UIFAニュース2013年4月 No.105

No.105 2013. Apr.
編集発行:浦安市国際交流協会
http://www.uifa-urayasu.jp/
住 所 : 279-0003 浦 安 市 海 楽 1-29-12 TM ビ ル 3 F
E-mail: [email protected]
Tel. & Fax.: 047-381-5931
UIFA 新春交流会(記事4ページ)
第 19 回友好の翼(記事5ページ)
1
解
説
ホームステイのホストファミリー募集
多言語化とやさしい日本語
会計兼日本語学習支援グループ:田中
ホームステイ・ビジット委員会:伊藤
智惠子
1995 年1月に起こった阪神・淡路大震災では、
孝敏
日本には、1年を通じていろんな国の学生や
多くの外国人は日本語による災害情報や避難情
青年が日本語を学習したり研修の目的で訪れて
報を得ることができずに、地震による物理的な
います。その中には、日本の日常生活を体験し
被害だけでなく、情報の面でも被害を受け二重
てみたい、日本の方と友達になりたい、と思っ
被災に遭いました。被災中、日本語に不慣れな
ている方が少なくありません。外国人を日本の
外国人にとって、「避難所」「余震」「頭上注意」
家庭に招き、家族の一員として共に生活をする
などの言葉や「ライフライン」
「デマ」など原語
ことで、日本での日常生活や文化を知ってもら
とは意味の異なる言葉は難しく、的確に情報を
うことができ、日本への理解がより深まります。
得て行動することは容易ではなかったようです。
また、受け入れをされたご家庭にとりましても
宮城北地震や中越地震のときも、情報は掲示物
異文化を知る事で外国のことに興味を持つよう
が頼りだったそうです。
になったり、外国人とのお付き合いができるよ
うになるなどの良い機会となります。
日本語に不慣れな外国人に確実に情報を伝
えるには、多言語(母語)での情報提供が最も
UIFA では、外国人をご家庭で受け入れてく
有効です。しかし、災害時には、重要な情報は
ださるホストファミリーを随時募集しています。
たくさんあり、彼らの使用言語の全てを多言語
<受け入れの条件>
に言い換えることは難しく、時間もかかります。
・海外の文化、習慣に興味があり、外国人と交
また、英語のみに依存すると、全ての外国人を
流をしたい方(ビジネスとして考えていらっ
救うことが難しくなります。そこで、災害時、
しゃる方はご遠慮ください)
多言語での情報提供ができるまでの約3日間
・ご家族の理解を得られる方
(72 時間)に、正しい情報を得て適切な行動を
・ゲストを家族の一員として受け入れ、滞在中
取れるように分かりやすく簡潔な日本語にしよ
は共に過ごし、食事・寝床の提供ができる方
うと考案されたものが「やさしい日本語」です。
(基本的にボランティアにてお願いしてい
「やさしい日本語」は、日本語能力試験3級
ます。交通費や食費等の負担をお願いしま
す)
程度で、小学校の1~3年生で習うくらいの読
み書きが難しくない漢字、平仮名およびカタカ
・国籍や民族などに関して差別・偏見なく受け
ナによる表現です。文を短く、擬態語や擬音語
入れができる方(申し込み時、性別や言語な
は避ける、外来語やローマ字を使わない、曖昧
どの希望を伺い、考慮させていただきます。
な表現や二重否定を避ける、漢字にはルビを振
外国語が得意である必要はありません)
<受け入れしてみたい、と思ったら>
る、分かち書きにするなどの特徴がありますが、
手引きを紐解けば誰でも「やさしい日本語」は
ホームステイ受け入れ家庭として登録して
作れます。絵や図を入れることで3級程度に満
ください。
(登録料は掛かりません。また、登録
たない人でも分かるようにしています。
したからといって受け入れを強制するものでは
外 国 人 に 90% 以 上理 解 が 得 ら れる と 実 証 さ
ありません)登録いただきますと、企画の都度
れた「やさしい日本語」は、既に、災害下に限
お知らせいたします。日程がご家庭の都合に合
らず、普段の生活情報や行政情報提供にも活用
