートマトンを用いて
鉄道混雑が効用に与える影響について‐ゲーム理論モデルを用いた実証研究
≪修士≫
'02
異質なプレイヤーの存在のゲームに及ぼす影響
行動基準及び安定性に関する考察
集合行為問題のゲーム理論的分析及び社会学的考察
進化ゲームモデルによるアドホックネットワークルーティングとプロトコル予測
'03
寡占市場におけるパテントライセンシングの分析
繰り返し囚人のジレンマゲームにおける限定合理的なプレイヤーの戦略に関する研究
Minimal Cost Spanning Tree Games with Incomplete Information
'04
ネットコミュニティーのゲーム理論的分析
'05
大規模投票における投票者の影響力について
繰り返し囚人のジレンマにおけるケース依存的行動について
ペナルティキックのゲーム理論的分析
'06
Farsighted Stability and Pareto Optimality in Strategic Form Games
Case-Based Decision in Repeated Prisoner’s Dilemma
量子ゲーム理論に関する研究
'07
Bargaining Outcomes of Patent Licensing in Oligopoly Markets
The Properties of Quasi-Strong Nash Equilibria
2レべルゲームにおける均衡概念の定式化とその応用
寡占市場におけるフランチャイズ契約について
契約は何故、守られるのか‐Nash 均衡と慣習的安定集合によるアプローチ
'08
特許料の決定と特許の拡散に関する研究
企業間提携のネットワークゲームによる分析
'09
不確実性を考慮した企業の合併行動に関する研究
クォンタル・レスポンス均衡を用いた限定合理性の分析
Stable Outcomes in Job Markets with Externalities
'10
特許権者の収益構造を考慮に入れたパテントプール形成のゲーム理論分析
大臣の価値の数値化に関する研究
Super Network's Application in the Game Theory of Network Alliance
'11
河川における資源利用と汚染浄化のゲーム理論を用いた分析
エージェントベースシミュレーションによる社会的ネットワークの分析
若年層と高齢層の投票率に関する研究‐提携に制限のある多選択肢ゲームにおける投票力指数を用
いて
Endogenous Allocation Rules in Claim Problems with Multi-dimensional Setting
≪博士≫
'03
「階層ゲームモデル」および「規範内部化ゲームモデル」の定式化と国際政治学への応用(学術)
'04
Extended Coalitional Form Games and Coalition Formation(理学)
'05
Games in Queueing: Complementary Products and Truth Telling in Sequencing(学術)
'09
Stability and Foresight in Economic Situations(工学)
Essays on Product Differentiation(工学)
178
社会工学 2012
武藤研究室
'10
Game Theoretic Approaches to Patent Licensing(理学)
5.最後に
武藤教授は 2005 年に価値システム専攻から社会工学専攻に移ってきました(というより 30 年ぶりに社工
に戻ってきました)
。2008 年 10 月から 2 年半助教を務めた平井俊行さんが昨年 4 月に富山大学に准教授とし
て転出し,それ以後武藤研の社工 1 期生の岸本信さんが助教を務めています。武藤教授が社工に移って以降
博士課程に進学した研究室の学生 2 名が一昨年 3 月に,1 名が昨年 3 月に博士の学位を取得しました。幸い,
昨年単位取得退学した 1 名を含め,4 名全員が准教授,助教として大学に職を得て活躍しています。昨年は、
博士後期課程の坂東桂介君が神戸大学経済経営研究所から兼松フェローシップを、OB の舛井道晴さん(石巻
専修大学助教)が石田記念財団から研究奨励賞を受賞しました。
武藤研では,皆さんと一緒に,ゲーム理論の視点から,国際的に通用するよう社会工学を再構築していく
ことができればと思っています。
社会工学 2012
179
第9章
研究室紹介
大和研究室
1.大和 毅彦 教授
社会経済における制度の設計に関して、
「効率的で公平な資源配分の実現という目標を達成するために、ど
のような制度・メカニズムをデザインすればよいのか?」という難問に、ミクロ経済理論、ゲーム理論と実
験経済学の融合させたアプローチでチャレンジしています。ゲーム理論、実験経済学とメカニズム・デザイ
ンの理論にはノーベル経済学賞も授与され、今注目を集めている新分野です。
アプローチとしては、まず、ミクロ経済学の理論やゲーム理論を応用して、理論的に性能がよい制度・メ
カニズムとは何かを分析します。次に、理論的に優秀な制度が本当にうまく機能するのか否かを、経済実験
で検証します。経済理論やゲーム理論では性能がよいとされた制度も、実験をやってみると理論通り機能し
ないことはしばしばあります。生身の人間である被験者を集め、実験室にて、制度の性能を確認することに
より、設計の失敗による巨額の損失を未然に防ぐことが可能になるのです。さらに、理論通り機能しないっ
場合には、実験結果のもっともらしい説明を考察し、それらを取り入れて新たな理論を構築しようという研
究が生まれてきています。
最近の研究テーマの一例として、
「市場メカニズムと民族多様性」の問題に取り組んでいます。ミクロ経済
学の理論によると、市場価格メカニズムを使うと効率的な資源配分が実現することができます。しかしなが
ら、この理論では、取引する人の匿名性が仮定されていて、異なる民族間で財の交換を行う場合でも、効率
的な資源配分が達成可能かどうかについては明らかではありません。ケニアなど、多種多少な民族が存在す
る社会においても、市場メカニズムがうまく機能するかどうかを実験によって吟味しています。
ミクロ経済理論やゲーム理論に基づくメカニズム・デザインの理論研究に主として関心がある理論型の人、
制度の性能や理論の検証などの実験研究に主として関心がある実験型の人、理論と実験の両方をやりたい人、
やる気のある方なら、どちらのタイプの人も歓迎します。
より詳しくは、http://www.soc.titech.ac.jp/~yamato/ を参照して下さい。
2.
最近の研究

