平成22年度 市長と語ろう 夢・まちづくりトーク 〔蔵の辻おかみさん会・たけふきものがたり実行委員会・越前おもてなしの会〕 1.開催日時 平成22年10月17日(日)14時から15時45分まで 2.場 センチュリープラザ2F会議室 所 3.出 席 者 団体側:蔵の辻おかみさん会 代表 たけふきものがたり実行委員会 越前おもてなしの会 代表 代表 計 8 人参加 その他3団体会員 ・・・ 別紙参加者名簿 市:奈良市長、吉村政策推進課長、三田村中心市街地活性化推進室長、田中 まちなか観光推進室長、奥村商工政策課副課長、敦賀秘書室長 4.会議次第 ・・・ 別添のとおり 5.会議概要 (1) 市民憲章唱和 (2) 市長及び市職員紹介 (3) 参加団体メンバー自己紹介 (4) 団体代表あいさつ(3 団体代表して蔵の辻おかみさん会代表) (5) 市長あいさつ及び市の主な取り組みの紹介(市長)・・・ (6) 各団体からの活動報告(3団体代表者より説明)・・・ 別添のとおり 別添のとおり (7) 意見交換 ① 事前提出の意見要望について(3件) 蔵の辻おかみさん会代表が 3 団体を代表して質問 ・・・ 別添のとおり ② その他の自由意見交換について Q1:蔵の辻おかみさん会代表 若者が住めるようなまちになってほしいと思うが、若者を引っ張ってくるような支援 策はないのか。 A1:市長・三田村室長 支援制度としては、共同住宅を建てる人に対する「民間優良共同住宅整備補助」や土 地を購入し住宅を建てる場合の「利子補給」、まとまった土地を整備し分譲する場合の 「まちなか住宅団地整備補助」があり、特に、 「民間優良共同住宅整備補助」は、若い 人の入居促進を図るため、建て主に補助をすることにより、家賃の軽減を図るという意 味合いがある。また、住まいを探している人のために、まちづくりセンターが空き家の 情報提供、斡旋を行っている。 現在の支援は、住宅を立てる人に対する支援が主で、改装費の補助とか住む人に対す る支援はない。 Q2:たけふきものがたり実行委員会代表 武生の町は、お年寄りだけでなく若者や子供にとっても大変便利だと思う。介護人口 1 を増やすような建物を建てても、いずれその人たちが亡くなり人口が減る。それよりも、 生産人口(夫婦)や発生人口(子供)を増やしていくほうが人口は増える。そのために は何が必要なのか。何か良い考えがあればお聞きしたい。 また、介護人口が多いということは現実なので、介護人口を支える人に住んでもらう というようなまちづくりができないか。介護的なまち、例えば、介護士を目指す人に住 んでもらえれば、老人を助けることができるし、就職の上でのプラスにもなると思う。 A2−1:市長 まず、人口を増やすということについては、越前市は製造業が強いこともあり、有効 求人倍率が高く、それが平成 18 年まで人口が伸びた要因である。 大手企業の従業員の 5 割前後が市内で、市外の方もたくさんいる。そういう市外の方 が結婚したり家を立てる時期に、いかに優良な住宅を市内で用意できて、その情報を届 けるかが大事だと思う。そういうことで、これまで企業に対して用地の斡旋も進めてき たが、これからも企業とタイアップしながら、中心市街地だけを限定してはないが、働 き場と併せて、市内にいかに住んでいただけるか、情報の提供も含めて働きかけていく。 A2−2:吉村政策推進課長 人口全体が減っていく中で、お年寄りの比率は高まっている。そういう中で、介護施 設という職場と住まいは近いほうが良いわけで、中心市街地の介護施設で働く方を中心 市街地へ呼んでくることも、これから考えていく必要があるのかなと思う。 Q3:蔵の辻おかみさん会代表 息子に、『例えば、越前市にどういう特典があったら住もうと思うか。』と聞いたとこ ろ、『何か良いことがあれば住む。一度、若い人たちに、どうしたら越前に住みたいと 思うかアンケートでも取ったらどうか。そうすることで、越前市は、住んでもらうため に何か考えてくれるんだなあ。越前市に住むと何か良いことあるんだなあと思ってくれ る。若い人は、意外と両親のことを考えて近くに住みたいという思いがある。』と言わ れた。私の長男が東京から帰ってくる時、福井市に住むと決めたら、福井市からお米を もらった。 『歓迎されているんだなと思った。』と言っていた。