えば、その際にご応募ください(1~3泊のホ
している自治体や団体もあります。在住外国人
ームステイが中心です)。
受 け 入 れ 家 庭 登 録 を 希 望 さ れ る 方 は 、 UIFA
を含め、文化や習慣の違う様々な人が共に生き
る多文化共生の地域づくりを推進するためにも、
事務局(平日:午前 10 時~12 時、午後1時~
「やさしい日本語」の役割が注目されています。
4時)までご連絡ください。
2
事業予告
外国語講座概要
UIFA 会員募集・説明会
外国語学習グループ:稲垣
UIFA 会員募集・説明会実行委員長:白木 聖代
卓
2013 年度は9言語 15 講座を運営します。
5月 12 日午後2時~4時、国際センターで
教室は 14 講座が新浦安駅前の国際センター。
UIFA 会員募集・活動説明会を行います。
浦安市には国際交流に関心のある人材が多
イタリア語のみ美浜公民館。英語はビジネス英
く存在すると察しますが、UIFA としては最近
語入門が昨年後期より加わり7講座。あとの8
一般市民に対して募集をしていませんでした。
講座はアジア圏が中国、インドネシア、ハング
この度の募集では、UIFA の各部会、委員会、
ル、ベトナム。欧州圏がフランス、イタリア、
全体における企画、運営、あるいは特技などを
スペイン、ロシア。前期(4月~9月)、後期(10
生かして活動に協力してくださる方を集めたい
~3月)と2期制で、各期 15 回の講座。受講
と思っています。
費は UIFA 会員¥12,000/期、非会員¥13,500/
また、すでに UIFA の会員であるが、その活
期。受講生募集期間は3月末と9月末ですが、
動についてより深く知りたいと思っている方も
定員に満たない講座では、追加申込みを受け付
対象にしています。そのような会員の皆様、あ
けていますので、お気軽に UIFA 事務所にお問
るいは新たに UIFA に関わってみたいと思って
い合わせください。
いる皆様、お気軽に説明会へお越しください。
日本語学習支援教室概要
2013 年度総会&交流会
日本語学習支援グループ:須田
光一
英雄
2013 年度日本語学習支援教室は 11 教室の体
恒例の総会を5月 25 日午後2時~3時に開
制を維持しつつ、年2回の入門講座を実施し、
催します。総会では、2012 年度の事業報告、決
新しい学習支援者の獲得を図ると同時に、活動
算、2013 年度の事業予定、予算案などについて、
している学習支援者の定着化を視野に施策を実
審議をお願いします。
施し、前年よりも多くの学習支援者を確保、学
副会長兼総務部会長:小西
習希望者のニーズに応えます。
昨年は、総会後に、同志社大学教授の佐伯順
子氏による記念講演会「明治時代に退化した男
UIFA 日本語教室ホームページには様々な教
女『対等』-新島八重の生涯に見る近代日本」
室の活動の様子が掲載されています。各教室は、
が行われ、多数の参加者で大変好評でした。
良い試みを積極的に取り入れ、学習者とともに
楽しく日本語が勉強できる日本語教室を目指し
今回は残念ながら、講演会は諸般の事情で取
りやめとしましたが、総会後の交流会(午後3
て取り組んでいきます。
時 15 分から4時半まで)は、引き続き開催しま
ドイツスポーツ少年団ホームステイ
す。役員、一般会員、入会希望者間での情報交
ホームステイ・ビジット委員会:伊藤
孝敏
換、親睦の場を提供するものです。今回は特に
7月 24 日~8月 10 日の日程で、ドイツスポ
魅力的なパフォーマンスを併せて準備したいと
ーツ少年団が来日する予定です。その間、皆様
検討中です。詳細が決定次第、5月初旬には
のお宅で3泊4日を一緒に過ごす、ホームステ
UIFA メールやホームページに掲載します。
イの企画です(浦安市市民スポーツ課からの要
総会は、UIFA 部会・委員会に所属されてい
請によるもの)。前回 2008 年の時は、ドイツの
る方もされていない方も、会員であればどなた
バッドクロイツナッハ市で活動する柔道のグル
でも参加でき、その後の交流会も親しく楽しく