“Impacts of Ethnicities on Market Outcome: Results of Market Experiments in Kenya”, with Ken-Ichi
Shimomura, in Ethnic Diversity and Economic Instability in Africa: Interdisciplinary Perspectives, Hiroyuki Hino,
John Lonsdale, Gustav Ranis and Frances Stewart, eds., Cambridge University Press, 2012, forthcoming.

“Fundamental Impossibility Theorems on Voluntary Participation in the Provision of Non-Excludable Public
Goods” with Tatsuyoshi Saijo. Review of Economic Design, Volume 14, Numbers 1-2, 51-73, 2010.

“Simple Economies with Multiple Equilibria” with Theodore C. Bergstrom and Ken-Ichi Shimomura. The
B.E. Journal of Theoretical Economics, Vol. 9, Issue 1, Article 43. 2009.

Suzuki, Takeshi, “Natural Implementation in Public Goods Economies”, Social Choice and Welfare, Volume
33, Number 4, 647-664, 2009.

Suzuki, Takeshi and Hirofumi Yamamura, “Inefficiency of Demand Mechanisms in Pure Exchange
Economies,” Discussion Paper No. 09-02, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, Jan.
2009.

“A Choice of Auction Format in Seller Cheating: A Signaling Game Analysis” with Takahiro Watanabe.
Economic Theory, 36. 57-80. 2008.

“Cheating in Second Price Auctions with Affiliated Values” with Takahiro Watanabe. in Electronic
Commerce: Theory and Practice, M. Yokoo et al. eds., Springer-Verlag. 61-72. 2008.

Yamamura, Hirofumi and Ryo Kawasaki, “Potential Mechanisms in Single-Peaked Environments: Average
Rules and Proportional Rules,” Discussion Paper No. 08-10, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of
Technology, Oct. 2008.

Yamamura, Hirofumi, “An “Invisible Hand” in Votes,” Discussion Paper No. 08-07, Department of Social
180
社会工学 2012
大和研究室
Engineering, Tokyo Institute of Technology, Jul. 2008.

“Secure Implementation” with Tatsuyoshi Saijo and Tomas Sjöström. Theoretical Economics, 2. 203–229.
2007.