越前市も住んでもらうた めに何か考えているだということをもっとアピールをしてほしい。まちなかに人口が増 えれば、私たちの商売にも繋がる。 A3:市長 アンケートや特典の件は、今すぐにお答えできないが、また考えてみたいと思う。 ただ、いい物件があれば、中心市街地のほうが住みやすいので必ず売れると思う。 要は、いかにそういうものを提供できるかどうかで、まちづくりセンターも、まと まった土地のあるところを探して働きかけをしているが、なかなか話が進まないの が現状だ。そういう中で、行政としては、土地を持っている方が住宅団地を整備す ることに対していろいろと支援制度を作った。まちなかの場合、土地と建物と居住 者が違う例もあり、権利利関係が難しい面もあるが、一番大事な事は、地域で盛り 上がっていただくことだ。そういった点からも、皆さんのご協力をお願いしたい。 2 Q4:たけふきものがたり実行委員会代表 蔵の辻にトイレが必要なことは、今までも言われているし、これからも課題だと 思う。蔵の辻の中でトイレを提供しているのは、現在、私の店(明かり庵)だけだ が、別に商売につながるわけでもないし、トイレも汚され、後始末が大変だ。しか し、武生のイメージダウンにならないように思って貸している。壱の市や参の市で は、主催者から 1,000 円いただいている。別に金額の問題でなく、気を使ってもら っていることがうれしい。新しいものを作るとなると、資金がかかるし維持管理に もお金がかかる。だったら、現在トイレを提供して店や、また、まちなかの商店に も声をかけて、協力してもらえるお店に、例えば月に 1,000 円でも 2,000 円でもい いから、市ができる範囲で支援ができないか。 A4−1:田中まちなか観光推進室長 蔵の辻にトイレがあるのが一番効果的だと思っているが、費用の面、また、作る ことに対する地元の同意が得られないという現状がある。 市では、「おもてなしの店推進事業補助金」という、お客様用のトイレの設置ま たは改修する場合に補助をする支援制度がある。補助を受けたお店では、店先に「お もてなしの店」であることを周知するためのステッカーが貼られており、トイレの 提供が受けられるし、しかし、あくまで、初期投資に係る補助で、その後の管理費 についてはない。 「おもてなしの会」の皆さんも、今年の活動の中で、市との協働事業という形で、 おもてなしの店の募集をかけていくということを聞いているし、今後、商店街など とも協力連携しながら、少しでも支援できる方向を考えていきたい。 A4−2:三田村室長 蔵の辻のトイレの問題だが、地元の「蔵の辻協議会」の中に反対される方がいる。 あの広場をつくるにあたっては、多くの人が何百回と議論を交わす中で今の空間が でき、木一本一本にもコンセプトがある。そんなところに、なぜ、トイレを作るの かというのが反対理由だ。 A4−3:市長 蔵の辻の中にトイレを作ろうという計画はあったが、地元の中に反対意見があったの で、それではどこが良いかとなった時、まちなかプラザのトイレを使わしてほしいとの 要望があり、まちなかプラザのトイレを改修した。さらに足りないということから、札 の辻のトイレを増やしたが、まだ足りないということで、もう一度、蔵の辻を考えたら どうかとなった。しかし、それもダメだとなった。 Q5:たけふきものがたり実行委員会代表 新たに建てるご時勢じゃないと思う。建築費用やあとの維持管理に相当費用がか かる。また、個店に対して、『今からトイレを新設するなら補助しますよ』と言っ たって、100%補助でない以上、自己資金が要るからなかなか難しい。それより、 トイレの提供に協力してくれるお店や家を募集して、トイレの清掃費として 1,000 3 円か 2,000 円程度の協力費を出したほうがより合意的だと思う。そのほうが、武生 の町へ来る人が、お店の方と接点ができ、お土産なんか買って帰る人もいるだろう し、それがまた評判を呼ぶと思う。 A5:田中まちなか観光推進室長 「おもてなしの会」がおもてなしの店の募集をかけるということもあるので、そ の状況も見ながら、その方々とも話し合う機会を設ける中で、市としても毛利さん のご提案も含め検討していきたい。 Q6−1:越前おもてなしの会代表 日頃から鯖江のことが気になる。