ープ 10 名の団員(男性6名、女性4名)が来
集うことのできるよい機会です。交流会のみの
日し、市内でホームステイをしました。
詳細(ホームステイの期間、人数)について
参加ももちろん歓迎です。
はまだ決まっておりませんので、決まり次第ホ
総会・交流会に多くの方の参加を期待してい
ームページ等でご案内いたします。
ます。
3
事業報告
の 歌 を 4 グ ル ー プ 総 勢 25 名 で 歌 い ま し た 。
新春交流会
新春交流会実行委員長:小西
UIFA の外国語講座の受講生が中心となっての
英雄
恒例の新春交流会を1月5日(土)
編成でした。中国語は講座の劉講師が中国服を
正午~午後2時までオリエンタルホテル東
着て出演してくれました。次の国際交流フェス
京ベイで開催しました。当日は、松崎市長
ティバルは再来年になりますが、さらに多くの
(UIFA 名誉会長)、辻田市議会議長(同顧問)、
外国語講座の参加を期待したいものです。
市職員の皆さまをはじめ、国際交流に関係する
日本について英語で説明する講習会
20 団体の代表者など、UIFA 会員を含め 100 名
翻訳・通訳ボランティア委員長:藤本
近くの出席者となり、盛会のうちに新春の交流
2013 年2月3日(日)午後2時~4時、国
を果たすことができました。オープニングを飾
際センター研修室で2回目を開催。今回は翻
る催し物として、外国人の参加する三味線と民
訳・通訳ボランティア委員会のメンバーで通訳
謡を楽しみました。新春のお祝いにふさわしい
案内士の資格を持つ岩波信子さんが講師になっ
ものでした。静かに聞き入ること 15 分後には、
て、日本の年中行事をテーマに取り上げ、外国
米田会長による来賓紹介、松崎市長のご挨拶お
人にどのように英語で説明するかをグループで
よび辻田議長の乾杯に引き続いて会食・歓談に
考え発表し、講師から講評と実体験に基づく模
入りました。会食・歓談が一区切りついた段階
範解答を聞く形で進めました。参加者は 31 名、
で、団体会員を代表して商工会議所の柳内会頭
内 UIFA 会員は 13 名、一般参加は 18 名。各グ
および新しく参加の団体会員合気道龍の安藤代
ループ共に事前に勉強をして来た方も多く、電
表からそれぞれ含蓄ある挨拶をいただきました。
子辞書を片手に、相談しながら発表内容をまと
その後クイズ大会(徳田前会長と青年会議所の
める中で、参加者相互に良いコミュニケーショ
皆さまで担当)と抽選会を行いました。今回は、
ンが生まれ、楽しく有意義な2時間を共有しま
新しい試みとして、景品を 40 個 UIFA 有志か
した。次回は今年中に実施する方向で検討中。
ら提供していただきました。景品の多さのため
外国語講座見学会
信幸
外国語学習グループ:稲垣
に抽選会に時間がかかりましたが、概ね好評で
卓
した。引き続いて UIFA の活動報告・役員紹介
各講座のレベルが自分に合っているかを判断
など、すべて予定通り終了し、午後2時には閉
していただくために、募集に先がけ講座見学会
会となりました。
を設けています。2013 年度前期の2月見学会、
3月募集は終了しましたが、定員に達していな
来年の企画に役立てるため、新春交流会の内
い講座では追加募集を行っています。
容について皆さまのご意見をお寄せください。
UIFA ホームページ外国語講座に人数を掲示
浦安市国際交流・協力フェスティバル
しています。今からでも受講できますので、ご
国際交流協力フェスティバル実行委員長:藤原豊太郎
1月 20 日ショッパーズプラザ1階ホールで
興味のある方は是非お申し込みください。
後期講座に関しては、9月初中旬に見学会、
浦安市国際交流・協力フェスティバルが開催さ
れました。展示ブースには各部会、委員会の活
9月末に募集を行う予定です。
動写真パネルを展示し、クイズラリーには「浦
UIFA ホームページ更新
総務部会ホームページ担当:藤原
安市の姉妹都市は?」の問題で参加。多くの人
豊太郎
がブースを訪れてくれ、「私も3年前に友好の
トップページの上半分は訪問者を念頭に挨拶文と浦
翼に参加した」とか「あら私も写ってる」など