“Secure Implementation Experiments: Do Strategy-proof Mechanisms Really Work?” with Timothy N.
Cason, Tatsuyoshi Saijo, and Tomas Sjöström. Games and Economic Behavior, 57. 206-235. November 2006.

“The Uniqueness of a Reduced Game in a Characterization of the Core by Means of Consistency” with
Yukihiko Funaki, in Advances in Dynamic Games: A. Haurie et al. eds., Birkhäuser Boston. 147-162. 2006.

Yamamura, Hirofumi, “Characterizations of Proportional Rules in Claims Problems,” Discussion Paper No.
06-04, Department of Social Engineering, Tokyo Institute of Technology, Sep. 2006.

“Non-Excludable Public Good Game Experiments” with Timothy N. Cason, Tatsuyoshi Saijo, and Konomu
Yokotani. Games and Economic Behavior, 49. 81-102. October 2004.

「公共プロジェクトのメカニズム・デザイン」. 中山・武藤・船木編著『ゲーム理論ではこう考え
る(仮題)』所収, 東洋経済新報社. 2009 年.(近刊)

「公共財供給実験におけるいじわる行動」
(共同研究者 西條辰義). 西條(編)
『実験経済学への招
待』, NTT 出版. 135-159. 2007 年 4 月.

「セキュア遂行:理論と実験」(共同研究者 西條辰義).『経済研究』, Vol. 58, No. 2. 122-135. 2007
年.

「自然なメカニズム・デザインをめざして」
(共同研究者 西條辰義). 鈴村・長岡・花崎(編)
『経
済制度の生成と設計』, 第 2 章. 東京大学出版会. 2006 年.

「経済実験におけるスパイト行動」
『彦根論叢』
.
(酒井泰弘教授退職記念論文集)第 357 号. 47-65. 2006
年 1 月.

M. Masui : Market Experiments with Ethnic Diversity : A Kenyan Case : Ethnic Diversity and Economic
Instability in Kenya : Case Study, Naivasha, Kenya, 2010 年 11 月 3 日-8 日