人口動態を調べると、越前市は 18 年から減っ ているが、鯖江はわずかながらプラスで推移している。お年寄りにとって安全で安 心な町も大事だが、やはり、若い人に住んでもらいたい。若い人が住めば、1 たす 1 が、3 にも 4 にも 5 にもなる。例えば、結婚したら、先ほど話しに出た米のプレ ゼントのように、越前市ならコウノトリ米をお祝いとしてプレゼントするとか、何 か鯖江と差をつけることができないか。子供が生まれることが人口を増やすことに なるので、何か辺の仕掛けを考えてほしい。 Q6−2:蔵の辻おかみさん会代表 きものがたりでも、回を重ねるごとに若いカップルの参加が増えてきた。しかし、ま だまだ広報の面で力不足を感じている。新聞などのメディアでもPRしたいが、予算の こともありなかなかできない。広報面で行政の支援をお願いしたい。 A6−1:田中まちなか観光推進室長 まず、広報の件だが、まちなかプラザでは、まちなかのいろいろなイベントの情 報発信を行っているし、まちづくセンターでも広報活動を行っているので、そうい うものを利用していただきたい。 A6−2:市長 カップルの話については、「出会いのきっかけ」という位置づけをしていただく と、既婚者はダメだが若い人だといろいろと補助制度がある。 A6−3:吉村政策推進課長 きものがたりの会さんが主催して、若者の出会いの場をつくり、参加者を募るという ような企画だと補助が出る。 Q7:蔵の辻おかみさん会代表 きものがたりで、前回、カップルで参加したら人力車にただで乗れるという企画をし たが、そういうものも良いのか。 A7−1:市長 それは、なかなか補助対象には難しいが、若い人を対象に設定していただき、若 い人同士が抽選で人力車に乗るとか、一緒に食事をしてもらうという企画だと補助 4 になると思う。 A7−2:吉村政策推進課長 そういう企画をいただければ、市も事業補助を受けるための相談をさせていただく。 また、報道機関に対しても、こういう団体がこういう企画をしていますよと投げ込むこ ともできるし、市の広報に載せることは可能だ。 A7−3:市長 当人同士は、その出会いの場がいつまでも記憶に残るし、報道で取り上げられれ ば会のPRにもなると思うので、年に 1 回ぐらいやっていただきたい。 Q8:たけふきものがたり実行委員会代表 10 月 10 日に、鯖江の誠市で、「きものでそぞろ歩き」というイベントがあり見 に行った。こちらと同じような内容だったが、関係者に話を聞いてみると、実施に 当たっては、行政や会議所、いろいろな団体から支援を受けているという。 たけふきものがたりは、人員的にも時間的にも、これ以上拡大していくことが難 しい状態にあるが、何とか続けていきたいし定着させていきたい。そのために、行 政には、知恵や団体の紹介、そしてそれらの団体とのパイプ役になっていただけな いか。決して金銭面での支援は求めていない。この会は、着物でおもてなしをする ことで、「品格のある、品の良いたけふ」のイメージづくりを目指しており、行政 も私たちを利用していただきたい。 A8:市長 鯖江は、月 1 回誠市を開催しているが、越前市は、目標として月 4 回やりたい。 中活の計画を作った時、すぐに 4 回はなかなか難しいことから、まず壱の市から始 まり、参の市になり、できれば、弐も四も何とかならないかという思いがある。別 に 4 回にこだわってもいなし、イベントをすることが目的ではなく、休みの日は、 まちなかにいつも賑わいがあるんだなあという町にしたいという思いが根底にあ る。そうなると、今、大変ご苦労いただいている壱の市と参の市が安定的に続けて いくことと、弐と四をどういう主体を中心に年間お願いしていけばいいのか。そう いう中で、市としても、主体を見つけるためのリサーチや支援制度をどう位置づけ るかということも課題になってくる。 着物というコンセンセプトは私も大賛成で、今は、壱の市などとタイアップして 開催されているが、将来的には単独で、弐なり四でお願いできないかと思っている。 ただ、決して無理を言うつもりはない。 今後とも、皆さんと情報を共有し、意見交換などもさせていただきたい。 皆さんには、是非、これからもこの活動を長く続けていただきたい。 閉 会 5
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