安の風景写真を、その下に活動紹介の4コマの小さい
パネルを見て喜んでくれました。ステージでの
写真を置き、下半分は会員向けのお知らせと活動報告
パフォーマンスには「世界の歌」のタイトルで
を掲載。右 横に表 を配置 し、10 の欄を 設け過 去の活 動、
インドネシア語、中国語、ポルトガル語、英語
UIFA ニュー ス、講 演記録 など資料 を置き ました 。
4
役員人事と運営方針
事業報告
日本語学習支援ボランティア入門講座
第 19 回友好の翼
光
日本語学習支援グループ研修担当:山口裕紀子
「第 19 回友好の翼」は2月 20 日~27 日(6
3月3日、10日、17日(各日曜日)、松本明
泊8日)催行されました。参加者 25 名が元気
子先生を講師にお招きし、国際センターで入門
な姿で全員顔合わせ、シカゴ経由姉妹都市オー
講座を開講しました。
姉妹都市交流部会長:原田
ランドへ takeoff、快適な空の旅でした。今回は
何か地域の役に立つことがしたい、自分の経
Dr.フ ィ リ ッ プ ス 高 等 学 校 に お け る 公 式 行 事 を
験を生かして外国人の支援ができればなど熱い
一部追加して、ジャパンナイトをする日の朝一
思いを持った23名の方が受講。休日早朝の開始
番に、同高等学校の国際センターで日本語教室
にもかかわらずほぼ全員が皆勤。積極的な質問
の授業を参観し、高校生と日本語で会話してみ
も飛び交い、教室内は熱気に包まれました。最
て、レッスンプランのレベルの高さにビックリ
終日には、18名もの方がボランティア登録をさ
しました。普段は夜間には見る事のできない高
れました。新年度は、入門講座に加えスキルア
校の校内を案内していただき、広さと大きさに
ップ講座の充実を図る予定でいます。
ビックリしました。高校生の日常の生活を肌で
親善人形交流グループ報告
感じ、身も心もリフレッシュしました。ジャパ
ンナイトは大盛況(約 250 名)でした。
姉妹都市交流部会親善人形交流グループ長:
辻村 聖子
オーデュボン・パーク小学校の人形交換会で
は、子供たちそれぞれが思い出と丹精込めた愛
昨年11月11日に開催しました“親善人形交
の人形「テディベア」31 体を受け取りました。
流20周年記念シンポジウム”の会場でご協力い
その後、ステージでかわいい子供たちのパフォ
ただきました寄付金と、1月20日の浦安市国際
ーマンスに目を見張り、私たちも故郷の歌で返
交流・協力フェスティバルの売上金と会員の寄
礼しました。子供たちの案内で教室、グラウン
付を加えて、3.11の被災地―宮城県塩釜第2
ドを見学し、カフェテリアで楽しい給食を共に
小学校内二小仲良しクラブの子供たちに読みた
し、しばし童心に返りました。
いと希望した本を購入して贈らせていただきま
した事をご報告いたします。ご協力頂きました
高齢者施設訪問では、館内および居室に案内
方々に感謝申し上げます。
され、家族の優しい photograph に感激し、短い
時間の別れを惜しみました。
三役候補選挙
今回は浦安市・オーランド市それぞれの商工
選挙管理委員長:小林
会議所メンバーによるミーティングが行なわれ、
修
2月度運営会議で第2次選挙管理委員長が
今後の交流活動を期待しています。
最後に、今回の旅行に際しご支援をいただい
小林修に決まり、第1次選挙管理委員会で第2
た皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうご
次選挙管理委員が大塚益弘氏、影山栄子氏、西
ざいました。
澤芙紗子氏に決まりました。
3月23日に任期を迎えた三役候補の選挙が実
従来毎年開催していたものを隔年開催にな
ったことにより、次回は 2015 年になります。
施され、立候補者が定数を超えなかったため、
そして、この年は姉妹都市提携 25 周年記念の
以下の3名が無投票当選となりました。今後、
節目の年に当たります。「友好の翼」は姉妹都
理事会、総会を経て就任されます。
市交流を代表する親善使節団であります。いろ
副会長:小西