M. Masui: Discrete Exchange Economies :Numerical Simulation and Experiment, 日本オペレーション
ズ・リサーチ学会 2010 年度春季研究発表会, 首都大学東京, 2010 年 3 月 4 日-5 日
3.最近の学位論文
年度 論文タイトル
≪学士≫
'05
ネットワーク財の普及戦略:シミュレーション分析
'06
日本企業の対中国投資:ゲーム理論的分析
'08
公共財供給における参加ゲーム実験
'09
自発的支払メカニズム実験:逐次支払は協力や公平性を導くか?
'09
純粋交換経済実験
'09
公共財供給における自発的参加実験
'10
職務発明制度のゲーム理論による分析
'11
投資家・起業家間の契約に関する分析
'11
損害保険の理論分析~期待効用理論とプロスペクト理論~
'11
テニスにおけるナッシュ均衡戦略
'11
生命保険会社の予定利率と契約者の行動
'11
バブルと投資期間に関する実験分析
≪修士≫
'03
自発的協力発生の可能性:公共財供給実験からのアプローチ
'04
'05
'05
'05
氏名
岡部 寛司
韓 しずか
西村 直人
大高 時尚
高橋 清貴
西村直人
前島 聖
岡本 亮
長江 太郎
松田 和樹
岡 憲明
牧山 裕紀
會澤 暢芳
金融バブルの実験研究
経済実験の経済学教育効果に役立つのか?:戦略形ゲームの基礎概念に関する学習
効果の測定
Natural Implementation in Public Goods Economies
Characterizations of Proportional Rules in Claims Problems
神田 智佳子
海野 雄馬
鈴木 烈
山邑 紘史
社会工学 2012
181
第9章
研究室紹介
'06
'07
'07
株式市場におけるテークオーバーに関する実験研究
契約は協調行動を促進するのか?:RJV モデルにおける実験研究
On Stability of Coalition Structures: Applications to Voting Games with Externalities and
Coalitional Bidding Games
'08
Capital Rate Competition among Asian Countries to Attract Japanese Direct Investment
'08
制度の設計基準に関する実験研究 ~スーパーモジュラリティ V.S. 支配戦略~
'10
スポンサードサーチオークションの理論分析―GFP vs GSP―
'11
一般化公平分担問題におけるメカニズムデザイン
一般均衡モデルにおける調整過程の実験的検証
'11
'11
単峰的選好環境におけるナッシュ遂行
≪博士≫
'06
中古マンション市場の情報開示に関する研究
'10
Manipulations of Social Choice Rules
182
社会工学 2012
高橋 俊介
後藤 雄二
村上 俊男
韓 しずか
熊谷 壮太
倉地 隆暢
大高 時尚
高橋 清貴
照井 秀太
藤澤 恵美子
山邑 紘史
山室研究室
山室研究室
1.山室 恭子 教授
(1)足跡
1979 年 東京大学文学部国史学科卒業
…日本中世史のゼミに属して戦国大名今川氏の行政について研究しました
1981 年 東京大学人文科学研究科修士課程修了
…ひきつづき日本中世史のゼミに属して戦国大名北条氏の行政について研究しました
1982 年 東京大学史料編纂所助手
…日本の歴史史料の一大宝庫に籠もって諸碩学から史料解読法を学びました
この基礎訓練はのちにサントリー学芸賞受賞作として結実します
1993 年 東京工業大学工学部人文社会群助教授
…学部生に歴史学を伝える傍ら文章道場コラムランドを建国しました
1996 年 東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻助教授 /教授(1998~)
…文理融合を旗印に創設された専攻で大学院生の指導を始めました
2005 年 東京工業大学大学院社会理工学研究科社会工学専攻教授
…歴史的なセンスや観点を社会工学という広がりと魅惑の学問に持ち込むために引っ越してきました
(2)社会工学的な歴史学とは?
山室の専攻する学問は「歴史学」です。その中でも戦国時代から江戸時代にかけてが主な仕事場で、戦国
大名たちを初め、豊臣秀吉・水戸光圀・徳川綱吉などについて、今まで研究書を書いてきました。そこから
どうやって社会工学の学問体系とのリンクを探してゆくか。
それは何よりも「歴史方法論」とでも呼ぶべき方法の問題と考えます。
インタビューもアンケート調査も不可能な、はるか時の靄のかなたが対象。歴史学という学問が宿命的に
担うその制約は、他のどの社会科学にも比して、対象へのアプローチの方法論をきびしく鍛えてきました。
頼りない史料をどう解読し、あてにならない証言からどう真実を探ってゆくのが、ひとりよがりにならない
科学的な解明方法と言えるのか。
「方法論」ということに自覚的になることで、この複雑な社会をどうとらえ
るか、各人なりの視野を獲得することを目ざします。その際には、
「結果を知った上で分析できる」という〈後
知恵〉スタンスをとれることも、歴史学特有のメリットとして挙げられるでしょう。
カオスに立ち向かうための「方法論」という武器の会得。それが当研究室の目ざすところです。
2.最近の研究
歴史小説の懐,朝日新聞社 (2000)
黄門さまと犬公方,文春新書 (1998)
群雄創世紀,朝日新聞社 (1995)
黄金太閤――夢を演じた天下びと,中公新書 (1992)
中世のなかに生まれた近世,吉川弘文館 (1991)
受賞:
サントリー学芸賞(1991 年)
最新論文: お江戸の富の再分配(
『日本歴史』763 2011 年 12 月)
著書:
3.李 昌玟助教
私は 2012 年 3 月に東京大学で博士号(経済学)を取得し、4 月から東工大で働くこととなりました。
私の専門分野は経済史ですが、一言で経済史といってもその中には西洋経済史、日本経済史、東アジア
経済史など、地域や時代によってさまざまな細部専攻があります。また、その方法論においても歴史的
発展段階論、計量経済史、新制度学派、比較制度分析など、大きく 4 つのアプローチがあります。厳密
にいうと、私は比較制度分析のツールを用いて日本、韓国、台湾、中国といった東アジアの経済の歴史
を研究しています。
ところで、現代社会を生きている私たちにとって何十年、何百年の前の経済を研究することは、果た
社会工学 2012
183
第9章
研究室紹介
してどんな意義があるのでしょうか。最初に思いつく答えはおそらく「歴史の教訓」ではないかと思い
ます。それはもちろんそうですが、経済史研究はそれ以外にもいくつかの重要な意義を持っています。
その中の一つが、過去と現在の相違を示す研究を通じて常識から脱却することを可能にすることです。
例えば、日本には「終身雇用」とも呼ばれる特徴的な雇用慣行がありますが、長い間これは日本の文化
ないし日本人の国民性と深い関係があると信じられてきました。しかし、戦前のデータを見ると、当時
の日本は今のアメリカのように離職率が高かったことがわかります。つまり、「終身雇用」は文化や国
民性と何の関係もなく、今から半世紀ほど前から定着し始めた雇用制度である、ということが経済史研
究を通じて明らかになりました。
このように、かつては似たような雇用慣行を持っていた日本とアメリカが、ある時点から分岐し、そ
れぞれ異なる雇用制度に発展していくことを経済史では「それぞれ異なる均衡に収斂する」といいます。
地域によって、また時代によって異なるそれぞれの均衡状態を比較することが、私が専門とする比較制
度分析の出発点となります。そして、その主な分析道具はゲーム理論と契約理論といったミクロ理論で
す。社会工学科のカリキュラムはこのようなミクロ理論を学べる授業が充実しています。ミクロ理論に
興味を持ち、さらにそれを応用した面白い研究が知りたい人は、是非とも比較制度分析の授業や研究に
参加していただきたいと思います。
4.最近の学位論文
2005 以降の学士論文です。「絵」を入り口に江戸の人々の精神世界に分け入る、というスタンスが多かっ
たのですが、だんだん守備範囲が広がり、歴史を離れることもしばしば、方法論も数値データ解析へと拡張
中です。
年度
2005
著者
岡田 実
論文タイトル・紹介コメント
葛飾北斎「富嶽三十六景」にみる富士信仰に関する研究 -定量的分析を通して-
メッシュ分析で廣重と比較することで浮かび上がる北斎の屹立した特異性。その背後に富
士信仰が存在したことを大胆にあぶり出す。
新谷 亮太
「商品」としての見立絵 -浮世絵の生産体制に関する研究-
「お芸術」なんかじゃないのさ。
「商品」として浮世絵をとらえたとき新しい観点が開けて
くる。見立絵は高尚な知的営み? 違うのさ。江戸びとの感性に接続!
2006
友安 充宜
弁財天が変えた水辺の光景 -『江戸名所図会』の分析より-
600 葉を超す江戸名所図会の水辺の光景を詳密に分析すると〈池の中島の弁財天〉という
特徴が浮かび上がってくる。さらにそれを他史料や京都との対比で位置づけると……新知