いろなイベントを用意して、多くの皆様の参加
副会長:越
をお待ちしています。
会
5
計:合田
英雄
茂樹
洋
事業報告・寄稿
継続は力なり
ミニセミナー第6弾「戦争体験を語る」(要旨)
総務部会:曽根
UIFA海外会員(ジャカルタ在住):山田
弘信
文典
私と UIFA とのお 付き合 い は、1994 年、イン ドネシ
ミニセミナーの第6弾「戦争体験を語る」が
1月19日、UIFA事務所で開かれました。
アで仕事をするためにインドネシア語講座に申し込み
講師は富岡在住で、現在92歳の上斗米正雄
をしたこ とから 始まり ます 。
(かみとまい・まさお)氏。
インドネシア、それも地方都市では英語が通じない
同氏は今でも週2回ソフトテニスをなさる
の で イ ン ド ネ シ ア 語 が 不 可 欠 。 例 え ば 、 会 議 は Good
お元気な方で、大東亜戦争で中国に出征された
morning! で始 まるの です が、 10 分もす ると同 僚が 英
5年3カ月の戦争経験を話していただきました。
語に疲れていつのまにかインドネシア語を使い始めま
昭和16年2月、満州の関東軍に入隊され、初
す。さらに都合が悪くなると、私に分からないように
年兵の基礎訓練で銃剣術、実弾射撃、野外戦闘
ジャワ語でコソコソ同僚と話し始めます。そして再び
訓練などを徹底的に訓練された後、昭和19年4
イ ン ド ネ シ ア 語 に 戻 し て 会 議 を 続 け 、 最 後 は Thank
月、貨物列車で南京に移動されました。
you! で閉 める、こ れが正し い?会議 の開催 方法で した 。
そこから揚子江(長江)沿いに重い背嚢を背
当時はま だイン ターネ ット がなく、NHK も見 ることが
負い、1,000km の行程を1日 30km の徒歩行軍
できません。中部ジャワのソロ市で、私は完全に浦島
で1カ月半掛けて目的地の金牛鎮に到着されま
太郎状態 でした 。
した。その間、アメーバ赤痢にかかり、体重が
結果的にはこれが幸いして、1年経ったらインドネ
20kg 減少したり、撤収作戦では左右の丘から敵
シア語で仕事ができるようになり、3年間楽しく仕事
の射撃の中、田んぼを走り抜けるなど生死に関
をしまし た。1997 年 に帰国 してから も、ま たイン ドネ
わる場面を、ご自分で描かれたイラストを見せ
シアで仕 事をし たいと 思い 、10 年以上 UIFA の講座に
ながら話されました。
通い続けました。初心者クラスですが、どんな言語で
さらに、精神的には、食糧補給が不足したの
も正しい発音、正しいつづりでコミュニケーションを
で「徴発」と称して現地で食糧を略奪したこと、
するのは至難の業。細く長く続けることで私のインド
慰安所で現地女性と関係したこと、体罰を日常
ネシア語の基礎は築かれました。講座の先生やクラス
的に受けたことなど、人間性の否定、倫理観の
メートに 支えら れて現 在の 私があり ます。
この間に 培った インド ネシ ア語を活 用して 3 年 前に
喪失とも思われる心の闇も経験され、それらも
包み隠さず、話してくださいました。
インドネ シアに 再上陸 。今 では現地 の新聞 を読ん だり 、
日本はポツダム宣言を受諾し、無条件降伏を
インドネシア語で関係機関と交渉をすることができる
しましたが、当時の中国の蒋介石総統が日本の
よ う に な り ま し た 。 UIFA に 感 謝 で す 。 こ れ から も 末
侵略に対し「義を以て報いるべし」と命令を下
長くお付 き合い を賜り ます ようお願 い申し 上げま す。
し、日本将兵を無事に帰還させるよう訓令しま
した。温情こもる総統の計らいで日本兵は多大
な恩恵を受けたとのことです。シベリアに抑留
され難儀をされた話を聞くにつけ、自分達は幸
運であったと述懐されました。昭和 21 年5月、
郷里の盛岡に無事、帰郷されて母上とご対面さ
れ、1932 日間の軍隊生活は終わりました。
最後に、この講演を聞き、生死の境で極限状
態に置かれた人間の強さや弱さを感じると同時
に、戦争の悲惨さを通じ、平和のありがたみを