見をもとに江戸人の風景観に接近。
2007
川内友紀恵
江戸の都市政策が芸能に与えた影響に関する研究
歌舞伎に落語に大道芸。江戸の賑わいを「場所」に注目して訪ねつつ、幕府の政策との絡
みをほぐしてゆくと、あの大都会において「芸能」というものが果たしていた機能が見え
てきた。
藤井 俊輔
公共的利用を目的とした大名庭園に関する研究 -南湖に着目して-
不思議な庭園に目が止まった。松平定信公が地元白河に作った南湖(なんこ)。日本初の公
園なんて持ち上げる人もいるけれどその実態は? 現地を訪ねたり、古地図をトレースし
たりしながら、作庭のプロセスや意図をあぶり出す。
2008
茅島 聡
江戸時代における出生率の決定要因について
少子化だ、社会の活力低下だとかまびすしい。ずっと右肩上がりで来た日本社会だからな
おさら。でも江戸時代に同じ人口減少状況があった。そこのデータをみっちり統計分析し
てみる。
新川 雄亮
江戸期三井家の経営方法に関する分析
長いスパンで結果が分かって分析できるのが歴史学の強み。豪商三井家を題材に、その強
みを発揮する。財務データの詳細をグラフ化すると三井式経営のキーワードは多角経営
だ!
土屋 壮伸
近世城郭の跡地利用に関する分析
お城、いいよね。ただ鑑賞するだけではなくて、江戸期の 300 城すべてを視野に入れて跡
地利用の傾向性をあぶり出す根性ものの試み。目ざすは城の人生のパターン化。
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社会工学 2012
山室研究室
光常 正範
戦前議会のデータを用いた投票力指数の研究
ゲーム理論を味方にGO! 戦前議会の各党派のくっついたり離れたりの党利党略に、投
票力指数の物差しをあててみる。果たして政治家たちの行動は、どの程度合理的だったの
か。
2009
立元 梓
明治期『時事新報』にみる漫画表現の分析
図書館通い3箇月。集めたマンガは 2000 点。それらをひとつひとつ緻密に分類集計してい
くことで、日清から日露へ、国民意識の変遷の具体相が浮かび上がってくる。
新徳 顕大
東京都 23 区における保育制度の推移について
同じ保育料なのに3倍もの差がなんで生じるの? 次世代を育てる行政措置がそんなんで
いいの? 23 区の窓口めぐりと力業のデータ解析の果てに見えてきた地方自治の危惧すべ
き実態。
匠 洋輝
寺子屋教育の地域別展開について
おおもとの明治の調査が孫引きされているだけの研究現状。基本に立ち戻ってデータベー
ス作成から作業し直してみると、「元年・5年・10 年の罠」とか、西日本の教育熱心とか
新知見を発見。
2010
岩崎 浩之
日本人の貯金性向の淵源 -郵便貯金制度に着目して
日本人の貯金好きは、いったいいつからどうやって?
遡っていったら、赤いポストの郵便局がルーツらしい。そこで明治時代まで出かけて貯金
高や物価指数や職業人口のデータを集め、グラフにして解析してみました。どうやら大口
と小口の2つの階層で、貯金を選ぶか投資を好むか性向が異なるのがキーのようです。
2011
末重 拓己
資本移動規制下における経済政策効果
小国だからってマネーゲームに踏み荒らされて健全成長できないのはおかしい。では、ど
んなメカニズムが発動すれば、アジア通貨危機のような事態は避けられるのか。
貨幣市場と財市場、積極的市場と消極的市場、こつこつ場合分けし、いろんな条件を組み
込んで式を立てて計算してみました。とてもとても手間のかかった結果の表がこちらです。
大橋 友佳
江戸後期における物価変動の社会的背景について
物価は経済の体温。江戸の元気を調べるためにグラフでつかまえて分析してみました。
お米に麦、綿に木綿、薪や砂糖や朝鮮人参、しめて 21 品目 70 年間分、しかも月ごとの詳
細データ。あたかも数字の絨毯。その上に乗っかって天保の飢饉や幕末の開港や、それぞれ
に波形の異なる激動を観察してみると、おや、米価が幕末に不思議な動きを見せている。な
ぜだろう?
修士論文です。
年度
2007
著者
論文タイトル・紹介コメント
湯浅 徳子
稲荷信仰から見える江戸
伊勢屋稲荷に犬の何とやら。華のお江戸になぜかくもお稲荷さんが大流行したのか。人々
は稲荷に何を願ったのかという「祈願」の視点から攻めてゆくと、町民たちにとって何が
いちばんの心配事だったのか、大都市江戸のかかえた問題が見えてきた。
2009
友安 充宜
下水に見る江戸の都市空間 -江戸の都市基盤と行政の関係小さなモノに目が止まった。『江戸名所図絵』。どーんと派手な名所案内の一部にひっそり
描かれた身近な下水。それを丹念に拾い上げて集計してみたら、お寺の前と町屋の前で、
開渠か暗渠か、態様に明確な違いがあることを発見。いったいなんで? そこから、たぐ
りよせた江戸のテリトリー意識。
2010
梶谷 司
江戸における貴人の交通行動に関する研究
将軍さまが通ります!
で、どの道を? 集めてみました、せっせせっせと『江戸町触集成』から全 368 ルート。
そいつをまるごと切絵図の上に乗っけてみると……あ、3パターンに分かれました。なる
ほど幕府さんはいつもいつも威張っているわけじゃなくて、こんなふうに町方の生活を邪
魔しない配慮も織り交ぜつつ、じょうずにルート選定してたんですね。江戸の歴史に隠れ
た規範の発見です。
社会工学 2012
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第9章
研究室紹介
西 知彦
江戸における幕府の水害救済に関する研究
台風だ! 洪水だ!
火事と違って注目度こそ低いけど、でも当事者にとっては重大事。その水害をお江戸の町
はどうやって乗り越えていったのか。調べていくと、町会所(まちかいしょ)というユニ
ークなしくみに行き当たりました。幕府の意向をそのままストレートに下ろすのではなく
て、被災者たちの要望や納得を汲み上げる受け皿として機能していたもよう。やっぱり、
なんでも行政頼みじゃ、うまく行かないもんなんですね。
2011
新徳
顕大
東京圏における自治体の対応差が保育所利用希望者へ与える影響について
孟母三遷と言いますね?
よりよい保育環境を求めて引っ越しする。どうも今でも行われ
ているみたいなんです。
せっせと自治体の窓口訪問、足で稼いで積み上げてみたはいいけれど、まるでカオスな区
ごと市ごとの保育所入所選考基準。これを統計学という分析マシンにかけられるように加工
するのが一番のヤマ場だったでしょうか。卒業論文の問題意識をしっかり深めることができ
ました。
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社会工学 2012
社会工学事務室・図書室
社会工学事務室・図書室
場所:
オフィスアワ-:
電話番号:
ファクス番号:
E-Mail:
西 9 号館E棟4階 401 号室
8:30~12:15、13:15~17:15
03-5734-2928
03-5734-3619
[email protected]
[email protected]
社工事務室・図書室は、広い窓外に 1 月末からは梅を愛で、また梅が終わるころには桜を、初夏から秋に
かけては緑から紅葉へ移りゆく樹木の美しさを楽しむことができる大変贅沢な環境に恵まれています。この
空間を、リラックスしながら勉強できる場としてもご活用ください。
専攻・学科からの連絡は西9号館5階の電算室前の掲示版に掲示します。随時チェックしてください。ま
たメール連絡は全学アドレス宛てにお送りします。こちらのチェックもお願いします。
図書室からは貸し出し図書の返却期日を守っていただきたい、といつもながらのお願いをいたします。図
書室をより充実したものにし、活用していただくため、ご意見やご要望をお寄せください。
図書室の利用時間:
図書貸し出し:
貸し出し期間:
月~金 事務員にお申し出ください。
原則一人 3 冊
1 週間
1.城所真紀子事務員
社工事務室は組織的には大学事務局の管轄の部署ではなく、独法化の1年前に社工の先生方が設置したも
ので、社会工学専攻の設備の 1 つです。長年お世話になりましたが平成23年度末で定年退職を迎え、今年
度からは再雇用という形で大岡山第二事務区社会理工等グループに所属し、引き続き社会工学専攻の支援担
当とし勤務させていただくことになりました。
2.西村佳子補佐員
学科専攻内や図書室の業務を行っています。
教務課関連の書類などは専攻でも把握しておきたい物が多いので、提出前に一度お見せ下さい。皆さんの
お顔やお名前も早く覚えたいので是非お声をかけて下さい。
大学生活や研究のお手伝いができることを光栄に思います。
3.矢内恵美子補佐員
社工事務室で学科・専攻・図書室の業務を行っています。何かありましたら声をおかけ下さい。図書室は
静かでたいへん景色の良い場所です。奥には落ち着いて勉強ができるスペースがありますので皆さん是非ご
活用下さい。
社会工学 2012
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第9章
188
研究室紹介
社会工学 2012
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