痛感できたことが有益であったと思いました。
6
団体会員紹介
浦安商工会議所
浦安市婦人の会連合会
総務部会:影山
総務部会副部会長:伊東
栄子
宏一
高木行雄 専務理 事にお 話を 伺った要 旨を示 します 。
浦安市婦 人の会 連合会 の8 代目会長 ・杉山 かおる さ
当会 議 所は 今 年度 創 立 20 周年 を 迎え 、 4月 か らは
んにお話 を伺い ました 。
21 年目に 入りま す。事業費 は、会 費と市 や県お よび国
婦人の会 連合会 の歴史 は、昭和26年4月「浦 安町婦
からの助 成で運 営され てい ます。
人の会」 の発足 から始 まり ます。「 日赤奉 仕団」 も同
商工会議所の目的は①公共性②地域性③総合性④国
メンバー で同時 発足し まし た。
53年 、猫実 、堀 江、当代島 の3地区 にそれ ぞれ地 区
際性の4つが特色です。今年度の重点事業は3項目あ
り、その一つに「地域資源を生かした地域活性化への
会長を置 き、連 合会組 織と なりまし た。
浦安(元 町)は 昔から 漁業 が盛んで 、漁師 町とし て
取 り 組 み 」 を 掲 げ て い ま す 。 UIFA と の 関 わ り や 市 民
栄えてき ました 。東京 に隣 接した地 域であ るにも かか
の皆さんとの連携と協力なしには達成が難しい目標で
わらず、 15年 に浦安 橋がで きるまで の長い 間、「 陸の
しょうね。地域振興とまちづくりでは、中心市街地の
孤島」と 呼ばれ ていた ので す。
活性化策に取り組んでいますが、その中でフリースポ
その結果 、元町 では町 民同 士での結 婚が多 く、今 も
ット 2,000 カ所の 設置構想 がありま す。ア プリや 説明
姻戚関係 者がほ とんど を占 めている といっ ても過 言で
書も作り ますの で、外 国人 向け用な どで UIFA との協
はないほ ど。
働が考え られま す。
そのため 、元町 住民が 大半 を占める 会員数 は 941人
「浦安市国際化指針」に掲げる4本の施策の柱があ
と、市内 の任意 団体で は群 を抜いて 多く、 昔から の馴
りますが、
「 多文化 共生の 地 域づくり 」や「 国際都 市と
染みの会 員同士 、結束 ・団 結力は強 く、そ れが婦 人の
しての魅力あるまちづくり」などでは、商工会議所が
会の特徴 にもな ってい ます 。
担う役割が想定されます。地道な地域活動として、ソ
フト面のインフラ整備に取り組んでいます。医師会を
そして、漁師町 時代か らの 開けっ広 げな大 らかさ と、
底抜けに 明るい 気質も 健在 。新年会 などの “はじ けぶ
はじめ各団体と横の連携が不可欠で、急速に高齢化す
り”は、 来賓客 をして 「こ んなに楽 しい会 は見た こと
る地域社会対策もその一つです。在住外国人対象の場
がない」 と言わ しめる ほど のにぎや かさ。
合 、 UIFA の ノ ウ ハ ウ ・ ス キ ル の 支 援 を 受 け な が ら 具
体化を推進してまいりたいと考えていますので、よろ
地区ごと の年間 行事は 研修 会、手芸 教室、 着付け 教
しくお願 いいた します 。
室など。 連合会 として は親 睦旅行、 ホテル での賞 味会
地域の人材育成として、商工会議所会員が「友好の
の他、茶 道、華 道、書 道、 大正琴、 英会話 、フラ ダン
翼」に参加してオーランドの商工会議所会員と交流す
スなどの 部活動 を展開 し、自己研鑽 にも励 んでい ます 。
その他、 出張ボ ランテ ィア として、 郷土博 物館で 貝
ることも考えられます。私も今回参加して、現地の商
むきや佃 煮作り 、盆踊 り指 導、浴衣 着付け など、 多方
工会議所メンバーと大変有意義な交流をしてまいりま
面からの 要請に 応えて いま す。
した。当 会議所 会員で UIFA の副 会長で もある 白木さ
UIFAの 団 体 会 員 で も あ り 、 杉 山 会 長 は UIFA理 事 、
んには大変お世話になりました。オーランドは会議所
今西副会 長は UIFA監事。 「友好の 翼」や UIFA新年 会
設立 100 周 年を迎 えた歴史 と実績が あり、 浦安商 工会
には毎回 多くの 会員が 参加 し、文化 交流部 会によ る留
議所 25 周 年 の節 目 の年 に 何か の 形で 交 流し た いもの
学生交流 事業で も、踊 りの 得意な杉 山会長 は率先 して
ですね。他には、インターンシップ受け入れ推進に取
多くの会 員と共 に、学 生た ちに “ボン・ ダンス ”の指導
り組んでいます。明海大の学生や、ハローワークと一
をするな ど、 UIFA事業に 積極的に 協力し ていま す。
緒になっ て高校 生の受 け入 れなども 行って います 。
杉山会長 は「市 内にお 住ま いの外国 の方も ぜひメ ン
UIFA の 法 人 会 員 ( 理 事 ) と な っ た 理 由 は 定 か で は
バーに入 ってい ただき たい です。み んなで お世話 しま
ありませ んが、
「外国 人就業 支援」の側面的 理由が あっ
すよ。日 本の伝 統文化 を体 験でき、 浦安で の生活 も楽
たのかな?と、私なりに理解しております。今後とも
しくなる ことで しょう 。私 たちにも 国際貢 献の良 い機
両者が必要とする事案などで協力する機会があると思
会になり ます」 と話し てい ました。
いますの で、そ の際は よろ しくお願 いしま す。
7
事業報告
ミニセミナー第6弾「戦争体験を語る」
明海大学生ホームステイビジット
ホームステイ・ビジット委員会:伊藤
副会長兼総務部会長:小西
孝敏
英雄
1月12日(土)、明海大学に留学中の中国・台
今回のミニセミナー「戦争体験を語る」講師
湾・韓国の大学生6名が市内4家庭で半日のホ
の上斗米正雄氏は、一般兵としての階級のうち
ームビジットを体験しました。学生たちからは、
では最高位の軍曹までたどり着いたものの、い
ろいろな場面で悩み苦労が多かったことを、し
っかりした記憶で説明いただきました。最後に
健康の秘訣は「ソフトテニスや体操をして体を
動かしていること、食事は好き嫌いなく何でも
食べるこ
と、晩酌
をするこ
と、薬は
家に上がる時、何と言ったらよいのか?
の日本語が果たして通じるだろうか?
飲んでい
自分
ないこ
など不
安を漏らしていましたが、ホストファミリーと
と」と伺
楽しく過ごせた、と感想を頂きました。
いました。
親善人形交換
オーランドのランナー浦安を走る
姉妹都市交流部会長:原田 光
UIFA 会長(浦安ランナーズクラブ会員):米田
喬
「第19回友好の翼」で訪問したAudubon
2月3日(日)、第 22 回東京ベイ浦安シティ
Park Elementary Schoolで子供たち一人一人
がそれぞれの想いを込めて製作した「テディベ
マラソンを姉妹都市オーランドから来た2人の
ア」人形31体を預かり、明海南小学校より依頼
ランナー(オーランドランナーズクラブのマイ
された日本人形「浦安未来」を引き渡しました。
ケルさんとケリーさん)が走りました。姉妹ク
3月25日明海南小の修了式で預かってきたお人
ラブである浦安ランナーズクラブの主催でたく
形を5年生代表男・女一組に1体ずつ渡すセレモ
さんの楽しい交流を行うことができました。そ
ニーを行いました。この親善人形交換が子供た
の後、UIFA がオーランドに派遣した「友好の
ちの交流の架け橋となることを祈念いたします。
翼」のパーティーにも参加してくれました。
編集後記:
この UIFA ニュースは、以前、印刷を専門業者にお願いしていました。3年前から
経費節減対策として事務所のコピー機を使って自前印刷するようになりました。正味8時間の作
業になります。編集・校正・印刷の全てを一人で担当していましたが、最近、それぞれに支援者
が現れ、大変助かっています。さらに、専門技術と関心をお持ちの方が仲間(総務部会広報担当)
に入ってくれることを切に願っています。希望者は、事務局まで申し出てください。
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